JP2930515B2 - 充填製袋機 - Google Patents

充填製袋機

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JP2930515B2
JP2930515B2 JP5321826A JP32182693A JP2930515B2 JP 2930515 B2 JP2930515 B2 JP 2930515B2 JP 5321826 A JP5321826 A JP 5321826A JP 32182693 A JP32182693 A JP 32182693A JP 2930515 B2 JP2930515 B2 JP 2930515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は充填製袋機の改良に関
するものであり、とくには、包装用フィルムおよび被包
装物を、浮遊塵その他による汚染から有効に保護するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の充填製袋機では、それの各構成部
分に対する度重なるマニュアル調整、作業者の手作業に
よる包装用フィルムのつなぎもしくは交換、段取り換え
などを容易ならしめるべく、装置の駆動系および若干の
危険個所を除き、それの主要構成部分の大部分を外部に
そのまま露出させた構成としておくことが一般的であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、この従来技
術によれば、包装用フィルムおよび、これによって包装
される被包装物、たとえば、粉体、液体その他の粘稠物
質などが、充填包装に際して室内の塵埃等で汚染される
のを防止するためには、充填製袋機を設置する室の全体
をクリーンルームとすることが必要となって、そのため
の設備コストおよびランニングコストがともに大きく嵩
むことになるという問題があった。またこの一方におい
て、上述したような各種の作業の度毎に、作業者のクリ
ーンルームへの入出を余儀なくされるため、クリーンル
ームを設けてもなお、被包装物その他の十分な清浄性を
確保することが甚だ困難であるという問題があった。
【0004】加えて、前述したような従来技術では、包
装後の被包装物の袋内酸化を防止するためには、袋内へ
の被包装物の充填と併せて、そこへ窒素ガス、炭酸ガス
その他の不活性ガスを噴射して袋内空気を不活性ガスと
置換することが必要になるところ、不活性ガスを袋内へ
噴射する場合には、その噴射に起因して袋内へ巻き込ま
れた空気, 塵埃等がそのまま袋内に残留するおそれが極
めて高く、袋内空気の全てを不活性ガスに置換すること
が実質的に不可能であるという問題があった。
【0005】この発明は、従来技術のこのような問題点
を有利に解決することにあり、とくに近年においては、
シールピッチの変更、蛇行調節、フィルム継ぎ、テンシ
ョン調節などを自動的に行うことができ、しかも、その
他の各種の条件設定を制御盤にて行うことができる高速
充填製袋機(たとえば、日本精機(株)製、商標名「D
ANGAN」)が実用化されるに至っており、かかる充
填製袋機にあっては、それの構成部分に対する、作業者
の手による直接的な調整作業その他が不要であるという
点に着目してなされたものであって、充填製袋機の、包
装作業にとくに重要な役割を果す構成部分だけを、清浄
な、ときとしてはこれに加えて不活性な環境の下におく
ことによって、軟包装装置の必要部分を簡単に、かつ安
価にクリーン化するとともに、包装用フィルムおよび被
包装物の双方、ひいては、充填包装袋の清浄性を常に十
分に確保することができ、また、被包装物の袋内酸化の
おそれを完全に取除くことができる充填製袋機を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の充填製袋機
は、巻取りフィルムの繰出し手段および繰出されたフィ
ルムの案内部を設け、また、繰出しフィルムをその幅方
向に二つ折りする折返し手段を設けるとともに、折畳ま
