JP2935063B2 - デジタルvfo - Google Patents

デジタルvfo

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JP2935063B2
JP2935063B2 JP2254262A JP25426290A JP2935063B2 JP 2935063 B2 JP2935063 B2 JP 2935063B2 JP 2254262 A JP2254262 A JP 2254262A JP 25426290 A JP25426290 A JP 25426290A JP 2935063 B2 JP2935063 B2 JP 2935063B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、出力信号を発生するデジタルVFOに関す
る。
[従来の技術] 一般に、FDC(フロッピーディスクコントローラ)で
はFDDから送られて来るMFM記録方式のリードデータ信号
をクロックパルスとデータパルスに分離する為に、リー
ドデータ信号の周波数変化に追従するウィンドゥ信号を
発生するFDD用データセパレータを必要とする。
このデータセパレータは一般にアナログVFO(可変周
波数発生器)を用いてウィンドゥ信号を発生させるが、
このアナログVFOデータセパレータは、温度によってフ
ィルタ特性が変わるなどの外部環境の影響を受け易く、
外付け部品(抵抗、コンデンサ)を必要とする等の欠点
があった。
そこで、近年、論理回路のみで構成したデジタルVFO
データセパレータが知られている。
この種のデータセパレータは第16図に示す如く、位相
比較回路1、バイアス発生回路2、デジタルVFO3、デー
タセパレート回路4を有し、リードデータ信号の周波数
変化に追従するウィンドゥ信号を発生させる為に、位相
比較回路1は第17図に示す如くウィンドゥ信号の半周期
の中心と、リードデータ信号との位相差を検出し、この
位相差でバイアス発生回路2のバイアス値を変化させ、
このバイアス値をもってデジタルVFO3の発振周波数を制
御し、このデジタルVFO3の出力をウィンドゥ信号として
位相比較回路1にフィードバックするPLL構成となって
いる。
このように構成されたデータセパレータにおいては、
デジタルVFO3の発振周波数を制御することより、リード
データ信号にロック(同期)した正確なウィンドゥ信号
が得られる。なお、デジタルVFO3はウィンドゥ信号に同
期し、その1/2周期の信号(位相比較用信号)を発生さ
せる必要があり(第17図参照)、この位相比較用信号を
バイアス値によって得られればその2分周信号をもって
ウィンドウ信号とすればよい。
第18図はデジタルVFO3のブロック構成図で、デジタル
VFO3はロード付きカウンタ3−1、2ビットバイナリカ
ウンタ3−2を有し、ロード付きカウンタ3−1はバイ
ナリカウンタで、16MHzの基本クロック信号CLOCKを計数
し、その値が「0」となる毎にアクティブロウの信号
(カウンタ出力)▲▼を2ビットバイナリカウンタ
3−2に与えると共に、自己にロード信号▲▼とし
て帰還させる。この場合、ロード付きカウンタ3−1は
ロード信号▲▼に同期して5ビットのバイアス値BI
T0〜BIT4をロードする。2ビットバイナリカウンタ3−
2はロード付きカウンタ3−1からの信号▲▼を計
数することによりウィンドゥ信号WINDOWおよびその半周
期の位相比較用信号WMIDを出力する。なお、ウィンドゥ
信号WINDOWの基準周期は4us(基本クロック信号CLOKの6
4分周)である。
このように構成されたデジタルVFO3は第19図および第
20図に示す如く動作する。
第19図はバイアス値BIT0〜BIT4の出力タイミングを示
し、通常MFM記録方式のリードデータ信号とウィンドゥ
信号WINDOWとの位相比較は最高でもウィンドゥ信号の1
周期に1回なので、バイアス値もウィンドゥ信号の1周
期に1回の割り合いで送られて来る。
第20図は入力されたバイアス値からウィンドゥ信号の
周期が変化する様子を示している。
