JP2937650B2 - 光反射率測定装置 - Google Patents

光反射率測定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの伝送路に
おける光反射率を測定する光反射率測定装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの伝送路における光反射率を
測定する光反射率測定装置は、図5に示すように、光源
としての半導体レーザモジュール11、光ファイバカプ
ラ12、光パワーメータ13、光マスタコネクタ14を
備えて構成されている。
【0003】半導体レーザモジュール11は半導体レー
ザ、集光系としてのレンズを備えて構成され、半導体レ
ーザより出射される所定波長の光をレンズにより集光
し、光ファイバを介して光ファイバカプラ12に導いて
いる。
【0004】光ファイバカプラ12は光が1対1に分割
されるように、2本の光ファイバコード12a,12b
が交差して結合され、入力側と出力側に各々2つの接続
部12aa,12ab,12ba,12bbを形成して
おり、入力側の一方の接続部12aaには半導体レーザ
モジュール11が接続され、他方の接続部12abには
光パワーメータ13が接続されている。また、出力側の
一方の接続部12baはフェルール15の端面15aが
斜研磨されており、他方の接続部12bbには光マスタ
コネクタ14が取り付けられている。
【0005】光マスタコネクタ14には全反射光コード
16あるいは被測定光ファイバ17が着脱自在に接続さ
れるようになっており、全反射光コード16は、例えば
光ファイバコードのフェルール端面に金箔を貼付あるい
は金蒸着して構成されており、この全反射光コード16
による反射量を100%の基準反射量としている。
【0006】そして、上記のように構成された光反射率
測定装置では、まず、光マスタコネクタ14に全反射光
コード16を接続し、半導体レーザモジュール11から
の光を全反射光コード16に入射し全反射させて基準反
射量の校正を行う。その後、全反射光コード16を外し
て被測定光ファイバ17を光マスタコネクタ14に接続
する。そして、半導体レーザモジュール11より被測定
光ファイバ17に光を入射し、これに伴う被測定光ファ
イバ17からの反射光を光パワーメータ13で測定し、
この測定した反射量と基準反射量との比較に基づいて被
測定光ファイバ17の光反射率を測定していた。
【0007】図6(a)〜(h)は半導体レーザモジュ
ールからの光の反射の状態を無反射減衰器により0〜3
0dBまで変化させた場合のスペクトラムの変化を示し
ている。この図から、減衰量が大きくなるに連れてスペ
クトルの本数が減少し、反射量が変わるとスペクトルが
変動することが明らかであり、スペクトルの本数が多
く、各スペクトルの大きさが揃っているブロードな状態
の方がスペクトルが安定している。
【0008】そこで、上述した反射による問題を解決す
るべく、半導体レーザモジュール11のスペクトルを安
定化させるための対策として、従来、1つの偏波面のみ
を取り出す偏光子と、磁石によって偏光子からの光の偏
波面を45度回転させるYIG(イットリウム鉄ガーネ
ット)からなる旋光子と、45度回転した光を取り出す
検光子とで構成される光アイソレータ18を、図7
(a)に示すように半導体レーザモジュール11内のレ
ンズ11a,11b間に配設していた。この光アイソレ
ータ18によれば、ファイバ端面からの反射光は45度
だけ回転した状態で戻ってくるが、旋光子を通過すると
回転の方向が同一のために、最初から90度回転し偏光
子の通過が阻止されて反射光が半導体レーザ11c側に
戻らないようになっている。
【0009】また、半導体レーザモジュール11からの
光を光ファイバカプラ12に入射する光ファイバコード
のフェルール端面12cを斜研磨し、レンズ11aの焦
点に対するフォーカスをぼかすことにより光の結合効率
を制御して反射量を変えたり(図7(b)参照)、さら
には、半導体レーザモジュール11の光を高周波重畳し
て変調をかけ、発光モードをブロードにする等の対策が
採られていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た光アイソレータ18を配設した構成では、光アイソレ
ータ18自身が高価であるとともに、半導体レーザモジ
ュール11に対する光アイソレータ18の各構成部品の
占める割合が大きいので、装置全体のコンパクト化が困
難であった。また、フェルール端面12cを斜研磨した
構成では、研磨されたフェルール端面12cの角度によ
って反射量が微妙に変化するため、結合効率のコントロ
ールが面倒であった。さらに、高周波重畳する構成で
は、発振器等の電気回路部品が必要となり、光アイソレ
ータ18と同様、構成部品の占める割合が大きく、装置
