JP2935724B2 - 食品等の殺菌装置 - Google Patents

食品等の殺菌装置

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JP2935724B2 JP2068350A JP6835090A JP2935724B2 JP 2935724 B2 JP2935724 B2 JP 2935724B2 JP 2068350 A JP2068350 A JP 2068350A JP 6835090 A JP6835090 A JP 6835090A JP 2935724 B2 JP2935724 B2 JP 2935724B2
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  • Container Filling Or Packaging Operations (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、流動性食品、医薬品等の殺菌装置に関する
ものである。
従来の技術 食品、医薬品等の殺菌処理手段としては、被殺菌物を
袋等の容器に充填密封した後、レトルトに入れるか、高
圧タンク内を連続的に移送するかして所定時間高温高圧
下で加熱することが特開昭64−51069号公報等で知られ
ている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら前記従来の方法は、タンク自体を高圧と
同時に高温に保持し、被殺菌物である内容物を容器の外
部から加熱するので、内容物が過剰に加熱されやすく、
特にポリエチレン袋のようなプラスチックの容器の場合
には容器に白化現象が発生したり、袋又は容器の形状よ
っては被殺菌物を迅速かつ均等に加熱できなかったりす
ると共に被殺菌物の温度管理も困難であり、しかも熱効
率も悪く殺菌装置の構成も複雑化する等の問題点があ
る。
本発明はこのような現状に鑑み、被殺菌物の加熱殺菌
の温度制御が容易で品質を低下させることなく加熱殺菌
できると共に熱効率の良い殺菌装置を提供することを目
的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は前記目的を達成するために、原料を殺菌温度
以上に高温加熱する高温加熱装置を下部に冷却槽を設け
た高圧タンクの外部に設けると共に該高圧タンク内には
気相部と冷却槽とを順次循環するように張架した容器の
搬送装置と前記高温加熱装置で加熱された被殺菌物を気
相部の搬送装置に保持された容器に充填する充填装置と
前記充填された容器の充填口をシールする密封装置と前
記充填装置手前の搬送装置に容器を供給する容器供給装
置と殺菌された充填容器を搬送装置から取り出す容器取
り出し装置とを夫々設置したことを要旨とするものであ
る。
本発明における被殺菌物は各種ジュース、スープ、コ
ーヒー類、パスタソース、ミートソース、ホワイトソー
ス類、おかゆ、おもゆ、流動食等の流動食品、輸液、輸
血用血液等の流動性医薬品を意味し、これらをポリエチ
レン等のプラスチック袋又は容器に充填密封して加熱殺
菌するものである。
本発明は前記被殺菌物を直接その殺菌温度以上に高温
に加熱し、この加熱された状態の被殺菌物を直ちに高圧
タンクにおいて脱気されたプラスチック容器に充填密封
し、被殺菌物の殺菌に必要な所定時間高温状態に保持し
て所要の殺菌を行った後にこれを更に冷却して高圧タン
ク内から取り出すものである。
作用 また本発明装置は、流動性の被殺菌物を高圧タンク外
の高温加熱装置で所定の殺菌温度以上に高温加熱したも
のを、高圧タンクの気相部において容器供給装置から搬
送装置で供給されてくる容器に充填装置で充填した後、
その充填口を密封装置でシールして所定の殺菌時間気相
部を移送して所要の殺菌を行ってから冷却槽に移送して
冷却し、次いで容器取り出し装置で高圧タンクに取り出
すものである。
実施例 本発明の装置の詳細を実施例について説明すると、原
料タンク1内の流動性食品、輸血用血液や輸液等の流動
性医薬品等の被殺菌物は、高圧タンク3の真上に設けら
れた熱交換装置、又はその他の高温加熱装置2中を通過
して被殺菌物をこれに適応した殺菌温度以上の110〜140
℃に高温加熱し、これを断熱性パイプ等を介して直ちに
1.2〜2.0kgに加圧された常温の高圧タンク3内に設置さ
れた充填装置4に移送できるように構成されている。
前記高圧タンク3内の下部には冷却槽5が設けられる
と共に該高圧タンク3内には充填用の容器を収容するリ
テーナー6を取付けた搬送用装置7が上部の気相部と下
部の冷却槽5とを循環して間歇駆動するように張架され
