JP2935783B2 - 線形電子加速装置 - Google Patents

線形電子加速装置

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JP2935783B2 JP5039292A JP3929293A JP2935783B2 JP 2935783 B2 JP2935783 B2 JP 2935783B2 JP 5039292 A JP5039292 A JP 5039292A JP 3929293 A JP3929293 A JP 3929293A JP 2935783 B2 JP2935783 B2 JP 2935783B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子線を加速する線
形電子加速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は例えば特公昭58−20120
号公報に示された従来の線形電子加速装置を示す断面図
である。図において、1は当該線形電子加速装置にて加
速される電子ビームを出射する電子銃としてのRF(R
adio Frequency)電子銃である。1aは
電子が放出される電子銃カソード、1bはこの電子銃カ
ソード1aを過熱する電子銃ヒータ、1cは電子銃ヒー
タ1bに電力を供給するヒータリード線、1dはそれら
を一体的に支持するカソード支持機構である。1eは電
子銃カソード1aの放出した電子を加速(減速)する電
子銃空胴、1fはこの電子銃空胴1eにマイクロ波を供
給する電子銃カップラ、1gはこのRF電子銃1を後述
する加速管と接続する真空フランジである。3は前記電
子銃カソード1aより放出されて電子銃空胴1eで加速
(減速)された電子ビームである。4は複数の加速空胴
を備えてこの電子ビーム3を加速する加速管であり、5
は加速管4にて高エネルギーに加速された電子ビーム3
を収束させるための収束コイル、6は収束された電子ビ
ーム3が衝突してX線を発生するターゲットである。ま
た、7はRF電子銃1に供給されるマイクロ波の位相と
振幅を調整する調整手段としての移相減衰器、8は無用
のマイクロ波を吸収する無反射終端器、9はマイクロ波
の反射波をこの無反射終端器8に導くサーキュレータで
ある。10は高電力のマイクロ波を発生するクライスト
ロン等のマイクロ波源であり、11はこのマイクロ波源
10より供給されたマイクロ波の一部を分割して取り出
す電力分配器である。12は真空と大気とを分離してマ
イクロ波のみを通すRF窓である。
【0003】次に動作について説明する。カソード支持
機構1dとRF電子銃空胴1eとの境に置かれた電子銃
カソード1aが、電子銃ヒータ1bによって過熱され高
温になると、電子銃カソード1aの表面より熱電子が放
出される。一方、電子銃空胴1eの電子銃カップラ1f
にマイクロ波源10からの強力なマイクロ波が供給され
ると、この電子銃空胴1eの中の中心軸付近に、軸方向
の強いマイクロ波電界が生成される。電子銃カソード1
aより放出された熱電子はこの強いマイクロ波電界で加
速(減速)されてRF電子銃1より出射される。出射さ
れた電子ビーム3は加速管4に導かれる。加速管4には
マイクロ波源10より大電力のマイクロ波が供給されて
おり、このマイクロ波によって生成された強いマイクロ
波電界によりこの電子ビーム3は加速管4内で高エネル
ギーに加速される。RF電子銃1から出射される電子ビ
ーム3の位相と加速管4の中の加速位相が一致するよう
移相減衰器7で電子銃空胴1eに供給されるマイクロ波
の位相と振幅が調整される。サーキュレータ9はRF電
子銃1と加速管4に定在波形を用いた場合にはマイクロ
波の投入過渡時に全反射が起こるので、加速管4より反
射して来たマイクロ波の反射波を無反射終端器8に導い
てそれに吸収させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の線形加速装置は
以上のように構成されているので、電子銃カソード1a
にかかる電界は電子銃空胴1eのマイクロ波電界によっ
て決められる電界となり、電子銃カソード1aをはなれ
た電子は電子銃空胴1e内で力を受け加速又は減速さ
れ、電子ビーム3としてRF電子銃1から出射される
