JP2938248B2 - コンパチブルディスクプレーヤ - Google Patents

コンパチブルディスクプレーヤ

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JP2938248B2
JP2938248B2 JP3297501A JP29750191A JP2938248B2 JP 2938248 B2 JP2938248 B2 JP 2938248B2 JP 3297501 A JP3297501 A JP 3297501A JP 29750191 A JP29750191 A JP 29750191A JP 2938248 B2 JP2938248 B2 JP 2938248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンパチブルディスクプレーヤ
に関する。
【0002】
【背景技術】レーザディスク(以下、LDと略称する)
及びコンパクトディスク(以下、CDと略称する)と称
される、外径等の規格が異なる複数種のディスクの演奏
を可能としたコンパチブルディスクプレーヤが既に知ら
れている。図57に、この種のプレーヤの従来例を示
す。なお、当該コンパチブルディスクプレーヤは特開昭
63−53746号公報において開示されている。
【0003】図57に示すように、当該従来装置におい
ては、上述した如き各種のディスク(図示せず)を収容
保持し得る大小3つの円形凹部201aないし201c
が同心的に形成された単一のトレイ201を有してお
り、該トレイがプレーヤハウジング202に対する突出
収納動作を行なうことによりディスクの搬送がなされ
る。
【0004】かかる構成のコンパチブルディスクプレー
ヤにおいては、使用者による当該プレーヤの使用態様
が、通常は主としてCDの演奏のために頻繁に用いて時
おりLDの演奏を行なうというようなものである場合、
小径のCDの演奏の度に大きなトレイ201が出没動作
をなすことから、見かけ上のスマートさに欠け、大袈裟
な感じを与えていた。
【0005】そこで、図58及び図59に示す如きコン
パチブルディスクプレーヤが提案された。なお、当該コ
ンパチブルディスクプレーヤは、例えば、特開昭63−
53747号公報において開示されている。図示のよう
に、当該従来装置においては、夫々直径が約30cm及
び20cmのLD(図示せず)を収容保持し得る2つの
円形凹部211a及び211bが同心的に形成されて該
各ディスクを担持してこれを搬送するための第1トレイ
211と、直径が約12cmのCD(図示せず)を収容
保持し得る円形凹部212aが形成されて該CDを担持
して搬送するための第2トレイ212とが互いに並設さ
れている。そして、これら各トレイがプレーヤハウジン
グ213に対して突出収納動作をなすことにより各ディ
スクの搬送が行われる。なお、第2トレイ212は第1
トレイ211上に載置される最大径(約30cm)のL
Dの一部を収容保持し得る弧状凹部212bを有してお
り、LDの搬送時には第1トレイ211と共に突出収納
動作を行なう。又、図59に示すように、CDを搬送す
る際には第2トレイ212のみの突出収納動作がなされ
る。
【0006】このように、図58及び図59に示した従
来装置においては、CDの演奏をなす場合には比較的小
さな第2トレイ212のみが出没動作をなす故、図57
に示した従来装置におけるが如き問題は解消されてい
る。しかしながら、図58及び図59に示した従来装置
においては、2つ設けられたトレイ211及び212の
夫々を個別に駆動するために、例えば、該各トレイにこ
れらが移動すべき方向において延在するが如くラックを
形成し、該ラックの各々に噛合するピニオンを含む2つ
の駆動力付与手段を設けることが行われている。又、第
1トレイ211及び第2トレイ212が左右に並べて配
設されているために、該各トレイに形成されたLD保持
用の円形凹部211a及び211bとCD保持用の円形
凹部212aとは大きく離れており、単一のスピンドル
モータとピックアップを以て全ての種類のディスクに対
して共用とすることは困難であり、スピンドルモータ及
びピックアップをLD演奏用とCD演奏用の2組設ける
ことが行われていた。よって、上記の如く2つのトレイ
を駆動するために2つの駆動力付与手段を設けることと
相まって、内部構造が複雑となり、コストの増大を招来
していた。
【0007】
【発明の目的】本発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、ディスク搬送動
作の態様が大径の第1ディスク及び小径の第2ディスク
の夫々についてふさわしく、全体的な動作がスマートな
感じを与える一方、内部構造を簡略にしてコストの低減
を達成したコンパチブルディスクプレーヤを提供するこ
とである。
【0008】
【発明の構成】本発明によるコンパチブルディスクプレ
ーヤにおいては、演奏されるべき大径の第1ディスク若
しくは小径の第2ディスクをプレーヤハウジング内外の
演奏位置及び回収位置の間で搬送するディスク搬送機構
と、前記第1及び第2ディスクの演奏モードの設定及び
その解除を手動動作によって指令する指令手段とを有す
るコンパチブルディスクプレーヤであって、前記ディス
ク搬送機構は前記プレーヤハウジングに対して突出収納
自在にして前記第1ディスクを担持し得る第1トレイ
と、前記第1トレイの中央部分に前記第1トレイの移動
方向において移動自在に且つ独立して前記プレーヤハウ
ジング外に突出可能に取り付けられれて前記第2ディス
クを担持し得る第2トレイと、前記第1及び第2トレイ
の相互係止及びその解除をなす係止機構と、前記第2ト
レイを駆動する駆動手段とから成り、前記指令手段によ
る設定及び解除指令に応じて前記係止機構をして係止及
び解除動作をなさしめる制御手段を有することを特徴と
している。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例としてのコンパチブル
ディスクプレーヤを添付図面を参照しつつ説明する。図
1及び図2に示すように、本発明に係るコンパチプルデ
ィスクプレーヤにおいては、そのプレーヤハウジング2
のフロントパネル2aに左右方向に伸長する長方形の開
口部2bが形成されており、該開口部を通じてプレーヤ
ハウジング2に対して突出収納動作をなすディスク担持
部5が設けられている。又、フロントパネル2aには、
当該コンパチブルディスクプレーヤの操作をなすための
操作部7が設けられている。なお、ここで言う左右方向
とは、図において矢印Xにて示す方向を左方としてい
る。又、矢印Yは前方を示し、矢印Zは上方を示してい
る。
【0010】ここで、上記したディスク担持部5を含ん
で、演奏されるべき各種のディスクをプレーヤハウジン
グ2の内外の演奏位置及び回収位置の間で搬送するディ
スク搬送機構について説明する。まず、ディスク担持部
5の構成について詳述する。図1ないし図9に示すよう
に、ディスク担持部5は、直径が夫々約30 及び約2
0cmの第1ディスクとしてのLD9及び10を担持し
得て上述したプレーヤハウジング2の開口部2bを通じ
て突出収納自在な略正方形板状の第1トレイ12と、直
径が各々約12cm及び約8cmの第2ディスクとして
のCD14及び15を担持し得てこの第1トレイ12の
中央部分に該第1トレイの移動方向において移動自在に
且つ独立してプレーヤハウジング2外に突出可能に取り
付けられた略長方形板状の第2トレイ17とを有してい
る。なお、これら両トレイは樹脂等から成る。詳しく
は、第1トレイ12は、プレーヤハウジング2内のベー
ス部材(後述)上に設けられた案内手段(図示せず)に
より、前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)におい
て直線的に往復動し得べく案内され、その上主面に、L
D9及び10を各々収容保持し得る2つの円形凹部12
a及び12bが同心的に且つ段差を以て形成されてい
る。又、第1トレイ12の後半部分には、後述するター
ンテーブル及び光学式ピックアップを含む演奏手段が該
第1トレイ上のLDに対してアクセスするための細長い
開口部12cが、前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)において延在して形成されている。
【0011】一方、第2トレイ17については、第1ト
レイ12の下面側に配置され、その前端部上面に、CD
14及び15を各々収容保持し得る2つの円形凹部17
a及び17bが同心的に且つ段差を以て形成されてい
る。第2トレイ17には、上記の第1トレイ12の開口
部12cと対向可能であって該第2トレイ上のCDに対
して上記演奏手段がアクセスするための細長い開口部1
7cが形成されている。なお、第2トレイ17の上面に
は、上記した両円形凹部17a及び17bの外周部近傍
に、該各円形凹部により収容保持された状態のCDに対
してその下側から操作者の親指等を挿入せしめるための
凹部17dが形成されている。
【0012】図3,図6及び図8に示すように、第2ト
レイ17の上面左右両端部には、該第2トレイが移動す
べき方向である前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)において伸長する2条の案内溝17fが形成されて
いる。そして、図4に示すように、第1トレイ12の下
