JP2928863B2 - 破袋装置 - Google Patents

破袋装置

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JP2928863B2
JP2928863B2 JP19299996A JP19299996A JP2928863B2 JP 2928863 B2 JP2928863 B2 JP 2928863B2 JP 19299996 A JP19299996 A JP 19299996A JP 19299996 A JP19299996 A JP 19299996A JP 2928863 B2 JP2928863 B2 JP 2928863B2
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garbage bag
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成久 樋口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納物を破損した
り燃やしたりすることなく、ゴミ袋のみを破ることがで
きる破袋装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市への人口集中に伴って、大量
のゴミが発生している。これらのゴミは、通常、所定の
大きさのポリエチレンやポリスチレン等からなるゴミ袋
に収納された形態で、ゴミ処理場に搬送される。その
後、ゴミは、ゴミ袋を破って外部に取り出され、選別さ
れた後、焼却炉によって焼却処理される。上記したゴミ
処理作業において、ゴミ袋を破る作業は、作業者の手で
も行われているが、近年、省力化や衛生面の向上の観点
から、自動的にゴミ袋を破袋してゴミを外部に取り出す
ことができる破袋装置が開発されている。
【0003】図11に示す破袋装置Bは、このような破
袋装置の一具体例であり、以下、その構成を簡単に説明
する。図示するように、破袋装置Bは、実質的に、ゴミ
袋70をゴミ袋投入部71からゴミ袋排出部72まで搬
送するベルトコンベア73と、ベルトコンベア73の上
方に、長手方向に間隔を開けて配設された複数の刃物7
4と、この刃物74をベルトコンベア73上を搬送され
るゴミ袋70に向けて進退させる刃物進退シリンダ75
とからなる。
【0004】そして、ベルトコンベア73のゴミ袋投入
部71にゴミ袋70を投入すると共に、ベルトコンベア
73を駆動してゴミ袋70をゴミ袋投入部71からゴミ
袋排出部72に移動させ、この移動過程において、各刃
物74を順次進退させることによってゴミ袋70を破る
ことができる。また、破られたゴミ袋70は、ゴミ袋排
出部72から図示しないゴミ袋・ゴミ選別装置に移送さ
れることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の破袋装置Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有して
いた。
【0006】即ち、図示するように、刃物74は硬質の
剛体であるため、ゴミ袋70に当てた際、ゴミ袋70を
破るのみならず、内部に収納されている紙等の他、各種
のビンにも当たり、その機械的衝撃力によってビンが割
れるおそれがある。このようにしてビンが割れると、そ
の後に行われるゴミの種類に応じたゴミの選別作業が極
めて困難かつ危険な作業となる。また、図示しないが、
破袋装置の一つとして、ヒーターを直接ゴミ袋に接触さ
せることによりゴミ袋を破袋するものがある。しかし、
この破袋装置では、高温のヒーターが直接ゴミ袋に接触
するのみならず、ゴミ袋の収納物である紙等のゴミにも
直接接触するので、ゴミが燃え、火災を生じるおそれが
ある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、収納物を破損したり燃やしたりすることな
く、ゴミ袋のみを破ることができる破袋装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の破袋装置は、平行に配設した対をなすベルトコン
ベアと固定傾斜板とからなり、前記ベルトコンベアと前
