JP2933303B2 - 着脱式濾材膜及び濾床 - Google Patents

着脱式濾材膜及び濾床

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JP2933303B2 JP6205818A JP20581894A JP2933303B2 JP 2933303 B2 JP2933303 B2 JP 2933303B2 JP 6205818 A JP6205818 A JP 6205818A JP 20581894 A JP20581894 A JP 20581894A JP 2933303 B2 JP2933303 B2 JP 2933303B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着脱式濾材膜及び濾床
に関し、とくに一対の平行な棹の間に張設した紐状濾材
からなる着脱式濾材膜とその濾材膜を用いた濾床とに関
する。
【0002】
【従来の技術】図6を参照するに、本出願人は特公平4ー
023596号公報に紐状の微生物担体又は濾材を用いる嫌気
性水処理装置を開示した。多数の紐状濾材6をピン13a
によって各保持部材13から吊下げ、濾材ユニット11を形
成する。外側円筒部14a及び半径方向腕部14bからなる支
持枠14により、複数の保持部材13を支持する。紐状濾材
6は、多数の合成樹脂製輪状体を各輪状体の輪の面と交
差する方向に各輪状体の一点において紐状に結合してな
るものであり、その代表的なものは商標名リングレース
として知られている。この紐状濾材6を好気性処理にお
いて着脱自在に使うため、図4に示す様に棹2から終端
シート7を介して複数の紐状濾材6を吊下げ、これを支
持部材4に支持させる構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4の従来構造は、高
濃度での活性菌の保持を可能にし、しかも保守作業等の
ため必要な時は短冊状配列の紐状濾材6を比較的容易に
着脱できる利点を有する。しかし、実際の取扱に当って
は次の欠点がある。
【0004】(1)棹2を保持部材4に取付けその脱落
を防止するため、ねじ込み式の帽栓2bを棹2の端末に取
付けているが、多数存在する棹2の両端においてそれぞ
れ手作業でねじ込みを行なわなければならないので、作
業が非常に煩雑になる。さらに保持部材4が、図1のよ
うに水処理槽の槽壁8に接して狭い空間にある場合に
は、帽栓2bのねじ込みは極めて困難で手間のかかる作業
となり、工数で算定すると広い空間の場合の数十倍に達
することもある。 (2)図4の構造では、保持部材4への棹2の差込み用
の取付孔5を形成するため多数のUボルト5aを保持部材
4に溶接しているが、多数のUボルトを正確な位置に強
固に溶接するには経験を積んだ技能者を必要とする。
【0005】よって、本発明の目的は、取付け・取外し
が容易な着脱式濾材膜及びその濾材膜利用の着脱式濾床
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1の実施例を参照する
に、本発明による着脱式濾材膜1は、対の間に間隙を有
する二対の取付孔5に保持される着脱濾材膜において、
それぞれが両端で取付孔5の対に嵌入する平行な二本の
棹2の間に張設した前記間隙より短い一定長の複数の弾
性紐6及び各棹2の端部に形成した取付孔5の内径よ
り小さい外径の拡径鍔部3を備えてなるものである。
【0007】本発明の着脱式濾床10は、一対の平行な棹
2の間に張設した複数の一定長の弾性紐状濾材6、各棹
2に対応し且つ各棹2の両端に対する取付孔5を有する
2対の固定保持部材4、及び各棹2の端部に前記取付孔
5に嵌入可能に形成した拡径鍔部3を備え、両棹2の各
々に対応する固定保持部材4の対の間の間隔を前記一定
長より十分長くし、両棹2の端部の鍔部3をそれぞれ対
応する保持部材4の取付孔5へ嵌入させることにより、
両棹2を保持部材4に着脱可能に保持させた時に紐状濾
材6の弾性により両棹2を相互に近寄せ二対の固定保持
部材4の取付孔5の相互に最も近い周縁に当接させる。
【0008】
【作用】図1の正面図及び図3の斜視図を参照するに、
着脱式濾材膜1を保持部材4に取付けるには、先ずその
一端の棹2を対応する保持部材4に取付けるが、この棹
2の取付けは単に鍔部3を保持部材4の取付孔5に差込
むだけで足りる。鍔部3は、棹2の外径に比して拡径さ
れているが、取付孔5へ嵌入可能とされているから、容
易に取付孔5へ差込める。実際に嵌入可能であるために
は、鍔部3の外径は取付孔5の内径より小さい。
【0009】着脱式濾材膜1の一端の棹2を対応保持部
材4へ取付けた後、その他端の棹2を対応保持部材4へ
取付けるには、その他端棹2を紐状濾材6の弾性に抗し
て前記一端棹2から離すように引張り、対応保持部材の
取付孔5と心合わせした上で、その他端棹2の鍔部3を
対応保持部材4の取付孔5に差込めばよい。即ち、一方
の棹2の両端の鍔部3を対応保持部材4の取付孔5に差
込んだ後、他方の棹2を先に保持した一方の棹2から離
すように引張りながら対応保持部材4の取付孔5に心あ
わせして差込めば、着脱式濾材膜1付きの濾床の取付け
が完了するので、取付作業が容易である。
【0010】それぞれ対応する保持部材4に取付けられ
た両棹2は、紐状濾材6の弾性のために相互に引き寄せ
られて二対の固定保持部材4の取付孔5の相互に最も近
い周縁に当接するので、図1に示すように各棹2の長さ
方向において棹2上の鍔部3と保持部材4の取付孔5周
縁の紐状濾材6に近い部分とが重なり合う。この重なり
