JP2937240B2 - 可燃性含水廃棄物用乾燥焼却炉における乾燥炉 - Google Patents

可燃性含水廃棄物用乾燥焼却炉における乾燥炉

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JP2937240B2
JP2937240B2 JP8523297A JP8523297A JP2937240B2 JP 2937240 B2 JP2937240 B2 JP 2937240B2 JP 8523297 A JP8523297 A JP 8523297A JP 8523297 A JP8523297 A JP 8523297A JP 2937240 B2 JP2937240 B2 JP 2937240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場から廃棄
されるベント芝等の刈生芝を含む一切の燃焼可能な含水
廃棄物を焼却処分することができる可燃性含水廃棄物用
乾燥焼却炉における乾燥炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場では、グリーン(ベント芝、コ
ウライ芝)やフェアウエイの刈生芝、生草、周囲の山林
等から出る伐採樹木片、生枝葉、枯草、間伐材、潅木落
葉、クラブハウスのレストラン等から出る厨芥、雑芥等
を焼却処分している。特に、ベント芝等の刈生芝は、水
分を多量に含むため、そのままでは燃えがたく、乾燥し
てから焼却するようになされている。そのため、本出願
人は、ベント芝等の刈生芝を一旦、ホッパーに投入して
貯留し、このホッパーから乾燥炉に送り込み、回転する
乾燥ドラム内を通過させて乾燥させた上で焼却炉に送り
込んで焼却するようにしたゴルフ場用乾燥焼却炉を既に
提案している(特開平8−178249号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案に係るゴルフ
場用乾燥焼却炉の乾燥ドラムは、内周面に螺旋状のスク
リュー羽根を設け、さらにこのスクリュー羽根を横切る
ように掻き上げ片を設けた構造からなり、乾燥ドラムを
回転させることによって、ホッパーから乾燥ドラムの一
端に供給されたベント芝等の刈生芝を前記スクリュー羽
根及び掻き上げ片で掻き上げては落とすことを繰り返し
てスクリュー羽根による移送作用で乾燥ドラムの他端側
に送り出し、この間、乾燥ドラム及びスクリュー羽根並
びに掻き上げ片に付与された熱によって、ベント芝等の
刈生芝を接触加熱作用と輻射熱とにより乾燥させてい
る。
【0004】しかし、上記提案の乾燥炉では、ホッパー
内に貯留されたベント芝等の刈生芝が締め固められて団
塊状になる場合があり、この団塊状のままで乾燥ドラム
に供給されると、乾燥ドラム内で十分に解砕されず、内
部が乾燥不十分のままで送り出される場合があり、焼却
炉での焼却効率を低下させる不具合があった。
【0005】本発明の目的は、ベント芝等の刈生芝やこ
れと同様な可燃性含水廃棄物が団塊状で供給されても、
乾燥ドラム内でバラバラに解砕して十分に乾燥させ、焼
却効率を向上させ得る可燃性含水廃棄物用乾燥焼却炉に
おける乾燥炉を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、供給された可燃性含水廃棄物を軸方向の一端
から他端へ掻き上げながら移送するために内周面に軸方
向全長に亘って螺旋状に取付けられたスクリュー羽根及
び該スクリュー羽根を横切るように取付けられた掻き上
げ片を有し、乾燥室内に回転駆動可能に設置された乾燥
ドラム内に、掻き上げられて落下する団塊状の可燃性含
水廃棄物を衝突させて解砕するための団塊解砕部材を配
設したものである。
【0007】上記団塊解砕部材を乾燥ドラム内に配設し
ておくことによって、乾燥ドラム内に供給されたベント
芝等の刈生芝や可燃性含水廃棄物中に団塊状のものが含
まれていると、スクリュー羽根及び掻き上げ片で掻き上
げられて落下する際、既に解砕されてバラバラとなって
いるものよりも団塊解砕部材への落下衝撃が大きくなる