れたフィルムの遊端部分に縦シールを施す縦シール手段
および、縦シール後のフィルムに、フィルム幅方向の
雑物シールを施す横シール手段をそれぞれ設け、さら
に、横シール手段の上方位置に先端開口を有し、縦シー
ルを施されたフィルム間へ被包装物を連続的に供給する
充填パイプを設けるとともに、その充填パイプを、被包
装物の送出手段および貯留手段に順次に接続したところ
において、巻取フィルムの繰出し手段から、少なくとも
前記横シール手段までを、充填製袋機のベースフレーム
に設けた、気密性のない一のハウジングで囲撓して外部
から遮断するとともに、そのハウジング内へ大気圧より
高圧のクリーンな不活性ガスもしくはクリーンエアを連
続的に送給するガス供給手段をハウジングに接続し、こ
のハウジング内のクリーンな雰囲気中で、繰出された一
枚のフィルムから、被包装物を充填された包装袋を製造
するものである。なお、ここでいう不活性ガスとは、ア
ルゴン, ヘリウムなどの希ガスの他、窒素ガス、炭酸ガ
スなどの反応性の乏しいガスをも意味するものとする。
【0007】また、この発明の他の装置は、上述したと
同様の機構部を有するものにおいて、前記案内部の複数
本のガイドロールのうち、縦横のそれぞれのシール手段
の上方に位置するものから横シール手段までを、充填製
袋機のベースフレームに設けた、気密性のない一のハウ
ジングで囲繞して外部から遮断するとともに、そのハウ
ジング内へ大気圧より高圧の不活性ガスもしくはクリー
ンエアを連続的に供給するガス供給手段をハウジング
接続し、ハウジング内のクリーンな雰囲気中で、繰出さ
れた一枚のフィルムから、被包装物を充填された包装袋
を製造するものである。そして、これらのいずれの装置
においても、より好ましくは、複数本のガイドロールの
うち、少なくとも、フィルムの外表面と接触する一本以
上のガイドロールの近傍位置に、そのガイドロールの周
囲のほぼ接線方向に向くクリーンな不活性ガスもしくは
クリーンエアの噴出ノズルを配設する。
【0008】
【作用】この充填製袋機は、前述したように、各種の自
動調整を可能とし、装置の構成部分に対する、作業者の
手作業による頻繁な調整等を不要とした装置を前提とす
るものであって、装置の主要構成部分、いいかえれば、
包装用フィルムおよび被包装物の、外部空気による汚染
のおそれがある部分を、ハウジングで囲撓して外部から
遮断した状態とし、そこへたとえば、窒素ガス発生器も
しくは窒素ガスタンクから、大気圧より高圧のクリーン
な窒素ガスを連続的に供給することにより、ハウジング
に気密性を付与する必要なしに、そのハウジング内の、
少なくとも包装用フィルムの繰出し系から、ヒートシー
ル・充填系に至るまで、好ましくはその全体で、大気圧
空気が、清浄で不活性な高圧窒素ガスに完全に置換され
ることになる。なおここで、ハウジングへのガス導入口
の形成位置、形成個数などは、ハウジングの形状、寸法
等の他、供給ガスの特性、供給圧力その他に応じて適宜
に選択し得ることはもちろんである。
【0009】かくして、巻取りフィルムは、その繰出し
からヒートシールの終了まで、清浄な窒素ガスだけと接
触することになり、それが大気中の浮遊塵、落下菌など
によって汚染されるのを効果的に防止することができ
る。
【0010】そしてこのことは、充填パイプを経て包装
用フィルム間へ供給される被包装物についても同様であ
り、充填パイプから吐出されたその被包装物は、静的雰
囲気に近似した窒素ガス雰囲気中で、フィルム間の清浄
窒素ガスだけと接触することとなり、そのフィルム間へ
は、浮遊塵、落下菌などを含むことのある外部空気が巻
込まれることがないので、被包装物は、常に清浄な状態
で包装されることになる。しかも、ここでの被包装物の
包装は、完全な窒素ガス雰囲気中で行われ、包装袋内に
空気が残留することがないので、被包装物の袋内酸化を
もまた十分に防止することができる。
【0011】なおここで、ハウジング内への供給ガスと
して、前述した窒素ガスに代えて、制菌作用のあるクリ