記固定傾斜板の対向する一側部同士が略当接されると共
に、前記ベルトコンベアと前記固定傾斜板の非当接側部
がそれぞれ当接側部に対して持ち上げられて正面視で中
央にV字状断面の袋搬送溝を形成する袋搬送ベルトコン
ベアと、前記袋搬送溝に沿って搬送されるゴミ袋に非接
触状態で熱風を吹きかけ、該ゴミ袋を溶断する袋溶断機
構とを具備している。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した幾つかの実施の形態につき説明
し、本発明の理解に供する。
【0010】(第1の実施の形態) 図1〜図3に本発明の第1の実施の形態に係る破袋装置
Aの構成を示す。図示するように、架台10上には袋搬
送ベルトコンベアが載置されており、この袋搬送ベルト
コンベアは、長手方向に伸延する形態で配置された一対
のベルトコンベア11、12から形成されている。
【0011】図1及び図3に示すように、両ベルトコン
ベア11、12の対向する当接側部11a、12a同士
は略当接されると共に、その非当接側部11b、12b
がそれぞれ当接側部11a、12aに対して持ち上げら
れて、正面視で中央にV字状断面の袋搬送溝13が形成
されている。両ベルトコンベア11、12は、それぞ
れ、駆動モータ14、15によって回転駆動される。本
実施の形態では、両ベルトコンベア11、12の搬送速
度に差異を設けるため、駆動モータ14、15の回転数
を異ならせている。
【0012】従って、後述するように、内部にゴミ2
7、28を充填するゴミ袋16がV字状断面の袋搬送溝
13に投入されると、ゴミ袋16は、図1〜図3に示す
ように、ベルトコンベア11、12の両当接側部11
a、12aに跨がって載置された状態で、投入側aから
排出側bに搬送されることになるが、両ベルトコンベア
11、12の搬送速度に差異が設けられているため、垂
直軸線回りに回転しながら搬送されることになる。
【0013】なお、後述するように、ゴミ袋16には、
200〜250℃の非接触状態で熱ガス体の一例である
熱風を吹き付けるため、両ベルトコンベア11、12
は、好ましくは耐熱性を有するスチールベルトを用いる
のが望ましい。また、本実施の形態では、図1〜図3に
示すように、ベルトコンベア12の非当接側部12bに
沿って、熱風によってゴミ袋16を溶断可能な一対の袋
溶断機構17が長手方向に間隔をあけて並設されてい
る。なお、両袋溶断機構17は、架台18上に載置され
ている。
【0014】袋溶断機構17は、実質的に、架台18上
に載置され駆動モータ19によって駆動されるブロワー
20と、ブロワー20の吐出口21に連設される熱風発
生装置22と、熱風発生装置22に連設される熱風吹付
ノズル23とからなる。図3に示すように、熱風吹付ノ
ズル23の熱風吹付方向は、ベルトコンベア12の傾斜
搬送面と平行にV字状断面の袋搬送溝13に向けて指向
されている。従って、熱風吹付ノズル23から吐出され
る熱風は袋搬送溝13に沿って搬送されるゴミ袋16の
中央部分24に吹き付けられ、その結果、ゴミ袋16
は、その中央部分24より溶断されることになる。
【0015】本実施の形態では、熱風発生装置22は、
図3に示すように、電熱ヒータ25を用いており、好ま
しくは、200〜250℃の温度の熱風を発生すること
ができるものを用いる。熱風の適温範囲を200〜25
0℃としたのは、200℃未満では、120℃で溶け始
めるポリエチレンやポリスチレンや、60℃で溶け始め
る塩化ビニルを効率よく溶かすことができず、一方、2
50℃より高くすると、内容物を燃焼させるおそれがあ
るからである。
【0016】また、熱風発生装置22は、電熱ヒータ2
5に何ら限定されるものではなく、例えば、後述するゴ
ミの焼却によって発生する熱エネルギーを利用して発生
した蒸気を用いたり、或いは、石油等のオイルを燃料と
するバーナーによって発生する燃焼ガスを用いることも
できる。また、熱ガス体も、熱風に何ら限定されるもの
ではなく、上記した蒸気や燃焼ガスをそのまま直接用い
ることもできる。
【0017】本実施の形態では、袋溶断機構17を、ベ
ルトコンベア12に沿って長手方向に間隔をあけて2台
設けたのは、最初の袋溶断機構17によってゴミ袋16
を十分に溶断できない場合であっても、次の袋溶断機構
