JP2940586B2 - プラント制御装置のシミュレーションテスト方法及びプラント制御装置用シミュレータ - Google Patents

プラント制御装置のシミュレーションテスト方法及びプラント制御装置用シミュレータ

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JP2940586B2
JP2940586B2 JP5030186A JP3018693A JP2940586B2 JP 2940586 B2 JP2940586 B2 JP 2940586B2 JP 5030186 A JP5030186 A JP 5030186A JP 3018693 A JP3018693 A JP 3018693A JP 2940586 B2 JP2940586 B2 JP 2940586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント制御装置の制
御対象のプラントをシミュレーションしながら、該プラ
ント制御装置をテストする際に用いるプラント制御装置
のシミュレーションテスト方法に係り、あるいは、この
際に用いるプラント制御装置用シミュレータに係り、特
に、シミュレーションテスト対象となるプラント制御装
置の制御対象のプラントに、設備や制御機器等の変更が
生じたとしても、該変更に容易に対応することができる
プラント制御装置のシミュレーションテスト方法及びプ
ラント制御装置用シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】精錬や圧延等の鉄鋼関連プラント、又、
石油化学等の一般的な製造プラント等においても、自動
制御化が図られている。又、近年では、より複雑な、
又、より高度に統合された制御及び製造管理がなされて
いる。
【0003】このようなプラントの制御や管理を行うも
の(以降、プラント制御装置と総称する)は、該プラン
ト建設時、その稼動開始前には、十分な制御機能等の検
証が行われる。又、この検証の際には、該プラント制御
装置にて操作される、電動機や電磁弁等の種々のアクチ
ュエータ(以降、制御機器と称する)等をも含め、前記
プラント制御装置(以降、これらを総称して、プラント
制御システムと称する)の制御機能の検証が行われる。
又、このような検証や、このような検証にて見出された
不具合の改修には、多くの時間や多くの労力を必要とす
るものである。又、実稼動時のトラブルを避けるために
は、このような制御機能の検証は、より精度良く行う必
要がある。
【0004】このようなプラント制御システムの制御機
能の検証に関する技術には、様々なものが開示されてい
る。
【0005】例えば、特開昭57−176421では、
プラント制御装置の入出力部に、電気的、信号的に完全
に絶縁できる切換スイッチ(リレー接点等)を設け、該
プラント制御装置の異常時又は保守時には、この切換ス
イッチにより、プラント側と完全に分離すると共に、こ
の切換部を通して外部点検機器(メインテナンスツール
等)を接続し、自由に当該プラント制御装置のチェック
あるいはメインテナンスを行うという技術が開示されて
いる。
【0006】該特開昭57−176421で開示されて
いる技術は、例えば、多重化システムに対しても適用す
ることができ、この場合、待機系で動作確認が非常に容
易となるばかりか、万一故障発見後も、信号的、電気的
に完全に分離されているために、その修理中に誤って制
御側に悪影響を与えることもなく、安全に保守及び修理
を行うことが可能である。
【0007】又、特開昭63−293611では、複数
のデジタル制御装置及び入力装置付CRT(cathode ra
y tube)装置の各々を、オンライン用データウェイ又は
オフライン用データウェイに選択的に接続可能にしたプ
ラント制御システムのシミュレーションテスト方法に関
する技術が開示されている。該特開昭63−29361
1では、テスト時には、1つのCRT装置とオンライン
用として用いられていない制御装置とテスト対象となる
被テスト制御装置とを、オフライン用データウェイに接
続すると共に、該データウェイに接続される制御装置に
対し被テスト制御装置により駆動される設備を、模擬す
る機能を持たせて、これを模擬装置として用いるように
している。ここでこのようにシミュレーションとは、テ
ストしようとする制御装置が制御する対象を、模擬的に
実現するものである。 又該特開昭63−293611で
は、被テスト制御装置がCRT装置からテスト指令を受
けたときには、該テスト指令に基づき、所定のシーケン
ス動作をした後、該動作結果としての操作指令を模擬操
作に送出し、模擬装置から模擬の結果として与えられる
応答信号を受信した後、これをCRT装置に送出して表
示させるという、シミュレーションテスト方法に関する
技術が開示されている。
【0008】該特開昭63−293611で開示されて
いる技術によれば、稼動中の設備や制御装置とは独立に
テストが可能となり、安全を確保することができる。
又、被テスト制御装置、シミュレータ及びCRT装置が
あればよく、テストのための操作ボタン、ランプ又は外
部信号源を用いる必要がない。又、テストのために、設
備とのプロセス入出力インタフェイスをテスト用装置と
置き換える必要がなく、能率良くシミュレーションテス
トを行うことができる等の様々な効果がある。
【0009】又、特開平2−41748では、製鉄プロ
セスにおいて、鋳込設備、切断装置、搬出装置等を持つ
連続鋳造ラインの各設備から入力されるプロセス信号を
基に、鋳片のトラッキングを行い、鋳込制御、切断制
御、搬出制御等を行うために、各設備に対して制御信号
を出力する計算機システムにおいて、切断装置を模擬し
て、鋳片切断時に計算機システムが収集するプロセス信
号の模擬入力を自動的に作成するようにした連続鋳造ラ
イン制御計算機用切断シミュレータ装置に関する技術が
開示されている。
【0010】該特開平2−41748で開示されている
技術によれば、連鋳計算機システムの切断制御ロジック
の確認を、ダイナミックにシミュレーションテストする
ことが可能である。
【0011】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、プラン