ーンな炭酸ガスを用いた場合には、被包装物の清浄包装
を十分に担保するとともに、それの袋内酸化を有効に防
止してなお、たとえ、包装用フィルムもしくは被包装物
に、嫌気性菌、好気性菌などが付着することがあって
も、それらの袋内での繁殖を効果的に阻止することがで
きる。ところで、酸化等のおそれのない被包装物に対し
ては、ハウジング内の空気をクリーンエアに置換するこ
とによって、その被包装物を汚染から十分に保護するこ
とができる。
【0012】従って、この充填製袋機では、ハウジング
で囲撓した局部領域だけを特定の清浄ガス雰囲気とする
ことにより、少ない設備コストおよびランニングコスト
の下で、被包装物を、浮遊塵、落下菌などによる汚染か
ら効果的に保護することができ、加えて、被包装物の袋
内酸化をも十分に防止することができる。
【0013】ところで、前記クリーンエアその他の清浄
ガスは、ガスがハウジング内へ噴出される前のいずれか
の段階で、それをフィルター(例えば、日本ポール
(株) のエフロン (商標名))に通過させることによって
もたらすことができ、これによれば、菌, 塵などに対し
て0.01μm 程度のろ過精度を確保することもできる。こ
の一方において、巻取フィルムへの付着菌対策として
は、その巻取フィルムを充填製袋機に装着する前、もし
くは装着後に、フィルムにエレクトロンビーム, γ線な
どを照射すること、または、そのフィルムをエチレンオ
キサイドガスに接触させることなどが有効であり、これ
らのいずれにあっても、フィルムへの付着菌を十分に殺
菌することができる。
【0014】また、この発明の他の装置では、ハウジン
グの囲繞ボリュームを、ガイドロールから横シール手段
までの必要最小限のものとすることで、前述したとほぼ
同様の作用効果を、極めて少ない設備およびランニング
コストの下で実現することができる。なお、この装置に
おいて、上述したハウジングの他に、前述した装置と同
様の他のハウジング、すなわち、巻取フィルムの繰出し
手段から、少なくとも横シール手段までを囲繞する他の
ハウジングを設けて、内外二重構造のハウジングとした
場合には、清浄ガスが大気圧より高圧であることに基づ
き、内側ハウジング内のみならず、内外の両ハウジング
間のスペースをもまた十分クリーンな雰囲気とすること
ができ、従って、とくには巻取フィルムを、それの繰り
出しからヒートシールの終了に至るまで、前述の場合と
近似した雰囲気内におくことができ、その巻取フィルム
を汚染から有効に保護することができる。
【0015】そしてさらに、前述したそれぞれの装置に
おいて、フィルムのガイドロールのうち、少なくとも、
フィルムの外表面と接触する一本以上のガイドロールの
近傍に、ロール表面のほぼ接線方向に向く噴出ノズルを
設けた場合には、そのガイドロールに巻掛けたフィルム
の内表面、いいかえれば、被包装物との接触表面に向け
て、クリーンな不活性ガスもしくはクリーンエアを高圧
噴射することにより、その噴射ガスによってフィルムへ
の付着物を効果的に除去することができ、このことは、
複数本のガイドロールに対して高圧噴射を行った場合に
より一層効果的である。
【0016】このようにしてフィルムの内表面に一旦接
触した、フィルムへの付着物を含む高圧噴射ガスは、そ
れを装置外へ排出すること、または、トラップしてフィ
ルターに通過させることが好ましく、このことによれ
ば、フィルムから除去された塵埃その他の、フィルムへ
の再付着のおそれを十分に除去することができる。とこ
ろで、フィルムの内外両表面からともに付着物を除去す
る場合には、フィルムの内表面と接触するガイドロール
の近傍位置にもまた、噴出ノズルを同様にして配設す
る。なおここで、噴出ノズルの向きをロール表面のほぼ
接線方向とするのは、とくには、フィルムに静電付着し
ている塵埃その他のフィルム離れを高める上で好適であ
ることによる。
【0017】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例を、一部を破断除去
