JP2939206B2 - 賦形剤 - Google Patents

賦形剤

Info

Publication number
JP2939206B2
JP2939206B2 JP14311797A JP14311797A JP2939206B2 JP 2939206 B2 JP2939206 B2 JP 2939206B2 JP 14311797 A JP14311797 A JP 14311797A JP 14311797 A JP14311797 A JP 14311797A JP 2939206 B2 JP2939206 B2 JP 2939206B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excipient
extract
kawariharatake
murill
agaricus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14311797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10316589A (ja
Inventor
秀史 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIHAYA KK
Original Assignee
CHIHAYA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHIHAYA KK filed Critical CHIHAYA KK
Priority to JP14311797A priority Critical patent/JP2939206B2/ja
Publication of JPH10316589A publication Critical patent/JPH10316589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2939206B2 publication Critical patent/JP2939206B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は賦形剤に係り、その
目的は薬剤に用いられる茸類や植物の有効成分エキス液
を容易に粉末化することができる賦形剤を提供すること
にある。
【0002】
【従来の技術】薬剤に所要の形態を与えるために加えら
れる賦形剤のうち、錠剤や顆粒剤に用いられるものとし
ては、乳糖や澱粉が最も一般的である。
【0003】一方、近年、茸類や植物の有効成分を利用
して薬剤を調整する研究がなされており、ハラタケ属に
属するカワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)につ
いての研究も多く行われている。カワリハラタケ(Agar
icus blazei Murill)は、その原産地がブラジルのピエ
ダーテ地方で、この地方では昔から食されている茸の一
種である。近年日本においても栽培されるようになり、
当初は生食用に栽培されていたが、その成分として高分
子多糖体のβ−グルカンが極めて多く、また細胞を活性
化させる核酸食の燐酸、有益な脂肪なども豊富に含まれ
ていることが判明したことから、薬用にも利用されるよ
うになった。
【0004】カワリハラタケ(Agaricus blazei Muril
l)の薬効としては、肝臓や心臓、胃腸などの強化改
善、血圧や血糖値の安定、腰痛や肩こりの回復、老化防
止、免疫性の向上等を挙げることができるが、薬効とし
て最も注目されているのは抗腫瘍作用であり、癌の全治
率は90%以上、阻止率は99%以上とも言われてい
る。尚、カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)の
高分子多糖体複合成分の抗腫瘍作用、食欲亢進作用、免
疫能低下改善作用等を利用して経口投与剤や飲食品等を
製造する技術は特開平6−128164号公報、特開平
6−239761号公報、特開平7−258107号公
報等により既に明らかになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した如く、カワリ
ハラタケ(Agaricus blazei Murill)の有効成分である
高分子多糖体複合成分を利用した経口投与剤や飲食品等
の製造が行われているが、カワリハラタケ(Agaricus b
lazei Murill)に含まれる高分子多糖体複合成分には極
性が高いヘミセルロースが多く含まれるため、他の茸類
に比べて抽出後の濃縮は困難であり、従来の賦形剤を用
いて粉末化するのは難しいという問題点が存在する。そ
こで、この高分子多糖体複合成分を粉末化して効率よく
利用するために、凍結乾燥により抽出エキスを粉末化す
る方法が用いられている。しかしながら、凍結乾燥によ
る方法を用いると大量生産が難しく、安価で製造するこ
とができないため、カワリハラタケ(Agaricus blazei
Murill)の有効成分を容易に粉末化して効率よく利用す
ることができる賦形剤の創出が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたものであって、請求項1に係る発
明は、ハラタケ属カワリハラタケ(Agaricus blazei Mu
rill)の乾燥粉末からなる賦形剤に関し、請求項2に係
る発明は、前記乾燥粉末の粒径が40メッシュ以下であ
ることを特徴とする請求項1記載の賦形剤に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、カワリハラタ
ケ(Agaricus blazei Murill)の乾燥粉末を賦形剤とす
る。カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)の乾燥
粉末は、従来の賦形剤と同様に、錠剤や顆粒剤の製造に
用いることができ、しかもこの乾燥粉末には高分子多糖
体複合成分が多く含まれ、この高分子多糖体複合成分は
抗腫瘍作用、食欲亢進作用、免疫能低下改善作用等の優
れた活性を有するため、錠剤や顆粒剤の製造という本来
の賦形剤の作用と同時に抗癌活性等の優れた活性を有す
る賦形剤とすることができる。尚、乾燥粉末に用いられ
る部分は特に限定されないが、子実体にはカワリハラタ
ケ(Agaricus blazei Murill)の有効成分が多く含まれ
ているため好ましく用いられる。
【0008】乾燥粉末の粒径は特に限定されないが、4
0メッシュ以下とするのが好ましい。40メッシュを超
えると、得られる錠剤や顆粒剤が大きくなるため、飲用
が困難になり好ましくないからである。
【0009】乾燥方法は特に限定されないが、熱風乾燥
により得られる乾燥粉末は特に有効成分濃度が高いの
で、この方法が好ましく用いられる。
【0010】本発明に係る賦形剤は、従来より用いられ
ている賦形剤と同様に、種々の薬剤に所要の形態を与え
るために用いられる。また、薬用植物や薬用茸等から得
られる成分エキス液に混入してエキスを粉末化すること
も可能である。この薬用茸としてカワリハラタケ(Agar
icus blazei Murill)を用いることも可能で、この場
合、カワリハラタケ(Agaricus blazei Murill)の有効
成分をより効率よく利用することができる。
【0011】カワリハラタケ(Agaricus blazei Muril
l)の破砕物を抽出して得られる抽出液には、有効成分
として高分子多糖体複合成分が約60%含まれている。
抽出には水を用いても構わないが、熱水を用いるとより
好ましい。この理由は、熱水により抽出すると、酸性多
糖体、中性多糖体及び蛋白多糖体等を含有する高分子多
糖体複合成分が効率よく抽出されるからである。
【0012】また、カワリハラタケ(Agaricus blazei
