JP2935376B2 - 永久磁石 - Google Patents

永久磁石

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JP2935376B2
JP2935376B2 JP2329763A JP32976390A JP2935376B2 JP 2935376 B2 JP2935376 B2 JP 2935376B2 JP 2329763 A JP2329763 A JP 2329763A JP 32976390 A JP32976390 A JP 32976390A JP 2935376 B2 JP2935376 B2 JP 2935376B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は,例えば,自動車用モーター等に組み込ま
れて高温雰囲気での使用に際しても減磁しないFe−B−
R系永久磁石に係り,Mo,Al,Cuを必須元素として,DyやTb
の稀少かつ高価な重希土類を必須とせず,高い最大エネ
ルギー積を維持しかつ高保磁力を有し,合金粉砕性なら
びに耐食牲にすぐれた永久磁石に関する。
(従来の技術) 永久磁石材料は一般家庭の各種電気製品から,自動車
や通信器部品,大型コンピューターの周辺端末機まで,
幅広い分野で使われる極めて重要な電気・電子材料の一
つである。
近年の電気・電子機器の高性能化・小型化の要求に伴
い,永久磁石もまた高性能化が求められている。従来は
このような要求に答える永久磁石として希土類コバルト
磁石が知られていたが,希土類コバルト磁石は希土類と
して,希土類鉱石中にあまり含まれておらず,高価なSm
を多量に必要とし,またCoを50〜60wt%も必要としてい
た。
出願人は先に,資源的に稀少で高価なSmやCoを必須と
せず,かつ重希土類元素として,希土類鉱石中に含まれ
ているNdやPrのような軽希土類元素を中心元素とし,さ
らに鉄とボロンを用いることにより,すぐれた磁気特性
を有する一軸性の磁気異方性を持った,鉄・ボロン・希
土類Rを必須元素とする三元化合物の存在を見出し,従
来の希土類コバルト磁石の有する最大エネルギー積を大
きく越える高い永久磁石特性を有するFe−B−R系磁気
異方性焼結磁石を提案した(特公昭61−34242号)。な
お,この三元化合物は格子定数 ao≒8.8Å、co≒12.2
Åの正方晶でR2Fe14Bの組成式で表わされる。
一方,永久磁石は益々苛酷な環境,例えば,磁石の薄
型化に伴う自己減磁界の増加,コイルや他の磁石から加
えられる強い逆磁界,機器の高速化や高負荷化に伴う高
温度の環境等に晒されることが多くなっている。
このFe−B−R系磁気異方性焼結磁石は,希土類とし
てNdやPrを選んだ場合,多少の組成,製造方法の変更に
影響されず,保磁力(iHc)の温度係数がほぼ一定で,
約−0.6/℃の値を有していることが知られている。
従って,上記の如き苛酷な環境下で使用するために
は,一層の高保磁力を有することが必要とされる。
出願人はさらに,Fe−B−R系永久磁石において,Rの
一部にDy,Tb等の重希土類元素を用いることによって,
このような高保磁力の要求に答えることを提案した(特
開昭60−32606号)。
また,出願人は,工業レベルの原料中に含まれるAl,S
i,Cu,Cr,Ni,Mn,Zn等の微量不純物の量を調整し,さらに
所定の熱処理を施すことによって,最大エネルギー積を
低下させることなく,著しく高い保磁力を該焼結磁石が
得られることを知見し提案した(特開平1−220803
号)。
(従来技術の問題点) しかし,前記Dy,Tb等の重希土類元素は,希土類鉱石
中に存在する量は極めて少なく,また高価でもあり,高
温での磁石特性の安定化のためには5wt%以上のDyが必
要であり,工業的生産上なお不都合である。
これらの高価な重希土類を用いずに保磁力を増加させ
る方法として,V,Cr,Mn,Ni,Mo,Zn等の添加元素Mを加え
る方法(特開昭59−89401号)やNd,Pr等の希土類量,ボ
ロン量を増加する方法(特公昭61−34242号)がある。
ところで,添加元素Mを用いる方法は,確かに1〜2
原子%のMの添加にて保磁力の増加に顕著な効果を有す
るが,それ以上の保磁力を必要とする場合により多くの