が、その電子ビーム3の位相とエネルギーは非常に広い
幅をもち、エネルギーの揃ったビーム加速ができなくな
り、又減速された電子ビーム3は直接電子銃カソード1
aをたたくため、電子銃カソード1aの温度を急速に上
昇させることになり、電子ビームエミッションのパルス
幅を広げることができないなどの問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、RF電子銃から取り出される電
子ビームの位相幅とエネルギー幅を小さくすることがで
き、かつパルス幅の制限を事実上なくすことが可能な線
形電子加速装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る線形電子加速装置は、電子銃空胴に隣り合わせてカ
ソード空胴を配置して、その電子銃空胴との隣接部にア
ノードを形成し、そのアノードとカソードとの間に、外
部より供給されるマイクロ波に基づく電界が生成される
カソード空胴を設けたものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る線形電
子加速装置は、電子銃空胴とカソード空胴とに供給する
マイクロ波の位相および振幅を、それぞれ独自に調整す
るための調整手段を設けたものである。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係る線形電
子加速装置は、電子銃空胴とカソード空胴とを実質的に
ドリフトスペースなしで接するようにしたものである。
【0009】また、請求項4に記載の発明に係る線形電
子加速装置は、電子銃空胴の空胴壁に明けられた穴にカ
ソードを配置し、電子銃空胴の空胴壁とカソードとの間
に直流バイアスを印加するための電圧印加手段を設けた
ものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明におけるカソード空胴
は、電子銃空胴に隣り合って配置されて電子銃空胴との
隣接部にアノードが形成され、そのアノードとカソード
との間に、外部より供給されるマイクロ波に基づく電界
を生成して、その電界によってカソードより電子ビーム
を引き出すことにより、電子銃より打ち出される電子ビ
ームの位相幅とエネルギー幅を小さくし、実質的にパル
ス幅の制限がない線形電子加速装置を実現する。
【0011】また、請求項2に記載の発明における調整
手段は、電子銃空胴とカソード空胴のそれぞれに個別に
配置され、両空胴に供給されるマイクロ波の位相と振幅
を互いに独立に調整することにより、電子ビームの位相
幅およびエネルギー幅が小さく、パルス幅の制限が実質
上ない線形電子加速装置を実現する。
【0012】また、請求項3に記載の発明におけるカソ
ード空胴は、ドリフトスペースなしで電子銃空胴と接す
ることにより、電子ビームの位相幅およびエネルギー幅
が小さく、パルス幅の制限が実質上ない線形電子加速装
置を実現する。
【0013】また、請求項4に記載の発明における電圧
印加手段は、電子銃空胴の空胴壁に明けられた穴に配置
されたカソードと、当該電子銃空胴の空胴壁との間に直
流バイアスを印加することにより、その直流バイアス値
の大きさによって電子ビームのミクロパルス幅の調整が
可能な線形電子加速装置を実現する。
【0014】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図について説明する。図1
は請求項1ないし3に記載した発明の一実施例を示す断
面図であり、図2はその要部を拡大して示す部分拡大断
面図である。図において、1はRF電子銃、1aは電子
銃カソード、1bは電子銃ヒータ、1cはヒータリード
線、1eは電子銃空胴、1fは電子銃カップラ、1gは
真空フランジ、3は電子ビーム、4は加速管、5は収束
コイル、6はターゲット、7は移相減衰器、8は無反射
終端器、9はサーキュレータ、10はマイクロ波源、1
1は電分配器、12はRF窓であり、図11に同一符
号を付した従来のそれらと同一、あるいは相当部分であ
るため詳細な説明は省略する。
【0015】また、1hは前記電子銃空胴1eの電子銃
カソード1a側に隣接して設けられたカソード空胴であ
り、図示のように、電子銃空胴1eとの間のドリフトス
ペースを実質的に“0”とするため、鋭いエッジ構造を
