JP2928601B2 - 連続高圧蒸気滅菌方法および装置 - Google Patents
連続高圧蒸気滅菌方法および装置Info
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願発明は、血液バッグ、人工腎臓、体外循環回路、
輸血液セット等の医療用具を高圧蒸気滅菌処理する方法
および装置に関するもので、特に、予熱高圧蒸気滅菌
冷却乾燥の連続処理を施して、医療用具の品質を滅菌
前と同等に維持でき、滅菌効率の良い滅菌方法および装
置を提供するものである。
輸血液セット等の医療用具を高圧蒸気滅菌処理する方法
および装置に関するもので、特に、予熱高圧蒸気滅菌
冷却乾燥の連続処理を施して、医療用具の品質を滅菌
前と同等に維持でき、滅菌効率の良い滅菌方法および装
置を提供するものである。
[従来技術および従来技術の課題] 現在、一般的に実施されている高圧蒸気滅菌方法で
は、被滅菌物を直接高圧蒸気滅菌室内に収納して、該滅
菌室を真空にした後、蒸気を導入して加温し、所定の温
度、圧力下で高圧蒸気滅菌処理を施し、しかる後乾燥処
理を施していた。
は、被滅菌物を直接高圧蒸気滅菌室内に収納して、該滅
菌室を真空にした後、蒸気を導入して加温し、所定の温
度、圧力下で高圧蒸気滅菌処理を施し、しかる後乾燥処
理を施していた。
しかしながら、これらの方法では、被滅菌物の温度が
蒸気と比較して著しく低いので、被滅菌物の表面に蒸気
が水滴状に結露していた。
蒸気と比較して著しく低いので、被滅菌物の表面に蒸気
が水滴状に結露していた。
この結露を除去するのに、乾燥処理する際に、時間を
短縮するために、過酷な温度条件、時間が強いられてい
た。このため、被滅菌物(医療用具)に熱に弱い医薬品
が充填されている場合、あるいは熱に弱い構成部材を有
している場合は、これらの医薬品、各部材が変性してし
まうという問題が生じていた。
短縮するために、過酷な温度条件、時間が強いられてい
た。このため、被滅菌物(医療用具)に熱に弱い医薬品
が充填されている場合、あるいは熱に弱い構成部材を有
している場合は、これらの医薬品、各部材が変性してし
まうという問題が生じていた。
また、大部分の連続滅菌装置は、高圧蒸気滅菌室の出
入り口にウォーターシールを使用しており、被滅菌物が
水に接するので、水によるコンタミ、汚染等の心配があ
った。
入り口にウォーターシールを使用しており、被滅菌物が
水に接するので、水によるコンタミ、汚染等の心配があ
った。
また、従来のバッチ式滅菌法では、1つの室内で昇
温、冷却をくり返しているので、熱エネルギーが大量に
消費されランニングコストが高価なものとなっていた。
温、冷却をくり返しているので、熱エネルギーが大量に
消費されランニングコストが高価なものとなっていた。
そこで、本発明者は以上の課題を解決するために鋭意
検討を重ねた結果次の発明に到達した。
検討を重ねた結果次の発明に到達した。
[問題点を解決するための手段] 第1図は、本発明の連続高圧滅菌装置1(以下「滅菌
装置1」)の概略図である。滅菌装置1は、予熱室3と
高圧蒸気滅菌室2と冷却乾燥室4がこれらの順に隣接し
て配置されている。
装置1」)の概略図である。滅菌装置1は、予熱室3と
高圧蒸気滅菌室2と冷却乾燥室4がこれらの順に隣接し
て配置されている。
前記予熱室3と高圧蒸気滅菌室2の壁面並びに前記高
圧蒸気滅菌室2と冷却乾燥室4の壁面にはそれぞれ、ス
ライドドア6、7が形成され、さらに予熱室3の前方並
びに冷却乾燥室4の後方にもスライドドア5、8が形成
されている。
圧蒸気滅菌室2と冷却乾燥室4の壁面にはそれぞれ、ス
ライドドア6、7が形成され、さらに予熱室3の前方並
びに冷却乾燥室4の後方にもスライドドア5、8が形成
されている。
前記スライドドア5の前方からスライドドア8の後方
にかけて、滅菌装置1を貫通するように被滅菌物12を、
搬送するパレット9が配置されている。
にかけて、滅菌装置1を貫通するように被滅菌物12を、
搬送するパレット9が配置されている。
前記各室2、3、4に前記滅菌条件のソフト制御部10
