JP2589463B2 - マルチデイスクプレーヤ - Google Patents

マルチデイスクプレーヤ

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JP2589463B2
JP2589463B2 JP60175433A JP17543385A JP2589463B2 JP 2589463 B2 JP2589463 B2 JP 2589463B2 JP 60175433 A JP60175433 A JP 60175433A JP 17543385 A JP17543385 A JP 17543385A JP 2589463 B2 JP2589463 B2 JP 2589463B2
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disk
magazine
arm
pin
lever
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洋一 山崎
章悟 竹内
希海寛 吉武
章 高橋
信光 冨田
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Pioneer Electronic Corp
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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はディスクプレーヤに関し、特に複数枚のディ
スクを収納でき且つその収納された任意のディスクを順
次選択して連続した演奏が可能なマルチディスクプレー
ヤに関する。
背景技術 複数枚のディスクを連続して演奏できるディスクプレ
ーヤとしてはジュークボックスが一般的に知られてい
る。ところが、従来のジュークボックスは本体そのもの
が非常に大きく、家庭用としては不向きであった。
近年、ディジタルオーディオディスク(以下、DADと
略称する)と呼ばれ、ディジタル信号を記録することに
よって従来のアナログ的に信号を入れたオーディオディ
スクに比して収容する情報量を増大し得かつ再生の際の
雑音発生も少ないディスクが数種開発され且つ多く利用
されている。この内、特にレーザ光を用いて信号を記録
し且つ読み取る方式で、一般にコンパクトディスクと呼
ばれる外径が約12cmのディスクは、取り扱いが簡単であ
ると共に、ディスクプレーヤ全体の小型化を可能とする
ものである。近時、この小型DADを複数枚、常時収納で
き、これらを連続的に演奏し得る家庭用ジュークボック
スとして最適なマルチディスクプレーヤが開発されてい
る。ちなみに、小型DADは演奏時間が約1時間と、従来
のアナログオーディオディスクのおよそ1.5倍の情報量
を収容することが出来る。そのため、例えば3枚のディ
スクには演奏時間が3分前後の曲であればおよそ60局収
容することが可能で、ジャズあるいは演歌など、ジャン
ル別に好みの曲を網羅することも容易となる。
マルチディスクプレーヤは基本的には、ターンテーブ
ル及びピックアップ等を含む演奏手段と、複数枚のディ
スクを所定ピッチで順に配列収納し且つプレーヤハウジ
ング内の所定装着部に着脱自在に装着されるマガジン
と、該マガジンにおける任意のディスクを順次選択して
上記ターンテーブルのディスク担持面上に搬送し且つ該
ディスク担持面上から上記マガジン内に返送するディス
ク搬送機構とを備えている。
発明の概要 本発明の目的とするところは、かかるマルチディスク
プレーヤであって、プレーヤ内に収納されたディスクの
種類等を容易に確認でき、また収納されたディスクのう
ち所望のディスクを素早く探すことができるマルチディ
スクプレーヤを提供することである。
本発明によるマルチディスクプレーヤは、ターンテー
ブル及びピックアップ等を含むハウジング内に設けられ
た演奏手段と、複数枚のディスクを配列収納するディス
ク収納手段と、このディスク収納手段に配置された任意
のディスクを順次選択して前記演奏手段領域に配置する
と共に前記演奏手段による演奏の制御をなす制御部とを
含み、該制御部は、複数枚のディスク内の1のディスク
を選択しそのディスクに記録された先頭の曲の一部を演
奏せしめると共に、これを複数枚のディスクに対して順
次実行することを特徴としている。
実施例 以下、本発明の実施例としてマルチディスクプレーヤ
を添付図面を参照しつつ説明する。
尚、本実施例においては、複数枚のディスクを配列収
納するディスク収納手段としてマガジンタイプのものに
ついて説明するが、何んらこれに限定されるものではな
い。
図において、参照符号1は当該マルチディスクプレー
ヤの全体を示している。なお、当該マルチディスクプレ
ーヤは車載用であり、自動車のダッシュボードあるいは
コンソールボックスに取り付けられる。
第1図に示されるように、ハウジング2のフロントパ
ネル3には、該ハウジング内に設けられた所定装着部に
マガジン5を挿入するための長方形のマガジン挿入口3a
が設けられている。このマガジン挿入口3aは左右方向に
伸長している。但し、矢印X方向が左方である。また、
矢印Yは前方を示し、矢印Zは上方を示している。マガ
ジン挿入口3aは、フロントパネル3に摺動自在に取り付
けられた蓋体6が矢印F方向に摺動することにより閉塞
せしめられる。フロントパネル3上にはまた、当該マル
チディスクプレーヤの操作をなすための操作ボタン群7,
8及び10、並びに表示部11が設けられている。これら各
操作ボタン群7ないし10及び表示部11はフロントパネル
3の左側部にまとめて配設されており、自動車の運転者
がこれらを操作することが容易となっている。
第2図(a)ないし(f)に示されるように、マガジ
ン5は全体として偏平な直方体状であり、各々全く同形
状に形成され且つ互いに積み重ねられた2枚の矩形板状
のディスク担持ユニット13と、外径寸法が該各ディスク
担持ユニットと同じであるように形成された上板14及び
底板15とを有している。各ディスク担持ユニット13、上
板14及び底板15は、複数のスタッド16aと、該各スタッ
ドの先端に形成された雌ネジ部に螺合するネジ16bによ
り結合されている。底板15はその下面部を除いてディス
ク担持ユニット13と略同形状に形成されている。各ディ
スク担持ユニット13及び底板15は各々、ディスク17を該
ディスクの主面に沿って移動し得るように担持してい
る。従って、マガジン5内に収納され得るディスク17の
枚数は3枚である。なお、マガジン5がハウジング2内
の所定装着部に装着された状態では、これら各ディスク
の配列方向は上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)
と一致する。
第1図及び第2図(b)に示されるように、マガジン
5の前面には、該マガジン内に収納したディスクに収録
された曲名などを記したラベル20が貼られている。
第3図に示されるように、ディスク担持ユニット13内
であってその最深部近傍には鋼板から成る板状の突出ア
ーム21が設けられており、且つピン21aによってディス
ク担持ユニット13に揺動自在に取り付けられている。こ
の突出アーム21は、その揺動−端部、この場合、前端部
にてディスク17の外周部に係合し、該ディスクを該ディ
スクの主面に沿って該ディスク担持ユニット外、即ちマ
ガジン5外に突出させるための突出機構として作用す
る。突出アーム21はディスク17の外周に沿って伸びる弧
状部21bと、該弧状部に連続する直線状部21cとを有して
いる。直線状部21cの先端部には該突出アームの本体と
は別体の樹脂製のディスク係合部材22が取り付けられて
おり、第4図から特に明らかなように、該ディスク係合
部材の先端にはディスク17の主面を挾持し得る溝22aが
形成されている。
第3図及び第5図に示されるように、ディスク担持ユ
ニット13の左端部、すなわち、ディスク17が突出する方
向の端部には、テーパ部13aが形成されており、ディス
ク17のマガジン5内への収納が円滑に行なわれるように
なっている。
突出アーム21の揺動支持軸であるピン21aの近傍に位
置するスタッド16aを中心として回動するように、保持
アーム24が設けられている。保持アーム24はその回動一
端部、この場合、左端部にてディスク17の外周部に係合
して該ディスクをディスク担持ユニット13内の収納位置
に向けて付勢するためのものである。但し、保持アーム
24のディスク外周部との係合部にはローラ24aが取り付
けられている。保持アーム24の回動他端部すなわち右端
部には、保持アーム24にディスク付勢力を付与する付勢
力付与手段としてのコイルスプリング25が連結されてい
る。コイルスプリング25の一端はスタッド16aに連結さ
れている。これら保持アーム24及びコイルスプリング25
によって、ディスク17をディスク担持ユニット13内の収
納位置にて保持する保持機構が構成されている。
ディスク担持ユニット13の後端部には左右方向(矢印
X方向及びその反対方向)に伸長するトリガレバー26が
配置されており、且つ、左右方向において往復動自在と
なっている。このトリガレバー26は、上記した保持機構
(保持アーム24等)及び突出アーム21をマガジン5の外
