JP2934548B2 - 超音波探触子 - Google Patents
超音波探触子Info
- Publication number
- JP2934548B2 JP2934548B2 JP1751592A JP1751592A JP2934548B2 JP 2934548 B2 JP2934548 B2 JP 2934548B2 JP 1751592 A JP1751592 A JP 1751592A JP 1751592 A JP1751592 A JP 1751592A JP 2934548 B2 JP2934548 B2 JP 2934548B2
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- Japan
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- wedge
- housing
- liquid
- ultrasonic
- vibrator
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液体ナトリウムやＬＮ
Ｇ用の貯槽等の鉄鋼構造物における溶接部の探傷に適用
される超音波探触子に関する。
Ｇ用の貯槽等の鉄鋼構造物における溶接部の探傷に適用
される超音波探触子に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄鋼構造物の溶接部に対する非破壊検査
の一つに超音波探傷試験がある。超音波探傷試験におけ
る探傷角度（屈折角）としては、垂直（０°）、及び斜
角（４５°、６０°等）がある。溶接部の割れの検出法
としては、通常、斜角探傷が主に実施されている。
の一つに超音波探傷試験がある。超音波探傷試験におけ
る探傷角度（屈折角）としては、垂直（０°）、及び斜
角（４５°、６０°等）がある。溶接部の割れの検出法
としては、通常、斜角探傷が主に実施されている。
【０００３】図３には、従来の斜角探触子の構造を示し
ている。図３に示すように、ハウジング１内には、アク
リル等によって構成されるくさび２（超音波を対象物に
指向させる）が収納されて接着剤３により接着されてい
る。くさび２の斜面部には、チタン酸バリウム等による
振動子４が接着剤３により接着されている。振動子４
は、リード線５を介して、ハウジング１に設けられた接
栓６に接続されている。なお、くさび１の前面には、ハ
ウジング１との間の空間に吸音材７が収納され、ハウジ
ング１とくさび２に接着剤により接着されている。
ている。図３に示すように、ハウジング１内には、アク
リル等によって構成されるくさび２（超音波を対象物に
指向させる）が収納されて接着剤３により接着されてい
る。くさび２の斜面部には、チタン酸バリウム等による
振動子４が接着剤３により接着されている。振動子４
は、リード線５を介して、ハウジング１に設けられた接
栓６に接続されている。なお、くさび１の前面には、ハ
ウジング１との間の空間に吸音材７が収納され、ハウジ
ング１とくさび２に接着剤により接着されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の斜角探触子は、
通常、使用環境を室温程度に想定している。このため、
ＬＮＧ貯槽のような−２００°Ｃとなる液中や、高温ナ
トリウム貯槽のような２３０°Ｃとなる液中で斜角探触
子を使用すると、各部材の熱膨脹係数の差から接着剤３
により接着されていた部材が剥離する等の問題が生じて
しまう。また、腐食性の液体中で使用することを想定し
ていないため、特に耐蝕性については考慮されていなか
った。
通常、使用環境を室温程度に想定している。このため、
ＬＮＧ貯槽のような−２００°Ｃとなる液中や、高温ナ
トリウム貯槽のような２３０°Ｃとなる液中で斜角探触
子を使用すると、各部材の熱膨脹係数の差から接着剤３
により接着されていた部材が剥離する等の問題が生じて
しまう。また、腐食性の液体中で使用することを想定し
ていないため、特に耐蝕性については考慮されていなか
った。
【０００５】このように、従来の斜角探触子は、例えば
−２００°Ｃの低温液中や２３０°Ｃの高温液中では使
用できなかった。また、腐食性の液体中においても使用
することができなかった。
−２００°Ｃの低温液中や２３０°Ｃの高温液中では使
用できなかった。また、腐食性の液体中においても使用
することができなかった。
【０００６】本発明は前記のような点に鑑みてなされた
もので、低温あるいは高温の液体中、さらには液体が腐
食性であっても使用可能な超音波探触子を提供すること
を目的とする。
もので、低温あるいは高温の液体中、さらには液体が腐
食性であっても使用可能な超音波探触子を提供すること
を目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジングの
