JP2941697B2 - 帯状刃材の曲げ加工装置 - Google Patents

帯状刃材の曲げ加工装置

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JP2941697B2
JP2941697B2 JP27962495A JP27962495A JP2941697B2 JP 2941697 B2 JP2941697 B2 JP 2941697B2 JP 27962495 A JP27962495 A JP 27962495A JP 27962495 A JP27962495 A JP 27962495A JP 2941697 B2 JP2941697 B2 JP 2941697B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状刃材を三次元
に曲げる曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】厚紙等を所定形状に打ち抜いたり切り目
を入れたりするための帯状刃材は、例えば、図13に示す
ような円筒状のダイボード 101の外周面に形成された溝
部 102…に、刃先が外方へ突出するように植え込まれ
る。
【0003】上述のような円筒状のダイボード 101に帯
状刃材を植え込むには、幅方向に弯曲した円弧状の帯状
刃材を、ダイボード 101の溝部 102…の形状に合うよう
に厚み方向へ曲げる必要がある。しかして、従来、その
ような曲げ作業は、職人が手作業にて行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
手作業にて帯状刃材を厚み方向に曲げると、作業性がき
わめて低く、かつ、ある程度の熟練を要するという問題
があった。
【0005】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、幅方向に弯曲した円弧状の刃材を、厚み方向へ自動
的にかつ高精度に曲げることができる帯状刃材の曲げ加
工装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る帯状刃材の曲げ加工装置は、幅方向に
弯曲した円弧状の帯状刃材にその刃材の円弧に沿って一
端への送りを与える刃材送り機構と、該刃材の円弧を含
む仮想円の中心点と該円弧の一点とを結ぶ直径線を折り
目として該刃材に厚み方向の曲げを与える厚み方向曲げ
機構と、を備え、上記刃材送り機構は、先端部に上記刃
材の他端部を挾持するチャックを有すると共に上記仮想
円の中心点に於て該仮想円に直交する水平軸心廻りに揺
動可能に設けられた揺動アームと、該揺動アームを揺動
駆動させる揺動駆動手段と、を有するものである。
【0007】なお、厚み方向曲げ機構が、刃材の円弧を
含む仮想円の中心点の下方に位置する曲げ加工部を有し
ているも望ましい。また、刃材送り機構の揺動アームが
伸縮自在に構成され、かつ、刃材の円弧を含む仮想円の
中心点の位置を変更するために該揺動アームが、昇降可
能に設けられているも好ましい。また、刃材の円弧状外
端縁を受ける外ガイドローラーが配設されているも望ま
しい。
【0008】また、刃材の円弧状外端縁を受ける外ガイ
ドローラーと該刃材の内端縁に転動自在に当接する内ガ
イドローラーとを有するローラー取付治具が、刃材送り
機構の揺動アームの揺動中心軸と同一の軸心上に、枢支
されているも好ましい。また、刃材の円弧を含む仮想円
の大きさに対応する大小一揃えのローラー取付治具から
択一的に選択して取付け可能とするも望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基き本
発明を詳説する。
【0010】図1は本発明に係る帯状刃材の曲げ加工装
置の実施の一形態を示し、この装置は、ダンボール等を
所定形状に打ち抜く抜型に使用される幅方向に弯曲した