部から作動せしめるためのものであって、該トリガレバ
ーの左端部26aはディスク担持ユニット13の外部に露出
している。トリガレバー26は中間レバーa、ピン27b及
び27cを介して突出アーム21の揺動他端部すなわち後端
部に連結されており、突出アーム21はトリガレバー26の
往復動に応じて揺動する。また、保持アーム24は、トリ
ガレバー26と共に往動(反矢印X方向への移動)すると
きの中間レバー27aが該保持アームの回動他端部の一部2
4bに係合することによって、第3図における反時計方向
に回動しこれによって、該保持アームによるディスク付
勢状態が解除される。なお、第3図から明らかなよう
に、トリガレバー26は、ディスク担持ユニット13、従っ
て、マガジン5(第1図等参照)に対するディスク17の
突出収納方向に関する一側、この場合、後側に偏倚して
設けられている。また、トリガレバー26には該トリガレ
バー及び突出アーム21にバイアスカを付与するためのコ
イルスプリング29が連結されている。
ディスク担持ユニット13はディスク17の主面を担持す
るのであるが、第3図及び第6図に示されるように、デ
ィスク担持ユニット13の前後両側部には左右方向(矢印
X方向及びその反対方向)に伸びるディスク担持突起13
c,13d及び13eが突設されており、ディスク17は該各ディ
スク担持突起によってその外周部を担持されるようにな
されている。
なお、各ディスク担持ユニット13と同様に、最下段の
ディスク17を担持する底板15内にも、上記した突出アー
ム21、保持アーム24、コイルスプリング25,29及びトリ
ガレバー26などの部材が設けられている。
第1図に示されるように、ハウジング2内の下部には
略矩形板状の2つのシャーシ32及び33が左右方向(矢印
X方向及びその反対方向)において並設されている。
第7図ないし第9図に示されるように、ハウジング2
内の右方に配置されたシャーシ33の左右両側部には、前
後方向(矢印Y方向及びその反対方向)に伸長する2本
のガイドシャフト34及び35が設けられている。両ガイド
シャフト34及び35の間には、マガジン挿入口3a(第1図
示)から挿入されたマガジン5を直接担持する略長方形
の担持板37が配置されている。担持板37の右端部は樹脂
から成るスライダ38を介して右方のガイドシャフト35に
摺動自在に取り付けられている。スライダ38はその前後
端部に形成されたU字状溝38aにてガイドシャフト35と
円滑に嵌合している。また、担持板37の左端部は前後一
対のボス部材39を介して左方のガイドシャフト34に摺動
自在に取り付けられている。これら担持板37、スライダ
38及びボス部材39により、マガジン担持部が構成されて
いる。担持板37の左端部を支持するガイドシャフト34に
は樹脂から成る移動部材41がその前後両端部にて摺動自
在に取り付けられている。第9図から特に明らかなよう
に、移動部材41の中央部には上方に突出する突部41aが
形成されており、該突部には左右方向(矢印X方向及び
その反対方向)においてスリット41bが形成されてい
る。担持板37の下面に取り付けられた板バネ42がこのス
リット41b内に嵌挿せられている。すなわち、担持板37
と移動部材41は弾性的に結合せしめられているのであ
る。第7図に示されるように、移動部材41の右面には該
移動部材の略全長に亘るラック部41dが形成されてい
る。ラック部41dにはシャーシ37上に設けられた歯車44
が噛合している。歯車44は、該歯車に噛合する小歯車部
及びウォームホィールが一体形成されたダブルギア45
と、該ウォームホィールに噛合するウォーム46と、該ウ
ォームと一体に形成された大プーリ47と、ベルト48と、
小プーリ49とを介して、モータ50の出力軸と連結されて
いる。これら歯車44、ダルブギア45、ウォーム46、大プ
ーリ47、ベルト48、小プーリ49及びモータ50により、移
動部材41を駆動する駆動手段が構成されている。また、
該駆動手段と、移動部材41と、担持板37等から成るマガ
ジン担持部と、これらに関連する周辺小部材とによっ
て、ハウジング2内の所定装着部に対するマガジン5
(第1図等参照)の装着及びイジェクトをなすマガジン
着脱機構が構成されている。
第7図に示されるように、マガジン挿入口3a(第1図
示)から挿入されたマガジン5を直接担持する担持板37
のマガジン担持面上には例えば4つの円形のマガジンガ
イド部材53が取り付けられている。一方、第2図(f)
に示されるように、マガジン5の底板15の下面にはマガ
ジンガイド部材53と円滑に係合し得る2本のガイド溝15
aが形成されている。上記マガジン挿入口3aから挿入さ
れたマガジン5は、これらマガジンガイド部材53及びガ
イド溝15aの作用によって、担持板37上に正確に案内さ
れ且つ位置決めされるのである。また、マガジン5が上
下を逆にしてマガジン挿入口3aから挿入される場合、マ
ガジン5の上板14の後縁部がマガジンガイド部材53に当
接して、マガジン5の挿入は不能となる。すなわち、マ
ガジン5の逆挿入が防止されるのである。
第7図及び第8図に示されるように、担持板37の左前
端部にはマガジン5の下面に当接して該マガジンを担持
板37上に円滑に案内するための横ローラ55が設けられて
いる。また、担持板37の右端部にも、マガジン5を該担
持板上に案内するための一対の縦ローラ56が前後に離隔
して設けられている。また、これら両縦ローラ56により
挾まれる位置には、マガジン5を案内し、且つ、マガジ
ン5の担持板37に対する上方への離脱規制をなすガイド
プレート57が配設されている。
第7図及び第8図に示されるように、担持板37の右側
部下面には、該担持板の移動方向すなわち前後方向(矢
印Y方向及びその反対方向)において所定範囲内で移動
可能にスライドプレート58が取り付けられている。詳し
くは、スライドプレート58には前後方向に伸長する3つ
の長孔58aが形成されており、担持板37の下面に突設さ
れた3本のピン37aが該各長孔と摺動自在に嵌合してい
るのである。スライドプレート58には該スライドプレー
トを前方に付勢するコイルスプリング59が連結されてい
る。スライドプレート58の後端部には先端がくの字状に
屈曲せしめられた板バネ60が取り付けられており、第3
図に示されるように、この板バネ60は、マガジン5を構
成する各ディスク担持ユニット13の右後端部に形成され
た切欠部13gと係合し得る。このように、板バネ60が切
欠部13gに係合することにより、マガジン5の担持板37
に対する前方(矢印Y方向)への離脱が規制されるので
ある。
第7図及び第8図に示されるように、スライドプレー
ト58の右端部下面には長方形の樹脂製プレート62が取り
付けられており、該プレートとその作動子が係合し得る
ように2つの検知スイッチ63及び64が配置されている。
両検知スイッチ63、64はシャーシ33に取り付けられてい
る。また、第7図に示されるように、シャーシ33の左後
端部上面にも検知スイッチ65が固設されており、移動部
材41の後端部がこの検知スイッチの作動子に係合し得
る。
第7図及び第8図に示されるように、担持板37の右端
部上面には、3つのフォトセンサ67,68及び69が上下方
向(矢印Z方向及びその反対方向)において一列に並べ
て設けられている。これら各フォトセンサ67ないし69
は、第3図に示される保持アーム24の右端面24dの動き
を検知するためのものである。第3図に示されるよう
に、保持アーム24の右端面24dは各ディスク担持ユニッ
ト13並びに底板15に形成された開口部13i及び15c(第2
図(C)参照)通じて該ディスク担持ユニット及び底板
15の外部に露出せられている。フォトセンサ67ないし69
は、保持アーム24の右端面を反射板として該右端面の動
きを検知するのである。これら各フォトセンサ67,68及
び69と、被検知体としての保持アーム24とによって、マ
ガジン5内の各ディスクの有無を検知するディスク有無
検知手段が構成されている。
第10図,第11図及び第13図に示されるように、ハウジ
ング2内の左方に配置されたシャーシ32上には該シャー
シよりも少し小さな矩形板状のサブシャーシ75が固定さ
れている。第12図にもその一部が示されるように、この
サブシャーシ75の下面にはゴムなどから成る複数の防振
部材76を介して矩形枠状の支持部材77が取り付けられて
いる。支持部材77にはターンテーブル79及びキャリッジ
80が搭載せしめられている。キャリッジ80は対物レンズ
81等を含む光学式ピックアップ手段が内装されたもので
あって、ターンテーブル79のディスク担持面79aに対し
て平行な面に沿って移動自在となっている。また、支持
部材77上には、モータ82などから構成されてキャリッジ
80を駆動するキャリッジ駆動手段が設けられている。
上記したキャリッジ駆動手段と、ターンテーブル79
と、光学式ピックアップ手段を含むキャリッジ80と、こ
れらに関連する周辺部材とにより、ディスク演奏をなす
演奏手段が構成されている。
第11図,第12図,第14図及び第15図に示され如く、シ
ャーシ32と共にサブシャーシ75を挾む位置には鋼板から
成る矩形板状のディスク担持部85が配置されている。但
し、第15図にはシャーシ32は示されていない。ディスク
