JP2942265B2 - フェノール系乳化剤誘導体を含有するエマルジョン爆薬 - Google Patents
フェノール系乳化剤誘導体を含有するエマルジョン爆薬Info
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- JP2942265B2 JP2942265B2 JP63302348A JP30234888A JP2942265B2 JP 2942265 B2 JP2942265 B2 JP 2942265B2 JP 63302348 A JP63302348 A JP 63302348A JP 30234888 A JP30234888 A JP 30234888A JP 2942265 B2 JP2942265 B2 JP 2942265B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
- C06B47/00—Compositions in which the components are separately stored until the moment of burning or explosion, e.g. "Sprengel"-type explosives; Suspensions of solid component in a normally non-explosive liquid phase, including a thickened aqueous phase
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
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- C06B47/14—Compositions in which the components are separately stored until the moment of burning or explosion, e.g. "Sprengel"-type explosives; Suspensions of solid component in a normally non-explosive liquid phase, including a thickened aqueous phase comprising a solid component and an aqueous phase
- C06B47/145—Water in oil emulsion type explosives in which a carbonaceous fuel forms the continuous phase
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は改良した爆薬組成物に関する。さらに具体的
に、本発明は安定性を改良し粘度をさらに低くした油中
水型エマルジョン爆薬に関する。「油中水型」とは油ま
たは水に混合できない有機物質（連続相）の中に水溶液
または水に混和できる融解物の小滴（不連続相）を分散
させてなるものを意味する。「爆薬」とは普通は発破剤
と言われる雷管感知爆薬及び非雷管感知場約を意味す
る。本発明の油中水型エマルジョン爆薬は連続相として
水に混合できない有機燃料を含有し、不連続相として乳
化無機酸化剤塩水溶液または融解物を含有する。（溶液
または融解物と言う用語は以後置き換え可能に使用す
る。）これらの酸化剤及び燃料相は発破雷管及び／また
は補助火薬によって互に反応を開始し効果的に爆発す
る。この爆薬は油中水型乳化剤としてポリプロペンまた
はポリブテンのフェノール系誘導体（以後「フェノール
性誘導体」と呼ぶ）を含有する。
に、本発明は安定性を改良し粘度をさらに低くした油中
水型エマルジョン爆薬に関する。「油中水型」とは油ま
たは水に混合できない有機物質（連続相）の中に水溶液
または水に混和できる融解物の小滴（不連続相）を分散
させてなるものを意味する。「爆薬」とは普通は発破剤
と言われる雷管感知爆薬及び非雷管感知場約を意味す
る。本発明の油中水型エマルジョン爆薬は連続相として
水に混合できない有機燃料を含有し、不連続相として乳
化無機酸化剤塩水溶液または融解物を含有する。（溶液
または融解物と言う用語は以後置き換え可能に使用す
る。）これらの酸化剤及び燃料相は発破雷管及び／また
は補助火薬によって互に反応を開始し効果的に爆発す