面には左右対称に2条の案内突起12eが前後方向にお
いて延在するように突設されており、第2トレイ17は
これら案内突起12eに上記の案内溝17fにて摺動自
在に係合することによって前後方向に案内される。又、
図3及び図4に示すように、第1トレイ12の下面に
は、第2トレイ17を下側から支えて案内溝17fの案
内突起12efからの抜け止めをなす左右一対の金属製
の押えプレート19がねじ等により取り付けられてい
る。
【0013】上述したように、第2トレイ17は第1ト
レイ12の下面側に前後方向において移動自在に取り付
けられている。そして、図1ないし図3に示すように、
第1トレイ12の前端面には該第1トレイに対する第2
トレイ17の突出収納を可能とするための長方形の開口
部17gが左右方向において伸長して形成されている。
又、同図から明らかな如く、第1トレイ12にはこの開
口部17gを開閉する蓋体21がその下縁部にて揺動自
在に取り付けられている。蓋体21は図示せぬばね部材
によって常に閉方向に付勢されており、第1トレイ12
からの突出動作をなす第2トレイ17の前端面が該蓋体
の自由端部背面に当接することによって押し開かれる。
【0014】次に、上述した第1トレイ12及び第2ト
レイ17の相互係止及びその解除をなす係止機構につき
説明する。図3及び図5に示す如く、第1トレイ12の
下面側であって左前端部近傍には、係止レバー23が略
前後方向において延在すべく配置されており、且つ、枢
支ピン23aを介して該第1トレイに水平面内において
揺動自在に取り付けられている。なお、この係止レバー
23の詳細を図10ないし図12に示す。係止レバー2
3はその後端部近傍にピン23bを有している。一方、
図2,図3,図6,図7及び図9に示すように、第2ト
レイ17の左前端には係止凹部17iが形成されてお
り、係止レバー23のピン23bと係合可能となってい
る。これらピン23b及び係止凹部17iが互いに係合
することによって、第2トレイ17が第1トレイ12に
対して収納位置にて係止される。そして、図3に示すよ
うに、係止レバー23の前端部には、該係止レバーを該
図における反時計方向、すなわち、ピン23bが係止凹
部17iと係合する方向に付勢するコイルスプリング2
4が連結されている。
【0015】上記した係止レバー23と、これを枢支し
た枢支ピン23aと、コイルスプリング24と、第2ト
レイ17に形成された係止凹部17iとによって、第1
トレイ12と第2トレイ17との相互係止及びその解除
をなすための係止機構が構成されている。次いで、第2
トレイ17を駆動する駆動手段の構成を説明する。
【0016】図2及び図5、並びに図7ないし図9に示
すように、第2トレイ17の左側面には、該第2トレイ
が移動すべき方向、すなわち、前後方向において延在す
るようにラック17jが形成されている。又、図6,図
8及び図9に示すように第2トレイ17の下面側であっ
て左端部近傍には、全体として前後方向において伸長す
るカム溝17kが形成されている。図9から明らかなよ
うに、カム溝17kは、その後端部に位置して前方(矢
印Y方向)に向って内側に傾斜する第1傾斜部17l
と、該第1傾斜部に連続して前方に向けて直線的に伸び
る長い第1直線状部17mと、該第1直線状部に連続し
て前方に向って内側に傾斜した第2傾斜部17nと、該
第2傾斜部に連続して第1直線状部17mと平行に伸長
する短い第2直線状部17oと、該第2直線状部に連続
して前方に向って内側に傾斜した第3傾斜部17pと、
該第3傾斜部に連続して内側に向けて略直線的に伸びる
第3直線状17qとから成る。
【0017】一方、図13及び図14に示す如く、プレ
ーヤハウジング2内には、第2トレイ17が具備する上
記のラック17jと噛合し得べく一対の歯車31及び3
2が、第2トレイ17の移動方向において並設されてい
る。なお、各歯車31及び32は夫々、その上部から下
部に向けて、小径、大径及び小径の3つずつのギア部3
1a,31b及び31c、並びに32a,32b及び3
2cを一体的且つ同心的に形成してなる。これらの歯車
31及び32は、プレーヤハウジング2内に固定状態に
て装備されたベース部材35の上面側にして左前端部に
取り付けられている。このベース部材35については、
図15にも示している。
【0018】なお、図13ないし図15に示す如く、ベ
ース部材35の前端部上面側には、左右方向(矢印X方
向及びその反対方向)において延在するシャフト37に
より互いに一体的に連結された一対の同期歯車38が設
けられており、第1トレイ12の下面側であって左右両
側部に該第1トレイが移動すべき方向である前後方向
(矢印Y方向及びその反対方向)において伸長して形成
された一対のラック12g(図3及び図4にも示してい
る)がこれらの同期歯車38,39に噛合している。か
かる構成により、後述の如く第2トレイ17と共に該第
1トレイ12がプレーヤハウジング2に対する突出収納
運動を行なう際に、第1トレイ12の左右両側部の移動
動作の同期が促される。又、図13に示すように、ベー
ス部材35の上面側には、上記の各歯車38及び39の
左側近傍に、鉤形突起35aが形成されている。図10
から明らかなように、この鉤形突起35aは、係止レバ
ー23(第1トレイ12と第2トレイ17との相互係止
及びその解除をなす)の後端に突設されたピン23c
(図3及び図5にも示す)と係合し得、この係合によっ
て、第1トレイ12及び第2トレイ17から成るディス
ク担持部5(図1及び図2等に図示)がベース部材3
5、従ってプレーヤハウジング2に対して収納位置にて
係止される。
【0019】説明は前後するが、前述したベース部材3
5上の一対の歯車31及び32に対してトルクを付与す
るトルク付与手段について説明する。図13に示すよう
に、各歯車31及び32の左側方にはモータ41が配置
されており、且つ、ベース部材35上に取り付けられて
いる。該各歯車の近傍に大プーリ42が設けられてお
り、モータ41の出力軸に嵌着された小プーリ41aと
該大プーリとにベルト43が掛け回されている。又、両
歯車31及び32の間には小ギア部45a及び大ギア部
45bを上下に一体に形成して成る歯車45が設けられ
ており、大プーリ42の下面に一体に形成された小ギア
部42aとこの歯車45の大ギア部45bとが噛合して
いる。そして、歯車45の小ギア部45aが上記の一対
の歯車31及び32の大径ギア部31b及び32bの双
方に噛合している。即ち、モータ41が回転することに
より両歯車31及び32が同一方向に回転駆動せしめら
れるのである。
【0020】上記したモータ41と、小プーリ41a
と、小ギア部42aを含む大プーリ42と、ベルト43
と、歯車45とによって、上記両歯車31及び32にト
ルクを付与するトルク付与手段が構成されている。又、
該トルク付与手段と、下記のカム歯車及びカムプレート
とによって、第2トレイ17を駆動する駆動手段が構成
されている。又、該駆動手段と、第1トレイ12と、第
2トレイ17と、該トレイの係止及びその解除をなす係
止機構(前述)と、後述する制御手段とによって、前述
した各ディスクをプレーヤハウジング2の内外の演奏位
置と回収位置との間で搬送するディスク搬送機構が構成
される。
【0021】図13及び図15に示す如く、ベース部材
35上には、上記した両歯車31及び32の右側方に、
カム歯車51とカムプレート52とが配置されている。
なお、図16ないし図18にカム歯車51の詳細を示
し、又、図19ないし図21にカムプレート52の詳細
を示している。図16ないし図18から明らかなよう
に、カム歯車51は、その上面に1条のカム溝A51a
を有し、下面に2条のカム溝B51b及びカム溝C51
cを有しており、ベース部材35に枢支ピン51dによ
り回転自在に取り付けられている。又、カム歯車51は
その外周部にギア部51eを有し、該ギア部の所定部位
には欠歯部51fが設けられている。なお、図22にカ
ム溝A51aの詳細を示し、図23にカム溝B51b及
びカム溝C51cの詳細を示している。
【0022】一方、カムプレート52は上記カム歯車5
1の上方に配設され、且つ、ベース部材35に左右方向
(矢印X方向及びその反対方向)において往復動自在に
取り付けられている。詳しくは、カムプレート52には
2条の直線的な長孔52a(図19及び図21参照)が
形成されており、該各長孔が、上記カム歯車51の枢支
ピン51dと該枢支ピンの近傍にてベース部材35上に
突設されたピン35c(図13参照)とに対して摺動自
在に係合している。又、図13及び図19に示す如く、
カムプレート52の左前端部には、該カムプレートを左
方(矢印X方向)に付勢するコイルスプリング54が連
結されている。
【0023】図16並びに図19ないし図21に示すよ
うに、カムプレート52の下面中央部及び上面左後端部
には夫々、ピン52c及び52dが突設されている。そ
して、一方のピン52cは上記したカム歯車51の上面
側のカム溝A51aに摺接しており、他方のピン52d
は、前述した第2トレイ17の下面側に形成されたカム
溝17k(図6及び図9に図示)に摺接している。
【0024】なお、図3に示すように、第1トレイ12
の後端部下面には下方に向けて伸長するピン12dが突
設されている。これに対し、図19及び図20に示す如
く、カムプレート52の左端部には、このピン12dと
摺接可能にして前後方向において延在する直線状カム面
