JP2930170B2 - 液晶注入装置 - Google Patents

液晶注入装置

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JP2930170B2
JP2930170B2 JP5611093A JP5611093A JP2930170B2 JP 2930170 B2 JP2930170 B2 JP 2930170B2 JP 5611093 A JP5611093 A JP 5611093A JP 5611093 A JP5611093 A JP 5611093A JP 2930170 B2 JP2930170 B2 JP 2930170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶注入装置に関す
る。さらに詳しくは、ワープロ、パソコン等の表示部に
使用される大型ドットマトリックスユニット用液晶表示
装置の製造に使用される液晶注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
液晶表示装置へ液晶を注入する方式には、デップ注入方
式、ポッティング注入方式、スポット注入方式等が知ら
れている。デップ注入とは、注入孔を液晶材料に直接浸
すことによって、液晶を注入する方式であり、ポッティ
ング注入方式とは、一対の基板のいずれか一方の基板に
液晶を滴下し、シール材を介し、他方の基板とで前記液
晶をサンドイッチにすることによって、液晶を注入する
方式である。デップ注入方式では、注入孔を液晶材料に
直接浸すので、液晶材料が液晶表示装置の内側以外に回
り込み、液晶材料の使用量が増加するという欠点があ
る。またポッティング注入方式では、注入孔が無いので
均一性は良いが、液晶材料の最適滴下量の調整が困難で
あることや、シール印刷以降の工程が複雑になるという
欠点がある。
【0003】これに対してスポット注入方式は、デップ
注入方式を改良するために考えられた方式であり、注入
孔を直接液晶材料に浸すのではなく、液晶材料に浸され
た不織布に注入孔を当てることによって、液晶材料を注
入する方式である。この方式は、上記のように液晶表示
装置を、液晶材料に直接浸すデップ注入方式に比べて、
液晶材料の注入部以外への回り込みがないために、液晶
材料の使用量が少なくて済むという利点がある。
【0004】このようなスポット注入装置の一例を図3
に示す。図中1は注入機、2は注入皿、3はスポット注
入棒、4は液晶表示装置、5は注入孔を示している。ま
たスポット注入棒3は、一般にガラス棒に不織布を巻き
付けた構成をしており、又注入皿2は一般にガラス製の
ものが用いられている。スポット注入方式では、液晶材
料が、注入孔5に達するまでに注入棒3に設けられた不
織布の中に、しみ込みながら少しずつ注入孔5に上昇す
る。
【0005】この時、液晶材料と不織布は擦り合いなが
ら、微小な静電気を発生させている。ここでスポット注
入棒は、液晶材料の入ったガラス製の注入皿2に対し
て、絶縁された状態で設置されているため、発生した微
小な静電気は液晶材料に取りつき、帯電されたまま注入
孔5に上昇し、そのまま液晶表示装置に注入される。こ
の液晶材料が液晶表示装置4内に入ったとき、液晶表示
装置5の内面にイオン性の不純物を付着させ、表示の均
一性を損なわせる原因となっていた。
【0006】このような課題を鑑み、本発明者らは鋭意
検討の結果、液晶材料の帯電を防止する液晶注入装置を
見出し本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、液晶を保持するための注入皿と、前記液晶を注入す
るための不織布が巻き付けられたスポット注入棒からな
る液晶注入装置であって、前記スポット注入棒が高導電
性材料からなり、前記スポット注入棒と液晶表示装置を
つなぐアース線を有し、かつ不織布が導電性の材料であ
ることを特徴とする液晶注入装置が提供される。
【0008】本発明は、注入棒の材料を導電性材料と
し、この注入棒に巻き付ける繊維を導通性のある不織布
とし、更に注入棒にアース線を供えさせることによっ
て、液晶材料に帯電する静電気を逃がすことを特徴とし
ている。本発明に使用できる、液晶注入装置及び注入皿
は、一般に使用されているものを使用することができ
る。
【0009】次にスポット注入棒は、高導電性材料から
なるもので、例えば、アルミニウム、ステンレス等が挙
げられる。この内アルミニウムを使用することが望まし
い。上記スポット注入棒にはアース線が設けられ、液晶
注入装置本体に接続されている。また、スポット注入棒
には、導電性の不織布が、筒状に巻き付けるかあるいは
図2のように積層して配設されている。不織布の厚さ
は、0.5 〜2.0 mmのものを使用できる。不織布の積層
数は、不織布の毛細管現象による液晶の吸い上げ量
(A)と、液晶表示装置内への液晶注入量(B)との関
係が、A>Bとなるように設定すればよい。更に不織布
は、綿或いはガラス繊維にカーボン繊維を混ぜたものが
使用でき、カーボン繊維を10〜50%程度含むものを使用
することが好ましい。このカーボン繊維の含有量が10%
より少ない場合は、表示ムラを防止することが困難であ
り、一方50%より多い場合は、注入の際に液晶表示装置
内に気泡を巻き込みやすくなり、気泡が表示品位、信頼
