JP2932459B2 - 覆工板及び道路用覆工板設置構造 - Google Patents

覆工板及び道路用覆工板設置構造

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JP2932459B2
JP2932459B2 JP33408694A JP33408694A JP2932459B2 JP 2932459 B2 JP2932459 B2 JP 2932459B2 JP 33408694 A JP33408694 A JP 33408694A JP 33408694 A JP33408694 A JP 33408694A JP 2932459 B2 JP2932459 B2 JP 2932459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、覆工板及び道路用覆
工板設置構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば道路敷地内の下方側で
土木工事等をする場合、道路敷地内に掘った工事用穴上
に覆工板を並設して敷き詰め、工事用穴を覆うようにし
て行われている。この覆工板は、一枚の縦長さが300
cm、横幅が100cm、厚さが20cmの直方体を呈
し、重量が700Kg程度のものが使用されているのが
一般的で、これらの覆工板で工事用穴を覆っておくこと
により覆工板上を車輌が通行できるようにしている。し
かしながら、例えば工事用穴内の点検作業のために作業
員等が工事用穴内に入る必要があるが、覆工板一枚の重
量が700Kg程度もあるため、人間の力だけでは開閉
操作ができない。そのため、現状では、作業員等が工事
用穴内に入る場合には、その都度、小型クレーン車等に
より覆工板の開閉作業が行われている。例えば、図7に
示すように道路Dの全幅に渡って並設した複数の覆工板
a…aの内、道路Dの路片側に配設した覆工板a1を開
ける場合には、その覆工板a1の幅方向側の複数の覆工
板上に小型クレーン車b等を載せ、幅方向側の複数の覆
工板上から路片側の覆工板a1を持ち上げて開けなけれ
ばならない。従って、幅覆工板の開閉が大がかりなもの
となるばかりか、多大な時間がかかってしまう。又、緊
急時等には、即座に開けることができないという課題が
ある。更に、小型クレーン車b等によって開閉したので
は、道路幅の内の相当広範囲(この図7では全幅)の部
分が専有されるため、その部分を交通規制範囲部としな
ければならず、道路幅に対する規制率(この図7の場合
では道路幅全体)が大きくなってしまう。その結果、交
通渋滞を引き起こすとともに、危険であることから作業
員等が工事用穴内に入る場合は、基幹線道路においては
昼間の作業が制限され、夜間作業に限られており、夜間
にしか工事用穴内に入れず、点検作業等の効率が著しく
悪くなっているという課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたものでその目的とするところは、任
意な時に簡単に作業員等が工事用穴内に入ることがで
き、しかも工事用穴内に入って作業等する間の道路の交
通規制範囲を小さくできる覆工板及び道路用覆工板設置
構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する覆工板を提供することにより上記課題を解決す
る。本願発明の覆工板は、覆工板本体2と、この覆工板
本体2の適宜位置に少なくとも人間を通せる程度の大き
さで上面から下面に貫通した貫通孔22と、貫通孔22
を開閉自在に覆える蓋体3とを備え、この蓋体3が貫通
孔22を覆うことにより車輌が覆工板本体2上を通行可
能とされる。更に、蓋体3は、上板3aと下板3bとを
備えたものから構成されるとともに、蓋体3に、貫通孔
22を覆った蓋体3を覆工板本体2に係脱自在に固定す
るための蓋体固定手段4が設けられる。蓋体3の上板3
aには、ボルト操作用孔32が穿設され、蓋体3の下板
3bには、ボルト嵌挿用孔33が穿設される。蓋体固定
手段4は、ボルト41と、ナット42と、爪部材43と
を備える。ボルト41は、蓋体3のボルト嵌挿用孔33
に挿通される。ナット42は、ボルト41に螺合され、
このナット42がボルト41に対して下方向に移動され