ト制御装置の前述の従来のシミュレーションテスト方法
や、前述の従来のプラント制御装置用シミュレータは、
対象となるプラント、即ち、シミュレーションテスト対
象となるプラント制御装置の制御対象となるプラントに
対して、専用なものであった。このため、該プラントに
種々の変更が生じてしまった場合、これに対応するのが
容易ではないという問題があった。
【0012】例えば、前述の従来のシミュレーションテ
スト方法やプラント制御装置用シミュレータにおいて
は、シミュレーションテスト対象となるプラント制御装
置とプラント制御装置用シミュレータとの間の交換信号
の対応付けは、その制御対象となるプラントに依存した
ものとなっている。又、前記プラント制御装置用シミュ
レータ内の機能についても、対象となるプラントの、そ
の設備内容や電動機や電磁弁等の制御機器等に依存した
ものとなっている。このため、前記プラント制御装置と
前記プラント制御装置用シミュレータとの間の交換信号
の対応付けに変更が生じてしまったり、シミュレーショ
ンテスト対象となるプラント制御装置の制御対象のプラ
ントの構成に変更が生じてしまった場合には、このよう
な変更に対応することは容易ではなかった。
【0013】又、このように従来の前記プラント制御装
置用シミュレータは対象となるプラントに対応して設計
され製作されるものであるため、その設計や製作に多く
の労力がかかってしまうだけでなく、当該シミュレータ
自体の、制御機能の検証や、機能動作の検証に多くの労
力がかかってしまうという問題もある。即ち、新しいプ
ラントが建設され、新たなプラント制御装置が製作され
ると、これに伴って、従来では、基本的には全く新しい
シミュレータが製作されることになる。従って、このよ
うな全く新たに製作されたプラント制御装置用シミュレ
ータについては、その制御機能の検証や機能動作の検証
は、基本的にゼロから行わなければならず、多くの労力
を必要としてしまっていた。
【0014】更には、このように対象となるプラントに
対応して制作される従来のプラント制御装置用シミュレ
ータでは、対象となる該プラントに若干の設備変更が生
じる程度の改造が行われる際であっても、該プラント制
御装置用シミュレータの改造や、該プラント制御装置用
シミュレータの改造後の、その制御機能の検証やその機
能動作の検証等に多くの労力を必要としてしまってい
た。
【0015】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、シミュレーションテスト対象となる
プラント制御装置の制御対象のプラントに、設備や制御
機器等の変更が生じたとしても、該変更に容易に対応す
ることができるプラント制御装置のシミュレーションテ
スト方法及びプラント制御装置用シミュレータを提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を達成するための手段】本願の第1発明は、プラ
ント制御装置の制御対象のプラントに代えて、該プラン
をシミュレーションするシミュレータを、テスト対象
となる前記プラント制御装置に接続して動作させなが
ら、該プラント制御装置をテストする際に用いるプラン
ト制御装置のシミュレーションテスト方法において、予
め、前記プラントを構成する際に用いていく設備部品の
種類毎に、設備部品区分コードを割り付け、該設備部品
区分コードに従って、その機能を実現する部品機能プロ
グラム及びその設備部品入出力情報で成る機能構成情報
を用意し、シミュレーション対象の前記プラントの設備
構成を、これに用いる設備部品の前記設備部品区分コー
ドを用いながら、設備構成情報データベース登録し、
プラント制御装置で用いられるプログラムやデータに関
する情報を、前記設備構成情報データベース及び機能構
成情報データベースに登録し、実際のプラントのシミュ
レーション以前に、前記プラント制御装置及びシミュレ
ータに共通の前記設備構成情報データベースを用いて、
記機能構成情報を利用して、シミュレーションテスト
対象の前記プラント制御装置の制御用ソフトウエアを生
成し、前記プラント制御装置の制御機能と整合した形で
同様にして前記シミュレータのシミュレーション用ソフ
トウエアを生成し、このように生成した制御用ソフトウ
エアとシミュレーション用ソフトウエアをそれぞれ含む
プラント制御装置とシミュレータとを接続して動作させ
ることによって、プラント制御装置のテストを行うこと
により、前記課題を達成したものである。
【0017】
【0018】又、本願の第2発明は、プラント制御装置
の制御対象のプラントをシミュレーションしながら、該
プラント制御装置をテストする際に用いるプラント制御
装置用シミュレータにおいて、使用する設備部品毎の使
用設備部品コード、及び、該使用設備部品コードに従っ
て、その種類を示す設備部品区分コード及びその使用部
品入出力情報で表わされる使用設備部品情報による設
構成情報が記憶されると共に、プラント制御装置で用い
られるプログラムやデータ生成用の情報が記憶される
備構成情報記憶部と、前記設備部品区分コード毎の、そ
の機能を示す機能部品コード及びその入出力信号を示す
設備部品入出力情報で表わされる機能構成情報データベ
ースが記憶されると共に、プラント制御装置で用いられ
るプログラムやデータ生成用の情報が記憶される機能構
成情報記憶部と、使用設備部品の前記プラント制御装置
との入出力信号を示すシステム入出力構成情報が、前記
使用設備部品コード毎に記憶されるシステム入出力構成
情報記憶部と、設備部品の機能を実現する部品機能プロ
グラムを、前記機能部品コード毎に記憶するプログラム
記憶部と、実際のプラントのシミュレーション以前に
記設備構成情報記憶部に記憶されるデータを用いなが
ら、前記機能構成情報記憶部に記憶されるデータや、該
機能構成情報記憶部に記憶されるデータによって示され
る前記プログラム記憶部に記憶される前記部品機能プロ
グラムや、前記システム入出力構成情報記憶部に記憶さ
れるデータを参照しながら、プラント制御装置の制御用
ソフトウエア及びシミュレータのシミュレーション用ソ
フトウエアを生成するシステム生成部とを備えることに
より、前記課題を達成することができるプラント制御装
置用シミュレータを提供したものである。