ここで、ロード付きカウンタ3−1はその値が「00
H」(16進表現、以下同じ)の時に出力する信号▲
▼によってバイアス値をロードするが、この場合、5ビ
ットのバイアス値が「0FH」のときにそれをロードする
と、カウンタ値は基本クロック信号CLOKの1周期毎に
「0FH」、「0EH」、……「01H」、「00H」の如く変化
し、ロード付きカウンタ3−1は16進カウンタとして動
作する(第20図A参照)。ここで、バイアス値「0FH」
の時、基準周期(基本クロック信号に換算すると64クロ
ック)のウィンドゥ信号を発生するが、この場合のカウ
ンタ周期は16クロックで、ウィンドゥ信号の1/4周期、
位相比較用信号の1/2周期に相当し、この値がカウンタ
基準周期となる。
しかして、バイアス値が「0FH」に対して「−1(0E
H)」、「−2(0DH)」、「+1(10H)」、「+2(1
1H)」された場合には、カウンタ周期は第20図B、C、
D、Eの如く変化する。
即ち、バイアス値「0EH」の場合、カウンタ周期はそ
の基準周期に対して基本クロック信号の1周期分少なく
なり、また、バイアス値が「0DH」の場合、カウンタ周
期はその基準周期に対して基本クロック信号の2周期分
少なくなる。一方、バイアス値が「10H」の場合、カウ
ンタ周期は1周期分多くなり、また「11H」の場合、カ
ウンタ周期は2周期分多くなる。
このようにデジタルVFO3に入力されるバイアス値が変
化すると、カウンタ周期がその基準周期に対して伸び縮
みし、それに伴ってウィンドゥ信号および位相比較用信
号の周期が変化する為、リードデータ信号の周波数変動
に対してウィンドゥ信号や位相比較用信号が追従するよ
うになる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、この種のデータセパレータにおいてバイア
ス値は、ウィンドゥ信号の1周期に1回の割り合いで送
られて来る為、同じバイアス値がウィンドゥ信号の1/4
周期毎にロード付きカウンタ3−1にロードされる。し
たがって、第21図に示す如く、例えばバイアス値がその
基準値「0FH」に対して+1「10H」された場合、カウン
タ周期はウィンドゥ信号の1/4周期毎にその基準周期に
対して夫々「+1」される結果、ウィンドゥ信号(デュ
ーティ比50%)は、1周期全体として4クロック分周期
が増加したものとなる。
また、バイアス値がその基準値に対して−2「0DH」
された場合、カウンタ周期はウィンドゥ信号の1/4周期
毎にその基準周期に対して夫々「−2」される結果、ウ
ィンドゥ信号(デューティ比50%)は1周期全体として
8クロック分周期が減少したものとなる。
この為、ウィンドゥ信号は最高でも基本クロック信号
の4クロック分の精度でしかその周期を増減することが
できないという欠点があった。
いま、基本クロック信号の周期をTC=62.5ns=16MH
z、バイアス値をn、VFO基本出力信号周期(ウィンドゥ
信号の基準周期)をT0=4us=250KHz、VFO出力信号周期
をT、その周波数をfとすると、 n=0、±1、±2、……±15の時、 となる。
すると、デジタルVFOにおいて周波数制御の細かさ、
つまり分解能の限界は、 となり、これ以上の分解能で周波数を制御することがで
きなかった。
この発明の課題は、ウィンドゥ信号等の出力信号のデ
ューティ比≒50%をくずすことなく簡単な回路構成で出
力信号の周波数を精度良く調整できるようにすることで
ある。
[課題を解決するための手段] この発明の手段は次の通りである。
基本クロック信号を計数すると共にこの計数値に応じ
て出力信号を出力する計数制御回路と、 入力される入力値を変化させることにより、出力する
前記出力信号の発信周波数を制御する制御回路と、 前記出力する計数制御回路の出力ビットの重みを反転
した反転結果と前記入力値とを比較する比較器と、 この比較器からの出力結果に応じて所定回路の動作を
制御する為の制御信号を発生する信号発生器とを具備す
る。
[作用] この発明の手段の作用は次の通りである。
計数制御回路によって基本のクロック信号が計数され
