JP2936081B2 - マイクロ波手術器 - Google Patents

マイクロ波手術器

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JP2936081B2 JP3142541A JP14254191A JP2936081B2 JP 2936081 B2 JP2936081 B2 JP 2936081B2 JP 3142541 A JP3142541 A JP 3142541A JP 14254191 A JP14254191 A JP 14254191A JP 2936081 B2 JP2936081 B2 JP 2936081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波により生体
組織の切開,切離,切除等を行うマイクロ波手術器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波手術器は、マイクロ波
照射用中心電極が針状,ボール状等のモノポーラ型の電
極であり、その電極を生体の病変組織に刺入又は圧接
し、その電極とこの電極基底部に位置する外部導体との
間にマイクロ波を発生させ、そのマイクロ波の誘電熱に
より止血,凝固等をきわめて有効に行い、特に実質性臓
器の腫瘍や噴出性出血を伴う潰瘍の手術治療に大きな成
果を挙げている。
【0003】しかし、この針状,ボール状等の電極の場
合、組織の切開,切離,切除において、組織を止血しな
がら切ることができない。そこで、特公昭63−610
21(A61B 17/36)に記載のマイクロ波手術
器を発明し、切開と止血とを同時に行えるようにしてい
る。
【0004】一方、最近の新しい消化器外科手術におい
て、肝,胆,脾その他の実質性臓器の手術につき、開腹
せずに腹腔鏡による非開腹手術方法が行われている。
【0005】これは例えば胆石の除去手術において、腹
部を開腹せずに体外からへそ部を中心として複数個所
(一般に4個所)に直径5〜10mmの孔を穿孔し、予め
無害なガスによって腹腔を膨らませた上、へそ部の孔に
ライトガイドとCCDの入った光学視管を、その周辺の
適当な孔にマイクロ波メス,レーザメス,電気メス等の
電極を体内操作するためのトラカール(外套管)を、そ
の他の適当な2個所の孔に手術介添者が操作する鉗子を
腹腔に入れるための1本宛のトラカールを、それぞれ体
外から挿入する。
【0006】そして、手術者及び介添者がテレビモニタ
により腹腔内を観察しながら胆のおを切離し、体外に摘
出して胆石を取り除く。そして、患者の回復による社会
復帰は、開腹手術では約1個月又はそれ以上を必要と
し、手術痕も10cm位残留するが、この非開腹手術で
は、社会復帰が僅か4,5日であり、手術痕も僅か直径
数mmのものが数個所あるに過ぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記公報に記載
のマイクロ波手術器の場合、止血効果が充分でなく、電
極自体もその構造上使用し難く、臨床上あまり実用され
ないという問題点がある。又、従来の非開腹手術方法
は、患部組織に癒着があると、レーザメス,電気メスを
利用しての手術では癒着を剥離することができなく、実
施することが困難であり、癒着がある場合はどうしても
開腹手術に頼らざるを得ないという問題点がある。
【0008】本発明は、前記の点に留意し、組織の切
開,切離,切除等と止血,凝固とを同時に効果的かつ確
に行うことができ、しかも使用者(手術者)側へのマ
イクロ波の反射がなく、安全で使用し易く、かつ、癒着
剥離も円滑に行い得るマイクロ波手術器を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のマイクロ波手術器は、マイクロ波伝送用内
部導体にマイクロ波照射用中心電極を構成する生体組織
の切開,切離,切除等の手術刃を接続し、手術刃の先端
部を残して絶縁体で手術刃を被覆し、絶縁体の外側に先
細り筒状の外部電極を、先端部が手術刃の先端部に近接
するように設け、外部電極をマイクロ波伝送用外部導体
に接続したものである。
【0010】
【作用】前記のように構成された本発明のマイクロ波手
術器は、マイクロ波伝送用内部導体に接続された手術刃
が、その先端部を残して絶縁体で被覆され、手術刃がマ
イクロ波照射用中心電極を形成し、しかも、絶縁体の外
側にマイクロ波伝送用外部導体に接続された先細り筒状
の外部電極が、その先端部が手術刃の先端部に近接する
ように設けられるため、手術刃で組織切開,切離.切
除等を行うと、組織に対して手術刃をどのような角度で
刺入等しても、必ず、手術刃と外部電極との両方が組織
に接触し、手術刃が形成するマイクロ波照射用中心電極
と外部電極との間の負荷としての組織に、マイクロ波の
強力な電界による誘電熱が集中的に発生し、切開,切
離,切除等の行われた組織局所同時に効率よく確実に
止血,凝固される。 しかも、手術刃(中心電極)のみが
組織に接触した状態でマイクロ波照射を行った場合のよ
うなマイクロ波の使用者(手術者)への反射がなく安全
であり、極めて効率よく、安全,確実かつ円滑に手術が
行われる。
【0011】
【実施例】実施例について図を参照して説明する。ま
ず、1実施例を示した図1ないし図4について説明す
る。1は生体組織の切開,切離,切除等に用いられる
みそり刃(ブレード)状の手術刃であり、基部がマイク
ロ波伝送用内部導体2に接続されマイクロ波照射用中
心電極を構成する。3は手術刃1の先端部,すなわち刃
先を必要なだけ残して手術刃1を被覆した絶縁体であ
、偏平な靭状のテフロン等からる。
