JP2933452B2 - 太陽電池 - Google Patents

太陽電池

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JP2933452B2
JP2933452B2 JP4274614A JP27461492A JP2933452B2 JP 2933452 B2 JP2933452 B2 JP 2933452B2 JP 4274614 A JP4274614 A JP 4274614A JP 27461492 A JP27461492 A JP 27461492A JP 2933452 B2 JP2933452 B2 JP 2933452B2
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池に関し、特
に、基板上に順次積層された酸化物半導体層,光起電力
発生層,上部電極および金属電極を含む太陽電池に関す
る。
【0002】
【従来技術の説明】太陽光の光エネルギーを電気エネル
ギーに変換する光電変換素子である太陽電池は、石油エ
ネルギーに代わる発電手段として注目されている。特
に、アモルファスシリコン太陽電池は、大面積でかつ低
コストな太陽電池が作成できるものとして期待されてい
る。アモルファスシリコン太陽電池の素子構造のうちで
は、pin型の素子構造が最も実用化されている。
【0003】図5は、pin型の素子構造を有するアモ
ルファスシリコン太陽電池の一従来例を示す模式的断面
図である。
【0004】図5に示したアモルファスシリコン太陽電
池50は、米国特許出願第4,419,533号明細書
に開示されているものであり、基板51と、基板51上
に積層された下部電極52と、下部電極52上に積層さ
れた酸化物半導体層53と、酸化物半導体層53上に積
層されたn層54と、n層54上に積層されたi層55
と、i層55上に積層されたp層56と、p層56上に
積層された上部電極57と、上部電極57上に積層され
た金属電極58とからなる。ここで、n層54とi層5
5とp層56とは光起電力発生層を形成する。
【0005】アモルファスシリコン太陽電池50におい
ては、金属電極58側から入射される入射光はi層55
で吸収されるが、その一部はi層55で吸収されずに基
板51まで到達する。このため、基板51に到達した入
射光の一部を再び基板51で反射してi層55で吸収さ
せることが必要になる。そこで、i層55を透過した入
射光の一部を下部電極52の表面(酸化物半導体層53
側の面)に設けた凹凸で乱反射させて、該入射光の一部
をi層55に再入射させることにより、i層55で入射
光を効率よく吸収できるようにしている。なお、下部電
極52とn層54とのコンタクトをよくするため、表面
(n層54側の面)と裏面(下部電極52側の面)とに
凹凸が形成された酸化物半導体層53が下部電極52上
に設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のアモルファスシリコン太陽電池50では、スパ
ッタ法などにより下部電極52を作成するため、以下に
示す理由により、生産性が低下するという問題がある。 (1)下部電極52の表面に凹凸を形成するには、作成
条件として高温で成膜を行う必要がある。 (2)表面を荒らすには、表面荒さに応じて下部電極5
2の厚みを厚くする必要がある。
【0007】本発明の目的は、入射光を効率よく吸収で
きるとともに、生産性の向上も図れる太陽電池を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池は、上
記課題を解決するため、基板上に順次積層された酸化物
半導体層、光起電力発生層、上部電極を含む太陽電池に
おいて、前記酸化物半導体層の表面に山と谷との高低差
が1000〜5000オングストロームの凹凸が形成さ
れており、前記凹凸は対応する大きさの微粒子からな
り、また前記酸化物半導体層は、マイクロ波プラズマC
VD法もしくは微粒子を含むバインダーを塗布する方法
によって形成されている。
【0009】ここで、前記酸化物半導体層が酸化亜鉛か
らなっていてもよい。
【0010】また、前記酸化物半導体層が、塗布法また
はプラズマCVD法により形成されたものであってもよ
い。
【0011】