Mを添加しても,保磁力増加の効果は極めて小さくな
り,また,Mの多くはボロンと共に非磁性の硼化物を形成
し,最大エネルギー積の急速な低下を招来するとされて
いた。また,希土類量やボロン量の増加は,多くのMと
同様に保磁力の漸増と最大エネルギー積の急速な低下を
招くと考えられている。
また,高性能化に伴ないFe−B−R系永久磁石の組成
が低R,低B組成へ移行するに従いインゴット中に初晶Fe
が析出し,製造工程においてインゴットの粉砕性を阻害
する問題がある。
さらに,Fe−B−R系永久磁石は,空気中で酸化し次
第に安定な酸化物を生成し易い希土類元素及び鉄を含有
するため耐食牲に問題があり,前記のCo添加により改善
されるが,温度80℃,相対温度90%の条件下の耐食性試
験で初期磁石特性が劣化し,非常に不安定であった。ま
た,Co添加によりiHcおよび抗折力が低下する問題点があ
った。
(発明の目的) この発明は,かかる現状に鑑み,上記各問題点を解
消,すなわち高価な重希土類元素を必要とせず,保磁力
の増加に伴う著しい最大エネルギー積の低下がなく,20M
GOe以上を保持しかつ1kOe以上の高保磁力を有するこ
と,磁石合金の粉砕性にすぐれ,耐食牲のすぐれたFe−
B−R系永久磁石を提供することを目的とする。
(発明の概要) この発明は,Fe−B−R系永久磁石において,保磁力
の向上を図ることを目的に,組成的な検討を重ねた結
果,Moを添加するとインゴット中の初晶Feが微細化さ
れ,粉砕効率が上ることを知見,Cu,Al,およびMoを複合
添加することにより,特定のMo対Bの濃度関係(線形)
が存在するときに高いiHcが得られ,製造工程において
高iHcの得られる熱処理温度幅が拡大されることを知見,
Cu,Al,およびMoを複合添加すると,特定のMo対Bの濃度
関係(線形)が成立する時に高iHcが得られる特定のCo
濃度範囲が存在することを知見,Cu,Al,およびMoを複合
添加して得られるiHcの向上効果はDy,Tbの添加の効果と
相加的であると共にさらに5kOeのiHc増加が得られ,Dy添
加量を大幅に(DyはiHcを2kOe/wt%で変化させる)低減
化できることを知見し,Mo,Al,Cuを必須元素とするFe−
B−R系永久磁石が,20MGOe以上を保持しかつ15kOe以上
の高保磁力を有すること,磁石合金の粉砕性にすぐれ,
耐食牲にすぐれることを知見して,この発明を完成した
ものである。
すなわち,この発明は,希土類R 12at%〜18at%,
但し,RはPr,Nd,Dy,Tbおよび不純物として含まれる他の
希土類であり0.8≦(Pr+Nd+Dy+Tb)/R≦1.0(但しR
はPr,Ndの一種以上のみの場合を含む), B 5at%〜9.5at%, Mo 2at%〜5at%, Cu 0.01at%〜0.5at%, Al 0.1at%〜3at%, 残部実質的にFeからなり,BとMoの量比がat%でBをx,
Moをyとしたとき, (x−4.5)≦y≦(x−3.0) の範囲にあることを特徴とする永久磁石。
また,この発明は上記構成において,Feの一部をCoで
置換し,Co3at%〜7at%含有されることを,あるいはさ
らに,Moのうち90%以下をVで置換したことを特徴とす
る永久磁石である。
殊に,この発明は,上記各組成からなる合金粉末を,
磁界中で加圧,成形し,焼結して得られた焼結体である
ことを特徴とする異方性焼結永久磁石を提供する。
(作用及び成分組成の限定理由) この発明において,希土類RはPr,Nd,Dy,Tbおよび不
純物として含まれる他の希土類であり,0.8≦(Pr+Nd+
Dy+Tb)/R≦1.0を満足すればよい。通常はPr,Ndのいず
れか1種を用いれば足りるが,原料入手の都合等に応じ
てこれらの混合物を用いてもよい。上記不純物としての
他の希土類としては,La,Ce,Sm,Gd,Ho,Er,Tm,Ym等が有
り,主としてLa,Ceである。
Rは,12at%未満では,この発明の特徴である15kOe以
上の高い保磁力が得られず,また,18at%を超えると,
残留磁束密度(Br)が低下して(BH)max 20MGOe以上が
得られないため,12at%〜18at%の範囲とする。
Rが15at%〜17at%の範囲は,(BH)maxを低下させ
