JP2937011B2 - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JP2937011B2
JP2937011B2 JP8873794A JP8873794A JP2937011B2 JP 2937011 B2 JP2937011 B2 JP 2937011B2 JP 8873794 A JP8873794 A JP 8873794A JP 8873794 A JP8873794 A JP 8873794A JP 2937011 B2 JP2937011 B2 JP 2937011B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの空燃比制御
装置、特に失火発生時の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】筒内圧の測定結果から失火を生じている
かどうか(あるいは燃焼変動があるかどうか)を判定
し、失火を生じているときは、空燃比をリッチ側に制御
するものがある(たとえば特開昭60−249644号
公報参照)。
【0003】これは、失火発生時の未燃燃料が排気管内
に液状のまま付着、滞留するため、失火直後は排気中の
燃料割合が小さくなり、結果として一時的にリーンスパ
イクが生じるので、これを防止しようとして空燃比をリ
ッチ側に制御するわけである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に排気中の燃料割合が小さくなって一時的にリーンスパ
イクが生じるのは失火の初期だけであり、失火の中期か
ら後期にかけてになると、排気管壁に付着した一部の燃
料が液状のまま徐々に触媒に流入したり、高温の排気管
で加熱されて付着燃料の一部が蒸発して触媒に流入した
りすることによって触媒の入口が、今度は失火の初期と
反対にリッチな空燃比状態となる。
【0005】しかしながら、こうしたリッチ現象につい
て従来装置では考慮されてないので、失火の中、後期に
発生するリッチ現象により触媒の転化率が悪くなる。
【0006】この場合に、排気管壁に付着した燃料を検
出することができれば、失火の中、後期に空燃比をリー
ン側に補正することが可能となるのであるが、排気管壁
に付着した燃料をOセンサーによって検出することは
できない。Oセンサーは排気中のO濃度に反応する
ので、Oが消費されない失火時は、失火前後でO
度が変わらないからである。
【0007】そこでこの発明は、失火初期だけ一時的に
リーンスパイクが生じ、失火の中期から後期にかけてリ
ッチな空燃比状態となる現象に対応させた空燃比補正を
行わせることにより、失火の初期から中、後期までの失
火全体にわたる空燃比変動を抑制することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図16に
示すように、エンジンの運転条件に応じて基本噴射量T
pを算出する手段21と、失火が生じたかどうかを判定
する手段22と、この判定結果より失火直後燃料を
テップ的に増量し燃料を徐々に減量し、その後に
前記減量の度合よりも緩やかな度合で増量して失火直前
の値に戻る値を失火時空燃比補正量βとして算出する手
段23と、この失火時空燃比補正量βで前記基本噴射量
Tpを補正して燃料噴射量を算出する手段24と、この
噴射量の燃料を吸気管に供給する手段25とを設けた。
【0009】第2の発明は、図17に示すように、エン
ジンの運転条件に応じて基本噴射量Tpを算出する手段
21と、排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサー
(たとえばOセンサーや空燃比センサー)31と、こ
のセンサー31の出力にもとづいて空燃比フィードバッ
ク補正量αを算出する手段32と、この補正量αで前記
基本噴射量Tpを補正して燃料噴射量を算出する手段3
3と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段25
と、失火が生じたかどうかを判定する手段22と、この
判定結果より失火直後燃料をステップ的に増量し
燃料を徐々に減量し、その後に前記減量の度合よりも
緩やかな度合で増量して失火直前の値に戻る値を失火時
空燃比補正量βとして算出する手段23と、空燃比フィ
ードバック補正中かつ前記判定手段22により失火が生
じたことが判定されたときに前記空燃比フィードバック
補正量αの算出を禁止し、前記空燃比フィードバック補
正量αに代えて前記失火時空燃比補正量βで前記基本噴
射量Tpを補正して失火時燃料噴射量を算出し、この失
火時燃料噴射量を前記燃料供給手段25に出力する手段
34とを設けた。
【0010】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて、前記失火時空燃比補正量βは、失火直後に空燃