担持部85は、マガジン5(第1図等参照)から突出した
ディスク17を担持するものであり、該マガジン内の各デ
ィスクの配列方向、すなわち、上下方向(矢印Z方向及
びその反対方向)において移動自在となっている。ま
た、第11図及び第14図に示されるように、ディスク担持
部85上には、マガジン5から突出するディスク17と下面
にて摺接して該ディスクをディスク担持部85上に案内す
るための矩形板状のディスク案内部材86が配置されてお
り、且つ、ピン87を介してその左端部にてディスク担持
部85に摺動自在に取り付けられている。また、第15図に
示されるように、ディスク担持部85の右端部にはディス
ク17の下面に当接して該ディスクを案内するローラ88が
設けられている。なお、ディスク案内部材86の摺動は上
下方向(矢印Z方向及びその反対方向)を含む面内にて
なされる。第17図にディスク案内部材86の詳細が示され
ている。
第11図及び第14図に示されるように、ディスク担持部
85は該ディスク担持部の前側部及び後側部を一対の支持
機構89及び90によって支持されている。これら一対の支
持機構89,90は、ディスク担持部85をターンテーブル79
のディスク担持面79a(第13図等参照)に対して直角な
方向すなわち上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)
において移動自在に、且つ、該ディスク担持部のディス
ク担持面がターンテーブル79のディスク担持面79aと常
時平行であるようにディスク担持部85を支持するもので
ある。第11図に示される如く、ディスク担持部85の前側
部を支持する支持機構89は、互いに交差し且つ交差部に
おいてピン89aにより枢着せられた2本の支持レバー89b
及び89cから成る。一方の支持レバー89bはその一端部に
てピン89dによってシャーシ32に枢着せられている。ま
た、支持レバー89bの他端部にもピン89eが突設されてお
り、ディスク担持部85に左右方向(矢印X方向及びその
反対方向)に伸長して形成された長孔85aにこのピン89e
が摺動自在に嵌合している。他方の支持レバー89cはそ
の一端部にてピン89fによってディスク担持部85に枢着
されている。また、支持レバー89cの他端部にピン89gが
突設されており、シャーシ32に左右方向に伸長して形成
された長孔32aに該ピンが摺動自在に嵌合している。
第14図に示されるように、ディスク担持部85の後側部
を支持する支持機構90は、互いに交差し且つ交差部にお
いてピン90aにより枢着された2本の支持レバー90b及び
90cから成る。支持レバー90bはその一端部がピン90dに
よりシャーシ32に枢着せられ、他端部に突設されたピン
90eがディスク担持部85に左右方向に伸長して形成され
た長孔85bに摺動自在に嵌合している。また、他方の支
持レバー90cはその一端部にてピン90fによってディスク
担持部85に枢着されている。また、支持レバー90cの他
端部にもピン90gが突設されており、シャーシ32に左右
方向(矢印X方向及びその反対方向)に伸長して形成さ
れた長孔32bに該ピンが摺動自在に嵌合している。
上記2つの支持機構89及び90の各構成部材である支持
レバー89c及び支持レバー90cは、中間部材(図示せず)
により連結されており、該両支持機構の動きが同期すべ
くなされている。なお、この中間部材は各支持レバー89
c,90cの各右端部、すなわち、ピン89f及びピン90fの各
近傍間に介装されている。
第12図に示されるように、シャーシ32の右端部には、
互いに交差し且つ交差部にてピン93により相互に回動し
得るように連結された2つの駆動レバー94及び95が設け
られている。一方の駆動レバー94の一端部、この場合、
下端部にはピン94aが突設されており、シャーシ32に前
後方向(矢印Y方向及びその反対方向)に伸長して形成
された長孔32dにこのピン94aが摺動自在に嵌合してい
る。駆動レバー94の他端部には樹脂製のローラ94bが取
り付けられており、該ローラは上述した中間部材(支持
機構89及び90を連動させるべく設けられたもの:図示せ
ず)の下面に当接し得る。他方の駆動レバー95の一端部
(下端部)はピン95aによりシャーシ32に枢着せられて
いる。駆動レバー95の他端部にもローラ95bが設けられ
ており、該ローラも上記中間部材と当接し得る。すなわ
ち、一方の駆動レバー94に突設されたピン94aを長孔32d
に沿って後方(反矢印Y方向)に移動させることによ
り、両駆動レバー94及び95が上方に立ち上がる形とな
り、これによって、上記中間部材(図示せず)、従って
ディスク担持部85が上方に移動するようになされている
のである。
第10図及び第12図に示されるように、シャーシ32の右
側部にはガイドシャフト98が前後方向に伸長して設けら
れており、該ガイドシャフトには移動体99が摺動自在に
取り付けられている。移動体99の前端部には、駆動レバ
ー94に突設されたピン94aの前縁に係合し得る突起99aが
形成されている。移動体99の上面には該移動体の略全長
に亘るラック部99bが形成されており、該ラック部に歯
車10が噛合している。この歯車100は、歯車101、歯車10
1と一体に形成されたウォームホィール102、該ウォーム
ホィールと噛合するウォーム103、該ウォームと一体に
形成された歯車104、歯車104と噛合する歯車105、歯車1
05と一体に形成された歯車106、及び、歯車106と噛合す
る歯車107を介してモータ108の出力軸に連結されてい
る。
上記した駆動レバー94,95と、ピン93と、ガイドシャ
フト98と、移動体99と、歯車100,101,104,105,106,107
と、ウォームホィール102と、ウォーム103と、モータ10
8と、これらに関連する周辺小部材とによって、前述の
中間部材(ディスク担持部85の前後両側部を支えるべく
設けられた2つの支持機構89及び90を連動させるために
設けられたも:図示せず)に駆動力を付与してディスク
担持部85を駆動する駆動力付与手段が構成されている。
また、この駆動力付与手段と、上記中間部材(図示せ
ず)と、支持機構89及び90と、ディスク担持部85とによ
り、マガジン5(第1図等参照)から突出したディスク
17をターンテーブル79のディスク担持面79a(第10図及
び第13図参照)に対して直角な方向、すなわち、上下方
向(矢印Z方向及びその反対方向)において移動せしめ
るディスク移動手段が構成されている。
次いで、ディスク17をマガジン5に対して突出させ、
且つ、突出したディスク17をマガジン5内に収納せしめ
るディスク突出収納手段について説明する。
第14図及び第15図に示されるように、ディスク担持部
85の後端部上面には丸鋼から成る作動ロッド112が左右
方向(矢印X方向及びその反対方向)に伸長すべく配置
されており、且つ、軸受部材113,114を介してその伸長
方向において往復動自在にディスク担持部85に取り付け
られている。この作動ロッド112はその往動(右方=反
矢印X方向への移動)によりマガジン5内のトリガレバ
ー26の左端部26aを押して該トリガレバーを作動せしめ
るための部材である。作動ロッド112の略中央部には、
該作動ロッドに沿って所定範囲(約3mm)内で移動自在
に可動駒115が取り付けられている。作動ロッド112の中
央部であって可動駒115の近傍にはストッパ116が固定さ
れており、該ストッパと可動駒115との間にはコイルス
プリング117が縮設されている。また、可動駒115の左端
部には作動ロッド112を該可動駒と共に該作動ロッドの
往動方向(左方=矢印X方向)に向け付勢するコイルス
プリング118が連結されている。
ディスク担持部85上であって作動ロッド112の近傍に
は、自由端部にてディスク17の外周部を押圧して該ディ
スクをディスク担持部85上から押し出してマガジン5
(第1図等参照)内に収納するための押出アーム121が
ピン122を中心として且つ該ディスク担持部のディスク
担持面に沿って揺動自在に取り付けられている。第15図
において、二点鎖線で示される押出アーム121の位置を
(ディスク17を押し出す)押出位置と称し、実線で示さ
れる押出アーム121の位置を非押出位置と称する。押出
アーム121は、その揺動支持軸たるピン122に嵌挿された
バネ部材123によって、該非押出位置に向けて付勢され
ている。
押出アーム121は、ピン122を中心として揺動するアー
ム本体124と、該アーム本体の自由端部にピン125を介し
て所定範囲内で回動自在に取り付けられたサブアーム12
6とを有している。ピン125はアーム本体124の揺動支持
軸であるピン122と平行に伸び、従って、アーム本体124
の揺動とサブアーム126の回動はほぼ同一面内にてなさ
れる。すなわち、押出アーム121は全体として屈折可能
となっており、アーム本体124とサブアーム126の連結部
がその屈折部である。第15図に示されるように、押出ア
ーム121は上記非押出位置にあるときには約90゜の角度
を以て屈折せしめられている。
サブアーム126は更に、ピン125を中心として回動する
アームA126aと、アームA126aの自由端部にピン126bを介