円弧状の帯状刃材1を所定形状に曲げるためのものであ
り、刃材1にその刃材1の円弧に沿って矢印Fにて示す
ように一端への送りを与える刃材送り機構2と、刃材1
に厚み方向の曲げを与える厚み方向曲げ機構3と、を備
えている。刃材1の円弧状内端縁側には弯曲を容易にす
るための櫛歯部1aが形成されている。
【0011】刃材送り機構2は、基台4上に立設された
支柱5と、仮想円Cの中心点Pの位置を変更するために
支柱5に昇降可能に取付けられると共に仮想円Cの中心
点Pに於てその仮想円Cに直交する水平軸心L廻りに揺
動可能に設けられた揺動アーム6と、揺動アーム6を揺
動駆動させる揺動駆動手段7と、を備えている。
【0012】支柱5は、上下方向に長い窓部Wを有する
支柱本体部8と、本体部8の窓部W内に鉛直軸心廻りに
回転自在に設けられるスクリューシャフト9と、本体部
8の上端部に取付けられると共にスクリューシャフト9
を回転駆動させる駆動モーター10と、を有する。(な
お、このモーター10に代えて、手動ハンドルを設けて、
手動にて操作するも、自由である。)
【0013】また、スクリューシャフト9が螺入される
ねじ孔を有する昇降部材11が、支柱5に上下動自在に取
付けられる。
【0014】揺動アーム6は、昇降部材11を介して支柱
5に昇降可能に取付けられる回転金具12と、その回転金
具12に水平軸心Lに直交する方向へ移動可能に取付けら
れた伸縮部材13と、その伸縮部材13の先端部に取付けら
れたチャック14と、から成る。
【0015】揺動駆動手段7は、昇降部材11と、その昇
降部材11に取付けられると共に回転金具12を回転駆動さ
せるモーター16と、を有する。
【0016】揺動アーム6の伸縮部材13は、図示省略の
ボールねじと、そのボールねじを回転駆動させる駆動モ
ーター15と、を有する。回転金具12には、伸縮部材13の
ボールねじが螺進退自在に螺入される図示省略のナット
部材が固着される。
【0017】しかして、揺動アーム6は伸縮自在に構成
される。即ち、駆動モーター15を駆動させるとボールね
じが回転金具12に対して螺進又は螺退し、伸縮部材13が
矢印A方向へ移動して揺動アーム6の揺動中心軸からチ
ャック14の先端までの長さ寸法Eが大小に変化するの
で、揺動アーム6が伸長又は短縮する。
【0018】チャック14は、図1と図2に示すように、
チャック保持部17と、そのチャック保持部17に軸心M
1 , M2 廻りに揺動自在に枢着される2本のチャック爪
18, 18とから成る。チャック保持部17は、楔部材19と、
その楔部材19を先端へ向かって押し出すシリンダー20
と、を有する。
【0019】チャック爪18, 18の基端部には、楔部材19
に摺接する誘導斜面18a,18aが形成され、その誘導斜
面18a,18aの間に楔部材19を差し込むと、チャック爪
18,18の基端部が相互に離れる方向へ揺動し、かつ、そ
のチャック爪18, 18の先端部が相互に接近する方向へ揺
動するように構成されている。これにより、チャック爪
18, 18の先端部にて刃材1を挾持できる。
【0020】(図1にもどって)厚み方向曲げ機構3
は、基台4上に取付けられた固定ブロック21と、その固
定ブロック21の前方に矢印Bにて示す左右方向へスライ
ド自在に設けられるスライドブロック22と、基台4上に
取付けられると共にスライドブロック22を左右方向へス
ライド駆動させるスライド駆動体23と、を備える。
【0021】固定ブロック21は、刃材1を挿通するため
のスリット部を有する。そのスリット部内と固定ブロッ
ク21近傍には、刃材1の円弧状外端縁を受ける外ガイド
ローラー25, 25が配設される。かつ、固定ブロック21の
スリット部内には、刃材1の円弧状内端縁に転動自在に
当接する内ガイドローラー26が配設される。なお、外ガ
イドローラー25と内ガイドローラー26は、固定ブロック
21に付設される図示省略の枢支部材にて枢支される。
