JP2940253B2 - 竪型ダイカストマシン - Google Patents

竪型ダイカストマシン

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JP2940253B2
JP2940253B2 JP23551391A JP23551391A JP2940253B2 JP 2940253 B2 JP2940253 B2 JP 2940253B2 JP 23551391 A JP23551391 A JP 23551391A JP 23551391 A JP23551391 A JP 23551391A JP 2940253 B2 JP2940253 B2 JP 2940253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竪型ダイカストマシンに
関するものであり、特に金型の取替えが容易な竪型ダイ
カストマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、竪型ダイカストマシンにおい
て金型を取替える場合には、特願平3─69073号に
記載されているように、タイバー間隔を大きくしたり、
タイバーを引き抜いたりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タイバー間隔
を大きくすると、装置全体が大形となって設備コストが
高くなるという問題がある。また、引き抜き可能な可動
タイバーと両端が固定された固定タイバーとを備えた竪
型ダイカストマシンでは、可動タイバーは上部プラテン
を支持することができないため、固定タイバーが支持し
なければならない。よって、合計4本のタイバーのうち
3本を固定タイバーとしなければ上部プラテンを支持す
ることはできない。
【0004】したがって、例えば金型が複数のスライド
コアを備えたものであって、そのスライドコアを移動さ
せるシリンダが金型の移動方向の両側方へ延び出して取
り付けられている場合には、それらシリンダのうちで固
定タイバー側のものが固定タイバーと干渉するため、1
本の可動タイバーを引き抜くのみでは金型を取り替える
ことはできない。その場合には、固定タイバーと干渉す
るシリンダを金型から外し、金型をプレートに取り付け
た後に金型に取り付けなければならず、作業工数が増え
たり、手間がかかる等の問題がある。
【0005】タイバーの本数を増やしたり、上部プラテ
ンとマシンベースとを連結する結合ロッドを設けたりす
れば、上部プラテンの傾きを防止しつつ可動タイバーを
2本にすることはできるが、以下の問題が生じる。タイ
バーの本数を5本あるいは6本とする場合には、一般
に、型締め装置を中心とする正五角形あるいは正六角形
の各頂点にタイバーを配設しないで、型締め装置を中心
とした四角形の各頂点にタイバーを配設し、残りの1本
あるいは2本のタイバーをその四角形の外部に配設する
こととなる。よって、型締め時に、型締め力の反力が各
タイバーに均等にかからず、型締め力が金型に均一にか
からないため、バリ発生の原因になる。上部プラテンと
マシンベースとの間に結合ロッドを設ける場合にも、型
締め時に、型締め力の反力が各タイバーに均一にかから
ないため上部プラテンが傾き、バリ発生の原因となる。
【0006】本発明は以上の事情を背景として、金型の
取替作業を容易に行い得、かつ、バリの少ない良好な成
形品を製造し得る竪型ダイカストマシンを得ることを課
題として為されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の竪型ダイカストマシンは、上部プラテン
と、上部プラテンに対向する位置に設けられたマシンベ
ースと、それら上部プラテンとマシンベースとに両端が
固定されて上部プラテンとマシンベースとを結合する2
本の固定タイバーと、常には、上部プラテンとマシンベ
ースとを結合しているが、必要に応じて退避位置へ退避
可能な2本の可動タイバーと、上部プラテンとマシンベ
ースとのいずれか一方にその一方の一部として設けら
れ、固定型を保持する固定プレート部と、固定型と共同
して開閉可能なキャビティを形成する可動型を保持し、
固定タイバーと可動タイバーとにより固定プレート部に
接近,離間可能に案内される可動プレートと、その可動
プレートに固定プレート部に接近する向きの力を加える
ことにより固定型と可動型とを締める型締め装置とを含
む竪型ダイガストマシンであって、2本の固定タイバー
に関して2本の可動タイバーとは反対側に設けられ、第
一端部が上部プラテンとマシンベースとのいずれか一方
に固定され、第二端部が上部プラテンとマシンベースと