と被滅菌物12の搬送工程のハード制御部11を連動し、さ
らに前記ソフト制御部10と前記ハード制御部11を連動し
て、前記各室2、3、4における滅菌条件と被滅菌物12
の搬送工程を連動制御可能にしている。
と被滅菌物12の搬送工程のハード制御部11を連動し、さ
らに前記ソフト制御部10と前記ハード制御部11を連動し
て、前記各室2、3、4における滅菌条件と被滅菌物12
の搬送工程を連動制御可能にしている。
本願発明の滅菌装置1では、ソフト制御部10で、温
度、圧力時間等の滅菌条件を入力、感知して、これらの
信号がマテリアル、ハンドリング部(本願発明では被滅
菌物12の移動、取り扱いを意味し、第1図では『マテハ
ン』と略記)、スライドドア、パレット等のハード制御
部11に伝達されて、装置の各構成部材が作動するように
形成され、予熱高圧蒸気滅菌冷却乾燥処理を自動的
かつ連続的に実施できる。
度、圧力時間等の滅菌条件を入力、感知して、これらの
信号がマテリアル、ハンドリング部(本願発明では被滅
菌物12の移動、取り扱いを意味し、第1図では『マテハ
ン』と略記)、スライドドア、パレット等のハード制御
部11に伝達されて、装置の各構成部材が作動するように
形成され、予熱高圧蒸気滅菌冷却乾燥処理を自動的
かつ連続的に実施できる。
次に、連続高圧蒸気滅菌方法の一例について説明す
る。
る。
スライドドア5を開いて、予熱室3内に被滅菌物12を
搬送し収納して、再びスライドドア5を閉じる。
搬送し収納して、再びスライドドア5を閉じる。
予熱室3を、真空ポンプ(図示せず)により−720か
ら−740mmHgに減圧して空気を排除し、続いて蒸気導入
パイプ(図示せず)より0.6から1.5Kg/mmHgの蒸気を導
入して、被滅菌物12を115゜から121℃に昇温させる。こ
れらの操作を必要に応じて3回から7回反復して、滅菌
条件に近い雰囲気にする。
ら−740mmHgに減圧して空気を排除し、続いて蒸気導入
パイプ(図示せず)より0.6から1.5Kg/mmHgの蒸気を導
入して、被滅菌物12を115゜から121℃に昇温させる。こ
れらの操作を必要に応じて3回から7回反復して、滅菌
条件に近い雰囲気にする。
被滅菌物12が滅菌条件に達した時に、スライドドア6
を開いて、被滅菌物12を高圧蒸気滅菌室2に収納し、温
度115℃から121℃、圧力0.6Kg/cm2から1.5Kg/cm2、20分
間から30分間の高圧蒸気滅菌処理を施す。
を開いて、被滅菌物12を高圧蒸気滅菌室2に収納し、温
度115℃から121℃、圧力0.6Kg/cm2から1.5Kg/cm2、20分
間から30分間の高圧蒸気滅菌処理を施す。
しかる後、スライドドア7を開き、冷却乾燥室4に被
滅菌物を12搬送し収納する。滅菌条件の圧力を維持した
まま、水シャワー、エアーレーション、温風乾燥等を行
い圧力を大気圧まで下げて、被滅菌物12の温度が40℃か
ら60℃になったところで、スライドドア8を開き被滅菌
物12を取り出す。
滅菌物を12搬送し収納する。滅菌条件の圧力を維持した
まま、水シャワー、エアーレーション、温風乾燥等を行
い圧力を大気圧まで下げて、被滅菌物12の温度が40℃か
ら60℃になったところで、スライドドア8を開き被滅菌
物12を取り出す。
以上の予熱高圧蒸気滅菌冷却乾燥処理を反復して
繰り返すことにより高圧蒸気滅菌を連続自動的に行うこ
とができる。
繰り返すことにより高圧蒸気滅菌を連続自動的に行うこ
とができる。
[発明の効果] 以上説明したように本願発明は 医療用具の品質を滅菌前と同等に維持でき、効率の良
い滅菌を実施することができる。
い滅菌を実施することができる。
予熱室3と高圧蒸気滅菌室2と冷却乾燥室4が一体に
形成されているので、大処理能力にもかかわらず装置全
体をコンパクト化できる。
形成されているので、大処理能力にもかかわらず装置全
体をコンパクト化できる。
高圧蒸気滅菌室2の出入り口にウォーターシールを使
用せず、被滅菌物を水に濡らすことがないので、常にド
ライの状態で出し入れでき、水によるコンタミ、汚染等
の心配が皆無である。
用せず、被滅菌物を水に濡らすことがないので、常にド
