JP2935357B2 - 映像信号高能率符号化装置 - Google Patents

映像信号高能率符号化装置

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JP2935357B2 JP14433797A JP14433797A JP2935357B2 JP 2935357 B2 JP2935357 B2 JP 2935357B2 JP 14433797 A JP14433797 A JP 14433797A JP 14433797 A JP14433797 A JP 14433797A JP 2935357 B2 JP2935357 B2 JP 2935357B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像信号の上下
をマスクしたレターボックスタイプの映像信号を高能率
符号化する映像信号高能率符号化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】映像の種類,方式によって異なるアスペ
クト比(画面の横と縦の長さの比)が採用されている。
映画映像においては、アスペクト比が1.85対1であ
るビスタビジョンやアスペクト比が2.35対1である
シネマスコープ等が知られている。テレビジョン画像と
しては、EDTV,HDTV方式で採用されているアス
ペクト比16対9(1.78対1)や従来のNTSC方
式で採用されているアスペクト比4対3(1.33対
1)等が知られている。
【0003】図17はレターボックスタイプ画像の説明
図である。例えば、シネマスコープ(アスペクト比2.
35対1)の映画映像を、そのアスペクト比(2.35
対1)を変えずに画面のアスペクト比が4対3(1.3
3対1)であるNTSC方式のテレビジョンサイズで出
力する場合は、図17に示すように、上下がマスクされ
た無画像部分と画像部分とから構成されるレターボック
スタイプの映像となる。NTSC方式の水平走査線数
(ライン数)は有効画面上で480本/フレーム(24
0本/フィールド)である。
【0004】図18はレターボックスタイプの映像信号
を高能率符号化する従来の映像信号高能率符号化装置の
ブロック構成図である。従来の映像信号高能率符号化装
置101は、A/D変換器102と、Y/C分離器10
3と、符号化器104とから構成されている。アナログ
入力信号であるレターボックスタイプのアナログ映像信
号は、A/D変換器102に入力され、デジタル映像信
号へ変換される。A/D変換器102によって変換され
たデジタル映像信号、または、デジタル入力信号である
デジタル映像信号は、Y/C分離器103へ入力され
る。Y/C分離器103は、デジタル映像信号に対して
輝度信号/色差信号分離のデジタル処理を施して、デジ
タル輝度信号Yと2つのデジタル色差信号Cr,Cbを
出力する。デジタル輝度信号Yならびに各デジタル色差
信号Cr,Cbは符号化器104へ供給される。符号化
器104は、デジタル輝度信号Y,各デジタル色差信号
Cr,Cbに対して高能率符号化処理を施して、高能率
符号化された映像符号化信号104aを生成・出力す
る。
【0005】図19は図18に示した符号化器の一具体
例を示すブロック構成図である。図19は、MPEG符
号化を行なう符号化器104を示している。なお、MP
EGについては、ISO−IEC1172−2,ITU
−TH.262/ISO−IEC13818−2に詳細
な説明がなされているので、ここでは概略のみ説明す
る。図19に示したMPEG符号化用の符号化器104
は、第1内部フレームメモリ111と、動き検出部11
2と、動き補償部113と、減算器114と、離散コサ
イン変換器(DCT)115と、量子化器116と、可
変長符号化器117と、逆量子化器118と、逆離散コ
サイン変換器(逆DCT)119と、第2内部フレーム
メモリ120とから構成されている。
【0006】デジタル輝度信号(以下、輝度信号と記
す)Y,2つのデジタル色差信号(以下、色差信号と記
す)Cr,Cbからなるデジタル画像信号(以下、画像
信号と記す)は、第1内部フレームメモリ111に入力
され記憶される。この第1内部フレームメモリ111に
は複数フレームの画像信号が記憶される。
【0007】図20は符号化処理ブロックの説明図であ
る。図20に示すように、第1内部フレームメモリ11
1に記憶された画像信号のうち輝度信号Yは16×16
画素単位のブロックで処理され、各色差信号Cr,Cb
はそれぞれ16×8画素単位を縦方向(垂直方向)にサ
ブサンプリングされて、それぞれ8×8画素のブロック
として処理される。
【0008】図19に示す動き検出部112は、ブロッ
ク化された画像毎にフレーム間(またはフィールド間)
予測による動きベクトルを検出し、検出した動きベクト
ル112aを出力する。動きベクトル112aは動き補
償部113へ供給される。逆量子化器118と逆離散コ
サイン変換器119によって符号化された画像を復号す
るための局部復号回路が構成されており、局部復号され
た局部復号画像信号119aは第2内部フレームメモリ
120に格納される。動き補償部113は、動きベクト
ル112aと第2内部フレームメモリ120から読み出
された局部復号画像120aとを入力として、局部復号
画像に対して動きベクトルに基づく動き補償を施した動
き補償画像信号113aを生成して出力するとともに、
動きベクトル113bならびに予測モード113cを出
力する。動き補償画像信号113aは減算器114へ供
給される。動きベクトル113bならびに予測モード1
13cは可変長符号化器117へ供給される。
【0009】減算器114は、第1内部フレームメモリ
111から読み出された符号化対象画像ブロックの画像
信号111aから動き補償画像信号113aを減算し
て、差分画像信号114aを出力する。差分画像信号1
14aは離散コサイン変換器115へ供給される。離散
コサイン変換器115は、差分画像信号114aに対し
て離散コサイン変換を施してDCT係数115aを演算
して出力する。DCT係数115aは量子化器116へ
供給される。量子化器116は、DCT係数115aに
対して量子化を施して量子化信号(量子化番号)116
aを出力する。量子化信号(量子化番号)116aは、
可変長符号化器117ならびに逆量子化器118へそれ
ぞれ供給される。
【0010】可変長符号化器117は、量子化信号(量