【0012】4は内部導体2を被覆した絶縁体、5は絶
縁体4の外周に設けられたマイクロ波伝送用外部導体
あり、内部導体2とともにコネクタ8を形成する。6は
外部導体5の外周2個所に設けられた係止用突部、7は
先細り筒状の外部電極であり、偏平状の先端部が手術刃
1の絶縁体3の先端部近くに位置し、基部が外部導体5
に接続されている。
【0013】9はグリップ、10はグリップ9を貫通し
た同軸ケーブルであり、コネクタ8がグリップ9の先端
に着脱自在に接続されることにより、内部導体2及び外
部導体5が同軸ケーブル10に接続される。11はスイ
ッチである。
【0014】そして、手術刃1及び外部電極7にマイク
ロ波を給電しながら手術刃1で組織切開,切離,切除
等を行うと、このとき、外部電極7の先端部が手術刃1
に近接しているため、組織に対して手術刃1をどのよう
な角度で刺入等しても、必ず、手術刃1と外部電極7と
が同時に組織に接触し、手術刃1が形成するマイクロ波
照射用中心電極と外部電極7との間の負荷としての組織
に、マイクロ波の強力な電界12による誘電熱が集中的
に発生し、切開,切離,切除等の行われた組織局所は同
時に効率よく確実に止血,凝固が行われる。したがっ
て、組織内部の血管等を誤って切断しないように、組織
に対して手術刃1を浅い角度で刺入等しても、小電力で
十分な誘導加熱が組織局所に加わり、その止血,凝固が
効率よく確実に行われる。 しかも、手術刃1のみが組織
に接触する手術器では、極めて大電力のマイクロ波電力
を供給しなければ組織局所に十分な誘電熱が発生しない
のは勿論、いわゆる反射マイクロ波が使用者(手術者)
の手元に伝わるおそれがあり、危険であるが、手術刃1
と外部電極7とが同時に組織に接触する本発明の手術器
にあっては、前記の反射マイクロ波が発生せず、その防
止に高周波チョーク等を設けたりすることなく、極めて
安全に手術をすることができる。 したがって、切開,切
離,切除等の行われた組織局所を同時に小電力で効率よ
く確実に止血,凝固することができ、しかも、マイクロ
波の手術者側への反射もなく、極めて効率よく、安全,
確実かつ円滑に切開,切離,切除等を要する各種の手術
を行うことができ、癒着剥離の手術も行うことができ
る。
【0015】つぎに他の実施例を示した図5及び図6に
ついて説明する。以下図1ないし図4と同一符号は同一
もしくは相当するものを示す。これは手術刃1と内部導
体2が絶縁体3で被覆され、その外周に外部電極7が設
けられ、基部がコネクタ8になっており、全長は3〜3
0cm,太さは10mm以内が好ましい。そして腹腔鏡を用
いての手術の場合は全長が20〜30cm、開腹手術の場
合は全長が3〜10cmが適当である。つぎに図7は手術
刃1の例示図であり、Aは突型、Bは鎌型、Cは押切り
型を示す。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。マイクロ波
伝送用内部導体2に手術刃1が接続され、手術刃1の先
端部を残して絶縁体3で手術刃1が被覆され、絶縁体3
の外側にマイクロ波伝送用外部導体5に接続された先細
り筒状の外部電極7が、その先端部を手術刃の先端部に
近接させて設けられているため、手術刃1で組織
開,切離,切除等を行うと、組織に対して手術刃1をど
のような角度で刺入等しても、必ず、手術刃1と外部電
極7とが組織に同時に接触し、手術刃1が形成するマイ
クロ波照射用中心電極と外部電極7との間の負荷として
の組織にマイクロ波の強力な電界による誘電熱が集中的
に発生し、切開,切離,切除等の行われた組織局所を同
時に止血,凝固することができるしかも、中心電極の
みが組織に接触した状態でマイクロ波照射を行った場合
のようなマイクロ波の使用者(手術者)側への反射もな
く、安全である。 したがって、組織内部の血管等を誤っ
て切断しないように手術刃を組織に浅い角度で刺入等し
ても、極めて効率よく、安全,確実かつ円滑に種々の手
術を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ波手術器の1実施例の切断正
面図である。
【図2】図1の切断平面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1にグリップを装着した正面図である。
【図5】他の実施例の切断正面図である。
【図6】図5の斜視図である。
【図7】A,B,Cは図1の手術刃の変型例の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 手術刃 2 内部導体 3 絶縁体 5 外部導体 7 外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 17/36 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波伝送用内部導体にマイクロ波
    照射用中心電極を構成する生体組織の切開,切離,切除
    等の手術刃を接続し、前記手術刃の先端部を残して絶縁
    体で前記手術刃を被覆し、前記絶縁体の外側に先細り筒
    状の外部電極を、先端部が前記手術刃の先端部に近接す
    るように設け、前記外部電極をマイクロ波伝送用外部導
    体に接続したマイクロ波手術器。
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WO2013172361A1 (ja) * 2012-05-14 2013-11-21 国立大学法人 滋賀医科大学 臓器切離操作具
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