ることにより、ボルト41が蓋体3に対して上方向に引
き上げられ、ナット42がボルト41に対して上方向に
移動されることにより、ボルト41が蓋体3に対して下
方向に下げられる。爪部材43は、長尺体からなり、基
端がボルト嵌挿用孔33から出たボルト41の軸部41
aの先端に固定され、爪部材43の先端が覆工板本体2
に係止する係止部43aをなす。又、この係止部43a
は、ボルト41を回すことにより、覆工板本体2の下方
側又は蓋体3の下方側に配され得るようになされる。そ
して、この係止部43aが、覆工板本体2の下方側に配
された状態で、ナット42によるボルト41の蓋体3に
対する上方向への引き上げに伴い、覆工板本体2の下面
に当接して上方側に押圧することにより、蓋体3と覆工
板本体2とを固定できるようになされたものである。
【0005】又、複数の覆工板100…100を順次並
設することにより道路D敷地内に掘った工事用穴Kを覆
い、工事用穴K上を垂輌通行可能とした道路用覆工板設
置構造において本願発明は、次のものを提供することに
より上記課題を解決する。本願発明の道路用覆工板設置
構造は、複数の覆工板100…100の内の少なくとも
一つが、覆工板本体2と、この覆工板本体2の適宜位置
に少なくとも人間を通せる程度の大きさで上面から下面
に貫通した貫通孔22と、貫通孔22を開閉自在に覆え
る蓋体3とを備える。又、この蓋体3が貫通孔22を覆
うことにより車輌が覆工板本体2上を通行可能とされ
る。更に、蓋体3は、上板3aと下板3bとを備えたも
のから構成されるとともに、蓋体3に、貫通孔22を覆
った蓋体3を覆工板本体2に係脱自在に固定するための
蓋体固定手段4が設けられる。蓋体3の上板3aには、
ボルト操作用孔32が穿設され、蓋体3の下板3bに
は、ボルト嵌挿用孔33が穿設される。蓋体固定手段4
は、ボルト41と、ナット42と、爪部材43とを備え
る。ボルト41は、蓋体3のボルト嵌挿用孔33に回動
自在且つ上下移動可能に挿通される。ナット42は、ボ
ルト41に螺合され、このナット42がボルト41に対
して回動操作されることにより、ボルト41が蓋体3に
対して上下方向に移動可能とされる。爪部材43は、長
尺体からなり、基端がボルト嵌挿用孔33から出たボル
ト41の軸部41aの先端に固定され、爪部材43の先
端が覆工板本体2に係止する係止部43aをなし、この
係止部43aが、ボルト41の回動操作に伴い、覆工板
本体2の下方側又は蓋体3の下方側に配され得るように
なされる。この係止部43aは、覆工板本体2の下方側
に配された状態で、ナット42によるボルト41の蓋体
3に対する上方向への移動に伴い、覆工板本体2の下面
に当接して上方側に押圧することにより、蓋体3と覆工
板本体2とを固定できるようになされる。そして、この
貫通孔22を備えた覆工板1は、道路Dの路片側に配設
されてなるものである。
【0006】
【作用】本願発明の覆工板においては、覆工板本体2の
適宜位置に少なくとも人間を通せる程度の大きさで上面
から下面に貫通した貫通孔22と、貫通孔22を覆う蓋
体3とを備えるため、点検作業等のために工事用穴K内
に入る場合は、蓋体3を外して貫通孔22から入ること
ができ、従来のように覆工板全体をクレーン等によって
明けなくても良く、簡単に入ることができる。一方、工
事用穴K内に入らない通常の場合は、蓋体3で貫通孔2
2を覆っておけば覆工板1上を車輌通行可能にできる。
しかも、蓋体固定手段4によって蓋体3を覆工板本体2
に固定しておくことで、車輌の通行の際に蓋体3が覆工
板本体2に動くようなことを確実に防止できる。
【0007】又、本願発明の道路用覆工板設置構造にお
いては、複数の覆工板100…100の内の少なくとも
一つを、貫通孔22を備えた覆工板1とし、そして、こ
の覆工板1を道路Dの路片側に配設するため、点検作業
等のために工事用穴K内に入る場合は、覆工板1の一枚
分の幅だけ交通規制すれば良く、道路幅に対する規制率
を少なくできる。これにより、基幹線道路においても昼
間の作業が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、図を基に本願発明の一実施例を具体的
に説明する。図1は、本願発明の一実施例の覆工板の平