【0019】
【作用】前述のように、プラントの制御は、より高度に
統合されたものになり、より大規模なものとなり、その
制御内容もより複雑なものとなってきている。しかしな
がら、プラントの各部や、プラントの制御内容の各部分
について、個別に考えてみるならば、その多くは、従来
から行われているものと同一のものが見られる。例え
ば、新しい制御理論を用いたプラントの制御を行うもの
であっても、これは全体の中の一部分である場合が多
い。即ち、このような新しい制御理論を用いたプラント
の制御であっても、全体の他の各部分については、多く
は従来から行われているものと同一のものである。
【0020】本発明は、このような点を見出し、又、こ
のような点に着目して成されたものである。即ち、本発
明においては、対象となるプラントを各部分に分割して
考慮し、これらを設備部品とし、又、これら設備部品を
シミュレートする際に用いる機能構成情報を備えるよう
にしている。従って、ある特定のプラントをシミュレー
トするプラント制御装置用シミュレータについては、当
該プラントを構成する前記設備部品に対応して、前記機
能構成情報を用いることで、そのシミュレーション動作
を実現するようにしている。従って、前記機能構成情報
が得られている設備部品については、これに対応するシ
ミュレーション機能をより容易に実現できるだけでな
く、そのシミュレーション自体の動作、例えばシミュレ
ータ自体の動作の検証をより簡便にすることができる。
ここで上記のように、まず機能構成情報とは設備部品に
関する情報であり、部品というような部分的なものの情
報である。又、設備構成情報とはプラント制御装置用シ
ミュレータとしてシミュレーション動作を実現するため
の情報であり、後述する実施例の如く機能構成情報を用
いる等して表現される。
【0021】図1は、本発明の要旨を示すフローチャー
トである。
【0022】この図1のフローチャートにおいて、まず
ステップ104では、設備部品の種類毎に、設備部品区
分コードを割り付け、該設備部品区分コードに従って、
その機能を実現する部品機能プログラム及びその設備部
品入出力情報でなる機能構成情報を用意する。
【0023】前記設備部品とは、単体の電動機や電磁弁
等、必ずしも単一の部品に限定されるものではない。例
えば、あるまとまった制御単位での1群の部品を一纏め
として、1つの設備部品とするようにしてもよい。1つ
の設備部品とされるものの規模をより小さくした場合
と、その規模をより大きくした場合とでは、それぞれ一
長一短がある。従って、該設備部品それぞれの規模につ
いては、その制御系等を配慮しながら決められるもので
ある。
【0024】又、前記部品機能プログラム及び前記設備
部品入出力情報でなる、前記機能構成情報は、プラント
中の前記設備部品をシミュレートする際に用いられるも
のである。該機能構成情報は、その前記部品機能プログ
ラム及びその前記設備部品入出力情報が、前記設備部品
の種類毎の前記設備部品区分コードにて、管理されてい
る。該設備部品区分コードは、必ずしも数値だけに限定
されるものではなく、名称等何等かの文字列であっても
よい。なお、前記図1のステップ104a で示される前
記部品機能プログラムの用意と、ステップ104b で示
される前記設備部品入出力情報の用意について、これら
の手順の順序は、特に定められるものではない。
【0025】次に、前記図1に示すように、ステップ1
06では、シミュレーション対象の前記プラントの設備
構成を、これに用いる設備部品の前記設備部品区分コー
ドを用いながら、設備構成情報データベースへと登録す
る。これは、対象となるプラントの設備構成について、
前記設備部品の利用箇所を抽出するというものである。
又、このような抽出結果に基づいて、該プラントの設備
構成を、用いられている設備部品に対応する前記設備部
品区分コードを用いながら登録するというものである。
【0026】このような前記設備部品区分コードを用い
た該プラントの設備構成の登録は、必ずしも、当該プラ
ントの設備構成全てについて登録することに限定するも
のではない。例えば、前記機能構成情報用意された前
記設備部品に該当しないプラントの設備構成の部分につ
いては、別途、何等かの新たなプログラムにて対応する
ようにしてもよい。例えば、新たな制御理論を用いたプ
ラントの設備構成部分については、このための新たなシ
ミュレーションプログラム等にて対応するようにし、可
能な範囲で、前記機能構成情報を活用するようにしても
よい。
【0027】前記図1のステップ108では、前記設備
構成情報データベースを用いて、前記機能構成情報を実
際に利用する。この利用方法は、種々の形態が考えられ
る。
【0028】例えば、このステップ108において、該
機能構成情報を利用して、プラント制御装置用シミュレ
ータに用いられるシミュレーションプログラムや、該シ
ミュレーションプログラムにて用いられる諸データ等を
生成し、シミュレーションシステムを予め生成するよう
にしてもよい。このように、該シミュレーションシステ
ムを予め生成するようにした場合には、一般的には、シ
ミュレーション動作時におけるその動作レスポンスを、
より向上させることができる。
【0029】又、例えば、このステップ108におい
て、実際のプラントのシミュレーション以前に、前もっ
て、前記設備構成情報データベースを使用して、前記部
品機能プログラム及び前記設備部品入出力情報を参照し
ながら、シミュレーションテストの対象となるプラント
制御装置の制御システムを生成すると共に、前記プラン
トのシミュレーションシステムを、プラント制御装置の
制御機能と整合した形で生成する。このようにすること
により、プラントの制御システムと正確に整合性を持っ
たシミュレーションシステムを同時に生成することがで
きるので、シミュレーションシステムを別途に生成する
手間が省け、且つ、シミュレーションシステム自体を別
途検証する必要性も減少する。又、プラント制御システ
ムの改造や変更の際には、その改造や変更に対応して、
同時に、その改造や変更に正確に整合したシミュレーシ
ョンシステムの改造や変更が同時に行われるので、シミ
ュレーションシステムの改造や変更を別途行ったりした
場合に比べて、シミュレーションシステムの新たな制御
