JP2928834B2 - 回折格子による位置検出方法および位置検出装置 - Google Patents

回折格子による位置検出方法および位置検出装置

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JP2928834B2 JP16915891A JP16915891A JP2928834B2 JP 2928834 B2 JP2928834 B2 JP 2928834B2 JP 16915891 A JP16915891 A JP 16915891A JP 16915891 A JP16915891 A JP 16915891A JP 2928834 B2 JP2928834 B2 JP 2928834B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ICやLSIを
製造するための露光装置やパタン評価装置等において適
用される位置検出方法および位置検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ICやLSIの微細化に伴
い、サブミクロンパタンを生産性良く転写できる装置と
してX線露光装置の開発が進められているが、X線露光
装置では、マスクとウエハとをマスク面・ウエハ面に平
行な面内において高精度に位置合わせをするとともに上
記マスク面・ウエハ面の法線方向の位置関係、つまりマ
スクとウエハ間のギャップをも所定の値に設定する技術
の確立が不可欠となっている。特に発散X線源を用いる
場合には、高精度のギャップ設定が必要である。従来、
この種の位置合わせを行う方法としては、第34回応用
物理学関係連合講演会講演予稿集,p.396(198
7)で紹介されている回折格子を用いた高精度,高安定
な位置検出が可能な光ヘテロダイン干渉法がある。
【0003】図2にこのような位相差信号を用いて位置
合わせする装置の一例を示す。図において、2波長直交
偏光レーザー光源1から発したレーザー光は、円筒レン
ズ2を通して楕円状のビームとなり、そのビームは、偏
光ビームスプリッター3によりそれぞれ水平成分(p偏
光成分)または垂直成分(s偏光成分)のみを有する直
接偏光でしかも周波数が僅かに異なる2波長の光に分離
される。このうちp偏光成分は、平面ミラー4a,4b
を介し、入射光5として反射形回折格子6,7に回折格
子面に垂直な法線方向(Z方向)に対して1次回折角の
方向からそれぞれ入射する。なお、ウエハ8に設けた回
折格子7に対しては、マスク9に設けた窓10を通して
入射する。他方、s偏光成分は、ビームスプリッター1
1により分光され、その一方は平面ミラー4cを介して
入射光12としてZ方向に対して入射光5と左右対称の
1次回折角の方向から、また、他方は平面ミラー4d,
4eを介して入射光13としてZ方向に対して入射光5
と同じ側の3次回折角の方向からそれぞれ反射形回折格
子6,7に入射する。回折格子7に対しては、窓10を
通して入射することは、入射光5と同様である。
【0004】2つの反射形回折格子6,7は、それぞれ
その格子ライン方向(Y方向)にずれており、しかも2
波長の各入射光の同一楕円ビームスポット内に配置され
ている。また、両回折格子6,7の回折格子ピッチは互
いに等しく設定されている。
【0005】入射光5、12により、第1の回折格子6
からZ方向に得られる合成回折光、つまり第1の回折格
子6による入射光5の−1次回折光と、入射光12の−
1次回折光との合成回折光14aと、第2の回折格子7
から同様にZ方向に得られ、窓10を介して取り出され
る合成回折光、つまり第2の回折格子7による入射光5
の−1次回折光と、入射光12の−1次回折光との合成
回折光14bとは、平面ミラー4fにより方向を変えら
れた後、プリズム状ミラー15aにより分離される。そ
のうち、合成回折光14aの側は、偏光板16a,集光
レンズ17aを介して光検出器18aで検出され、第1
の光ヘテロダイン干渉ビート信号として信号処理制御部
19に入力される。他方、合成回折光14bの側は、偏
光板16b,集光レンズ17bを介して光検出器18b