ため、解砕が進み、これを繰り返すことにより、完全に
解砕され、十分に乾燥される。
【0008】上記団塊解砕部材を円筒状金網、山形凹
凸、セレーション等の凹凸外周面を有する筒体で構成し
ておけば、団塊状のベント芝等の刈生芝や可燃性含水廃
棄物が落下衝突した際、この団塊状のものの落下力を受
け止める面が、凹凸面のうちの凸部となり、この凸部に
衝突力が集中作用するため、大きい衝突反力が団塊物に
局部的に加わることと、凹凸表面による摩擦係数の増加
によって衝突スリップ時の摩擦解砕作用が大きくなるこ
ととによって団塊物の解砕を促進することができる。
【0009】また、団塊解砕部材を乾燥ドラムと一体的
に回転するようになすことによって、団塊物の落下衝突
時の摩擦スリップ力を大きくし、しかも、団塊物の落下
衝突面を常に異なる面に更新させると共に、解砕後のも
のが団塊解砕部材の上面に残らないように落としてしま
うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明を適用した可燃性
含水廃棄物用乾燥焼却炉の全体の概略側面図であって、
Aはホッパー、Bは乾燥炉、Cは焼却炉、Dは煙突を示
している。
【0011】ホッパーAは、図1〜図3に示すように、
両側に上下方向に平行な一対の逆三角形状の側壁板1
a、1bを持ち、この両側の側壁板1a、1b間に前壁
板1cと後壁板1dとを底部が狭く上部が拡開した略V
形断面の横長樋状収納容器形状をなすように接合配置し
て構成し、底部に水抜き孔1eを設け、上記ホッパーA
内に貯留物を後壁板1dに沿って底部から掻き上げて上
部より排出するスクレーパ2を具備させたもので、上部
開口部からダンプカーや振動コンベア等で直接、ベント
芝等の刈生芝や可燃性含水廃棄物が供給されて貯留す
る。
【0012】上記スクレーパ2は、ホッパーA内の底部
と前壁板1cの上部及び後壁板1dの上部の略逆三角形
状の軌跡を描いて循環移動する無端状のチエーン2bに
適宜の間隔で取付けたホッパーAの横長方向全長に亘る
長さの掻き上げ板2aで構成したものである。上記3個
所には、チエーンスプロケットホイール2c、2d、2
eが配置してあり、これらにチエーン2bが無端状に張
設してあり、このチエーン2bに掻き上げ板2aが適宜
の間隔で複数個設置され、さらに、ホッパーAの上部両
側の側壁板1a、1bには、チエーン2bのガイドレー
ル( 図示省略)が設置してある。上記後壁板1dの上部
のチエーンスプロケットホイール2dには、モータ2f
からの駆動力が伝達され、チエーン2bを介して掻き上
げ板2aが循環移動せしめられる。
【0013】また、上記ホッパーAの上部には、貯留物
の取出し口1fが形成され、この取出し口1fには、乾
燥機BへホッパーA内の貯留物を供給するシュート3が
設置してあり、このシュート3内に両側の側壁板1a、
1b間の中央に貯留物を幅寄せして排出する幅寄せコン
ベア4を設置している。この幅寄せコンベア4は、螺旋
方向を相互に逆にした螺旋羽根4a、4bを軸方向中央
から両側へ対称的に形成したスクリューコンベアで構成
している。この幅寄せコンベア4には、モータ4cから
の駆動力が伝達される。なお、ホッパーAの上部開口
は、開閉蓋により開閉可能とされている。
【0014】乾燥炉Bは、図1〜図4に示すように、乾
燥室5内に乾燥ドラム6を水平方向に回転可能に配置し
てなり、乾燥室5の内壁には断熱材が敷設され、又は、
乾燥室自体が断熱材で構成される。上記乾燥ドラム6
は、内周面に螺旋状に前方に向かって延びるスクリュー
羽根6aを備え、掻き上げ片6a’がスクリュー羽根6
aを横切るように適宜、配設され、さらに、内側に団塊
解砕部材6bを配置し、下方に設けたモータ6cにより
回転駆動される。上記団塊解砕部材6bは、スクリュー
羽根6a及び掻き上げ片によって乾燥ドラム6内を掻き
上げられながら送られるベント芝等の生芝や可燃性含水
廃棄物中に団塊状のものが含まれている場合、この団塊
状のものが自重で落下しつつ移動するので、この落下