比をリッチ側にする所定値Aへとステップ的に大きくな
り、その大きな値から空燃比をリーン側にする所定値B
へと所定の減量分Δβずつ小さくなり、その後にその
減量分Δβよりも小さな所定の増量分Δβずつ大き
くなって失火直前の値に戻る値である。
【0011】第4の発明では、第3の発明において、前
記減量分Δβと増量分Δβを低温時は高温時より小
さく設定した。
【0012】第5の発明では、第1の発明から第4の発
明のいずれか一つにおいて、前記失火判定手段22は、
図18に示すように、筒内圧Pを検出する手段41と、
クランク角度を検出する手段42と、圧縮上死点を中心
にしてほぼ同じクランク角度だけ前後する位置の一対の
筒内圧を少なくとも1つ以上サンプリングする手段43
と、この一対の筒内圧差の総和ΔPを平均有効圧力相当
値として算出する手段44と、この平均有効圧力相当値
と基準値ΔPminを比較し、平均有効圧力相当値が基
準値ΔPmin以下で失火が生じたと判断する手段45
とからなる。
【0013】第6の発明は、第5の発明において、前記
基準値ΔPminをエンジン負荷が大きくなるほど大き
く設定する。
【0014】第7の発明は、第1の発明から第6の発明
のいずれか一つにおいて、前記失火時空燃比補正量βに
よる燃料の減量補正中に点火時期を進角補正する。
【0015】第8の発明は、第7の発明において、前記
進角補正量ΔADVを、燃料の減量補正値が大きくなる
ほど大きく設定する。
【0016】
【作用】失火の発生で一部の未燃燃料が液状のまま排気
管内に付着、滞留することから、失火の初期に空燃比が
大きくリーン側に振れてNOxが大幅に増大し、失火の
中、後期になると、排気管壁に付着した未燃燃料が液状
のまま徐々に触媒に流入していくことなどから、空燃比
が今度はリッチ側に振れHCが増大するのであるが、こ
うした失火時の空燃比変動に合わせて、第1の発明で、
失火直後燃料をステップ的に増量し燃料を徐々
減量し、その後に前記減量の度合よりも緩やかな度合
で増量して失火直前の値に戻る値が失火時空燃比補正量
βとして算出され、この失火時空燃比補正量βで基本噴
射量Tpが補正されると、失火の初期に生じる空燃比の
大幅なリーン化が抑制されるだけでなく、失火の中、後
期における空燃比のリッチ化も防止される。
【0017】空燃比フィードバック補正中に失火時空燃
比補正を行うと、空燃比フィードバック補正が失火時空
燃比補正に干渉して、失火時空燃比補正中の空燃比をリ
ッチ側やリーン側に制御できなくなるが、第2の発明
で、空燃比フィードバック補正中かつ失火判定時に空燃
比フィードバック補正量αの算出が禁止され、この空燃
比フィードバック補正量αに代えて失火時空燃比補正量
βで基本噴射量Tpが補正されて失火時燃料噴射量が算
出されることで、空燃比フィードバック補正による失火
時空燃比補正への干渉が避けられる。
【0018】第3の発明により、第1または第2の発明
において、失火時空燃比補正量βが、失火直後に空燃比
をリッチ側にする所定値Aへとステップ的に大きくな
り、その大きな値から空燃比をリーン側にする所定値B
へと所定の減量分Δβずつ小さくなり、その後にその
減量分Δβよりも小さな所定の増量分Δβずつ大き
くなって失火直前の値に戻る値であると、失火の初期か
ら中、後期にかけての空燃比変動に近似した失火時空燃
比補正量βが簡易に与えられる。
【0019】第4の発明により、第3の発明において減
量分Δβと増量分Δβが低温時は高温時より小さく
設定されると、暖機前においても暖機後と同じに失火時
空燃比補正量βが精度良く与えられる。
【0020】第5の発明により、第1の発明から第4の
発明のいずれか一つにおいて、圧縮上死点を中心にして
ほぼ同じクランク角度だけ前後する位置の一対の筒内圧
が少なくとも1つ以上サンプリングされ、この一対の筒
内圧差の総和ΔPが平均有効圧力相当値として算出され
ると、この算出は、平均有効圧力そのものを算出するよ
りも算出時間が短くかつ簡単であり、これによって失火
判定手段22が簡易に構成される。
【0021】第6の発明により、第5の発明において、
基準値ΔPminがエンジン負荷が大きくなるほど大き
く設定されると、エンジン負荷に関係なく、基準値の設
定精度が向上する。
【0022】第7の発明により、第1の発明から第6の
発明のいずれか一つにおいて、失火時空燃比補正量βに
よる燃料の減量補正中に点火時期が進角補正されると、
失火の再度の発生が抑制される。
【0023】第8の発明により、第7の発明において、
進角補正量ΔADVが、燃料の減量補正値が大きくなる
ほど大きく設定されると、燃料の減量補正値の大小に関
係なく、進角補正量が精度良く与えられる。
【0024】
【実施例】図1において、1はエンジン本体、2は吸気
通路、3は排気通路、4はスロットル弁、5は燃料イン
ジェクター、6は触媒である。燃料インジェクター5に
