JP2927738B2 - 不均一混合物の搬送装置 - Google Patents
不均一混合物の搬送装置Info
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- JP2927738B2 JP2927738B2 JP23540796A JP23540796A JP2927738B2 JP 2927738 B2 JP2927738 B2 JP 2927738B2 JP 23540796 A JP23540796 A JP 23540796A JP 23540796 A JP23540796 A JP 23540796A JP 2927738 B2 JP2927738 B2 JP 2927738B2
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- Structure Of Belt Conveyors (AREA)
- Belt Conveyors (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不均一混合物の搬送
装置に関し、更に詳細には牧草や藁の切断物や粉砕物が
混入された家畜用飼料の搬送に好適に用いることのでき
る不均一混合物の搬送装置に関する。
装置に関し、更に詳細には牧草や藁の切断物や粉砕物が
混入された家畜用飼料の搬送に好適に用いることのでき
る不均一混合物の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家畜用飼料、特に牛用飼料には、牧草や
藁の切断物や粉砕物が混合されているため、家畜用飼料
の搬送装置として一般的に採用されているスクリュー式
搬送装置やケーブル式搬送装置を用いて搬送することは
困難であった。このため、かかる家畜飼料等の不均一混
合物の搬送には、図4に示すコンベアベルト式搬送装置
が採用されている。図4のコンベアベルト式搬送装置で
は、駆動ローラ100と従動ローラ102との間にエン
ドレスに掛け渡され、矢印A方向に移動するゴム製の平
コンベアベルト104の上方にブレード106が昇降可
能に設けられている。かかるコンベアベルト式搬送装置
においては、ブレード106が降下し、平コンベアベル
ト104上に載置されて搬送されてくる飼料を掻き落と
す。次いで、一定量の飼料を掻き落とした後、ブレード
106が上昇して飼料は次のブレードまで搬送される。
藁の切断物や粉砕物が混合されているため、家畜用飼料
の搬送装置として一般的に採用されているスクリュー式
搬送装置やケーブル式搬送装置を用いて搬送することは
困難であった。このため、かかる家畜飼料等の不均一混
合物の搬送には、図4に示すコンベアベルト式搬送装置
が採用されている。図4のコンベアベルト式搬送装置で
は、駆動ローラ100と従動ローラ102との間にエン
ドレスに掛け渡され、矢印A方向に移動するゴム製の平
コンベアベルト104の上方にブレード106が昇降可
能に設けられている。かかるコンベアベルト式搬送装置
においては、ブレード106が降下し、平コンベアベル
ト104上に載置されて搬送されてくる飼料を掻き落と
す。次いで、一定量の飼料を掻き落とした後、ブレード
106が上昇して飼料は次のブレードまで搬送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すコンベアベ
ルト式搬送装置によれば、牧草や藁の切断物や粉砕物が
混合された家畜飼料等の不均一混合物であっても搬送す
ることができ、家畜の飼育場所に家畜飼料を確実に搬送
することができる。しかし、複数頭の家畜を飼育してい
る場合、ブレード106を複数枚設けることが必要であ
り、ブレード106の駆動システムや制御システム等を
ブレードごとに設けなければならず、搬送装置が複雑化
してメンテランス等も容易でなく且つコスト高となる。
また、平コンベアベルト104の振動によって、混合し
た切断物や粉砕物が搬送中に分離してしまうことも判明
した。そこで、本発明の課題は、簡単な構造であって、
牧草や藁の切断物や粉砕物が混合された家畜飼料等の不
均一混合物を、切断物や粉砕物が分離されることなく搬
送し得る不均一混合物の搬送装置を提供することにあ
る。
ルト式搬送装置によれば、牧草や藁の切断物や粉砕物が
混合された家畜飼料等の不均一混合物であっても搬送す
ることができ、家畜の飼育場所に家畜飼料を確実に搬送
することができる。しかし、複数頭の家畜を飼育してい
る場合、ブレード106を複数枚設けることが必要であ
り、ブレード106の駆動システムや制御システム等を