の他方を貫通すると共に、その第二端部に上部プラテン
とマシンベースとの接近限を規定するストッパを備えた
少なくとも1本の結合ロッドと、少なくとも可動タイバ
ーが退避位置から上部プラテンとマシンベースとが結合
する状態に復帰させられる際には、上部プラテンとマシ
ンベースとの他方を前記ストッパに押し付け、型締め時
にはその他方がストッパから離間することを許容する押
付装置とを含んで構成される。
【0008】押付装置はその他方にストッパへの押付力
を加えつつストッパからの離間を許容するものでも、型
締め時には押付力を加えなくなって離間を許容するもの
でもよい。前者の場合には型締め力の反力の一部が結合
ロッドにかかることとなるが、その大きさはタイバーに
かかる反力に比較して十分小さくし、実質的な影響はな
いようにすることができる。
【0009】
【作用】少なくとも可動タイバーが結合状態に復帰させ
られる際には、押付装置が上部プラテンとマシンベース
との他方をストッパに押し付けることによって、上部プ
ラテンの傾きを防止する。その状態で可動タイバーが上
部プラテンとマシンベースとを連結する状態とされるた
め、上部プラテンとマシンベースとが平行な状態で4本
のタイバーにより結合されることとなる。しかも、型締
め時には、押付装置は上部プラテンとマシンベースとの
他方がストッパから離間するのを許容する。したがっ
て、結合ロッドには型締め力の反力が実質的にかからな
いこととなり、反力は固定タイバーおよび可動タイバー
に均等にかかることとなる。
【0010】
【発明の効果】本発明の竪型ダイカストマシンによれ
ば、可動タイバーを2本としても、上部プラテンが傾く
ことがない。可動タイバーを2本引き抜いて形成される
空間は、例えば、スライドコアを移動させるシリンダが
両側に突出して取り付けられている金型でもそのまま通
過させることができるため、金型の取替え作業を容易に
迅速に行うことができ、装置の稼働率を向上させること
ができる。しかも、上部プラテンの傾きが防止されるた
め、可動プレートのガイドブッシュの摩耗が防止され
る。
【0011】さらに、型締め時には、型締め力の反力が
固定タイバーと可動タイバーとに均等にかかるため、上
部プラテンが傾いたり、特定のタイバーに過大な反力が
かかったりすることがなく、固定型と可動型との平行度
が保たれて、バリの少ない良好な成形品を製造すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1において、10は竪型ダイカストマシ
ンで、12は金型交換架台である。金型交換架台12は
竪型ダイカストマシン10に隣接して備えられている。
竪型ダイカストマシン10はマシンベース14と上部プ
ラテン16とを備えており、マシンベース14には固定
プレート18が固定されて固定プレート部となってお
り、固定プレート18上には2本のレール20が設けら
れている。金型交換架台12上にも同様に2本のレール
22が設けられており、金型交換架台12の上面と固定
プレート18の上面とが同じ高さとなっているため、金
型運搬台車24がレール20,22に案内されて、竪型
ダイカストマシン10と金型交換架台12との間を移動
することができる。
【0013】固定プレート18と上部プラテン16との
間には、その両端がそれぞれ固定プレート18,上部プ
ラテン16に固定された2本の固定タイバー26と、常
には、固定プレート18,上部プラテン16とを結合し
ているが、必要に応じて退避位置へ退避可能な2本の可
動タイバー28とが設けられている。可動タイバー28
は金型交換架台12側に配設されている。
【0014】固定プレート18には可動タイバー28の
第一端部34の貫通を許容する貫通孔が形成されてお
り、その貫通孔の下方にタイバー固定装置36が設けら
れている。タイバー固定装置36は、シリンダ38によ
り開閉される割りナット40を備えている。割りナット
40は常にはシリンダ38によって閉じられており、第
一端部34を固定プレート18に固定している。可動タ
イバー28が退避位置に退避する場合には、割りナット
40がシリンダ38によって開かれ、第一端部34の固
定プレート18からの離脱が許容される。割りナット4
0の閉状態と開状態とは図示しないセンサによって検出
される。
【0015】また、第二端部41は上部プラテン16を
貫通し、その突出端部に支持板42が上部プラテン16
と平行に、かつ、外方に延び出して取り付けられてい
る。また、上部プラテン16の側壁面には引抜シリンダ
44が固定されており、その引抜シリンダ44から上方
へ延び出すピストンロッド46の一端が支持板42に連