【0022】外ガイドローラー25は、図3の断面図に示
すように、周方向のV溝部25aを有する。そのV溝部25
aの谷底部には、刃材1の刃先1bを逃げるための小凹
溝25bが形成されている。これにより、刃材1の刃先1
bを破損することなくガイドできる。
【0023】また、図4の(イ)(ロ)(ハ)(ニ)に
示すように、厚み方向曲げ機構3は、(図1に示した)
直径線Dに略一致する前端縁27a,27aを有すると共に
刃材1の厚み方向の両側面に当接する一対の固定駒27,
27と、その固定駒27, 27の僅かに前方位置に、刃材1の
厚み方向と平行な方向へ所定間隔Sをもって配設される
と共に刃材1の側面に当たってその刃材1に曲げを与え
るように移動可能とされた一対の移動駒28, 28とを、備
えている。
【0024】固定駒27, 27は、固定ブロック21の前方
に、刃材1の厚み方向の側面を支持するように配設され
る。また、移動駒28, 28は、固定駒27, 27の前方のスラ
イドブロック22に付設され、スライドブロック22のスラ
イドに伴って刃材1の厚み方向と平行な方向へスライド
する。
【0025】しかして、(図1にもどって)移動駒28,
28と固定駒27, 27にて、曲げ加工部29が構成される。曲
げ加工部29は、刃材1の円弧を含む仮想円Cの中心点P
の下方に位置する。
【0026】また、厚み方向曲げ機構3は、仮想円Cの
中心点Pとその円弧の一点とを結ぶ直径線Dを折り目と
してその刃材1に厚み方向の曲げを与えるように構成さ
れる。
【0027】ここで、「仮想円Cの中心点Pとその円弧
の一点とを結ぶ直径線Dを折り目として」とは、幾何学
的に上記直径線Dに折り目を一致させる場合に限定され
ず、僅かに相対的に傾斜したり、位置ずれさせる場合
も、(折曲の実際の諸条件に於て、あり得るので、)そ
のような場合をも本発明では包含している。
【0028】また、固定ブロック21の前方に左右方向の
レール30が配設される。スライドブロック22は、レール
30に(矢印Bにて示す)左右方向へスライド自在に取付
けられる。
【0029】スライドブロック22の一端は、基台4上の
スライド駆動体23に設けられたクランクアーム31の先端
部に連結される。スライド駆動体23は、モーター32と減
速機構とカムとクランクアーム31を有し、モーター32の
回転駆動によりクランクアーム31が略左右方向へ移動す
るように構成されている。
【0030】また、スライドブロック22の前方に、セン
サー取付金具33が配設され、その取付金具33の後面に、
スライドブロック22の左右方向の位置を検知する図示省
略のセンサーが、付設される。スライドブロック22の前
面には、センサーにて検知される図示省略の被検知部材
が、固着される。
【0031】また、スライドブロック22の前面とセンサ
ー取付金具33の後面に、スライドブロック22の移動寸法
を電気信号に変換するスケール43(マグネスケール)
が、設けられる。そのスケール43は、スライドブロック
22の前面に固着されたスケール本体45と、センサー取付
金具33の後面に固着された摺動子44と、から成る。な
お、スケール43とセンサーは、図外の制御手段(制御回
路)に電気的に接続される。
【0032】しかして、スケール43とセンサーからの信
号が制御手段にフィードバックされて、刃材送り機構2
の揺動駆動手段7のモーター16と厚み方向曲げ機構3の
モーター32の正逆転、停止、回転数等が精密に制御され
る。
【0033】上述の構成により、この曲げ加工装置によ
れば、円弧の半径が相違する複数種の帯状刃材1に対応
できる。即ち、図1に於て、昇降部材11を下降させると
共に揺動アーム6を短縮させれば(長さ寸法Eを小さく
すれば)、図1の刃材1の円弧の半径よりも小さい半径
の刃材に対応できる。また、昇降部材11を上昇させると
共に揺動アーム6を伸長させれば(長さ寸法Eを大きく
すれば)、大きい半径の刃材に対応できる。