は、図示しない燃料供給系統を介して一定圧となるよう
に調圧された燃料が供給されており、コントロールユニ
ット16からの駆動パルスで開かれ、その開弁パルス幅
に比例した量の燃料が噴射供給される。
【0025】11は空気流量を検出する熱線式のエアフ
ローメーター、12はクランク角度の基準位置ごと(4
気筒では180°ごと、6気筒では120°ごと)の信
号(Ref信号)と単位クランク角度ごとの信号とを出
力するクランク角度センサー、13は排気中の残存酸素
濃度に応じ、理論空燃比を境に出力が急変するOセン
サー、15はエンジンの冷却水温を検出する水温センサ
ーであり、これらからの信号が入力されるコントロール
ユニット16で、平均空燃比が理論空燃比となるように
空燃比制御が実行される。
【0026】マイクロコンピューターからなるコントロ
ールユニット16での空燃比制御は次の通りである。
【0027】燃料インジェクター5はRef信号に同期
して駆動される。たとえばシーケンシャル噴射方式では
エンジン2回転ごとに1回、各気筒ごとに Ti=2×Te+Ts …(1) ただし、Te:有効パルス幅 Ts:バッテリー電圧に応じた無効パルス幅 の式で与えられる噴射パルス幅Tiでインジェクター5
が作動される。なお、同時噴射方式のときはエンジン1
回転ごとに1回、全気筒同時に Ti=Te+Ts …(2) の式で与えられる噴射パルス幅Tiでインジェクター5
が作動される。
【0028】図2は上記(1)式の有効パルス幅Teを
算出するための流れ図で、一定周期(たとえば10ms
ec)で実行する。
【0029】ステップ1ではエアフローメーター11で
検出した空気流量Qとクランク角度センサーで検出した
エンジン回転数Nから基本パルス幅Tpを、 Tp=(Q/N)×K …(3) ただし、K:定数の式で計算する。このTpで決まる空
燃比がベース空燃比といわれている。
【0030】ステップ2では基本パルス幅Tpを用いて
有効パルス幅Teを、 Te=Tp×Co×α×β …(4) ただし、Co:各種補正係数 α:空燃比フィードバック補正係数〔%〕 β:失火時空燃比補正係数〔%〕 の式で計算する。
【0031】(4)式の各種補正係数Coはいろいろな
条件下で円滑な運転を確保するための値である。たとえ
ば始動時、暖機時、高負荷時などで水温センサー15な
どの各センサーからの信号にもとづいて基本パルス幅T
pを補正する。このとき、後述する空燃比フィードバッ
ク補正係数αの値は100%にクランプされている(第
4図のステップ21,22)。
【0032】図3は燃料噴射パルス幅Tiの算出と噴射
実行の流れ図で、Ref信号に同期して実行する。
【0033】シーケンシャル噴射のときはステップ11
で上記(1)式の燃料噴射パルス幅Tiを計算し、これ
をステップ12で出力レジスターに転送する。4気筒エ
ンジンにおける点火順序を#1−#3−#4−#2とし
て、今回のRef信号の入力で、たとえば1番気筒にT
iに対応する燃料が供給されたとすれば、次回(つまり
1回後)のRef信号の入力で3番気筒に、2回後のR
ef信号の入力で4番気筒に、3回後のRef信号の入
力で2番気筒にTiの燃料が供給されるわけである。
【0034】(4)式の空燃比フィードバック補正係数
αはOセンサー13の出力にもとづく比例積分制御
(フィードバック制御の一種)によってRef信号に同
期して求められる値で、αの値が100%を越えると
(4)式より空燃比がリッチ側へ、100%を下回ると
空燃比がリーン側へと戻される。
【0035】図4は空燃比フィードック補正係数αを算
出するための流れ図で、Ref信号に同期して実行す
る。
【0036】Oセンサー出力は、理論空燃比よりリッ
チ側で高レベル(1V程度)、リーン側で低レベル(ほ
ぼ0V)となるので、ほぼ0.5V当たりに設けたスラ
イスレベルを越えていると、実際の空燃比がリッチ側
に、またスライスレベルより小さいときリーン側にある
ことになる。そこで、Oセンサー出力がたとえば、
リッチ側からリーン側に反転したときは、前回のフィー
ドバック補正係数αに比例分Pを加算した値を今回の
αとして更新し(図4のステップ24,26,29)、
次回からはOセンサー出力がリッチ側に反転する直前
まで積分分Iを加算すると(図4のステップ24,2
6,30)、αによる燃料増量により噴射量(噴射パル
ス幅Ti)が多くなって実際の空燃比が徐々に濃くなっ
ていく。
【0037】この結果、Oセンサー出力がリッチ側
に反転したときは、前回のαから比例分Pを減算した
値を今回のαとして更新し(図4のステップ24,2
5,27)、次回からはOセンサー出力がふたたびリ
ーン側に反転する直前まで積分分Iを減算する(図4
のステップ24,25,28)。
【0038】Oセンサー出力がリーン側に反転した
ときは上記の、を繰り返す。
【0039】このような繰り返しによって、実際の空燃