ると共にこの計数値に応じて出力信号が出力され、入力
される入力値を変化させることにより、制御回路により
前記出力信号の発信周波数が制御される。また、比較器
によって前記計数制御回路の出力ビットの重みを反転し
た反転結果と前記入力値とが比較され、この比較器から
の出力結果に応じて所定回路の動作を制御する為の制御
信号が信号発生器によって発生される。
したがって、出力信号のデューティ比≒50%をくずす
ことなく簡単な回路構成で出力信号の周波数を精度良く
調整することができる。
[第1実施例] 以下、第1図〜第10図を参照して第1実施例を説明す
る。
なお、本実施例において、FDDデータセパレータを構
成するデジタルVFO3は第1図に示す如く構成されている
が、位相比較回路1、バイアス発生回路2、データセパ
レート回路4は上述した第16図と同様に構成されている
ので以下その説明を省略するものとする。
第1図はデジタルVFO3のブロック構成図で、デジタル
VFO3は絶対値変換器3−11、比較器3−12、カウンタ3
−13、発振器3−14、タイミング生成器3−15を有する
構成となっている。
絶対値変換器3−11はバイアス発生回路2から送られ
て来た5ビット構成のバイアス値D0〜D4を絶対値に変換
出力し、比較器3−12に与える。ここで、第2図はバイ
アス値D0へD4とそれに対応する絶対値変換器3−11の出
力値|D0|〜|D3|との関係を示している。なお、バイアス
値D0へD4はリードデータ信号とウィンドゥ信号とが同期
する場合の値「0(10進数」)を基準とし、リードデー
タ信号がウィンドゥ信号よりも遅れ位相の場合にはその
位相差に応じて「1」、「2」……「15」の範囲内で変
化し、また進み位相の場合にはその位相差に応じて「−
1」、「−2」……「−15」の範囲内で変化する。これ
によって変換された絶対値|D0|〜|D3|は比較器3−12に
データA0〜A3として与えられる。
カウンタ3−13は発振器3−14からの基本クロック信
号(16MHz)を計数するn段(本実施例においては6
段)のバイナリカウンタで、その各ビット出力Q0〜Q5の
うち下位2ビットQ0、Q1はタイミング生成器3−15にそ
のまま入力され、他の上位ビットQ2〜Q5はその重みを反
転した比較器3−12の入力端子にデータB3〜B0として入
力されている。
第3図はカウンタ3−13のビット出力Q2〜Q5とその重
みを反転したデータB0〜B3との対応図で、ビット出力Q2
〜Q5の値は基本クロック信号に応じて「0」〜「15」の
範囲内において連続的に「1」ずつカウントアップされ
てゆくのに対し、データB0〜B3は連続的に変化せず、
「0」〜「15」の値が適当に分散されたものとなる。
なお、カウンタ3−13の最上位ビットの出力Q5はVFO
出力信号(ウィンドゥ信号)となる。
第4図は基本クロック信号CLKに応じて変化するカウ
ンタ3−13のビット出力Q0〜Q5の出力波形を示してい
る。
比較器3−12はデータA0〜A3とデータB0〜B3とを比較
し、データA0〜A3の方がデータB0〜B3よりも大きければ
この条件成立毎にA>B信号を出力し、タイミング生成
器3−15に与える。
タイミング生成器3−15には更に発振器3−14から基
本クロック信号が入力されていると共に、バイアス値D0
〜D4の最上位ビットD4が+/−信号として入力されてお
り、タイミング生成器3−15はこの+/−信号とカウン
タ3−13からのビット出力Q0、Q1、比較器3−12からの
A>B信号をデコードすることによりスキップ信号SKIP
あるいはストップ信号STOPを出力し、カウンタ3−13に
与える。ここで、スキップ信号SKIPはカウンタ3−13を
基本クロック信号の1パルス分余計に進めてカウンタ周
期をその基準周期よりも1パルス分減少させることによ
りウィンドゥ信号の周期を減少(周波数を増加)させる
為の信号である。また、ストップ信号STOPはカウンタ3
−13を基本クロック信号の1パルス分停止させてカウン
タ周期をその基準周期よりも1パルス分増加させること
によりウィンドウ信号の周期を増加(周波数を減少)さ