子化番号)116a,動きベクトル113bならびに予
測モード113cをそれぞれ可変長符号化し、さらに、
可変長符号化された量子化信号,動きベクトル,予測モ
ードを所定のデータフォーマットに基づいて多重した映
像符号化信号104aを生成して出力する。
【0011】また、MPEG方式では、フレーム内符号
化を施したIピクチャ(intra−coded pi
cture)ならびにフレーム間符号化を施したPピク
チャ(predictive coded pictu
re)は、動き補償予測の参照信号として用いる。この
ため、IピクチャならびにPピクチャの再生画像が必要
であり、逆量子化器118と逆離散コサイン変換器11
9とによってローカルデコード(局部復号)を行なう。
逆量子化器118は、量子化信号(量子化番号)116
aに対して逆量子化を施してDCT係数118aを出力
する。逆離散コサイン変換器119は、DCT係数11
8aに基づいて逆離散コサイン変換を施して局部復号画
像信号119aを生成し出力する。局部復号画像信号1
19aは第2内部フレームメモリ120に格納される。
【0012】特開平7−177476号公報には、上下
マスク部に補強信号が多重されたレターボックス形式の
ワイドアスペクトテレビジョン信号をブロック化して高
能率符号化する場合に、上下マスク部と補強信号にまた
がるブロックにおける補強信号の歪を低減することが可
能な映像信号処理装置が記載されている。
【0013】この映像信号処理装置は、上下マスク部の
補強信号に隣接するメイン部の映像信号の所定数のライ
ンを補強信号のレベルに置き換える置換手段を備え、補
強信号に隣接するメイン部の映像信号を補強信号のレベ
ルとすることにより、メイン部の映像信号と上下マスク
部の補強信号にまたがる境界ブロックにおいて、ブロッ
ク内での信号の相関が大きくなり、高能率符号化による
補強信号の歪を低減するようにしている。
【0014】また、この映像信号処理装置は、上下マス
ク部の補強信号のラインの順番を並び変える並び変え手
段を備え、補強信号のラインの順番を並び変えることに
より、境界ブロックにおいて補強信号に高能率符号化に
よる歪が発生した場合に、補強信号の歪の影響による妨
害が視覚的に問題にならない位置となるようにしてい
る。
【0015】さらに、この映像信号処理装置は、ブロッ
ク内での垂直方向のレベル差を検出するレベル差検出手
段を備えるとともに、レベル差が所定のレベルを超える
ブロックに対して細かい量子化幅で量子化を行なうよう
量子化手段を制御する量子化制御手段を備え、境界ブロ
ックに対して細かい量子化を行なうことにより、量子化
による補強信号の歪を低減するようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図18に示した従来の
映像信号高能率符号化装置の構成では、以下に示す課題
を有している。ランダム・ノイズ等を含んだ無画像部分
を含むレターボックスタイプの映像信号をそのまま高能
率符号化すると、無画像部分の量子化におけるAC成分
の増加、フレーム間における動き補償予測の予測効率の
低下等によって、無画像部分の符号化により多くの符号
量が割り当てられことになり、その結果画像分の画質が
劣化する。この対策としては、一義的に位置を設定して
無画像部分を均一データに置き換えることが考えられる
が、映画素材などは編集によって境界線がシーン毎に異
なるケースもあり、単純に無画像部分を均一データに置
き換えるわけにはいかない。
【0017】また、レターボックスタイプの映像信号に
おける無画像部分と画像部分との境界線がブロックにま
たがる場合、そのブロックの量子化において量子化歪が
発生し、特にブロック内の画像部分のAC成分に振られ
て無画像部分の劣化が生じ、境界線が不明瞭になる。
【0018】特開平7−177476号公報に記載され
た映像信号処理装置は、補強信号に隣接するメイン部の
映像信号を補強信号のレベルとすることにより、境界ブ
ロックの符号化に伴う歪を低減させているが、この場合
はメイン部の映像が損なわれる虞れがある。また、上下
マスク部の補強信号のラインの順番を並び変えることに
よって補強信号の歪の影響による妨害が視覚的に問題に
ならない位置とすることができるが、歪そのものを低減
させることはできない。さらに、境界ブロックに対して
細かい量子化幅で量子化を行なうことで歪を低減させる
ことは可能ではあるが、符号化効率が低下する虞れがあ
る。
【0019】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、レターボックスタイプの映像信号を高
能率符号化するに際して、符号化効率の向上を図るとと
もに、境界線を含むブロックの量子化歪を低減すること
のできる映像信号高能率符号化装置を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る映像信号高能率符号化装置は、マスクさ
れた無画像部分とマスクされていない画像部分との上下
の各境界線をフレーム毎にライン単位で検出するレター
ボックス境界線検出器と、無画像部分と画像部分との境
界線が映像信号高能率符号化の画像処理単位(ブロッ
ク)にまたがるときに、上下の境界線が上下どちらかの
符号化処理単位の境界位置にくるように画像データに処
理を施す符号化対象画像制御部と、映像信号を高能率符
号化する符号化器とを備えたことを特徴とする。
【0021】符号化対象画像制御部は、境界線が符号化
処理単位(ブロック)にまたがる場合は、上下の境界線
上下どちらかの符号化処理単位の境界位置にくるよう
画面全体をシフトさせるよう構成したことを特徴とす
る。
【0022】符号化対象画像制御部は、境界線を含む画
像処理単位(ブロック)の内側に位置する無画像部分を
隣接する画像部分のデータに置き換えることを特徴とす
る。
【0023】前記符号化対象画像制御部は、無画像部分
をフレーム毎に特定の均一データに置き換えることを特
徴とすする。
【0024】符号化対象画像制御部は、画像部分のみに
対して高能率符号化処理を施すよう構成したことを特徴
とする。
【0025】この発明に係る映像信号高能率符号化装置
は、レターボックス境界線検出器によってマスクされた
上下の無画像部分と画像部分とのそれぞれの境界線の位
置をフレーム毎にライン単位で検出する。符号化対象画
像制御部は、上下の境界線の位置が符号化処理ブロック
にまたがる場合は、境界線の位置が上下どちらかの符号
化処理単位の境界位置となるように、画面全体をシフト