比がほぼ1〜2Hzの周期で変化することになり、平均
の空燃比がウインドウ(理論空燃比を中心とする所定の
空燃比範囲)内に維持されるわけである。
【0040】なお、説明しなかったステップ23のフィ
ードバック禁止フラグと(4)式の失火時空燃比補正係
数βについては後述する。
【0041】さて、失火初期に未燃燃料が排気管内に液
状のまま付着、滞留するため排気中の燃料割合が小さく
なって一時的にリーンスパイクが生じ、また失火の中、
後期になると、排気管壁に付着した燃料が徐々に触媒に
流入して触媒入口がリッチな空燃比状態となることから
HCが増える。
【0042】これに対処するため、コントロールユニッ
ト16では、失火直後だけ空燃比をリッチ側に補正しそ
の後は空燃比をリーン側に補正する。
【0043】このような失火時の空燃比補正のため、
(4)式に示したように、あらたに失火時空燃比補正係
数βを導入し、また従来の空燃比フィードバック補正と
の調整をとるため、図4においてステップ23のフィー
ドバック補正禁止フラグを追加している。
【0044】図5は圧縮上死点TDCを中心にして同じ
クランク角度(たとえば30°と60°)だけ前後する
位置の一対の筒内圧をサンプリングするための流れ図
で、一定クランク角度ごとに実行する。
【0045】ステップ41では60°BTDC(TDC
前60°のこと)であるかどうかみて、60°BTDC
になれば、点火プラグ座金型などの圧力センサー17
(図1参照)で検出したそのときの筒内圧Pをステップ
42で変数P−60に移す。同様にして、30°BTD
C、30°ATDC(TDC後30°のこと)、60°
ATDCのタイミングでそのときの筒内圧Pを変数P
−30、P30、P60に移す(ステップ43〜4
8)。
【0046】図7は失火したかどうかの判定を説明する
ための流れ図で、これは、筒内圧のサンプリングが終了
した後のタイミング(たとえば圧縮上死点後61°以降
の所定のクランク角度)で実行する。
【0047】ステップ51で基本パルス幅(エンジン負
荷相当量)Tpを読み込み、ステップ52でこのTpか
ら図8を内容とするテーブルを参照して失火判定基準値
ΔPminを求める。
【0048】ステップ53では、上記のサンプリング値
を用い、圧縮上死点を中心にして同じクランク角度だけ
前後する位置における一対の筒内圧の差の総和を平均有
効圧力相当値ΔPとして ΔP=(P30−P−30)+(P60−P−60) …(5) の式で計算する。
【0049】(5)式の平均有効圧力相当値ΔPと基準
値ΔPminをステップ54で比較し、ΔP≦ΔPmi
nであれば失火が生じていると判断し、ステップ55で
失火時空燃比補正フラグを“1”にセットする。この失
火時空燃比補正フラグは“0”に初期設定している。Δ
P>ΔPminであれば失火していないと判断して図7
のルーチンを終了する。
【0050】失火を生じてないときは、図6においてT
DC前よりTDC後のほうが筒内圧が高くなるので、P
30>P−30かつP60>P−60となり、(5)式
の有効平均圧力相当値ΔPは正のある値を持つが、失火
を生じると、TDCを対称軸にした特性(破線参照)と
なるため、P30≒P−30かつP60≒P−60とな
り、(5)式の平均有効圧力相当値ΔPがほぼ0に近い
値になる。したがって、失火を生じてない場合の(5)
式の平均有効圧力相当値ΔPの最低値を基準値ΔPmi
nとして設定しておけば、ΔP≦ΔPminより失火と
判断できるわけである。
【0051】図9は失火時空燃比補正係数βの算出を説
明するための流れ図で、一定周期(一定時間同期でも、
Ref信号同期でもかまわない)で実行する。
【0052】ステップ61では失火時空燃比補正フラグ
をみる。失火していないときは、失火時空燃比補正フラ
グが“0”であることより、ステップ62で失火時空燃
比補正係数βを100%にクランプして図9のルーチン
を終了する。
【0053】一方、前述した図7において失火が生じた
と判断され、失火時空燃比補正フラグがステップ55で
“1”にセットされたときは、図9においてステップ6
3に進む。ステップ63ではステップ63に進んだのが
初めてかどうかみて、初めてであれば、ステップ64〜
67の初期設定に進む。
【0054】ステップ64では空燃比フィードバック制
御を行っているかどうかみて、空燃比フィードバック制
御中であれば、失火時の空燃比補正との重複制御を避け
るため、ステップ65で空燃比フィードバックを禁止す
るフラグを“1”にセットする。この禁止フラグも
“0”に初期設定している。禁止フラグの“1”へのセ
ットにより、図4において空燃比フィードバック補正係
数αを100%にクランプするわけである(ステップ2
1,23,22)。
【0055】続いてステップ66ではフラグfを“0”
に初期設定し、ステップ67で失火時空燃比補正係数β
に、100%より大きな値の所定値(たとえば120