せる為の信号である。
第5図はスキップ信号SKIPおよびストップ信号STOPの
出力タイミングを示し、第6図はタイミング生成器3−
15の具体的な回路構成を示している。
タイミング生成器3−15は比較器3−12からのA>B
信号がハイレベルの時にスキップ信号SKIPするのはスト
ップ信号STOPの何れか一方を出力すると共に、+/−信
号がローレベル(リードデータ信号かウィンドゥ信号に
対して遅れ位相)の場合にはストップ信号STOPを出力
し、+/−信号がハイレベル(リードデータ信号かウィ
ンドゥ信号に対して進み位相)の場合にはスキップ信号
SKIPを出力するように構成されている。
即ち、第6図に示されるようにタイミング生成器3−
15は信号C0、C1(カウンタ3−13のビット出力Q0、Q1)
が入力されているノアゲートG1と、このノアゲートG1の
出力信号およびA>B信号が入力されているナンドゲー
トG2と、+/−信号がインバータINを介して入力されて
いると共にナンドゲートG2の出力信号が入力されている
ノアゲートG3と、+/−信号が直接入力されていると共
に、ナンドゲートG2の出力信号が入力されているノアゲ
ートG4と、このノアゲートG4の出力信号がD入力端子
に、また発振器3−14からの基本クロック信号がCLK入
力端子に与えられている遅延型フリップフロップFFとを
有する。なお、ノアゲートG3はスキップ信号SKIPを出力
し、ノアゲートG4はストップ信号STOPを出力し、ノアゲ
ートG4はストップ信号STOPを出力するが、デコードの関
係上ストップ信号STOPを1クロック分遅らせる為に遅延
型フリップフロップFFが設けられている。なお、信号C
0、C1はストップ信号STOP、スキップ信号SKIPの出力タ
イミングを規制する為に入力された信号である。
次に、本実施例の動作を第7図〜第10図を参照して説
明する。
第7図は絶対値変換器3−11の出力値|D0|〜|D3|が
「0」、「1」……「15」の時、それに応じて比較器3
−12から出力されるA>B信号の出力波形を示してい
る。
例えば、絶対値変換器3−11の出力値|D0|〜|D3|が
「2」の時、A>Bが成立するのはデータB0〜B3が
「0」、「1」の場合である。ここで、データB0〜B3が
「0」、「1」の時、カウンタ3−13の出力Q2〜Q5は第
3図に示す如く「0」、「8」となる。したがって、A
>B信号はカウンタ3−13の出力Q2〜Q5が「0」、
「8」の間、ハイレベルの信号となる。同様に絶対値変
換器3−11の出力値|D0|〜|D3|が「4」の時、A>Bが
成立するのはデータB0〜B3が「0」、「1」、「2」、
「3」の場合である。ここで、データB0〜B3が「0」、
「1」、「2」、「3」の時、カウンタ3−13の出力Q2
〜Q5は「0」、「4」、「8」、「12」となる為、A>
B信号はカウンタ3−13の出力Q2〜Q5は「0」、
「4」、「8」、「12」の間、ハイレベルの信号とな
る。この様にバイアス値(絶対値)が大きくなればなる
ほど、換言すればリードデータ信号とウィンドゥ信号と
の位相差が大きくなればなるほどA>Bの条件成立回数
も多くなるが、その成立箇所(A>B信号がハイレベル
となっている箇所)はカウンタ3−13の出力Q2へQ15が
「0」から「15」へと連続的に変化するウィンドゥ信号
の1周期において、適当に分散されたものとなる。
この様にして比較器3−12からA>B信号が出力さ
れ、タイミング生成器3−15に与えられると、タイミン
グ生成器3−15は次の如く動作する。
第8図A〜Cはバイアス値D0〜D4が「−1」、「−
2」、「−3」のときにA>Bの成立に伴ってタイミン
グ生成器3−15からスキップ信号SKIPが出力される出力
タイミングを示している。
先ず、バイアス値D0〜D4が「−1(負)」のとき、タ
イミング生成器3−15に入力される+/−信号はハイレ
ベルとなり(第2図参照)、またA>Bが成立するのは
カウンタ3−13の出力Q2〜Q5が「0」のときである。こ
の場合、タイミング生成器3−15において、ノアゲート