ることなく,18kOe以上の保磁力が得られ,特に好ましい
範囲である。
この発明はRとして重希土類を必須とせずに,Nd,Prだ
けで高保磁力を得るが,必要に応じて,前記Nd,Prを僅
かなDy,Tbで置換することにより,保磁力増加の効果が
一層高められる。
このDy,Tbによる置換量は,僅かな添加で保磁力の増
加の効果が得られたが,この発明はNd,Prだで前述した
従来のDy,Tbの積極的な添加と同等以上の効果が得られ
るため,添加の上限を3at%とする。Dy添加は,2〜2.4kO
e/wt%(4.7〜5.6kOe/at%)のiHc増大効果を示し,(B
H)maxは1〜1.3MGOe/wt%の率で減少する。この傾向及
びDy,Tbの高価なことがこの上限を必要とする。Dy,Tb量
(x)の添加の効果は,一般的にiHc(kOe)≧15+α×
x,(4.7≦α≦5.6)で表わされ,0<x≦5で(BH)max
≧20MGOeとなる。
Bは,この発明において,20MGOe以上の最大エネルギ
ー積と15kOe以上の保磁力を得るためには,5at%以上の
添加が必要であるが,9.5at%を超えると残留磁束密度の
低下が見られるため,5at%〜9.5at%とする。
また,Bが6〜8at%(さらに7〜8at%)の範囲は,Dy
を全く添加しなくても室温で17kOe以上の保磁力と同時
に28MGOe以上の最大エネルギー積が得られ,特に好まし
い範囲である。
この発明の特徴のひとつであるMoの添加により,B−ri
ch相(R1+εFe4B4,Rは主としてNd,Pr)が消失し,下
記相(下線が各相中で最も多い元素)からなる。なお,B
−リッチ相R1+εFe4B4のε値は21/19〜31〜27をとる
(ブラウン他,H.F.Brawn et al, Proc.VII Inter.Con
f.of Solid Compounds of Transition Elements,Grenob
ule 1982,II,B11参照)。
(i)Coを含有する場合, 主相:正方晶R2(Fe,Co,Mo)14B 主相を囲む境界相:R−リッチ相(主として(LRE)3Coか
ら成る,LRE=軽希土類) Rm(Fe,Co,Mo)(m/n=1/2〜3/1) ROx(R=主としてNd,Pr) (x=1〜1.5) (Fe,Mo,Co)B相: (Fe,Mo,Co)1.5〜2B (Moは大部分この相にある) この場合,高iHcの得られる熱処理温度幅が拡大し,Co
添加によるiHcの低下を回避できる効果が得られる。
(ii)Coを含まない場合, 主相:正方晶R2(Fe,Mo)14B 境界相:B−リッチ相(主としてMo2FeB2) R−リッチ相(主としてLRE金属),及び (LRE)酸化物 また,高いiHcが増大された広い温度範囲で実現され,
Co添加によるiHcの低下が避けられる。
Rm(Fe,Co,Mo)相としては,二元系R−Co化合物た
るR3Coが0<Co≦6at%で主として生じる(なお,この
相中にはFe,Mo,Dyは極く僅かしか検出されず,大部分は
(Pr,Nd)及びCoである)。より多いCo量では,R3Coの外
に,よりCoリッチな相R7Co3,RCo2等が主として生じる。
また,耐湿性が2倍になり,DyによらないでiHcの向上
を図ることができ,さらに,前記B−rich相が消失して
Rがあまり,Dyが主相,Nb,PrはR−rich相へ夫々分配さ
れるため,Dyが主相中に濃縮されることにより,Dy添加の
効果が増大される効果が得られる。R−rich相中のDyは
全R中の約2at%以下しか検出されなかった。
上述の効果を得るには,Moは2at%以上の添加が必要で
あるが,5at%を越えて添加すると,以下に詳述する如
く,添加増量に伴いBの濃度を増すことが望ましいが,
最大エネルギー積が20MGOe以下たってしまうため,Moは2
at%〜5at%の範囲とする。
Cuは,上述の保磁力の向上効果を得るには,0.01at%
以上の添加が必要であるが,0.5at%を越えて添加する
と,減磁曲線の角型性の低下をもたらすため,Cuは0.01a
t%〜0.5at%の範囲とする。特に,良好な減磁曲線の角
型性が得られるCuの添加範囲は0.02〜0.2at%(さらに
0.02〜0.09at%)である。0.3at%までのCuは焼結した
ままの状態での保磁力の増大に寄与する。