【0034】しかして、この曲げ加工装置にて刃材1の
曲げ加工を行うには、幅方向に弯曲した円弧状の刃材1
を本装置にセットする。そして、例えば、図4の(イ)
に示すように、一対の固定駒27, 27と移動駒28, 28の間
に、刃材1を挿通させてその刃材1を前方へ送る。即
ち、刃材送り機構2の揺動アーム6を、図1の矢印F方
向へ揺動させて刃材1に送りを与える。
【0035】その後、図4の(ロ)に示すように、刃材
1の所定箇所チが固定駒27, 27の前端縁27a,27aの中
間位置に到達したところで刃材1の送りを停止し、か
つ、移動駒28, 28を移動させて、一方の移動駒28を刃材
1の一側面に強く押し当ててその刃材1を所定箇所チに
て所定角度だけ折り曲げる。
【0036】次に、図4の(ハ)に示すように、移動駒
28, 28を元の位置まで後退させると共に、刃材1を再び
前方へ送る。
【0037】その後、図4の(ニ)に示すように、刃材
1の所定箇所チよりも僅かに後方の所定箇所リが固定駒
27, 27の前端縁27a,27aの中間位置に到達したところ
で刃材1の送りを停止し、かつ、移動駒28, 28を移動さ
せて、一方の移動駒28を刃材1の一側面に強く押し当て
てその刃材1を所定箇所リにて所定角度だけ折り曲げ
る。
【0038】以上の操作を繰り返して、刃材1を間欠的
に送りつつ、刃材1の送りが停止されるごとに、移動駒
28, 28を移動させて曲げ加工すれば、刃材1が所定微小
間隔おきに複数箇所で折り曲げられて、全体として弯曲
状に折り曲げ加工することができる。
【0039】そして、所定微小間隔と曲げ回数、曲げ方
向等を変化させれば、刃材1を所望の形状に曲げること
ができる。また、この装置によれば、揺動アーム6のチ
ャック14にて刃材1を保持しつつ前方への送りを与える
ことができるので、刃材1が位置ずれすることは無く、
正確な曲げ加工が可能である。
【0040】なお、上述の操作は、刃材を曲げる箇所や
曲げ角度、曲げ方向等のデータを入力した図外のコンピ
ュータ等の制御手段にて自動的に行われる。
【0041】また、帯状刃材1を下方凸状に保持しつつ
曲げ加工することができるので、曲げ加工された刃材が
上方へ反り上がるように繰り出されて、刃材が左右に振
れても他の物体に当たらない。即ち、曲げ加工時に左右
に振れる刃材を逃げる空間を確保できる。
【0042】しかして、上記の如く曲げ加工された刃材
1は、図13に示すような円筒状のダイボード 101の外周
面に形成された溝部 102…に植え込まれる。即ち、本装
置によれば、刃材1がダイボード 101の溝部 102…に寸
法の誤差なく嵌まり得るように、刃材1を所定形状に自
動的に曲げ加工できる。
【0043】なお、直線的な帯状刃材を幅方向に曲げる
曲げ装置を、本装置の直前位置に配置するも好ましい。
そのようにすれば、刃材の幅方向の曲げ加工と厚み方向
の曲げ加工を連続的に行うことができる。
【0044】次に、図5と図6は、他の実施の形態を示
し、支柱5が、上下方向のガイドレール34を有する支柱
本体部8を有する。本体部8のガイドレール34には、昇
降部材11が上下動自在に取付けられ、その昇降部材11に
鉛直状のボールねじ35の下端が固着されている。
【0045】支柱本体部8の上端部には、ボールねじ35
を上下動可能に保持する上下駆動体36が付設される。そ
の上下駆動体36は、ボールねじ35に螺嵌される図示省略
のナット部材と、そのナット部材を回転駆動させる駆動
機構とを有する。
【0046】厚み方向曲げ機構3の固定ブロック21は、
曲げ加工の際に刃材1を締め付けて固定するためのクラ
ンプ機構37を有する。クランプ機構37は、固定ブロック
21内に上下動可能に設けられたクランプ駒39と、中間部
がクランプ駒39の下部に枢結された揺動バー41と、その
揺動バー41の一端部を枢支する支点ピン40と、揺動バー
41の他端部に枢結されるピストンロッド42aを有するシ