る。この爆薬は油中水型乳化剤としてポリプロペンまた
はポリブテンのフェノール系誘導体（以後「フェノール
性誘導体」と呼ぶ）を含有する。
エマルジョン爆薬は再度ポンプで汲み揚げ可能な爆
薬、すなわち、遠方の施設で製造され、バラ荷容器にポ
ンプで詰め込まれ、その容器に入れたまま爆発現場へ輸
送され、そこで容器から地中にあけた穴へ再びポンプで
詰め込まれるような爆薬として普通使用される。さもな
ければ、この爆薬を中央に設置された貯蔵タンクへ配送
してポンプで組み入れて、そこから爆発現場へ輸送する
車へさらにポンプで汲み込まれ、次に再度ポンプで地中
の穴へ詰め込まれる。従って、爆薬は何度もポンプで汲
み揚げられたりまたは分配されたりして普通ならエマル
ジョンが不安定になりがちであるにもかかわらず安定性
を保つ必要がある。さらに、爆薬の粘度は適度の圧力、
寒い季節の低い周囲温度でもポンプで再度汲み揚げられ
るくらい低くなければならない。何度もポンプで汲み揚
げたりまたは分配したりするとエマルジョンの粘度は増
加する傾向がある。
薬、すなわち、遠方の施設で製造され、バラ荷容器にポ
ンプで詰め込まれ、その容器に入れたまま爆発現場へ輸
送され、そこで容器から地中にあけた穴へ再びポンプで
詰め込まれるような爆薬として普通使用される。さもな
ければ、この爆薬を中央に設置された貯蔵タンクへ配送
してポンプで組み入れて、そこから爆発現場へ輸送する
車へさらにポンプで汲み込まれ、次に再度ポンプで地中
の穴へ詰め込まれる。従って、爆薬は何度もポンプで汲
み揚げられたりまたは分配されたりして普通ならエマル
ジョンが不安定になりがちであるにもかかわらず安定性
を保つ必要がある。さらに、爆薬の粘度は適度の圧力、
寒い季節の低い周囲温度でもポンプで再度汲み揚げられ
るくらい低くなければならない。何度もポンプで汲み揚
げたりまたは分配したりするとエマルジョンの粘度は増
加する傾向がある。
本発明の利点は、フェノール系誘導体乳化剤を使用す
ることにより繰り返しポンプで汲み上げたりまたは分配
したりしてもエマルジョンの安定性を改良し粘度を低下
させることである。
ることにより繰り返しポンプで汲み上げたりまたは分配
したりしてもエマルジョンの安定性を改良し粘度を低下
させることである。
組成物の連続相を形成する不混和性有機燃料の含有量
は組成物の約３％−約12％（重量）、好ましくは約４％
−約８％（重量）である。実際の使用量は使用した特定
の不混和性燃料及びもしあれば他の燃料次第で変えるこ
とができる。不混和性有機燃料は製造温度で液状であれ
ば脂肪族，脂環式，及び／または芳香族でもよく、飽和
状でも不飽和状でもよい。好ましい燃料としては、トー
ル油；鉱油；ろう；パラフィン油；ベンゼン；トルエ
ン；キシレン；例えばガソリン，ケロシン，ディーゼル
燃料など一般に石油留出物と言われる液体炭化水素の混
合物；例えばとうもろこし油，綿実油，落花生油，大豆
油などの植物油などが挙げられる。特に好ましい液体燃
料は鉱油，第二燃料油，パラフィンろう，ミクロクリス
タリンワックス，及びそれらの混合物である。脂肪族及
び芳香族窒素化合物及びこれらの混合物も使用できる。
ろうは製造温度では液体でなければならない。
は組成物の約３％−約12％（重量）、好ましくは約４％
−約８％（重量）である。実際の使用量は使用した特定
の不混和性燃料及びもしあれば他の燃料次第で変えるこ
とができる。不混和性有機燃料は製造温度で液状であれ
ば脂肪族，脂環式，及び／または芳香族でもよく、飽和
状でも不飽和状でもよい。好ましい燃料としては、トー
ル油；鉱油；ろう；パラフィン油；ベンゼン；トルエ
ン；キシレン；例えばガソリン，ケロシン，ディーゼル
燃料など一般に石油留出物と言われる液体炭化水素の混
合物；例えばとうもろこし油，綿実油，落花生油，大豆
油などの植物油などが挙げられる。特に好ましい液体燃
料は鉱油，第二燃料油，パラフィンろう，ミクロクリス
タリンワックス，及びそれらの混合物である。脂肪族及
び芳香族窒素化合物及びこれらの混合物も使用できる。
ろうは製造温度では液体でなければならない。
固体または他の液体燃料またはその両方を任意に、及
び不混和性液体有機燃料に加えて、任意の量で使用でき
る。使用できる固定燃料の例としては、微細なアルミニ
ウム粒子、例えばギルソナイトまたは石炭などの微細な
炭素物質、例えば小麦などの微細の植物粒子，硫黄が挙
げられる。混和性液体燃料で液体エクステンダーとして