G3には+/−信号の反転出力(ローレベル)が入力さ
れ、またカウンタ3−13の出力Q2〜Q5が「0」(B3〜B0
=0)のとき、ナンドゲートG2にはハイレベルのA>B
信号が入力されている。この状態において、信号C0、C1
が共にローレベルとなるタイミングでノアゲートG1の出
力はハイレベル、したがってナンドゲートG2の出力はロ
ーレベルとなる為、ノアゲートG3からはハイレベルのス
キップ信号SKIPが出力される(第8図A参照)。
また、バイアス値D0〜D4が「−2」のとき、A>Bが
成立するのはデータB3〜B0が「0」、「1」(Q2〜Q5=
「0」、「8」)のときである。したがって、この場合
にはカウンタ3−13の出力Q2〜Q5が「0」、「8」とな
るタイミング(基本クロック信号CLKでは1発目と32発
目のタイミング)でスキップ信号SKIPが夫々出力される
(第8図B参照)。
同様に、バイアス値Q0〜D4が「−3」のとき、A>B
が成立するのはデータB3〜B0が「0」、「1」、「2」
(Q2〜Q5=「0」、「8」、「4」)のときである。し
たがって、この場合にはカウンタ3−13の出力Q2〜Q5が
「0」、「4」、「8」となるタイミング(基本クロッ
ク信号CLKでは1発目、16発目、32発目のタイミング)
でスキップ信号SKIPが夫々出力される(第8図C参
照)。
このようにしてタイミング生成器3−15から出力され
たスキップ信号SKIPがカウンタ3−13に与えられると、
スキップ信号SKIPが与えられる毎にそのカウント値は
「+1」余計に歩進される為、カウンタ周期はそれだけ
減少するようになる。したがって、第8図A、B、Cに
示す場合、カウンタ周期はその基準周期(基本クロック
信号CLKの64クロックに相当する)に対して1クロック
分減少し(第8図A)、2クロック分減少し(第8図
B)、3クロック分減少するようになる(第8図C)。
なお、カウント周期の減少によってカウンタ3−13から
のVFO出力信号、つまりウィンドゥ信号の周期は減少す
る。
第9図A〜Cはバイアス値D0〜D4が「+1」、「+
2」、「+3」のときにA>Bの成立に伴ってタイミン
グ生成器3−15からストップ信号STOPが出力される出力
タイミングを示している。
この場合、タイミング生成器3−15に入力される+/
−信号はローレベルとなり(第2図参照)、ストップ信
号STOPはこの+/−信号がローレベルのときに出力され
る。その他は第8図と基本的には同様で、バイアス値D0
〜D4が「+1」の場合にはストップ信号STOPは1発、
「+2」の場合には2発、「+3」の場合には3発出力
されるが、ストップ信号STOPは遅延型フリップフロップ
FFによって1クロック分遅れて出力される。
このようにしてタイミング生成器3−15から出力され
たストップ信号STOPがカウンタ3−13に与えられると、
ストップ信号STOPが与えられる毎にカウント値は1クロ
ック分停止したものとなる為、カウント周期は増加する
ようになる。したがって、第9図A、B、Cに示す場合
カウンタ周期はその基準周期に対して第9図Aでは1ク
ロック分増加し、第9図Bでは2クロック分増加し、更
に第9図Cでは3クロック分増加するようになる。な
お、カウンタ周期の増加によってカウンタ3−13からの
VFO出力信号の周期は増加する。
そして、カウンタ3−13をスキップ/ストップさせる
タイミングはウィンドゥ信号の1周期において適度に分
散されているので、ウィンドゥ信号のデューティ比はほ
ぼ50%に近似したものとなる。
ところで、基本クロック信号の周期はTc=62.5ns=16
MHz、バイアス値n、VFO基本信号周期(ウィンドゥ信号
の基準周期)をT0=4us=250KHz、VFO出力信号周期を
T、その周波数をfとすると、 n=0、±1、±2……±15の時、 となる。
すると、分解能は となり、従来に比べ4倍の精度で周波数を制御すること
ができる。
第10図はバイアス値nとVFO出力信号の周波数fとの
関係を示したグラフで、バイアス値の増減に対してVFO
出力信号の周波数は直線的に変化するようになる為、細