【作用】本発明の太陽電池は、山と谷との高低差が10
00Åから5000Åである凹凸を酸化物半導体層の表
面に形成することにより、下部電極の表面に凹凸を形成
しなくても光を有効に閉じ込めることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】図1は、本発明の太陽電池の一実施例を示
すアモルファスシリコン太陽電池の模式的断面図であ
る。
【0014】本実施例のアモルファスシリコン太陽電池
10は、酸化物半導体層13の表面(n層14側の面)
に凹凸が形成されている点および該凹凸の山と谷との高
低差が1000Åから5000Åである点で、図5に示
した従来のアモルファスシリコン太陽電池50と異な
る。すなわち、従来のアモルファスシリコン太陽電池5
0においては、下部電極52の表面に形成された凹凸で
入射光を乱反射することによって光閉じ込めが行われる
のに対して、本実施例のアモルファスシリコン太陽電池
10においては、下部電極12の表面は平滑であり、酸
化物半導体層13の表面に凹凸を形成することによって
光閉じ込めが行われる。なお、光の閉じ込めが最も有効
に行われるためには、酸化物半導体層13の表面の凹凸
の山と谷との高低差(以下、「高さ」と称する。)は1
000Åから5000Åまでが好適である。
【0015】次に、アモルファスシリコン太陽電池10
の各構成要素についてそれぞれ説明する。
【0016】(1)基板11 基板11は導電性でも絶縁性でもよいが、金属を用いる
場合には、たとえばステンレスやアルミニウムなどの工
業的に安定して供給され、かつ、安価で加工し易い材質
のものが好ましい。また、基板11の大きさとしては、
30cm角位の大きさでよい。しかし、ロールツーロー
ルのように連続的に太陽電池を生産する場合には、長尺
の連続した基板の方が望ましく、また、基板をロール状
に巻き取ることができる必要があるために充分に柔軟で
あることが望ましく、基板の厚みとしては100μmか
ら1mm程度が好適である。さらに、絶縁性の基板を用
いる場合には、耐熱性や加工性の点からガラスやセラミ
ックスが好適である。
【0017】i層15において吸収しきれない、主に長
波長の入射光を基板11の表面において効率よく反射す
るためには、基板11の表面の反射率を高くしておく必
要がある。このため、基板11が金属性の場合には、所
望に応じて機械的な研磨や電解研磨などの処理をするこ
とで、基板11の表面を平滑な面にする。また、反射率
の良いAgやAlなどのような金属を蒸着のような方法
で基板11の表面上に堆積してもよく、この場合には、
前記蒸着層は下部電極12としても用いることができ
る。一方、基板11が絶縁性の場合には、反射層および
下部電極12として金属電極が必要となるが、該金属電
極としては、上述したような金属が好適に用いられる。
【0018】(2)下部電極12 基板11が金属性の場合には、特に必要はない。
【0019】(3)酸化物半導体層13 酸化物半導体層13の機能としては、以下に示す3つが
ある。 (a)i層15で吸収しきれなかった入射光を基板11
の表面まで透過させて、基板11の表面で反射させたの
ち、この反射光をi層15でもう一度吸収させることに
より、光電変換効率を上昇させる機能。 (b)光起電力発生層にピンホールが生じた場合に起こ
る電流のリークを防止するバリヤー層の機能。 (c)下部電極12として用いられるAgやAlのよう
な金属が非晶質半導体層(n層14)に直接接している
場合に生じる、公知の界面における下部電極12の材料
である金属の非晶質材料へのマイグレーションによる太
陽電池の特性の低下を防ぐ機能。
【0020】酸化物半導体層13の望ましい電気特性と
しては、バリヤー層としての機能を果たすため、高い抵
抗をもつことが望ましいが、光電変換によって発生した
電流に対しては直列抵抗成分とならない程度の抵抗値で
あることが必要であり、具体的には、抵抗率ρが102
Ωcmから10-4Ωcm程度であることが望ましい。ま
た、酸化物半導体層13は、長波長光を基板11の表面
まで到達させる必要があるため、光に対する透過性が充
分にあることが望ましく、具体的には、禁制帯幅(E
g)が3eV以上であることが望ましい。このような特
性を有する材料としては、酸化スズ(SnO2 ),イン