して示す略線正面図であり、図中1は、装置の各構成部
分を取付けるベースフレームを、2は、そのベースフレ
ーム1の側部に配設した巻取りフィルムの繰出し手段を
それぞれ示し、ここでは、ベースフレーム1に二台の繰
出し手段2を配設することによって、それらのそれぞれ
に取付けたロール状の巻取りフィルム3の交互の繰出し
を可能ならしめている。
【0018】ここで、繰出し手段2の配設台数は、特定
の充填包装ロットが終了するまで、繰出し手段2への巻
取りフィルム3の新たな取付けを不要ならしめるべく、
所要のロット長との関連において適宜に増やすこともで
き、この場合には、図では位置固定式とした繰出し手段
2を昇降運動可能とすることによって、それぞれの巻取
りフィルム3の繰出し位置をほぼ一定として、それぞれ
の巻取フィルム3についての包装条件を均等化すること
ができる。
【0019】なおここでは、一の巻取フィルム3の繰出
し終端部分に対する、他の巻取フィルム3の繰出し先端
部分の連結は、接続手段4によって自動的に行われる。
【0020】一方、ベースフレーム1の上部には、複数
本のガイドロール、弛み防止機構などを具えるフィルム
案内部5を配設し、そして、ベースフレーム1の前面に
は、その上方側から、繰出しフィルム6をその幅方向の
中央部分から二つ折りする折返し手段7、被包装物の充
填手段8、縦シール手段9、上下二段の横シール手段1
0, 11および、充填製袋終了後の連続包装袋12を、一袋
づつもしくは所要の連包数毎に、横シール部分の中間部
から切断する切断手段13をそれぞれ順次に配設する。
【0021】ここにおいて、折返し手段7は、繰出しフ
ィルム6に接触して、横シール手段10の近傍位置まで下
向きに延在する折返しロッド7aを有しており、この折返
しロッド7aは、たとえば駆動モータ7bの作用下で、それ
を、繰出しフィルム6の幅に応じて、それの適正折返し
位置と対応する位置まで進退駆動させることによって、
繰出しフィルム6の常に正確な二つ折りを担保する。ま
た、被包装物の充填装置8は、縦シール手段によって
両側端部分に縦シールを施された筒状の繰出しフィルム
内へ、これも横シール手段10の近傍位置まで進入する充
填パイプ8aを有しており、この充填パイプ8aは、それ
を、例えば、吐出ポンプ14および貯留タンク15に順次に
接続することにより、好ましくは殺菌状態にある閉空間
の被包装物を、所定の流量で繰出しフィルム間へ連続的
に供給する。従って、ここにおける横シール手段10は、
繰出しフィルム間へ連続的に供給されてフィルム間に挟
まれる被包装物を押し退けつつ、繰出しフィルムをその
幅方向にヒートシールする、いわゆる夾雑物シールを行
うことになる。
【0022】ところで、上述したところにおいて、被包
装物を充填包装した包装袋を、それが多数連続したまま
の状態で食品メーカその他に納品する場合には、前述し
た切断手段13に代えて、各包装袋毎に、横シール部分に
その全長にわたってミシン目状の孔傷を形成するミシン
目傷形成手段を配設することが好ましい。
【0023】さらにこの装置では、巻取りフィルム3の
繰出し手段2から、少なくとも上方側の横シール手段10
までの間、図では切断手段13までをベースフレーム1に
設けた、気密性のない一のハウジング16で囲撓し、そし
て、好ましくは、そのハウジング16を、繰出し手段2、
フィルム案内部5およびそれぞれのシール手段9,10,
11その他の前方側位置で所要に応じて開閉可能ならしめ
て、繰出し手段2に対する巻取りフィルム3の取付け、
フィルム案内部5へのフィルム通し、ヒートシール刃の
交換などの作業を容易ならしめる。
【0024】このようなハウジング16には、それの形
状、寸法、ハウジング内への供給ガスの特性、供給流量
などに応じて選択した位置および個数のガス導入口17を
形成し、これらのガス導入口17のそれぞれを、クリーン
不活性ガスもしくはエアの供給手段18に接続する。こ
こで、この供給手段18としては、不活性ガスもしくはエ
アの発生源または、貯蔵タンクその他を用いることがで
