JP2929672B2 - 携帯無線機用アンテナ取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、携帯無線機に使用するアンテナの取付装置
に関する。

従来の技術 従来の携帯無線機用アンテナ取付装置として、第２図
に示すような構成が知られている。第２図は従来の携帯
無線機用アンテナ取付装置を示す分解斜視図である。第
２図に示すように、無線機のケース本体21内にボス22が
一体に設けられ、ボス22にはねじ穴23が形成されてい
る。バス22上にはケース本体21に挿通されたアンテナ24
の基部と無線系のプリント基板25のコーナー部が重ねら
れ、アンテナ24の基部とプリント基板25に形成されたね
じ取付用穴26、27からボス22のねじ穴23にねじ28が螺入
され、アンテナ24が固定状態に取付けられると共に、プ
リント基板25に電気的に接続されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の携帯無線機用アンテナ取付
装置では、アンテナ24と無線系のプリント基板25を固定
状態に取付けているケース本体21のボス22が円柱状に形
成され、ケース本体21内で比較的広いスペースを占める
ため、ケース本体21内の部品の実装効率が低下するとい
う問題があった。

本発明は、このような従来の問題を解決するものであ
り、ケース本体内で占めるスペースを狭くすることがで
き、したがって、部品の実装効率を向上させることがで
きるようにした携帯無線機用アンテナ取付装置を提供す
ることを目的とするものである。

課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するために、無線機のケー
スの側板内面に、直角方向の取付片からなる取付具にお
ける一方の取付片が固定され、上記取付具の他方の取付
片にアンテナの基部と無線系のプリント基板が重ねられ
て固定されたものである。

そして、上記ケースの側板内面に保持溝を形成し、こ
の保持溝に直角に曲がった形状を有する取付片の一端で
ケースの内面に対し平行な面が挿入されているのが好ま
しい。

作用 したがって、本発明によれば、直角に曲がった形状を
有する取付具を用い、この取付具の一方の取付片を無線
機のケースの側板の内面に沿って固定し、取付具の他方
となるケースの内面と垂直な面を有する取付片にアンテ
ナの基部と無線系のプリント基板を重ねて固定するの
で、取付具等がケース内で占めるスペースを狭くするこ
とができる。

実施例 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明の一実施例における携
帯無線機用アンテナ取付装置を示し、第１図（ａ）は分
解斜視図、第１図（ｂ）は取付完成状態の斜視図であ
る。

第１図（ａ）、（ｂ）に示すように、無線機のケース
本体１の側板２の内面における頂板３側寄り位置に一対
の保持部材４が一体に設けられている。各保持部材４は
側板２に直角な部分と平行な部分とからなり、平行な部
分が互いに向き合い、側板２との間に側板２、頂板３間
のコーナー部と平行になるように保持溝５が形成されて
いる。側板２には保持溝５、５の中間部においてねじ取
付用穴６が形成されている。頂板３には側板２側寄り位
置にアンテナ挿通用穴７が形成されている。取付具８は
金属製で取付片９と10が直角方向に連設されている。取
付片９と10の中央部にはそれぞれねじ穴11と12が形成さ
れている。一方、アンテナ13の基部にはねじ取付用穴14
が形成され、無線系のプリント基板15のコーナー部には
ねじ取付用穴16が形成されている。

そして、ケース本体１の一対の保持溝５に取付具８の
一方の取付片９の両側部が挿入されて係合され、ケース
１のねじ取付用穴６から取付片９のねじ穴11にねじ17が
螺入され、取付具８がケース本体１に固定状態に取付け
られている。ケース本体１のアンテナ挿通用穴７にアン
テナ13の基部が挿通され、取付具８の他方の取付片10上
に重ねられている。アンテナ13の基部上にはプリント基
板15のコーナー部が重ねられ、プリント基板15とアンテ
ナ13のねじ取付用穴16と14から取付片10のねじ穴12にね
じ18が螺入され、アンテナ13が固定状態に取付けられる
と共に、プリント基板15に電気的に接続されている。

このように、上記実施例によれば、直角方向の取付片
９、10からなる取付具８を用い、この取付具８の一方の
取付片９をケース本体１の側板２の内面に保持溝５によ
り保持してねじ17により固定し、取付具８の他方の取付
片10にアンテナ13の基部と無線系のプリント基板15を重
ねてねじ18により固定するので、取付具８等がケース１
内で占めるスペースを狭くすることができ、したがっ
て、部品の実装効率の向上を図ることができる。

発明の効果 以上述べたように本発明によれば、直角方向の取付片
からなる取付具を用い、この取付具の一方の取付片を無
線機のケースの側板の内面に沿って固定し、取付具の他
方の取付片にアンテナの基部と無線系のプリント基板を
重ねて固定するので、取付具等がケース内で占めるスペ
ースを狭くすることができる。したがって、部品の実装
効率の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明の一実施例における携帯
無線機用アンテナ取付装置を示し、同図（ａ）は分解斜
視図、同図（ｂ）は取付完成状態の斜視図、第２図は従
来の携帯無線機用アンテナ取付装置を示す分解斜視図で
ある。 １……無線機のケース本体、２……側板、３……頂板、
４……保持部材、５……保持溝、８……取付具、９、10
……取付片、13……アンテナ、15……無線系のプリント
基板。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】無線機のケースの内面に、直角に曲がった
   形状を有する取付片を用いて上記無線機のケース内面に
   対して平行となる面で上記記取付片の一端が固定され、
   上記取付片の他端となる前記ケース内面に対して垂直な
   面にて、アンテナの基部と無線系のプリント基板が重ね
   られて、上記プリント基板の上下に位置する上記ケース
   の内面に接しない位置に保持され固定されることを特徴
   とする携帯無線機用アンテナ取付装置。
2. 【請求項２】ケースの内面に保持構が形成され、この保
   持溝に、直角に曲がった形状を有する取付片の一方で、
   ケースの内面に対して平行となる面が挿入されて保持さ
   れる請求項１記載の携帯無線機用アンテナ取付装置。