Alは,上述の保磁力の向上効果を得るには,0.1at%以
上の添加が必要であるが(1.3at%Alまで約6.6kOe/at%
Alにて増加,これ以上では増加率はやや減少),3at%を
越えて添加すると,最大エネルギー積の低下をもたらす
ばかりでなく,キュリー温度Tcの大幅な低下により熱的
安定性が著しく劣化するため,Alは0.1at%〜3at%の範
囲とする。1at%Al当り,Tcは約10℃ずつ,(BH)maxは
約2.6MGOeずつ,夫々減少する。
この発明において,B量は,Moの添加量に比べて多すぎ
る場合は,B−rich相が多くなってMo添加による保磁力増
加の効果が得られない。また,B量が少ないと,R2Fe17
が出現して減磁曲線の角型性が低下する。
従って,BとMoとの量比がat%でBをx,Moをyとしたと
き, (x−4.5)≦y≦(x−3.0)** *iHcにより規定, **Hk及び(BH)maxにより規定 の範囲にあることにより,高いiHc,高い(BH)max,高い
角型性が同時に得られる。
また,V−Co添加をしたNd−Fe−Dy−B−V−Co系永久
磁石も保磁力が向上することを知見したが,VとFe,Bとが
強固に結合するため,実質的に低B組成と類似の組成と
なり,インゴット中のFe析出量が今までの合金よりも増
えて多く,製造工程において粉砕が困難な問題がある。
MoとVは,保磁力の観点からは互換可能であるが,粉
砕性を阻害しない程度にFe初晶を阻止するためには,MO
は(Mo+V)の10at%以上とする必要がある。即ち,前
記のMoのうち90%以下をVで置換すると,保磁力の向上
とともにインゴット中のFe初晶の微細化の効果が同様に
得られ,良好な粉砕性が維持される。これは,Mo添加がF
e初晶の液相ラインをFeプアー組成の領域の方向へシフ
トさせるが,一方,V添加は,この溶液ラインをFeリッチ
組成の領域(即ち,Fe初晶を大きなデンドライトとして
析出させる領域内)の方向へシフトさせることに基づく
ものと考えられる。
Coは,Fe−B−R系永久磁石のキュリー温度を高め残
留磁束密度の温度特性を改善し,また耐食牲を向上させ
る効果を有するが,Coを添加するとiHc低下する難点があ
った。しかし,Mo,Al,Cuを複合添加すると,3at%以上,7f
t%以下の添加で高iHcが得られる。より高いiHcを得る
には,4at%〜6at%の範囲が好ましい。
また,Co,Cr,Niの1種以上を合計で0.5at%以上添加す
ると,微粉末を取り扱う工程での酸化量を低減できる利
点がある。さらに,Crを,1at%以上添加した場合は,合
金粉末並びに製品磁石の耐食牲が著しく向上する。
この発明の永久磁石において上記各元素の含有残余を
Feが占める。
この発明の永久磁石を製造する場合は,その構造工程
によりO2やCが含有される場合がある。すなわち,O2
原料,溶解,粉砕,焼結,熱処理などの各工程から混入
する場合があり,8000ppm以下の含有はこの発明の効果を
損ねるものではないが,6000ppm以下の含有が好ましい。
また,Cも原料中から混入したり,粉末の成形性を向上
させるために添加されるバインダーや潤滑剤から由来す
る場合があるが,焼結体中で3000ppm以下の含有はこの
発明の効果を損ねるものではないが,1500ppm以下の含有
が好ましい。
製造方法 この発明による上記組成からなる永久磁石は,公知の
鋳造法等にて製造した等方性磁石のほか,後述する方法
による磁気異方性焼結磁石としてすぐれた磁石特性を発
揮する。まず、出発原料となるFe−B−R組成の合金粉
末を得る。
通常の合金溶解後,例えば,鋳造等,アモルファス状
態とならない条件で冷却して得た合金鋳塊を粉砕して分
級,配合等により合金粉末化してもよく,あるいは希土
類酸化物から還元法によって得た合金粉末を用いること
ができる。
合金粉末の平均粒度は,0.5〜10μmの範囲とする。す
ぐれた磁石特性を得るためには,平均粒度1.0〜5μm
が最も望ましい。
粉砕は溶媒中で粉砕する湿式粉砕でも,N2ガス等の雰
囲気中で粉砕する乾式粉砕のいずれでも可能であるが,
より高い保磁力を得るためには粉末粒度の揃った粉末が
得られるジェットミルなどによる粉砕が好ましい。
次に合金粉末を成形するが,成形方法は通常の粉末冶