で検出され、第3の光ヘテロダイン干渉ビート信号とし
て信号処理制御部19に入力される。
【0006】入射光5,13により、第1の回折格子6
からZ方向に対し2次回折角の方向に得られる合成回折
光、つまり第1の回折格子6による入射光5の+1次回
折光と、入射光13の−1次回折光との合成回折光20
aと、第2の回折格子7から同様に2次回折角の方向に
得られ、窓10を介して取り出される合成回折光、つま
り第2の回折格子7による入射光5の+1次回折光と、
入射光13の−1次回折光との合成回折光20bとは、
平面ミラー4gにより方向を変えられた後、プリズム状
ミラー15bにより分離される。そのうち、合成回折光
20aの側は、偏光板16c,集光レンズ17cを介し
て光検出器18cで検出され、第2の光ヘテロダイン干
渉ビート信号として信号処理制御部19に入力される。
他方、合成回折光20bの側は、偏光板16d,集光レ
ンズ17dを介して光検出器18dで検出され、第4の
光ヘテロダイン干渉ビート信号として信号処理制御部1
9に入力される。
【0007】信号処理制御部19では、第1の光ヘテロ
ダイン干渉ビート信号と第3の光ヘテロダイン干渉ビー
ト信号との位相差を求める。この位相差Δφxは、回折
格子の格子面内で格子ライン方向(Y方向)に直交する
方向(X方向)についての第1の回折格子6と第2の回
折格子7との相対的位置ずれ量Δxに対応し、 Δφx=360・Δx/(P/2) ・・・・・・・・・・・・・・(1) の関係にある。ここでPは回折格子ピッチである。した
がってこの位相差が零となるようにマスク9を載置した
マスクステージ21またはウエハ8を載置したウエハス
テージ22をX方向に移動させることにより、マスク面
上のパタンをウエハ面上の所定の位置に位置合わせする
ことができる。
【0008】また、信号処理制御部19は、第2の光ヘ
テロダイン干渉ビート信号と第4の光ヘテロダイン干渉
ビート信号との位相差Δφxzを求め、これと上述した第
1の光ヘテロダイン干渉ビート信号と第3の光ヘテロダ
イン干渉ビート信号との位相差Δφxとを加算処理す
る。この加算信号Δφzは、回折格子の格子面の法線方
向(Z方向)の第1の回折格子6と第2の回折格子7と
のギャップΔzに対応し、 Δφz=Δφx+Δφxz =360・Δz・(COSθ3−COSθ1)/λ ・・・・・・・・(2) の関係にある。ここで、θ1は第1次回折角,θ3は第3
次回折角、λはレーザー光の波長である。したがってこ
の位相差信号Δφzが零となるようにマスクステージ2
1またはウエハステージ22をZ方向に移動させること
により、ギャップを所定の値に設定できる。
【0009】ところが、上記位置合わせ光学系におい
て、相対位置ずれ量検出光学系とギャップ検出光学系と
は、互いに光学系の一部を共用しているため、相対位置
ずれ量検出およびギャップ検出用光ヘテロダイン干渉光
にそれぞれ不要な回折光が混入し、検出精度を劣化させ
るという問題がある。これに関して図3を用いて説明す
る。
【0010】図3は、図2のマスク回折格子6の部分に
おける入射光ならびに回折光を詳細に示した図である。
図3より、入射光5および入射光12から得られる相対
位置ずれ量検出用の−1次回折光の光ヘテロダイン干渉
光14aには、入射光13の−3次回折光25bが重な
り、不要の干渉を生ぜしめる。一方、入射光5および入
射光13から得られるギャップ検出用の±1次回折光の
光ヘテロダイン干渉光20aには、同様に入射光12の
−3次回折光25aが重なり、不要の干渉を生ぜしめ
る。一般に回折光の光強度は、1次回折光の方が3次回
折光よりも十分強いと考えられため、光ヘテロダイン干
渉光14a,20aには、ほとんど3次回折光の影響は
寄与しない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した図
2のウエハ上の回折格子7のように回折格子上にLSI
パタン形成用のプロセス層、例えばAl配線層,SiO2
絶縁層,レジスト層等が堆積し、回折格子7の開口比
(回折格子ピッチに対する格子ライン幅の比)が変わる
と、1次回折光の強度と3次回折光の強度とが余り変わ