させる。
【0026】符号化対象画像制御部は、画面全体をシフ
トさせたことによって生ずる上端または下端の無画像部
分の空き領域に対して、隣接する無画像部分のデータを
補充する。
【0027】符号化対象画像制御部は、上下に境界線位
置が符号化処理ブロックにまたがる場合は、その符号化
処理ブロック内の無画像部分のデータを隣接する画像部
分のデータに置き換える。
【0028】符号化対象画像制御部は、無画像部分のデ
ータを特定の均一データに置き換える。
【0029】符号化対象画像制御部は、画像部分のみの
データを符号化器へ供給することで、画像部分のみに対
して高能率符号化処理を施す。
【0030】よって、この発明に係る映像信号高能率符
号化装置は、画像信号の上下がマスクされたレターボッ
クスタイプの画像信号を高能率符号化するに際して、予
測効率を向上させるとともに、境界線付近の量子化ノイ
ズを低減させることができ、符号化効率を向上させるこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る映像信
号高能率符号化装置の全体ブロック構成図である。この
発明に係る映像信号高能率符号化装置1は、A/D変換
器2と、Y/C分離器3と、フレームメモリ4と、レタ
ーボックス境界線検出器5と、符号化対象画像制御部
(読み出し/書き込みアドレス発生器)6と、符号化器
7とからなる。
【0032】この映像信号高能率符号化装置1は、アナ
ログ映像信号ならびにデジタル映像信号の2系統の映像
信号を入力することができる。アナログ映像信号はA/
D変換器2に入力され、このA/D変換器2によってデ
ジタル映像信号へ変換されて、Y/C分離器3へ供給さ
れる。デジタル入力であるデジタル映像信号は、Y/C
分離器3へ直接供給される。Y/C分離器3は、デジタ
ル映像信号に対して輝度信号/色差信号分離のデジタル
処理を施して、デジタル輝度信号(以下、輝度信号と記
す)Yと2つのデジタル色差信号(以下、色差信号と記
す)Cr,Cbを出力する。
【0033】輝度信号Yならびに各デジタル色差信号C
r,Cbに分離されたデジタル映像信号はフレームメモ
リ4に供給され、符号化対象画像制御部(読み出し/書
き込みアドレス発生器)6から供給される書き込みアド
レスに基づいて指定されたアドレスに書き込まれる。こ
のフレームメモリ4には、複数フレームのデジタル映像
信号が記憶される。フレームメモリ4に記憶されたデジ
タル映像信号は、符号化対象画像制御部(読み出し/書
き込みアドレス発生器)6から供給される読み出しアド
レスに基づいて読み出される。フレームメモリ4から読
み出された輝度信号Yならびに各色差信号Cr/Cb
は、レターボックス境界線検出器5ならびに符号化器7
へ供給される。
【0034】レターボックス境界線検出器5は、フレー
ムメモリ4から読み出された輝度信号Yならびに各色差
信号Cr/Cbに基づいて、ライン単位でレターボック
スの境界線(無画像部分と画像部分との境界線)を検出
し、境界線検出信号5aを出力する。境界線検出信号5
aは符号化対象画像制御部(読み出し/書き込みアドレ
ス発生器)6へ供給される。
【0035】符号化対象画像制御部(読み出し/書き込
みアドレス発生器)6は、境界線検出信号5aに基づい
て信号処理を行ない、符号化器7へデジタル映像信号を
供給するための読み出しアドレスと画像位置情報6aを
出力する。
【0036】符号化器7は、読み出しアドレスに基づい
てフレームメモリ4から読み出されたデジタル映像信号
に対して符号化対象画像制御部(読み出し/書き込みア
ドレス発生器)6から供給される画像位置情報6aに基
づいて高能率符号化を施して、映像符号化信号7aを出
力する。
【0037】図2はレターボックス境界線検出器のブロ
ック構成図である。レターボックス境界線検出器5は、
アクティビティ検出部51と、レベル検出部52と、比
較部53と、アクティビティ基準値発生部54と、レベ
ル基準値発生部55とを備える。
【0038】フレームメモリ4から読み出された輝度信
号Yならびに各色差信号Cr/Cbは、アクティビティ
検出部51およびレベル検出部52へ供給される。アク
ティビティ検出部51は、輝度信号Yならびに各色差信
号Cr/Cbに基づいて、各ライン毎に後述するアクテ
ィビティ値(ACT)を求める。なお、アクティビティ
値(ACT)は水平方向と垂直方向の2種類(ACT
H,ACTV)が求められる。各アクティビティ値(A
CTH,ACTV)は比較部53へ供給される。レベル
検出部52は、輝度信号Yならびに各色差信号Cr/C
bに基づいて、各ライン毎に後述するレベル値(DC)
を求める。レベル値(DC)は比較部53へ供給され
る。
【0039】比較部53は、アクティビティ検出部51
によって検出されたアクティビティ値(ACTH,AC
TV)とアクティビティ基準値発生部54から供給され
るアクティビティ基準値54aとの大小比較を行なうと
ともに、レベル検出部52によって検出されたレベル値
(DC)とレベル基準値発生部5から供給されるレベ
ル基準値との大小比較を行なうことで、境界線の判別を
行なう。
【0040】比較部53は、境界線の判別を正確に行な
えるようにするために、前述の大小比較を行なうための
各基準値(アクティビティ値(ACTH,ACTV)な
らびにレベル基準値)の補正を行なう構成としている。
比較部53は、符号化対象となっているレターボックス
画像の無画像部分について各検出部51,52で検出さ
れたアクティビティ値(ACTH,ACTV),レベル
値DCに基づいて、アクティビティ基準値を適応的に補
正するためのアクティビティ基準値補正信号53aを生
成して出力するとともに、レベル基準値を適応的に補正
するためのレベル基準値補正信号53bを出力する。ア
クティビティ基準値補正信号53aは、アクティビティ
基準値発生部54へ供給される。レベル基準値補正信号
53bはレベル基準値発生部55へ供給される。
【0041】アクティビティ基準値発生部54は、予め
設定された水平方向アクティビティ基準値BACTH、
ならびに、予め設定された垂直方向アクティビティ基準
値BACTVを比較部53へ供給するとともに、比較部
53からアクティビティ基準値補正信号53aが供給さ
れた場合は、予め設定されたアクティビティ基準値に対
してアクティビティ基準値補正信号53aに基づいて補
正を施した各アクティビティ基準値BACTH,BAC
TVを比較部53へ供給する。
