JP2941352B2 - 鋳物砂の再生方法 - Google Patents

鋳物砂の再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋳造に係り、更に詳しくは、鋳物砂の再生
方法に関するものである。
〔従来の技術〕
鋳型の形成に使用される鋳物砂は、従来より一般に、
経済性や省資源等の観点より鋳物用再生砂として繰り返
し循環再生使用されている。
肌砂に粘結剤として水溶性フェノール−ホルアルデヒ
ド樹脂水溶液を用い、裏砂に粘結剤としてフラン樹脂を
用いて得られる鋳型に関して、使用済の鋳型より鋳物砂
を回収・再生するに際しては、フラン樹脂及び水溶液フ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂水溶液における、酸・
塩基性が相互に異なることから、水溶性フェノール−ホ
ルムアルデヒド樹脂水溶液肌砂又はフラン裏砂に他方の
砂が混入すると、相互の砂の再生性が低下するという問
題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
かかる問題に対処する1つの方法として、肌砂にクロ
マイト砂を、裏砂に硅砂を用い、使用後磁選機により分
離・再生するという例が知られている(特公昭−53255
号公報)。
しかし、かかる方法においては、磁選設備が必要であ
り、エネルギーコストがかかる、分離回収時間がか
かる、砂種が制限される等の問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の課題を解決するために、肌砂に
粘結剤として水溶液フェノール−ホルムアルデヒド樹脂
水溶液を用い、裏砂に粘結剤としてフラン樹脂を用いた
時の使用済鋳物砂の再生方法について鋭意研究を行った
結果、肌砂に小粒径の耐火性粒状材料を、裏砂には大粒
径の耐火性粒状材料を用い、使用後に肌砂と裏砂をふる
い分けにより分離回収したのち再生させることにより前
記の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成する
に到った。
すなわち本発明は、肌砂として小粒径の耐火性粒状材
料を粘結剤として水溶液フェノール−ホルムアルデヒド
樹脂水溶液を用いて硬化せしめたものを用い、裏砂とし
て大粒径の耐火性粒状材料を粘結剤としてフラン樹脂を
用いて硬化せしめたものを用いて鋳型を形成し、該鋳型
の使用後には肌砂と裏砂をふるい分けにより分離、回収
した後、再生させることを特徴とする鋳物砂の再生方法
を提供するものである。
本発明者等は種々検討の結果、肌砂には鋳物表面の仕
上がりの観点より小粒径の耐火性粒状材料が必要である
が、一方、裏砂は強度の許容範囲であれば耐火性粒状材
料の粒径は大粒径となってもかまわないことが判明し
た。
本発明において、ふるい分けの操作は、肌砂及び裏砂
の粒度分布によっても異なるが、回収後の肌砂又は裏砂
への他方の砂の混入率が10重量%以上になるまで行うの
が好ましい。
尚、ふるい分け操作を簡略にするためには、肌砂と裏
砂を構成する粒状材料の粒度分布の重なりが各々の砂の
全量に対して10重量%以上であるようにそれぞれの粒状
材料の粒径を定めることが好ましい。
本発明に用いられる鋳型を構成する耐火性粒状材料と
しては、石英質を主成分とする硅砂の他、ジルコン砂、
クロマイト砂等が使用される。
〔実 施 例〕
以下に実施例により本発明を更に詳しく説明するが、
本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。又、実施例中「%」とあるのは全て重量%である。
参考例1 (水溶液フェノール−ホルムアルデヒド樹脂水溶液の製
造) 100%フェノールをKOH/フェノール=0.8(モル比)に
相当する量になるように水に溶解せしめ、50%水溶液と
する。この水溶液を加熱還流し、還流を続けてホルムア
ルデヒド/フェノール=1.8(モル比)に相当する量で5
0%ホルムアルデヒド水溶液を徐々に添加する。反応混
合物の粘度が所望する粘度を達成するまで反応混合物の
還流を続ける。樹脂溶液を40℃に冷却し、樹脂溶液の重
量を基準として0.4重量%のγ−アミノプロピルトリエ
トキシシランを添加して目的とする水溶性フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂水溶液を得る。