らない条件が現れる。すなわち3次回折光は、3次回折
光と同じ波長(あるいは 周波数)の1次回折光と干渉
し、ビート信号の振幅変動となって検出信号に影響をも
たらす。さらに3次回折光と異なる波長(あるいは 周
波数)の1次回折光とは、光ヘテロダイン干渉し、所望
の光ヘテロダイン干渉光とは周期の異なる信号を発生す
る。したがって法線方向および2次回折角方向に出射す
る光ヘテロダイン干渉光は、これらの影響が重なる合っ
て回折格子の微小変位に対して非線形に変化する位相差
信号となり、高精度の位置合わせが困難となる。また、
3次回折光の強度の程度によっては、所望の光ヘテロダ
イン干渉信号が全く検出できないという問題があった。
【0012】したがって本発明は前述した従来の課題を
解決するためになされたものであり、その目的は、回折
格子からの光ヘテロダイン干渉ビート信号を高安定性,
高精度で検出できるようにした位置検出方法および位置
検出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による位置検出方法は、周波数が互いに
異なる3波長の単色光を用い、各単色光を位置ずれおよ
びギャップ検出のための合成回折光の得られる入射角度
で相対的に移動可能な2つの物体上に固定あるいは 形
成した2つの回折格子へ入射し、前記回折格子によって
2波長の単色光を回折・合成して得られる2組の光ヘテ
ロダイン干渉光から周波数の異なる位置ずれおよびギャ
ップ検出用ビート信号を周波数選別回路により分離・生
成し、いずれか一方の回折格子を用いて生成された光ヘ
テロダイン干渉ビート信号を基準ビート信号とし、もう
一方の光ヘテロダイン干渉ビート信号との位相差を算出
する方法によって2つの回折格子間の相対的位置ずれ量
を検出するようにしたものである。また、本発明による
位置検出装置は、相対的に移動可能な2つの物体と、こ
の2つの物体上に固定あるいは形成した2つの回折格子
と、周波数が互いに異なる3波長の単色光を発生する光
源と、前記回折格子に前記光源から発せられた3波長の
単色光を位置ずれおよびギャップ検出のための合成回折
光の得られる方向から入射させる入射角調整手段と、前
記回折格子によって2波長の単色光を回折・合成して得
られる2組の光ヘテロダイン干渉光から周波数の異なる
位置ずれおよびギャップ検出用ビート信号を生成する光
検出手段と、光検出手段によって生成されたこれらの光
ヘテロダイン干渉ビート信号から所望のビート信号を分
離・生成する周波数選別回路と、いずれか一方の回折格
子を用いて生成された光ヘテロダイン干渉ビート信号を
基準ビート信号としもう一方の光ヘテロダイン干渉ビー
ト信号との位相差を算出処理する信号処理装置とからな
り、2つの回折格子間の相対的位置ずれ量を検出するよ
うにしたものである。
【0014】
【作用】本発明においては、3波長のビームを回折格子
に入射したとき、回折格子から射出する回折光から生成
されるビート信号のうち、不要のビート信号と、所望の
ビート信号を周波数選別回路により分離することによっ
て高次の回折光等に起因する検出信号の不安定を完全に
除去することができるので、高安定性,高精度な相対的
位置ずれ量を検出できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明に係わる位置検出装置の一実
施例を示すものである。同図において、僅かに周波数が
異なる3波長の直線偏光レーザー光を出射する光源40
から発した3本の楕円状ビーム41,42,43のう
ち、ビーム41は、平面ミラー4a,4bを介し、入射
光5として反射形回折格子6,7に、回折格子面に垂直
な法線方向(Z方向)に対して1次回折角の方向からそ
れぞれ入射する。なお、ウエハ8に設けた回折格子7に
対しては、マスク9に設けた窓10を通して入射する。
ビーム43は、平面ミラー4d,4eを介して入射光1
3としてZ方向に対して入射光5と同じ側の3次回折角
の方向から、また、ビーム42は、平面ミラー4h,4
cを介して入射光12としてZ方向に対して入射光5と
左右対称の1次回折角の方向から、それぞれ反射形回折
格子6,7に入射する。回折格子7に対しては、窓10