結されている。支持板42,ピストンロッド46,可動
タイバー28が一体的に移動可能となっているのであ
る。
【0016】引抜シリンダ44は図示しない液圧装置に
接続されており、引抜シリンダ44の作用によって、可
動タイバー28が押し上げられ、退避位置に退避する。
【0017】可動プレート50は、固定タイバー26と
可動タイバー28とに移動可能に挿通されている。可動
プレート50には案内筒52,54が取り付けられてお
り、これらがタイバー26,28と摺動可能に嵌合され
ているのである。また、上部プラテン16には、型締め
シリンダ56が取り付けられており、型締めシリンダ5
6のピストンロッド58は可動プレート50に連結され
ている。型締めシリンダ56の作動により可動プレート
50が固定タイバー26および可動タイバー28にガイ
ドされつつ下降して固定プレート18に接近し、両プレ
ート18,50間で金型60の型締めが行われる。
【0018】金型60は上型61と下型62とを備えて
おり、これらの間は図示しない連結フックによって連結
されている。上型61は図示しないそれぞれ互いに異な
る方向に移動可能な複数のスライドコアを備えており、
上型61の側壁面には各スライドコアを移動させるため
のシリンダ64がそれぞれ外方に延び出して取り付けら
れている。固定プレート18および可動プレート50に
は、それぞれ図示しないクランプ装置が設けられてお
り、可動プレート50には上型61が、固定プレート1
8には下型62がそれぞれクランプされるようになって
いる。
【0019】マシンベース14と上部プラテン16との
間には、結合ロッド70が固定タイバー26に関して可
動タイバー28とは反対側に設けられており、その第一
端部71はマシンベース14に固定され、第二端部72
は上部プラテン16を貫通し、その突出端に支持板74
が上部プラテン16と平行に取り付けられている。支持
板74は中間部において結合ロッド70に固定されてお
り、両端部の下面には上部プラテン16に固定された押
付シリンダ76のピストンロッド78がそれぞれ連結さ
れていて、押付シリンダ76には液圧源80が液通路8
2を介して接続されている。また、第二端部72にはス
トッパ84が設けられており、上部プラテン16がスト
ッパ84に当接した状態において、上部プラテン16が
マシンベース14と平行となるようにされている。本実
施例では、上部プラテン16が特許請求の範囲に記載さ
れた「他方」となっているのである。
【0020】液圧源80の液圧は減圧弁88,逆子弁9
0を経て押付シリンダ76に供給される。液圧源80は
図示しない電動モータ,ポンプ,タンク等を備えてお
り、竪型ダイカストマシン10の各液圧装置に共通の液
圧源となっている。竪型ダイカストマシン10には型締
めシリンダ56等大きな作動力を必要とする液圧装置が
配設されているため、この液圧源80は高い液圧を発生
させるのである。減圧弁88は、液圧源80で発生させ
られた液圧を押付シリンダ76に適した高さに調節す
る。この調節された液圧が両押付シリンダ76にそれぞ
れ均等に伝達される。
【0021】逆子弁90と押付シリンダ76との間には
アキュムレータ92とリリーフ弁94とが接続されてい
る。したがって、液圧源80が作動停止した状態で液圧
回路に多少の漏れが生じても、押付シリンダ76はアキ
ュムレータ92からの液補給により作用し続け得る。上
記支持板74,押付シリンダ76,液圧源80,液通路
82,減圧弁88,逆止弁90,アキュムレータ92,
リリーフ弁94等が押付装置を構成している。
【0022】押付シリンダ76の作動力は、常時支持板
74を押し上げ、上部プラテン16を押し下げて、上部
プラテン16をストッパ84に一定の押付力で押し付
け、上部プラテン16の傾きが防止される。
【0023】型締め時には、型締めシリンダ56による
型締め力の反力が、各タイバー26,28に均等にかか
り、各タイバー26,28の伸びに伴って上部プラテン
16が上昇する。その結果、上部プラテン16がストッ
パ84から離間し、押付シリンダ76の液圧が高くな
り、その分の作動液が押し出されリリーフ弁94が開い
て作動液がタンクに戻される。このように、押付シリン
ダ76の液圧の上限はリリーフ弁94によって規定され
ているのであるが、この上限液圧は、上部プラテン16
の自重と引抜シリンダ44,型締めシリンダ56等上部
プラテンに支持されている部材の重量とに基づいて上部
プラテン16が固定タイバー26を支点として回転しよ
うとするモーメントに抗して上部プラテン16をストッ
パ84に押し付けるに足る大きさの範囲で比較的小さく