時、団塊解砕部材6bに衝突させて解砕させるために設
置するもので、例えば、円筒状金網で構成され、乾燥ド
ラム6と一体的に回転するよう取り付けられる。上記円
筒状金網の網目の大きさは、バラバラとなった刈芝等の
解砕対象物が通らず、目詰まりしない程度とするもので
ある。なお、団塊解砕部材6bは、円筒状金網に限ら
ず、円筒の外周面に山形凹凸やセレーション加工を施し
たものでもよく、乾燥ドラム6とは別回転させるように
してもよい。また、乾燥ドラム6は、乾燥室5の始端部
に取り付けた密閉カバー5aを貫通したホッパーAから
のシュート3に接続され、該シュート3から供給される
生芝等の対象物を乾燥ドラム6の内周面のスクリュー羽
根6aと団塊解砕部材6bとの間の中空の空間部に受け
入れる構成とされ、乾燥室5の終端部に取り付けた密閉
カバー5bの下部に乾燥後の対象物の取り出し口5cが
形成され、取り出し口5cに接続した輸送手段7と後述
する焼却炉Cの乾燥後の対象物の供給口とを適宜接続し
ている。輸送手段7は、空気輸送方式又はバケットコン
ベア方式で乾燥後の対象物を輸送する構成とされる。乾
燥炉Bは、乾燥室5の内面と乾燥ドラム6との間の空間
部に乾燥用の熱風が供給され、乾燥熱源として、自己加
熱手段を具備する熱風供給装置8を備え、かつ、後述す
る焼却炉Cの煙突Dから排出される排熱ガスを供給でき
るように構成され、自己加熱手段を使用するか排熱ガス
を使用するかは、乾燥炉B内でのベント芝等の生芝や可
燃性含水廃棄物の乾燥具合や、焼却炉Cの燃焼状況に応
じて、適宜、併用運転及び切り替え運転可能とされてい
る。なお、乾燥炉Bに供給された熱風の排気は、ベント
芝等の刈生芝や可燃性含水廃棄物の乾燥時発生する臭気
と共に焼却炉Cに供給され、脱臭焼却される。
【0015】焼却炉Cは、図1に示すように、一次燃焼
室9と、一次燃焼室9の上部に連続するように配設され
た二次燃焼室10とを具備する。一次燃焼室9は、図5
の(A)(B)に示すように、二重断熱壁構造になって
おり、底部中央には凹溝9aが幅方向全長に亘って形成
してあり、かつ、この凹溝9aに向けて焼却物が集まる
ように底壁面9bを断面U型の円弧面又は断面V型の傾
斜面としており、該凹溝9aの一端に助燃バーナ11が
設置され、他端には灰取出し口が形成され、上部側面に
着火バーナ12が設置され、かつ、燃焼を助長する空気
を噴出させるエアーノズル13が内壁面及び炉床に多数
形成され、このエアーノズル13に送風する燃焼用送風
機14が側部に設置され、上部には前記乾燥炉Bの輸送
手段7からの乾燥後の対象物を受け入れる供給口15が
形成され、上面には伐採樹木片、生枝葉、間伐材、倒
木、厨芥等の雑芥やその他の一般可燃性廃棄物の投入口
16が形成され、上面は開閉可能な蓋17で閉鎖されて
いる。
【0016】二次燃焼室10には、一次燃焼室9からの
排熱ガスが接線方向から流入して旋回しながら燃焼する
ように構成され、流入した排熱ガスを焼却して無臭の排
熱ガスにする二次バーナ18が設置され、その室壁面に
は必要に応じて点検口が形成される。また、上方には、
煤塵やフライアッシュ(飛散灰)等を除去するサイクロ
ン型の集塵器19と煙突Dが接続され、排熱ガスは煙突
Dから排出される。煙突Dの途中には乾燥炉Bへ排熱ガ
スを送り込むための配管及び乾燥炉Bから出る排ガスを
回収する配管が接続され、これらの配管の途中には、フ
ァン及びダンパーが適宜、設置される。また、前記燃焼
用送風機14には、煙突Dの排熱で昇温させた予熱空気
を供給するための予熱用熱交換器を適宜、具備する。
【0017】本発明に係る可燃性含水廃棄物用乾燥焼却
炉の乾燥炉は、以上の構成からなり、次にその使用例を
説明する。例えば、ゴルフ場の場合では、芝刈り機等に
よって刈り取られたベント芝等の刈生芝や枯草、落葉等
は、トラック等でホッパーAの位置まで運搬され、該ホ
ッパーA内に投入される。一方、大きい間伐材等は、選
別してホッパーAから除去し、クラブハウス等で発生す
る可燃性廃棄物と共に焼却炉Cの一次燃焼室9内に投入
し、着火バーナ12で着火し、燃焼用送風機14により