機能や制御動作の検証に要する時間が大幅に削減され
る。
【0030】あるいは、例えば、このステップ108に
おいて、プラント制御装置用シミュレータでのシミュレ
ーション中に、前記設備構成情報データベースを用い
て、随時、前記機能構成情報を利用するようにしてもよ
い。このように、随時、前記機能構成情報を利用するよ
うにした場合には、一般的には、対象となるプラントの
変更に、より容易に対応することができる。例えば、プ
ラントのシミュレーション実行中であっても、前記設備
構成情報データベースの変更等を行うことができるよう
にすることも可能である。以上いくつか述べたもの等、
このステップ108に相当する該機能構成情報の具体的
な利用方法については、種々考えられるが、本発明はこ
れを限定するものではない。
【0031】以上説明した通り、本発明によれば、対象
となるプラントに多く用いられる単体の部品や単一の制
御系について、これを前記設備部品として登録し、これ
に基づいてシミュレーションを行うことができる。従っ
て、このような設備部品を用いる部分については、例え
ば従来からあるシミュレーション機能を用いることがで
き、シミュレーションを実現するための労力やシミュレ
ータ自体の検証をするための労力等を削減することがで
きる。従って、本発明によれば、シミュレーションテス
ト対象となるプラント制御装置の制御対象のプラント
に、設備や制御機器等の変更が生じたとしても、該変更
に容易に対応することができるという優れた効果を得る
ことができる。なお、本発明において、プラント制御装
置は、シミュレーションテスト対象であり、プラントを
制御する機能を有する。一方、プラント制御装置用シミ
ュレータは、シミュレーションテストに用いるものであ
り、該テストに際して、上記のプラントをシミュレーシ
ョンする機能を有する。 ここで、上記のプラント制御装
置と同様、プラントを制御する機能を有するものとし
て、後述する実施例において、図3ではプラント制御装
置3が示されている。又、ソフトウェア構成を示すブロ
ック図である図6に示されるように生成され、同じくソ
フトウェア構成を示すブロック図である図7に示される
ように、該プラント制御装置3に入力されるプラント制
御システム生成64は、プラント制御装置3のソフトウ
ェアの少なくとも一部である。そして、該プラント制御
システム生成64も、上記のプラント制御装置と同様、
プラントを制御する機能を有する。このように、実施例
のプラント制御システムは、プラント制御装置中の制御
用ソフトウェアを指す。 同じく、上記のプラント制御装
置用シミュレータと同様、該テストに際して、上記のプ
ラントのシミュレーション機能を有するものとして、後
述する実施例において、図3ではプラントシミュレータ
10が示されている。又、ソフトウェア構成を示すブロ
ック図である図6に示されるように生成され、同じくソ
フトウェア構成を示すブロック図である図7に示される
ように、該プラントシミュレータ10に入力されるプラ
ントシミュレーションシステム生成62は、プラント制
装置3のソフトウェアの少なくとも一部である。そし
て、該プラントシミュレーションシステム生成62も、
上記のプラント制御装置用シミュレータと同様、該テス
トに際して、上記のプラントのシミュレーション機能を
有する。このように、実施例のプラントシミュレーショ
ンシステムは、シミュレータ中のシミュレーション用ソ
フトウェアを指す。
【0032】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0033】図2は、前記第1発明のプラント制御装置
のシミュレーションテスト方法及び前記第2発明のプラ
ント制御装置用シミュレータが適用された実施例の、プ
ラント制御装置用シミュレータの主要部の構成を示すブ
ロック図である。
【0034】本実施例のプラント制御装置用シミュレー
タは、底吹転炉精錬プラントの底吹ガス制御装置が対象
となっている。即ち、本実施例のプラント制御装置用シ
ミュレータは、底吹ガス制御に関して前記精錬プラント
を模擬することで、前述の底吹ガス制御装置の制御機能
の検証や機能動作の検証を行うというものである。
【0035】本実施例のプラント制御装置用シミュレー
タでは、この図2に示される如く、設備構成情報記憶部
12と、機能構成情報記憶部14と、プログラム記憶部
16と、システム入出力構成情報記憶部18と、システ
ム生成部22とが、その主要部の構成となっている。
【0036】前記設備構成情報記憶部12、使用設
備部品コードが付された使用設備部品情報による設備構
成情報が、使用する設備部品毎に記憶されている。
ち、シミュレーション対象の前記プラントの設備構成
が、これに用いる設備部品の前記設備部品区分コードを
用いながら登録されている。このように、該設備構成情
報記憶部12は、本発明の設備構成情報データベースに
相当する。 前記使用設備部品情報は、このように使用す
る設備部品毎に前記使用設備部品コードが付され、その
種類を示す設備部品区分コードと、この使用部品入出力
情報とで表わされるものである。即ち、該使用設備部品
情報は、プラントに使用されている設備部品それぞれ
が、どのような機能をシミュレートすればよいか(前記
設備部品区分コードによる)、又、その入力信号や出力
信号はどのようなものであるか(前記使用部品入出力情
報による)を識別するための情報となっている。
【0037】前記機能構成情報記憶部14は、前記設備
部品の種類毎に、前記設備部品区分コードが付された機
能構成情報が記憶されるものである。該機能構成情報
は、このような設備部品の種類毎に前記設備部品区分コ
ードが付され、その機能を示す機能部品コードと、その
入出力信号を示す設備部品入出力情報とで構成されてい
る。該機能構成情報は、その種類の設備部品が、具体的
にどのような機能を果たすものであるか(前記機能部品
コードにより表わされる)、又、これがどのような入力
信号や出力信号を有するか(前記設備部品入出力情報で
示される)を表わすものである。又、本実施例では、該
機能構成情報の前記機能部品コードにて、前記プログラ
ム記憶部16に記憶される、その設備部品の種類に対応
する、その種類の設備部品の機能を実現する部品機能プ
ログラムが記憶されている。プラントを複数の設備部品