金法と同様に行うことができ,加圧成形が好ましく,異
方性とするためには,例えば,合金粉末を50kOe以上の
磁界中で0.5〜3.0ton/cm2の圧力で加圧する。
成形体の焼結は,通常の還元性ないし非酸化性雰囲気
中で所定温度,900〜1200℃にて焼結するとよい。
例えば,この成形体を10-2Torr以下の真空中ないし,1
〜76Torr,純度99%以上の不活性ガスないし還元性ガス
雰囲気中で900〜1200℃の温度範囲(好ましくは950℃以
上)で0.5〜4時間焼結する。
なお,焼結は,所定の結晶粒径,焼結密度が得られる
よう温度,時間等の条件を調節して行う。
焼結体の密度は理論密度(比)の95%以上が磁気特性
上好ましく,例えば,焼結温度1040〜1160℃で密度7.2g
/cm3以上が得られ,これは理論密度の95%以上に相当す
る。さらに,1060〜1120℃の焼結では,理論密度比99%
以上にも達し,特に好ましい。
得られた焼結体を450℃〜900℃,0.1時間〜10時間の条
件で熱処理することを特徴とし,かかる熱処理温度条件
は,所要温度に一定に保持してもよく,またかかる温度
範囲内であれば,除冷したり,あるいは,該温度範囲内
で多段時効処理とするのもよい。
時効処理は,真空ないし不活性ガスないし還元性ガス
雰囲気中で行う。
また,本系焼結磁石の時効処理として,焼結後一旦65
0〜950℃(好ましくは900℃)までの温度に5分から10
時間保持し,上段よりも低い温度で熱処理を行う2段以
上の多段時効処理も有効である。
但し,時効処理等の熱処理は,本発明のおいて,特
に,特定比のCuとAlの共存に基づき,省略することもで
きる(後述の実施例参照)。この特長は,工業的量産の
ための製造工程の短縮化及びコスト節減の観点から,特
に有利である。生成磁石は最高レベル(例えば28kOe以
上)のiHcを焼結したままの状態で得ることができる。
この保磁力レベルは,特別の高温下での磁石の使用に十
分耐えるものものである。
一般に,本発明磁石の高温下での減磁に対する抵抗を
示す温度に依存する減磁率は,Dy,Tb添加なしでPc=2で
用いたとき,150℃で5%以下である。不可逆減磁が現わ
れる温度はDy,Tbの添加によってさらに上昇でき,最適
の場合,200℃での使用も可能とする。
得られた磁石体表面に,耐食牲を高めるため,無電解
めっき法あるいは電解めっき法により耐食性金属めっき
層を被覆したり,あるいは樹脂層等を被覆したり,さら
にはアルミクロメート処理するなど,耐食牲被覆層処理
するとよい。
次に,本発明の方法的側面について述べる。
(1)Mo添加による生成相(主としてMo2FeB2)は非常
に硬いのでジェットにおける粉砕助剤として機能し,
(i)粉末の平均粒径の低下,及び(ii)粉砕効率の増
大をもたらす。かくて,これはジェットミルにとって特
に有利である。
ボールミルを用いたとき,粉砕が困難であり,生成合
金粉末の粒径分布が大きく広がるが,これは,iHc低下の
原因となると考えられる。ボールミルでは,Mo2FeB2の硬
い相を完全には粉砕できないと想定される。大きな粉砕
エネルギーを与えることができるジェットミル法を用い
ることにより,この硬い相を粉砕できるのみならず,硬
いMo2FeB2粒子が合金中の他の相から成る粒子とジェッ
トミル中に衝突し,粉砕効率をさらに改善するものと考
えられる。生成した非常に微細なMo2FeB2粒子は,主相
(正方晶)の粒界に分散してその粒成長抑止剤として作
用する。これが,高いiHcの発現に資すると考えられ
る。
(2)(Mo−V)2FeB2粒子を溶融合金の凝固過程でイ
ンゴット中に非常に微細に分散して析出せしめ,この生
成インゴットを,効率よくジェットミルで粉砕すること
により,最も微細な平均粒子径をもった合金粉末とする
方法が提案される。(Mo−V)2FeB2相の硬い粒子は合
金中の他の相(例えばNd2Fe14B,NdFe4B4又はNd−リッチ
相)のジェット内での循環運動中での粉砕を促進し,磁
石構成相を成す粒子の非常に均一かつ微細な粉末を生成
する。この(Mo−V)2FeB2は,2000℃の高い融点をも
ち,立方状又は針状の初晶として晶出する。
(3)(Nd,Dy)(Fe,Co)14B,Nd又はNdH2の各単相な