面図であり、図2は、図1のII−II線に沿う断面説明図
である。
【0009】本願発明の覆工板1は、覆工板本体2と、
蓋体3と、蓋体固定手段4とから構成されている。
【0010】覆工板本体2は、縦長さが300cm、横
幅が100cmの四角形状を呈している。この覆工板本
体2は、図2に示すように下面の左右両端部には、主桁
載置部21、21が備えられている。これらの主桁載置
部21、21各々は、断面H字状の、いわゆるH鋼から
構成された主桁5(図5に図示)に載置する載置部をな
すもので、本実施例では左端、右端各々から30cm程
度の長さで全幅に渡って形成されている。又、これらの
主桁載置部21、21各々の厚さは、略20cm程度の
厚さとされ、従来の覆工板の厚さと同厚さとされてい
る。主桁載置部21、21の厚さを従来の覆工板の厚さ
に合わせることにより、図5に示すように従来の直方体
を呈する覆工板100…100と組み合わせて主桁5に
載置した際、従来の覆工板100…100と本願発明の
覆工板1との上面高さが位置合わせでき、両者間に段差
が生じないようにしている。
【0011】又、覆工板本体2の略中央には、図2に示
すように上面から下面に貫通した貫通孔22が備えられ
ている。この貫通孔22は、人間を出入りさせるための
ものであり、本実施例では、縦長さが85cm、横幅が
50cm程度の四角形に明けられ、人間が工具等を携帯
した状態でも通れる程度の大きさとされている。尚、貫
通孔22の大きさや形状等は、この態様のものに限ら
ず、少なくとも人間が通れるものであれば良く、例えば
円形状のものから構成し、あるいは、これより小さくし
て人間のみが通れる程度の大きさのものから構成しても
良い。又、貫通孔22を明ける位置についても、上記の
ように中央に明けるものに限らず、適宜変更できる。
又、この貫通孔22の内周壁には、全周に渡り、蓋体受
け部23が内側に突設され、蓋体3を受けられるように
なされている。
【0012】一方、覆工板本体2における主桁載置部2
1、21と貫通孔22との間には、補強部24、24が
備えられている。この補強部24は、貫通孔22を穿設
したことに伴い減少した強度を補強するためのもので、
左右の両主桁載置部21、21から厚さを厚くすること
により構成されている。この実施例では、厚さが25c
m程度とされ、従来の覆工板の厚さより5cm程度厚く
形成し、覆工板本体2上を車輌が通った場合にも覆工板
本体2自体が変形することなく充分な強度を有するよう
になされている。
【0013】更に、図1に示すように覆工板本体2の隅
部4箇所には、従来品と同様に上面から下面に貫通した
穿設孔25…25が穿設されている。これらの穿設孔2
5…25は、覆工板本体2を主桁5に載置する際に小型
クレーン等に吊り上げ等するための操作部をなす。
【0014】蓋体3は、覆工板本体2の貫通孔22を開
閉自在に覆うためのもので、貫通孔22に嵌合し得る形
状を有する。この蓋体3は、本実施例では、図4に示す
ように支柱(図示せず)に上面をなす上板3a及び下面
をなす下板3bとを取り付けることによって上板3aと
下板3bとの間に空間部3cを形成したものから構成さ
れており、上板3aから下板3bまでの全体の厚さが1
2cm程度とされ、全重量が60kg程度とされてい
る。このような厚さ及び重量としているのは、蓋体3が
覆工板本体2の貫通孔22にセットされた後、蓋体3上
を車輌が通った場合にも変形することなく充分な強度を
保持できるようにし、且つ、二人程度で蓋体3を開閉操
作できるようにするためである。尚、この蓋体3の厚さ
及び重量は、この態様のものに限らず、蓋体3上を車輌
が通れ、且つ、二人程度で持ち上げ等できれば足り、例
えば上記のように貫通孔22の大きさを本実施例より小
さくする場合は、厚さ及び重量を減少でき、一人で開閉
できる程度に形成することも可能である。
【0015】又、この蓋体3の前部と後部には、図1に
示すように蓋体3を開閉操作するための2つの把手3
1、31が設けられている。本実施例の把手31、31
各々は、図3に示すように蓋体3と別体の棒状態から構
成されている。この把手31の下端は、折り曲げられて
蓋体3の下方側になるようにして空間部3cに配される
ことにより上下移動可能になされているとともに、把手
31の上端が上板3aの上面より下方に沈み込めるよう