に分割し、各設備部品の割り付けたコードを使用設備部
品コードとしている。従って、これらの設備部品の中に
は同一の機能を有する設備部品が存在するとしても、異
なる使用設備部品コードが付与される。 一方、設備部品
の種類毎に割り付けられるのが設備部品区分コードであ
り、従って、複数の設備部品に同一の区分コードが付与
されることがある。
【0038】前記システム入出力構成情報記憶部18
は、前記使用設備部品コード毎の、その使用設備部品の
前記プラント制御装置との入出力信号を示すシステム入
出力構成情報が記憶されている。該システム入出力構成
情報によって、対象となるプラントに応じて、実際に使
用される設備部品に関して、前記底吹ガス制御装置と当
該実施例のプラント制御装置用シミュレータとの間の、
入力信号や出力信号の内容や数等が示されている。従っ
て、該システム入出力構成情報のデータを変更するだけ
で、シミュレーションテスト対象となる前記底吹ガス制
御装置との接続関係を変更することができるようになっ
ている。ここで入出力に関する上述の記述についてまと
めると、前記機能構成情報記憶部14の設備部品入出力
情報は、設備部品に関するもので、部分的なものであ
る。前記設備構成情報記憶部12の使用部品入出力情報
は、シミュレーションの際に利用する設備部品の入力信
号や出力信号がどのようなものかを示す。又前記システ
ム入出力構成情報記憶部18は、例えば後述する図8の
ように、シミュレータを利用してテストする制御装置側
と、シミュレータとの接続関係を示す。
【0039】前記システム生成部22は、実際のプラン
トのシミュレーション以前に、前もって、前述のような
前記設備構成情報記憶部12に記憶されるデータを用い
ながら、前記機能構成情報記憶部14に記憶されるデー
タや、該機能構成情報記憶部14に記憶されるデータに
よって示される前記プログラム記憶部16に記憶される
前記部品機能プログラムや、前記システム入出力構成情
報記憶部18に記憶されるデータを参照しながら、本実
施例のプラント制御装置用シミュレータのシミュレーシ
ョンシステムを生成するものである。
【0040】具体的には、該システム生成部22は、こ
のように諸データや諸プログラムを参照しながら、前述
の精錬プラントにて実際に用いられている設備部品を本
実施例がシミュレーションする際に用いる、シミュレー
ションプログラムのオブジェクトコードや、該シミュレ
ーションプログラムにて参照されるデータ等を生成する
ものである。
【0041】従って、実際のシミュレーション時には、
基本的には、前記設備構成情報記憶部12や前記機能構
成情報記憶部14や前記プログラム記憶部16や前記
ステム入出力構成情報記憶部18は参照せずに、前記
ステム生成部22にて得られたシミュレーションシステ
ムが用いられることになる。このように、該シミュレー
ションシステムは、実際のプラントのシミュレーション
以前に、前もって生成されているため、シミュレーショ
ン時のレスポンスの向上を図ることが可能となってい
る。
【0042】図3は、本実施例とプラント制御装置等と
の接続関係を示すブロック図である。
【0043】この図3に示される如く、本実施例のプラ
ント制御装置用シミュレータ(以降、プラントシミュレ
ータ10と称する)は、シミュレーションテスト対象と
なる前記底吹ガス制御装置(以降、プラント制御装置3
と称する)と接続されていると共に、前記システム生成
22にも接続されている。ここで、図7を用いて後述
するように、プラントシミュレータ10は、実プラント
1やプラント操作卓2の模擬動作を行うためのものであ
る。この模擬動作時の接続については、図7を用いて後
述する。又、システム生成部22は、図2を用いて前述
したように、諸データや諸プログラムを参照しながら、
プラントにて実際に用いられている設備部品を本実施例
がシミュレーションする際に用いる、シミュレーション
プログラムのオブジェクトコードや、該シミュレーショ
ンプログラムにて参照されるデータ等を生成するもので
ある。言い換えるならば、該システム生成部22は、こ
の図2の構成をもって、このような生成を行っている。
又、実際のシミュレーション時には、基本的には、前記
設備構成情報記憶部12や前記機能構成情報記憶部14
や前記プログラム記憶部16や前記システム入出力構成
情報記憶部18は参照せずに、前記システム生成部22
にて得られたシミュレーションシステムが用いられるこ
とになる。
【0044】又、この図3に示される如く、前記設備構
成情報記憶部12は、具体的には、図9を用いて後述す
るとおり、使用設備部品コードが付された設備部品に関
する情報や、「前接続部品」のデータや「後接続部品」
のデータの使用部品入出力情報である。
【0045】又、前記機能構成情報記憶部14は、具体
的には、機能構造部品集14a と、機能情報14b とな
っている。前記機能構造部品集14a は、図4を用いて
詳しく後述する如く、組機能のブロック化26により得
られるものである。又、前記機能情報14b は、図11
を用いて後述するように、「設備部品区分コード」、
「機能部品コード」、入出力信号を示す「外部接続信
号」及び「内部接続信号」を含む。又、図10を用いて
後述するように、前記機能構造部品集14a は、「機能
部品コード」、「部品機能」、及び「機能部品No 」を
含む。なお、前述の設備構成情報では、精錬プラントの
設備スケルトン図が、基礎として用いられている。
【0046】一方、該設備スケルトン図について、前記
構造パラメータ12a の定義等によって登録された前記
精錬プラントの設備構成に関するものは、設備構造自動
作画24にて、その設備スケルトン図を自動的に生成し
接続することが可能である。
【0047】図4は、本実施例に関連して行われるシミ
ュレーションシステム生成時の前記組機能のブロック化
を示す線図である。
【0048】この図4においては、「切換えパターン
1」、即ち、対象となる精錬プラントでの底吹ガスの制
御のタイムチャートの一例が示されている。該切換えパ
ターン1は、符号130で示される如く、対応マスタタ
イムチャート選択指示/実行132と、切換え開始指示
134と、対応アクションタイムチャート選択指示/実
行136と、切換え完了検知138とが、これらの順に