【0042】レベル基準値発生部55は、予め設定され
たレベル基準値BDCを比較部53へ供給するととも
に、比較部53からレベル基準値補正信号53bが供給
された場合は、予め設定されたレベル基準値に対してレ
ベル基準値補正信号53bに基づいて補正を施したレベ
ル基準値BDCを比較部53へ供給する。
【0043】図3は符号化対象画像制御部(読み出し/
書き込みアドレス発生器)のブロック構成図である。読
み出し/書き込みアドレス発生器6は、境界線補正部6
1と、ラインカウンタ62と、読み出し/書き込みアド
レス発生部63とを備える。
【0044】境界線補正部61は、境界線検出信号5a
とラインカウント値62aとに基づいて、境界線の符号
化処理ブロック内の適正位置へのシフト、ブロック内の
無画像部分のデータの置き換え、無画像部分全体の均一
データへの置き換え、画像部分のみの抽出に必要な情報
を生成し、生成した各種の情報を境界線補正信号61a
として出力する。境界線補正信号61aは、読み出し/
書き込みアドレス発生部63へ供給される。境界線補正
部61は、画像部分のみの抽出に際して、符号化器7で
必要な画像の位置情報を生成し、画像位置情報6aとし
て出力する。
【0045】ラインカウンタ62は、レターボックス画
像信号のライン番号を計数して、計数したライン番号を
ラインカウント値62aとして出力する。
【0046】読み出し/書き込みアドレス発生部63
は、境界線補正信号61aとラインカウント値62aと
に基づいて、上述の各処理に応じた読み出しアドレスを
生成して出力する。
【0047】レターボックス境界線の検出動作を行なう
に際して、読み出し/書き込みアドレス発生部63は、
境界線検出窓幅信号6bとラインカウント値62aとに
基づいて、フレームメモリ4から境界線検出窓内の画像
信号を読み出すための読み出しアドレスを生成する。こ
れにより、レターボックス境界線検出器5に対して境界
線検出窓内の画像信号を供給するようにしている。
【0048】図4はアスペクト比が2.35対1である
シネマスコープの画像信号をアスペクト比が4対3
(1.33対1)である現行のNTSC方式のテレビジ
ョンサイズに出力したときのレターボックス画像の一例
を示す説明図である。以下、図4に示すレターボックス
画像を入力画像信号としてこの発明に係る映像信号高能
率符号化装置1の動作を説明する。
【0049】図5はレターボックス画像信号をフレーム
メモリへ書き込む際の書き込みタイミングを示す説明図
である。図5(a)はレターボックス画像信号のライン
番号ならびにフレームメモリ4に対する書き込みアドレ
スを、図5(b)は書き込まれるデータの種別(無画像
部分と画像部分との区別)を示している。
【0050】図1に示したY/C分離器3から出力され
た輝度信号Yならびに各色差信号Cr,Cbは、図5に
示した書き込みタイミングでフレームメモリ4に書き込
まれる。図1に示した符号化器7がMPEG符号化を行
なうものである場合、輝度信号Yの処理単位は図20に
示したように16×16画素のブロックになり、各色差
信号Cr/Cbの処理単位はそれぞれ16×8画素のブ
ロックになる。ここで、図4に示すように、符号化処理
単位のライン方向の集まりをスライス(16ライン)と
する。レターボックスのアスペクト比が予めわかってい
る場合は、図4に示すように、境界線検出窓を設け、こ
の境界線検出窓の中のライン(32ライン)についての
み検出処理を行なうことで、レターボックスの境界線を
効率良く検出することができる。
【0051】図6は境界線の検出タイミングを示す説明
図である。図6(a)は境界線検出窓内(32ライン
分)の画像信号をフレームメモリ4から読み出すための
読み出しアドレスをライン番号との対応で示している。
図6(b)は各ラインのアクティビティ値ならびにレベ
ル差が演算されるタイミングをライン番号との対応を付
けて示している。なお、図6(b)は、アクティビティ
値の演算がなされるライン番号を上段に、レベル値が演
算されるライン番号を下段に示している。図6(c)は
比較部53からの比較結果の出力タイミングを示してい
る。図6(d)は、比較結果に基づく境界線検出信号の
出力タイミングを示している。
【0052】図3に示した読み出し/書き込みアドレス
発生部63は、外部から供給される境界線検出窓幅信号
6bとラインカウンタ62の出力であるラインカウント
値62aとを入力として、フレームメモリ4からレター
ボックス境界線検出器5に画像信号を読み出すための読
み出しアドレスを、図6(a)に示すタイミングで生成
する。これにより、フレームメモリ4から各境界線検出
窓内(32ライン分×2)の画像信号が読み出される。
図2に示すアクティビティ検出部51は、フレームメモ
リ4から読み出された各境界線検出窓内(32ライン分
×2)の画像信号に基づいてアクティビティ値ACTの
検出を行なう。図2に示すレベル検出部52は、フレー
ムメモリ4から読み出された各境界線検出窓内(32ラ
イン分×2)の画像信号に基づいてレベル値DCの検出
を行なう。
【0053】図7はアクティビティの検出方法を示す説
明図である。始めにライン0について隣接する左右の画
素間のレベル差を水平方向に計算していき、これらの絶
対値和を計算する。次に、ライン1に対しても同様の計
算を行なう。次に、ライン0とライン1の隣接する上下
画素間のレベル差を水平方向へ計算していき、2ライン
分の絶対値和を計算する。このようにして、ライン0と
ライン1の水平、垂直のアクティビティをそれぞれ求め
る。次に、ライン1とライン2についても同様にアクテ
ィビティを求めていく。即ち、画素レベルをP(x,
y)とすると、水平方向のアクティビティ値ACTHは
数1の演算、垂直方向のアクティビティ値ACTVは数
2の演算から求められる。なお、数1および数2におい
て、mは画素数、nはライン数である。
【0054】
【数1】
【0055】
【数2】
【0056】図8はレベルの検出方法を示す説明図であ
る。まずライン0の画素レベルの平均を求める。次に、
ライン1の画素レベルの平均を求める。即ち、画素レベ
ルをP(x,y)とすると、レベル値DCは数3から求
められる。なお、数3において、mは画素数、nはライ
ン数である。
【0057】
【数3】
【0058】図2に示す比較部53は、アクティビティ
検出部51から供給される各アクティビティ値ACT
H,ACTVとアクティビティ基準値発生部54から供
給されるアクティビティ基準値BACTH,BACTV