設定されている。したがって、型締め時には結合ロッド
70は実質上ないに等しく、固定タイバー26,可動タ
イバー28は均等に延ばされ、上部プラテン16が水平
のまま上方へ移動させられるため、上部プラテン16が
傾くことはない。
【0024】以上のように構成された竪型ダイカストマ
シン10において、金型を取り付ける場合には、可動タ
イバー28の第一端部34を締め付けている割りナット
40がシリンダ38によって開かれ、2本の可動タイバ
ー28は引抜可能となる。引抜シリンダ44の作用によ
って可動タイバー28が退避位置に移動させられ、可動
プレート50と固定プレート18との間に十分な広さの
空間が形成されると、その空間を通って金型運搬台車2
4により金型60が搬入される。金型60の上型61に
はシリンダ64が4つの側壁面からそれぞれ外方に延び
て取り付けられているが、可動タイバー28の退避によ
って支障なく搬入される。したがって、金型60を各プ
レート18,50に取り付けた後に、取り外してあった
シリンダ64を取り付ける必要がなく、金型60の取り
付けを容易に迅速に行うことができる。
【0025】金型運搬台車24が所定の位置に達した
後、可動タイバー28が引抜シリンダ44によって下降
させられ、下端位置において割りナット40がシリンダ
38によって閉じられることによって第一端部34が固
定プレート18に固定される。可動プレート50が型締
めシリンダ56によって下降させられ、図示しないクラ
ンプ装置によって上型61を保持する。上型61,下型
62は互いに連結フックによって連結されている。金型
運搬台車24が金型交換架台12へ移動させられた後、
可動プレート50がさらに下降させられ、下型62が固
定プレート18に当接すると、固定プレート18は図示
しないクランプ装置によって下型62を保持する。金型
交換台車24は可動タイバー28が上部プラテン16と
固定プレート18とを結合する位置にあってもタイバー
間を通過することができる。
【0026】金型60の連結フックが外され、上型61
が下型62から離間可能とされて金型取付け作業が終了
する。その後、金型60が開かれてキャビティ内の清掃
等が行われ、型締めシリンダ56によって閉じられ、型
締めされると、図示しない射出装置によって溶融金属材
料がキャビティ内に射出され、成形品が製造される。こ
の際、型締め力の反力が固定タイバー26,可動タイバ
ー28に均等にかかるため、型締め力が金型に均等にか
かり、バリの少ない良好な成形品が得られる。また、案
内筒52,54の偏摩耗の発生の回避され、竪型ダイカ
ストマシン10の耐久性が向上する。
【0027】本発明の別の実施例を図2に示す。本実施
例は、上記実施例の押付装置を別の態様としたものであ
る。上記実施例では、押付シリンダ76のピストンロッ
ド78が結合ロッド70の第二端部72に取り付けられ
た支持板74に連結されていたのに対して、本実施例で
は、結合ロッド110の第二端部に結合ロッド110よ
り大径のピストン部112が設けられ、そのピストン部
112がハウジング113と共同して押付シリンダ11
4を構成している。
【0028】押付シリンダ114の内部空間はピストン
部112によって2つの室に分けられ、ピストン部11
2より上部プラテン16側の室116には液圧源80が
液通路82を経て接続され、反対側の室118にはタン
ク120が接続されている。押付シリンダ114の作用
は前記押付シリンダ76と同様である。
【0029】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、液圧装置80,液通路82,減圧弁88,
押付シリンダ114等が押付装置を構成している。
【0030】本発明のさらに別の実施例を図3に示す。
図1,図2が示す実施例では、押付シリンダの作動力が
直接上部プラテン16をストッパ84に押し付けていた
のに対し、本実施例では、くさび駆動シリンダ150が
くさび152を前進させて結合ロッド154に設けられ
たフランジ156に係合させることによって、上部プラ
テン16をストッパ84に押し付け、くさび152を後
進させることによって、上部プラテン16がストッパ8
4から離間することを許容する。
【0031】くさび152は先端部がU字形となってお
り、そのU字形の部分で結合ロッド154を跨ぐととも
に、自身の傾斜においてフランジ156に形成された傾
斜面と係合するようになっている。
【0032】くさび駆動シリンダ150には2位置電磁
弁166を経て液圧源80が接続されている。また、液
圧源80は3位置電磁弁170を経て型締めシリンダ5