リンダー42と、を備える。
【0047】これを詳しく説明すると、図7と図8に示
すように、クランプ駒39は、刃材1の一側面に対向する
圧接面39aとその反対側に形成された傾斜面39bとを有
する。また、固定ブロック21内には、刃材1の他側面を
受ける固定片部38が設けられる。
【0048】さらに、固定ブロック21内には、クランプ
駒39の傾斜面39bに摺接すると共にそのクランプ駒39の
下降に伴ってクランプ駒39を刃材1側へ押圧するための
突部46が設けられる。
【0049】しかして、図7に示すように、シリンダー
42のピストンロッド42aを上昇させた状態では、クラン
プ駒39が上昇状態となって刃材1から僅かに離れるた
め、図外の送り機構2を作動させれば刃材1を前方へ送
ることができる。
【0050】また、図8に示すように、シリンダー42の
ピストンロッド42aを下降させれば、クランプ駒39が下
降すると共に刃材1側へ押し付けられて、クランプ駒39
と固定片部38との間に刃材1を挾持状に固定できる。
【0051】また、図9の(イ)(ロ)(ハ)(ニ)に
示すように、クランプ駒39と固定片部38の僅かに前方位
置に一対の移動駒28, 28が、配設される。移動駒28, 28
は、スライドブロック22に固設される(図5参照)。
【0052】なお、この装置は、図1に示した外ガイド
ローラー25と内ガイドローラー26を有していない。その
他の構造については、図1と図2に示したものと同様で
ある。
【0053】しかして、この曲げ加工装置にて刃材1の
曲げ加工を行うには、例えば、図9の(イ)に示すよう
に、クランプ駒39を刃材1から離れた状態として、刃材
1を前方へ送る。
【0054】その後、図9の(ロ)に示すように、刃材
1の所定箇所チがクランプ駒39と固定片部38の前端縁の
中間位置に到達したところで刃材1の送りを停止すると
共に、クランプ駒39を刃材1に押し付けて、刃材1をク
ランプする。そして、移動駒28, 28を移動させて、一方
の移動駒28を刃材1の一側面に強く押し当ててその刃材
1を所定箇所チにて所定角度だけ折り曲げる。
【0055】次に、図9の(ハ)に示すように、移動駒
28, 28を元の位置まで後退させると共にクランプ駒39を
刃材1から離れさせて、刃材1を再び前方へ送る。
【0056】その後、図9の(ニ)に示すように、刃材
1の所定箇所チよりも僅かに後方の所定箇所リがクラン
プ駒39と固定片部38の前端縁の中間位置に到達したとこ
ろで刃材1の送りを停止し、かつ、移動駒28, 28を移動
させて、一方の移動駒28を刃材1の一側面に強く押し当
ててその刃材1を所定箇所リにて所定角度だけ折り曲げ
る。
【0057】以上の操作を繰り返して、刃材1を間欠的
に送りつつ、刃材1の送りが停止されるごとに、移動駒
28, 28を移動させて曲げ加工すれば、刃材1が所定微小
間隔おきに複数箇所で折り曲げられて、全体として弯曲
状に折り曲げ加工することができる。
【0058】また、曲げ加工の際に、クランプ駒39と固
定片部38にて刃材1を挾持状に固定できるので、刃材1
が位置ずれすることは無く、正確に曲げ加工できる。
【0059】次に、図10と図11は、別の実施の形態を示
し、刃材1の円弧状外端縁を受ける外ガイドローラー25
…と刃材1の内端縁に転動自在に当接する内ガイドロー
ラー26, 26とを有するローラー取付治具47が、刃材送り
機構2の揺動アーム6の揺動中心軸(水平軸心L)と同
一の軸心上に、枢支されている。
【0060】ローラー取付治具47は、略扇型の取付板48
と、取付板48の外端縁近傍に所定ピッチにて取付けられ
た枢支バー49…と、枢支バー49…の先端部に枢着された
外ガイドローラー25…と、外ガイドローラー25…よりも
内側に刃材1の径方向へ移動自在に設けられた内ガイド
ローラー26, 26と、内ガイドローラー26, 26を外方へ押
圧するばね部材50と、から成る。