介して電子銃空胴1eに接している。1iはこのカソー
ド空胴1hの外導体であり、1jは同じく中心導体であ
る。1kはこのカソード空胴1hの電子銃空胴1eとの
境界部に、前記電子銃カソード1aと対向して形成され
るアノードである。13はカソード空胴1hにマイクロ
波を伝えるカソード空胴カップラ、14は前記電子銃空
胴1eに供給するマイクロ波の位相と振幅を調整してい
る移相減衰器7とは独立に、カソード空胴1hに供給す
るマイクロ波の位相と振幅を調整する調整手段としての
移相減衰器7である。15は無用なマイクロ波を吸収す
る無反射終端器、16はマイクロ波の反射波をこの無反
射終端器14に導くサーキュレータであり、17は前記
マイクロ波源10より供給されたマイクロ波の一部をカ
ソード空胴1hに分割伝送させるための電力分配器であ
る。
【0016】次に動作について説明する。電子銃空胴1
hでは、電子銃カソード1aとアノード1kの間に、カ
ソード空胴カップラ13を介して供給される強力なマイ
クロ波によって、図3にBでその波形を示した、sin
〔ωt−((π/2)+φ)〕で表されるマイクロ波電
界が作られる。この電界によってRF電子銃カソード1
aから放出された熱電子は、カソード空胴1hより引き
出されてRF電子銃空胴1eに打ち込まれる。一方、そ
の電子銃空胴1eには電子銃カップラ1fを介して強力
なマイクロ波が供給されており、そのマイクロ波によっ
て当該電子銃空胴1eの軸方向に、図3にAでその波形
を示した、sin(ωt)で表される強いマイクロ波電
界が作られる。これらのマイクロ波による電界Aおよび
Bの位相が、図3に示すように((π/2)−φ)だけ
ずれていれば、RF電子銃1からは、それらが正の領域
で重なっている部分に対応した、ミクロパルス幅τpを
有する図4に示した電子ビーム3が取り出される。な
お、この電子ビーム3のミクロパルスは加速のためのマ
イクロ波の周波数に比例したもので、そのパルス幅τp
は次式で与えられる。
【0017】 τp=t1 −t2 =((π/2)−φ)/2πω
【0018】ここで、t1 ,t2 は前記マイクロ波電界
AおよびBが正の領域で重なっている部分の始まりと終
りの時間であり、これらt1 およびt2 を、図5に示す
ように電子銃空胴1eでの電子の減速位相tc<tr<
2 以外にとることにより、電子銃カソード1aのバッ
クボンバードを回避することが可能となる。これによっ
て、電子ビーム3の前記ミクロパルスのトレインが出て
いる間を示すマクロパルスの幅も充分長くとることがで
きる。
【0019】実施例2.次に、このように構成された実
施例1による線形電子加速装置をX線源に用いたX線透
過検査装置の一実施例について説明する。図6はそのよ
うな実施例2を示す構成図で、図1と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略する。図において、20は
ターゲット6からのX線を細いビームに絞る線源スリッ
ト、21は検査される被検体、22は被検体で散乱され
たX線を除く像点スリット、23は像点スリット22を
通過したX線を検出する検出器、24,25は検出器2
3で発生した検出信号を増幅する前段増幅器および主増
幅器、26は検出信号と位置関係を決めるマルチプレキ
サ、27はマルチプレキサ26の出力をディジタル化す
るA/D変換器、28は当該X線透過検査装置の全体制
御を行うプロセッサ、29はプロセッサ28の制御でA
/D変換器27の出力より画像信号を生成する画像処理
部、30はこの画像処理部29の処理結果を表示するデ
ィスプレイである。
【0020】次に動作について説明する。まず、実施例
1で説明したように電子ビーム3がRF電子銃1より出
射されて加速管4に打ち込まれる。打ち込まれた電子ビ
ーム3は、マイクロ波源10からRF窓12を介して供
給されている強力なマイクロ波によって加速管4内に形
成される電界で極めて高いエネルギーに加速され、収束
コイル5で収束されてターゲット6に衝突する。この電
子ビーム3の衝突によってターゲット6より発生したX
線を線源スリット20で細いビームに絞り、被検体21
に照射する。この被検体21を透過したX線は像点スリ
ット22を通過するとき、散乱線がこの像点スリット2
2で除去される。散乱線の除かれたX線は検出器23に