ジュウムとスズの酸化物の合金であるITO、および酸
化亜鉛(ZnO)が好適なものである。なお、これらの
材料の電気抵抗が大きい場合には、ドーピングを行うこ
とで抵抗を下げることが可能である。前記材料のうちZ
nOは、適度な電気伝導性を有し、安価であり、光透過
性も良好であるため、至適な材料として研究が進められ
ている。
【0021】酸化物半導体層13は、通常、スパッタ
法,スプレー法,蒸着法,イオンプレーティング法など
により作成されるが、これらの方法で作成した場合に
は、表面形状は一般的に平滑なものとなる。酸化物半導
体層13の表面に所望の凹凸を形成するためには、たと
えば所望の凹凸の大きさに対応した粒径の酸化物半導体
微粒子をプラズマCVD法によって作成して基板11上
に堆積する方法を用いることができる。または、前記酸
化物半導体微粒子を基板11上に直接堆積せずに、バイ
ンダーなどを添加することにより、ペースト状としてス
クリーン印刷してもよい。
【0022】(4)光起電力発生層(n層14,i層1
5およびp層16) n層14は、SiH4 ガスとドーピング剤用のPH3
スとをプラズマで分解して作成することができる。i層
15は、光吸収を行って、入射光によって励起されたキ
ャリアを発生させる非晶質半導体層であり、また、通
常、SiH4 ガスをプラズマで分解して作成することが
できる。p層16は、一般的には、SiH 4 ガスとドー
ピング用のB26ガスとをプラズマで分解して作成する
ことができる。
【0023】図1に示した光起電力発生層は、pin構
造のシングルセルであるが、シングルセルを二層積層し
たタンデムセル、三層積層したトリプルセルなどであっ
てもよい。また、n層14,i層15およびp層16の
積層の順序は逆であってもよい。さらに、光起電力発生
層は、図1に示したように平坦ではなく、酸化物半導体
層13の表面の凹凸をなぞるように形成されていてもよ
い。
【0024】(5)上部電極17および金属電極18 上部電極17は、入射光を透過させかつ導電性を有する
透明導電膜であり、一般には、ITOやSnO2 をター
ゲットとしてスパッタリングで作成することができる。
金属電極18(グリッド)は、一般的には、AgやAl
などのような低抵抗の金属を抵抗加熱法,エレクトロン
ビーム法,スパッタ法およびスクリーン印刷法などを用
いて堆積して作成することができる。また、金属電極1
8は、入射光の透過性を妨げないように、面積を極力小
さくするように設計されるのが望ましく、通常、櫛形に
形成される。
【0025】次に、図1に示したアモルファスシリコン
太陽電池10を試作した一例について説明する。
【0026】基板11として、10cm×10cmの寸
法に切断した厚さ500μmのステンレススチール基板
を用い、その表面をアルミナの研磨剤で研磨して、表面
の平均粗さ(Ra)を500Åとした。その後、スパッ
タ装置(不図示)を用いてAlからなる下部電極12を
厚さ5000Åほど基板11上に堆積したのち、基板1
1を図2に示す酸化物半導体堆積装置200 に投入した。
【0027】酸化物半導体堆積装置200 は、マイクロ波
発振器201 と、マイクロ波発振器201 で発振されたマイ
クロ波を伝送するための導波管202 と、導波管202 に設
けられた、マイクロ波の入射パワーおよび反射パワーを
測定するためのパワーモニター203 と、導波管202 に設
けられた整合回路204 と、チャンバ208 と、導波管202
により伝送されてきたマイクロ波をチャンバ208 内に投
入するためのマイクロ波投入窓205 と、チャンバ208 内
に設けられた空洞共振器206 と、空洞共振器206 に設け
られた、直径8mmの穴が開孔率40%となるように開
いている開孔板207 と、チャンバ208 内の気体を排気す
るための排気ポンプ210 と、チャンバ208 と排気ポンプ
210 とを連通する排気管209 とを含む。ここで、チャン
バ208 は、酸素ガス導入管223 により酸素ガスボンベ21
2 と連通されており、酸素ガス導入管223 には、圧力調
整器215 ,バルブ219 ,マスフローコントローラー220
およびバルブ221 が設けられている。また、キャリヤガ
スであるN2 ガス用のN2ガスボンベ213 と原料ガスで