【0061】また、図12に示すように、ローラー取付治
具47の取付板48の基部には、円孔部とスリット部とから
成る切欠部48aが形成され、その切欠部48aにて取付板
48の基部が二股状とされている。さらに、取付板48の基
部には締付用ねじ部材51が螺進退自在に螺着されてい
る。
【0062】(図10と図11にもどって)刃材送り機構2
の回転金具12の一端部は、モーター16にて回転駆動され
るカップリング部材52に固着される。また、回転金具12
には枢支軸部材53が軸受54を介して他端側へ突出状に挿
嵌される。その枢支軸部材53は、昇降部材11の外壁部を
貫通して外側に突出する。
【0063】しかして、枢支軸部材53の外側へ突出した
部分を、ローラー取付治具47の取付板48の切欠部48aの
孔に挿通してねじ部材51を締め付けて、治具47を軸部材
53に取付ける。
【0064】また、揺動アーム6の伸縮部材13は、枠体
57と、その枠体57の基端部に固着された駆動モーター58
と、枠体57に枢着されると共にモーター58にて回転駆動
されるボールねじ55と、を有する。回転金具12には、ナ
ット部材56が固着され、そのナット部材56にボールねじ
55が螺進退自在に螺入される。
【0065】チャック14のチャック保持部17は、伸縮部
材13の枠体57に水平軸心廻りに揺動自在に枢着される。
かつ、その保持部17の基端部と枠体57との間には、刃材
1を送る方向とは反対の揺動方向へ保持部17を弾発的に
付勢する引張ばね59が、取付けられる。チャック保持部
17は、基端部にチャック開閉用シリンダー60を、有す
る。
【0066】また、この曲げ加工装置は、刃材1の円弧
を含む仮想円Cの大きさに対応する大小一揃えのローラ
ー取付治具47から択一的に選択して取付け可能とされて
いる。例えば、図12の(イ)と(ロ)に示すように、小
さいものと大きいものとの2種類の取付治具47を形成
し、その内の何れか一方を選択して使用する。
【0067】図12の(イ)に示す小さい方の取付治具47
は、図10に実線にて示した小径の刃材1に対応する。ま
た、図12の(ロ)に示す大きい方の取付治具47は、図10
に仮想線にて示した大径の刃材1に対応する。なお、他
の構造は、図5〜図9に示したものと同様である。
【0068】しかして、この装置によれば、刃材1をス
ムースに送ることができる。また、径寸法の異なる刃材
1に対応してローラー取付治具47を簡単に交換できる。
【0069】なお、上述のように大小2種類の取付治具
47を設けるのみならず、大きさの相違する3種類〜5種
類程度の内の取付治具47を設けるも望ましい。また、内
ガイドローラー26, 26の代わりに複数のローラー間に懸
架した無端走行体を取付板48に付設するも好ましい。
【0070】また、厚み方向曲げ機構3は、上述の形態
以外のものでも良く、例えば、移動駒28, 28が、固定駒
27, 27よりも後方の鉛直軸心廻りに揺動して略左右方向
へ移動するように構成するも好ましい。
【0071】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
【0072】請求項1記載の帯状刃材の曲げ加工装置に
よれば、円弧状の帯状刃材1を自動的にかつ正確に厚み
方向へ曲げて、三次元に曲がった刃材を簡単に得ること
ができる。これにより、本装置による三次元曲げ加工後
の刃材1を、円筒状のダイボードに形成された溝部に、
誰にでも簡単に嵌め込み得るような形状とすることがで
きる。
【0073】請求項2記載の帯状刃材の曲げ加工装置に
よれば、請求項1記載のものと同様の効果を奏すると共
に、帯状刃材1を下方凸状に保持しつつ曲げ加工するこ
とができるので、曲げ加工時に左右に振れる刃材1を逃
げるための空間を確保できる。
【0074】請求項3記載の帯状刃材の曲げ加工装置に
よれば、仮想円Cの径寸法が相違する複数種の刃材1に
対応させることができ、かつ、正確な三次元曲げ加工を