になされ、車輌が通行する際の邪魔にならないようにし
ている。そして、使用時には、把手31、31を引っ張
り出すことにより把手31、31の下端が蓋体3の上板
3aの下面に係止し、蓋体3を持ち上げることができる
ようになされている。尚、これらの把手31、31は、
蓋体3を持ち上げられ易いものであれば良く、適宜変更
できる。
【0016】そして、この蓋体3は、図2に示すように
覆工板本体2の貫通孔22内に嵌挿されて蓋体受け部2
3に載置されることにより、貫通孔22を全体を覆うと
ともに、蓋体3の上面と覆工板本体2の上面とが段差の
ない略面一状態とされる。
【0017】蓋体固定手段4は、貫通孔22を覆った蓋
体3を覆工板本体2に固定するためのもので、図4に示
すようにボルト41と、ボルト41に螺合されたナット
42と、ボルト41の先端に固定された爪部材43とを
備えている。ボルト41は、軸部41aにナット42が
螺合された後、軸部41aが蓋体3の上板3aに穿設さ
れたボルト操作用孔32から蓋体3の下板3bに穿設さ
れたボルト嵌挿用孔33に挿通される。爪部材43は、
長尺体からなり、基端がボルト嵌挿用孔33から出たボ
ルト41の軸部41aの先端に固定され、爪部材43の
先端が覆工板本体2に係止する係止部43aをなし、こ
の係止部43aを介して蓋体3が覆工板本体2に係脱自
在に係止されて固定できるようになされている。
【0018】詳しくは、爪部材43の係止部43aを覆
工板本体2の下方側になるようにセットする。尚、この
セットはボルト41の頭部を回すことにより行うことが
できる。そして、ナット42を回転させ、ナット42を
ボルト41に対して下方向に移動させる。これにより、
ボルト41が蓋体3に対して上方側に引き上げられ、こ
れに伴い、爪部材43も引き上げられ、係止部43aが
覆工板本体2の下面に当接する。その状態から、更にナ
ット42を同方向に回転させることにより、係止部43
aが覆工板本体2の下面を上方側に押圧し、蓋体3と覆
工板本体2とを固定できる。一方、係止部43aを覆工
板本体2から外す場合は、ナット42を上記と反対方向
に回転させ、ナット42をボルト41に対して上方向に
移動させる。これにより、ボルト41が蓋体3に対して
下方側に下げられ、これに伴い、爪部材43も下げら
れ、係止部43が覆工板本体2から外れる。そして、そ
の状態からボルト41の頭部を回すことにより係止部4
3aを蓋体3の下方側に配しておく。これにより、蓋体
3を貫通孔22から持ち上げても係止部43が覆工板本
体2に係止するようなことがなくなり、蓋体3を覆工板
本体2の貫通孔22から外すことができる。
【0019】尚、この蓋体固定手段4は、上記のように
蓋体3の一箇所に設けるものに限らず、二箇所以上に設
けるようにしても良い。
【0020】以上のように構成された本願発明の覆工板
1は、貫通孔を有しない覆工板と共に、例えば道路Dの
敷地内に掘られた工事用穴の上方側に並設されて敷き詰
められる。詳しくは、図6に示すように工事用穴Kの上
方側に、複数のH鋼を縦方向に延ばすることにより枕桁
6を形成し、その枕桁6上に複数のH鋼を横方向に延ば
することにより主桁5を形成する。そして、その主桁5
をなしている隣接する二つのH鋼に従来品と同様な貫通
孔を有しない直方体状の覆工板100…100を架け渡
すようにして載置するとともに、道路の路片側(図示の
X方向側が歩道を示す)の部分に本願発明の覆工板1を
一つ、隣接する二つのH鋼に覆工板1の主桁載置部2
1、21を架け渡すようにして載置する。
【0021】このようにして、道路Dの路片側の部分に
本願発明の貫通孔22を有する覆工板1を一つ、配設す
ることにより、内部の点検等のために工事用穴Kに入る
場合には、覆工板1の蓋体3を人間の手で開けて貫通孔
22から入れば良く、短時間で簡単に、しかも緊急時等
にも即座に入ることができる。又、その際、覆工板1の
貫通孔22を覆っている蓋体3を開けている間は、従来
と同様に交通規制が必要となるが、この場合は、交通規
制範囲部7(図中の斜線部)を一つの覆工板1の幅分だ
けにでき、道路Dの幅に対する規制率(この図6の場合
は1/4)を小さくできる。従って、従来のように二枚
分の覆工板1の幅分まで規制する必要がなくなり、交通