して揺動可能に取り付けられてその自由端部にてディス
ク17の外周に係合するアームB126cとによって構成され
ている。ピン126bはピン125に対して直角に伸長してお
り、故に、アームB126cの揺動はディスク担持部85のデ
ィスク担持面に対して直角な面内にてなされる。なお、
アームB126cのディスク外周部との係合部にはローラ126
dが設けられており、該アームBとディスク外周部との
係合は円滑に行われる。第18図(a)及び(b)にアー
ム本体124の詳細が、また、第19図(a)ないし(c)
並びに第20図(a)ないし(c)にアームA126a、アー
ムB126c等の詳細が示されている。
第15図に示されるように、押出アーム121の下方には
駆動アーム129が配置されており、且つ、ピン129aによ
ってディスク担持部856に回動自在に取り付けられてい
る。第21図(a)及び(b)に駆動アーム129の詳細が
示されている。この駆動アーム129は、押出アーム121の
自由端部にその回動一端部にて係合して該押出アームを
上記押出位置に揺動させるための部材である。駆動アー
ム129の押出アーム121との係合部にはローラ129bが設け
られており、該駆動アーム及び押出アームの係合は円滑
に行われる。
押出アーム121及び駆動アーム129の後方にはL字状に
形成されたスライドプレート131が左右方向(矢印X方
向及びその反対方向)において移動自在に設けられてい
る。詳しくは、スライドプレート131の下面に3本のピ
ン131aが突設されており、ディスク担持部85に左右方向
に伸長して形成された3本の長孔85d内にこの各ピン131
aが摺動自在に嵌合しているのである。スライドプレー
ト131の右端部は、3本のピン132a,132b,132c及び2つ
の中継レバー133a,133bによって、駆動アーム129の回動
他端部に連結されている。すなわち、スライドプレート
131が移動することにより駆動アーム129が回動し、以
て、押出アーム121が揺動するようになっているのであ
る。なお、作動ロッド112を左方に向けて付勢するため
のコイルスプリング118の他端部はスライドプレート131
に連結されており、スライドプレート131はこのコイル
スプリングによりバイアスカを付与される。
ディスク担持部85にはまた、作動ロッド112及びスラ
イドプレート131の下方に、第10図,第12図及び第14図
に示されるガイドシャフト136が左右方向(矢印X方向
及びその反対方向)に伸長して設けられており、該ガイ
ドシャフトには第15図にも示される移動体137が摺動自
在に取り付けられている。この移動体137は、その右端
部にて可動駒115の下部に係合し、以て、作動ロッド112
を往動(右方=反矢印X方向への移動)させるものであ
る。また、移動体137はその左端部にてスライドプレー
ト131に係合し、以て、押出アーム121を(ディスク17を
ディスク担持部85上から押し出す)押出位置に揺動せし
める。
移動体137の後面には該移動体の全長に亘るラック部1
37aが形成されており、該ラック部に歯車138が噛合して
いる。この歯車138は、各々大小2つの歯車を一体とし
て形成した3つのダブルギア139、140,141と、ダブルギ
ア141の大歯車部であるウォームホィール141aに噛合す
るウォーム142とを介して、モータ143の出力軸に連結さ
れている。
上記した歯車138と、ダブルギア139,140,141と、ウォ
ーム142と、モータ143とによって、移動体137に移動力
を付与する移動力付与手段が構成されている。また、該
移動力付与手段と、移動体137と、付与手段たるコイル
スプリング118及びバネ部材123とによって、作動ロッド
112及び押出アーム121を駆動する駆動源が構成されてい
る。また、該駆動源と、作動ロッド112と、押出アーム1
21とにより、ディスク17をマガジン5に対して突出さ
せ、且つ、突出したディスク17をマガジン5内に収納せ
しめるディスク突出収納手段が構成されている。
次に、マガジン5から突出せしめられたディスク17を
ディスク担持部85上の所定位置に位置決めする位置決め
手段について説明する。
第15図に示されるように、ディスク担持部85の前後両
端部であって、マガジン5の近傍には、2つの揺動レバ
ー147及び148が配置されており、且つ、ピン147a,148a
によってディスク担持部85に揺動自在に取り付けられて
いる。第22図に揺動レバー148の詳細が示されている。
これら揺動レバー147、148の各自由端部には、ディスク
17の外周部と係合するピン147b,148bが夫々突設されて
いる。第23図にピン148bの断面が示されている。なお、
ピン147bはピン148bと全く同様に形成されている。両揺
動レバー147及び148は、該両揺動レバーを連動せしめる
ための連動レバー149によりピン149aを介して連結され
ている。第24図に摺動レバー149の詳細が示されてい
る。第22図にも示されるように、揺動レバー148には各
揺動レバー147及び148にディスク外周部との係合力を付
与する係合力付与手段としてのコイルスプリング150が
連結されている。
第15図及び第22図に示されるように、揺動レバー148
の自由端部には中間プレート151がピン151aを介して回
動自在に取り付けられている。第25図(a),(b)に
中間プレート151の詳細が示されている。中間プレート1
51の自由端部には上方(矢印Z方向)に伸びるピン151b
が突設されており、作動ロッド112と共に移動する可動
駒115に突設された張出部115aがこのピン151bに係合し
得るようになっている。中間プレート151には爪部151c
が形成されており、揺動プレート148に突設された突起1
48dに該爪部が係合することによって、ピン151aを中心
とする中間プレート151の時計方向(例えば第22図にお
ける)への回動が規制されている。但し、中間プレート
151の反時計方向への回動は所定範囲内で許されてい
る。中間プレート151には該中間プレートを時計方向に
付勢するコイルスプリング152が連結されている。
第15図に示されるように、ディスク担持部85の左端部
近傍に、もう1つのL字状の揺動レバー155が配置され
ている。但し、この揺動レバーはピン155aを介してディ
スク案内部材86(第17図等参照)に揺動自在に取り付け
られている。揺動レバー155の自由端部にはディスク17
の外周部と係合するピン155bが突設されている。また、
揺動レバー155には該揺動レバーにディスク外周部との
係合力を付与する係合力付与手段としてのコイルスプリ
ング156が連結されている。
揺動レバー155の近傍にはピン157aを中心として回動
自在な回動レバー157が配置されており、該回動レバー
の回動一端部はピン157bによって揺動レバー155の自由
端部に枢着されている。回動レバー157の右側には、左
右方向(矢印X方向及びその反対方向)において往復動
自在なL字状のスライドプレート158が配置されてお
り、且つ、該スライドプレートの左端部が回動レバー15
7の回動他端部に係合している。すなわち、スライドプ
レート158が左方(矢印X方向)に移動すれば、揺動レ
バー155のピン157bがディスク外周部から離脱するよう
になされているのである。
上記した各揺動レバー147,148,155と、連動レバー149
と、コイルスプリング150,156と、これらに関連するピ
ンなどの周辺小部材とによって、マガジン5から突出せ
しめられたディスク17をディスク担持部85上の所定位
置、この場合、ターンテーブル79の直上位置に位置決め
する位置決め手段が構成されている。
マガジン5から突出したディスク17は、上述した3つ
の揺動レバー147,148,155とコイルスプリング150及び15
6の作用によって、ディスク担持部85上において正確に
位置決めされるのである。ところが、ディスク17が何か
の部材に引っ掛るなどして、コイルスプリング150の付
勢力だけでは該ディスクをディスク担持部85上の所定位
置(ターンテーブル79の直上位置)に引き込めなくなる
場合が考えられる。このような事態が起、揺動レバー14
7及び148が例えば第15図及び第22図にて二点鎖線で示さ
れる位置にあるとする。すると、第22図に示されるよう
に、可動駒115が作動ロッド112と共に右方(反矢印X方
向)に移動せられ、該可動駒は中間プレート151の右方
に位置せられる。この可動駒115の移動中に可動駒115の
張出部115aが中間プレート151のピン151bに当接する
が、中間プレート151は矢印Gの方向に回動可能である
ので、可動駒115の右方への移動に伴って中間プレート1
51はピン151aを中心として反時計方向に回動せられ、中
間プレート151が所定角度だけ反時計方向に回動すると
張出部115aからピン151bは離脱することとなり、可動駒
115の移動は完了する。また、張出部115aからピン151b
が離脱すると、中間プレート151はコイルスプリング152
の付勢力によって時計方向に瞬時に復帰せられる。次
に、可動駒115は左方(矢印X方向)に移動せられ、該
可動駒の張出部115aが中間プレート151のピン151bに当
接する。中間プレート151は前述したように、時計方向