%)Aを入れる。βへの120%の代入で、上記の
(4)式により燃料が増量される。
【0056】次の周期ではステップ61,63から68
へと流れ、フラグfの値をみるが、f=0であることか
らステップ69に進み、βの値と所定値Bを比較する。
【0057】ここで、所定値Bは減量の最低値を示す値
(たとえば95%)であるため、ステップ69に進んだ
のが始めてあればβ>Bとなり、ステップ70に進む。
【0058】ステップ70では β=β−Δβ …(6) ただし、Δβ:減量分(たとえば1%)の式でβを減
量する。
【0059】次からの周期でステップ70の減量を繰り
返すと、βは120%から119%、118%、…、1
00%、99%、…と小さくなり、やがて95%になる
とステップ69でβ≦Bが成立してステップ71に進
み、フラグfを“1”にセットし、ステップ72で今度
は β=β+Δβ …(7) ただし、Δβ:増量分(たとえば0.1%)の式でβ
を増量する。
【0060】ステップ71でのフラグfの“1”のセッ
トで、次の周期はステップ68からステップ73に流
れ、ここでβと100%を比較する。初めてステップ7
3に進んだときはβ<100%であるため、ステップ7
2に進んでβを増量する。
【0061】次からの周期はステップ72でのβの増量
が繰り返される。この増量でβが99.8%、99.9
%を経て100%になると、β≧100%が成立してス
テップ73からステップ74以降の後処理に進む。
【0062】ステップ74ではβを100%にクランプ
し、ステップ75と76でフィードバック禁止フラグと
失火時空燃比補正フラグをともに“0”にリセットして
図9のルーチンを終了する。
【0063】フィードバック禁止フラグの“0”へのリ
セットで、空燃比フィードバック制御中であれば、図4
においてステップ24以降に進むことになり、空燃比フ
ィードバック制御が再開される。
【0064】ここで、この実施例の作用を図10を参照
しながら説明すると、失火により、空燃比が失火初期に
はリーン側に、失火の中、後期になると、今度は空燃比
がリッチ側に振れている(破線参照)。
【0065】これは、失火の初期においては、一部の未
燃燃料が液状のまま排気管内に付着、滞留する結果、燃
料をあまり含まない、つまりリーンな排気が触媒に流入
するからであり、一方、失火の中、後期になると排気管
壁に付着した未燃燃料が液状のまま徐々に、あるいは高
温の排気管での加熱により蒸発して触媒に流入していく
ため、結果としてリッチな空燃比の排気となるからであ
る。
【0066】したがって、失火の初期には図10の下か
ら1段目と2段目に示したようにHCは多少減少するも
のの、NOxの大幅な増大を招き、失火の中、後期にな
ると、HCが増大している(破線参照)。
【0067】これに対して、この例においては、失火が
生じたことが判定されたら図10の下から3段目に示し
たように、失火時空燃比補正係数βが120%へとステ
ップ的に大きくされ、その後は1%(減量分Δβ)ず
つ95%となるまで小さくされた後、ふたたび0.1%
(増量分Δβ)ずつ100%へと戻される。
【0068】こうしたβの変化により、図10の最上段
に示したように、β>100%の領域では燃料が増量補
正されることから、失火初期に生じる空燃比の大幅なリ
ーン化が抑制され、続くβ<100%の領域での燃料減
量補正により、失火の中、後期における空燃比のリッチ
化が防止される(実線参照)。このようにして失火の初
期から中、後期までの触媒入口での空燃比変動を抑制す
ることで触媒の転化率が失火の全体にわたって高いレベ
ルに保持され、図10の下から1段目と2段目に示した
ように、HC,NOxとも低減できるのである(実線参
照)。
【0069】言い換えると、失火時空燃比補正係数β
は、失火時の空燃比補正を行わない従来例において失火
により生じる空燃比変化に合わせたものである。図10
の最上段に示したように、従来例では失火の初期に一時
的に空燃比がリーン側に大きく振れ、失火の中期から後
期にかけてリッチ側に振れている。また、失火初期の
ーン側の振れは大きいけれども比較的短く、失火の中、
後期のリッチ側の振れは小さいけれども比較的長く続
く。こうした空燃比変化波形を直線で近似したのがβの
波形である。したがって、βの最大値A(120%)お
よび最小値B(95%)ならびにAからBまでの直線の
傾きに相当する減量分Δβ(1%)およびBから10
0%に戻る直線の傾きに相当する増量分Δβ(0.1
%)をどの程度にするかは、マッチングにより定めなけ
ればならない。なお、直線近似は一例であり、一定の曲
線で近似してもかまわない。
【0070】一方、空燃比フィードバック補正中に失火
が生じたときは、空燃比フィードバック補正量αの算出
が禁止されることから、空燃比フィードバック補正によ
る失火時空燃比補正への干渉が避けられている。