ブレードごとに設けなければならず、搬送装置が複雑化
してメンテランス等も容易でなく且つコスト高となる。
また、平コンベアベルト104の振動によって、混合し
た切断物や粉砕物が搬送中に分離してしまうことも判明
した。そこで、本発明の課題は、簡単な構造であって、
牧草や藁の切断物や粉砕物が混合された家畜飼料等の不
均一混合物を、切断物や粉砕物が分離されることなく搬
送し得る不均一混合物の搬送装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく検討を重ねた結果、搬送樋のV字状内面を形
成する傾斜面の一方に沿って傾斜する傾斜コンベアベル
トを設け、この傾斜コンベアベルトにより搬送された不
均一混合物を排出する開口部を、V字状内面の他方の傾
斜面に開口することによって、牧草や藁の切断物や粉砕
物が混合された家畜飼料等の不均一混合物であっても、
混合した切断物や粉砕物が分離されることなく開口部ま
で容易に搬送できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、牧草や藁の切断物や粉砕物が混入
された家畜用飼料等の不均一混合物を搬送するV字状の
搬送樋と、前記搬送樋のV字状内面を形成する傾斜面の
一方に沿って傾斜して配設されていると共に、前記傾斜
した状態で搬送樋の一端部から他端部の方向に移動可能
に設けられた傾斜コンベアベルトと、前記V字状内面の
他方の傾斜面に開口され、前記傾斜コンベアベルトによ
って搬送された不均一混合物を搬送樋外に抜き出す開口
部とを具備する不均一混合物の搬送装置にある。
解決すべく検討を重ねた結果、搬送樋のV字状内面を形
成する傾斜面の一方に沿って傾斜する傾斜コンベアベル
トを設け、この傾斜コンベアベルトにより搬送された不
均一混合物を排出する開口部を、V字状内面の他方の傾
斜面に開口することによって、牧草や藁の切断物や粉砕
物が混合された家畜飼料等の不均一混合物であっても、
混合した切断物や粉砕物が分離されることなく開口部ま
で容易に搬送できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、牧草や藁の切断物や粉砕物が混入
された家畜用飼料等の不均一混合物を搬送するV字状の
搬送樋と、前記搬送樋のV字状内面を形成する傾斜面の
一方に沿って傾斜して配設されていると共に、前記傾斜
した状態で搬送樋の一端部から他端部の方向に移動可能
に設けられた傾斜コンベアベルトと、前記V字状内面の
他方の傾斜面に開口され、前記傾斜コンベアベルトによ
って搬送された不均一混合物を搬送樋外に抜き出す開口
部とを具備する不均一混合物の搬送装置にある。
【0005】かかる本発明において、V字状内面の他方
の傾斜面に開口された開口部に、傾斜コンベアベルトに
より搬送された不均一混合物を受け入れる受けホッパー
を接続することによって、受けホッパーが開口部まで不
均一混合物で満杯となったとき、開口部が不均一混合物
によって閉塞状態となり、それ以上の不均一混合物の受
入れができないため、所定量の不均一混合物を所定位置
に搬送できる。また、傾斜コンベアベルトによって搬送
された不均一混合物を搬送樋外に抜き出す開口部を開閉
するシャッターを設けることにより、開口部をシャッタ
ーで塞ぐことによって、当該開口部からの不均一混合物
の抜き出しを阻止できる。本発明において用いる搬送樋
として、そのV字状内面を形成する傾斜面の夾角が70
°〜100°の搬送樋を用いることによって、不均一混
合物の搬送力と開口部からの不均一混合物の排出力とを
バランスさせることができる。
の傾斜面に開口された開口部に、傾斜コンベアベルトに
より搬送された不均一混合物を受け入れる受けホッパー
を接続することによって、受けホッパーが開口部まで不
均一混合物で満杯となったとき、開口部が不均一混合物
によって閉塞状態となり、それ以上の不均一混合物の受
入れができないため、所定量の不均一混合物を所定位置
に搬送できる。また、傾斜コンベアベルトによって搬送
された不均一混合物を搬送樋外に抜き出す開口部を開閉
するシャッターを設けることにより、開口部をシャッタ
ーで塞ぐことによって、当該開口部からの不均一混合物
の抜き出しを阻止できる。本発明において用いる搬送樋
として、そのV字状内面を形成する傾斜面の夾角が70
°〜100°の搬送樋を用いることによって、不均一混
合物の搬送力と開口部からの不均一混合物の排出力とを
バランスさせることができる。
【0006】本発明の搬送装置では、搬送樋のV字状内