合いのため、棹2及びこれに固定された紐状濾材6は、
保持部材4によって外れ難い態様で安全に保持される。
こうして、濾材膜1を保持部材4へ容易にしかも確実に
取付けることができる。さらに取付けられた濾材膜1の
紐状濾材6は緩みのない緊張状態に保たれる。
【0011】取り外しの際には、濾材膜1の一方の棹2
を他方の棹2から紐状濾材6の弾性に抗して引き離し、
棹2と取付孔5とを心合わせすれば、鍔部3を取付孔5
から容易に引抜くことができる。その後、他方の棹2
を、紐状濾材6の弾性に抗する引き離しなしで対応保持
部材4の取付孔5から引抜くことができる。こうして、
濾材膜1を保持部材4から容易に取り外せる。
【0012】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば帽栓2bをねじ込む必要がなく棹2の取付作業が容
易になる。さらに、保持部材4における取付孔5の形成
もパンチング等の簡単な機械的鑽孔で行うことができ、
従来技術における溶接工程を省略できる。
【0013】従って、本発明の目的である「取付け・取
外しが容易な着脱式濾材膜及びその濾材膜利用の着脱式
濾床」の提供が達成される。
【0014】
【実施例】図2の実施例は、鍔部3の形成を、棹2への
鍔付き固定端末部材2aの固定により行う場合を示す。但
し、鍔部3の形成方法は、図2の方法に限定されず、例
えば、棹2の外径に等い内径の環状部材(図示せず)を
棹2に嵌合させた後溶接その他の方法で棹2に固定して
もよい。
【0015】図5は、保持部材4を可搬型の枠体9に固
定し、濾材膜1をその保持部材4に取付けて可搬型濾床
10とした例を示す。この可搬型濾床10は、水処理槽の槽
壁8に取付けた梁部材20及び槽頂壁8aから支持金具21で
吊下げられた梁部材20に枠体9を引っ掛けるだけで着脱
することができる。図中、記号22は水面を示す。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の着脱
式濾材膜及びその濾材膜利用の濾床は、取付用棹の端部
に保持部材の取付孔の内径より小さな外径の鍔部を設け
且つ紐状濾材の弾性を利用するので、濾材膜の着脱を容
易にし、水処理槽に取付け後の紐状濾材を緊張状態に保
ち、保持部材による保持を確実にし、且つ保持部材の取
付孔の形成を容易にする顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施例の一部切欠正面図であ
る。
【図2】は、本発明に用いる棹の説明図である。
【図3】は、図1の実施例の要部斜視図である。
【図4】は、従来技術の説明図である。
【図5】は、本発明の他の実施例の正面図である。
【図6】は、紐状濾材の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 濾材膜 2 棹 3 鍔部 4 保持部材 5 取付孔 6 紐状濾材 7 終端シート部材 8 槽壁 9 枠体 10 濾床 10a 可搬型濾床 11 濾材ユニット 13 保持部材 14 支持枠 20 梁部材 21 支持金具 22 水面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−98599(JP,U) 実公 平1−11358(JP,Y2) 実公 昭58−27840(JP,Y2) 実公 昭59−6958(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 3/02 - 3/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対の間に間隙を設けた二対の取付孔に保持
    される着脱式濾材膜において、それぞれが両端で前記取
    付孔の対に嵌入する平行な二本の棹の間に張設した前記
    間隙より短い一定長の複数の弾性紐状濾材、及び前記各
    棹の端部に形成した前記取付孔の内径より小さい外径の
    拡径鍔部を備えてなる着脱式濾材膜。
  2. 【請求項2】請求項1の濾材膜において、前記紐状濾材
    を、多数の合成樹脂製輪状体を各輪状体の輪の面と交差
    する方向に各輪状体の一点において紐状に結合してなる
    着脱式濾材膜。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の濾材膜において、前記棹
    の拡径鍔部を、各棹の端部に拡径鍔付き帽体を固定する
    ことにより形成してなる着脱式濾材膜。
  4. 【請求項4】一対の平行な棹の間に張設した複数の一定
    長の弾性紐状濾材、各棹に対応し且つ各棹の両端に対す
    る取付孔を有する二対の固定保持部材、及び各棹の端部
    に前記取付孔に嵌入可能に形成した拡径鍔部を備え、前
    記両棹の各々に対応する固定保持部材の対の間の間隔を
    前記一定長より十分長くし、前記両棹の端部の鍔部をそ
    れぞれ対応する前記保持部材の取付孔へ嵌入させること
    により、両棹を前記保持部材に着脱可能に保持させた時
    に前記紐状濾材の弾性により両棹を相互に近寄せ前記二
    対の固定保持部材の取付孔の相互に最も近い周縁に当接
    させてなる着脱式濾床。
  5. 【請求項5】請求項4の濾床において、前記固定保持部
    材を、水処理槽の槽壁内面に取付けてなる着脱式濾床。
  6. 【請求項6】請求項4の濾床において、前記固定保持部
    材を、可搬型の枠体に取付けてなる着脱式濾床。
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