かな周波数制御が可能となる。
[第2実施例] 以下、第11図〜第13図は第2実施例を示し、第11図は
デジタルVFO3のブロック構成図である。
なお、本実施例においては、更に分解能の向上を図る
為に、基本クロック信号の周波数を変えることなく、デ
ジタルVFO3を構成する絶対値変換器3−21、比較器3−
22、カウンタ3−23のビット数を増すだけで分解能の向
上を簡単に実現できるようにしたものである。
この場合、本実施例においては、上記第1実施例に比
べて3ビット増した構成となっている。即ち、絶対値変
換器3−21には8ビット構成のバイアス値D0〜D7が入力
され、その出力値|D0|〜|D6|は比較器3−22にデータA0
〜A6として入力されている。また、カウンタ3−23は発
振器3−24からの基本クロック信号を計数し、その出力
ビットQ0〜Q8のうち下位2ビットQ0、Q1を信号C0、C1と
してタイミング生成器3−25に与え、またその他のビッ
トQ2〜Q8をその重みを反転してデータB6〜B0としてタイ
ミング生成器3−25に与える。タイミング生成器3−25
にはバイアス値の最上位ビットD7が+/−信号として与
えられ、またカウンタ3−23からA>B信号が与えら
れ、それに応じてスキップ信号SKIPやストップ信号STOP
をカウンタ3−23に与え、そのカウント動作を制御す
る。
なお、第12図はカウンタ3−23の出力Q2〜Q8とその重
みを反転したデータB0〜B6との値を示し、ビット出力Q2
〜Q8の値は「0」〜「127」の範囲内において連続的に
「1」ずつカウントアップされてゆくのに対し、データ
B0〜B6は連続的に変化せず、「0」〜「127」の範囲内
においてその値は適当に分散されたものとなる。したが
って、上記第1実施例と同様にウィンドゥ信号のデュー
ティ比≒50%を保つことができる。
ところで、基本クロック信号の周期をTc=62.5ns=16
MHz、バイアス値をn、VFO基本出力信号周期(ウィンド
ゥ信号の基準周期)をT0=4us=250KHz、VFO出力信号周
期をT、その周波数をfとすると、 n=0、±1、±2……±127の時 の時 となる。
すると、分解能は となり、第1実施例に比べ、更に分解能が向上したこと
が判る。
第13図はバイアス値nとVFO出力信号の周波数fとの
関係を示したグラフで、周波数変化の直線性に優れたも
のとなる。
[第3実施形] 第14図、第15図は第3実施例を示し、上記各実施例で
はバイアス値を絶対値に変換する為の絶対値変換器を用
いたが、本実施例においてはこれを省略する構成となっ
ている。
即ち、本実施例のデジタルVFO3は第14図に示す如く比
較器3−31、カウンタ3−32、タイミング生成器3−3
3、発振器3−34のみによって構成され、比較器3−31
の出力にA>B信号の他、A≦B信号を備えることによ
り絶対値変換器を省略し、また第2実施例と同様に第1
実施例に比べて3ビット増した構成となっている。
第15図はタイミング生成器3−33の回路構成図であ
る。
A≦B信号は比較器3−31によってA≦Bが検出され
る毎にハイレベルとなる信号でアンドゲートG11に与え
られている。このアンドゲートG11にはA≦B信号の他
に+/−信号、ノアゲートG12の出力が入力されてお
り、A≦B信号および+/−信号が共にハイレベルの時
に、信号C0、C1が共にローレベルとなる毎に(アンドゲ
ートG11の出力がハイレベルとなる毎に)スキップ信号S
KIP信号を出力する。また、A>B信号はアンドゲートG
13に与えられており、このアンドゲートG13には+/−
信号がインバータIN11を介して入力されている他、ノア
ゲートG12の出力が入力されている。このアンドゲートG
13は+/−信号がローレベル、A>B信号がハイレベル
の時、信号C0、C1が共にローレベルとなる毎に、ストッ
プ信号STOPを出力するが、この出力信号は遅延型フリッ
プフロップFF11を介して1クロック分遅れて出力され
る。
この様に構成した本実施例においても上記第1実施例
と同様の効果を有する。
なお、上記各実施例においてはVFO出力信号をウィン