きるが、いずれにしても、ガスを大気圧より高圧でハウ
ジング内へ供給できる手段であることが必要である。な
お、ハウジング内へ供給されるガスまたはエアの清浄化
は、前述したように、それがハウジング内へ供給される
前のいずれかの段階で、それをフィルターに通過させ
て、十分に除塵および除菌を行うことにて実現すること
ができる。
【0025】以上のように構成してなる装置による充填
製袋に当っては、まず、いずれか一の繰出手段2から巻
取りフィルム3を引き出して、フィルム案内部その他に
対する所定のフィルム通しを行うとともに、ハウジング
16の閉止可能部分の全てを閉止し、次いで、たとえば窒
素ガスの供給手段18を経てクリーンな高圧窒素ガスをハ
ウジング内へ連続的に供給して、そのハウジング内の大
気圧空気を好ましくはハウジング16の全体にわたって窒
素ガスに置換する。
【0026】ここで、このガス置換は、ハウジング内の
空気を、高圧窒素ガスによって、ハウジングの開口, 隙
間などを経てハウジング外へ押し出すことにて行われ、
ハウジング外の空気の、その内側へのその後の侵入は、
ハウジング内へ継続的に噴出する窒素ガスによってハウ
ジング内圧を大気圧より幾分高く維持することにより、
十分に阻止されることになる。
【0027】その後は、図示しない制御盤への入力条件
に従って装置を作動させて、繰出し手段2から繰出され
た巻取りロール3の繰出しフィルム6を、フィルム案内
部5で蛇行調節しながら、折返し手段7を経て縦シール
手段9へ供給する。このことにより、折返し手段7は、
前述したように、繰出しフィルム6をその幅方向の中央
部分から正確に二つに折返し、そして縦ロール手段9
は、縦シール刃9aによって、繰出しフィルム6の遊端部
分に縦シール20を施す。
【0028】そしてさらには、繰出しフィルム6に、横
シール手段10の横シール刃10a によって横シール21を施
しつつ、吐出ポンプ14にて汲上げられた貯留タンク内の
被包装物を充填手段8の充填パイプ8aによって、縦シー
ル20を施されて筒状となった繰出しフィルム間へ連続的
に供給し、これらのことによって、ハウジング内で、一
枚の繰出しフィルム6から、被包装物が充填された包装
袋を形成する。
【0029】なおここで、横シール手段10の下側に位置
する他の横シール手段11は、横シール21のシールの形を
整える目的の下で、上側の横シール手段10に比して狭幅
で、低温, 好ましくは常温で、また必要に応じて冷却条
件下で、その横シール部分に重ねて再度横シールを施す
べく機能する。
【0030】以上のような一連の充填包装は、ここで
は、ハウジング内の、清浄にして完全な窒素ガス雰囲気
中にて行われるので、包装用フィルムおよび被包装物
が、充填製袋機の内部で、大気中の浮遊塵その他によっ
て汚染されるのを極めて効果的に防止することができ、
また、包装袋内には、空気を含まない窒素ガスだけが封
入されることになるので、被包装物の袋内酸化のおそれ
をほぼ完全に除去することができる。
【0031】従って、繰出し手段2に取付けられるそれ
ぞれの巻取りフィルム3を十分清浄な雰囲気内で製造
し、および/または前述したような殺菌処理を施し、ま
た、被包装物に滅菌、殺菌などの処理を予め施すことに
よって、被包装物の衛生状態を、少ない設備コストおよ
びランニングコストの下で著しく高めることができる。
【0032】ところで、充填包装を終了した連続包装袋
12に対しては、切断手段13によって、前述したように一
袋づつもしくは所要の連包数毎に切断処理を施して、使
用に供し得る製品22とする。
【0033】なお、上述したところにおいて、供給手段
18を炭素ガス供給手段とした場合には、以上に述べたと
ころに加え、クリーンな炭酸ガスの制菌作用によって、
被包装物の衛生状態をより一層高めることができ、一
方、袋内酸化のおそれのない被包装物に対しては、供給
手段18をエアの供給手段とすることにより、被包装物の
汚染等を十分に防止することができる。
【0034】図2は、この発明の他の実施例を示す略線