面を形成する傾斜面の一方に沿って傾斜して配設された
傾斜コンベアベルトが、傾斜状態を保持して搬送樋の一
端部から他端部の方向に移動される。このため、V字状
の搬送樋に投入された家畜用飼料等の不均一混合物は、
傾斜コンベアベルトによって搬送されると共に、V字状
内面の他方の傾斜面に押し付けられる。従って、搬送樋
の所定の位置に、他方の傾斜面に開口部を開口しておく
ことによって、開口部に到達した不均一混合物は、搬送
樋から次々に排出されるため、不均一混合物を所定位置
に排出させることができる。しかも、搬送樋から排出さ
れた不均一混合物の混合状態は良好であり、混合した切
断物や粉砕物が搬送中に分離することを防止できる。傾
斜コンベアベルトは、V字状内面を形成する傾斜面の一
方に沿って配設されており、傾斜コンベアベルトの背面
側が傾斜面で支承されているため、傾斜コンベアベルト
の振動による影響を、平コンベアベルトで不均一混合物
を搬送する場合に比較して著しく少なくできるためと推
察される。
面を形成する傾斜面の一方に沿って傾斜して配設された
傾斜コンベアベルトが、傾斜状態を保持して搬送樋の一
端部から他端部の方向に移動される。このため、V字状
の搬送樋に投入された家畜用飼料等の不均一混合物は、
傾斜コンベアベルトによって搬送されると共に、V字状
内面の他方の傾斜面に押し付けられる。従って、搬送樋
の所定の位置に、他方の傾斜面に開口部を開口しておく
ことによって、開口部に到達した不均一混合物は、搬送
樋から次々に排出されるため、不均一混合物を所定位置
に排出させることができる。しかも、搬送樋から排出さ
れた不均一混合物の混合状態は良好であり、混合した切
断物や粉砕物が搬送中に分離することを防止できる。傾
斜コンベアベルトは、V字状内面を形成する傾斜面の一
方に沿って配設されており、傾斜コンベアベルトの背面
側が傾斜面で支承されているため、傾斜コンベアベルト
の振動による影響を、平コンベアベルトで不均一混合物
を搬送する場合に比較して著しく少なくできるためと推
察される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を図面によって更に詳細に
説明する。図1は、本発明に係る牛飼育に用いる家畜用
飼料の搬送装置の概要を説明する概略図である。図1に
示す搬送装置には、搬送樋10の一端部側に設けられた
供給ホッパー12から搬送樋10に飼料が供給される。
この飼料としては、牧草や藁、及び牧草等を乾燥させて
圧縮成形したヘイキューブ等の切断物や粉砕物が混入さ
れたものが使用される。かかる供給ホッパー12の出口
近傍には、搬送樋10に供給する飼料の供給量を調整す
る調整板14が設けられている。更に、搬送樋10に
は、その他端部側に、搬送樋10内に設けられた後述す
る傾斜コンベアベルトを駆動する駆動装置16が設けら
れていると共に、搬送樋10の途中に搬送された飼料を
受け入れる受けホッパー18、18・・が接続されてい
る。
説明する。図1は、本発明に係る牛飼育に用いる家畜用
飼料の搬送装置の概要を説明する概略図である。図1に
示す搬送装置には、搬送樋10の一端部側に設けられた
供給ホッパー12から搬送樋10に飼料が供給される。
この飼料としては、牧草や藁、及び牧草等を乾燥させて
圧縮成形したヘイキューブ等の切断物や粉砕物が混入さ
れたものが使用される。かかる供給ホッパー12の出口
近傍には、搬送樋10に供給する飼料の供給量を調整す
る調整板14が設けられている。更に、搬送樋10に
は、その他端部側に、搬送樋10内に設けられた後述す
る傾斜コンベアベルトを駆動する駆動装置16が設けら
れていると共に、搬送樋10の途中に搬送された飼料を
受け入れる受けホッパー18、18・・が接続されてい
る。
【0008】かかる搬送装置に用いる搬送樋10は、図
2に示す様に、横断面形状がV字形状をしており、搬送
中にゴミ等の異物の混入を可及的に防止すべく、V字状
内面を覆う天井部が形成されている、この天井部には、
供給ホッパー12から飼料を搬送樋10内に供給すると
共に、搬送樋10内の飼料の搬送状態等を観察して供給
ホッパー12からの飼料供給量を調整するため、スリッ
ト20が形成されている。この搬送樋10の内面を形成
する傾斜面10aには、図3に示す様に、傾斜面10a
に沿って傾斜コンベアベルト22が配設されており、供
給ホッパー12が設けられた搬送樋10の一端部から他
端部の方向(矢印X方向)に、駆動装置16によって回
転駆動される駆動ローラ(図示せず)により駆動され
る。かかる傾斜コンベアベルト22は、駆動ローラを経