52gと、該直線状カム面の前端に連続してピン12d
と摺接し得る斜状カム面52hとが形成されている。
【0025】ところで、図13及び図16に示す如く、
上述したカム歯車51及びカムプレート52の右端部近
傍には、3つの検知スイッチ57ないし59が左右方向
において一列に並べて配置されており、且つ、基板60
を介してベース部材35に固定されている。なお、検知
スイッチ57は、第1トレイ12及び第2トレイ17が
プレーヤハウジング2外の突出位置に達した際に信号を
発生するトレイ位置信号発生用スイッチとして作用す
る。図16から特に明らかなように、これら各検知スイ
ッチの後方近傍には、該各検知スイッチに対応して3本
のスイッチレバー63ないし65が配置されている。そ
して、該各スイッチレバーは、各々、枢支ピン63a,
64a及び65aを介してベース部材35に揺動自在に
取り付けられ、その自由端部にて各検知スイッチ57な
いし59の作動子に係合してこれを作動せしめ得る。
又、図16から明らかなように、これら各スイッチレバ
ー63ないし65の自由端部近傍には夫々、ピン63
b,64b及び65bが突設されている。図16に示す
ように、これら各ピンのうち、スイッチレバー63に形
成されたピン63bについては、カムプレート52の下
面右側端部に形成されたカム溝52f(図19及び図2
1にも示している)に摺接している。又、他の2本のス
イッチレバー64及び65に突設されたピン64b及び
65bは、カム歯車51がその下面に具備したカム溝C
51c及びカム溝B51bに夫々摺接している。但し、
図16にはこれらカム溝C51c及びカム溝B51bは
示しておらず、図17及び図18に示している。
【0026】次いで、前述した各ディスクの演奏をなす
演奏手段とその周辺の機構について説明する。まず、図
13ないし図15に示すように、ベース部材35の中央
部には、後述の演奏手段を担持する演奏手段担持部67
がと配設されている。この演奏手段担持部67は、各々
略矩形板状に形成されて上下に重ねられたチルトベース
68及びモータベース69から成る。なお、チルトベー
ス68の詳細を図24及び図25に示し、モータベース
69の詳細を図26及び図27に示している。チルトベ
ース68は、モータベース69の上方に位置し、且つ、
該モータベースに上下方向において揺動自在に取り付け
られている。詳しくは、図26に示すように、モータベ
ース69の後端部近傍には2本のピン69aが左方(矢
印X方向)に向けて突出するように設けられている。そ
して、チルトベース68にはその中央左右両端部近傍に
一対の切り起し部68aが設けられており、該両切り起
し部に形成された丸孔68bにて上記のピン69aに揺
動自在に嵌合している。
【0027】図13、図14及び図15に示すように、
演奏手段担持部67の構成部材であるモータベース69
には、ターンテーブル72を含むスピンドルモータ73
が設けられている。又、チルトベース68上には、対物
レンズ75aを含む光学式ピックアップ75と、該光学
式ピックアップを演奏されるべきディスクの記録面に沿
って案内するガイドシャフト77などから成るピックア
ップ案内手段と、該光学式ピックアップを駆動するピッ
クアップ駆動手段が搭載されている。該ピックアップ駆
動手段は、光学式ピックアップ75に設けられたラック
78と、該ラックと噛合する小ギア部79a及びこれと
一体の大ギア部79bから成る歯車79と、この大ギア
部79bと噛合する小ギア部80aが一体的に形成され
た大プーリ80と、モータ81と、該モータの出力軸に
嵌着された小プーリ82と、該小プーリ及び大プーリ8
0に掛け回されたベルト83とから成る。
【0028】上記したスピンドルモータ73と、光学式
ピックアップ75と、ピックアップ案内手段と、ピック
アップ駆動手段とにより、ディスクの演奏をなす演奏手
段が構成されている。なお、スピンドルモータ73は前
述した各種ディスクの全てに適応するものである。又、
スピンドルモータ73が具備するターンテーブル72
と、該ターンテーブル上に載置されたディスクをクラン
プするディスククランプ機構については後に詳述する。
【0029】ここで、上記したチルトベース68を揺動
せしめてチルト動作を行わしめるチルトベース駆動手段
につき説明する。図13及び図24に示すように、チル
トベース68の左前端部には小片状のカムフォロワ87
が固着されている。図13に示す如く、該カムフォロワ
に対応するように、モータベース69の前端部にはチル
トカム88が左右方向(矢印X方向及びその反対方向)
において往復動自在に取り付けられている。なお、図2
8ないし図30に当該チルトカムの詳細を示している。
図28から明らかなように、チルトカム88には左右方
向において伸長する2つの長孔88aが形成されてお
り、図13に示す如くモータベース69上に突設された
2本のピン69aに該両長孔にて摺動自在に係合してい
る。なお、チルトカム88は、これに連結されたコイル
スプリング89(図28ないし図30に図示)によっ
て、右方(矢印Xとは反対方向)へのバイアス力を付与
されている。
【0030】図13、並びに、図28ないし図30に示
すように、チルトカム88はその左端部にカム面88c
を有し、該カム面はチルトベース68に固着された前述
のカムフォロワ87に下側から摺接している。又、チル
トカム88の前縁部には該チルトカムが移動すべき左右
方向に沿ってラック部88dが形成されている。そし
て、このラック部88dには、モータベース69の前端
部上面に設けられたチルト歯車91が噛合している。な
お、図31ないし図33にチルト歯車91の詳細を示し
ている。図31ないし図33から特に明らかな如く、チ
ルト歯車91は、その上段部、中段部及び下段部を夫々
構成する、大径ギア部69a,カムフォロワ部91b及
び小径ギア部91cを有している。但し、大径ギア部9
1aはその所定範囲が欠歯となっている。そして、チル
ト歯車91はこの小径ギア部91cにてチルトカム88
のラック部88dと噛合している。チルト歯車91の大
径ギア部91aについては、前述したカム歯車51が具
備するギア部51e(図16参照)に噛合し得る。又、
カムフォロワ部91bは、このカム歯車51のギア部5
1eに対するチルト歯車91の(大径ギア部91aの)
噛合及び解除を司るもので、図18に示す如くカム歯車
51の下面外周部に形成されたカム溝51hに該カムフ
ォロワ部が係合している。即ち、モータ41によりトル
クを付与されて回転するカム歯車51がチルト歯車91
に噛合すれば該チルト歯車が回転駆動され、以てチルト
カム88が駆動され、その結果チルトベース68が揺動
せしめられるように構成されているのである。
【0031】ここで、前述した第1トレイ12及び第2
トレイ17の相互係止及びその解除をなす係止レバー2
3(図3及び図5、並びに図10ないし図12に図示)
を作動せしめるための手段について説明する。図13に
示すように、モータ41の後方近傍には、係止プレート
94が配置されており、且つ、ベース部材35に対して
左右方向(矢印X方向及びその反対方向)において往復
動自在に取り付けられている。なお、図34ないし図3
6にこの係止プレート94の詳細を示している。図34
及び図36から明らかなように、係止プレート94には
左右方向において伸長する2つの長孔94aが形成され
ており、図13に示すように、ベース部材35上に突設
された2本のピン35eに該両長孔にて摺動自在に係合
している。
【0032】係止プレート94の右端部には長手ピン9
4aが下方に向けて突設されており、図13から明らか
な如く、光学式ピックアップ75に設けられたラック7
8の前端延出部78aがこのピン94aに対して当接可
能となっている。そして、図34ないし図36に示すよ
うに、係止プレート94の中央部前端には係止突起94
bが形成されており、図10及び図13に示すように、
上述した係止レバー23が具備するピン23cと嵌合し
得べくベース部材35上に設けられた鉤形突起35aに
対応してこの係止突起94bが位置せしめられている。
即ち、図10に示すように、これらピン94a及び鉤形
突起35aによって上記係止レバー23のピン23cが
挾まれるようになされているのである。
【0033】上記した構成においては、図13におい
て、ピックアップ75が図示の状態よりも前方に移動し
てCD演奏開始位置にあるとき、係止プレート94のピ
ン94aがピックアップ75と一体のラック78の前端
延出部78aに当接することとなり、これによって係止
プレート94の左方から右方(矢印X方向とは反対方
向)への移動が規制される。よって、図3において、係
止レバー23は実線にて示す非係止位置に保持され、第
1トレイ12及び第2トレイ17は互いに非係止状態と
なる。又、図13において、ピックアップ75が図示の
如きLD演奏開始位置に移動せしめられると、係止プレ
ート94のピン94aはラック78の前端延出部78a
に当接し得ず、故に、係止プレート94の右方への移動
が可能となる。従って、図3において、係止レバー23
は、コイルスプリング24の付勢力を以て二点鎖線にて
示す位置に揺動する。この揺動によって、係止レバー2
3のピン23bがこれに対応する第2トレイ17の係止
凹部17iに係合し、第1トレイ12と第2トレイ17
は互いに係止状態となる。
【0034】次に、前述した演奏手段を搭載した演奏手