量の多い基幹線道路においても交通渋滞等を引き起こす
ことがなく、夜間のみならず昼間の作業も可能となり、
任意な時に作業を行うことができ、作業効率を向上させ
ることができる。
【0022】一方、通常時は、蓋体3で貫通孔22を覆
っておくことにより、従来のものと同様に車輌の通行を
可能にできる。しかも、蓋体固定手段4によって蓋体3
を覆工板本体2に固定しておくことで、車輌の通行の際
に蓋体3が覆工板本体2に動くようなことを確実に防止
できる。
【0023】尚、本実施例では、道路敷地内の工事用穴
に敷き詰める場合、本願発明の覆工板1を路片側の部分
に一つだけ配設したが、本願発明の覆工板1を路片側の
部分に少なくとも一つ、配設しておけば良く、例えば本
願発明の覆工板1を、路片側の部分に二つ以上、あるい
は、路片側の部分に一つと中央部に一つ以上配設するよ
うにして複数、配設しても良い。尚、本願でいう路片側
とは、図5に示すように覆工板1を幅方向に四つ並べる
程度の道路幅の場合は道路の最も端に配設される覆工板
1の部分を指すが、道路幅が相当広い場合は、道路端か
ら一番目及び二番目に配設される覆工板1の部分を指
し、この場合は本願発明の覆工板1を道路端から二番目
に配設すれば良い。
【0024】又、本実施例では、蓋体3と、覆工板本体
2とを分離させているが、例えば蓋体3を蝶番等により
回動自在に取付けたものとし、蓋体3を回動することに
より貫通孔22を開閉するようにしても良い。一方、本
願発明の覆工板1は、道路敷地内の工事用穴に使用され
るものに限らず、車輌が通る種々の場所での工事用穴に
使用できる。
【0025】
【発明の効果】以上、本願発明の覆工板は、点検作業等
のために工事用穴内に入る場合は、蓋体を外せして貫通
孔から入ることができ、従来のように覆工板全体をクレ
ーン等によって開けなくても良く、簡単に、しかも、任
意な時に入ることができる。これにより、緊急時等にも
即座に入ることができる。一方、工事用穴内に入らない
通常の場合は、蓋体で貫通孔を覆っておくことにより覆
工板上を車輌通行可能にできる。しかも、蓋体固定手段
4によって蓋体3を覆工板本体2に固定しておくこと
で、車輌の通行の際に蓋体3が覆工板本体2に動くよう
なことを確実に防止できる。
【0026】又、本願発明の道路用覆工板設置構造は、
貫通孔を備えた覆工板を道路の路片側に配設することに
より、点検作業等のために工事用穴内に入る場合は、覆
工板の一枚分の幅だけ交通規制すれば良く、道路幅に対
する規制率を少なくできる。これにより、交通量の多い
基幹線道路においても交通渋滞等を引き起こすことがな
く、夜間のみならず昼間の作業も可能となり、任意な時
に作業を行うことができ、作業効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の覆工板の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面説明図である。
【図3】蓋体における把手部の要部拡大説明図である。
【図4】蓋体固定手段の要部拡大説明図である。
【図5】本願発明の道路用覆工板設置構造の平面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面説明図である。
【図7】従来の覆工板を並設した道路用覆工板設置構造
の平面図である。
【符号の説明】
1 覆工板 2 覆工板本体 3 蓋体 4 蓋体固定手段 22 貫通孔 31 把手

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 覆工板本体(2)と、この覆工板本体
    (2)の適宜位置に少なくとも人間を通せる程度の大き
    さで上面から下面に貫通した貫通孔(22)と、貫通孔
    (22)を開閉自在に覆える蓋体(3)とを備え、この
    蓋体(3)が貫通孔(22)を覆うことにより車輌が覆
    工板本体(2)上を通行可能とされ、 更に、蓋体(3)が、上板(3a)と下板(3b)とを
    備えたものから構成されるとともに、蓋体(3)に、貫
    通孔(22)を覆った蓋体(3)を覆工板本体(2)に
    係脱自在に固定するための蓋体固定手段(4)が設けら
    れ、 蓋体(3)の上板(3a)には、ボルト操作用孔(3