【0071】また、燃焼圧力に関係する値と基準値との
比較により失火を判定する場合に、燃焼圧力に関係する
値として、圧縮上死点を中心にして同じクランク角度だ
け前後する位置の一対の筒内圧差の総和(つまり平均有
効圧力相当値)を用いているため、この総和の算出にか
かる時間が、平均有効圧力そのものの算出にかかる時間
より短くかつ簡単である。
【0072】さらに、失火判定に使用する基準値ΔPm
inはエンジン負荷としての基本パルス幅Tpが大きく
なるほど大きく設定しているので、エンジン負荷に関係
なく、基準値ΔPminの設定精度が向上する。
【0073】図11と図12は第2実施例である。第1
実施例では減量分Δβと増量分Δβが一定値であっ
たが、この例では冷却水温Twに応じ、冷却水温Twが
低くなるほど減量分Δβと増量分Δβの値をともに
小さく設定したもので、こうした設定によってたとえ
ば、図13に示したように、低温時はAからBまでの直
線の傾き、Bから100%に戻る直線の傾きがいずれも
高温時より緩やかになる。同一の運転条件でも、低温時
は失火に伴って排気管壁に付着する燃料が高温時より多
くなり、かつ付着燃料の挙動もゆっくりしたものとなる
ので、これに合わせて、低温時は高温時よりΔβとΔ
βの値を小さくするのである。
【0074】なお、Aの値についても、冷却水温Twが
低くなるほど大きくするようにすることもできる。
【0075】この例によれば、冷却水温の低い暖機前に
失火を生じた場合にあっても、暖機後に失火が生じた場
合と同じに失火の全体にわたる空燃比変動を抑えること
ができる。
【0076】図14は第3実施例の点火進角値ADVの
算出を説明するための流れ図で、一定周期(たとえば1
0msec)で実行する。
【0077】この例は、第1実施例と同様に失火時の空
燃比補正を行うほか、失火の中、後期における空燃比の
リーン制御中に点火時期を進角補正するようにしたもの
である。
【0078】ステップ81ではエンジン回転数Nと基本
パルス幅Tpを読み込み、これらの値からステップ82
で所定のマップを参照して基本進角値ADV0を求め
る。
【0079】ステップ83では失火時空燃比補正フラグ
をみてこれが“1”であれば、ステップ84に進み、失
火時空燃比補正係数βと100%を比較する。β<10
0%のときは空燃比のリーン制御中と判断しステップ8
5でβから図15を内容とするテーブルを参照して点火
時期補正量ΔADVを求め、この補正量ΔADVを基本
進角値ADV0に加算した値をステップ86で点火進角
値ADVとすることで、点火時期を進角補正する。図1
5に示したように、点火時期補正量ΔADVはβの値が
小さいほど大きくなる値である。
【0080】一方、失火時空燃比補正フラグが“1”で
もβ≧100%のときや失火時空燃比補正フラグが
“0”のときは点火進角値ADVに基本進角値ADV0
を入れて図14のリーチンを終了する。
【0081】この例では、失火の中、後期における空燃
比のリーン制御中に点火時期が進角補正されることで、
失火の再度の発生を抑制することが可能となる。なお、
空燃比のリーン制御中に点火時期を進角補正するとなぜ
失火の再度の発生が抑制されるのかは現在のところ不明
あるが、実験的には確認されている。
【0082】また、点火時期補正量ΔADVは、βの値
が小さくなるほど(つまり燃料の減量補正値が大きくな
るほど)大きくしているので、燃料の減量補正値の大小
に関係なく、点火時期補正量ΔADVが精度良く与えら
れる。
【0083】実施例では、筒内圧にもとづいて失火が生
じたかどうかを判定したが、特開平5−256184号
公報などで開示されているように、回転変動にもとづい
て失火判定を行うようにしてもかまわない。ただし、筒
内圧にもとづくほうが失火の判定精度が高く、かつ応答
性もよいことはいうまでもない。
【0084】
【発明の効果】第1の発明は、エンジンの運転条件に応
じて基本噴射量を算出する手段と、失火が生じたかどう
かを判定する手段と、この判定結果より失火直後燃料
ステップ的に増量し燃料を徐々に減量し、その
後に前記減量の度合よりも緩やかな度合で増量して失火
直前の値に戻る値を失火時空燃比補正量として算出する
手段と、この失火時空燃比補正量で前記基本噴射量を補
正して燃料噴射量を算出する手段と、この噴射量の燃料
を吸気管に供給する手段とを設けたので、失火の初期に
生じる空燃比の大幅なリーン化が抑制されるだけでな
く、失火の中、後期における空燃比のリッチ化が防止さ
れることから、失火の全体にわたって触媒の転化率を高
いレベルに保持することができ、失火時のHC,NOx
の悪化を防止できる。
【0085】第2の発明は、エンジンの運転条件に応じ
て基本噴射量を算出する手段と、排気中の酸素濃度に応
じた出力をするセンサーと、このセンサーの出力にもと
づいて空燃比フィードバック補正量を算出する手段と、