あるジエチル亜鉛((CH32Zn)のバブリング装置
211 とを連通する配管には、圧力調整器214 ,バルブ21
6 ,マスフローコントローラー217 およびバルブ218 が
設けられており、バブリング装置211 とチャンバ208 と
は原料ガス導入管222 により連通されている。基板ホル
ダー225 がチャンバ208 内の開孔板207 と互いに対向す
る位置に設けられており、基板ホルダー225 内には、基
板加熱ヒーター226 が設けられている。なお、下部電極
12が堆積された基板11は、開孔板207 と互いに対向
するように基板ホルダー225 上に設置される。
【0028】排気ポンプ210 を運転して、10-6Tor
r以下の真空度にチャンバ208 内を真空排気したのち、
基板加熱ヒーター226 を用いて基板11を300℃に加
熱した。その後、N2 ガスボンベ213 に充填されている
キャリヤガスであるN2 ガスをマスフローコントローラ
ー217 で10sccmの流量に制御してバブリング装置
211 内に導入した。原料ガスはキャリヤガスに所定の蒸
気圧で含有され、空洞共振器206 内に導入される。酸素
ガスをマスフローコントローラー220 で20sccmの
流量に制御して空洞共振器206 内に導入した。圧力コン
トローラー(不図示)によりチャンバ208 内の圧力を1
5mTorrに調整した。チャンバ208内の圧力が安定
したところで、マイクロ波発振器201 の電源を入れて、
120Wのパワーのマイクロ波を発生させた。パワーモ
ニター203 に示される反射パワーが極力小さくなるよう
に、整合回路204 を調整した。空洞共振器206 にプラズ
マを発生させ、気相反応により生成したZnOの微粒子
を開孔板207 を介してチャンバ208 内に引き出すことに
より、基板11上にZnO膜を堆積した。成膜後の基板
11を取り出し、表面の凹凸の高さを測定したところ5
00Åであった。
【0029】次に、図3に示すプラズマCVD装置を用
いて、以下に示すようにして光起電力層を堆積した。
【0030】プラズマCVD装置300 は、n層14堆積
用のn層成膜室301 と、i層15堆積用のi層成膜室31
1 と、p層16堆積用のp層成膜室321 とを含む。n層
成膜室301 ,i層成膜室311 およびp層成膜室321 はそ
れぞれ、第1乃至第4のゲートバルブ309,319,329,339
により独立に真空状態が保てるようになっている。n層
成膜室301 内には、基板加熱ヒーター304 が内部に設け
られた、アノード電極として作用する基板ホルダー303
と、マッチングボックス305 を介して高周波電源306 と
接続されたカソード電極302 とが設けられている。ま
た、n層成膜室301 は、排気管307 を介して排気ポンプ
308 と連通されている。なお、i層成膜室311 およびp
層成膜室321 についても同様である。n層成膜室301 ,
i層成膜室311 およびp層成膜室321 内への原料ガスの
導入は、各原料ガスボンベ331,341,351,361 から原料ガ
ス導入管370 を介してそれぞれ行われる。ここで、各原
料ガスボンベ331,341,351,361 と原料ガス導入管370 と
の間には、各圧力調整器332,342,352,362 と各バルブ33
4,344,354,364 と各マスフローコントローラー335,345,
355,365 と各バルブ336,346,356,366 とがそれぞれ設け
られている。
【0031】酸化物半導体層13が形成された基板11
をn層成膜室301 内の基板ホルダー303 上に設置した。
真空ポンプ308 により真空度10-7Torrまでn層成
膜室301 内を真空排気したのち、基板加熱ヒーター304
により基板ホルダー303 を250℃に加熱した。その
後、図示左端の原料ガスボンベ331 に充填されているS
iH4 ガスをマスフローコントローラー335 により2s
ccmの流量に制御し、また、図示左端から2番目の原
料ガスボンベ341 に充填されている、H2 ガスで1%に
希釈されたPH3 ガスをマスフローコントローラ345 に
より2sccmの流量に制御して、原料ガス導入管370
を介してn層成膜室301 内にそれぞれ導入した。その