の機能も有するものについては後に述べる。上記追加の
固体及び／または液体燃料の添加量は一般に15重量％ま
での範囲である。所望により、不溶解の酸化剤塩も固体
または液体燃料と共に組成物に添加できる。
び不混和性液体有機燃料に加えて、任意の量で使用でき
る。使用できる固定燃料の例としては、微細なアルミニ
ウム粒子、例えばギルソナイトまたは石炭などの微細な
炭素物質、例えば小麦などの微細の植物粒子，硫黄が挙
げられる。混和性液体燃料で液体エクステンダーとして
の機能も有するものについては後に述べる。上記追加の
固体及び／または液体燃料の添加量は一般に15重量％ま
での範囲である。所望により、不溶解の酸化剤塩も固体
または液体燃料と共に組成物に添加できる。
爆薬の不連続相を形成する無機酸化剤塩溶液は一般に
全組成物の約45％から約95％（重量）の範囲の量の無機
酸化剤塩、及び約２％から約30％の量の水及び／または
水混和性むう基液体から成る。酸化剤塩としては好まし
くは第一に硝酸アンモニウムが挙げられるが、他の塩も
好ましくは約20％まで添加できる。他の酸化剤塩はアン
モニウム，アルカリ及びアルカリ土類金属の硝酸塩，塩
素酸塩及び過塩素酸から成る群から選ばれれる。これら
のうち、硝酸ナトリウム（SN）及び硝酸カルシウム（C
N）が好ましい。全酸化剤塩のうちの約10％から約65％
が粒状またはプリル状で添加される。
全組成物の約45％から約95％（重量）の範囲の量の無機
酸化剤塩、及び約２％から約30％の量の水及び／または
水混和性むう基液体から成る。酸化剤塩としては好まし
くは第一に硝酸アンモニウムが挙げられるが、他の塩も
好ましくは約20％まで添加できる。他の酸化剤塩はアン
モニウム，アルカリ及びアルカリ土類金属の硝酸塩，塩
素酸塩及び過塩素酸から成る群から選ばれれる。これら
のうち、硝酸ナトリウム（SN）及び硝酸カルシウム（C
N）が好ましい。全酸化剤塩のうちの約10％から約65％
が粒状またはプリル状で添加される。
水は一般に全組成物の約２重量％から約30重量％の量
を使用する。約10−20％が好ましい。水混和性有機液体
は塩類の溶剤として部分的に水の代わりに使用でき、ま
た組成物の燃料としても役立つ。さらに、ある有機液体
は溶液の中の酸化剤塩の結晶化温度を下げる。混和性液
体燃料としては、メチルアルコールなどのアルコール
類，エチレングリコールなどのグリコール類，ホルムア
ミドなどのアミド類，類縁窒素含有液体が挙げられる。
当該技術で周知のように、使用する液体の量及び種類は
目的とする物理的諸特性により変えることができる。
を使用する。約10−20％が好ましい。水混和性有機液体
は塩類の溶剤として部分的に水の代わりに使用でき、ま
た組成物の燃料としても役立つ。さらに、ある有機液体
は溶液の中の酸化剤塩の結晶化温度を下げる。混和性液
体燃料としては、メチルアルコールなどのアルコール
類，エチレングリコールなどのグリコール類，ホルムア
ミドなどのアミド類，類縁窒素含有液体が挙げられる。
当該技術で周知のように、使用する液体の量及び種類は
目的とする物理的諸特性により変えることができる。
本発明の乳化剤はポリプロペンまたはポリブテンのフ
ェノール系誘導体であり、その使用量は好ましくは約0.
2％から約５％の範囲である。（「ポリプロペン」には
ポリプロピレンが包含され、「ポリブテン」にはポリブ
チレンが包含される。）さらに具体的には、この乳化剤
は親水性及び疎水性部分（moieties）を有する重合体油
中水型乳化剤である。乳化剤分子の疎水性部分（moiet
y）はポリプロペンまたはポリブテンであり、親水性部
分（moiety）は酸無水物，カルボン酸，アミド，エステ
ル，アミン，アルコール，オキサゾリン，イミド，また
はこれらの組合せから成る群から選ばれる。これらの部
分（moieties）を結合する基はフェノールである。フリ
ーデル・クラフッのアルキル化によりポリイソブチレン
（ポリブテン）上の末端オレフィン基は例えばフェノー
ルと反応できる。親水性部分または機能性は例えばホル
ムアルデヒドとテトラエチレンベンタミンなどのポリア
ミンとの反応によりポリイソブテニルフェノールに結合
できる。本発明で有用である炭化水素下の分子量は300
−3000g/モル、さらに好ましくは500−1500g/モル、特
に好ましくは700−130g/モルの範囲で変えられる。
ェノール系誘導体であり、その使用量は好ましくは約0.