段担持部67を上下に昇降せしめるための構成について
説明する。図13ないし図15、並びに図26及び図2
7に示すように、演奏手段担持部67の一部をなすモー
タベース69の左右両端部には、2本ずつ、合計4本の
ピン69c及び69dが外方に向けて突設されている。
そして、図14及び図15に示す如く、該各ピンは、ベ
ース部材35の左右両側部近傍に2条ずつ上下方向にお
いて伸長して形成された4条の案内溝35g及び35h
の各々に摺動自在に係合している。これにより、演奏手
段担持部67が上下方向において案内されるのである。
図13ないし図15に示すように、これら4条の案内溝
35g及び35hと演奏手段担持部67により挾まれる
状態にて、移動部材97が配置されており、且つ、前後
方向(矢印Y方向及びその反対方向)において往復動自
在にベース部材35に取り付けられている。なお、この
移動部材97の詳細を図37ないし図40に示してい
る。
【0035】図14及び図15、並びに図39及び図4
0に示すように、移動部材97の左右両側部には2条ず
つ、合計4条のカム溝97bが形成されている。図14
及び図15に示すように、上記のモータベース69の4
本のピン69c、69dはこれら各カム溝97bに摺動
自在に係合している。図示の如く、各カム溝97bは、
全体として、前方から後方(矢印Y方向とは反対側)に
向って上方(矢印Z方向)に傾斜している。すなわち、
移動部材97が後方及び前方に移動すれば演奏手段担持
部67が上昇及び下降をなすように構成されているので
ある。
【0036】上記した移動部材97は、前述の第1トレ
イ12及び第2トレイ17に駆動力を付与するためのカ
ム歯車51によって往復動せしめられる。すなわち、図
37に示すように、移動部材97の左前端部には左右方
向において伸長する溝97cが形成されている。これに
対し、図16ないし図18に示すように、カム歯車51
の下面には、その回転中心軸から偏倚した位置にピン5
1jが突設されており、該ピンがこの溝97cに摺動自
在に係合している。なお、図17及び図18に示すよう
に、カム歯車51の下面中央部には弧状の突部51kが
形成されている。そして、図37に示すように移動部材
97の左前端部には、この突部51kと係合し得る弧状
切欠部97d及び弧状凹部97eが互いに前後方向にお
いて所定の距離だけ離間して形成されている。これら弧
状突部51k、弧状切欠部97d及び弧状凹部97eに
よって、移動部材97をその最往動位置(後方移動限界
位置)及び最復動位置(前方移動限界位置)においてベ
ース部材35に対して固定する固定手段が構成されてい
る。移動部材97がこの最往動位置に移動することによ
り上記の如く演奏手段担持部67が上昇し、該演奏手段
担持部上に設けられたスピンドルモータ73及びピック
アップ75がディスク担持部5上のディスクにアクセス
し、且つ、上方位置にて待機しているディスククランプ
機構(後述)によるディスククランプがなされる。又、
この逆に移動部材97が上記最復動位置に戻ることによ
り演奏手段担持部67が下降し、以てディスククランプ
状態が解除されると共に、スピンドルモータ73(のタ
ーンテーブル72)上に担持されていたディスクはディ
スク担持部5上に載置され、且つ、ピックアップ75が
ディスクから離間する。
【0037】ところで、図13及び図14並びに図37
ないし図39に示すように、上記した移動部材97の左
端部には、突片97gが形成されている。図13,図3
7及び図39に示すように、この突片97gには、前後
方向(矢印Y方向及びその反対方向)において伸長する
直線状部と該直線状部の後端に連続して該直線状部に対
して斜めに伸びる斜状部とから成るカム面97hが形成
されている。そして、図13に示すように、このカム面
97hは、前述した係止プレート94の後端部下面に突
設されたピン94dと摺接している。なお、このピン9
7hについては、図34ないし図36に詳しく示してい
る。即ち、カム面97hの上記直線状部がこのピン94
dと摺接している間は係止プレート94はその左方移動
限界位置にてベース部材35に対して固定され、移動部
材97が往動(後方への移動)することによりカム面9
7hの上記斜状部がピン94dと摺接すれば係止プレー
ト94の固定状態が解除されるように構成されているの
である。
【0038】次に、上記したスピンドルモータ73が具
備するターンテーブル72と、該ターンテーブル上に担
持されたディスクをクランプするディスククランプ機構
について詳述する。図41に示すように、ターンテーブ
ル72は、椀状に形成されてスピンドル73aに嵌着さ
れたディスク担持部材72aと、該ディスク担持部材の
ディスク担持面に対して出没すべくスピンドル73aに
摺動自在に取り付けられたセンタリングハブ72bと、
該センタリングハブを突出方向に付勢するコイルスプリ
ング72cとを有している。なお、センタリングハブ7
2bの下面には下方に向けて爪部72dが突設されてお
り、ディスク担持部材72aに形成された開口部72e
にこの爪部72dが摺動自在に係合している。又、セン
タリングハブ72bには、LD9及び10(図1に図
示)の中心孔9a,10aに嵌入することにより該各L
Dの芯出しをなす第1テーパ面72gと、CD14及び
15(図2に図示)の中心孔14a及び15aに嵌入し
て該各CDを芯出しする第2テーパ面72hとが形成さ
れている。又、ディスク担持部材72aのディスク担持
面には、ゴムなどの高摩擦係数の素材から成るシート7
2jが設けられ、センタリングハブ72bのCDとの当
接面にも同様のシート72kが設けられている。なお、
ディスク担持部材72aの下端部には、遮光リング99
が嵌着されている。
【0039】一方、図41に示すように、ディスククラ
ンプ機構101は、左右方向(矢印X方向及びその反対
方向)において延在すべく配置されてプレーヤハウジン
グ2(例えば図1及び図2に図示)に対して固設された
板状の支持部材102(図1にも示している)と、椀状
に形成されて下向きに開口するように該支持部材に固着
された円形のクランパホルダ104と、支持部材102に
より回転自在に保持されたクランパヘッド105と、該
クランパヘッドの下端側にねじ107aにて固定された
円板状のスタビライザ107と、クランパヘッド105
の下面側に摺動ピン108a及びコイルスプリング10
8bを介して所定範囲内で上下動(矢印Z方向及びその
反対方向の動き)自在に取り付けられてディスクをター
ンテーブル72に向けて押圧するための円板状のクラン
パ108とを有している。なお、クランパヘッド105
はその下面であって回転中心部に円筒状部105aを有
し、該円筒状部がスピンドル73aの先端に嵌合するこ
とにより該スピンドルに対して芯出しされる。又、クラ
ンパヘッド105の上面側であってその回転中心部には
ボール105bが固着されており、これに対し、クラン
パホルダ104の下面側に該ボールと円滑に当接し得べ
く、ボール受け104aがゴムシート104bを介して
取り付けられている。
【0040】かかる構成においては、前述した如くター
ンテーブル72が上昇してディスク、例えばLD9をデ
ィスク担持部5(図1及び図2などに図示)上から持ち
上げつつディスククランプ機構101に装着せしめる。
すると、演奏に供されるべきディスクがLDである場合
にはセンタリングハブ72bのテーパ面72gが該LD
の中心孔に嵌入し、ディスク担持部72aとクランパ1
08とにより該LDは挾持される。このとき、ターンテ
ーブル72の上昇力を以てクランパヘッド105が支持
部材102から上方に離脱し、且つ、ボール105bが
ボール受け104aに当接し、LDは回転自在となる。
この状態にてスピンドルモータ73が回転してLDが回
転駆動され、ピックアップ75が作動して演奏が行われ
る。
【0041】一方、演奏されるべきディスクがCDであ
る場合は、上記の一連の動作とほぼ同様にしてクランプ
が行われるが、センタリングハブ72bは小径のテーパ
面72hにて該CDの中心孔に嵌入する。次に、当該コ
ンパチブルディスクプレーヤの制御系の構成について図
42に基づき説明する。
【0042】図42に示す如く、ディスク、例えばLD
9は、ディスク担持部5が含む第1トレイ12に担持さ
れてスピンドルモータ73の直上に搬送され、該スピン
ドルモータの上昇動作によりターンテーブル72上に装
着され且つディスククランプ機構101によってクラン
プされる。そして、スピンドルモータ73によって回転
駆動される。前述したように、第1トレイ12はモータ
41を駆動原としてトレイ駆動回路111よりの駆動信
号に基づいて作動する第2トレイ17と共に移動する。
即ち、このとき、第1トレイ12と第2トレイ17は、
係止機構113によって互いに係止状態にある。又、第
1トレイ12若しくは第2トレイ17の位置は、位置検
知手段115により適宜検知される。なお、該係止機構
は前述したように、係止レバー23(図3などに図示)
及びコイルスプリング24等から成る。又、位置検知手
段115は、例えば図16に示す検知スイッチ57及び
59と、該各スイッチをオンオフせしめる作動子として
のスイッチレバー63及び65と、該各スイッチレバー
に上記第1トレイ12及び第2トレイ17の移動運動を
伝達する伝達機構とから成る。該伝達機構は、例えば図
16に示すカム歯車51と、カムプレート52と、該カ