底部に接合された金属箔による保護板とくさびとが、ボ
ルトによってシリコングリスによる油膜を介して固着さ
れ、前記くさびと振動子とが、ボルトによってシリコン
グリスによる油膜を介して固着されたことを特徴とす
る。
底部に接合された金属箔による保護板とくさびとが、ボ
ルトによってシリコングリスによる油膜を介して固着さ
れ、前記くさびと振動子とが、ボルトによってシリコン
グリスによる油膜を介して固着されたことを特徴とす
る。
【０００８】
【作用】このような構成によれば、振動子とくさび、及
びくさびと保護板の間には接着剤を使用していないこと
から−２００°Ｃ〜２３０°Ｃの液中でも剥離の問題が
なく、シリコングリスの層を介して超音波（斜角波）を
発生させることが可能である。さらに、くさびの下面に
保護板を配したことにより、耐蝕性をも有する。
びくさびと保護板の間には接着剤を使用していないこと
から−２００°Ｃ〜２３０°Ｃの液中でも剥離の問題が
なく、シリコングリスの層を介して超音波（斜角波）を
発生させることが可能である。さらに、くさびの下面に
保護板を配したことにより、耐蝕性をも有する。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図１は同実施例に係わる超音波斜角探触子の構
成を示す側面断面図、図２は正面断面図である。図１及
び図２に示すように、ステンレス鋼等から成るハウジン
グ１１内には、くさび１２が収納されている。くさび１
２は、ポリイミドあるいは機械加工が可能なセラミック
ス（ＳｉＯ2 、ＭｇＯ、Ａｌ2 Ｏ3 等の混合物）から構
成されており耐熱性がある。
明する。図１は同実施例に係わる超音波斜角探触子の構
成を示す側面断面図、図２は正面断面図である。図１及
び図２に示すように、ステンレス鋼等から成るハウジン
グ１１内には、くさび１２が収納されている。くさび１
２は、ポリイミドあるいは機械加工が可能なセラミック
ス（ＳｉＯ2 、ＭｇＯ、Ａｌ2 Ｏ3 等の混合物）から構
成されており耐熱性がある。
【００１０】ハウジング１１の底部には、厚さが０．１
〜０．５mmの金属箔からなる保護板１３が、レーザ溶接
等により溶接される。この保護板１３により、超音波斜
角探触子を液体中に入れても、ハウジング１１内に液体
が侵入しないようにすることができる。
〜０．５mmの金属箔からなる保護板１３が、レーザ溶接
等により溶接される。この保護板１３により、超音波斜
角探触子を液体中に入れても、ハウジング１１内に液体
が侵入しないようにすることができる。
【００１１】くさび１２は、その上面に載置された止め
板１５と、ハウジング１１の底部との間で、ボルト１６
によって固定されている。ボルト１６によって固定され
たくさび１２と保護板１３との間には、耐熱性及び耐寒
性の良好なシリコングリス１７による油膜が設けられて
いる。
板１５と、ハウジング１１の底部との間で、ボルト１６
によって固定されている。ボルト１６によって固定され
たくさび１２と保護板１３との間には、耐熱性及び耐寒
性の良好なシリコングリス１７による油膜が設けられて
いる。
【００１２】くさび１２の上部正面側に設けられた斜面
部には、キュリー点の高いチタン酸鉛あるいはニオブ酸
リチウムによって構成された耐熱性の振動子２０が、振
動子２０の上面に載置された止め板２２との間で、ボル
ト２１によって固着されている。また、振動子２０とく
さび１２の間には、シリコングリス２３が設けられてい
る。
部には、キュリー点の高いチタン酸鉛あるいはニオブ酸
リチウムによって構成された耐熱性の振動子２０が、振
動子２０の上面に載置された止め板２２との間で、ボル
ト２１によって固着されている。また、振動子２０とく
さび１２の間には、シリコングリス２３が設けられてい
る。
【００１３】振動子２０は、リード線２４を介して、ハ
ウジング１１の正面側側面に設けられた接栓２５と接続
されている。くさび１２の上部後面側に設けられた斜面
部には、吸音材２７が設けられている。なお、くさび１
２及び振動子２０以外の部材についても、耐熱性、耐寒
性の材料によって構成される。
ウジング１１の正面側側面に設けられた接栓２５と接続
されている。くさび１２の上部後面側に設けられた斜面
部には、吸音材２７が設けられている。なお、くさび１
２及び振動子２０以外の部材についても、耐熱性、耐寒
性の材料によって構成される。
【００１４】このようにして構成した超音波斜角探触子
では、保護板１３及びハウジング１１により、超音波斜
角探触子を液体中に入れても、ハウジング１１内に液体
が侵入しないため、液体による腐食を防ぐことができ
る。
では、保護板１３及びハウジング１１により、超音波斜
角探触子を液体中に入れても、ハウジング１１内に液体
が侵入しないため、液体による腐食を防ぐことができ