ドゥ信号のみとしたが、VFO出力信号の1/2周期の信号
(位相比較用信号)も簡単に得ることができる。
[発明の効果] この発明によれば、デジタルVFOを構成するカウンタ
をストップ/スキップさせると共にそのタイミングをウ
ィンドゥ信号等の出力信号の1周期において適度に分散
させるので、出力信号のデューティ比≒50%をくずすこ
となく簡単な回路構成で出力信号の周波数を精度良く調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は第1実施例を示し、第1図はFDDデー
タセパレータを構成するデジタルVFO3のブロック構成
図、第2図はバイアス値D0〜D4とそれに対応する絶対値
変換器3−11の出力値|D0|〜|D3|との対応関係を示した
図、第3図はカウンタ3−13のビット出力Q2〜Q5とその
重みを反転したデータB0〜B3との対応関係を示した図、
第4図は基本クロック信号CLKに応じて変化するカウン
タ3−13のビット出力Q0〜Q5の出力波形を示した図、第
5図はタイミング生成器3−15から出力されるスキップ
信号SKIPおよびストップ信号STOPの出力タイミングを示
した図、第6図はタイミング生成器3−15の具体的な回
路構成を示した図、第7図は絶対値変換器3−11の出力
値|D0|〜|D3|が「0」、「1」……「15」の時、それに
応じて比較器3−12から出力されるA>B信号の出力波
形を示した図、第8図A〜Cはバイアス値D0〜D4が「−
1」、「−2」、「−3」のときにA>Bの成立に伴っ
てタイミング生成器3−15からスキップ信号SKIPが出力
される出力タイミングを示した図、第9図A〜Cはバイ
アス値D0〜D4が「+1」、「+2」、「+3」のときに
A>Bの成立に伴ってタイミング生成器3−15からスト
ップ信号STOPが出力される出力タイミングを示した図、
第10図はバイアス値の変化とVFO出力信号の周波数変化
との関係を示したグラフ、第11図〜第13図は第2実施例
を示し、第11図はデジタルVFO3のブロック構成図、第12
図はカウンタ3−23の出力Q2〜Q8とその重みを反転した
データB0〜B6との対応関係を示した図、第13図はバイア
ス値の変化とVFO出力信号の周波数変化との関係を示し
たグラフ、第14図および第15図は第3実施例を示し、第
14図はデジタルVFO3のブロック構成図、第15図はタイミ
ング生成器3−33の回路構成図、第16図〜第21図は従来
例を示し、第16図はFDDデータセパレータのブロック構
成図、第17図はリードデータ信号とウィンドゥ信号との
位相差と位相比較用信号を示した図、第18図はデジタル
VFO3のブロック構成図、第19図はバイアス値の出力タイ
ミングを示した図、第20図は入力されたバイアス値から
ウィンドゥ信号の周期が変化する様子を示した図、第21
図はロード付きカウンタの変化に対する位相比較用信号
およびウィンドゥ信号の変化を示した図である。 1……位相比較回路、2……バイアス発生回路、3……
デジタルVFO、3−11、3−21……絶対値変換器、3−1
2、3−22、3−31……比較器、3−13、3−23、3−3
2……カウンタ、3−14、3−24、3−34……発振器、
3−15、3−25、3−33……タイミング生成器、4……
データセパレート回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本クロック信号を計数すると共にこの計
    数値に応じて出力信号を出力する計数制御回路と、 入力される入力値を変化させることにより、出力する前
    記出力信号の発信周波数を制御する制御回路と、 前記出力する計数制御回路の出力ビットの重みを反転し
    た反転結果と前記入力値とを比較する比較器と、 この比較器からの出力結果に応じて所定回路の動作を制
    御する為の制御信号を発生する信号発生器と、 を具備したことを特徴とするデジタルVFO。
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