へは回転し得ないため、可動駒115の右方への移動によ
って該中間プレートと共に揺動レバー148がピン148を中
心として(第22図における)時計方向に揺動する。ま
た、連動レバー149によって揺動レバー148と連動すべく
連結せられた他方の揺動レバー147は、ピン147aを中心
として(第15図における)反時計方向に揺動せしめられ
る。これにより、両揺動レバー147,148の各自由端部に
取り付けられたピン147b,148bがディスク17の外周部を
押圧することとなり、ディスク17は強制的にターンテー
ブル79の直上に位置決めされる。すなわち、可動駒115
を含むディスク突出手段(前述)によって、各揺動レバ
ー147,148が、該各揺動レバーの各自由端部がディスク
外周を押圧するように揺動せられるのである。
次に、前述したディスク担持部85が移動してマガジン
5から突出する任意のディスク17を担持し得る位置に達
したことを検出して該ディスク担持部を停止せしめるた
めの位置検出手段と、マガジン5から突出したディスク
17がディスク担持部85上の所定位置(ターンテーブル79
の直上位置)に担持されたことを検知するための検知手
段について説明する。
第2図(d)、第3図及び第15図に示されるように、
マガジン5の左側面後端部には該マガジン内に収納され
た3枚のディスク17の配列方向に沿って、すなわち、上
下方向(矢印Z方向及びその反対方向)において3つの
マークとしての反射板161a,161b及び161cが設けられて
いる。詳しくは、これら各反射板はマガジン5の本体を
構成する2つのディスク担持ユニット13及び底板15に夫
々1つずつ設けられている。一方、第15図に示されるよ
うに、ディスク担持部85の右後端部には各反射板161aな
いし161cを検知するフォトセンサ162が設けられてい
る。第15図から明らかなように、このフォトセンサ162
は作動ロッド112に近接して配置されている。更に、作
動ロッド112を往復動自在に支持する軸受部材114が、こ
のフォトセンサ162をディスク担持部85に取り付けるた
めの取付部材として兼用されている。故に、フォトセン
サ162をディスク担持部85に取り付けるための取付部材
を軸受部材114とは別に特別に設ける場合に比して部品
点数が削減され、コストの低減が図り易くなっている。
また、作動ロッド112とフォトセンサ162を軸受部材114
なる一体の1つの部材に支持せしめたことにより、該作
動ロッド及びフォトセンサの相対位置寸法の精度が極め
て高められている。
上記した各反射板161a,161b及び161cと、フォトセン
サ162とによって、ディスク担持部85が移動してマガジ
ン5から突出する任意のディスク17を担持し得る位置に
達したことを検出して該ディスク担持部を停止せしめる
ための位置検出手段が構成されている。
第15図に示されるように、ディスク担持部85の左前端
部上面には揺動プレート165がピン165aによって揺動自
在に取り付けられている。揺動プレート165の自由端部
にはピン165bが突設されており、該ピンはディスク17の
外周部に係合可能である。揺動プレート165には該揺動
プレートにディスク17への係合力を付与するコイルスプ
リング166が連結されている。揺動プレート165の上方に
は該揺動プレートによって作動せられるフォトセンサ16
7が配置されており、且つ、取付部材167aによってディ
スク担持部85に取り付けられている。これら揺動プレー
ト165、フォトセンサ167によって、マガジン5から突出
したディスク17がディスク担持部85上の所定位置(ター
ンテーブル79の直上位置)に担持され且つ位置決めされ
たことを検知するための検知手段が構成されている。
第15図に示されるように、、上記した揺動プレート16
5の右方には左右方向(矢印X方向及びその反対方向)
に伸長すべく移動プレート170が配置されており、且
つ、ピン170aを介して左右方向において往復動自在にデ
ィスク担持部85に取り付けられている。この移動プレー
ト170は駆動力を付与されて往復動し、ディスク演奏中
に第11図及び第15図に示される持ち上げレバー171を介
してディスク案内部材86を上方に持ち上げ、該ディスク
案内部材をそのディスク案内位置から、ターンテーブル
79を含む演奏手段(前述)に対して所定距離(約4mm)
だけ離隔せしめる作用をなす。第11図に示されるよう
に、持ち上げレバー171は略三角状に形成されており、
ディスク担持部85上に突設された略三角形のブラケット
173にピン171aによって回動自在に取り付けられてい
る。持ち上げレバー171の回動一端部はピン171bを介し
て上記の移動プレート170に枢着されている。また、持
ち上げレバー171の回動他端部171cはディスク案内部材8
6の前端部に形成された張出部86a(第17図にも示されて
いる)の下面に係合している。
第15図から明らかな如く、ディスク案内部材86を動作
せしめるための移動プレート170の左端部170cが、揺動
プレート165の自由端部の一部165dに係合可能となって
いる。これにより、ディスク演奏中に移動プレート170
によって揺動プレート165がピン165aを中心として第15
図における時計方向に揺動せしめられ、該揺動プレート
のピン165bがディスク17の外周部から離脱せられるよう
になっている。
ここで、上述した移動プレート170に駆動力を付与す
る手段について説明する。
第10図に示されるように、シャーシ32の右前端部に
は、くの字状に形成されたレバー部材A176がピン176aを
中心として回動自在に取り付けられている。第26図
(a)及び(b)にこのレバー部材A176の詳細が示され
ている。レバー部材A176の回動一端部には、小さな中継
レバー177がその一端部においてピン177aにより枢着せ
られており、該中継レバーの他端部にはピン177bが突設
されている。同じく第10図に示されるように、モータ10
8によって駆動される移動体99の前端部には突起99aとは
反対方向、この場合、左方(矢印X方向)に伸長する突
起99dが形成されており、中継レバー177に設けられたピ
ン177bにこの突起99dが係合可能となっている。
第11図にも示されるように、シャーシ32の上面に設け
られたサブシャーシ75の前面には左右方向(矢印X方向
及びその反対方向)に伸長するスライドプレート179が
配置されており、且つ、その伸長方向すなわち左右方向
において往復動自在にピン179aを介してシャーシ32に取
り付けられている。第27図(a)及び(b)にスライド
プレート179の詳細が示されている。スライドプレート1
79はコイルスプリング180によって右方(反矢印X方
向)に付勢されている。スライドプレート179の右端部
には後方(反矢印Y方向)に伸びる張出部179cが形成さ
れており、該張出部には前後方向に伸長する長孔179aが
形成されている。レバー部材A176の回動端部にはピン17
6cが突設されており、スライドプレート179に形成され
た長孔179d内に該ピン176cが円滑に嵌挿せられている。
すなわち、移動体99が前方(矢印Y方向)に移動するこ
とによって、レバー部材A176がピン176aを中心として第
10図における反時計方向に回動し、以て、スライドプレ
ート179が左方(矢印X方向)に移動するようになされ
ているのである。
レバー部材A176の近傍にはレバー部材B183が配置され
ており、且つ、その略中央部においてピン183aによりサ
ブシャーシ75に回動自在に取り付けられている。第28図
(a)及び(b)にレバー部材B183の詳細が示されてい
る。レバー部材B183の回動一端部はカム部183bとなって
おり、スライドプレート179の張出部179c上に突設され
たピン179fがこのカム部183bに係合可能となっている。
すなわち、スライドプレート179が左方(矢印X方向)
に移動することによってレバー部材B183がピン183aを中
心として第10図における反時計方向に回動するようにな
っているのである。
レバー部材B183の回動他端部には上方(矢印Z方向)
に伸びる張出部183cが形成されており、第15図に示され
るように、移動プレート170の右端部に突設されたピン1
70eにこの張出部183cが係合し得る。すなわち、移動プ
レート170は、移動体99(第10図示)に駆動力を付与す
るモータ108等によって、且つ、レバー部材A176、スラ
イドプレート179及びレバー部材B183を順次介して駆動
力を付与されるのである。
第10図、第15図及び第28図(a),(b)に示される
ように、レバー部材B183の自由端部にはピン183eが突設
されている。第15図に示されるように、このピン183e
は、連動レバー149の前端部に左方(矢印X方向)に突
出して形成された突出部149cの後縁部に係合するように
なっている。すなわち、レバー部材B183が上述のよう
に、ピン183aを中心として第10図または第15図における
反時計方向に回動せしめられることにより、連動レバー
149が前方(矢印Y方向)に移動し、これによって2つ
の揺動レバー147、148がディスク外周部から離脱せしめ
られるようになされているのである。
また、第15図に示されるように、移動プレート170は