17によってゴミ袋16を確実かつ十分に溶断するため
である。
【0018】図1及び図2に示すように、ベルトコンベ
ア11、12の排出側bの直下には、ゴミ選別用ベルト
コンベア26の投入口cが配置されており、このゴミ選
別用ベルトコンベア26上において、溶断されたゴミ袋
16と、その内部に充填されていたゴミ27、28とが
選別されることになる。ここで、ゴミ28はビンからな
るゴミ、27はビン以外のゴミである。即ち、図1に示
すように、ゴミ選別用ベルトコンベア26を載置支持す
る架台29には振動モータ30が取付けられている。そ
して、この振動モータ30を駆動することによってゴミ
選別用ベルトコンベア26を振動させ、溶断されたゴミ
袋16と、その内部に充填されていたゴミ27、28と
を分離することができる。
【0019】また、図1に示すように、ゴミ選別用ベル
トコンベア26のゴミ等搬送面の直上には、ゴミ袋吸引
ダクト31の下端に設けられたゴミ袋吸引開口32が位
置しており、一方、ゴミ袋吸引ダクト31の上端は、ゴ
ミ袋回収ボックス33を介してブロワー34と連通連結
されている。従って、ブロワー34の駆動によって、ゴ
ミ袋吸引開口32を通して比重の軽いゴミ袋16のみを
ゴミ袋吸引ダクト31内に吸引し、その後、ゴミ袋回収
ボックス33内に回収することができる。
【0020】さらに、図1に示すように、ゴミ選別用ベ
ルトコンベア26の後部をなす排出口dにはゴミ回収ボ
ックス35が配設されており、ゴミ選別用ベルトコンベ
ア26上において選別されたゴミ27、28を回収する
ことができる。
【0021】次に、上記した構成を有する破袋装置Aに
よる破袋作業について説明する。駆動モータ14、15
を作動してベルトコンベア11、12を作動する。ベル
トコンベア11、12によって形成されるV字状断面の
袋搬送溝13の投入側a上に、内部にゴミ27、28を
充填したゴミ袋16を投入する。投入されたゴミ袋16
は、両ベルトコンベア11、12の搬送速度に差異が設
けられているため、図2に示すように、垂直軸線回りに
回転しながら搬送されることになる。
【0022】そして、通常、ポリエチレンやポリスチレ
ンからなるゴミ袋16が両ベルトコンベア11、12上
の第1の溶断位置eに到達すると、まず、図3に示すよ
うに、最初の袋溶断機構17によって200〜250℃
の熱風が回転しながら搬送されるゴミ袋16の中央部分
24に非接触状態で吹き付けられる。この際、熱風が当
たるゴミ袋16の位置が徐々に移動し、その結果、ゴミ
袋16の中央部分24が環状に非接触状態で溶断される
ことになる。
【0023】次に、ゴミ袋16が両ベルトコンベア1
1、12上の第2の溶断位置fに到達すると、次段の袋
溶断機構17から200〜250℃の熱風が、回転しな
がら搬送されるゴミ袋16の中央部分24に吹き付けら
れる。この場合も、熱風が当たるゴミ袋16の位置が徐
々に移動し、その結果、ゴミ袋16の中央部分24が環
状に非接触状態で溶断されることになる。
【0024】このように、本実施の形態では、ゴミ袋1
6には非接触状態で熱風が吹きかけられ溶断されるの
で、何ら機械的エネルギーを与えることなくゴミ袋16
を破袋することができる。従って、ゴミ袋16内に衝撃
力によって割れやすいビンからなるゴミ28が充填され
ている場合であっても、ビンが割れるのを確実に防止す
ることができ、その後のゴミ選別作業を容易かつ安全に
行うことができる。
【0025】その後、破袋されたゴミ袋16は、両ベル
トコンベア11、12からゴミ選別用ベルトコンベア2
6上に移載され、このベルトコンベア26上で、ゴミ袋
16と、ゴミ27、28が分離される。そして、ゴミ袋
16は、ブロワー34の駆動によってゴミ袋回収ボック
ス33内に回収され、一方、ゴミ27、28はゴミ回収
ボックス35内に回収され、その後、ゴミ27、28の
種類に応じて選別された後、焼却炉で焼却されることに
なる。
【0026】図4に本実施の形態に係る破袋装置Aの変
容例を示す。図示するように、この変容例に係る破袋装
置A1は、ベルトコンベア12に変えて、固定傾斜板3
6を架台10上に取付けたことを特徴とする。この場合
も、固定傾斜板36の搬送面とベルトコンベア11の搬
送面との間に、搬送速度差が生じることになるので、ゴ