行われるものである。
【0049】このような切換えパターン1等、前記精錬
プラントの底吹ガス制御の手順は、一般的に用いられる
ものについては、前記設備部品の1つとしてまとめら
れ、機能構成情報として記憶される。又、このように前
記設備部品として1つにまとめられ、前記機能構成情報
として予め用意されたものについては、対象となる実際
の前記精錬プラントに対応してこれを用いる際には、前
記設備部品区分コードにて参照される。
【0050】図5は、本実施例が対象とするプラント設
備の一例の設備スケルトン図である。
【0051】この図5においては、前記図3を用いて前
述した設備スケルトン図の一例として、対象となる精錬
プラントの底吹ガスの制御に関する、そのプラント設備
の一部のものが示されている。特に、この図5に示され
るものにおいては、一連のプラント設備が、設備系1〜
設備系3に分けられている。本実施例においては、この
ような設備系1〜設備系3に従って、前記設備部品が用
意されている。
【0052】図6は、本実施例の前記システム生成部
ソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0053】この図6に示される如く、前記システム生
成部22は、システムジェネレータハードウェア50内
に、前記設備構成情報記憶部12と、前記機能構成情報
記憶部14と、前記プログラム記憶部16と、前記シス
テム入出力構成情報記憶部18と共に構成されている。
該システムジェネレータハードウェア50は、具体的に
は、LSI(large scale integrated circuit)化され
たCPU(central processing unit )等が搭載され
た、パーソナルコンピュータやEWS(engineering wo
rkstation )上に構成されている。特に、前記システム
生成部22は、機能構造定義リソース54と、リポジト
リ56とにより構成されている。
【0054】又、本実施例の前記システム生成部22
は、前述の如くプラントシミュレーションシステム生成
62だけでなく、プラント制御システム生成64をも行
うようになっている。即ち、本実施例においては、設備
部品として前記機能構成情報へと登録されているものに
ついては、前記底吹ガス制御装置(前記プラント制御装
置3)で用いられるプログラムやデータ等をも生成する
ようになっている。
【0055】図7は、本実施例の前記プラントシミュレ
ータ及び前記プラント制御装置に関するソフトウェア構
成を示すブロック図である。
【0056】まず、この図7において、前記プラントシ
ミュレータ10は、符号70で示される如く、主とし
て、テスト支援MMI(Man Machine Interface:
通常、制御システム等の対人情報交換部を意味し、CR
T+キーボード等で構成される)機能70a と、他シス
テムインタフェイス70b と、テスト環境提供システム
70c と、テストプラント70d と、模擬操作卓70e
とにより構成されている。
【0057】前記図6に示された前記プラントシミュレ
ーションシステム生成62は、この図7において前記プ
ラントシミュレータ10に入力されている。又、前記図
6に示した前記プラント制御システム生成64は、この
図7の前記プラント制御装置3に入力されている。
【0058】これらプラントシミュレータ10及びプラ
ント制御装置3については、関連他システム68及びコ
ンソール66と共に、外部バス5にて接続されている。
又、該プラントシミュレータ10には、コンソール72
が接続されている。
【0059】又、まず、実際の前記精錬プラントの制御
時には、前記プラント制御装置3は、IO(input /ou
tput)ケーブル74a にて、実プラント1内へと配置さ
れたリモートIOに接続されている。又、該プラント制
御装置3は、IOケーブル76a にて、プラント操作卓
2内に取り付けられているリモートIOに接続されてい
る。前記IOケーブル74a 及び76a は、所定のプロ
トコルにて、入力データや出力データをシリアルに伝送
するケーブルである。又、前記リモートIOは、前記I
Oケーブルを介して、前記プラント制御装置3が信号の
入力や信号の出力を行う機能を有するものである。例え
ば、センサやスイッチ等からの入力や、電磁弁等への出
力が、これによって行われる。
【0060】一方、前記プラント制御装置3のシミュレ
ーションテスト時には、該プラント制御装置3は、前記
実プラント1に接続される代わりに、IOケーブル74
b にて、前記プラントシミュレータ10に接続される。
又、このとき、該プラント制御装置3は、前記プラント
操作卓2へと接続される代わりに、IOケーブル76b
にて、前記プラントシミュレータ10へと接続される。
このようにIOケーブル74b 及び76b にて前記プラ
ントシミュレータ10を接続することで、該プラントシ
ミュレータ10は、前記実プラント1や前記プラント操
作卓2の模擬動作を行うことができる。
【0061】なお、前記図6において、システムジェネ
レーションの標準装備の際は、次に示すような操作を行
う。
【0062】(1)前記プラント制御装置3及び前記プ
ラントシミュレータ10を、同時に、整合性を保った形
でシステム生成及びシステム更新する。
【0063】(2)前記設備構成情報12及び前記機能
構成情報14及び前記システムI/O構成情報18等、
各種構成情報の完全定義と設備部品の取り揃えとを、予
め行う。これらは、システムに組み上げるリポジトリを
装備する方式(上記(1))にて実現する。
【0064】(3)システム生成実行支援用MMI環境
も、標準的に装備する。
【0065】なお、前記図7において、前記プラントシ
ミュレーションシステム生成62は、次に示すような標
準装備による。
【0066】(1)前記プラント制御装置3を前記実プ
ラント1と切り離した形で、完全なシミュレーションテ
スト環境を実現する前記プラントシミュレータ10を標
準的に装備する。
【0067】(2)前記プラント制御装置3について
は、シミュレーションテスト中であっても、実稼動と同
一のものを使用する。
【0068】(3)前記実プラント1及び前記プラント
操作卓2については、分割方式として、部分的に前記プ