を通して入射することは、入射光5と同様である。
【0016】2つの反射形回折格子6,7は、互いに格
子ライン方向(Y方向)にずれており、しかも2波長の
各入射光の同一楕円ビームスポット内に配置されてい
る。また、両回折格子6,7の回折格子ピッチは互いに
等しく設定されている。
【0017】入射光5,12により、第1の回折格子6
からZ方向に得られる合成回折光、つまり第1の回折格
子6による入射光5の−1次回折光と、入射光12の−
1次回折光との合成回折光14aと、第2の回折格子7
から同様にZ方向に得られ、窓10を介して取り出され
る合成回折光、つまり第2の回折格子7による入射光5
の−1次回折光と、入射光12の−1次回折光との合成
回折光14bとは、平面ミラー4fにより方向を変えら
れた後、プリズム状ミラー15aにより分離される。そ
のうち、合成回折光14aの側は、集光レンズ17aを
介して光検出器18aで検出され、第1の周波数選別回
路44に送られ、不要のビート信号が分離されて第1の
光ヘテロダイン干渉ビート信号として所望のビート信号
のみが信号処理制御回路19に入力される。他方、合成
回折光14bの側は、集光レンズ17bを介して光検出
器18bで検出され、第1の周波数選別回路44に送ら
れ、不要のビート信号が分離されて第3の光ヘテロダイ
ン干渉ビート信号として所望のビート信号のみが信号処
理制御部19に入力される。
【0018】一方、入射光5,13により、第1の回折
格子6からZ方向に対して2次回折角の方向に得られる
合成回折光、つまり第1の回折格子6による入射光5の
+1次回折光と、入射光13の−1次回折光との合成回
折光20aと、第2の回折格子7から同様に2次回折角
の方向に得られ、窓10を介して取り出される合成回折
光、つまり第2の回折格子7による入射光5の+1次回
折光と、入射光13の−1次回折光との合成回折光20
bとは、平面ミラー4gにより方向を変えられた後、プ
リズム状ミラー15bにより分離される。そのうち、合
成回折光20aの側は、集光レンズ17cを介して光検
出器18cで検出され、第2の周波数選別回路45に送
られ、不要のビート信号が分離されて第2の光ヘテロダ
イン干渉ビート信号として所望のビート信号のみが信号
処理制御部19に入力される。他方、合成回折光20b
の側は、集光レンズ17dを介して光検出器18dで検
出され、第2の周波数選別回路45に送られ、不要のビ
ート信号が分離されて第4の光ヘテロダイン干渉ビート
信号として所望のビート信号のみが信号処理制御部19
に入力される。
【0019】信号処理制御部19では、第1の光ヘテロ
ダイン干渉ビート信号と第3の光ヘテロダイン干渉ビー
ト信号との位相差Δφxならびに第2の光ヘテロダイン
干渉ビート信号と第4の光ヘテロダイン干渉ビート信号
との位相差Δφxzとを検出する。このΔφxとΔxとの関
係あるいは ΔφxzとΔzとの関係については、前述した
式(1),(2)と同じ関係が成立する。
【0020】上記実施例において、3波長の単色光光源
40としては、周波数安定化He−Neレーザー光源とブ
ラッグセル等の音響光学素子3個を組み合わせて僅かに
周波数の異なる3本のビームを生成し、円筒レンズによ
りビームを楕円ビームにしたものを用いた。ブラッグセ
ルによりビーム41の周波数をf0+f1に、ビーム42
の周波数をf0+f2に、ビーム43の周波数をf0+f3
にそれぞれ変換すると、ビーム41とビーム42による
合成回折光のビート周波数はΔfa=f1−f2,ビーム
41とビーム43による合成回折光のビート周波数はΔ
b=f1−f3と異なる2つのビート周波数を得ること
ができる。前者のビート周波数Δfaの信号が位置ずれ
検出に、後者のビート周波数fbの信号がギャップ検出
にそれぞれ用いられる。
【0021】前者の位置ずれ検出信号には、前述したよ
うにビーム43が回折格子によって回折した−3次回折
光がビーム41とビーム42による−1次回折光と干渉
して生じる不要なビート信号が含まれる。これらの不要
なビート信号の周波数は、それぞれΔfb=f1−f3
Δfd=f2−f3となり、位置ずれ信号のビート周波数