て傾斜面10aの背面側(搬送樋10の外側)を通り、
搬送樋10の一端部近傍に設けられた従動ローラ(図示
せず)を介して傾斜面10a上に至るように、駆動ロー
ラと従動ローラとの間にエンドレスに掛け渡されてい
る。搬送装置の小型化を図るためである。
2に示す様に、横断面形状がV字形状をしており、搬送
中にゴミ等の異物の混入を可及的に防止すべく、V字状
内面を覆う天井部が形成されている、この天井部には、
供給ホッパー12から飼料を搬送樋10内に供給すると
共に、搬送樋10内の飼料の搬送状態等を観察して供給
ホッパー12からの飼料供給量を調整するため、スリッ
ト20が形成されている。この搬送樋10の内面を形成
する傾斜面10aには、図3に示す様に、傾斜面10a
に沿って傾斜コンベアベルト22が配設されており、供
給ホッパー12が設けられた搬送樋10の一端部から他
端部の方向(矢印X方向)に、駆動装置16によって回
転駆動される駆動ローラ(図示せず)により駆動され
る。かかる傾斜コンベアベルト22は、駆動ローラを経
て傾斜面10aの背面側(搬送樋10の外側)を通り、
搬送樋10の一端部近傍に設けられた従動ローラ(図示
せず)を介して傾斜面10a上に至るように、駆動ロー
ラと従動ローラとの間にエンドレスに掛け渡されてい
る。搬送装置の小型化を図るためである。
【0009】この傾斜コンベアベルト22は、傾斜面1
0aによって背面側が支承されて移動でき、図4に示す
平コンベアベルト104の如く、耐久性を有するゴム製
とすることを要せず、厚さ2mm程度のポリエチレン製
の布状物を用いることができる。このため、傾斜コンベ
アベルト22の軽量化等を図ることができ、傾斜コンベ
アベルト22を駆動する駆動装置16も小型化できるた
め、搬送装置の軽量化も図ることができる。この様に、
傾斜コンベアベルト22が走行する傾斜面10aと共に
V字状内面を形成する他の傾斜面10bには、図3に示
す様に、開口部24が開口され、開口部24に受けホッ
パー18の一端部が接続されている。かかる受けホッパ
ー18の他端部には、遮蔽板26が矢印Y方向に移動可
能に設けられており、受けホッパー18の他端部を開放
する方向に遮蔽板24を移動させることによって、受け
ホッパー18に搬送された飼料を、家畜の成長や健康状
態に応じた量に調整しつつ抜き出すことができる。更
に、受けホッパー18の一端部と傾斜面10bに形成さ
れた開口部24との接続部には、シャッター28が搬送
樋10の長手方向(矢印W方向)にスライド可能に設け
られており、開口部24の開閉を行うことができる。か
かる受けホッパー18は、図1に示す様に、搬送樋10
の長手方向に複数個設けられており、受けホッパー18
の各々に設けられたシャッター28を開閉することによ
り、飼料を受け入れる受けホッパー18を選択できる。
0aによって背面側が支承されて移動でき、図4に示す
平コンベアベルト104の如く、耐久性を有するゴム製
とすることを要せず、厚さ2mm程度のポリエチレン製
の布状物を用いることができる。このため、傾斜コンベ
アベルト22の軽量化等を図ることができ、傾斜コンベ
アベルト22を駆動する駆動装置16も小型化できるた
め、搬送装置の軽量化も図ることができる。この様に、
傾斜コンベアベルト22が走行する傾斜面10aと共に
V字状内面を形成する他の傾斜面10bには、図3に示
す様に、開口部24が開口され、開口部24に受けホッ
パー18の一端部が接続されている。かかる受けホッパ
ー18の他端部には、遮蔽板26が矢印Y方向に移動可
能に設けられており、受けホッパー18の他端部を開放
する方向に遮蔽板24を移動させることによって、受け
ホッパー18に搬送された飼料を、家畜の成長や健康状
態に応じた量に調整しつつ抜き出すことができる。更
に、受けホッパー18の一端部と傾斜面10bに形成さ
れた開口部24との接続部には、シャッター28が搬送
樋10の長手方向(矢印W方向)にスライド可能に設け
られており、開口部24の開閉を行うことができる。か
かる受けホッパー18は、図1に示す様に、搬送樋10
の長手方向に複数個設けられており、受けホッパー18
の各々に設けられたシャッター28を開閉することによ
り、飼料を受け入れる受けホッパー18を選択できる。
【0010】図1〜図3に示す搬送装置においては、搬
送樋10のV字状内面を形成する傾斜面10aに沿って
傾斜して配設された傾斜コンベアベルト22を、傾斜状
態を保持して搬送樋10の一端部から他端部の方向に移
動することによって、搬送樋10に供給された飼料は、
傾斜コンベアベルト22によって搬送されると共に、傾