その左端部近傍において、ピン158aによりスライドプレ
ート158に連結されている。故に、レバー部材B183が上
記反時計方向に回動するとスライドプレート158が移動
プレート170と共に左方(矢印X方向)に移動し、これ
によって、もう1つの揺動レバー155がディスク外周部
から離脱せしめられる。
なお、前述したディスク突出収納手段(作動ロッド11
2、押出アーム121などから成る)と、ディスク移動手段
(ディスク担持部85、支持機構89,90などから成る)
と、揺動レバー147,148等を含む位置決め手段と、フォ
トセンサ162等を含む位置検出手段と、ディスク案内部
材86と、揺動プレート165及びフォトセンサ167から成る
検知手段と、移動プレート170と、これらに関連する周
辺部材とによって、マガジン5における任意のディスク
17を順次選択してターンテーブル79のディスク担持面79
a上に搬送し且つ該ディスク担持面上からマガジン5内
にディスク17を返送するディスク搬送機構が構成されて
いる。
次いで、ターンテーブル79上に搬送されたディスク17
をクランプするクランプ機構について説明する。
第10図及び第13図に示されるように、サブシャーシ75
の左前端部にはブラケット186が設けられており、該ブ
ラケットの略中央部には上下方向(矢印Z方向及びその
反対方向)に伸長する回動支持軸187が取り付けられて
いる。前述したディスク突出収納手段(作動ロッド11
2、押出アーム121などから成る)がハウジング2内のマ
ガジン装着部の最深部近傍に配置されているのに対し
て、この回動支持軸187は該マガジン装着部の入口部で
あるマガジン挿入口3a(第1図示)側に配置されてい
る。
第16図から特に明らかなように、回動支持軸187には
長手アーム本体189が回動自在に取り付けられている。
第29図(a)ないし(c)にこのアーム本体189の詳細
が示されている。回動支持軸187が上下方向(矢印7方
向及びその反対方向)に伸長しているので、アーム本体
189の回動はターンテーブル79のディスク担持面79a(第
10図参照)と平行な面に沿ってなされる。アーム本体18
9の回動一端部にはピン190aを介してサブアーム190が所
定範囲内で揺動自在に設けられている。第30図(a)な
いし(c)にサブアーム190の詳細が示されている。ピ
ン190aはターンテーブル79のディスク担持面79aと平行
に伸長しており、従って、サブアーム190の揺動は該デ
ィスク担持面に対して直角な面内において行なわれる。
サブアーム190の自由端部には、演奏さるべきディスク1
70のターンテーブル79との反対向面に当接して該ターン
テーブルと協働してディスククランプ作用をなす円盤状
の押圧部材192が回転自在に取り付けられている。な
お、サブアーム190は、該押圧部材がクランプをなす第
1位置と該クランプを解除する第2位置の間で揺動す
る。押圧部材192は自身に内装されたマグネットの磁力
によってディスククランプ作用をなす、故に、ターンテ
ーブル79は磁性体から成る。第17図に示されるように、
鋼板から成るディスク案内部材86の主面であって、押圧
部材192の通過部の近傍は切欠部86cとなっている。ま
た、図示はしないが、該ディスク案内部材以外の部材で
あって、押圧部材192の通過部の近傍にその一部が位置
する部材は該一部を非磁性材料によりこれを形成する
か、あるいは該一部を切欠部としている。すなわち、押
圧部材192の通過部の近傍以外に磁性部材が配置されて
いるのである。
第13図及び第16図に示されるように、アーム本体189
の上部には、該アーム本体の長手方向において往復動自
在にスライドプレート194が取り付けられている。第31
図(a)及び(b)にスライドプレート194の詳細が示
されている。スライドプレート194の一端部には係合部1
94aが形成されており、サブアーム190の自由端部に突設
されたピン190cにこの係合部194aが係合している。スラ
イドプレート194には、サブアーム190が上記第2位置
(押圧部材192がクランプ状態を解除される位置)に移
動すべく該スライドプレートを付勢する付勢手段として
のコイルスプリング195が連結されている。
アーム本体189の回動他端部には略くの字状に形成さ
れた回動レバー196がピン169aを介して回動自在に設け
られている。第32図(a)ないし(c)に回動レバー19
6の詳細が示されている。回動レバー196はターンテーブ
ル79のディスク担持面79aと平行な面に沿って回動す
る。回動レバー196の回動一端部はピン196bによりスラ
イドプレート194の他端部に枢着せられている。
上記したアーム本体189、サブアーム190、スライドプ
レート194、コイルスプリング195及び回動レバー196
を、支持アーム198と総称する。第16図において二点鎖
線にて示される支持アーム198の位置、すなわち、押圧
部材192がターンテーブル79の直上に達する位置を、該
支持アームのクランプ位置と称する。また、これに対し
て、第16図にて実線で示される支持アーム198の位置を
非クランプ位置と称する。支持アーム198は上記のクラ
ンプ位置と非クランプ位置の間で、且つ、ターンテーブ
ル79のディスク担持面79aと平行な面に沿って回動する
のである。
第16図及び第29図(a)ないし(c)に示されるよう
に、支持アーム198の主要構成部材であるアーム本体189
の側部には、その軸中心が該アーム本体の長手方向と平
行となるように、調整ネジ201が螺合せられている。こ
れに対して、第10図及び第16図に示されるように、回動
支持軸187を支えるブラケット186上には該調整ネジのネ
ジ部先端が係合し得る円形のピン202が突設されてい
る。但し、第16図にはブラケット186は示されておら
ず、ピン202のみが示されている。
これら調整ネジ201及びピン202により、支持アーム19
8の上記クランプ位置における停止位置を調整するため
の調整手段が構成されている。また、該調整手段と、支
持アーム198と、該支持アームを支える回動支持軸187
と、押圧部材192とによって、ターンテーブル79上に搬
送されたディスク17をクランプするクランプ機構が構成
されている。なお、当該クランプ機構には上記した調整
ネジ201の他に、第16図に示される調整ネジ204が設けら
れている。この調整ネジ204は、アーム本体189に上下方
向において螺合し、且つ、そのネジ先端がサブアーム19
0の自由端部に係合するもので、該調整ネジを締め付け
あるいは緩めることによって、サブアーム190の揺動角
度を自在に調整することができる。
第10図及び第16図に示されるように、支持アーム198
の構成部材である回動バー196の回動他端部にはピン196
cが突設されており、スライドプレート179の左端部に設
けられた張出部179hに前後方向(矢印Y方向及びその反
対方向)に伸長して形成された長孔179i内にこのピン19
6cが円滑に嵌合せられている。すなわち、このスライド
プレート179の左方(矢印X方向)への移動によって、
支持アーム198が上記クランプ位置に向けて回動するよ
うになされているのであるなお、スライドプレート179
の移動すなわち支持アーム198の回動はレバー部材A179
を介して移動体99によってなされるのであり、この移動
体99はディスク担持部85の上下動をも司るのであるが、
ディスク担持部85及び支持アーム198のいずれか一方の
移動(支持アーム198については回動)が完了した後に
他方の移動が行なわれるようになされている。
第10図及び第12図に示されるように、シャーシ32の右
端部前後には、移動体99が当接し得るように一対の検知
スイッチ206及び207が設けられる。また、移動体99に駆
動力を付与するための歯車106の主面に対応してフォト
センサ208が設けられている。この歯車106の主面にはフ
ォトセンサ208により検知される反射板が貼設されてい
る。
第15図に示されるように、ディスク担持部85の後端部
には移動体137(第10図にも図示)の移動位置を検知す
るための2つのフォトセンサ211,212、並びに1つの検
知スイッチ213が設けられている。移動体137にはこれら
各フォトセンサ211及び212により検知さるべき反射板が
貼設されている。
第15図に示されるように、ターンテーブル79等を支持
する支持部材77の所定位置には、光学式ピックアップ手
段を担持したキャリッジ80がそのホームポジションすな
わち、演奏前静止位置にあることを検知するための検知
スイッチ214が設けられている。
ハウジング2内の所定一には制御部(図示せず)が設
けられており、前述した演奏手段(ターンテーブル79等
から成る)、マガジン着脱機構(担持板37及びモータ50
等から成る)及びディスク搬送機構は該制御部により制
御される。前述した各検知スイッチ63,64,65,206,207,2
13及び214、並びに、各フォトセンサ67,68,69,162,167,
208,211及び212から各々発せられる検知信号は、上記制
御部に伝達される。これら各検知信号に応じて上記制御
部から送られる動作信号によってモータ50,82,108,143
及びターンテーブル79が後述する所定のタイミングにて