全体のコンパクト化が困難であった。
【0011】また、上述した何れの対策も光源である半
導体レーザモジュール11内で行われるので、特に光学
系の軸ずれに対して厳しく、光の出射状態が不安定とな
り、この光が不安定な空間伝搬(ビーム状態)で高精度
に反射量をコントロールすることは極めて困難であっ
た。
【0012】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、電気回路部品を必要と
しない安価で簡素な構成により、光源のスペクトルを安
定化して高精度な測定を行うことができ、部品の占める
割合が小さく装置全体のコンパクト化が図れる光反射率
測定装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による光反射率測定装置は、光源11からの
光を光ファイバカプラ12を介して被測定光ファイバ1
7に入射し、この入射光に対する反射量を、前記光源か
らの光を全反射させた時の基準反射量と比較して前記被
測定光ファイバの光反射率を測定する光反射率測定装置
において、前記光源と前記光ファイバカプラとの間の光
ファイバ2,3のコア端面2a,3a間に、該コアと異
なる屈折率で所定の厚さを有するリング状あるいは膜状
の反射スペーサ1,8を配設し、該反射スペーサとの境
界面をなす前記各コア端面において前記光源からの光を
反射させて該光源に戻すことを特徴としている。
【0014】
【作用】光源(半導体レーザモジュール)11と光ファ
イバカプラ12との間の光ファイバ2,3のコア端面2
a,3a間には、コアの屈折率n1と異なる屈折率n2
(n3)で所定の厚さH1(H2)を有するリング状あ
るいは膜状の反射スペーサ1(8)が配設されている。
そして、光源11からの光は、反射スペーサ1(8)と
の境界面をなす各コア端面2a,3aにおいて光源11
からの光の一部が反射して光源11に戻り、これによっ
て光源11のスペクトルが安定化する。
【0015】
【実施例】図1は本発明による光反射率測定装置の全体
構成を示す図、図2は同装置の要部である反射スペーサ
の第1実施例を示す図である。この実施例による光反射
率測定装置は、光源としての半導体レーザモジュール1
1、光ファイバカプラ12、光パワーメータ13、光マ
スタコネクタ14の構成に加えて、半導体レーザモジュ
ール11のスペクトルを安定化させるために、半導体レ
ーザモジュール11と光ファイバカプラ12との間に反
射スペーサ1が挿入されている。なお、図5に示す従来
技術と同一の構成要素には、同一番号を付してその説明
を省略する。
【0016】反射スペーサ1は例えば厚さ100μmの
ステンレス製の微小な金属板で構成され、中心にはエッ
チングによる貫通穴1aが形成されている。この反射ス
ペーサ1は半導体レーザモジュール11と光ファイバカ
プラ12との間の接続部分に挿入されている。
【0017】さらに、その接続部分について説明する
と、半導体レーザモジュール11と光ファイバカプラ1
2との間には、各々光ファイバ2,3の挿通された2つ
のフェルール4,5がスリーブ6によって接続されてお
り、各光ファイバ2,3の端面は図2に示すように、フ
ェルール4,5の端面と面一になっている。また、反射
スペーサ1は各光ファイバ2,3のコア端面2a,3a
間に挟持された状態で挿入されており、屈折率n1(=
1.46)のコア端面2a,3a間には、貫通穴1aに
よる屈折率n2(=1.0)のエアギャップ7が形成さ
れている。
【0018】そして、上記のように構成された反射スペ
ーサ1では、境界面をなす各コア端面2a,3aでの反
射光を半導体レーザモジュール11に返しており、半導
体レーザモジュール11側のコア端面2aの反射量は、
コアの屈折率n1と反射スペーサ1のエアギャップ7の
屈折率n2で決定され、反射スペーサ1を通過した後の
光マスタコネクタ14側のコア端面3aの反射量は、反
射スペーサ1のエアギャップ7の厚さH1で決定される
ようになっている。
【0019】さらに詳述すると、反射半導体レーザモジ
ュール11側のコア端面2aでは、(n1−n2)2
(n1+n2)2 ×100=3.5%(14.5dB)
のフレネル反射を半導体レーザモジュール11に返して
いる。また、反射スペーサ1を通過した後の光マスタコ
ネクタ14側のコア端面3aでは、反射スペーサ1によ
る厚さH1のエアギャップ7により3dB低下して再び
反射スペーサ1を通ることで全体として6dB低下して
おり、これにより、約4%程度の安定した反射が半導体
レーザモジュール11に戻り、半導体レーザモジュール
11のスペクトラムを安定化させている。
【0020】ここで、図3(a),(b)は光ファイバ
カプラに反射スペーサを挿入した場合と、挿入しない場
合の光パワーメータによる反射の測定レベルを示してい
る。また、図3(c),(d)は光ファイバカプラに反