斜面10bに押し付けられる。このため、搬送樋10の
傾斜面10bに開口された開口部24に接続された受け
ホッパー18に、開口部24に搬送されてきた飼料を送
り込むことができる。この様に、傾斜コンベアベルト2
2とV字状内面との組み合わせによって、搬送樋10内
に供給された飼料に搬送力と開口部24からの飼料の排
出力とを付与できる。かかる搬送力と排出力とのバラン
スをとるためには、搬送樋10のV字状内面を形成する
傾斜面10a、10bの夾角θ(図2)を70°〜10
0°、特に80〜90°とすることが好ましい。ここ
で、夾角θが70°未満であると、飼料の傾斜コンベア
ベルト22による搬送力が増加するものの、飼料の排出
力が不足する傾向がある。他方、夾角θが100°を越
えると、飼料の排出力が増加するものの、飼料の傾斜コ
ンベアベルト22による搬送力が不足する傾向がある。
送樋10のV字状内面を形成する傾斜面10aに沿って
傾斜して配設された傾斜コンベアベルト22を、傾斜状
態を保持して搬送樋10の一端部から他端部の方向に移
動することによって、搬送樋10に供給された飼料は、
傾斜コンベアベルト22によって搬送されると共に、傾
斜面10bに押し付けられる。このため、搬送樋10の
傾斜面10bに開口された開口部24に接続された受け
ホッパー18に、開口部24に搬送されてきた飼料を送
り込むことができる。この様に、傾斜コンベアベルト2
2とV字状内面との組み合わせによって、搬送樋10内
に供給された飼料に搬送力と開口部24からの飼料の排
出力とを付与できる。かかる搬送力と排出力とのバラン
スをとるためには、搬送樋10のV字状内面を形成する
傾斜面10a、10bの夾角θ(図2)を70°〜10
0°、特に80〜90°とすることが好ましい。ここ
で、夾角θが70°未満であると、飼料の傾斜コンベア
ベルト22による搬送力が増加するものの、飼料の排出
力が不足する傾向がある。他方、夾角θが100°を越
えると、飼料の排出力が増加するものの、飼料の傾斜コ
ンベアベルト22による搬送力が不足する傾向がある。
【0011】かかる図1〜図3に示す搬送装置で供給ホ
ッパー12に備蓄された飼料を搬送する際には、供給ホ
ッパー12に溜められた飼料を、搬送樋10のスリット
20から搬送樋10内に供給する。搬送樋10に供給さ
れる飼料量は供給ホッパー12の出口に設けられた調整
板14で調整される。飼料の供給量は、傾斜面10aに
配設された傾斜コンベアベルト22の上端よりも飼料が
高くならないように調整する。具体的には、傾斜面10
aの実質的全面に傾斜コンベアベルト22が配設されて
いる場合、傾斜面10aの高さ(図2に示すh)を飼料
が越えないように、スリット20から飼料の搬送状態を
観察しつつ調整板14によって飼料の供給量を調整す
る。供給ホッパー12から搬送樋10内に供給された飼
料は、傾斜コンベアベルト22によって搬送されつつ傾
斜面10bに押圧される。このため、第1番目の開口部
24に到達した飼料の略全量は、開口部24から排出さ
れて受けホッパー18内に受け入れられる。
ッパー12に備蓄された飼料を搬送する際には、供給ホ
ッパー12に溜められた飼料を、搬送樋10のスリット
20から搬送樋10内に供給する。搬送樋10に供給さ
れる飼料量は供給ホッパー12の出口に設けられた調整
板14で調整される。飼料の供給量は、傾斜面10aに
配設された傾斜コンベアベルト22の上端よりも飼料が
高くならないように調整する。具体的には、傾斜面10
aの実質的全面に傾斜コンベアベルト22が配設されて
いる場合、傾斜面10aの高さ(図2に示すh)を飼料
が越えないように、スリット20から飼料の搬送状態を
観察しつつ調整板14によって飼料の供給量を調整す
る。供給ホッパー12から搬送樋10内に供給された飼
料は、傾斜コンベアベルト22によって搬送されつつ傾
斜面10bに押圧される。このため、第1番目の開口部
24に到達した飼料の略全量は、開口部24から排出さ
れて受けホッパー18内に受け入れられる。
【0012】この第1番目の受けホッパー18が満杯と
なったとき、第1番目の開口部24が飼料で閉塞される
ため、飼料は傾斜コンベアベルト22によって、第2番
目の開口部24に搬送され、開口部24に接続されてい
る受けホッパー18に受け入れられる。この様にして供
給ホッパー12内の飼料を受けホッパー18の各々に順
次飼料を分配していくことができる。各受けホッパー1
8に分配された飼料は、遮蔽板26を引き出すことによ
って、飼料箱等に払い出すことができる。この際に、遮
断板26の引出時間等を調整することによって、飼料の