動作するのである。
また、上記した制御部は、手動イジェクト指令に応じ
てディスク演奏中もマガジンイジェクト作動指令を発す
るイジェクト手段と、ディスクがディスク担持部85上か
らマガジン5内に返送されるときに該ディスクを収納す
る収納部がマガジン5内に有るか否かを確認する収納部
確認手段と、ディスクがマガジン5から突出してディス
ク担持部85上に搬送されるときに該ディスク担持部上に
他のディスクが担持されているかを確認し且つ該他のデ
ィスクを収納する収納部がマガジン5内に有るか否かを
確認する確認手段とを有している。
また、上記制御部は、少なくとも2枚のディスクを含
む演奏シーケンスをストップ指令がない限り自動演奏す
る自動演奏手段と、指定されたディスクがマガジン5内
に収納されているか否かを確認するディスク有無確認手
段と、ディスクに記録された各曲の曲頭を順次かつ複数
枚(例えば3枚)のディスクに対して連続して検出する
曲頭検出手段とを備えている。
次に、上記した構成のマルチディスクプレーヤの動作
を第33図ないし第38図をも参照しつつ演奏手順に沿って
簡単に説明する。
まず、第1図に示されるように、マガジン挿入口3aか
らマガジン5を挿入する(第33図におけるステップ
S1)。するとまず、マガジン5は第7図ないし第9図に
示される担持板37上に担持される。この状態で、マガジ
ン5を少し強く押す。マガジン5が押されることによっ
て担持板37の下面に設けられたスライドプレート58がコ
イルスプリング59の付勢力に抗して該マガジンと共に約
3mmほど後方(反矢印Y方向)に移動する。これにより
検知スイッチ63及び64が動作せられ、モータ50が回転
し、マガジン5は移動部材41及び担持板37と共に後方に
移動を開始する。移動部材41がガイドシャフト34に沿っ
て所定距離だけ後方に移動して該移動部材の後端部が検
知スイッチ65に当接し、該検知スイッチが動作すると、
モータ50が停止し、マガジン5の装着が完了する(第33
図に示されるステップS2)。
次いで、第1図に示される各操作ボタン群7ないし10
のうち所定のボタンが操作されることにより演奏される
べきディスク及び曲が指定される(ステップS3)と、制
御部(図示せず)はこの指定されたディスクがマガジン
5内に収納されているか否かを確認する(ステップ
S4)。この確認はフォトセンサ67ないし69により行なわ
れる。もし、指定されたディスクがマガジン5内に無い
ときには、このことがアラームによって聴取者に知らさ
れ、マガジン5の交換を促すべく該マガジンはイジェク
トされる(ステップS5)。指定されたディスクがマガジ
ン5内に収納されていることが確認されると、上記制御
部は、ディスク担持部85(フローチャートでは該ディス
ク担持部をトレイと称している)上に他のディスクが担
持されているかをフォトセンサ167によって確認(ステ
ップS6)し、且つ、該他のディスクを収納する収納部が
マガジン5内に有るか否かをフォトセンサ67ないし69に
より確認する(ステップS7)。ディスク担持部85(トレ
イ)上に他のディスクが有り、更に、マガジン5内にこ
のディスクを収納し得る収納部が無い場合、マガジン5
の交換を促すべく該マガジンはイジェクトされ、且つ、
アラームにより聴取者に知らされる(ステップS8)。上
記他のディスクを収納し得る収納部がマガジン5内に有
るか、または収納部が有るマガジンと交換されると、該
他のディスクはマガジン5内に押出アーム121(第15図
参照)によって収納される(ステップS9)。
ディスク担持部85上に上記他のディスクが無いことが
確認されると、指定されたディスク17の収納位置までデ
ィスク担持部85が移動せしめられる(ステップS10)。
該指定ディスク収納位置に対するディスク担持部85の停
止は、フォトセンサ162及び212によりなされる。ディス
ク担持部85が停止すると、作動ロッド112(第15図等参
照)が右方(反矢印X方向)に突出せられ、これによっ
てマガジン5内のトリガレバー26(第3図示)が作動せ
しめられて演奏さるべきディスク17はマガジン5外に突
出し、ディスク担持部85上に移動する(ステップ
S11)。
マガジン5から突出したディスクが、揺動レバー147,
148等(第15図示)から成る位置決め手段によりディス
ク担持部85上の所定位置(ターンテーブル79の直上位
置)に位置決めされ、これがフォトセンサ167によって
確認されると、モータ108(第10図参照)が回転して移
動体99が前方(矢印Y方向)に移動し、ディスクを担持
したディスク担持部85は下降せられる(ステップ
S12)。ディスク担持部85がその最下降位置に移動する
過程で、該ディスク担持部上にあるディスク17はターン
テーブル79のディスク担持面79a(第10図示)上に載置
される(ステップS13)。
ディスク担持部85がその最下降位置に達した後も移動
体99の前方への移動は続けられ、これによって、第10図
に示されるレバー部材A176が第10図における反時計方向
に始めて回動せしめられる。よって、このレバー部材A1
76と連結されたスライドプレート179が左方(矢印X方
向)に移動し、クランプ機構が作動せられる。
このクランプ機構の動作を少し詳しく説明する。
スライドプレート179が左方(矢印X方向)に移動す
ることにより、まず、クランプ機構の支持アーム198が
回動支持軸187を中心として例えば第16図における反時
計方向に回動する。支持アーム198が所定角度だけ回動
して押圧部材192がターンテーブル79の直上に達する
と、該支持アーム(の構成部材であるアーム本体189)
に設けられた調整ネジ201がピン202に係合し、該支持ア
ームの回動は停止せられる。この後、スライドプレート
179は更に左方に駆動され、これによって、支持アーム1
98の構成部材である回動レバー196がピン196aを中心と
して回動し、故に、該回動レバーと連結されたスライド
プレート194がアーム本体189に沿って移動する。よっ
て、第13図からも明らかな如く、サブアーム190が下方
に揺動し、押圧部材192がディスク17の主面に当接して
該ディスクはクランプされる(ステップS14)。
一方、スライドプレート179の左方(矢印X方向)へ
の移動によって、第10図及び第15図に示されるレバー部
材B183がピン183aを中心として該両図における反時計方
向に回動する。すると、第15図から明らかなように、レ
バー部材B183のピン183eが連動レバー149に係合して該
連動レバーを前方(矢印Y方向)に移動せしめる。故
に、ディスク17をディスク担持部85上にて位置決めして
いた揺動レバー147、148がディスク17の外周部から離脱
する。また、レバー部材B183の反時計方向への回動によ
って該レバー部材の張出部183cが移動プレート170(第1
0図示)を左方(矢印X方向)に押す。よって、第15図
に示される他の揺動レバー155がディスク外周部から離
脱する。また、この移動プレート170の左方への移動に
より、第11図及び第15図に示される持ち上げレバー171
がピン171aを中心として第11図における反時計方向に回
動し、これにより、ディスク案内部材86が上方に所定角
度だけ揺動せしめられる。かくしてディスクの演奏が可
能となり、ターンテーブル79及びキャリッジ80(第10図
等図示)が動作して演奏が開始される(ステップ
S15)。
演奏が終了するとディスクはマガジン5内に返送させ
るのである(ステップS16)が、マガジン5へのディス
ク返送動作は上述したディスクローディング動作のほぼ
逆の過程を辿ってなされるので詳述はしない。但し、デ
ィスク担持部85上からマガジン5内にディスク17を押し
込む動作は第15図に示される押出しアーム121によって
なされる。また、上記制御部は、マガジン5内に返送さ
るべきディスクを収納する収納部がマガジン5内に有る
か否かをフォトセンサ67ないし69により確認する。第15
図に示されるように、押出アーム121がディスク17を押
し出す押出位置にあるときには該押出アームの先端部分
がマガジン5と当接するようであるが、マガジン5には
この部分に切欠部5bが形成されているので、該押出アー
ムの動作が阻害されることはない。第2図(a),
(b)及び(f)にもこの切欠部5bが示されているが、
該切欠部を通じて聴取者が爪にてディスク17を把持して
マガジン5外に取り出すことが出来る。但し、切欠部は
かなり小さなもので、聴取者はディスク17の外周部しか
把持し得ず、従って、聴取者の爪によりディスクの記録
面が損傷することはない。
以下、指定されたディスクに応じて上記の動作が繰り
返される。また、マガジン5を変換するためにマガジン
5をイジェクトする場合、イジェクトされるマガジンに
押される形でマガジン挿入口3aの蓋体6が開かれる。
次いで、少なくとも2枚のディスクを含む演奏シーケ
ンスをストップ指令がない限り自動演奏する自動演奏手
段について説明する。第34図はマニュアルによってこの
自動演奏手段が動作せしめられる場合を示すものであ
る。まず、演奏さるべきディスクが指定(ステップ
S20)されると、この指定されたディスクがターンテー
ブル79上に搬送される(ステップS21)。そして、該デ