いし単結晶微細粒子(例えば1〜10μm)を,(Mo−
V)2FeB2相の微粒子(例えば1〜10μm)と混合し,
焼結磁石中の主相の結晶粒成長を抑制する方法が提案さ
れる。このようにしても,本発明の磁石を製造すること
ができる。なお,NdH2を用いる場合,焼結は真空中にて
行う。
(4)(Nd,Dy)(Fe,Co)14B系のインゴット又は鋳
造合金においてインゴット中でのFe初晶の析出を抑止す
る方法として,Nd−Dy−Fe−Co−B組成の合金にMoを添
加することが提案される。
Fe初晶は,B7at%以下で(Nd=17at%のとき),又は,
B8at%以下で(Nd=13at%のとき)でMoを加えない場合
と比較して抑止される。
(5)粉砕効率及びiHcを高める方法として,(Mo−
V)2FeB2粗粉(50〜500μm)を基本組成の粗粉(50〜
500μm)に混合し,ジェットミルにかけて,微細粒径
の粉末を得る方法が考えられる。
Nd−Dy−Fe−Co(V,Mo)−B組成の粉末は,Nd−Dy−F
e−Co(V,Mo)−Bの(1−w)量に,(Mo−V)2FeB2
の(w)量を(各モル比)次のように配合して得られ
る。
Nd,Dy,Co:目標組成の1/(1−w) Fe:xFe×1/(1−w)−0.2w (xFeは目標Fe濃度) V,Mo,B:(xV,xMo,xB)×1/(1−w)−0.4w (xV,xMo,xBは各目標濃度) (6)Moと共に,特定の少量Cu(0.02〜0.3at%)の共
存により,非常にゆっくりな冷却(炉内冷却等)を除き
冷却速度によらず,最高レベルのiHcが得られる(Cu,0.
2at%以下),或いは,全く冷却速度によらず最高レベ
ルのiHcが得られる(Cu>0.2at%)。
(7)MoとCoの共存に基づく高いiHcを有する磁石は,
従来のNd−Fe−B磁石よりも低い約4〜5kOeの磁界によ
り磁化することができるので,磁化エネルギーを節約で
きる。
実施例 実施例1 純度97wt%のNd(残部はほとんどPrなどの希土類元
素),電解鉄(Si,Mn,Cu,Al,Cr各0.005wt%以下)およ
びBとして 市販のフェロボロン(JIS G 2318 FBLl相当;19.41w
t%B,3.2wt%Al,0.74wt%Si,0.03wt%C,残部その他不純
物とFe), 不純物の極めて少ない市販の高純度ボロン,純Cu,
純Alを用いて, Nd14.4Dyl.6Fe67.15Co5Mo3.85B8Cu0.06A10.5 (実施例1),及び Nd13.9Dyl.6Fe67.5Co5V4B8Cu0.06A10.6 (比較例1) の合金を高周波溶解で溶製後,鋳型に鋳造しインゴット
を得た。
これらのインゴットをモーターグラインダで粗粉砕
し,ジェットミルでN2ガス中で微粉砕を行ない,平均粒
度が2.6〜3.3μmの微粉末を得た。
ジェットミルに所定の一定の装入速度での原料装入後
の粉砕時間と粉砕された微粉末の粒度との関係を測定し
た。
第1図に示す如く,Moを添加したこの発明の場合,As−
castのインゴットでも約6分で定常粉砕の状態に入った
が,Vを添加した類似組成の合金ではAs−castでは15分粉
砕しても定常状態に達せず,粒度も大きく,粉砕できな
いことが分かる。
実施例2 実施例1と同様方法で, Nd14.4Dy1.6Fe71−yCoyMo4B8Cu0.09A10.6 (実施例2),及び Nd14.4Dyl.6Fe75−yCoyB8Cu0.09A10.6 (比較例2) の合金を溶製し,微粉砕を行ない,この原料粉末を10kO
eの磁界中で1.5ton/cm2の圧力で加圧成形し,得られた
圧粉体を1080℃,3時間で焼結し,さらに630℃で1時間
の熱処理を施した。
第2図に示す如く,この発明の3≦y≦7のとき,17k
Oe以上の高保磁力が得られるが,y=2,y=8のときはiHc
は15kOe以下となり,Dyを含有しMo添加を行なわない比較
例2の合金のiHc以下となった。
実施例3 実施例1と同様方法で, Nd16−zDyzFe67Co5Mo4B8Cu0.07A10.9 (実施例3),及び Nd15−zDyzFe77B8Cu0.07A10.9 (比較例3) の合金を溶製し,実施例2と同様方法で,加圧成形,焼
結,熱処理して磁石化した。