また、この時の硬化剤としてはγ−ブチロラクトン、
トリアセチン等の有機エステルが用いられるが、これに
限定されるものではない。
参考例2 (フラン樹脂の製造) 尿素100重量部に、85%パラホルムアルデヒド100重量
部、フリフリルアルコール800重量部を加え、20%水酸
化ナトリウム1.5重量部を触媒として、常法により加熱
反応させたのち、5%パラトルエンスルホン酸水溶液を
5重量部添加してpH値を5に調整して更に加熱重合さ
せ、冷却後樹脂溶液の重量を基準として0.4重量%のγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを添加して目的と
するフラン樹脂を得る。
また、この時に硬化剤としては80%−キシレンスルホ
ン酸水溶液のような酸性色触媒が用いられるが、これに
限定されるものではない。
実施例1 肌砂として下記表−1に示した粒度分布を持つクロマ
イト砂を、粘結剤として参考例1で製造した水溶性フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂水溶液を用い、硬化剤と
してγ−ブチロラクトンを樹脂水溶液に対して40重量%
用いて、又、裏砂として下記表−2に示した粒度分布を
持つ硅砂を、粘結剤として参考例2で製造したフラン樹
脂を用い、硬化剤として80%−キシレンスルホン酸水溶
液をフラン樹脂に対して40重量%用いて各々硬化せしめ
た鋳型を、使用後クラッシャーにて粉砕した後、48メッ
シュのバイブレーティングスクリーンによるふるい装置
にて分離回収した。
ふるい分け操作回数と、回収後の肌砂又は裏砂中の他
方の砂の混入率を表−3に示す。
次に、砂の混入率と再生砂の品質(抗圧強度)の関係
を調べるべく、各ふるい分け操作回数後に回収した各砂
をロータリーリクレーマにて再生後、以下のように抗圧
試験片(50φ×50Hmm)を形成し、抗圧強度を測定を行
った。
肌砂は、再生砂100%、γ−アミノプロピルトリエキ
シシラン0.5重量部(対樹脂)を含有し、KOH/フェノー
ルモル比0.8、ホルムアルデヒド/フェノールモル比1.8
であり、重量部平均量3000である50%水溶液フェノール
−ホルムアルデヒド樹脂水溶液1.0%、硬化剤(トリア
セチン)30%にて硬化せしめ、裏砂は、再生砂100%、
尿素変性フラン樹脂0.7%、硬化剤(70%−キシレンス
ルホン酸水溶液)30%にて硬化せしめ、気温25℃、湿度
60%の下、抗圧試験片を形成した。
表4及び表−5に肌砂中の裏砂の混入率或いは裏砂中
の肌砂の混入率及び抗圧力の測定結果を示す。
実施例2 肌砂として下記表−6に示した粒度分布を持つクロマ
イト砂を水溶性フェノール−ホルムアルデヒド樹脂水溶
液にて、裏砂として下記表−7に示した粒度分布を持つ
硅砂をフラン樹脂にて実施例1と同様の硬化剤を用いて
硬化せしめた鋳型を使用後クラッシャーにて粉砕後、48
メッシュのバイブレーティングスクリーンによるふるい
装置にて分離回収した。
ふるい分け操作1回で、回収後の肌砂への裏砂の混入
率は0.1%、裏砂への肌砂の混入率は2%であった。
実施例1と同様にして形成させた抗圧試験片の抗圧強
度を表−8及び表−9に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】肌砂として少粒径の耐火性粒状材料を粘結
    剤として水溶性フェノール−ホルムアルデヒド樹脂水溶
    液を用いて硬化せしめたものを用い、裏砂として大粒径
    の耐火性粒状材料を粘結剤としてフラン樹脂を用いて硬
    化せしめたものを用いて鋳型を形成し、該鋳型の使用後
    には肌砂と裏砂をふるい分けにより分離、回収した後、
    再生させることを特徴とする鋳物砂の再生方法。
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JP2983416B2 (ja) * 1993-06-29 1999-11-29 内外セラミックス株式会社 鋳型構造
JPH0796345A (ja) * 1993-09-07 1995-04-11 Naigai Ceramics Kk 鋳物用裏砂

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