この補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算
出する手段と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手
段と、失火が生じたかどうかを判定する手段と、この判
定結果より失火直後燃料をステップ的に増量し
燃料を徐々に減量し、その後に前記減量の度合よりも緩
やかな度合で増量して失火直前の値に戻る値を失火時空
燃比補正量として算出する手段と、空燃比フィードバッ
ク補正中かつ前記失火判定時に前記空燃比フィードバッ
ク補正量の算出を禁止し、前記空燃比フィードバック補
正量に代えて前記失火時空燃比補正量で前記基本噴射量
を補正して失火時燃料噴射量を算出し、この失火時燃料
噴射量を前記燃料供給手段に出力する手段とを設けたの
で、空燃比フィードバック補正中に失火が生じたときに
空燃比フィードバック補正による失火時空燃比補正への
干渉を避けることができる。
【0086】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて、前記失火時空燃比補正量が、失火直後に空燃比
をリッチ側にする所定値へとステップ的に大きくなり、
その大きな値から空燃比をリーン側にする所定値へと所
定の減量分ずつ小さくなり、その後にその減量分よりも
小さな所定の増量分ずつ大きくなって失火直前の値に戻
る値であるので、失火の初期から中、後期にかけての空
燃比変動に近似した失火時空燃比補正量を簡易に与える
ことができる。
【0087】第4の発明では、第3の発明において、前
記減量分と増量分を低温時は高温時より小さく設定した
ので、暖機前においても暖機後と同じに失火時空燃比補
正量を精度良く与えることができる。
【0088】第5の発明では、第1の発明から第4の発
明のいずれか一つにおいて、前記失火判定手段は、筒内
圧を検出する手段と、クランク角度を検出する手段と、
圧縮上死点を中心にしてほぼ同じクランク角度だけ前後
する位置の一対の筒内圧を少なくとも1つ以上サンプリ
ングする手段と、この一対の筒内圧差の総和を平均有効
圧力相当値として算出する手段と、この平均有効圧力相
当値と基準値を比較し、平均有効圧力相当値が基準値以
下で失火が生じたと判断する手段とからなるので、失火
判定手段を簡易に構成することができる。
【0089】第6の発明は、第5の発明において、前記
基準値をエンジン負荷が大きくなるほど大きく設定する
ので、エンジン負荷に関係なく、基準値の設定精度を向
上することができる。
【0090】第7の発明は、第1の発明から第6の発明
のいずれか一つにおいて、前記失火時空燃比補正量によ
る燃料の減量補正中に点火時期を進角補正するので、失
火の再度の発生を抑制することができる。
【0091】第8の発明は、第7の発明において、前記
進角補正量を、燃料の減量補正値が大きくなるほど大き
く設定するので、燃料の減量補正値の大小に関係なく、
進角補正量を精度良く与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のシステム図である。
【図2】有効パルス幅Teの算出を説明するための流れ
図である。
【図3】燃料噴射パルス幅Tiの算出と噴射実行を説明
するための流れ図である。
【図4】空燃比フィードバック補正係数αの算出を説明
するための流れ図である。
【図5】筒内圧のサンプリングを説明するための流れ図
である。
【図6】圧縮と膨張の各行程における筒内圧の変化波形
図である。
【図7】失火判定を説明するための流れ図である。
【図8】基準値ΔPminの特性図である。
【図9】失火時空燃比補正係数βの算出を説明するため
の流れ図である。
【図10】前記実施例の作用を説明するための波形図で
ある。
【図11】第2実施例の減量分Δβの特性図である。
【図12】第2実施例の増量分Δβの特性図である。
【図13】第2実施例の作用を説明するための波形図で
ある。
【図14】第3実施例の点火進角値ADVの算出を説明
するための流れ図である。
【図15】点火時期補正量ΔADVの特性図である。
【図16】第1の発明のクレーム対応図である。
【図17】第2の発明のクレーム対応図である。
【図18】第5の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
11 エアーフローメーター 12 クランク角度センサー 13 Oセンサー(酸素濃度センサー) 16 コントロールユニット 21 基本噴射量算出手段 22 失火判定手段 23 失火時空燃比補正量算出手段 24 燃料噴射量算出手段 25 燃料供給手段 31 酸素濃度センサー 32 空燃比フィードバック補正量算出手段 33 燃料噴射量算出手段 34 失火時燃料噴射量算出手段 41 筒内圧検出手段 42 クランク角度検出手段 43 筒内圧サンプリング手段 44 平均有効圧力相当値算出手段 45 比較手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 312 F02D 45/00 312Q 345 345A 368 368S F02P 5/15 F02P 5/15 B (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/22 305 F02D 41/04 305