払出量を調整できる。尚、特定の受けホッパー18に飼
料を分配することを要しない場合には、この受けホッパ
ー18と開口部24との接続部に設けられたシャッター
28を閉じておくことによって、当該受けホッパー18
には飼料は分配されない。
なったとき、第1番目の開口部24が飼料で閉塞される
ため、飼料は傾斜コンベアベルト22によって、第2番
目の開口部24に搬送され、開口部24に接続されてい
る受けホッパー18に受け入れられる。この様にして供
給ホッパー12内の飼料を受けホッパー18の各々に順
次飼料を分配していくことができる。各受けホッパー1
8に分配された飼料は、遮蔽板26を引き出すことによ
って、飼料箱等に払い出すことができる。この際に、遮
断板26の引出時間等を調整することによって、飼料の
払出量を調整できる。尚、特定の受けホッパー18に飼
料を分配することを要しない場合には、この受けホッパ
ー18と開口部24との接続部に設けられたシャッター
28を閉じておくことによって、当該受けホッパー18
には飼料は分配されない。
【0013】ところで、供給ホッパー12に供給された
飼料は、牧草や藁、及び牧草等を乾燥させて圧縮成形し
たヘイキューブ等の切断物や粉砕物が混入されたもので
あり、搬送中に振動等によって切断物や粉砕物が容易に
分離し易いものである。しかし、受けホッパー18に分
配された飼料は、切断物や粉砕物が実質的に分離するこ
となく略均一に混合された分配されていた。傾斜コンベ
アベルト22は、その背面が傾斜面10aに支承されて
移動され、振動が極めて少ないためと推察される。
飼料は、牧草や藁、及び牧草等を乾燥させて圧縮成形し
たヘイキューブ等の切断物や粉砕物が混入されたもので
あり、搬送中に振動等によって切断物や粉砕物が容易に
分離し易いものである。しかし、受けホッパー18に分
配された飼料は、切断物や粉砕物が実質的に分離するこ
となく略均一に混合された分配されていた。傾斜コンベ
アベルト22は、その背面が傾斜面10aに支承されて
移動され、振動が極めて少ないためと推察される。
【0014】かかる図1〜図3に示す搬送装置で採用さ
れる傾斜コンベアベルト22の搬送力向上のため、傾斜
コンベアベルト22の表面にゴム等を塗布してもよく、
図3に示す様に、ストライプ状模様をゴム等で形成して
もよい。また、所定箇所に飼料を搬送する場合には、図
1に示す様に、複数個の受けホッパー18を設けること
なく1個の受けホッパー18を設けたものであってもよ
く、或いは開口部24が受けホッパー18に接続されて
いなくてもよい。開口部24から所定箇所に飼料を排出
できるからである。更に、飼料に代えて切り藁やおが屑
等が混合された敷料を搬送する搬送装置として使用して
もよく、或いは土木工事においても分離され易い混合物
が混合された土木資材等を搬送する搬送装置としても使
用できる。尚、図2及び図3に示す搬送樋10は、V字
状内面上に天井部が設けられているが、傾斜面10a、
10bのみから成るV字状の搬送樋であってもよい。
れる傾斜コンベアベルト22の搬送力向上のため、傾斜
コンベアベルト22の表面にゴム等を塗布してもよく、
図3に示す様に、ストライプ状模様をゴム等で形成して
もよい。また、所定箇所に飼料を搬送する場合には、図
1に示す様に、複数個の受けホッパー18を設けること
なく1個の受けホッパー18を設けたものであってもよ
く、或いは開口部24が受けホッパー18に接続されて
いなくてもよい。開口部24から所定箇所に飼料を排出
できるからである。更に、飼料に代えて切り藁やおが屑
等が混合された敷料を搬送する搬送装置として使用して
もよく、或いは土木工事においても分離され易い混合物
が混合された土木資材等を搬送する搬送装置としても使
用できる。尚、図2及び図3に示す搬送樋10は、V字
状内面上に天井部が設けられているが、傾斜面10a、
10bのみから成るV字状の搬送樋であってもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、分離し易い切断物や粉
砕物が混合された飼料等を実質的に混合された状態で所
定箇所まで搬送することができる。しかも、傾斜コンベ
アベルトの背面を搬送樋の傾斜面が支承するため、傾斜
コンベアベルトを軽量化することができ、平コンベアベ
ルトから成る搬送装置に比較して安価な搬送装置とする
ことができる。
砕物が混合された飼料等を実質的に混合された状態で所
定箇所まで搬送することができる。しかも、傾斜コンベ
アベルトの背面を搬送樋の傾斜面が支承するため、傾斜