ており、更に気相部における前記搬送装置7の始端部上
方には前記リテーナー6に容器を供給する容器供給装置
8とリテーナー6内の充填容器を取り出す容器取り出し
装置9とが夫々設置されている。
しかして前記充填装置4の充填ノズルは容器供給装置
8の前方に設けられ、搬送装置7の間歇停止時において
リテーナー6内の容器に被殺菌物を高温状態で充填する
と共に該充填装置4の前部には更に密封装置10が設置さ
れ、被殺菌物を充填した容器の開口部をシール密閉する
ように構成されている。
従って高温加熱装置2によって殺菌温度以上の110〜1
40℃に加熱された被殺菌物は高圧タンク3内で充填装置
4で容器に充填され、該容器は搬送装置7のリテーナー
6を介して所定時間気相部を間歇移送されて被殺菌物の
熱で殺菌された後、高圧タンク3の下部に設けられた冷
却槽5を間歇移送されて冷却されてから再び気相部に搬
送され、その間歇停止時に容器取り出し装置9によって
リテーナー6から高圧タンク3外に取り出されて殺菌が
完了されるものである。
前記高温加熱装置2の加熱温度、高圧タンク3の圧
力、搬送装置7の間歇移送速度は、被殺菌物の種類、
量、容器の種類、殺菌時間等に応じて調節できるように
構成されており、例えば118℃で4分間で殺菌できる被
殺菌物の場合、被殺菌物を予めその殺菌温度より稍々高
く120℃に高温加熱装置2で加熱してこれを1.3kg/cm2
高圧タンク3内でポリエチレン等の袋に充填密封して気
相部を4〜5分間間歇的に搬送すると118℃になって所
定の殺菌処理が完了するので、これを冷却槽5に搬送し
て冷却してから高圧タンク3から取り出せばよい。なお
図中11は冷却水循環ポンプ、12は冷却装置である。
また輸液、輸血用血液等のように空気、その他の混入
を確実に防止し殺菌を確実にする場合には、これらの容
器の充填部を密封してある密封容器を使用して高圧タン
ク内で充填部を開口して被殺菌物を充填できるように充
填装置4の手前に容器充填部切断装置を設けると共に更
に前記密封容器を下向きにして搬送装置7のリテーナー
6に供給して充填部を切断した後、搬送装置7を180度
回動して容器の充填部を上向きにして充填装置4による
充填と密封装置10による充填部の密封を行った後に、搬
送装置7を180度反転して再び密封した充填部を下向き
にして搬送できるように搬送装置7に容器反転装置を設
けるのが好適である。
更に前記容器供給装置8及び容器取り出し装置9にお
ける容器の出し入れ手段は高圧タンク3内の圧力を低下
させることのない従来知られている方式、例えば特公昭
56−43350号公報、特開昭64−51069号公報等の公知の方
式を使用するものである。
発明の効果 本発明は殺菌物の殺菌温度以上に加熱する高温加熱装
置を高圧タンク外に設けると共に下部に冷却槽を設けた
高圧タンク内には加熱手段を設けないで、その気相部及
び冷却槽を循環する容器の搬送装置と、容器に充填する
充填装置、容器のシール密封装置、容器の供給装置及び
充填された容器取り出し装置だけを設置するようにした
ので、高圧タンクの構成及び設備を簡易化しながらこの
種加熱装置の熱効率を著しく向上できると同時に殺菌温
度の温度管理も容易であり、しかも殺菌物の容器等にも
左右されることなく均一に殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の高圧タンク内部の正面図である。 2……高温加熱装置、3……高圧タンク、4……充填装
置、5……冷却槽、7……搬送装置、8……容器供給装
置、9……容器取り出し装置、10……密封装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65B 55/10 B65B 55/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料を殺菌温度以上に高温加熱する高温加
    熱装置を下部に冷却槽を設けた高圧タンクの外部に設け
    ると共に該高圧タンク内には気相部と冷却槽とを順次循
    環するように張架した容器の搬送装置と前記高温加熱装
    置で加熱された被殺菌物を気相部の搬送装置に保持され
    た容器に充填する充填装置と前記充填された容器の充填
    口をシールする密封装置と前記充填装置手前の搬送装置
    に容器を供給する容器供給装置と殺菌された充填容器を
    搬送装置から取り出す容器取り出し装置とを夫々設置し
    たことを特徴とする食品等の殺菌装置。
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