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの運転条件に応じて基本噴射量を
    算出する手段と、 エンジンの運転条件に応じて基本噴射量を算出する手段
    と、 失火が生じたかどうかを判定する手段と、 この判定結果より失火直後燃料をステップ的に増量し
    燃料を徐々に減量し、その後に前記減量の度合よ
    りも緩やかな度合で増量して失火直前の値に戻る値を失
    火時空燃比補正量として算出する手段と、 この失火時空燃比補正量で前記基本噴射量を補正して燃
    料噴射量を算出する手段と、 この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段とを設けたこ
    とを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】排気中の酸素濃度に応じた出力をするセン
    サーと、 エンジンの運転条件に応じて基本噴射量を算出する手段
    と、 このセンサーの出力にもとづいて空燃比フィードバック
    補正量を算出する手段と、 この補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算
    出する手段と、 この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段と、 失火が生じたかどうかを判定する手段と、 この判定結果より失火直後燃料をステップ的に増量し
    燃料を徐々に減量し、その後に前記減量の度合よ
    りも緩やかな度合で増量して失火直前の値に戻る値を失
    火時空燃比補正量として算出する手段と、 空燃比フィードバック補正中かつ前記判定手段により失
    火が生じたことが判定されたときに前記空燃比フィード
    バック補正量の算出を禁止し、前記空燃比フィードバッ
    ク補正量に代えて前記失火時空燃比補正量で前記基本噴
    射量を補正して失火時燃料噴射量を算出し、この失火時
    燃料噴射量を前記燃料供給手段に出力する手段とを設け
    たことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】前記失火時空燃比補正量は、失火直後に空
    燃比をリッチ側にする所定値へとステップ的に大きくな
    り、その大きな値から空燃比をリーン側にする所定値へ
    と所定の減量分ずつ小さくなり、その後にその減量分よ
    りも小さな所定の増量分ずつ大きくなって失火直前の値
    に戻る値であることを特徴とする請求項1または2に記
    載のエンジンの空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】前記減量分と増量分を低温時は高温時より
    小さく設定したことを特徴とする請求項3に記載のエン
    ジンの空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】前記失火判定手段は、筒内圧を検出する手
    段と、クランク角度を検出する手段と、圧縮上死点を中
    心にしてほぼ同じクランク角度だけ前後する位置の一対
    の筒内圧を少なくとも1つ以上サンプリングする手段
    と、この一対の筒内圧差の総和を平均有効圧力相当値と
    して算出する手段と、この平均有効圧力相当値と基準値
    を比較し、平均有効圧力相当値が基準値以下で失火が生
    じたと判断する手段とからなることを特徴とする請求項
    1から4のいずれか一つに記載のエンジンの空燃比制御
    装置。
  6. 【請求項6】前記基準値をエンジン負荷が大きくなるほ
    ど大きく設定することを特徴とする請求項5に記載のエ
    ンジンの空燃比制御装置。
  7. 【請求項7】前記失火時空燃比補正量による燃料の減量
    補正中に点火時期を進角補正することを特徴とする請求
    項1から6のいずれか一つに記載のエンジンの空燃比制
    御装置。
  8. 【請求項8】前記進角補正量を、燃料の減量補正値が大
    きくなるほど大きく設定することを特徴とする請求項7
    に記載のエンジンの空燃比制御装置。
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