ライの状態で出し入れでき、水によるコンタミ、汚染等
の心配が皆無である。
昇温、冷却ゾーンが完全に独立して、それぞれ専用工
程になっているので、熱エネルギー的には保温するのみ
で良く、ランニングコストが激減できる。
程になっているので、熱エネルギー的には保温するのみ
で良く、ランニングコストが激減できる。
等の効果を有する優れた発明である。
第1図は滅菌装置の概略図。 図中、1は滅菌装置、2は高圧蒸気滅菌室、3は予熱
室、4は冷却乾燥室、5、6、7、8はスライドドア、
9はパレット、10はソフト制御部、11はハード制御部、
12は被滅菌物を示す。
室、4は冷却乾燥室、5、6、7、8はスライドドア、
9はパレット、10はソフト制御部、11はハード制御部、
12は被滅菌物を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】被滅菌物12を予熱室3に収納して、滅菌条
件の温度、圧力で前処理する工程、 前記被滅菌物12を高圧蒸気滅菌室2に収納して高圧蒸気
滅菌処理する工程、 前記被滅菌処理物12を冷却乾燥室4に収納して、冷却、
乾燥の後処理する工程、 以上の各工程よりなることを特徴とする連続高圧蒸気滅
菌方法。 - 【請求項2】予熱室3と高圧蒸気滅菌室2と冷却乾燥室
4がこれらの順に隣接して配置され、 前記各室2、3、4に前記滅菌条件のソフト制御部10と
被滅菌物12の搬送工程のハード制御部11を連動するとと
もに前記ソフト制御部10と前記ハード制御部11を連動
し、前記各室2、3、4における滅菌条件と被滅菌物の
搬送工程を連動制御可能にしたことを特徴とする連続高
圧蒸気滅菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2182262A JP2928601B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-07-10 | 連続高圧蒸気滅菌方法および装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15719890 | 1990-06-15 | ||
JP2-157198 | 1990-06-15 | ||
JP2182262A JP2928601B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-07-10 | 連続高圧蒸気滅菌方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04126150A JPH04126150A (ja) | 1992-04-27 |
JP2928601B2 true JP2928601B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=26484751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2182262A Expired - Fee Related JP2928601B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-07-10 | 連続高圧蒸気滅菌方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2928601B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3933786B2 (ja) * | 1998-03-18 | 2007-06-20 | 川澄化学工業株式会社 | 連続オートクレーブ滅菌装置及び連続オートクレーブ滅菌方法 |
-
1990
- 1990-07-10 JP JP2182262A patent/JP2928601B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04126150A (ja) | 1992-04-27 |
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