6にも接続されている。2位置電磁弁166は、可動タ
イバー28が退避位置に移動させられる際には図示の第
1位置にあり、型締め時にはソレノイドの励磁によっ
て、第2位置に切り換えられる。
【0033】2位置電磁弁166の第1位置において
は、液圧源80は減圧弁88を経てくさび駆動シリンダ
150のピストンヘッド側室に連通させられ、ピストン
ロッド側室は逆子弁178を経てタンク180に連通さ
せられる。減圧弁88によって調節された液圧源80の
液圧は、くさび駆動シリンダ150のピストンヘッド側
室に伝達され、その液圧に基づく作動力がピストンロッ
ド160を突出させてくさび152を前進させる。くさ
び152はその前進端位置で、上部プラテン16をスト
ッパ84に押し付け、それにより、上部プラテン16の
傾きが防止される。
【0034】2位置電磁弁166が第2位置に切り換え
られると、液圧源80はシーケンス弁182を経てくさ
び駆動シリンダ150のピストンロッド側室に連通させ
られ、ピストンヘッド側室はタンク180に連通させら
れる。シーケンス弁182は、型締めシリンダ56の液
圧によってパイロット制御されており、型締めシリンダ
56の液圧が少し高くなった時点で開くようになってい
る。シーケンス弁182が開かれると、ピストンロッド
側室に液圧源80の液圧が直接伝達されてくさび152
が後退させられ、上部プラテン16がストッパ84から
離間することが許容される。型締めシリンダ56の液圧
が少し高くなった時点では金型60および型締めシリン
ダ56を介してマシンベース14が上部プラテン16を
支持しているため、くさび152が後退しても上部プラ
テン16が傾くことはない。
【0035】一方、3位置電磁弁170は、通常は図示
する第1位置にあるが、型閉じ時には第2位置に、型開
き時には第3位置にソレノイドの励磁によってそれぞれ
切り換えられる。第1位置においては、液圧源80と型
締めシリンダ56とが遮断されている。第2位置に切り
換えられると、液圧源80は絞り弁184を経て型締め
シリンダ56のピストンヘッド側室に連通させられ、ピ
ストンロッド側の室は絞り弁186を経てタンク180
に連通させられる。型締めシリンダ56には、液圧源8
0の液圧が減圧されないで伝達され、その液圧に基づく
作動力で可動プレート50を下降させ、金型60を型締
めする。第3位置に切り換えられると、液圧源80は絞
り弁186を経て型締めシリンダ56のピストンロッド
側室に接続され、ピストンヘッド側の室は絞り弁184
を経てタンク180に連通させられ、型締め力が除かれ
る。
【0036】型締めシリンダ56からの作動液は絞り弁
184,186を経てタンク180に戻されるようにな
っているため、ピストンロッド58および可動プレート
50が適正な速度で昇降させられる。
【0037】3位置電磁弁170は、型閉じ信号,型開
き信号によって2位置電磁弁166と同時に、あるい
は、少し遅れて切り換えられるようになっている。型締
め時の型締め力の反力が上部プラテン16を上方へ移動
させる時期にはくさび152が後退させられていなけれ
ばならないため、2位置電磁弁166が第2位置に切り
換えられると同時に、または、少し遅れて3位置電磁弁
170が型閉じ信号によって第2位置に切り換えられる
のである。型締めシリンダ56の液圧が少し高くなり、
金型60が上部プラテン16をほぼ支持する状態となっ
た時、シーケンス弁182が開きくさび152を後退さ
せ、上部プラテン16のストッパ84からの離間が許容
される。そのため、型締め力の反力によって各タイバー
26,28は均等に伸ばされ、上部プラテン16の傾き
が防止される。
【0038】型開き時には、型締め力が除かれる時期で
結合ロッド154が上部プラテン16に固定されていな
ければならないため、2位置電磁弁166が第1位置に
切り換えられると同時に、または、少し遅れて3位置電
磁弁170が型開き信号によって第3位置に切り換えら
れる。くさび152は上部プラテン16がストッパ84
から離間しているため、前進端に達し得ないが、その時
期に可能な位置まで前進させ、一定の液圧でくさび15
2を押し付けておく。型締め力が除かれて、上部プラテ
ン16がストッパ84に当接すると同時にくさび152
は前進端に達し、結合ロッド154を上部プラテン16
に固定する。
【0039】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、シリンダ150,くさび152,液圧源8
0,2位置電磁弁166,シーケンス弁182等が押付
装置を構成している。
【0040】本発明のさらに別の実施例を図4に示す。