コンベアベルトを軽量化することができ、平コンベアベ
ルトから成る搬送装置に比較して安価な搬送装置とする
ことができる。
【図1】本発明に係る搬送装置の一例を説明するための
概略図である。
概略図である。
【図2】図1に示す搬送装置に使用される搬送樋の横断
面図である。
面図である。
【図3】図1に示す搬送装置の部分断面斜視図である。
【図4】従来の搬送装置を説明するための概略斜視図で
ある。
ある。
10 搬送樋 10a、10b 傾斜面 12 供給ホッパー 14 調整板 16 駆動装置 18 受けホッパー 20 スリット 22 傾斜コンベアベルト 24 開口部 26 遮蔽板 28 シャッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 15/00 - 15/28 B65G 15/60 - 15/64 B65G 19/04 B65G 21/20 B65G 65/42 A01K 5/00
Claims (4)
- 【請求項1】 牧草や藁の切断物や粉砕物が混入された
家畜用飼料等の不均一混合物を搬送するV字状の搬送樋
と、 前記搬送樋のV字状内面を形成する傾斜面の一方に沿っ
て傾斜して配設されていると共に、前記傾斜した状態で
搬送樋の一端部から他端部の方向に移動可能に設けられ
た傾斜コンベアベルトと、 前記V字状内面の他方の傾斜面に開口され、前記傾斜コ
ンベアベルトによって搬送された不均一混合物を搬送樋
外に抜き出す開口部とを具備する不均一混合物の搬送装
置。 - 【請求項2】 V字状内面の他方の傾斜面に開口された
開口部に、傾斜コンベアベルトにより搬送された不均一
混合物を受け入れる受けホッパーが接続されている請求
項1記載の不均一混合物の搬送装置。 - 【請求項3】 傾斜コンベアベルトによって搬送された
不均一混合物を搬送樋外に抜き出す開口部を開閉するシ
ャッターが設けられている請求項1又は請求項2記載の
不均一混合物の搬送装置。 - 【請求項4】 搬送樋のV字状内面を形成する傾斜面の
夾角が70°〜100°である請求項1〜3のいずれか
一項記載の不均一混合物の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23540796A JP2927738B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 不均一混合物の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23540796A JP2927738B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 不均一混合物の搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081409A JPH1081409A (ja) | 1998-03-31 |
JP2927738B2 true JP2927738B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=16985644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23540796A Expired - Fee Related JP2927738B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 不均一混合物の搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2927738B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107416492B (zh) * | 2017-09-07 | 2023-06-06 | 安徽辉隆集团五禾生态肥业有限公司 | 投料下料口导料调节装置 |
CN113080091A (zh) * | 2021-05-13 | 2021-07-09 | 张佳 | 一种幼猪跑步训练装置 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP23540796A patent/JP2927738B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1081409A (ja) | 1998-03-31 |
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