との大小比較を行なうとともに、レベル検出部52から
供給されるレベル値DCとレベル基準値発生部55から
供給されるレベル基準値BDCとの大小比較を行なうこ
とで境界線を判別し、図6(d)に示すタイミングで境
界線検出信号を出力する。
【0059】次に、境界線の判別動作について説明す
る。まず、アクティビティについて説明する。図7にお
いて、ライン0とライン1との間にレターボックス上部
の境界線が存在する場合を想定する。この場合、ライン
0は無画像部分であり動きは少ないために、ライン0の
水平方向のアクティビティ値ACTH0は小さな値とな
る。一方、ライン1は画像部分であるため動きは無画像
部分に比べて多いため、ライン1の水平方向のアクティ
ビティ値ACTH1は大きな値となる。また、ライン0
の垂直方向のアクティビティ値ACTV0は、ライン0
とライン1の垂直方向のアクティビティ、即ち、無画像
部分と画像部分との間のアクティビティなので、その値
は大きなものとなる。
【0060】次に、レベルについて説明する。図8にお
いて、ライン0とライン1との間にレターボックス上部
の境界線が存在する場合を想定する。この場合、ライン
0は無画像部分であり、ライン1は画像部分であるの
で、ライン0のレベル値DC0はライン1のレベル値D
C1に比べて黒レベルに近くなる。
【0061】そして、これらの大小比較の基準値となる
のがアクティビティ基準値(BACTH,BACTV)
とレベル基準値BDCである。比較部53は、数4に示
す条件であるときに、ラインnとラインn+1との間に
境界線が存在すると判断する。
【0062】
【数4】 {(ACTHn<BACTH<ACTHn+1)|(ACTHn>BACTH >ACTHn+1)}& (ACTVn>BACTV)& [{(DCn−BLK)<BDC}&{(DCn+1−BLK)>BDC}]| [{(DCn−BLK)>BDC}&{(DCn+1−BLK)<BDC}]
【0063】なお、数4において、記号|は論理和を、
記号&は論理積を意味している。また、BLKは黒レベ
ルである。
【0064】数4に示した条件は、次のとおりである。
まず、ラインnの水平方向アクティビティ基準値が水平
方向アクティビティ基準値よりも小さく、ラインn+1
の水平方向アクティビティ基準値が水平方向アクティビ
ティ基準値よりも大きい場合(ACTHn<BACTH
<ACTHn+1)、または、ラインnの水平方向アク
ティビティ基準値が水平方向アクティビティ基準値より
も大きく、ラインn+1の水平方向アクティビティ基準
値が水平方向アクティビティ基準値よりも小さい場合
(ACTHn>BACTH>ACTHn+1)、言い換
えれば、隣接する2ラインで一方のラインの水平方向ア
クティビティ基準値が水平方向アクティビティ基準値よ
りも大きく、他方のラインの水平方向アクティビティ基
準値が水平方向アクティビティ基準値よりも小さい場合
を、第1の条件としている。
【0065】次に、ラインnの垂直方向アクティビティ
値が垂直方向アクティビティ基準値よりも大きい(AC
TVn>BACTV)ことを第2の条件としている。
【0066】さらに、ラインnのレベル値と黒レベルと
の差がレベル基準値よりも小さく、かつ、ラインn+1
のレベル値と黒レベルとの差がレベル基準値よりも大き
い場合{(DCn−BLK)<BDC}&{(DCn+
1−BLK)>BDC}、または、ラインnのレベル値
と黒レベルとの差がレベル基準値よりも大きく、かつ、
ラインn+1のレベル値と黒レベルとの差がレベル基準
値よりも小さい場合{(DCn−BLK)>BDC}&
{(DCn+1−BLK)<BDC}、言い換えれば、
隣接する2ラインで一方のラインのレベル値と黒レベル
との差がレベル基準値よりも大きく、他方のラインのレ
ベル値と黒レベルとの差がレベル基準値よりも小さい場
合を、第3の条件としている。
【0067】そして、比較部53は、前述の第1,第
2,第3の条件が共に満足されたときに、nラインとn
+1ラインとの間に境界線が存在すると判断する。
【0068】また、比較部53は、境界線の正確な検出
のため、適応的基準値の補正が行なえるように、アクテ
ィビティ基準値、レベル基準値に対してそれぞれの基準
値補正信号53a,53bを出力する。例えば、現在、
符号化を行なっているレターボックス画像の無画像部分
のアクティビティやレベルより各基準値補正信号53
a,53bを生成する。アクティビティ基準値発生部5
4ならびにレベル基準値発生部55は、それぞれの基準
値補正信号53a,53bに基づいて、各基準値BAC
TH,BACTV,BDCの補正を行なって補正された
各基準値BACTH,BACTV,BDCを出力する。
【0069】比較部53は、レターボックスの上部の境
界線を検出した時点で、図6(d)に示すように、それ
までHレベルとしてい境界線検出信号の論理レベルを
Lレベルにするとともに、レターボックスの下部の境界
線を検出した時点で、論理レベルをHレベルに戻すよう
にしている。
【0070】次に、境界線の補正動作について説明す
る。図3に示した境界線補正部61は、境界線検出信号
5aとラインカウント値62aとを入力として、境界線
の符号化処理ブロック内の適正位置へのシフト、ブロッ
ク内の無画像部分のデータの置き換え、無画像部分全体
の均一データへの置き換え、画像部分のみの抽出に必要
な情報を生成し、境界線補正信号61aとして出力す
る。また、画像部分のみの抽出に際しては、符号化器7
で必要な画像の位置情報を生成し、画像位置情報6aと
して出力する。読み出し/書き込みアドレス発生部63
は、境界線補正信号61aとラインカウント値62aと
に基づいて、上述の各処理に応じた読み出しアドレスを
生成して出力する。
【0071】まず、境界線を符号化処理ブロック内の適
正位置へシフトする処理について説明する。図3に示し
た境界線補正部61は、境界線検出信号5aとラインカ
ウント値62aとに基づいてスライスをカウントし、ブ
ロック内(スライス内)のどの位置に上下の境界線があ
るか判断する。
【0072】図9は境界線のシフト例を示す説明図であ
る。境界線補正部61は、境界線の位置に応じて、図9
に示すように、境界線が上下どちらかの符号化処理ブロ
ックの境界にくるように画面をシフトする。上下の符号
化処理ブロックの選択は、符号化処理ブロック内に無画
像部分が少なくなる方を選択する。
【0073】図10は無画像部分空きエリアへのデータ
の補充動作を示す説明図である。図10(a)は上端無