ムプレートを左方に向けて付勢するコイルスプリング5
4(図13などに図示)と、第2トレイ17に形成され
たカム溝17k(図6,図9に図示)と、第1トレイ1
2の下面に突設されたピン12d(図3に図示)とから
成る。
【0043】一方、LD9の記録情報は光学式ピックア
ップ75によって読み取られる。ピックアップ75に
は、半導体レ―ザや対物レンズ75a等を含む光学系、
LD9の情報記録面からの反射光を受光する光検出器、
さらにはLD9の情報記録面に対する対物レンズ75a
の光軸方向の位置制御をなすフォーカスアクチュエー
タ、ピックアップ75から発せられる光ビームスポット
の記録トラックに対するディスク半径方向の位置制御を
なすトラッキングアクチュエータ等が内蔵されている。
このピックアップ75はモータ81を駆動源としてスラ
イダ駆動回路117よりの駆動信号に基づいてLD9の
半径方向において移動する。ピックアップ75の移動位
置は、例えば該ピックアップの移動動作に連動するエン
コーダを含む位置検出器119によって検出されるか、
ピックアップの移動路に設けられてピックアップの一部
と当接することにより開閉するスイッチ群(図示せず)
の開閉状態によって検出される。
【0044】ピックアップ75内の光検出器の出力はフ
ォーカスエラー信号生成回路121に供給される。フォ
ーカスエラー信号生成回路121においては、例えば周
知の非点収差法によってフォーカスエラー信号が生成さ
れる。このフォーカスエラー信号はイコライザ(EQ)
回路123によって周波数・位相特性が補償された後、
ループスイッチ125を介して加算器127の一入力と
なる。加算器127を経たフォーカスエラー信号はドラ
イバー129を介してピックアップ75に内蔵された先
述したフォーカスアクチュエータ(図示せず)の駆動信
号となる。このフォーカスアクチュエータは、フォーカ
スエラー信号の極性及びレベルに応じた方向及び距離だ
けピックアップ75内の対物レンズ75aをその光軸方
向に移動せしめる作用をなす。
【0045】以上により、フォーカスサーボループが形
成され、ループスイッチ125がオン(閉成)している
ときがループクローズ(閉)状態であり、フォーカスエ
ラー信号に基づいて先のフォーカスアクチュエータを駆
動することにより、LD9の情報記録面上に常に正確に
光ビームスポットを収束せしめることができるのであ
る。
【0046】一方、ランプ(ramp)電圧発生回路131
で発生されるランプ電圧(傾斜状電圧)が加算器127
の他入力となっている。このランプ電圧はサーボループ
のオープン(開)状態においてコントローラ133から
発せられるフォーカシング指令に応答して発生され、フ
ォーカシング指令に対して対物レンズをその合焦点位置
を挟む2つの位置間で強制的に移動させるいわゆるフォ
ーカススイープ動作によってフォーカスサーボの引込み
を行なわせるためのフォーカスアクチュエータの駆動信
号となる。ゼロクロス検出回路135においては、対物
レンズ75aのフォーカススイープ動作によって得られ
るいわゆるS字カーブ特性のフォーカスエラー信号レベ
ルがゼロレベル近傍にあることの検出が行なわれ、その
検出出力はコントローラ133に供給される。操作部7
には、手動操作によってCD演奏モードの設定及びその
解除を指令する指令手段としてのCDモードキー137
やディスクのイジェクトを指令するイジェクトキー13
9等が設けられている。
【0047】コントローラ133はマイクロコンピュー
タによって構成され、そのプロセッサの制御によって前
述したディスク搬送機構の駆動制御、ループスイッチ1
25のオン/オフ制御、位置検出器119からの位置情
報に基づくスライダー駆動回路117を介してのモータ
81の駆動によるピックアップ75の位置制御、位置検
知手段115からの位置情報に基づくトレイ駆動回路1
11を介してのモータ41の駆動による第1トレイ12
及び第2トレイ17の位置制御、ランプ電圧発生回路1
31に対するフォーカシング指令等をなすと共に、ディ
スクの演奏開始に際しては、演奏するディスクがCDか
LDかのディスク判別を行なう。又、上述したCDモー
ドキー137によるモードの設定及び解除指令に応じて
係止機構113(図42)をして第1トレイ12及び第
2トレイ17の相互係止及びその解除動作をなさしめ
る。
【0048】次に、コントローラ133のプロセッサに
よって実行されるディスクの演奏開始時における処理手
順について図44のフローチャート並びに図45ないし
図56の動作説明図にしたがって説明する。なお、この
処理に際しては、ピックアップ75は図43に示すCD
のリードインエリア近傍の演奏開始位置をCD判別位置
として、また12cmCD14の外周位置よりも外側でか
つ20cmLD10の外周位置よりも内側の所定位置をL
D判別位置として採るものとする。
【0049】先ず、内部機構各部の詳細な動作説明の前
に、プレーヤ全体としての概略の動作を説明する。プロ
セッサは、CD演奏モードが設定されているか否かを判
断し(ステップS1)、CD演奏モードが設定されてい
るときにピックアップ75がCD演奏位置になければ、
モータ81を駆動制御することによってピックアップ7
5をCD演奏開始位置へ移送せしめてその位置に待機さ
せる(ステップS2)。続いて、プロセッサは、イジェ
クトキー139のキー操作によるイジェクト指令がある
か否かを判断し(ステップS3)、イジェクト指令無し
の場合にはステップS1に移行し、イジェクト指令有り
の場合には、トレイ駆動回路111を制御することによ
って第2トレイ17を突出状態にする(ステップS
4)。
【0050】ここで、ユーザーは、CD演奏モードを解
除することがある。そこで、プロセッサは、CDモード
キー137のキー操作によってCD演奏モードが解除さ
れたか否かを判断し(ステップS5)、CD演奏モード
が解除されていなければ、ローディング指令が発せられ
たか否かを判断する(ステップS6)。ローディング指
令は、例えば、ユーザがディスクをトレイにセットした
後当該トレイを僅かに押すことによって作動するスイッ
チ(図示せず)の検知出力によってなされる。ローディ
ング指令が発せられると、プロセッサは、ディスク搬送
機構を駆動制御することによってディスクのローディン
グ及びクランプを行ない(ステップS7)、ディスク装
着動作完了検知スイッチ(図示せず)からの装着動作完
了信号に応答してランプ電圧発生回路131に対してフ
ォーカシング指令を発する(ステップS8)。このフォ
ーカシング指令に応答してフォーカスサーボの引込みが
行なわれる。このとき、プロセッサは、ゼロクロス検出
回路135から検出出力が発せられるか否かによって引
込み可能か否かを判断し(ステップS9)、引込み可能
であれば、演奏位置にCDが装着されているものと判定
し、スピンドルサーボの引込みを行ない(ステップS1
0)、しかる後CDプレイモードへ移行する。
【0051】しかしながら、ディスクがない場合やLD
が装着されている場合はフォーカスサーボの引込みはで
きない。そこで、ステップS9においてフォーカスサー
ボの引込みが不可能と判定した場合には、プロセッサ
は、モータ81を駆動制御することによってピックアッ
プ75をLD判定位置(図43参照)へ移送せしめてそ
の位置に待機させ(ステップS11)、しかる後ランプ
電圧発生回路131に対してフォーカシング指令を発す
る(ステップS12)。次に、プロセッサは、フォーカ
スサーボの引込みが可能か否かを判断し(ステップS1
3)、引込み可能であれば、演奏位置にLDが装着され
ているものと判定してCD演奏モードを解除し(ステッ
プS14)、モータ81を駆動制御することによってピ
ックアップ75をLDのリードインエリア近傍の演奏開
始位置(図43参照)へ移送せしめ(ステップS1
5)、続いてスピンドルサーボの引込みを行ない(ステ
ップS16)、しかる後LDプレイモードへ移行する。
ステップS13においてフォーカスサーボの引込みが不
可能と判定した場合には、プロセッサは、演奏位置にC
DもLDも装着されていない訳であるから、ディスク無
しと判定し、ステップS2に移行する。
【0052】一方、ステップS1においてCD演奏モー
ドが設定されていないと判定した場合には、プロセッサ
は、ピックアップ75がLD判定位置にないときにはモ
ータ81を駆動制御することによってピックアップ75
をLD判定位置へ移送せしめてその位置に待機させ(ス
テップS17)、続いてイジェクトキー139のキー操
作によるイジェクト指令があるか否かを判断し(ステッ
プS18)、イジェクト指令無しの場合にはステップS
1に移行し、イジェクト指令有りの場合には、ディスク
搬送機構を駆動制御することによって第1トレイ12を
突出状態にする(ステップS19)。次に、プロセッサ
は、CDモードキー137のキー操作によってCD演奏
モードが設定されたか否かを判断し(ステップS2
0)、CD演奏モードが設定されていれば、モータ81
を駆動制御することによってピックアップ75をCD演
奏開始位置に移送せしめてその位置に待機させ(ステッ
プS21)、しかる後ステップS4に移行する。なお、
第1トレイ12の突出状態からCD演奏モードが設定さ
れたとき、ステップS4に移行することによって改めて
第2トレイ17を突出状態にする必要がない場合には、
直接ステップS6に移行するようにしても良い。
【0053】ステップS20においてCD演奏モードが