2％から約５％の範囲である。（「ポリプロペン」には
ポリプロピレンが包含され、「ポリブテン」にはポリブ
チレンが包含される。）さらに具体的には、この乳化剤
は親水性及び疎水性部分（moieties）を有する重合体油
中水型乳化剤である。乳化剤分子の疎水性部分（moiet
y）はポリプロペンまたはポリブテンであり、親水性部
分（moiety）は酸無水物，カルボン酸，アミド，エステ
ル，アミン，アルコール，オキサゾリン，イミド，また
はこれらの組合せから成る群から選ばれる。これらの部
分（moieties）を結合する基はフェノールである。フリ
ーデル・クラフッのアルキル化によりポリイソブチレン
（ポリブテン）上の末端オレフィン基は例えばフェノー
ルと反応できる。親水性部分または機能性は例えばホル
ムアルデヒドとテトラエチレンベンタミンなどのポリア
ミンとの反応によりポリイソブテニルフェノールに結合
できる。本発明で有用である炭化水素下の分子量は300
−3000g/モル、さらに好ましくは500−1500g/モル、特
に好ましくは700−130g/モルの範囲で変えられる。
特に好ましいフェノール系誘導体はアモコ・ペトロリ
ューム・アディティブ・カンパニー（Amoco Petroleum
Additives Company）の製品であるAmoco595（商標）で
あり、これはフェノール系結合基により低分子量のポリ
エチレンポリアミンと共に誘導されたポリブテンであ
る。活性成分は石油蒸留物で希釈し、その活性を45％に
減らす。
ューム・アディティブ・カンパニー（Amoco Petroleum
Additives Company）の製品であるAmoco595（商標）で
あり、これはフェノール系結合基により低分子量のポリ
エチレンポリアミンと共に誘導されたポリブテンであ
る。活性成分は石油蒸留物で希釈し、その活性を45％に
減らす。
本発明の乳化剤は単独でも使用できるし、または例え
ばソルビタン脂肪族エステル，グリコールエステル，置
換オキサゾリン，アルキルアミンまたはその塩，ポリプ
ロピレンまたはポリブテンの他の誘導体、これらの誘導
体など他の乳化剤と組合わせて使用できる。
ばソルビタン脂肪族エステル，グリコールエステル，置
換オキサゾリン，アルキルアミンまたはその塩，ポリプ
ロピレンまたはポリブテンの他の誘導体、これらの誘導
体など他の乳化剤と組合わせて使用できる。
本発明の組成物はその本来の濃度（density）を約0.9
から約1.5g/ccの範囲に希釈する。好ましい濃度制御剤
は好ましくは塩化ビニリデン及びアクリロニトリルとイ
ソブタン発泡剤とから成る共重合体である有機微小球体
である。これらの有機微小球体とフェノール系誘導体乳
化剤を組合わせたものが最終爆薬組成物の安定性及び爆
発特性の改良及び粘度の低下に特に有利である。使用で
きる他の濃度低下剤としてはガラス球体，真珠岩，硝酸
ナトリウムなどの科学ガス処理剤が挙げられ、これらは
組成物中で化学分解し、気泡を生成する。
から約1.5g/ccの範囲に希釈する。好ましい濃度制御剤
は好ましくは塩化ビニリデン及びアクリロニトリルとイ
ソブタン発泡剤とから成る共重合体である有機微小球体
である。これらの有機微小球体とフェノール系誘導体乳
化剤を組合わせたものが最終爆薬組成物の安定性及び爆
発特性の改良及び粘度の低下に特に有利である。使用で
きる他の濃度低下剤としてはガラス球体，真珠岩，硝酸
ナトリウムなどの科学ガス処理剤が挙げられ、これらは
組成物中で化学分解し、気泡を生成する。
連続水性相スラリーよりも油中水型爆薬が有利である
主な点の１つは安全性及び耐水性を与えるために増量剤
及び交差結合剤（crosslinkingagent）が必要ないこと
である。しかし、これらの添加剤は所望により添加して
もよい。組成物の水溶液は当該技術で一般的に使用され
る増粘剤及び交差結合剤を１種類以上添加することによ
り粘性が付与される。
主な点の１つは安全性及び耐水性を与えるために増量剤
及び交差結合剤（crosslinkingagent）が必要ないこと
である。しかし、これらの添加剤は所望により添加して
もよい。組成物の水溶液は当該技術で一般的に使用され
る増粘剤及び交差結合剤を１種類以上添加することによ
り粘性が付与される。
本発明の爆薬は従来の方法により生成されてもよい。
代表的な方法として、まず酸化剤塩を約25℃から約90℃
の範囲でこの塩の溶液の結晶温度によって決まる高温で
水（または水及び混和性液体燃料の水溶液）に溶解す