ラントシミュレータ10にてシミュレート可能とする。
これは、例えば、リモートIOの区分を設けること等に
よる。
【0069】(4)前記関連他システム68とのインタ
フェイス等のシミュレーション環境も装備する。
【0070】(5)テスト実行支援用MMI環境も標準
的に装備する。
【0071】図8は、本実施例の前記プラントシミュレ
ータと前記プラント制御装置との間の接続を示す線図で
ある。
【0072】この図8において、上側は、前記プラント
制御装置3側である。一方、下側は、前記プラントシミ
ュレータ10側である。又、この図8の範囲では、前記
プラント制御装置3側は、入力点数は9点であり、出力
点数は2点である。これら合計11点の入出力について
は、実際には、前記IOケーブル74b 及び76b に
て、シリアルに入出力される。
【0073】又、このような入出力に関して、前記プラ
ントシミュレータ10側については、その接続状況(内
容)が、前記システム入出力構成情報記憶部18に記憶
される情報にて管理されている。又、この図8の下側に
示される、前記プラントシミュレータ10にてシミュレ
ーションされる前記設備部品については、前記システム
生成部22にて得られた、前記プラントシミュレーショ
ンシステム生成62によるものである。
【0074】図9は、本実施例の前記設備構成情報記憶
部に記憶されるものの一例を示す線図である。
【0075】この図9においては、前記図5の設備スケ
ルトン図に示された前記設備系1及び前記設備系2につ
いて、使用されている電磁弁等の設備部品が、「B1−
2」や「C1−1」等の使用設備部品コードが付され、
その使用部品入出力情報である、「前接続部品」のデー
タや「後接続部品」のデータと共に示されている。この
ように本実施例では設備構成情報として、設備部品間の
接続関係を示すものが含まれる。
【0076】なお、該使用設備部品コードは、その種類
を示す設備部品区分コードともなっている。即ち、「B
x −2」や「Cx −1」は、本実施例において設備部品
区分コードとなっており、その設備部品の種類を示して
いる。
【0077】図10は、本実施例に用いられる機能情報
データベースを示す線図である。又、図11は、本実施
例に用いられる機能構造部品集データベースを示す線図
である。
【0078】前記図10に示される機能情報データベー
スは、前記図3の符号14b に示されるものである。
又、前記図11の前記機能構造部品集データベースは、
前記図3の前記機能構造部品集14a を示すものであ
る。これら機能情報データベース及び機能構造部品集デ
ータベースにて、前記機能構成情報14が構成される。
【0079】まず、前記図10については、最も左側の
欄に、前記「設備部品区分コード」が示されている。
又、これに対応して、その機能を示す「機能部品コー
ド」及びその入出力信号を示す「外部接続信号」及び
「内部接続信号」が、この順に示されている。前記「機
能部品コード」にて、この機能情報データベースは、前
記設備構成情報から参照される。
【0080】前記図11の前記機能構造部品集データベ
ースにおいて、最も左側の欄には、前記「機能部品コー
ド」が示されている。又、該「機能部品コード」に対し
て、対応する「部品機能」及び「機能部品No 」が示さ
れている。前記機能部品コードにて、この機能構造部品
集データベースは、前記機能情報データベースから参照
される。又、前記部品機能にて、その機能部品コードに
対応する実際の機能が示される。又、機能部品No は、
前記機能構造部品集データベースに登録されているもの
に対して付された、一連の通し番号である。
【0081】図12は、本実施例で用いられる前記シス
テムI/O構成情報18を示す線図である。
【0082】前記システムI/O構成情報は、本実施例
の前記プラントシミュレータ10が、前記プラント制御
装置3に対して入出力する信号の構成を示すものであ
る。この図12において、最も左側の欄には、使用設備
部品コードが示されている。又、該使用設備部品コード
に対する、外部接続信号及び内部接続信号が示されてい
る。このシステムI/O構成情報は、前記使用設備部品
コードにて、前記設備構成情報から参照される。該シス
テムI/O構成情報は、例えば、前記図8に示されるよ
うな、前記プラント制御装置3側と前記プラントシミュ
レータ10側との間の、入出力信号の内容を示すもので
ある。
【0083】以上説明した通り、本実施例によれば、多
用される制御機器や多用される複数の制御機器でなる制
御系について、前記設備部品として、その部品機能プロ
グラム(シミュレーションする際用いるもの)やこれに
関するデータ等を予め用意することができる。従って、
前記実プラント1や前記プラント操作卓2等に変更が生
じたとしても、該変更に、より容易に対応することがで
きる。
【0084】特に、本実施例を実際に稼動させるまでの
過程において、現地での、前記プラント制御装置3の実
稼動状態でのテスト時に発見された機能不具合が、本実
施例の前記プラントシミュレータ10による予め為され
たシミュレーションテストによって、従来に比べ約80
%減少できていることが確認されている。又、前記精錬
プラントについては、前記実プラント1についての設計
変更(改造)の数次にわたって行われているが、前記プ
ラントシミュレータ10等を用いることで、前記実プラ
ント1や前記プラント操作卓2の設計変更に伴った前記
プラントシミュレータ10等の変更に要する時間やこれ
に関するシミュレータ自体のテストに要する時間等が、
従来に比べ約70%削減できている。又、このような改
造の際、シミュレーションテスト後の実稼動状態でのテ
ストの際に見出された不具合が、従来に比べ約95%削
減できている。
【0085】又、本実施例に係る精錬プラントの運転者
教育にも、本実施例の前記プラントシミュレータ10は
効果的に活用することができている。これまでの実績で
は、その教育時間が、従来に比べ約50%減少させるこ
とができるという効果が得られている。
【0086】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、シ
ミュレーションテスト対象となるプラント制御装置の制
御対象のプラントに、設備や制御機器等の変更が生じた