することができる。
【0075】請求項4記載の帯状刃材の曲げ加工装置に
よれば、曲げ加工の際に、刃材1を円弧に沿ってスムー
スに前方へ送ることができ、加工精度向上に貢献でき
る。
【0076】請求項5記載の帯状刃材の曲げ加工装置に
よれば、曲げ加工の際に、刃材1を円弧に沿って正確に
かつスムースに前方へ送ることができ、加工精度向上に
貢献できる。かつ、構造が簡単となる。
【0077】請求項6記載の帯状刃材の曲げ加工装置に
よれば、仮想円Cの径寸法が相違する複数種の刃材1に
対応して、刃材1を円弧に沿って正確にかつスムースに
前方へ送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の斜視図である。
【図2】チャックの要部拡大平面図である。
【図3】外ガイドローラーと刃材の拡大断面図である。
【図4】曲げ加工部の作用説明図である。
【図5】他の実施の形態の側面図である。
【図6】背面図である。
【図7】要部の作用を説明する拡大断面図である。
【図8】要部の作用を説明する拡大断面図である。
【図9】曲げ加工部の作用説明図である。
【図10】別の実施の形態の側面図である。
【図11】背面図である。
【図12】一揃えのローラー取付治具の説明図である。
【図13】ダイボードの斜視図である。
【符号の説明】
1 帯状刃材 2 刃材送り機構 3 厚み方向曲げ機構 6 揺動アーム 7 揺動駆動手段 14 チャック 25 外ガイドローラー 26 内ガイドローラー 29 曲げ加工部 47 ローラー取付治具 C 仮想円 D 直径線 L 水平軸心 P 中心点

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向に弯曲した円弧状の帯状刃材1に
    その刃材1の円弧に沿って一端への送りを与える刃材送
    り機構2と、該刃材1の円弧を含む仮想円Cの中心点P
    と該円弧の一点とを結ぶ直径線Dを折り目として該刃材
    1に厚み方向の曲げを与える厚み方向曲げ機構3と、を
    備え、上記刃材送り機構2は、先端部に上記刃材1の他
    端部を挾持するチャック14を有すると共に上記仮想円C
    の中心点Pに於て該仮想円Cに直交する水平軸心L廻り
    に揺動可能に設けられた揺動アーム6と、該揺動アーム
    6を揺動駆動させる揺動駆動手段7と、を有することを
    特徴とする帯状刃材の曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 厚み方向曲げ機構3が、刃材1の円弧を
    含む仮想円Cの中心点Pの下方に位置する曲げ加工部29
    を有している請求項1記載の帯状刃材の曲げ加工装置。
  3. 【請求項3】 刃材送り機構2の揺動アーム6が伸縮自
    在に構成され、かつ、刃材1の円弧を含む仮想円Cの中
    心点Pの位置を変更するために該揺動アーム6が、昇降
    可能に設けられている請求項1記載の帯状刃材の曲げ加
    工装置。
  4. 【請求項4】 刃材1の円弧状外端縁を受ける外ガイド
    ローラー25が配設されている請求項1記載の帯状刃材の
    曲げ加工装置。
  5. 【請求項5】 刃材1の円弧状外端縁を受ける外ガイド
    ローラー25と該刃材1の内端縁に転動自在に当接する内
    ガイドローラー26とを有するローラー取付治具47が、刃
    材送り機構2の揺動アーム6の揺動中心軸と同一の軸心
    上に、枢支されている請求項1記載の帯状刃材の曲げ加
    工装置。
  6. 【請求項6】 刃材1の円弧を含む仮想円Cの大きさに
    対応する大小一揃えのローラー取付治具47から択一的に
    選択して取付け可能とした請求項4記載の帯状刃材の曲
    げ加工装置。
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