第3図に示す如く,この発明の永久磁石は,同一Dy量
の比較例3に対し5kOe高いiHcが得られたことが分か
る。
また,第3の実施例3でDy=3.0at%,iHc=30kOeの磁
石は,200℃,磁石動作点B/H=1.0の使用条件で不可逆減
磁を生じない。
しかし,Dyが3.0at%を越えると,最大エネルギー積は
20MGOe以下となる。従って,この発明の永久磁石は,Nd,
Prだけて高保磁力が得られ,磁石の使用目的に応じて任
意の保磁力を得るDy量を選定できる。
実施例4 実施例3と同様方法で,製造磁石化し,600℃で1時間
の熱処理を施した。
Nd14Dy1.6Fe71−xCo5MoxB8Cu0.05A10.8 なる焼結磁石の磁石特性を測定し,第4図に示す。
第4図に明らかなようにiHcはMoが2at%以上になると
急増し,15kOe以上になる。しかし,Moが5at%を越える
と,(BH)maxが20MGOe以下となる。
実施例5 実施例3と同様方法で,製造磁石化した Nd15.5Dy0.5FebalB6Co5(Mol−uVu)wCu0.02A10.5 なる焼結磁石の抗折力を測定し,第1表に示す。なお,
評価は,n=5で24kg/mm2以上を合格(○),それ以下が
1ケでもあれば不合格(×)と判定した。
実施例6 実施例1と同様方法で, Nd14.4Dy1.6Fe71−(x+y)Co5MoxVyB8Cu0.05A10.8 の合金を溶製し,かつ合金組成のうちMo(x)を0〜4a
t%までとし,且つV(y)で4〜0at%置換したとき,
ジェットミル粉砕する際に,粉砕機中に粉砕されずに残
存する粉末量を測定し,第5図にV置換量と残存粉量と
の関係で示す。Vで置換しないMo量の多い場合,粉砕性
にすぐれることが分かる。逆に,VがMo+Vの90%以上で
は粉砕機内に残存した粉末量が多く,微粉粒度う安定し
ない(実施例1,比較例1)ことと総合すると,未粉砕粉
末が粉砕機内に堆積しつつある状況にあったと推定され
る。かかる状態でこのまま粉砕を続行すると,やがて粉
砕不能になるまで残粉量が堆積し,投入した原料がその
まま排出されるという状況に至る。
実施例7 実施例3と同様方法で,製造磁石化した Nd11Pr3Dy1.6BxMoyCo5FebalCu0.04A10.7 なる焼結磁石の室温のiHcおよび磁石特性を測定した。
第2表に示す如く,y≦x−3.0の範囲でのみ高いiHcが
得られ,x−4.5≦yの範囲でのみ高いHkが得られる。
(x−4.5)≦y≦(x−3.0)の範囲で高い磁石特性が
得られ,好ましいことが分かる。
実施例8 実施例3と同様方法で,製造磁石化した Nd14.4Dy1.6Fe71−xCo5MoxB8Cu0.06A10.8 なる焼結磁石に対して,温度80℃,相対湿度90%の条件
下で100時間放置する耐久性試験を行い,単位面積当り
の重量増加率(△W/Wo)を測定した。
第6図に示す如く,Mo添加によりNDに富み活性なNd
1+εFe4B4相が消えるため耐湿性が向上したことが分
かる。
実施例9 実施例3と同様方法で,製造磁石化した 合金(I)Nd16FebalB8Mo4CuxAly 合金(II)Nd14.4Dy1.6FebalB8Mo4CuxAly なる焼結磁石の磁石特性を測定した。
第3表に示す如く,CuおよびAlがこの発明の永久磁石
の重要な構成元素であることが分かる。
実施例10 Nb10.4Pr3.4Dy2.1Fe66.4−xB8Co5Mo3.9A10.8Cux(x=
0.05〜0.30at%) の組成の合金を作り,実施例1と同様にして焼結磁石と
した。
焼結磁石を炉内で約8〜10℃/分の冷却速度で800℃
まで冷却し,以下放冷した。焼結したままの状態で測定
したiHcを第4表に示す。
第4表に示す通り,Alとの共存下において非常に少量
のCuの存在が非常に高い保磁力(iHc 22kOe以上)を,
焼結したままの状態でも与え,これにより時効処理等の
熱処理を不要とし,コスト低減に資する。
実施例11 Nd10.4Pr3.5Dy2.1FebalCo5B8Mo3.8A10.3Cux(x=0.0
5〜0.2at%) の組成の合金を作り,実施例1と同様にして焼結磁石と
した。
焼結磁石を異なった冷却速度((a)Arガス粒中で冷
却,(b)定常ガス雰囲気中で冷却,(c)炉内で冷