Δfaと異なる。したがって周波数選別回路44により
容易に位置ずれ検出信号のみを抽出することが可能とな
り、真の信号である第1のビート信号および第3のビー
ト信号のみを信号処理制御部19に送ることができる。
同様に後者のギャップ検出信号にも、ビーム42が回折
格子によって回折した−3次回折光がビーム41とビー
ム43による−1次回折光と干渉して生じる不要なビー
ト信号が含まれる。これらの不要なビート信号の周波数
は、それぞれΔfa=f1−f2,Δfd=f2−f3とな
り、ギャップ信号のビート周波数Δfbとは異なる。し
たがって周波数選別回路45により容易にギャップ検出
信号のみを抽出することが可能となり、真の信号である
第2のビート信号および第4のビート信号のみを信号処
理制御部19に送ることができる。
【0022】上記実施例の場合、周波数安定化光源40
としてHe−Neレーザーを用いた場合について説明した
が、実願平2−115951号公報に示されるマルチチ
ャンネル音響光学素子と、1990年度精密工学会春季
大会学術講演会論文集,p.429に示される周波数を
安定化した半導体レーザーとを組み合わせることによ
り、3波長単色光光源のコンパクト化が可能である。
【0023】また、回折格子への入射光の方向および回
折格子からの回折光の方向が回折格子面に垂直なXY平
面に含まれる例について説明したが、回折格子への入射
光の方向および回折格子からの回折光の方向として回折
格子面に垂直なXY平面に含まれない斜め入射および斜
め出射の2波長の回折光を光学的に合成して光ヘテロダ
イン干渉ビート信号を検出するようにしても同様の効果
を得ることができる。
【0024】さらに本発明における回折格子としては、
吸収型回折格子,位相型回折格子のいずれを用いても良
く、また、バイナリー回折格子に限らず正弦波状回折格
子,フレーズ回折格子等種々の回折格子を用いることが
可能であり、透過型の他に反射型回折格子を用いること
も可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
折格子に周波数が異なる3波長の単色光を入射し、回折
格子から生じる合成回折光を用いて生成した光ヘテロダ
イン干渉ビート信号から回折光同志の不要の干渉によっ
て生じるノイズとなるビート信号を周波数選別回路によ
って完全に取り除くことが可能であり、回折格子からの
光ヘテロダイン干渉ビート信号を高安定性,高精度に検
出できるという極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置検出装置の一実施例による構
成を示す図である。
【図2】従来の位置検出装置の構成を示す図である。
【図3】回折格子部への入射光,回折光の詳細を示す図
である。
【符号の説明】
1 2波長直交偏光レーザー光源 2 円筒レンズ 3 偏光ビームスプリッター 4a 平面ミラー 4b 平面ミラー 4c 平面ミラー 4d 平面ミラー 4e 平面ミラー 4f 平面ミラー 4g 平面ミラー 4h 平面ミラー 5 入射光 6 反射形回折格子 7 反射形回折格子 8 ウエハ 9 マスク 10 窓 11 ビームスプリッター 12 入射光 13 入射光 14a 合成回折光 14b 合成回折光 15a プリズム状ミラー 15b プリズム状ミラー 16a 偏光板 16b 偏光板 16c 偏光板 16d 偏光板 17a 集光レンズ 17b 集光レンズ 17c 集光レンズ 17d 集光レンズ 18a 光検出器 18b 光検出器 18c 光検出器 18d 光検出器 19 信号処理制御部 20a 合成回折光 20b 合成回折光 21 マスクステージ 22 ウエハステージ 23 マスク 24 不透明薄膜 25a 3次回折光 25b 3次回折光 40 3波長直線偏光レーザー光源 41 レーザービーム 42 レーザービーム 43 レーザービーム 44 周波数選別回路 45 周波数選別回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G01B 9/00 - 9/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の物体に設けた第1の回折格子およ