性等に影響を与えるので好ましくない。
【0010】次に本発明の液晶注入装置の操作方法を説
明する。まず注入皿に液晶材料を満たす。使用される液
晶材料としては公知のネマティック系液晶が挙げられ
る。この注入皿に上記に記載した不織布が配設されたス
ポット注入棒を、不織布の端が注入皿に浸るように設置
する。このように設置することによって、液晶が毛細管
現象によって不織布の上端位置にまで含浸される。
【0011】次に注入孔を有した液晶表示装置を、液晶
注入装置内に設置し、液晶注入装置内の圧力を、1×1
-2〜1×10-4Torr程度の真空状態にする。この後注
入孔を不織布に接触させ、液晶注入装置内にN2 等の不
活性ガスを導入する。不活性ガスの導入によって、液晶
表示装置と液晶注入装置に圧力差が生じ、液晶材料が注
入される。
【0012】この後、注入孔をエポキシ系樹脂、アクリ
ル樹脂等で封止することによって、液晶表示装置に液晶
材料の注入が終了する。
【0013】
【作用】デップ注入方式の場合、スポット注入方式と同
一の液晶材料を注入しても、液晶表示装置の均一性を損
なわせるような帯電は生じない。これは、液晶表示装置
の注入孔に液晶材料が到達するまでのあいだに、液晶材
料と不織布の擦り合いが少ないために摩擦帯電が発生し
にくいことが原因であると考えられる。この事を考慮し
て、発生した摩擦帯電を逃がすことによって帯電による
均一性の改善を図ることができる。
【0014】
【実施例】
実施例1 本実施例に使用した液晶注入装置1は、図1に示すよう
な真空注入装置を使用した。この装置には、ネマティッ
ク系液晶で満たされた注入皿2が、底部に設置されてい
る。アルミニウムからなるスポット注入棒3に、図2の
ように厚さ2mmからなる不織布7を、3層積層し配設
した。不織布7には、カーボン繊維を20%含有したも
のを使用した。更に不織布7の端部は、液晶材料で満た
された注入皿2に浸されており、液晶材料が毛細管現象
で、不織布7の上部位置にまで含浸した。またスポット
注入棒3にはアース線6を設け、液晶注入装置1に設置
した。
【0015】次に側面に注入孔5を有した液晶表示装置
4を、液晶注入装置1内に設置し、液晶注入装置1内を
1×10-3Torr程度の真空状態にした。次に注入孔5を
不織布7に接触させ、液晶注入装置1内にN2 ガスを導
入した。ここで液晶表示装置4内は減圧状態であり、液
晶注入装置1内は常圧なので、この圧力差によって液晶
材料が注入される。
【0016】液晶材料が注入された後、注入孔5をエポ
キシ樹脂で封止することによって、液晶の注入が終了し
た。ここで液晶表示装置には、画素が640 ×240 ドッ
ト、デュティ比が1/240のものを使用した。この液
晶表示装置を動作させ、表示ムラの発生状況を表1に示
した。
【0017】比較例1 上記実施例1のうち、スポット注入棒をガラスに、不織
布を導電性のないものにしかつスポット注入棒にアース
線を設置しないことを除いては、実施例と同様にして液
晶材料の注入を行った。更に上記実施例1と同様の条件
で、表示ムラの発生状況を表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】この表からも明らかなように、本発明の液
晶注入装置を使用して液晶材料を注入することによっ
て、表示ムラの発生を低減することができることがわか
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、極性を有した液晶材料
を注入する際に、静電気の帯電による不純物イオンの影
響を、スポット注入棒、不織布及び静電気を逃がすため
にスポット注入棒と液晶注入装置とをアース線で接続す
ることによって減少させ、表示品位、信頼性等の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶注入装置の概略断面図である。
【図2】本発明の液晶注入装置のスポット注入棒付近の
拡大図である。
【図3】従来の液晶注入装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 液晶注入装置 2 注入皿 3 スポット注入棒 4 液晶表示装置 5 注入孔 6 アース線 7 不織布
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 11/105 G02F 1/13 101 G02F 1/1341

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶を保持するための注入皿と、前記液
    晶を注入するための不織布が巻き付けられたスポット注
    入棒からなる液晶注入装置であって、前記スポット注入
    棒が高導電性材料からなり、前記スポット注入棒と液晶
    表示装置をつなぐアース線を有し、かつ不織布が導電性
    の材料であることを特徴とする液晶注入装置。
  2. 【請求項2】 不織布がカーボンを織り込んだ不織布で
    ある液晶注入装置。
JP5611093A 1993-03-16 1993-03-16 液晶注入装置 Expired - Fee Related JP2930170B2 (ja)

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