エアーノズル13から燃焼を助長する空気を一次燃焼室
9内に供給し、助燃バーナ11を点火して投入された間
伐材等や可燃性廃棄物を燃焼させる。これと並行して、
ホッパーAのスクレーパ2を駆動すると共に、幅寄せコ
ンベア4及び乾燥ドラム6を回転駆動し、輸送手段7も
駆動する。スクレーパ2の駆動により、掻き上げ板2a
がチエーン2bにより略逆三角形状の軌跡を描いてホッ
パーA内を循環移動し、ホッパーA内に投入されている
刈生芝等を底部から後壁板1dに沿って取り出し口1f
に向けて順次掻き上げて排出する。この掻き上げ動作に
より、刈生芝等に雨水が含まれていても、除去される。
なお、掻き上げ板2aは、小穴、金網、スリット付き等
適宜の水切り手段を施される。そして、取り出し口1f
まで掻き上げられた刈生芝等は、乾燥炉Bへのシュート
3上に排出され、幅寄せコンベア4の螺旋羽根4a、4
bにより中央へ寄せられてシュート3を経由し、乾燥炉
Bの乾燥ドラム6内に送り込まれる。一方、取り出し口
1fを通過した掻き上げ板2aは、ホッパーAの上面を
通り、前壁板1cの上部から底部に向けて移動するた
め、ホッパーA内の貯留物を上から下へ順次移動させ、
いわゆる攪拌することになり、ブリッジの発生を防止す
る。これにより、ホッパーA内に刈生芝等の貯留物を残
存させることはない。
【0018】上記ホッパーAからシュート3により乾燥
炉Bに供給された刈生芝等は、乾燥ドラム6の内周面の
スクリュー羽根6aと団塊解砕部材6bとの間の空間の
一端に供給されることになり、乾燥ドラム6の回転によ
って、スクリュー羽根6aとこれを横切るように取付け
られた掻き上げ片6a’とにより、下部から斜め上方に
掻き上げられて上まで移動すると自重で落下し、団塊解
砕部材6bに衝突して解砕され、これを繰り返しつつ順
次前方へ送られる。乾燥ドラム6は、刈生芝等の乾燥開
始初期の時点では、焼却炉Cの排熱を利用できないた
め、自己加熱手段により熱風を発生させて熱風供給装置
8により乾燥室5内に供給されて高温に加熱され、焼却
炉Cの排熱が利用できる時点に達して以後は、焼却炉C
の排熱のみ、或いは、適宜、自己加熱手段を併用しつつ
乾燥室5内へ熱風を供給して乾燥ドラム6を高温に加熱
する。これにより、乾燥ドラム6の内面及びスクリュー
羽根6aの輻射熱及び接触熱により刈生芝等を加熱乾燥
させる。これにより乾燥炉Bに供給された刈生芝等は、
スクリュー羽根6aによる攪拌作用と団塊解砕部材6b
による団塊の衝突解砕作用とにより、密集した状態から
十分に解きほぐされてバラバラになり、しかも上記輻射
熱などにより加熱乾燥されるため、ごく短時間で含水率
60%以下に乾燥される。そして、終端側の取り出し口
5cから輸送手段7により焼却炉Cの一次燃焼室9に供
給される。
【0019】このようにして焼却炉Cの一次燃焼室9に
供給された乾燥芝等は、バラバラの状態で上部から供給
されるので、一次燃焼室9内の燃焼中の他の焼却物の燃
焼熱及び助燃バーナ11の燃焼熱により急速に加熱さ
れ、エアーノズル13から噴出する空気中の酸素により
直ちに燃焼する。一次燃焼室9は、底壁面9bを断面U
型の円弧面又は断面V型の傾斜面としてあるため、投入
された焼却物は、焼却の進行に伴い底部中央に集まり、
この部分には凹溝9aが設けてあり、かつ該凹溝9aの
一端に助燃バーナ11が設置してあるため、底部中央に
集まったものを順次燃焼させる。これによって、燃え残
りが発生せず、完全に焼却することができる。そして、
一次燃焼室9で発生する煤煙等の不完全燃焼微粉末・微
粒子等を含む排熱ガスは、二次燃焼室10に送られ、こ
こで二次バーナ18により一層完全に燃焼せしめられ、
消臭消煙された排熱ガスとなり、集塵器19で集塵され
て煙突Dから排出される。この煙突Dから排出される排
熱ガスの一部は、乾燥炉Bの熱源に利用され、かつ、一
次燃焼室9の供給空気の予熱にも利用される。
【0020】本発明の実施例は以上であるが、ホッパー
A、焼却炉Cは、従来通りの構成や他の構成を採用して
もよい。また、食品製造工程で発生する主要成分抽出後