    び第2の物体に設けた第1の回折格子と格子ラインの平
    行な第2の回折格子のそれぞれに対して所定の周波数を
    有する第1の単色光と、第1の単色光と周波数の異なる
    第2の単色光を、回折格子に対して相互に対称な方向か
    ら入射させるとともに第1の単色光および第2の単色光
    と周波数の異なる第3の単色光を、第2の単色光と同方
    向で回折格子に対して第1の単色光と非対称な方向から
    入射させ、第1の回折格子および第2の回折格子によっ
    て第1の単色光および第2の単色光が回折・合成して生
    じる2組の合成回折光を受光し、位置ずれ検出に必要な
    第1の光ヘテロダイン干渉ビート信号および第3の光ヘ
    テロダイン干渉ビート信号のみを周波数選別回路により
    抽出し、且つ第1の回折格子および第2の回折格子によ
    って第2の単色光および第3の単色光が回折・合成して
    生じる2組の合成回折光を受光し、ギャップ検出に必要
    な第1の光ヘテロダイン干渉ビート信号および第3の光
    ヘテロダイン干渉ビート信号と周波数の異なる第2の光
    ヘテロダイン干渉ビート信号および第4の光ヘテロダイ
    ン干渉ビート信号のみを周波数選別回路により抽出し、
    第1の光ヘテロダイン干渉ビート信号および第3の光ヘ
    テロダイン干渉ビート信号間の位相差から第1の回折格
    子および第2の回折格子の格子面に平行で格子ラインに
    直交する方向の位置ずれ量を検出するとともに上記位相
    差と、第2の光ヘテロダイン干渉ビート信号および第4
    の光ヘテロダイン干渉ビート信号間の位相差とから第1
    の回折格子および第2の回折格子の格子面法線方向のギ
    ャップを検出することを特徴とする回折格子による位置
    検出方法。
  2. 【請求項2】 周波数が互いに異なる第1の単色光,第
    2の単色光および第3の単色光を出力する光源装置と、
    第1の物体に設けられた第1の回折格子および第2の物
    体に設けられた第2の回折格子に上記3つの単色光をそ
    れぞれ所定の角度で入射させる入射角調整手段と、第1
    の回折格子および第2の回折格子によって第1の単色光
    および第2の単色光が回折・合成して生じる合成回折光
    を光検出器まで導き第1の光ヘテロダイン干渉ビート信
    号および第3の光ヘテロダイン干渉ビート信号を作る第
    1の光検出手段および第3の光検出手段と、第1の回折
    格子および第2の回折格子によって第2の単色光および
    第3の単色光が回折・合成して生じる合成回折光を光検
    出器まで導き第1の光ヘテロダイン干渉ビート信号およ
    び第3の光ヘテロダイン干渉ビート信号と周波数の異な
    る第2の光ヘテロダイン干渉ビート信号および第4の光
    ヘテロダイン干渉ビート信号を作る第2の光検出手段お
    よび第4の光検出手段と、第1の光検出手段および第3
    の光検出手段により生成されたビート信号から所望のビ
    ート信号のみを抽出する第1の周波数選別回路と、第2
    の光検出手段および第4の光検出手段により生成された
    ビート信号から所望のビート信号のみを抽出する第2の
    周波数選別回路と、第1の光ヘテロダイン干渉ビート信
    号および第3の光ヘテロダイン干渉ビート信号間の位相
    差信号から第1の回折格子および第2の回折格子の格子
    面に平行で格子ラインに直交する方向の位置ずれ量を算
    出し、且つ前記位相差信号ならびに第2の光ヘテロダイ
    ン干渉ビート信号および第4の光ヘテロダイン干渉ビー
    ト信号間の位相差信号とから第1の回折格子および第2
    の回折格子の格子面法線方向のギャップを算出する信号
    処理手段とを少なくとも備えたことを特徴とする回折格
    子による位置検出装置。
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