送られ、検出器23ではその検出セルのうちのX線が当
たったものから微少な検出信号が発生する。この検出信
号は前段増幅器24および主増幅器25によって所定の
レベルまで増幅され、マルチプレキサ26へ送られる。
マルチプレキサ26は増幅された検出信号と位置関係の
決定を行い、A/D変換器27はそれをディジタル変換
する。プロセッサ28と画像処理部29はA/D変換器
27の出力に基づいて画像信号を生成し、ディスプレイ
30にそれを表示する。これによって、X線透過像をリ
アルタイムで観測することが可能となる。
【0021】実施例3.なお、上記実施例1では、同軸
型のカソード空胴1hを用いた場合について説明した
が、図7に示すように、偏平ドーナッツ型のカソード空
胴1mとしてもよい。この場合にも、電子銃空胴1eと
カソード空胴1mの間のアノード1kと、電子銃カソー
ド1aとの間に強力なマイクロ波電界を生成することが
でき、上記実施例1と同様の効果を奏する。
【0022】実施例4.また、実施例1および3では、
カソード空胴1hと電子銃空胴1eとの間に形成される
アノード1kの形状を鋭いエッジ構造としたものを示し
たが、図8に示すように、カソード空胴1hと電子銃空
胴1eとが接する部分にグリッド状のアノード1nを配
置してもよい。この場合、カソード空胴1hの長さを、
共振空胴内波長λのn/4倍(nは自然数)にすること
により、上記実施例1および3と同様の効果を奏する。
【0023】実施例5. 次に、この発明の実施例5を図について説明する。図9
は請求項4に記載した発明の一実施例の要部を示す部分
拡大断面図で、図2と同一の部分には同一符号を付して
その説明を省略する。図において、1oは直流的にフロ
ーティング状態となっている点で、図2に符号1aを付
したものとは異なった電子銃カソードである。18はこ
の電子銃カソード1oにヒータリード線1cを介して直
流バイアスを印加するための電圧印加手段としての直流
高電圧源である。
【0024】次に動作について説明する。カソード空胴
カップラ3より供給されるマイクロ波によって電子銃カ
ソード1oにかかる電界Vは、図10(a)に示すよう
なサイン(sin)関数もしくはコサイン(cos)関
数となる。ここで、直流高電圧源18より電子銃カソー
ド1oに、前記マイクロ波による電界VRFが電子銃カソ
ード1oから電子ビーム3を引き出す位相とは逆方向の
直流バイアスを印加した場合、その直流バイアス値を図
10(a)にVbias1 ,Vbias2 で示すように
変化させれば、前記電界VRFの電圧値がその直流バイア
ス値を超えている時間だけ、エミッション電流Ieが流
れることとなって、図10(b)に示すようにミクロパ
ルス電流のパルス幅を可変することが可能となる。即
ち、直流バイアスの電圧値が0であれば図10(b)に
0 で示すミクロパルス電流が得られ、直流バイアスの
電圧値がVbias1 の場合にはP1 ,Vbias2
場合にはP2 で示すミクロパルス電流がそれぞれ得られ
る。
【0025】実施例6. なお、上記実施例5では電子銃空胴1eとカソード空胴
1hの2つの空胴を備えたものについて説明したが、必
ずしも2つの空胴を備えている必要はなく、電子銃空胴
1eの空胴壁にけられた穴に電子銃カソード1oを配
置して、電子銃空胴1eの空胴壁と電子銃カソード1o
との間に直流高電圧源18にて直流バイアスを印加すれ
ば、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、電子銃空胴に隣り合わせてカソード空胴を配置
し、両空胴の隣接部に形成されたアノードとカソードと
の間に、外部より供給されるマイクロ波に基づく電界を
生成し、その電界にてカソードより電子ビームを引き出
すように構成したので、当該電子ビームの位相幅とエネ
ルギー幅を圧縮することができ、実質的にはパルス幅の
制限がなくなり、電子ビームのビームスペクトルが良好
で、カソードへのバックボンバードもさけられて、ミク
ロパルス幅の長い電子ビームが取り出せる線形電子加速
装置が得られる効果がある。
【0027】また、請求項2に記載の発明によれば、電
子銃空胴とカソード空胴のそれぞれに供給されるマイク
ロ波の位相と振幅を互いに独立して調整するように構成