正面図であり、この例は、フィルム案内部5の複数本の
ガイドロールのうち、縦横のそれぞれのシール手段9〜
11の上方に位置するガイドロール5aから、上方側の横シ
ール手段10までを小型のハウジング26によって囲繞し、
そして、そのハウジング26を、そこに設けた少なくとも
一個、図では五個のガス導入口27によって、図示しな
い、不活性ガスもしくはエアの供給手段に接続したもの
である。これによれば、ハウジング内へ、清浄な所要の
高圧ガスを連続供給して、そのハウジング26から大気圧
空気を完全に追い出すことによって、少ない設備コスト
およびランニングコストの下で、フィルムおよび被包装
物の汚染その他を前述した実施例とほぼ同様に効果的に
防止することができ、また、袋内ガスを、空気を含まな
い完全な不活性ガスとすることもできる。
【0035】なお、この装置において、ハウジング26に
加えて、前述した実施例で述べたような外側ハウジング
をも設けて、内外二重構造のハウジングとした場合に
は、内側のハウジング26へ供給した高圧清浄ガスをもっ
て、内側ハウジング26の内部のみならず、それらの両ハ
ウジング間のスペースをもまた、十分クリーンな雰囲気
とすることができ、これがため、大気中の浮遊塵その他
の、フィルムへの付着を有効に阻止することができる。
【0036】図3は、前述したそれぞれの装置における
より一層の好適例を示す、要部略線正面図であり、これ
は、フィルム6の、被包装物との接触表面に付着するこ
とのある、スリップ剤、アンチブロッキング剤、その他
の塵埃等を除去することを目的として、案内部5の複数
本のガイドロールのうち、フィルム6の外表面と接触す
る一本以上、図では一本のガイドロール5aの近傍位置
に、そのガイドロール5aの周面のほぼ接線方向に向け
て、不活性ガスもしくはクリーンエアの噴出ノズル28を
配設したものでる。ここで、この噴出ノズル28は、フィ
ルム6の幅と同等もしくはそれ以上の長さを有すること
が好ましい。これによれば、ハウジング16, 26内へ供給
される加圧ガスと同種のガスを、噴出ノズル28の狭幅ス
リットから高速で噴出することによって、ガイドロール
5aに巻掛けたフィルム6の内表面に付着した塵埃等を、
簡単にかつ容易にそこから分離させることができる。
【0037】ところで、このようにして一旦分離させた
塵埃等の、縦横のシール手段9, 10, 11の側への落下を
防止するためには、噴出ノズル28からの噴流が、それら
の手段から遠ざかる方向へ流れるように噴出ノズル28の
配設姿勢を選択することが好ましく、また、分離塵埃等
がハウジング内に浮遊するのを防止するためには、その
噴流をハウジング外へ直ちに排出すること、または、直
ちにフィルターに通過させることが好ましい。
【0038】なお、一本のガイドロール5aでのガス噴射
のみにては、フィルム6への付着物を十分に除去し得な
い場合には、フィルム6の外表面に接触する他のガイド
ロールにおいてもまた、同様のガス噴射を行うことがで
き、さらに、フィルム6の外表面への付着物をも併せて
除去する場合には、フィルム6の内表面と接触するガイ
ドロールに対して、上述した場合と同様にしてガス噴射
を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、とくに
は、充填製袋機の内部で、大気中の浮遊物、落下菌など
によって、フィルムおよび被包装物が汚染されるおそれ
のある特定領域をハウジングによって囲撓するととも
に、そのハウジングを、ガス導入口を介してクリーンな
加圧不活性ガスもしくは加圧エアの供給手段に接続し
て、ハウジング内から、塵埃その他を含む空気を完全に
排出するとともに、その内部を清浄な加圧ガス雰囲気と
することにより、繰出された一枚のフィルムによって被
包装物の包装を終えるまでの間を十分清浄に保持して、
少ない設備およびランニングコストの下で、被包装物を
極めて衛生的に包装することができ、また、被包装物の