ミ袋16を垂直軸線回りに回転させながら、袋溶断機構
17によって確実に非接触状態で破袋することができ
る。
【0027】図5に本実施の形態に係る破袋装置Aの他
の変容例を示す。図示するように、この変容例に係る破
袋装置A2は、上記した破袋装置A1におけるベルトコ
ンベア11と固定傾斜板36の周りの上、下方向位置、
及び、一側方位置に、合計3台の袋溶断機構17を配設
したことを特徴とする。袋溶断機構17をこのように配
設することによって、ゴミ袋16を全周から破断するこ
とができ、より確実にゴミ袋16を破断することができ
る。
【0028】(第2の実施の形態) 図6〜図8に本発明の第2の実施の形態に係る破袋装置
A3の構成を示す。図示するように、架台40上には、
投入口41から排出口42に向けて緩い下り勾配(傾斜
角度α)を有する回転ドラム43が載置されている。回
転ドラム43は、架台40の前部と後部に取付けられた
それぞれ対をなす回転支持輪44、45によって回転自
在に支持されており、対をなす回転支持輪44の一方は
駆動モータ46と連動連結されている。従って、駆動モ
ータ46を作動することによって、回転ドラム43を回
転することができる。
【0029】そして、回転ドラム43は投入口41から
排出口42に向けて緩い下り勾配を有すると共に、回転
ドラム43の内面とゴミ袋51との間には摩擦があるの
で、この回転ドラム43の回転によって、回転ドラム4
3内に投入されるゴミ袋51は、図7に示すように、回
転ドラム43内を公転かつ自転しながら投入口41から
排出口42に向けて移送されることになる。
【0030】また、図6及び図7に示すように、回転ド
ラム43の中途部には、全周にわたって、2つの環状ス
リット47、48が形成されている。そして、図6及び
図8に示すように、環状スリット47、48には、回転
ドラム43の一体性を確保するために、多数の連結リブ
49、50が、円周方向に間隔を開けて架設されてい
る。
【0031】そして、これらの環状スリット47、48
を通して、回転ドラム43内を公転かつ自転しながら始
端から終端に移送されるゴミ袋51に後述する袋溶断機
構52によって非接触状態で熱風を吹きかけ、ゴミ袋5
1を溶断して破袋することができる。ここで、環状スリ
ット47、48の幅は、ゴミ袋51内のビンからなるゴ
ミ63や空き缶が回転ドラム43から落下しない程度に
設定する。
【0032】また、後述するように、回転ドラム43内
で破袋されるゴミ袋51には、200〜250℃の熱風
が吹き付けられるため、回転ドラム43は、好ましくは
耐熱性を有するスチール製、より好ましくはステンレス
スチール製とするのが望ましい。
【0033】次に、ゴミ袋51に非接触状態で熱風を吹
きかけ、ゴミ袋51を溶断する袋溶断機構52について
説明する。図6に示すように、回転ドラム43の一側に
設置された架台53上には、回転ドラム43の長手方向
に間隔をあけて一対の袋溶断機構52が載置されてい
る。各袋溶断機構52は、図8に示すように、架台53
上に載置され駆動モータ54によって駆動されるブロワ
ー55と、ブロワー55の吐出口56に連設される熱風
発生装置57と、熱風発生装置57に連設される熱風吹
付ノズル58とからなる。
【0034】図8に示すように、熱風吹付ノズル58の
熱風吹付方向は、環状スリット47、48を通して、回
転ドラム43の中心に向けて指向されている。従って、
熱風吹付ノズル58から吐出される熱風は回転ドラム4
3の内壁に沿って搬送されるゴミ袋51に吹き付けら
れ、その結果、ゴミ袋51は溶断されることになる。
【0035】本実施の形態においても、前記した第1の
実施の形態における熱風発生装置22と同様に、熱風発
生装置57は、図8に示すように、電熱ヒータ59を用
いており、好ましくは、200〜250℃の温度の熱風
を発生することができるものを用いる。また、この熱風
発生装置57も、電熱ヒータ59に何ら限定されるもの
ではなく、例えば、後述するゴミの焼却によって発生す
る熱エネルギーを利用して発生した蒸気を用いたり、或
いは、石油等のオイルを燃料とするバーナーによって発
生する燃焼ガスを用いることもできる。また、熱ガス体
も、熱風に何ら限定されるものではなく、上記した蒸気