射スペーサを挿入した場合と、挿入しない場合のスペク
トルを示している。
【0021】図3(a),(b)に示すように、反射ス
ペーサ1を挿入していない状態では、1.2dBの最大
ドリフトが生じるのに対し、反射スペーサ1を挿入した
状態では、最大ドリフトを0.33dB(反射スペーサ
1を挿入していない時の約1/4程度)に抑えることが
できる。
【0022】また、図3(c),(d)からも明らかな
ように、反射スペーサ1を挿入することによってスペク
トルの本数が増加し、各スペクトル間の大きさの差が小
さくなり半導体レーザモジュール11のスペクトルを安
定させることができる。
【0023】従って、上述した実施例によれば、半導体
レーザモジュール11と光ファイバカプラ12との間に
微小な反射スペーサ1を配設し、光源をなす半導体レー
ザモジュール11側に反射を返す構成としたので、簡単
に半導体レーザモジュール11のスペクトルを安定化し
て高精度な測定を行うことができる。また、部品の占め
る割合が小さく装置全体のコンパクト化が図れ、電気回
路部品を必要とせずに安価に装置を構成することができ
る。さらに、反射スペーサ1は半導体レーザモジュール
11を経て入射される光ファイバカプラ12との間の光
ファイバ2,3に挿入されているので、従来のように光
学系の軸ずれに対して厳しく、光の出射状態が不安定な
半導体レーザモジュール11内で反射を減少させる構成
とは異なり、光が安定した状態で所定量の反射を半導体
レーザモジュール11に戻してスペクトルを安定化させ
ることができ、その結果、安定した高精度な光反射率の
測定を行うことができる。
【0024】次に、図4は反射スペーサの第2実施例を
示している。この実施例による反射スペーサ8は、何れ
か一方のフェルール4(5)の端面に膜状のHR(High
Reflection )コートが施されている。さらに説明する
と、厚さ0.4μm程度のSiO2 +TiO2 の二層構
造によるコーティングがなされている。この場合、コア
の屈折率n1と反射スペース8を構成する材質の屈折率
n3、膜厚H2、コーティング回数によって反射量を調
整することができ、上述した第1実施例と同様の効果が
得られる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光反
射率測定装置は、光の出射状態が安定した光ファイバの
コア端面間に微小な反射スペーサを挿入して所定量の反
射光を光源に返す構成なので、従来のように電気回路部
品を必要とせず安価で簡素に構成でき、簡単に光源のス
ペクトルを安定化して高精度な測定が可能となり、部品
の占める割合を小さくして装置全体のコンパクト化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光反射率測定装置の全体構成を示
す図
【図2】同装置の要部である反射スペースの第1実施例
を示す図
【図3】(a),(b) 同装置において、光ファイバ
カプラに反射スペーサを挿入した場合と、挿入しない場
合の光パワーメータによる反射の測定レベルを示す図 (c),(d) 同装置において、光ファイバカプラに
反射スペーサを挿入した場合と、挿入しない場合のスペ
クトルを示す図
【図4】同装置における反射スペーサの第2実施例を示
す図
【図5】従来の光反射率測定装置の構成図
【図6】(a)〜(h) 半導体レーザモジュールから
の光の反射の状態を無反射減衰器により変化させた場合
のスペクトラムの変化を示す図
【図7】(a),(b) 図5に示す光反射率測定装置
において、スペクトラムを安定化させるための半導体レ
ーザモジュールの内部構成を示す図
【符号の説明】
1,8…反射スペーサ、2,3…光ファイバ、2a,3
a…コア端面、11…半導体レーザモジュール(光
源)、12…光ファイバカプラ、17…被測定光ファイ
バ、n1,n2,n3…屈折率、H1,H2…厚さ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源(11)からの光を光ファイバカプ
    ラ(12)を介して被測定光ファイバ(17)に入射
    し、この入射光に対する反射量を、前記光源からの光を
    全反射させた時の基準反射量と比較して前記被測定光フ
    ァイバの光反射率を測定する光反射率測定装置におい
    て、 前記光源と前記光ファイバカプラとの間の光ファイバ
    (2,3)のコア端面(2a,3a)間に、該コアと異
    なる屈折率で所定の厚さを有するリング状あるいは膜状
    の反射スペーサ(1,8)を配設し、該反射スペーサと
    の境界面をなす前記各コア端面において前記光源からの
    光を反射させて該光源に戻すことを特徴とする光反射率
    測定装置。
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