設定されていないと判定した場合には、プロセッサは、
ローディング指令が発せられたか否かを判断し(ステッ
プS22)、ローディング指令が発せられると、ディス
ク搬送機構を駆動制御することによってディスクのロー
ディング及びクランプを行ない(ステップS23)、し
かる後ランプ電圧発生回路131に対してフォーカシン
グ指令を発する(ステップS24)。続いて、プロセッ
サは、フォーカスサーボの引込みが可能か否かを判断し
(ステップS25)、引込み可能であれば、演奏位置に
LDが装着されているものと判定し、モータ81を駆動
制御することによってピックアップ75をLD演奏開始
位置へ移送せしめ(ステップS26)、続いてスピンド
ルサーボの引込みを行ない(ステップS27)、しかる
後LDプレイモードへ移行する。
【0054】ステップS25においてフォーカスサーボ
の引込みが不可能と判定した場合には、ディスクが無い
場合とCDが装着されている場合とがあるため、プロセ
ッサは、モータ81を駆動制御することによってピック
アップ5をCD演奏開始位置へ移送せしめてその位置に
待機させ(ステップS28)、しかる後ランプ電圧発生
回路131に対してフォーカシング指令を発する(ステ
ップS29)。続いて、プロセッサは、フォーカスサー
ボの引込みが可能か否かを判断し(ステップS30)、
引込み可能であれば、演奏位置にCDが装着されている
ものと判定してスピンドルサーボの引込みを行ない(ス
テップS31)、しかる後CDプレイモードへ移行す
る。ステップS30においてフォーカスサーボの引込み
が不可能と判定した場合には、プロセッサは、演奏位置
にCDもLDも装着されていない訳であるから、ディス
ク無しと判定し、ステップS17に移行する。
【0055】なお、ステップS5においてCD演奏モー
ドが解除されたと判定したときには、プロセッサは、モ
ータ81を駆動制御することによってピックアップ75
をLD判定位置へ移送せしめてその位置に待機させ(ス
テップS32)、続いてディスク搬送機構を駆動制御す
ることによって第1トレイ12を突出状態にし(ステッ
プS33)、しかる後ステップS22に移行する。これ
により、トレイへのLDのセットが可能となる。
【0056】これによれば、CDの演奏に際して、CD
モードキー137のキー操作によってCD演奏モードを
設定しておけば、LDの判別動作が省略され、これに伴
うピックアップ75の移動動作も不要となるため、例え
ば、第1トレイの突出状態からのローディングに3秒か
かり、フォーカシングによるCD判別に2秒、スピンド
ルサーボの引込みに2秒の時間をそれぞれ要するものと
すると、ローディング開始から演奏開始までに計7秒程
度の時間を要することになる。また、LDの演奏に際
し、CD演奏モードが設定されていても、演奏位置にL
Dが装着されていると判定した時点でCD演奏モードを
自動的に解除できるために、LDの演奏に支障なく移行
できることになる。さらに、設定されたCD演奏モード
は、手動により変更するか、次にLDが装着されるまで
その状態を保持するので、同種のディスクをかけ替えて
演奏する場合に、その都度モードの設定をする必要はな
い。
【0057】なお、CD演奏モードの設定時には、ビデ
オ系の電源をオフとすることにより、省電力化を図るこ
とも可能である。また、上記実施例では、CDモードキ
ー137を設けてこのキー137によるモード設定指令
に応答してCD演奏モードを設定するとしたが、CDモ
ードキー137に代えてLDモードキーを設け、このL
DモードキーによるLD演奏モードの解除指令に応答し
てCD演奏モードを設定するようにしても、上記実施例
と同様の効果が得られる。
【0058】次いで、上述の概略動作説明において示し
たディスクローディング動作及びクランプ動作と、これ
に続く演奏動作について内部機構各部を参照しつつ説明
する。なお、ディスクアンローディング動作及びアンク
ランプ動作については後述の説明以外はこれらディスク
ローディング動作及びクランプ動作の逆の過程を辿って
なされるのでその全体的な説明を省略する。
【0059】まず、LD9及び10(図1に図示)に関
するローディング及びクランプ動作につき説明する。図
1及び図45に示すように第1トレイ12及び第2トレ
イ17が相互に係止された状態にてプレーヤハウジング
2外に突出している。図45に示すいように、この突出
状態において、検知スイッチ57はオフ状態にあり、コ
ントローラ133(図42に図示)はこれを以て該突出
完了状態を確認する。この突出状態において、第1トレ
イ12上にLD9及び10のいずれかかを載置し、該ト
レイを指にて僅かに押す。すると、前述した如く図示せ
ぬスイッチがこの押し動作により作動し、ローディング
指令が発せられる。コントローラ133はこのローディ
ング指令に基づいてトレイ駆動回路111(図42に図
示)によりモータ41を正転せしめる。よって、例えば
図13に示す一対の歯車31及び32が各々時計方向に
回転駆動され、該各歯車に噛合するラック17jが形成
された第2トレイ17に対して後方(矢印Y方向とは反
対方向)へ向けての駆動力が付与される。従って、該第
2トレイ及びこれと相互係止状態にある第1トレイ12
が後方への移動を開始する。
【0060】ここで、2つの歯車31及び32を設けた
理由について説明する。すなわち、単に第2トレイ17
に駆動力を付与するためには、上記のラック17jに噛
合する駆動力伝達用の歯車はひとつ設けるのみにて足り
るにも拘らず2つの歯車31,32を設けた点である。
これは、小径のCDを担持する第2トレイ17の突出収
納ストロークと共に、大径のLDを担持する第1トレイ
12のストロークをも確保するためである。
【0061】上記のように歯車31及び32の回転によ
り第2トレイ17及び第1トレイ12が後方へ移動し、
図46に示すようにプレーヤハウジング2内に収納せし
められ、第1トレイ12上に担持されたLD(図46に
は示していない)はスピンドルモータ73の直上に達す
る。図46に示す如く、この収納状態において、検知ス
イッチ59がオフ状態となり、コントローラ133はこ
れを以て該収納完了状態を確認する。
【0062】一方、上記の収納完了状態に達する直前
に、カムプレート52の上面に突設されたピン52d
(図19ないし図21などに図示)が、第2トレイ17
が具備するカム溝17kの第1直線状部17m(図9に
図示)から第2傾斜部17nに、トレイ駆動力を以て移
動せしめられる。このピン52dの移動によってカムプ
レート52は僅かに右方(矢印X方向とは反対方向)に
移動する。カムプレート52にはこのピン52dの他に
ピン52cが突設されてこれがカム歯車51のカム溝A
51aに係合しており、上記のカムプレート52の右方
への移動に伴なうこれらピン52c及びカム溝A51a
の作用によって、カム歯車51が、例えば図46におけ
る時計方向に僅かに回転せしめられる。故に、それまで
歯車31の小径ギア部31cに対して欠歯部51f(図
16及び図18に図示)にて対応しているカム歯車51
はそのギア部51eにて噛合する。よって、カム歯車5
1はこの歯車31を介してモータ41よりのトルクを付
与されて回転する。すると、カム歯車51に形成された
上記のカム溝A51aとこれに摺接したカムプレート5
2のピン52cとの作用により、カムプレート52が更
に右方(矢印X方向とは反対方向)へ移動せしめられ
る。これにより、カムプレート52が具備する他のピン
52dが第2トレイ17のカム溝17k(図9に図示)
の第2傾斜部17nから第3傾斜部17p及び第3直線
状部17qに次々と移動する。ピン52dのこの第3傾
斜部17pへの移動によって第2トレイ17が後方に押
し込められ、又、第3直線状部17qにピン52dが入
り込むことにより第2トレイ17がベース部材35に対
して固定される。なお、上記のカムプレート52の移動
により、該カムプレートに形成されたカム溝52fの作
用によってスイッチレバー63が作動し、以て、検知ス
イッチ57が作動する。
【0063】一方、上記のようにカム歯車51が回転す
ることにより、図47ないし図49に示す如く、カム歯
車51の下面中心部に形成された弧状突部51kがクラ
ンプ動作を司る移動部材97の弧状凹部97dから抜け
出て、該移動部材のベース部材35に対する最復動位置
(前方移動限界位置)における固定状態が解除される。
又、同図に示す如く、これと同期して、カム歯車51が
具備するピン51jが移動部材97の溝97cに嵌入し
て該移動部材を後方に移動せしめる。この後、図50に
示すように、カム歯車51のピン51jは上記の溝97
cから離脱する。又、カム歯車51の弧状突部51kが
移動部材97の弧状切欠部97dに係合し、以て、該移
動部材はベース部材35に対してその最往動位置(後方
移動限界位置)にて固定される。かかる一連の動作に基
づく移動部材97の後方への移動により、該移動部材の
左右両側部に形成された斜状のカム溝97bに摺接して
いるピン69b及び69cが上方に移動し、該ピンと一
体の演奏手段担持部67が上昇する。これにより、該演
奏手段担持部上に搭載されているスピンドルモータ73
及びピックアップ75が第1トレイ12上のLD9に対
してアクセスする。このスピンドルモータ73のアクセ
スにより、該スピンドルモータが有するターンテーブル
72によりLD9が持ち上げられるようにして第1トレ