上記各実施例では、押付装置が液圧装置で構成されてい
たのに対して、本実施例では、重り210で構成されて
いる。結合ロッド211の第一端部212が上部プラテ
ン16に固定され、第二端部214が固定プレート18
を貫通させられ、その第二端部214に重り210が取
り付けられているのである。この重り210の重さは、
非型締め時に第二端部214のストッパ216を固定プ
レート18の上面に当接させるに足る範囲で比較的小さ
い大きさとされている。本実施例では固定プレート18
部を有するマシンベース14が特許請求の範囲の「他
方」となっている。
【0041】重り210は、固定プレート18を常時ス
ペーサ216に向かって付勢しているが、型締め時に
は、型締め力の反力が固定プレート18をスペーサ21
6から離間させるのを許容する。重り210の重さは型
締め力に比較して非常に小さいため、型締め力の反力は
各タイバー26,28を均等に伸ばし、上部プラテン1
6を水平のまま上方へ移動させる。
【0042】本実施例では押付装置としての液圧装置を
設ける必要がないため、装置を安価に製作することがで
きる。
【0043】なお、上記各実施例では結合ロッドが1本
のみ設けられていたが2本以上設けてもよい。その他、
押付装置の構成を変更するなど、特許請求の範囲を逸脱
することなく、当業者の知識に基づいて、種々の改良,
変形を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である竪型ダイカストマシン
を示す正面図(一部断面)である。
【図2】本発明の別の実施例である竪型ダイカストマシ
ンの押付装置を示す図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例である竪型ダイカス
トマシンの押付装置を示す図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例である竪型ダイカス
トマシンの一部を示す正面図である。
【符号の説明】
10 竪型ダイカストマシン 14 マシンベース 16 上部プラテン 18 固定プレート 26 固定タイバー 28 可動タイバー 50 可動プレート 56 型締めシリンダ 70 結合ロッド 76 押付シリンダ 80 液圧源 84 ストッパ 110 結合ロッド 114 押付シリンダ 150 くさび駆動シリンダ 152 くさび 154 結合ロッド 210 重り 211 結合ロッド 216 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/12 B22D 17/22 B22D 17/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部プラテンと、上部プラテンに対向す
    る位置に設けられたマシンベースと、それら上部プラテ
    ンとマシンベースとに両端が固定されて上部プラテンと
    マシンベースとを結合する2本の固定タイバーと、常に
    は、上部プラテンとマシンベースとを結合しているが、
    必要に応じて退避位置へ退避可能な2本の可動タイバー
    と、上部プラテンとマシンベースとのいずれか一方にそ
    の一方の一部として設けられ、固定型を保持する固定プ
    レート部と、前記固定型と共同して開閉可能なキャビテ
    ィを形成する可動型を保持し、固定タイバーと可動タイ
    バーとにより固定プレート部に接近,離間可能に案内さ
    れる可動プレートと、その可動プレートに固定プレート
    部に接近する向きの力を加えることにより固定型と可動
    型とを締める型締め装置とを含む竪型ダイカストマシン
    であって、 前記2本の固定タイバーに関して前記2本の可動タイバ
    ーとは反対側に設けられ、第一端部が上部プラテンとマ
    シンベースとのいずれか一方に固定され、第二端部が上
    部プラテンとマシンベースとの他方を貫通すると共に、
    その第二端部に上部プラテンとマシンベースとの接近限
    を規定するストッパを備えた少なくとも1本の結合ロッ
    ドと、少なくとも、可動タイバーが前記退避位置から前
    記上部プラテンとマシンベースとを結合する状態に復帰
    させられる際には、上部プラテンとマシンベースとの前
    記他方を前記ストッパに押し付け、型締め時にはその他
    方がストッパから離間することを許容する押付装置とを
    含むことを特徴とする竪型ダイカストマシン。
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