の残滓や、有機物汚泥、厨芥等の焼却の前段乾燥処理に
本発明の乾燥炉を適用することが可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、団塊解砕部材を乾燥ド
ラム内に配設しておくことによって、乾燥ドラム内に供
給されたベント芝等の刈生芝や可燃性含水廃棄物中に団
塊状のものが含まれていると、スクリュー羽根及び掻き
上げ片で掻き上げられて落下する際、既に解砕されてバ
ラバラとなっているものよりも団塊解砕部材への落下衝
撃が大きくなるため、解砕が進み、これを繰り返すこと
により、完全に解砕され、十分に乾燥される。
【0022】上記団塊解砕部材を円筒状金網、山形凹
凸、セレーション等の凹凸外周面を有する筒体で構成し
ておけば、団塊状のものが落下衝突した際、団塊状のも
のの落下力を受け止める面が、凹凸面のうちの凸部とな
り、この凸部に衝突力が集中作用するため、大きい衝突
反力が団塊物に局部的に加わることと、凹凸表面による
摩擦係数の増加によって衝突スリップ時の摩擦解砕作用
が大きくなることとによって団塊状のものの解砕を促進
することができる。
【0023】また、団塊解砕部材を乾燥ドラムと一体的
に回転するようになすことによって、団塊状のものの落
下衝突時の摩擦スリップ力を大きくし、しかも、団塊状
のものの落下衝突面を常に異なる面に更新させると共
に、解砕されたものが団塊解砕部材の上面に残らないよ
うに落としてしまうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した可燃性含水廃棄物用乾燥焼却
炉の全体の概略側面図。
【図2】図1におけるホッパー及び乾燥炉の拡大側面
図。
【図3】図2の平面図。
【図4】乾燥炉の縦断正面図。
【図5】(A)は焼却炉の一次燃焼室の概略縦断正面
図、(B)は焼却炉の一次燃焼室の概略横断平面図。
【符号の説明】
A ホッパー B 乾燥炉 C 焼却炉 D 煙突 1a、1b 側壁板 1c 前壁板 1d 後壁板 2 スクレーパ 2a 掻き上げ板 2b チエーン 3 シュート 4 幅寄せコンベア 5 乾燥室 6 乾燥ドラム 6a スクリュー羽根 6a’掻き上げ板 6b 団塊解砕部材 6c モータ 7 輸送手段 8 熱風供給手段 9 一次燃焼室 10 二次燃焼室 11 助燃バーナ 12 着火バーナ 13 エアーノズル 14 燃焼用送風機 15 乾燥後の可燃性廃棄物の供給口 16 可燃性廃棄物の投入口 17 蓋 18 二次バーナ 19 集塵器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23G 5/02 F23G 5/04 F23G 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された可燃性含水廃棄物を軸方向の
    一端から他端へ掻き上げながら移送するために内周面に
    軸方向全長に亘って螺旋状に取付けられたスクリュー羽
    根及び該スクリュー羽根を横切るように取付けられた掻
    き上げ片を有し、乾燥室内に回転駆動可能に設置された
    乾燥ドラム内に、掻き上げられて落下する団塊状の可燃
    性含水廃棄物を衝突させて解砕するための団塊解砕部材
    を配設したことを特徴とする可燃性含水廃棄物用乾燥焼
    却炉における乾燥炉。
  2. 【請求項2】 団塊解砕部材を円筒状金網、山形凹凸、
    セレーション等の凹凸外周面を有する筒体で構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の可燃性含水廃棄物用乾
    燥焼却炉における乾燥炉。
  3. 【請求項3】 団塊解砕部材を乾燥ドラムと一体的に回
    転するようになしたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の可燃性含水廃棄物用乾燥焼却炉における乾燥炉。
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