る。次にこの溶液を乳化剤と不混和性液体有機燃料との
溶液に添加するがこれらの液は好ましくは前記と同じで
高温であり、得られた混合物を激しく撹拌して相をひっ
くり返し、連続液体水素燃料相に水溶液のエマルジョン
を生成する。通常この操作は本来即座に急速に撹拌する
ことにより行われる。（組成物は水溶液に液体有機燃料
を添加して調製することもできる。）生成物が均一にな
るまで撹拌を続けるべきである。次にもし固体成分があ
ればこれを添加し、生成中は従来の方法により撹拌しつ
づける。生成方法は当該技術で周知のように連続的に行
うこともできる。
代表的な方法として、まず酸化剤塩を約25℃から約90℃
の範囲でこの塩の溶液の結晶温度によって決まる高温で
水（または水及び混和性液体燃料の水溶液）に溶解す
る。次にこの溶液を乳化剤と不混和性液体有機燃料との
溶液に添加するがこれらの液は好ましくは前記と同じで
高温であり、得られた混合物を激しく撹拌して相をひっ
くり返し、連続液体水素燃料相に水溶液のエマルジョン
を生成する。通常この操作は本来即座に急速に撹拌する
ことにより行われる。（組成物は水溶液に液体有機燃料
を添加して調製することもできる。）生成物が均一にな
るまで撹拌を続けるべきである。次にもし固体成分があ
ればこれを添加し、生成中は従来の方法により撹拌しつ
づける。生成方法は当該技術で周知のように連続的に行
うこともできる。
水溶液に有機燃料を添加する前に液体有機燃料に乳化
剤を前もって溶解しておくと有利であることがわかっ
た。この方法によると、急速に乳化が進み、撹拌も最少
ですむ。
剤を前もって溶解しておくと有利であることがわかっ
た。この方法によると、急速に乳化が進み、撹拌も最少
ですむ。
組成物を高度せん断システムに通して濃度制御剤を添
加する前に分散相をさらに小さな小滴にすると組成物の
感度及び安全性がわずかに改良される。
加する前に分散相をさらに小さな小滴にすると組成物の
感度及び安全性がわずかに改良される。
下記の表によりさらに本発明を説明する。
実施例1,3,5,7,9,11,13には通常使用される乳化剤で
あるソルビタンモノオリエートが含有される。対応する
実施例2,4,6,8,10,12,14のそれぞれに本発明のフエノー
ル系誘導体乳化剤が含有される。第１週の貯蔵期間後
（１週間）に、実施例２−10の各々に毎週応力試験を課
し１分間1000rpmで試料を撹拌し、その後の結晶度を観
察した。実施例10までのうち偶数の実施例は奇数の実施
例よりも安定性に優れる（結晶性が低い）ことを示し
た。偶数の実施例は普通使用される劇薬（実施例２）及
び被覆プリル（実施例８及び10）の存在下でさえも良好
な安定性を示した。実施例11−14は爆発試験をした。
（Ｄは一定の直径の爆発速度であり、MBはペントライト
をグラムで、または雷管の数で表わした最少の補助火薬
であり、dcは臨界直径である。） 本発明の組成物は従来通り使用できる。本発明の組成
物は通常は包装されずバラの製品として地中の穴に直接
詰め込まれるが、円筒形のソーセージ型または大きな直
径のショットバッグなどにひとまとめに詰め合わせにす
ることもできる。従って、本発明の組成物はバラでも詰
め合わせた製品としても使用できる。本発明の組成物は
一般に従来の装置で押し出すことができるし、及び／ま
たはポンプで汲み揚げることもできる。以上述べた諸特
性により様々な用途に使用でき、経済的にも有利であ
る。なお、下記の表及び注における「AN」は硝酸アンモ
ニウムを指示し、「SN」は硝酸ナトリウムを指示し、
「CN」は硝酸カルシウムを指示する。
あるソルビタンモノオリエートが含有される。対応する
実施例2,4,6,8,10,12,14のそれぞれに本発明のフエノー
ル系誘導体乳化剤が含有される。第１週の貯蔵期間後
（１週間）に、実施例２−10の各々に毎週応力試験を課
し１分間1000rpmで試料を撹拌し、その後の結晶度を観
察した。実施例10までのうち偶数の実施例は奇数の実施
例よりも安定性に優れる（結晶性が低い）ことを示し
た。偶数の実施例は普通使用される劇薬（実施例２）及
び被覆プリル（実施例８及び10）の存在下でさえも良好
な安定性を示した。実施例11−14は爆発試験をした。
（Ｄは一定の直径の爆発速度であり、MBはペントライト
をグラムで、または雷管の数で表わした最少の補助火薬
であり、dcは臨界直径である。） 本発明の組成物は従来通り使用できる。本発明の組成
物は通常は包装されずバラの製品として地中の穴に直接
詰め込まれるが、円筒形のソーセージ型または大きな直