画像部分の空きエリアに対するデータの補充動作を、図
10(b)は下端無画像部分の空きエリアに対するデー
タの補充動作を示している。図10(a),図10
(b)に示すように、画像をシフトしたことにより発生
する上端あるいは下端の空きエリアは、隣接する無画像
部分のデータを補充する。
【0074】図3に示した境界線補正部61は、境界線
を適正位置にするためにシフトするライン数とシフト方
向(上下)を境界線補正信号61aとして出力する。読
み出し/書き込みアドレス発生部63は、境界線補正信
号61aとラインカウント値62aとに基づいて、画面
全体がシフトされた映像信号が符号化器7へ供給される
ようにフレームメモリ4に対する読み出しアドレスを生
成して出力する。
【0075】図11は無画像部分のデータの置き換え動
作を示す説明図である。図11(a)は符号化処理ブロ
ックが上部境界線にまたがる場合の無画像部分のデータ
置き換え動作を、図11(b)は符号化処理ブロックが
下部境界線にまたがる場合の無画像部分のデータ置き換
え動作を示している。
【0076】図3に示した境界線補正部61は、境界線
検出信号5aとラインカウント値62aとに基づいてス
ライスをカウントし、ブロック(スライス)内のどの位
置に上または下の境界線があるか判断する。そして、ブ
ロック内の上下無画像部分のデータを、図11に示すよ
うに、隣接する画像部分のデータに置き換える。境界線
補正部61は、置き換えられる無画像部分のライン番号
ならびに上下どちらのブロックかを示す情報を境界線補
正信号61aとして、読み出し/書き込みアドレス発生
部63へ供給する。
【0077】読み出し/書き込みアドレス発生部63
は、境界線補正信号61aとラインカウント値62aと
に基づいて、上下無画像部分のデータが隣接する画像部
分のデータに置き換わるようにフレームメモリ4に対す
る読み出しアドレスを生成して出力する。これにより、
符号化器7に対しては、上下無画像部分のデータが隣接
する画像部分のデータに置き換えられた画像データが供
給される。
【0078】図12は境界線のシフト動作を示す説明図
である。図12(a)は図4に示したレターボックス画
像のライン番号を、図12(b)はスライス番号を、図
12(c)はスライス内でのライン番号を、図12
(d)は境界線検出信号を、図12(e)はフレームメ
モリ4からの画像データを読み出すための読み出しアド
レスを、図12(f)はフレームメモリ4から読み出さ
れた画像データを示している。図12は、図4に示した
レターボックス画像を入力画像信号として、境界線のシ
フト、ならびに、ブロック内の無画像部分の置き換えの
両方を行なったときの読み出しアドレスとフレームメモ
リ4から読み出される画像データとの関係を示してい
る。
【0079】図12は、境界線を適正位置にするため
に、画面全体を7ラインシフトし、読み出しアドレスは
7ラインから生成する例を示している。境界線にまたが
るブロック内の無画像部分(103ライン)は、隣接す
る画像部分(104ライン)のデータで置き換えてい
る。下端の無画像部分の空きエリアは、隣接する無画像
部分(472〜479ライン)のデータで補充してい
る。読み出し/書き込みアドレス発生部63は、上述の
データ置き換え,データの補充がなされた画像信号が符
号化器7へ供給されるように、フレームメモリ4に対す
る読み出しアドレスを生成する。これにより、境界線が
適正位置に補正されるとともに、データ置き換え,デー
タの補充がなされた画像信号が符号化器7へ供給され
る。
【0080】次に、無画像部分全体を均一な固定データ
へ置き換える処理について説明する。図3に示した境界
線補正部61は、境界線検出信号5aとラインカウント
値62aとに基づいて、上下の境界線のライン数を判別
し、判別した各境界線のライン数を境界線補正信号61
aとして出力する。読み出し/書き込みアドレス発生部
63は、この境界線補正信号61aとラインカウンタ値
62aとに基づいて、無画像部分を均一の固定データに
置き換えるための読み出しアドレスを生成して出力す
る。
【0081】図13はフレームメモリの構成を示す説明
図である。フレームメモリ4内には、符号化対象となる
画像信号を格納するエリア以外に別のエリアを設けてお
り、この別のエリアに均一の固定データを格納する構成
としている。図13では、符号化対象となる画像の輝度
信号を格納する輝度信号エリアと、予め設定した固定輝
度信号を格納する固定輝度信号エリアと、符号化対象と
なる画像の各色差信号Cr,Cbをそれぞれ格納する各
色信号エリアと、予め設定した各固定色差信号Cb,C
rをそれぞれ格納する各固定色信号エリアと、複数の空
きエリアとからなるフレームメモリ4のメモリ構成例を
示している。
【0082】そして、無画像部分の映像信号を符号化器
7へ供給する際に、読み出し/書き込みアドレス発生部
63は、輝度信号を供給する場合は固定輝度信号エリア
を指定する読み出しアドレスを出力し、各色差信号を供
給する場合は各固定色差信号エリアを指定する読み出し
アドレスを出力するようにしている。これにより、無画
像部分の映像信号を符号化器7へ供給する際には、固定
輝度信号エリアに格納されている固定輝度信号、ならび
に各固定色差信号エリアに格納されている固定色差信号
が読み出される。
【0083】図14は無画像部分を固定データに置き換
える動作の説明図である。図14(a)はライン番号
を、図14(b)はスライス番号を、図14(c)はス
ライス内ライン番号を、図14(d)は境界線検出信号
を、図14(e)は読み出しアドレスを、図14(f)
は読み出しデータを示す。図14では、境界線のシフ
ト、ブロック内の無画像部分の置き換え、ならびに、無
画像部分全体を均一の固定データへ置き換えた場合の動
作を示している。なお、ここでは、フレームメモリ4内
において、固定輝度信号ならびに各固定色差信号がそれ
ぞれライン番号480に相当する領域に格納されてお
り、ライン番号480に対応する読み出しアドレスを指
定することで、固定輝度信号ならびに各固定色差信号が
読み出される構成としている。よって、図14(e)に
示すように、ライン番号480に対応する読み出しアド
レスを指定することで、図14(f)に示すように、無
画像部分を固定データに置き換えることができる。
【0084】次に、画像部分のみの抽出について説明す
る。図3に示した境界線補正部61は、境界線検出信号
5aとラインカウント値62aとに基づいて、上下の境