    2)が穿設され、蓋体(3)の下板(3b)には、ボル
    ト嵌挿用孔(33)が穿設され、 蓋体固定手段(4)が、ボルト(41)と、ナット(4
    2)と、爪部材(43)とを備え、 ボルト(41)が、蓋体(3)のボルト嵌挿用孔(3
    3)に挿通され、 ナット(42)が、ボルト(41)に螺合され、このナ
    ット(42)がボルト(41)に対して下方向に移動さ
    れることにより、ボルト(41)が蓋体(3)に対して
    上方向に引き上げられ、ナット(42)がボルト(4
    1)に対して上方向に移動されることにより、ボルト
    (41)が蓋体(3)に対して下方向に下げられ、 爪部材(43)が、長尺体からなり、基端がボルト嵌挿
    用孔(33)から出たボルト(41)の軸部(41a)
    の先端に固定され、爪部材(43)の先端が覆工板本体
    (2)に係止する係止部(43a)をなし、この係止部
    (43a)が、ボルト(41)を回すことにより、覆工
    板本体(2)の下方側又は蓋体(3)の下方側に配され
    得るようになされ、 この係止部(43a)が、覆工板本体(2)の下方側に
    配された状態で、ナット(42)によるボルト(41)
    の蓋体(3)に対する上方向への引き上げに伴い、覆工
    板本体(2)の下面に当接して上方側に押圧することに
    より、蓋体(3)と覆工板本体(2)とを固定できるよ
    うになされたものであることを特徴とする覆工板。
  2. 【請求項2】 複数の覆工板(100)(100)を順
    次並設することにより道路(D)敷地内に掘った工事用
    穴(K)を覆い、工事用穴(K)上を車輌通行可能とし
    た道路用覆工板設置構造において、 複数の覆工板(100)(100)の内の少なくとも一
    つが、覆工板本体(2)と、この覆工板本体(2)の適
    宜位置に少なくとも人間を通せる程度の大きさで上面か
    ら下面に貫通した貫通孔(22)と、車輌を通行可能に
    貫通孔(22)を開閉自在に覆える蓋体(3)とを備
    え、蓋体(3)が貫通孔(22)を覆うことにより車輌
    が覆工板本体(2)上を通行可能とされたものからな
    り、 更に、蓋体(3)が、上板(3a)と下板(3b)とを
    備えたものから構成されるとともに、蓋体(3)に、貫
    通孔(22)を覆った蓋体(3)を覆工板本体(2)に
    係脱自在に固定するための蓋体固定手段(4)が設けら
    れ、 蓋体(3)の上板(3a)には、ボルト操作用孔(3
    2)が穿設され、蓋体(3)の下板(3b)には、ボル
    ト嵌挿用孔(33)が穿設され、 蓋体固定手段(4)が、ボルト(41)と、ナット(4
    2)と、爪部材(43)とを備え、 ボルト(41)が、蓋体(3)のボルト嵌挿用孔(3
    3)に回動自在且つ上下移動可能に挿通され、 ナット(42)が、ボルト(41)に螺合され、このナ
    ット(42)がボルト(41)に対して回動操作される
    ことにより、ボルト(41)が蓋体(3)に対して上下
    方向に移動可能とされ、 爪部材(43)が、長尺体からなり、基端がボルト嵌挿
    用孔(33)から出たボルト(41)の軸部(41a)
    の先端に固定され、爪部材(43)の先端が覆工板本体
    (2)に係止する係止部(43a)をなし、この係止部
    (43a)が、ボルト(41)の回動操作に伴い、覆工
    板本体(2)の下方側又は蓋体(3)の下方側に配され
    得るようになされ、 この係止部(43a)が、覆工板本体(2)の下方側に
    配された状態で、ナット(42)によるボルト(41)
    の蓋体(3)に対する上方向への移動に伴い、覆工板本
    体(2)の下面に当接して上方側に押圧することによ
    り、蓋体(3)と覆工板本体(2)とを固定できるよう
    になされ、 この貫通孔(22)を備えた覆工板(1)が、道路
    (D)の路片側に配設されてなるものであることを特徴
    とする道路用覆工板設置構造。
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