後、n層成膜室301 内の圧力を0.7Torrに保ち、
前記各原料ガスの流れとn層成膜室301 内の圧力とが安
定したのち、マッチングボックス305により反射パワー
を極力小さくして高周波電源306 から2Wのパワーをn
層成膜室301 内へ投入した。この状態で成膜を3分間行
うことにより、n層14を形成した。
【0032】n層14の形成が終了すると、n層成膜室
301 内の放電を止めるとともに前記各原料ガスのn層成
膜室301 内への供給も止めたのち、真空度10-7Tor
rまでn層成膜室301 内を真空排気した。その後、第2
のゲートバルブ319 を開けたのち、基板11を搬送手段
(不図示)を用いてi層成膜室311 内の基板ホルダー31
3 に移動した。基板加熱ヒーター314 により基板11の
温度を250℃としたのち、図示左端の原料ガスボンベ
331 に充填されているSiH4 ガスをマスフローコント
ローラー335により3sccmの流量に制御し、また、
図示左端から3番目の原料ガスボンベ351 に充填されて
いるH2 ガスをマスフローコントローラー355 により3
0sccmの流量に制御して、原料ガス導入管370 を介
してi層成膜室311 内にそれぞれ導入した。その後、i
層成膜室311 内の圧力を0.4Torrに保ち、前記各
原料ガスの流れとi層成膜室311 内の圧力とが安定した
のち、マッチングボックス315 により反射パワーを極力
小さくして、高周波電源316 から5Wのパワーをi層成
膜室311 内へ投入した。この状態で成膜を60分間行う
ことにより、i層15を形成した。
【0033】i層15の形成が終了すると、i層成膜室
311 内の放電を止めるとともに前記各原料ガスのi層成
膜室311 内への供給も止めたのち、真空度10-7Tor
rまでi層成膜室311 内を真空排気した。その後、第3
のゲートバルブ329 を開けたのち、基板11を搬送手段
(不図示)を用いてp層成膜室321 内の基板ホルダー32
3 に移動した。基板加熱ヒーター324 により基板11の
温度を250℃としたのち、図示左端の原料ガスボンベ
331 に充填されているSiH4 ガスをマスフローコント
ローラー335 により2sccmの流量に制御し、また、
図示右端の原料ガスボンベ361 に充填されている、H2
ガスで2%に希釈されたB26ガスをマスフローコント
ローラー365 により3sccmの流量に制御して、原料
ガス導入管370 を介してp層成膜室321 内に導入した。
その後、p層成膜室321 内の圧力を0.5Torrに保
ち、前記各原料ガスの流れとp層成膜室321 内の圧力と
が安定したのち、マッチングボックス325 により反射パ
ワーを極力小さくして高周波電源326 から5Wのパワー
をp層成膜室321 内に投入した。この状態で成膜を1分
間行うことにより、p層16を形成した。
【0034】p層16の形成が終了すると、p層成膜室
321 内の放電を止めるとともに前記各原料ガスのp層成
膜室321 内への供給も止めたのち、真空度10-7Tor
rまでp層成膜室321 内を真空排気した。その後、基板
11の温度が室温になるまで放置したのち、p層成膜室
321 から基板11を取り出した。
【0035】続いて、スパッタリング装置(不図示)内
に基板11をセットし、中心間の距離が1cmで、格子
状に配置される、有効面積が1cm2 の円形の各サブセ
ルを形成するためのマスクを、基板11のp層16上に
設置したのち、真空度10-7Torrまでスパッタリン
グ装置内を真空排気した。その後、スパッタリング装置
内の圧力が2×10-4TorrとなるようにArガスを
流し、ITOのターゲットを用いて、50Wのパワーで
DCスパッタリングを行うことにより、ITOの上部電
極17を形成した。さらに、EB蒸着装置(不図示)を
用いて、基板11の上部電極17上に、厚さ500Åの
Crと厚さ1000ÅのAgとを積層することにより、
金属電極18を形成した。
【0036】次に、ZnOの堆積条件を変えて、酸化物
半導体層13の表面の凹凸の高さが500Å,1000
Å,2000Å,4000Å,6000Åおよび100
00Åのアモルファスシリコン太陽電池10を同様にし
て作成した。
【0037】以上のようにして作成したアモルファスシ
リコン太陽電池10の上部電極17側を受光面にしてA