却)で冷却した。得られた磁石(焼結したままの状態)
のiHsを測定し,Cu量の関数として第7図に示す。
第7図から明らかな通り,Cu量に拘らず,不活性ガス
雰囲気又は気流中での冷却は,焼結したままの状態でも
28kOe以上の最高のiHcを示す。一方,炉内での冷却はCu
量に応じiHcを増しCu0.2at%で28kOeに達する。
かくて,CuのAlとの共存は保磁力を最高レベルで安定
化し,また高い保磁力を得るための熱処理を不要とす
る。
(発明の効果) この発明により得られる永久磁石は,Mo,Al及びCuの複
合添加によって,Dy,Tbの添加なしでも20MGOe以上の最大
エネルギー積と15kOe以上の保磁力を有し,150℃以上の
高温に晒されても減磁することなく,安定した磁気特性
を発揮する。そして,この永久磁石においては,MoとB
の量比が特定の範囲にあることにより,一層高いiHc,
(BH)max及び角形性とが同時に発揮される。さらに,Mo
の存在により合金粉末を得るための微粉砕工程の能率が
向上し,高温で安定し,耐食性にすぐれた永久磁石を低
コストで得ることができる(相構成の安定化,Bリッチ相
(Rに富み活性な,例えばNd1+εFe4B4相)の抑止
等)。また,AlとCuの共存により熱処理なしでも高い保
磁力を得ることができる(製造工程短縮及び製造コスト
節減)。
この発明において好ましくは,Dy,Tbの少量添加により
相加的にさらに保磁力を増大でき,Mo,Al及びCuの複合添
加効果によって,従来高保磁力を得るのに必要であった
DyやTbの添加量を約1/2〜2/3に削減できる(高価な重希
土類元素の使用量削減及びDyやTbの添加による(BH)ma
x低下防止)。
【図面の簡単な説明】
第1図は粉砕時間と平均粒経との関係を示すグラフであ
る。 第2図はCo量とiHcとの関係を示すグラフである。 第3図はDy量とiHcとの関係を示すグラフである。 第4図a,b,cは夫々Mo量とBr,(BH)max,iHcとの関係を
示すグラフである。 第5図はV置換量と比残粉量との関係を示すグラフであ
る。 第6図はMo量と△W/Wo量との関係を示すグラフである。 第7図は,焼結したままの状態での保磁力iHcとCu量の
関係を,焼結後の異なった冷却速度に依存して示すグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富澤 浩之 大阪府三島郡島本町江川2丁目15―17 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (72)発明者 三野 修嗣 大阪府三島郡島本町江川2丁目15―17 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−165305(JP,A) 特開 昭63−115304(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希土類R 12at%〜18at%, 但し,RはPr,Nd,Dy,Tbおよび不純物として含まれる他の
    希土類であり 0.8≦(Pr+Nd+Dy+Tb)/R≦1.0(但しRはPr,Ndの一
    種以上のみの場合を含む), B 5at%〜9.5at%, Mo 2at%〜5at%, Cu 0.01at%〜0.5at%, Al 0.1at%〜3at%, 残部実施的にFeからなり, BとMoとの量比がat%でBをx,Moをyとしたとき, (x−4.5)≦y≦(x−3.0) の範囲にあることを特徴とする永久磁石。
  2. 【請求項2】Feの一部をCoで置換し,Co 3at%〜7at%含
    有されることを特徴とする請求項1記載の永久磁石。
  3. 【請求項3】Moのうち90%以下をVで置換したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の永久磁石。
  4. 【請求項4】合金粉末を,磁界中で加圧,成形し,焼結
    して得られた焼結体であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一記載の永久磁石。
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