イ12から離脱する。そして、図51に示す如く、この
上昇動作により、上方にて待機していたディスククラン
プ機構101によるディスククランプがなされる。な
お、このディスククランプ完了は、検知スイッチ59が
オンすることにより確認される。
【0064】上記の如くディスククランプがなされた
後、カム歯車51は更に回転を続け、下記の如くチルト
動作が行われる。即ち、上述のように演奏手段担持部6
7が上昇することにより、図52に示すように、該演奏
手段担持部の構成部材であるモータベース69上に設け
られたチルト歯車91の大径ギア部91aがカム歯車5
1のギア部51eに噛合する。この状態にてカム歯車5
1の回転が続行される故、図53及び図54に示す如
く、該チルト歯車が図における時計方向に回転駆動され
る。よって、チルト歯車91の小径ギア部91cとラッ
ク88dにて噛合しているチルトカム88が図の左方に
移動せしめられる。図示の如く、チルトカム88はカム
面88cを有しており、上記のモータベース69の前端
に突設されたカムフォロワ87にこのカム面88cにて
摺接している。チルトカム88の左方への移動によりこ
のカム面88cが作用し、カムフォロワ87を上方に持
ち上げるようになす。これによってモータベース69が
揺動せられ、チルト動作が行われる。なお、図54に示
すように、所定の角度だけ回転したチルト歯車91は、
カム歯車51に形成されたカム溝51hに対してそのカ
ムフォロワ91bにて摺接し、それ以上の回転を規制さ
れる。なお、このチルト動作の完了は、図の検知スイッ
チ59がオフすることにより確認される。
【0065】上記の如くして演奏可能状態となり、この
後スピンドルモータ73の回転によりLDが回転せら
れ、一方、ピックアップ75が作動して該LDの演奏が
なされる。なお、各トレイの突出収納動作は、上記の演
奏手段が下降位置にある状態にて行われる。さて、ここ
で、上記のようにLDを演奏に供するがために第1トレ
イ12及び第2トレイ17が相互に係止された状態にて
図1及び図45に示す如くプレーヤハウジング2外に突
出する際の、該両トレイの係止動作について説明する。
【0066】まず、各トレイの突出動作に先立ち、CD
演奏モードが設定されていないことから、前にも説明し
たように、図13に示す如くピックアップ75がLD判
定位置(図43にも図示)に移動せしめられる。これに
より、図13から明らかなように、ピックアップ75に
設けられたラック78の前端延出部78aが、係止プレ
ート94のピン94aに対し係合し得ない位置に移る。
これにより、図3において二点鎖線にて示すように、第
1トレイ12と第2トレイ17とを互いに係止するため
の係止レバー23は、コイルスプリング24により付与
される付勢力を以て上記の係止プレート94を右方(矢
印X方向とは反対方向)に押す状態となって係止位置、
すなわち、該両トレイの相互係止をなす位置をとる。よ
って、両トレイは相互係止状態を保って、モータ41よ
りのトルクに基づく歯車31及び321の回転により、
図1及び図45に示す如くプレーヤハウジング2外に突
出する。
【0067】一方、小径のCDを演奏に供すべく第2ト
レイ17のみをプレーヤハウジング2外に突出せしめる
場合は下記の如くである。即ち、CD演奏モードが設定
されることにより、ピックアップ75が図55に示す如
くCD演奏開始位置(図43にも示す)に移動せしめら
れる。これにより、同図から明らかなように、ピックア
ップ75に設けられたラック78の前端延出部78aが
係止プレート94のピン94aに対して係合する。よっ
て、係止プレート94の右方(矢印X方向とは反対方
向)への移動が禁止される。従って、第1トレイ12及
び第2トレイ17の相互係止をなすための係止レバー2
3は、その後端に具備するピン23cを係止プレート9
4の係止突起94bとベース部材35に形成された鉤形
突起35aにより挾持された状態(図10にも示す)と
なり、非係止位置、すなわち上記両トレイの相互係止状
態を解除する位置(図3においても実線で示している)
に維持され、両トレイは分離可能状態にある。この状態
にてモータ41(図13)が回転して歯車31及び32
にトルクが付与され、図56に示す如く第2トレイ17
のみの突出動作がなされる。
【0068】なお、図13に示す如く、演奏可能状態す
なわち、ピックアップ75などから成る演奏手段がディ
スクにアクセスしている状態においては、移動部材97
は最復動位置(後方移動限界位置)に位置しており、該
移動部材が具備するカム面97hが係止プレート94の
ピン94dに係合してその作用によって該係止プレート
の右方(矢印X方向とは反対方向)移動を規制してい
る。これにより、ディスク演奏中に係止プレート94が
ラック78と干渉することが防止され、ピックアップ7
5の円滑なる作動が保証されている。
【0069】又、上記のようにピックアップ75のラッ
ク78を係止プレート94を介して係止レバー23に係
合させることにより該係止レバーの作動を規制する構成
の他に、特別な駆動手段、例えばソレノイドプランジャ
(図示せず)などを設けてこれにより係止レバー23の
作動を規制する構成も考えられる。しかしながら、上記
の如くピックアップ75のラック78を係止レバー23
の作動規制用として活用したことによりこのような特別
な駆動手段は不要となり、コストの低減が達成されてい
る。
【0070】ところで、前述した第2トレイ17の突出
完了は、前述の如くLDの搬送をなすために第1トレイ
12及び第2トレイ17を共に突出させる際にその突出
完了を検知するためのトレイ位置信号発生用スイッチで
ある検知スイッチ57がオフすることによって確認され
る。ここで、この第2トレイ17のみの突出時と該両ト
レイ双方が突出する場合とでは、検知スイッチ57の作
動のタイミングが異なっている。これにより、いずれの
突出動作が行なわれたかの判断がなされる。以下に、こ
の作動タイミングを異ならしめるための動作について詳
述する。
【0071】先ず、第2トレイ17のみがプレーヤハウ
ジング2外に突出する場合について説明する。この場
合、図56に示すように、カムプレート52に突設され
たピン52dが、第2トレイ17の突出完了直前に第2
トレイ17が具備するカム溝17kの第1直線状部17
mから第1傾斜部17lに移ることにより検知スイッチ
57がオフせしめられる。すなわち、カムプレート52
がこのピン52dの移りによりコイルスプリング54
(図19に図示)によって左方(矢印X方向)に移動す
ることにより、該カムプレートに形成されたカム溝52
fがスイッチレパー63を揺動せしめ、以て、検知スイ
ッチ57の作動子が復帰動作をなす訳である。
【0072】一方、LDの演奏に際して第1トレイ12
及び第2トレイ17が共に突出動作をなす場合につき説
明する。この場合、該トレイの収納動作の説明に用いた
図45及び図46をその逆の突出動作中と見立てること
により理解される。図45及び図46に示すように、第
1トレイ12の左後端部下面にピン12dが突設されて
いることから、上記の第2トレイ17の突出時に比して
検知スイッチ57のオフ動作が遅れることとなる。即
ち、第1トレイ12と第2トレイ17の相互係止状態に
あっては、このピン12dは第2トレイ17のカム溝1
7kの第1傾斜部17lの近傍に位置している。よっ
て、両トレイがある距離だけ突出してこの第1傾斜部1
7lがカムプレート52のピン52dと摺接可能な位置
まで達しようとも、ピン52dはこのピン12dに当接
する。よって、この時点ではコイルスプリング54(図
19に図示)によるカムプレート52の左方(矢印X方
向)の移動は規制される。なお、この時点において、第
2トレイ17に関しては、図56に示した突出完了状態
に等しい位置に達している。この後、両トレイの突出動
作が続けられ、これに伴ってピン12dがカムプレート
52の直線状カム面52gに摺接しつつつ移動すること
になる。この間に、上記した検知スイッチ57の作動タ
イミングの遅れを生ぜしめている。そして、図45に示
すように、ピン12dがカムプレート52の前端部の斜
状カム面12hに達すると、該斜状カム面の作用とコイ
ルスプリング54(図19に図示)の付勢力とによって
カムプレート52が左方(矢印X方向)に移動する。こ
れによって、該カムプレートのカム溝52fがスイッチ
レバー63を揺動せしめて検知スイッチ57がオフ動作
をなす。
【0073】上記の如く構成することによって、第1及
び第2の2つのトレイの位置、この場合、突出完了位置
の検知を、単一の検知スイッチ57の作動を以て可能と
しているのである。
【0074】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によるコンパ
チブルディスクプレーヤにおいては、小径の第2ディス
クを搬送する場合には係止機構による第1及び第2トレ
イの相互係止状態を解除して第2トレイのみに駆動力を
付与してこれをプレーヤハウジングに対して出没せし
め、大径の第2ディスクの搬送をなす際には該両トレイ
を係止状態として両トレイを共に出没せしめる構成の
故、ディスク搬送動作の態様が大小の各ディスクの夫々
についてふさわしく、全体的な動作がスマートな感じを
与えるのである。
【0075】又、本発明によるコンパチブルディスクプ
レーヤにおいては、第2ディスク搬送用の第2トレイに
のみ駆動力を付与し、上記係止機構による第1及び第2