径のショットバッグなどにひとまとめに詰め合わせにす
ることもできる。従って、本発明の組成物はバラでも詰
め合わせた製品としても使用できる。本発明の組成物は
一般に従来の装置で押し出すことができるし、及び／ま
たはポンプで汲み揚げることもできる。以上述べた諸特
性により様々な用途に使用でき、経済的にも有利であ
る。なお、下記の表及び注における「AN」は硝酸アンモ
ニウムを指示し、「SN」は硝酸ナトリウムを指示し、
「CN」は硝酸カルシウムを指示する。
注： ａ CN:H2O:AN＝81:14:5から成る肥料度CN ｂ 従来の乳化剤にとって劇薬であるGaloryl AT 400。
ｃ ソルビタン・モノオリエート ｄ フエノール結合基によって低分子量のポリエチレン
・ポリアミンで誘導された920平均分子量のポリブテ
ン。活性成分は石油留出物で活性を45％に希釈する。
・ポリアミンで誘導された920平均分子量のポリブテ
ン。活性成分は石油留出物で活性を45％に希釈する。
ｅ タルク被覆硝酸アンモニウムのプリル。
ｆ 界面活性剤被覆硝酸アンモニウムのプリル。
ｇ 有機微小球体。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−210590（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−91486（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−188486（ＪＰ，Ａ) 特表 昭63−502254（ＪＰ，Ａ) 国際公開87／3613（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C06B 47/14 ＣＡＰＬＵＳ（ＳＴＮ) ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ) ＷＰＩＤＳ（ＳＴＮ)
Claims (8)
- 【請求項１】連続相として水に混和できない有機燃料、 不連続相として無機酸化剤塩水溶液、及び 乳化剤から成る油中水型エマルジョン爆薬であって、 前記乳化剤が親水性部分と疎水性部分を有するポリプロ
ペン又はポリブテンのフェノール系誘導体であり、前記
疎水性部分がポリプロペン又はポリブテンであり、前記
親水性部分と疎水性部分の間の結合基がフェノールであ
り、前記乳化剤の炭化水素鎖の分子量が300ないし3000g
/モルであることを特徴とする油中水型エマルジョン爆
薬。 - 【請求項２】爆薬の濃度を1.0ないし1.5g/ccの範囲に低
下させるのに充分な量の濃度低下剤を含有することを特
徴とする請求項１に記載の爆薬。 - 【請求項３】濃度低下剤が塩化ビニリデン及びアクリロ
ニトリルの共重合体であることを特徴とする請求項２に
記載の爆薬。 - 【請求項４】乳化剤がポリブテニルフェノールのポリア
ルキレンポリアミン誘導体であることを特徴とする請求
項１に記載の爆薬。 - 【請求項５】有機燃料がトール油、鉱油、ろう、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、例えばガソリン、ケロシン、
ディーゼル燃料である石油留出物、例えばとうもろこし
油、綿実油、落花生油、大豆油である植物油から成る群
から選ばれることを特徴とする請求項１に記載の爆薬。 - 【請求項６】無機酸化剤塩がアンモニウム、アルカリ金
属及びアルカリ土類金属の各々の硝酸塩、塩素酸塩、過
塩素酸塩、及びそれらの混合物から成る群から選ばれる
ことを特徴とする請求項１に記載の爆薬。 - 【請求項７】無機酸化剤塩が硝酸アンモニウムから成る
ことを特徴とする請求項６に記載の爆薬。 - 【請求項８】連続相として全組成物の３重量％から12重
量％の量の水に混和できない有機燃料、不連続相として
20％から55％の量の無機酸化剤塩及び８％から20％の量
の水から成る無機酸化剤塩水溶液、30％から65％の量の
酸化剤塩微粒子、爆薬の濃度を1.0ないし1.5g/ccの範囲
内に低下させるのに充分な量の濃度低下剤及び乳化剤か
ら成り、該乳化剤として0.1％から５％の量のポリプロ
ペンまたはポリブテンのフェノール系誘導体を使用する
ことを特徴とする油中水型エマルジョン爆薬。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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