や燃焼ガスをそのまま直接用いることもできる。
【0036】本実施の形態では、袋溶断機構52を、回
転ドラム43の軸線に沿って長手方向に間隔をあけて2
台設けたのは、最初の袋溶断機構52によってゴミ袋5
1を十分に溶断できない場合であっても、次の袋溶断機
構52によってゴミ袋51を確実かつ十分に溶断するた
めである。
【0037】次に、上記した構成を有する破袋装置A3
による破袋作業について説明する。なお、破袋装置A3
の後部に設けられたゴミ選別用ベルトコンベア26等の
後処理設備は、第1の実施の形態と同一なので、同一の
符号で示す。駆動モータ46を作動して回転ドラム43
を回転し、この回転ドラム43の投入口41に投入ホッ
パー60よりゴミ袋51を投入する。
【0038】投入されたゴミ袋51は、回転ドラム43
の回転によって、図7及び図8に示すように、回転ドラ
ム43内を公転かつ自転しながら投入口41から排出口
42に向けて移送されることになる。次に、ゴミ袋51
が回転ドラム43内の第1の溶断位置gに到達すると、
最初の袋溶断機構52の熱風吹付ノズル58から200
〜250℃の熱風が、回転しながら搬送されるゴミ袋5
1に吹き付けられ、ゴミ袋51は非接触状態で溶断され
ることになる。
【0039】その後、ゴミ袋51が回転ドラム43内の
第2の溶断位置hに到達すると、次段の袋溶断機構52
から200〜250℃の熱風が、回転しながら搬送され
るゴミ袋51に吹き付けられ、ゴミ袋51はさらに確実
に非接触状態で溶断されることになる。このように、本
実施の形態においても、ゴミ袋51には非接触状態で熱
風が吹きかけられ溶断されるので、ゴミ袋51に何ら機
械的エネルギーを与えることなくゴミ袋51を破袋する
ことができる。従って、ゴミ袋51内に、通常のゴミ6
2の他にビンからなるゴミ63が充填されている場合で
あっても、ビンが割れるのを確実に防止することがで
き、その後のゴミ選別作業を容易かつ安全に行うことが
できる。
【0040】その後、破袋されたゴミ袋51は、回転ド
ラム43からゴミ選別用ベルトコンベア26上に移載さ
れ、このベルトコンベア26上で、ゴミ袋51と、ゴミ
62、63が分離される。そして、ゴミ袋51は、ブロ
ワー34の駆動によって、ゴミ袋吸引ダクト31を通し
てゴミ袋回収ボックス33内に回収され、一方、ゴミ6
2、63はゴミ回収ボックス35内に回収され、その
後、ゴミ62、63の種類に応じて選別された後、焼却
炉で焼却されることになる。
【0041】図9及び図10に、本実施の形態に係る破
袋装置A3の変容例を示す。図示するように、この変容
例に係る破袋装置A4は、袋溶断機構52を、回転ドラ
ム43の軸線方向に間隔を開けて配設するのみならず、
円周方向にも間隔を開けて配置したことを特徴とする。
かかる構成によっても、ゴミ袋51には非接触状態で熱
風が吹きかけられ溶断されるので、ゴミ袋51に何ら機
械的エネルギーを与えることなくゴミ袋51を破袋する
ことができる。また、本変容例に係る破袋装置A4で
は、回転ドラム43を回転させるドラム回転機構64
は、回転ドラム43の上方に配設されている。即ち、ド
ラム回転機構64は、ドラム43の上部内面に接触しな
がら回転される駆動輪65〜67と、これらの駆動輪6
5〜67に回転力を動力伝達軸68a、68bを介して
伝達する回転モータ69とから構成されている。なお、
図10において、43a、43bはガイドローラであ
る。
【0042】以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参
照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形
態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他
の実施の形態や変容例も含むものである。例えば、破袋
後に、ゴミ選別用ベルトコンベア上に移載され、ゴミか
ら分離されたゴミ袋は、ゴミ選別用ベルトコンベア上に
設置した回転引っ掛け棒に引っ掛けることによって回収
することもできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の破袋装置においては、平