トレイの相互係止及びその解除を切り替えることにより
上記の如き動作をなさしめる構成の故、各種ディスクの
搬送のための駆動手段は単一であり、内部構造が簡単と
なってコストの低減が達成されているのである。
【0076】更に、本発明によるコンパチブルディスク
プレーヤにおいては、第2ディスク搬送用の第2トレイ
が第1ディスク搬送用の第1トレイの中央部分に配設さ
れている故、単一のスピンドルモータ及びピックアップ
を全ての種類のディスクに対して共用とすることが出
来、内部構造の更なる簡略化が達成されているのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのコンパチブルディスク
プレーヤであってLD搬送用の第1トレイがCD搬送用
の第2トレイと共に突出した状態と、搬送されるべきL
Dを示す斜視図である。
【図2】図1に示したコンパチブルディスクプレーヤで
あってCD搬送用の第2トレイのみが突出した状態と、
搬送されるべきCDを示す斜視図である。
【図3】図1に示した第1トレイ及び第2トレイから成
るディスク担持部とプレーヤハウジングの一部を示す平
面図である。
【図4】図3に関するIV−IV斜視図である。
【図5】図3に関するV−V矢視図である。
【図6】図1及び図2に示した第2トレイの平面図であ
る。
【図7】図6に関するVII−VII矢視図である。
【図8】図6に関するVIII−VIII矢視図であ
る。
【図9】図7に関するIX−IX矢視図である。
【図10】図3に示した第1トレイ及び第2トレイの相
互係止及びその解除をなすための係止レバーとその周辺
の部材の平面図である。
【図11】図10に示した係止レバーの一部断面を含む
正面図である。
【図12】図10及び図11に示した係止レバーの底面
図である。
【図13】図1及び図2に示したコンパチブルディスク
プレーヤの内部機構の平面図である。
【図14】図13に関するXIV−XIV矢視図であ
る。
【図15】図13に関するXV−XV矢視図である。
【図16】図13に示した内部機構が具備するカム歯車
とその周辺の部材の平面図である。
【図17】図16に関するXVII−XVII断面図で
ある。
【図18】図17に関するXVIII−XVIII矢視
図である。
【図19】図13に示した内部機構が具備するカムプレ
ートとこれを付勢するコイルスプリングの平面図であ
る。
【図20】図19に関するXX−XX矢視図である。
【図21】図20に関するXXI−XXI矢視図であ
る。
【図22】図16ないし図18に示したカム歯車の上面
に形成されたカム溝Aの展開図である。
【図23】図16ないし図18に示したカム歯車の下面
に形成されたカム溝B及びCの展開図である。
【図24】図13に示した内部機構が具備するチルトベ
ースの平面図である。
【図25】図24に関するXXV−XXV断面図であ
る。
【図26】図13に示した内部機構が具備するモータベ
ースの平面図である。
【図27】図26に関するXXVII−XXVII矢視
図である。
【図28】図13に示した内部機構が具備するチルトカ
ムとこれを付勢するコイルスプリングの平面図である。
【図29】図28に関するXXIX−XXIX矢視図で
ある。
【図30】図29に関するXXX−XXX矢視図であ
る。
【図31】図13に示した内部機構が具備するチルト歯
車の平面図である。
【図32】図31に関するXXXII−XXXII断面
図である。
【図33】図32に関するXXXIII−XXXIII
矢視図である。
【図34】図13に示した内部機構が具備する係止プレ
ートの平面図である。
【図35】図34に関するXXXV−XXXV矢視図で
ある。
【図36】図35に関するXXXVI−XXXVI矢視
図である。
【図37】図13に示した内部機構が具備する移動部材
の平面図である。
【図38】図37に関するXXXVIII−XXXVI
II矢視図である。
【図39】図37に関するXXXIX−XXXIX矢視
図である。
【図40】図37に関するZL−ZL矢視図である。
【図41】図13に示した内部機構が具備するターンテ
ーブル及びディスククランプ機構の縦断面図である。
【図42】図1及び図2に示したコンパチブルディスク
プレーヤの制御系を示すブロック図である。
【図43】演奏に供される各ディスクに対するピックア
ップの位置決めを示す側面図である。
【図44】図13に示した内部機構の動作を示すフロー
チャートである。
【図45】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図46】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図47】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図48】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図49】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図50】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図51】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図52】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図53】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図54】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図55】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図56】図13に示した内部機構の動作説明図であ
る。
【図57】従来のコンパチブルディスクプレーヤの斜視
図である。
【図58】従来のコンパチブルディスクプレーヤの斜視
図である。
【図59】従来のコンパチブルディスクプレーヤの斜視
図である。
【主要部分の符号の説明】
2……プレーヤハウジング 5……ディスク担持部 7……操作部 9,10……LD 12……第1トレイ 14,15……CD 17……第2トレイ 23……係止レバー 31,32……歯車 35……ベース部材 41,81……モータ 51……カム歯車 52……カムプレート 57,58,59……検知スイッチ 63,64,65……スイッチレバー 67……演奏手段担持部 68……チルトベース 69……モータベース 72……ターンテーブル 73……スピンドルモータ 75……光学式ピックアップ 87……カムフォロワ 88……チルトカム 91……チルト歯車 94……係止プレート 97……移動部材 101……ディスククランプ機構 108……クランパ 111……トレイ駆動回路 113……係止機構 115……位置検知手段 117……スライダ駆動回路 119……位置検出器 133……コントローラ(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 尚吾 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地パイオ ニア株式会社 所沢工場内 (72)発明者 水野 智啓 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地パイオ ニア株式会社 所沢工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏されるべき大径の第1ディスク若し
    くは小径の第2ディスクをプレーヤハウジング内外の演
    奏位置及び回収位置の間で搬送するディスク搬送機構
    と、前記第1及び第2ディスクの演奏モードの設定及び
    その解除を手動動作によって指令する指令手段とを有す
    るコンパチブルディスクプレーヤであって、前記ディス
    ク搬送機構は前記プレーヤハウジングに対して突出収納
    自在にして前記第1ディスクを担持し得る第1トレイ
    と、前記第1トレイの中央部分に前記第1トレイの移動
    方向において移動自在に且つ独立して前記プレーヤハウ
    ジング外に突出可能に取り付けられて前記第2ディスク
    を担持し得る第2トレイと、前記第1及び第2トレイの
    相互係止及びその解除をなす係止機構と、前記第2トレ
    イを駆動する駆動手段とから成り、前記指令手段による
    設定及び解除指令に応じて前記係止機構をして係止及び
    解除動作をなさしめる制御手段を有することを特徴とす
    るコンパチブルディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記第2トレイにその
    移動方向に沿って形成されたラックと、前記ラックと噛
    合し得べく前記移動方向において並設された一対の歯車
    と、前記歯車各々にトルクを付与するトルク付与手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のコンパチブル
    ディスクプレーヤ。
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