ィスクの頭から演奏が開始(ステップS22)され、演奏
が終了すると次のディスクに交換される。ディスクが順
次交換(ステップS26)されて最後に指定されたディス
クの演奏が終了すると、再び最初のディスクからの演奏
が開始される。この連続演奏の途中で演奏ストップのボ
タンが押されると演奏は終了するのである。
なお、第35図は曲目をプログラミングした場合の自動
演奏手段の動作を示すものである。
第36図はマガジン5内の各ディスクに記録された各曲
の曲頭を順次かつ複数枚のディスクに対して連続して検
出する曲頭検出手段を説明するものである。まず、いわ
ゆるロックボタンであるインデクススキャンボタン(操
作ボタン群7ないし10のうちいずれか)が押されると、
該ボタンは押された状態でロックする。すると、インデ
クススキャンさるべきディスクの番号Xが1とセットさ
れ、1枚目のディスクの1曲目の曲頭が演奏される(ス
テップS41〜S44)この状態でインデクススキャンボタン
が押されたままであると、1枚目のディスクの2曲目以
下の各曲の曲頭が順次演奏される(S45〜)。1枚目の
ディスクに収録された各曲の曲頭演奏が終了すると、2
枚目以後のディスクについて各曲の曲頭演奏が行なわれ
る。すべてのディスクの各曲についての曲頭演奏が完了
すると最初のディスクからのノーマル演奏に移る。ま
た、各曲の曲頭演奏中にRELEASEボタンが押された場合
もノーマル演奏に移る。
第37図及び第38図は曲頭検出手段の変形を説明するた
めのものである。第37図は、所定のディスクのある曲の
曲頭が演奏された直後にインデクススキャンボタンが押
されると、直ちにその次の曲の曲頭の演奏に入ることを
示している。また、第38図は、所定のディスクのある曲
の曲頭が演奏された直後にインデクススキャンボタンが
押されることによって、このディスクの各曲の曲頭演奏
は解除されて次の各ディスクの1曲目の曲頭演奏が順次
行なわれていることを示している。
また、第38図に示されるように、先ず1枚目のディス
クの先頭の曲(1曲目)の曲頭が演奏され、その後、イ
ンデクススキャンボタンが解除されかつRELEASEボタン
未操作の状態でn秒経過すると、今度は2枚目の先頭の
曲の曲頭を演奏する。これを複数枚のディスクについて
繰り返すことによって、各々のディスクについて先頭の
曲の曲頭を順次演奏させることができる。
第39図ないし第42図はマガジン5の内部構造の変形例
を示すものである。
第39図に示されるマガジン5においては、トリガレバ
ー26が矢印J方向に押されることによって、突出アーム
21がコイルスプリング29の付勢力に抗してピン21aを中
心として揺動し、ディスク17がマガジン5外に押し出さ
れる。
第40図に示されるマガジン5においては、トリガレバ
ー26が矢印J方向に押されることによって、中間レバー
221がコイルスプリング222によるバイアス力に抗してピ
ン221aを中心として回動し、これによりコイルスプリン
グ223によって付勢されている突出アーム21がピン21aを
中心として揺動してディスク17がマガジン5の外部に突
出する。
また、第41図に示されるマガジン5においては、トリ
ガレバーとしてのワイヤ226を矢印K方向に引くことに
よって、突出アーム21がコイルスプリング227の付勢力
に抗してピン21aを中心として揺動し、ディスク17がマ
ガジン5外に突出する。
第42図に示されるマガジン5においては、ワイヤ227
をコイルスプリング228の付勢力に抗して矢印K方向に
引くことにより、該ワイヤによってディスク17がマガジ
ン5外に突出せられる。
尚、上述したマルチディスクプレーヤにおいては、第
16図等に示されるように、クランプ機構が、支持アーム
198の回動によって押圧部材192がターンテーブル79のデ
ィスク担持面と平行に移動する如く構成されているが、
この構成に限るものではない。第43図及び第44図にクラ
ンプ機構の他の実施例が示されている。図示されるよう
に、ターンテーブル79のディスク担持面79aと平行に伸
長するガイドシャフト231が設けられており、支持アー
ム232は、該ガイドシャフト上を摺動するアーム本体233
と、該アーム本体の先端部にピン233aを介して上下方向
(矢印Z方向及びその反対方向)を含む面内において摺
動自在に取り付けられてその自由端部にて押圧部材192
を回転自在に支持するサブアーム235とから成る。アー
ム本体233にはその移動方向に沿ってラック部233bが形
成されており、該アーム本体はこのラック部233bに噛合
する歯車236を含む駆動源により駆動される。また、ア
ーム本体233とサブアーム235との間には該サブアームを
非クランプ位置(該サブアームに取り付けられた押圧部
材192がディスク17の主面から離脱する該サブアームの
位置)に向けて付勢するコイルスプリング237が介装さ
れている。サブアーム235は、アーム本体233上にピン23
9aにより回動可能に設けられた作動レバー239を回動さ
せることにより、スライダ240を介して揺動せしめられ
る。
発明の効果 以上詳述した如く、本発明によるマルチディスクプレ
ーヤにおいては、ターンテーブル(79)及びピックアッ
プ等を含むハウジング内に設けらた演奏手段と、複数枚
のディスク(17)を配列収納するディスク収納手段(マ
ガジン(5))と、このディスク収納手段に配置された
任意のディスクを順次選択して前記演奏手段領域に配置
すると共に前記演奏手段による演奏の制御をなす制御部
とを含み、該制御部は、複数枚のディスク内の1のディ
スクを選択しそのディスクに記録された先頭の曲の一部
を演奏せしめると共に、これを複数枚のディスクに対し
て順次実行する構成となっている。
従って、操作者はすでにプレーヤ内に収納された複数
のディスクについてその先頭の曲の一部を聞くことがで
き、もって、いかなる種類とディスクが収納されている
かを確認することができる。
また、ディスクをプレーヤから各々取り出してレーベ
ル等を確認する作業を必要とせずに、収納された複数の
ディスクから所望のディスクを素早く探すことができる
など、利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマルチディスクプレーヤの全体斜
視図、第2図(a)ないし(f)はマガジンの各々平面
図、正面図、左側面図、右側面図、背面図及び底面図、
第3図はマガジンの内部構造を示す図、第4図ないし第
6図は第3図に関する各々IV−IV断面図、V−V断面
図、VI−VI断面図、第7図ないし第9図はマガジン着脱
機構の各々平面図、左側面図及び右側面図、第10図はデ
ィスク搬送機構及び演奏手段の平面図、第11図ないし第
14図は第10図に関する各々XI−XI矢視図、XII−XII矢視
図、XIII−XIII矢視図、XIV−XIV矢視図、第15図は第11
図に関するXV−XV矢視図、第16図は第13図に関するXVI
−XVI矢視図、第17図ないし第32図は当該マルチディス
クプレーヤの内部構造の一部詳細図、第33図ないし第38
図は該マルチディスクプレーヤの動作を説明するための
図、第39図ないし第44図は当該マルチディスクプレーヤ
の一部変形例を示す図である。 主要部分の符号の説明 2……ハウジング 5……マガジン 13……ディスク担持ユニット 17……ディスク 24……保持アーム 26……トリガレバー 32,33……シャーシ 50,82,108,143……モータ 63.64.65.206.207.213.214……検知スイッチ 67.68.69.162.167.208.211.212……フォトセンサ 79……ターンテーブル 80……キャリッジ 85……ディスク担持部 86……ディスク案内部材 89,90……支持機構 99,137……移動体 112……作動ロッド 121……押出アーム 147,148,155……揺動レバー 192……押圧部材 198……支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 信光 川越市大字山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 合議体 審判長 横田 芳信 審判官 松田 周 審判官 大河原 裕 (56)参考文献 特開 昭60−55553(JP,A) 特開 昭57−181403(JP,A) 特開 昭60−55551(JP,A) 実開 昭60−194743(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、ターンテーブルを含み前記
    ハウジング内に設けられた演奏手段と、複数枚のディス
    クを配列収納するディスク収納手段と、前記ディスク収
    納手段に配置された任意のディスクを順次選択して前記
    演奏手段領域に配置すると共に前記演奏手段による演奏
    の制御をなす制御部とを含み、 前記制御部は、前記複数枚のディスク内の1のディスク
    を選択しそのディスクに記録された先頭の曲の一部を演
    奏せしめると共に、これを前記複数枚のディスクに対し
    て順次実行することを特徴とするマルチディスクプレー
    ヤ。
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