としても、該変更に容易に対応することができるプラン
ト制御装置のシミュレーションテスト方法及びプラント
制御装置用シミュレータを提供することができるという
優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1発明のプラント制御装置のシミュレ
ーションテスト方法の要旨を示すフローチャート
【図2】前記第1発明及び本願の第2発明のプラント制
御装置用シミュレータが適用された実施例のプラント制
御装置用シミュレータの主要部の構成を示すブロック図
【図3】前記実施例のプラントシミュレータ及びプラン
ト制御装置及びシステム生成部の接続を示すブロック図
【図4】前記実施例での精錬プラント操作例を示すタイ
ムチャートを含む線図
【図5】前記実施例で用いられる設備スケルトン図
【図6】前記実施例の前記システム生成部に係るソフト
ウェア構成を示すブロック図
【図7】前記実施例の前記プラント制御装置及び前記プ
ラントシミュレータに係るソフトウェア構成を示すブロ
ック図
【図8】前記実施例のプラント制御装置側と前記プラン
トシミュレータ側との信号入出力を示す線図
【図9】前記実施例で用いられる設備構成情報を示す線
【図10】前記実施例で用いられる機能情報データベー
スを示す線図
【図11】前記実施例で用いられる機能構造部品集デー
タベースを示す線図
【図12】前記実施例で用いられるシステムI/O構成
情報を示す線図
【符号の説明】
1…実プラント 2…プラント操作卓 3…プラント制御装置 5…外部バス 10…プラントシミュレータ 12…設備構成情報記憶部(設備構成情報) 14…機能構成情報記憶部(機能構成情報) 14a …機能構造部品集 14b …機能情報 16…プログラム記憶部 18…システム入出力構成情報記憶部(システムI/O
構成情報) 22…システム生成部 24…設備構造自動作画 50…システムジェネレータハードウェア 52、66、72…コンソール 54…機能構造定義リソース 56…リポジトリ 62…プラントシミュレーションシステム生成 64…プラント制御システム生成 68…関連他システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 17/00 - 17/02 G01D 21/00 G01M 19/00 G05B 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラント制御装置の制御対象のプラント
    代えて、該プラントをシミュレーションするシミュレー
    タを、テスト対象となる前記プラント制御装置に接続し
    て動作させながら、該プラント制御装置をテストする際
    に用いるプラント制御装置のシミュレーションテスト方
    法において、 予め、前記プラントを構成する際に用いていく設備部品
    の種類毎に、設備部品区分コードを割り付け、 該設備部品区分コードに従って、その機能を実現する部
    品機能プログラム及びその設備部品入出力情報で成る機
    能構成情報を用意し、 シミュレーション対象の前記プラントの設備構成を、こ
    れに用いる設備部品の前記設備部品区分コードを用いな
    がら、設備構成情報データベース登録し、プラント制
    御装置で用いられるプログラムやデータに関する情報
    を、前記設備構成情報データベース及び機能構成情報デ
    ータベースに登録し、 実際のプラントのシミュレーション以前に 前記プラント制御装置及びシミュレータに共通の 前記設
    備構成情報データベースを用いて、前記機能構成情報を
    利用して、シミュレーションテスト対象の前記プラント
    制御装置の制御用ソフトウエアを生成し、前記プラント
    制御装置の制御機能と整合した形で同様にしてシミュレ
    ータのシミュレーション用ソフトウエアを生成し、 このように生成した制御用ソフトウエアとシミュレーシ
    ョン用ソフトウエアをそれぞれ含むプラント制御装置と
    シミュレータとを接続して動作させることによって、プ
    ラント制御装置のテストを行う ことを特徴とするプラン
    ト制御装置のシミュレーションテスト方法。
  2. 【請求項2】プラント制御装置の制御対象のプラントを
    シミュレーションしながら、該プラント制御装置をテス
    トする際に用いるプラント制御装置用シミュレータにお
    いて、 使用する設備部品毎の使用設備部品コード、及び、該使
    用設備部品コードに従って、その種類を示す設備部品区
    分コード及びその使用部品入出力情報で表わされる使用
    設備部品情報による設備構成情報が記憶されると共に、
    プラント制御装置で用いられるプログラムやデータ生成
    用の情報が記憶される設備構成情報記憶部と、 前記設備部品区分コード毎の、その機能を示す機能部品
    コード及びその入出力信号を示す設備部品入出力情報で
    表わされる機能構成情報データベースが記憶されると共
    に、プラント制御装置で用いられるプログラムやデータ
    生成用の情報が記憶される機能構成情報記憶部と、使 用設備部品の前記プラント制御装置との入出力信号を
    示すシステム入出力構成情報が、前記使用設備部品コー
    ド毎に記憶されるシステム入出力構成情報記憶部と、 備部品の機能を実現する部品機能プログラムを、前記
    機能部品コード毎に記憶するプログラム記憶部と、 実際のプラントのシミュレーション以前に、前記設備構
    成情報記憶部に記憶されるデータを用いながら、前記機
    能構成情報記憶部に記憶されるデータや、該機能構成情
    報記憶部に記憶されるデータによって示される前記プロ
    グラム記憶部に記憶される前記部品機能プログラムや、
    前記システム入出力構成情報記憶部に記憶されるデータ
    を参照しながら、プラント制御装置の制御用ソフトウエ
    ア及びシミュレータのシミュレーション用ソフトウエア
    を生成するシステム生成部と を備えたことを特徴とするプラント制御装置用シミュレ
    ータ。
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