したので、電子ビームのミクロパルス幅を自由に変える
ことができるとともに、電子ビームのビームスペクトル
が良好で、カソードへのバックボンバードもない線形電
子加速装置が得られる効果がある。
【0028】また、請求項3に記載の発明によれば、電
子銃空胴とカソード空胴がドリフトスペースなしに接す
るように構成したので、電子ビームのビームスペクトル
が良好で、カソードへのバックボンバードもない線形電
子加速装置が得られる効果がある。
【0029】また、請求項4に記載の発明によれば、電
子銃空胴の空胴壁に明けられた穴に配置されたカソード
と、当該電子銃空胴の空胴壁との間に直流バイアスを印
加するように構成したので、その直流バイアス値の大き
さによって電子ビームのミクロパルス幅を自由に調整す
ることが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による線形電子加速装置を
示す断面図である
【図2】上記実施例の要部を示す部分拡大断面図であ
る。
【図3】上記実施例におけるRF電子銃のマイクロ波位
相関係を示す波形図である。
【図4】上記実施例におけるRF電子銃のミクロパルス
を示す波形図である。
【図5】上記実施例におけるRF電子銃により電子ビー
ムのエネルギースペクトルを示す波形図である。
【図6】この発明の実施例2による、この発明の線形電
子加速装置を用いたX線透過検査装置を示す構成図であ
る。
【図7】この発明の実施例3を示す部分拡大断面図であ
る。
【図8】この発明の実施例4を示す部分拡大断面図であ
る。
【図9】この発明の実施例5を示す部分拡大断面図であ
る。
【図10】上記実施例の動作を説明するための波形図で
ある。
【図11】従来の線形電子加速装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電子銃(RF電子銃) 1a カソード(電子銃カソード) 1e 電子銃空胴 1h カソード空胴 1k アノード 1m カソード空胴 1n アノード 1o 電子銃カソード 3 電子ビーム 4 加速管 7 調整手段(移相減衰器) 14 調整手段(移相減衰器) 18 電圧印加手段(直流高圧源)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃のカソードより放出された電子を
    マイクロ波が印加された電子銃空胴に導いてその速度を
    調整し、得られた電子ビームを前記電子銃より加速管に
    打ち込み、前記加速管に印加したマイクロ波による電界
    でその電子ビームを高エネルギーに加速する線形電子加
    速装置において、前記電子銃に、前記電子銃空胴に隣り
    合って配置され、その電子銃空胴との隣接部にアノード
    が形成されてマイクロ波が供給され、前記アノードと前
    記カソードとの間に、前記マイクロ波による電界が生成
    されるカソード空胴を設けたことを特徴とする線形電子
    加速装置。
  2. 【請求項2】 前記電子銃空胴と前記カソード空胴とに
    供給する前記マイクロ波の位相および振幅を互いに独立
    に調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の線形電子加速装置。
  3. 【請求項3】 前記電子銃空胴と前記カソード空胴の間
    のドリフトスペースを、実質的に“0”としたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の線形電子加速装置。
  4. 【請求項4】 電子銃のカソードより放出された電子を
    マイクロ波が印加された電子銃空胴に導いてその速度を
    調整し、得られた電子ビームを前記電子銃より加速管に
    打ち込み、前記加速管に印加したマイクロ波による電界
    でその電子ビームを高エネルギーに加速する線形電子加
    速装置において、前記電子銃空胴の空胴壁に明けられた
    穴に前記カソードを配置し、前記電子銃空胴の空胴壁と
    前記カソードとの間に直流バイアスを印加する電圧印加
    手段を設けたことを特徴とする線形電子加速装置。
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