M−1光(100mW/cm2 )を照射しながら、基板
11と金属電極18との間に印加する電圧を−0.5V
〜+1.0Vの範囲で掃引することにより、電圧電流特
性を測定して各サンプルの光電変換効率を測定した。ま
た、図5に示した従来のアモルファスシリコン太陽電池
50も同様にして作成して、光電変換効率を同様にして
測定した。図4に、酸化物半導体層13の表面の凹凸の
高さと各サンプルについて測定した光電変換効率(規格
化したもの)との関係を調べた一実験結果を示す。この
結果より、酸化物半導体13の表面の凹凸の高さが10
00Åから5000Åのときに、光電変換効率が高くな
ることがわかった。
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりに構成されてい
るので、次に示す効果を奏する。
【0039】山と谷との高低差が1000Åから500
0Åである凹凸を酸化物半導体層の表面に形成すること
により、下部電極の表面に凹凸を形成しなくても光を有
効に閉じ込めることができるため、入射光を効率よく吸
収できるとともに生産性の向上も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池の一実施例を示すアモルファ
スシリコン太陽電池の模式的断面図である。
【図2】図1に示したアモルファスシリコン太陽電池の
試作に用いた酸化物半導体堆積装置の概略構成図であ
る。
【図3】図1に示したアモルファスシリコン太陽電池の
試作に用いたプラズマCVD装置の概略構成図である。
【図4】アモルファスシリコン太陽電池の各サンプルに
おける酸化物半導体層の表面の凹凸の高さと光電変換効
率との関係を調べた一実験結果を示すグラフである。
【図5】pin型の素子構造を有するアモルファスシリ
コン太陽電池の一従来例を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
10 アモルファスシリコン太陽電池 11 基板 12 下部電極 13 酸化物半導体層 14 n層 15 i層 16 p層 17 上部電極 18 金属電極 200 酸化物半導体堆積装置 201 マイクロ波発振器 202 導波管 203 パワーモニター 204 整合器 205 マイクロ波投入窓 206 空洞共振器 207 開孔板 208 チャンバ 209,307,317,327 排気管 210,308,318,328 排気ポンプ 211 バブリング装置 212 酸素ガスボンベ 213 N2 ガスボンベ 214,215,332,342,352,362 圧力調整器 216,218,219,221,334,344,354,364,336,346,356,366
バルブ 217,220,335,345,355,365 マスフローコントローラ
ー 222,370 原料ガス導入管 223 酸素ガス導入管 225,303,313,323 基板ホルダー 226,304,314,324 基板加熱ヒーター 300 プラズマCVD装置 301 n層成膜室 302,312,322 カソード電極 305,315,325 マッチングボックス 306,316,317 高周波電源 309,319,329,339 ゲートバルブ 311 i層成膜室 321 p層成膜室 331,341,351,361 原料ガスボンベ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に順次積層された酸化物半導体
    層、光起電力発生層、上部電極を含む太陽電池におい
    て、前記酸化物半導体層の表面に山と谷との高低差が1
    000〜5000オングストロームの凹凸が形成されて
    おり、前記凹凸は対応する大きさの微粒子からなり、ま
    た前記酸化物半導体層は、マイクロ波プラズマCVD法
    もしくは微粒子を含むバインダーを塗布する方法によっ
    て形成されたことを特徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】 前記酸化物半導体層が、酸化亜鉛からな
    ることを特徴とする請求項1記載の太陽電池。
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