界線のライン数を判別し、このライン数を境界線補正信
号61aとして出力する。さらに、境界線補正部61
は、境界線を符号化処理ブロック内の適正位置へシフト
する処理を行なった場合は、そのシフトライン数から符
号化に必要となる画像位置情報6aを生成して出力す
る。
【0085】例えば、MPEG2方式の符号化を用いた
場合、ISO/IEC13818−2において規定され
ているvertical_size_value,di
splay_vertical_size,frame
_center_vertical_offsetに画
像の位置情報を記述することで、画像部分のみの符号化
を行なうことができる。なお、復号化においては、画像
部分のみを復号し、符号化処理ブロック内の適正位置へ
のシフトを行なった場合は、フィールドごとにその位置
を元に戻して再生することが可能である。
【0086】これは、上述した符号化処理ブロック内の
適正位置へのシフトにおいても適用することができる。
例えば、シフトしたことによる上端または下端の無画像
部分の空きエリアに他の画像データを補充するのではな
く、空きエリアを除いた部分のみを符号化対象とし、同
様の処理を行なうことで可能である。
【0087】図3に示した読み出し/書き込みアドレス
発生部63は、境界線補正信号61aとラインカウンタ
値62aとに基づいて、フレームメモリ4から画像部分
のみの映像信号を読み出すように、読み出しアドレスを
生成して出力する。これにより、フレームメモリ4から
画像部分のみの映像信号が読み出されて、画像部分のみ
の映像信号が符号化器7へ供給される。
【0088】図15は画像部分のみの抽出動作を示す説
明図である。図15(a)はライン番号を、図15
(b)はスライス番号を、図15(c)はスライス内ラ
イン番号を、図15(d)は境界線検出信号を、図15
(e)は読み出しアドレスを、図15(f)は読み出し
データを示す。図15は、図4に示したレターボックス
画像を入力画像信号として、境界線のシフト、ブロック
内の無画像部分の置き換え、ならびに、画像部分のみの
抽出の3種類の処理を行なったときの読み出しアドレス
とフレームメモリ4から読み出される画像データとの関
係を示している。図15(e)に示すように、読み出し
アドレスは画像部分のデータが記憶されたエリアのみを
アクセスするように生成される。
【0089】図16は符号化器のブロック構成図であ
る。符号化器7は、例えばMPEG方式の符号化を行な
うものを用いる。なお、MPEGについては、ISO−
IEC1172−2,ITU−TH262/ISO−I
EC13818−2に詳細な説明がなされているので、
ここでは概略のみを説明する。
【0090】符号化器7は、第1内部フレームメモリ7
1と、動き検出部72と、動き補償部73と、減算器7
4と、離散コサイン変換器(DCT)75と、量子化器
76と、可変長符号化器77と、逆量子化器78と、逆
離散コサイン変換器(逆DCT)79と、第2内部フレ
ームメモリ80とから構成されている。可変長符号化器
77に対して画像位置情報6aが供給されており、可変
長符号化器77は画像位置情報6aをも含めた可変長符
号化を行なう構成であり、その他の構成は図19に示し
た従来の符号化器104と基本的に同一である。
【0091】図1ならびに図3に示した符号化対象画像
制御部(読み出し/書き込みアドレス発生器)6によっ
て生成された読み出しアドレスに基づいて、図1に示し
たフレームメモリ4から読み出された符号化対象の映像
信号(輝度信号Yならびに各色差信号Cr,Cb)は、
図16に示す第1内部フレームメモリ71に入力され記
憶される。この第1内部フレームメモリ71には複数フ
レームの画像信号が記憶される。
【0092】第1内部フレームメモリ71に記憶された
画像信号(輝度信号Yならびに各色差信号Cr,Cb)
は、図20に示すように、輝度信号Yが16×16画素
単位のブロックで処理され、各色差信号Cr,Cbはそ
れぞれ16×8画素単位を縦方向(垂直方向)にサブサ
ンプリングされて、それぞれ8×8画素のブロックとし
て処理される。
【0093】動き検出部72は、ブロック化された画像
信号毎にフレーム間(またはフィールド間)予測による
動きベクトルを検出し、検出した動きベクトル72aを
出力する。動きベクトル72aは動き補償部73へ供給
される。逆量子化器78と逆離散コサイン変換器79に
よって符号化された画像を復号するための局部復号回路
が構成されており、局部復号された局部復号画像信号7
9aは第2内部フレームメモリ80に格納される。動き
補償部73は、動きベクトル72aと第2内部フレーム
メモリ80から読み出された局部復号画像80aとを入
力として、局部復号画像に対して動きベクトルに基づく
動き補償を施した動き補償画像信号73aを生成して出
力するとともに、動きベクトル73bならびに予測モー
ド73cを出力する。動き補償画像信号73aは減算器
74へ供給される。動きベクトル73bならびに予測モ
ード73cは可変長符号化器77へ供給される。
【0094】減算器74は、第1内部フレームメモリ7
1から読み出された符号化対象画像ブロックの画像信号
71aから動き補償画像信号73aを減算して、差分画
像信号74aを出力する。差分画像信号74aは離散コ
サイン変換器75へ供給される。離散コサイン変換器7
5は、差分画像信号74aに対して離散コサイン変換を
施してDCT係数75aを演算する。DCT係数75a
は量子化器76へ供給される。量子化器76は、DCT
係数75aに対して量子化を施して量子化信号(量子化
番号)76aを出力する。量子化信号(量子化番号)7
6aは、可変長符号化器77ならびに逆量子化器78へ
それぞれ供給される。
【0095】可変長符号化器77は、量子化信号(量子
化番号)76a,動きベクトル73b,予測モード73
c、ならびに、図1,図3に示した符号化対象画像制御
部(読み出し/書き込みアドレス発生器)6から供給さ
れる画像位置情報6aをそれぞれ可変長符号化し、さら
に、可変長符号化された量子化信号,動きベクトル,予
測モードを所定のデータフォーマットに基づいて多重し
た映像符号化信号7aを生成して出力する。
【0096】また、MPEG方式では、フレーム内符号
化を施したIピクチャ(intra−coded pi
cture)ならびにフレーム間符号化を施したPピク
チャ(predictive coded pictu
re)は、動き補償予測の参照信号として用いる再生画