袋内酸化を効果的に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を、一部を破断除去して示す
略線正面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す部分断面略線正面
図である。
【図3】フィルム付着物の除去装置を例示する要部略線
正面図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム、 2 繰出し手段、3 巻取りフ
ィルム、 5 フィルム案内部、5a ガイドロール、
6 繰出しフィルム、7 折返し手段、 7a 折
返しロッド、8 充填手段、 8a 充填パイプ、
9 縦シール手段、 10, 11 横シール手段、12 連
続包装袋、 14 吐出ポンプ、15 貯留タンク、
16, 26 ハウジング、17, 27 ガス導入口、 18
供給手段、20 縦シール、 21 横シール28 噴
出ノズル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取りフィルムの繰出し手段および、繰
    出されたフィルムの案内部と、繰出しフィルムをその幅
    方向に二つ折りする折返し手段と、折畳まれたフィルム
    の遊端部分に縦シールを施す縦シール手段と、縦シール
    後のフィルムに、フィルム幅方向の夾雑物シールを施す
    横シール手段と、横シール手段の上方位置に先端開口を
    有し、縦シールを施されたフィルム間へ被包装物を連続
    的に供給する充填パイプとを具え、前記充填パイプを、
    被包装物の送出手段および貯留手段に順次に接続した充
    填製袋機であって、 巻取りフィルムの繰出し手段から、少なくとも前記横シ
    ール手段までを、充填製袋機のベースフレームに設け
    た、気密性のない一のハウジングで囲撓して外部から遮
    するとともに、そのハウジング内へ大気圧より高圧の
    クリーンな不活性ガスもしくはクリーンエアを連続的に
    送給するガス供給手段をハウジングに接続し、このハウ
    ジング内のクリーンな雰囲気中で繰出された一枚のフィ
    ルムから、被包装物を充填された包装袋を製造すること
    を特徴とする充填製袋機。
  2. 【請求項2】 巻取りフィルムの繰出し手段および、繰
    出されたフィルムの案内部と、繰出しフィルムをその幅
    方向に二つ折りする折返し手段と、折畳まれたフィルム
    の遊端部分に縦シールを施す縦シール手段と、縦シール
    後のフィルムに、フィルム幅方向の夾雑物シールを施す
    横シール手段と、横シール手段の上方位置に先端開口を
    有し、縦シールを施されたフィルム間へ被包装物を連続
    的に供給する充填パイプとを具え、前記充填パイプを、
    被包装物の送出手段および貯留手段に順次に接続した充
    填製袋機であって、 前記案内部の複数本のガイドロールのうち、縦横のそれ
    ぞれのシール手段の上方に位置するものから横シール手
    段までを、充填製袋機のベースフィルムに設けた、気密
    性のない一のハウジングで囲繞して外部から遮断すると
    ともに、そのハウジング内へ大気圧より高圧のクリーン
    不活性ガスもしくはクリーンエアを連続的に送給する
    ガス供給手段をハウジングに接続し、このハウジング内
    のクリーンな雰囲気中で、繰出された一枚のフィルムか
    ら、被包装物を充填された包装袋を製造することを特徴
    とする充填製袋機。
  3. 【請求項3】 前記案内部の複数本のガイドロールのう
    ち、少なくとも、フィルムの外表面と接触する一本以上
    のガイドロールの近傍位置に、そのガイドロールの周面
    のほぼ接線方向に向く、クリーンな不活性ガスもしくは
    クリーンエアの噴出ノズルを配設してなる請求項1もし
    くは2に記載の充填製袋機。
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