る。
【００１５】また、くさび１２、振動子２０は、それぞ
れボルト１６，２１によって固定されているので、低温
または高温の液体中に超音波斜角探触子を入れても、各
部材の熱膨脹係数に差があっても部材が剥離するような
ことがない。これにより、所定の斜角波を発生すること
が可能となる。
れボルト１６，２１によって固定されているので、低温
または高温の液体中に超音波斜角探触子を入れても、各
部材の熱膨脹係数に差があっても部材が剥離するような
ことがない。これにより、所定の斜角波を発生すること
が可能となる。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、振動子と
くさびに耐熱性のある材料を用い、またくさび下面に保
護板を設け、振動子とくさびの間、及びくさびと保護板
の間にシリコングリス層を設け、それぞれをボルトで固
着したことから、耐熱性を有し、かつ−２００°Ｃ〜２
３０°Ｃの範囲の低温あるいは高温の液中であっても、
超音波探触子による探傷が可能となるものである。
くさびに耐熱性のある材料を用い、またくさび下面に保
護板を設け、振動子とくさびの間、及びくさびと保護板
の間にシリコングリス層を設け、それぞれをボルトで固
着したことから、耐熱性を有し、かつ−２００°Ｃ〜２
３０°Ｃの範囲の低温あるいは高温の液中であっても、
超音波探触子による探傷が可能となるものである。
【図１】本発明の一実施例に係わる超音波斜角探触子の
構成を示す側面断面図。
構成を示す側面断面図。
【図２】超音波斜角探触子の構成を示す正面断面図。
【図３】従来の斜角探触子の構造を示す図。
１１…ハウジング、１２…くさび、１３…保護板、１
５，２２…止め板、１６，２１…ボルト、１７，２３…
シリコングリス、２０…振動子、２４…リード線、２５
…接栓。
５，２２…止め板、１６，２１…ボルト、１７，２３…
シリコングリス、２０…振動子、２４…リード線、２５
…接栓。
Claims (1)
- 【請求項１】 ハウジングの底部に接合された金属箔に
よる保護板とくさびとが、ボルトによってシリコングリ
スによる油膜を介して固着され、前記くさびと振動子と
が、ボルトによってシリコングリスによる油膜を介して
固着されたことを特徴とする超音波探触子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1751592A JP2934548B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1751592A JP2934548B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 超音波探触子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05215732A JPH05215732A (ja) | 1993-08-24 |
| JP2934548B2 true JP2934548B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=11946106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1751592A Expired - Lifetime JP2934548B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 超音波探触子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2934548B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102009006557A1 (de) * | 2009-01-27 | 2010-08-26 | Salzgitter Mannesmann Line Pipe Gmbh | Ultraschallprüfkopf |
| JP2011237234A (ja) * | 2010-05-10 | 2011-11-24 | Shi Exaination & Inspection Ltd | フェイズドアレイ超音波検査装置、フェイズドアレイ超音波検査装置を用いた検査方法およびコークドラム |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1751592A patent/JP2934548B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05215732A (ja) | 1993-08-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990427 |