像が必要なため、逆量子化器78と逆離散コサイン変換
器79とによってローカルデコード(局部復号)を行な
う。逆量子化器78は、量子化信号(量子化番号)76
aに対して逆量子化を施してDCT係数78aを出力す
る。逆離散コサイン変換器79は、DCT係数78aに
基づいて逆離散コサイン変換を施して局部復号画像信号
79aを生成し出力する。局部復号画像信号80aは第
2内部フレームメモリ0に格納される。
【0097】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る映像
信号高能率符号化装置は、レターボックスタイプ画像の
無画像部分と画像部分との各境界線を検出するレターボ
ックス境界線検出器と、境界線が映像信号高能率符号化
の画像処理単位(ブロック)にまたがるときに、上下の
境界線が上下どちらかの符号化処理単位の境界位置にく
るように画像データに処理を施す符号化対象画像制御部
、映像信号を高能率符号化する符号化器とを備えたの
で、画像信号の上下がマスクされたレターボックスタイ
プの画像信号を高能率符号化するに際して、予測効率を
向上させるとともに、境界線付近の量子化ノイズを低減
させることができ、符号化効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る映像信号高能率符号化装置の全
体ブロック構成図
【図2】レターボックス境界線検出器のブロック構成図
【図3】符号化対象画像制御部(読み出し/書き込みア
ドレス発生器)のブロック構成図
【図4】アスペクト比が2.35対1であるシネマスコ
ープの画像信号をアスペクト比が4対3(1.33対
1)である現行のNTSC方式のテレビジョンサイズに
出力したときのレターボックス画像の一例を示す説明図
【図5】レターボックス画像信号をフレームメモリへ書
き込む際の書き込みタイミングを示す説明図
【図6】境界線の検出タイミングを示す説明図
【図7】アクティビティの検出方法を示す説明図
【図8】レベルの検出方法を示す説明図
【図9】境界線のシフト例を示す説明図
【図10】無画像部分空きエリアへのデータの補充動作
を示す説明図
【図11】無画像部分のデータの置き換え動作を示す説
明図
【図12】境界線のシフト動作を示す説明図
【図13】フレームメモリの構成を示す説明図
【図14】無画像部分を固定データに置き換える動作の
説明図
【図15】画像部分のみの抽出動作を示す説明図
【図16】符号化器のブロック構成図
【図17】レターボックスタイプ画像の説明図
【図18】従来の映像信号高能率符号化装置のブロック
構成図
【図19】図18に示した符号化器の一具体例を示すブ
ロック構成図
【図20】符号化処理ブロックの説明図
【符号の説明】
1…映像信号高能率符号化装置、2…A/D変換器、3
…Y/C分離器、4…フレームメモリ、5…レターボッ
クス境界線検出器、5a…境界線検出信号、6…符号化
対象画像制御部(読み出し/書き込みアドレス発生
器)、6a…画像位置情報、6b…境界線検出窓信号、
7…符号化器、51…アクティビティ検出部、52…レ
ベル検出部、53…比較部、54…アクティビティ基準
値発生部、55…レベル基準値発生部、61…境界線補
正部、62…ラインカウンタ、63…読み出し/書き込
みアドレス発生部、ACTH…水平方向アクティビティ
値、ACTV…垂直方向アクティビティ値、Cr,Cb
…色差信号、DC…レベル値、Y…輝度信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−98714(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 7/015

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号の上下がマスクされたレターボ
    ックスタイプの映像信号を高能率符号化する映像信号高
    能率符号化装置において、 マスクされた無画像部分とマスクされていない画像部分
    との上下の各境界線をフレーム毎にライン単位で検出す
    るレターボックス境界線検出器と、 前記各境界線が映像信号高能率符号化の符号化処理単位
    (ブロック)にまたがるときに、前記各境界線が上下ど
    ちらかの符号化処理単位の境界位置にくるように画像デ
    ータに処理を施す符号化対象画像制御部と、前記映像信号を高能率符号化する符号化器と、 を備えたことを特徴とする映像信号高能率符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化対象画像制御部は、前記レタ
    ーボックス境界線検出器で検出された前記各境界線が前
    記符号化処理単位(ブロック)にまたがる場合は、前記
    各境界線が上下どちらかの符号化処理単位の境界位置に
    くるように画面全体をシフトさせるよう構成したことを
    特徴とする請求項1記載の映像信号高能率符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化対象画像制御部は、前記レタ
    ーボックス境界線検出器で検出された前記境界線を含む
    画像処理単位(ブロック)の内側に位置する無画像部分
    を隣接する画像部分のデータに置き換えるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号高能率符号化
    装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化対象画像制御部は、前記レタ
    ーボックス境界線検出器で検出された前記境界線に基づ
    いて前記無画像部分を認識するとともに、前記無画像部
    分をフレーム毎に特定の均一データに置き換えるよう構
    成したことを特徴とする請求項1記載の映像信号高能率
    符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化対象画像制御部は、前記レタ
    ーボックス境界線検出器で検出された前記境界線に基づ
    いて前記画像部分を認識するとともに、前記画像部分の
    みに対して高能率符号化処理を施すよう構成したことを
    特徴とする請求項1記載の映像信号高能率符号化装置。
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