Murill)の子実体には特有の臭気成分及び色素が含まれ
ており、この臭気成分は不快な臭気を発するため、前述
した抽出を行う前に、有機溶媒又は含水有機溶媒で抽出
処理しておくと、臭気成分及び色素が除去されるので好
ましい。ここで用いられる有機溶媒としてはエタノー
ル、エーテル等を例示することができる。
【0013】この高分子多糖体複合成分には、上述した
如く極性の高いヘミセルロースが多く含まれるため濃縮
が難しく、水分を蒸発させて、或いは減圧濃縮により得
られる濃縮物はペースト状の軟エキスとなる。尚、この
状態での有効成分は約70%で、残りの約30%は水分
である。
【0014】この軟エキスには水分が約30%含まれて
おり、しかも濃縮は困難であるが、本発明に係る賦形剤
を混入すると、軟エキスに含まれる水分は乾燥粉末であ
る賦形剤に吸着され、取り扱いやすい形状となる。しか
もカワリハラタケ(Agaricusblazei Murill)の有効成
分は軟エキス及び賦形剤に含まれているので、全体とし
ての有効成分は非常に高く、カワリハラタケ(Agaricus
blazei Murill)の有効成分を効率よく利用することが
できる。尚、賦形剤と軟エキスの混合比率は特に限定さ
れないが、乾燥粉末を1としたときに0.1〜1とする
と好ましく、この場合、含水率は5%〜6%となる。
【0015】本発明に係る賦形剤はカワリハラタケ(Ag
aricus blazei Murill)以外に、レイシ(Ganoderma lu
cidum )、チョレイマイタケ(Grifora umbellata )、
キコブタケ(Phellinus )、カイガラタケ(Lenzite
s)、マツタケ(Armillaria matsutake)、シイタケ(L
entinus edodes )、カワラタケ(Coriolus)、ヒラタ
ケ(Pleurotus ostreatus )、コフキサルノコシカケタ
ケ(Elfvingia )、ツガサルノコシカケタケ(Fomitops
is)、ナメコタケ(Pholiota nameko )、エノキタケ
(Flammulina velutipes)等の茸類や冬虫夏草(Cordyc
eps sinensis)等の菌糸体、チョウセンニンジン(Pana
x schinseng )、田七ニンジン(Panax notoginseng )
等の薬用植物の抽出エキスの粉末化賦形剤として使用す
ることも可能である。特に、レイシ(Ganoderma lucidu
m )は従来より抗腫瘍効果を有することが知られてお
り、この抽出エキスを本発明に係る賦形剤により粉末化
して得られる錠剤や顆粒剤はカワリハラタケ(Agaricus
blazei Murill)が有する活性成分とレイシ(Ganoderm
a lucidum )が有する活性成分の相乗効果により両者の
優れた効果を効率よく発揮することができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)カワリハラタケ(Agaricus blazei Muril
l)の子実体の乾燥物100gを粉砕機にて粉砕し、乾
燥粉末を得た。また、同じくカワリハラタケ(Agaricus
blazei Murill)の子実体の乾燥物1000gを細かく
破砕して破砕物を得、精製水5000ccを加えて攪拌し
ながら2時間、熱水抽出した。次いで、抽出物を加熱し
て800ccになるまで水分を蒸発させて、軟エキスを得
た。上記乾燥粉末を賦形剤として軟エキスに添加して軟
エキスの水分を乾燥粉末に吸着させることにより粉末を
得た。
【0017】(実施例2)レイシ(Ganoderma lucidum
)の乾燥物1000gを細かく破砕して破砕物を得、
精製水5000ccを加えて攪拌しながら3時間、熱水抽
出した。次いで、抽出液を減圧濃縮して成分エキスを得
た。このエキス70gに実施例1と同様の方法により得
られた乾燥粉末7gを賦形剤として添加し、粉末を得
た。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
係る発明は、ハラタケ属カワリハラタケ(Agaricus bla
zei Murill)の乾燥粉末からなる賦形剤に関するもので
あるから、薬剤に所要の形状を与えるという本来の賦形
剤の作用に加えて、カワリハラタケ(Agaricus blazei
Murill)が有する抗腫瘍作用や食欲亢進作用等の優れた
効果を効率よく発揮することができる。また、カワリハ
ラタケ(Agaricus blazei Murill)の抽出物から得られ
るエキスのように粉末化が困難である物質も容易に粉末
化できるため、エキスが有する作用をより効率よく利用
することができる。更にこの賦形剤をレイシ(Ganoderm
a lucidum )等の他の茸類や薬用植物の抽出エキス液に
混入することにより、カワリハラタケ(Agaricus blaze
i Murill)が有する活性成分と茸類や薬用植物が有する
活性成分の相乗効果により、より効率よく両者の効果が
発揮される。
【0019】また、請求項2に係る発明は、前記乾燥粉
末の粒径が40メッシュ以下であることを特徴とする請
求項1記載の賦形剤に関するものであるから、より容易
に茸類や薬用植物から得られる抽出エキス液を粉末化す
ることができ、また得られる錠剤や顆粒剤は容易に飲用
できるものとなる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハラタケ属カワリハラタケ(Agaricus b
    lazei Murill)の乾燥粉末からなる賦形剤。
  2. 【請求項2】 前記乾燥粉末の粒径が40メッシュ以下
    であることを特徴とする請求項1記載の賦形剤。
JP14311797A 1997-05-15 1997-05-15 賦形剤 Expired - Fee Related JP2939206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14311797A JP2939206B2 (ja) 1997-05-15 1997-05-15 賦形剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14311797A JP2939206B2 (ja) 1997-05-15 1997-05-15 賦形剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10316589A JPH10316589A (ja) 1998-12-02
JP2939206B2 true JP2939206B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=15331320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14311797A Expired - Fee Related JP2939206B2 (ja) 1997-05-15 1997-05-15 賦形剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2939206B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3650905B2 (ja) * 1999-03-01 2005-05-25 有限会社コンペックス 脱臭茸粉末の製造方法
CN100391541C (zh) * 2006-03-16 2008-06-04 南台科技大学 以胶质类食材制造赋形剂的方法
CA2672585C (en) 2006-12-15 2016-02-09 Kyowa Hakko Bio Co., Ltd. Composition containing agaricus blazei murill