行に配設した対をなすベルトコンベアと固定傾斜板とか
らなり、前記ベルトコンベアと前記固定傾斜板の対向す
る一側部同士が略当接されると共に、前記ベルトコンベ
アと前記固定傾斜板の非当接側部がそれぞれ当接側部に
対して持ち上げられて正面視で中央にV字状断面の袋搬
送溝を形成する袋搬送ベルトコンベアと、前記袋搬送溝
に沿って搬送されるゴミ袋に非接触状態で熱風を吹きか
け、該ゴミ袋を溶断する袋溶断機構とを具備する。
【0044】従って、ゴミ袋に何ら機械的エネルギーを
与えることなくゴミ袋を破袋することができる。従っ
て、ゴミ袋内にビンからなるゴミが充填されている場合
であっても、ビンが割れるのを確実に防止することがで
き、その後のゴミ選別作業を容易かつ安全に行うことが
できる。そして、袋搬送溝が、平行に配設した対をなす
ベルトコンベアと固定傾斜板とからなっているので、破
袋装置を安価に製作することができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る破袋装置の斜
視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2のI−I線による矢視断面図である。
【図4】変容例の説明図である。
【図5】他の変容例の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る破袋装置の斜
視図である。
【図7】同要部の一部切欠側面図である。
【図8】図7のII−II線による矢視断面図である。
【図9】変容例の説明図である。
【図10】図9のIII−III線による矢視断面図で
ある。
【図11】従来の破袋装置の側面図である。
【符号の説明】
A 破袋装置 A1 破袋装置 A2 破袋装置 A3 破袋装置 A4 破袋装置 a 投入側 b 排出側 c 投入口 d 排出口 e 第1の溶断
位置 f 第2の溶断位置 g 第1の溶断
位置 h 第2の溶断位置 10 架台 11 ベルトコンベア 11a 当接側
部 11b 非当接側部 12 ベルトコ
ンベア 12a 当接側部 12b 非当接
側部 13 袋搬送溝 14 駆動モー
タ 15 駆動モータ 16 ゴミ袋 17 袋溶断機構 18 架台 19 駆動モータ 20 ブロワー 21 吐出口 22 熱風発生
装置 23 熱風吹付ノズル 24 中央部分 25 電熱ヒータ 26 ゴミ選別
用ベルトコンベア 27 ゴミ 28 ゴミ 29 架台 30 振動モー
タ 31 ゴミ袋吸引ダクト 32 ゴミ袋吸
引開口 33 ゴミ袋回収ボックス 34 ブロワー 35 ゴミ回収ボックス 36 固定傾斜
板 40 架台 41 投入口 42 排出口 43 回転ドラ
ム 43a ガイドローラ 43b ガイド
ローラ 44 回転支持輪 45 回転支持
輪 46 駆動モータ 47 環状スリ
ット 48 環状スリット 49 連結リブ 50 連結リブ 51 ゴミ袋 52 袋溶断機構 53 架台 54 駆動モータ 55 ブロワー 56 吐出口 57 熱風発生
装置 58 熱風吹付ノズル 59 電熱ヒー
タ 60 投入ホッパー 62 ゴミ 63 ゴミ 64 ドラム回
転機構 65 駆動輪 66 駆動輪 67 駆動輪 68a 動力伝
達軸 68b 動力伝達軸 69 回転モー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 18/44 B26F 3/06 - 3/16 B65B 69/00 B65F 5/00 - 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配設した対をなすベルトコンベア
    と固定傾斜板とからなり、前記ベルトコンベアと前記固
    定傾斜板の対向する一側部同士が略当接されると共に、
    前記ベルトコンベアと前記固定傾斜板の非当接側部がそ
    れぞれ当接側部に対して持ち上げられて正面視で中央に
    V字状断面の袋搬送溝を形成する袋搬送ベルトコンベア
    と、前記袋搬送溝に沿って搬送されるゴミ袋に非接触状
    態で熱風を吹きかけ、該ゴミ袋を溶断する袋溶断機構と
    を具備する破袋装置。
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