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10316589A (ja) 1998-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lakhanpal et al. Medicinal and nutraceutical genetic resources of mushrooms
CN108289422B (zh) 生产蘑菇的方法
Anusiya et al. A review of the therapeutic and biological effects of edible and wild mushrooms
Elkhateeb What medicinal mushroom can do
US20150216918A1 (en) Fermented soy nutritional supplements including mushroom components
US6783771B2 (en) Physiologically active substance EEM-S originating in mushrooms, process for producing the same and drugs
AU2014258206B2 (en) Cereal containing hericium erinaceum and method for making same
CN102093598A (zh) 一种复合食用菌多糖及其制备方法
CN104873761A (zh) 一种蛹虫草复方制品及其制备方法
KR100385739B1 (ko) 버섯류의 가공방법 및 버섯류를 포함하는 건강보조식품
CN105901705A (zh) 一种食用菌多糖和富硒米蛋白肽复配制剂及其制备方法
CN103877122A (zh) 中药阿胶原料的生产方法及其产品
CN110881602A (zh) 一种灰树花、蛹虫草食用菌固体饮料
JP2939206B2 (ja) 賦形剤
CN106581166A (zh) 一种具有抗疲劳功效的食品、保健品或药物组合物
JPH04108368A (ja) きのこ類ジュース及びその製法
CN104224909A (zh) 一种具有免疫调节功能的保健颗粒剂及其制备方法
CN101595990B (zh) 一种银耳健康食品
US20140322260A1 (en) Malignant tumor treatment agent and food and drink including same
CN104222997A (zh) 一种菌类营养调味盐的制备方法
JPH11152230A (ja) 茸またはその抽出物を含有する組成物
JP3504612B2 (ja) 栄養補助食品
CN106511757A (zh) 一种水飞蓟素虫草含片及制备方法
CN106138715A (zh) 一种抗衰老、抗疲劳的复方制剂及其制备方法
Thakur et al. Studies on edible/medicinal mushroom enhancing human immune defence against 2019 novel coronavirus (2019-nCoV).

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees