JP2927530B2 - 潤滑剤用添加剤及び潤滑剤組成物 - Google Patents

潤滑剤用添加剤及び潤滑剤組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は潤滑剤用添加剤及び潤滑剤組成物に関し、詳
しくは高温清浄性,熱安定性並びに抗乳化性に優れた潤
滑剤用添加剤及びこれを潤滑油基油に配合してなる潤滑
剤組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
最近の自動車は三元触媒等の還元触媒を装着すること
により排ガス対策が完成したことから、高速走行や高出
力化に力点が注がれ、内燃機関をより苛酷に運転するよ
うになってきている。
一方、省エネルギーの観点から燃焼改善を目的とし
て、自動車車体の軽量化が推進され、従ってクランクケ
ースも小型化される傾向にあり、それに伴ってクランク
ケース油(内燃機関油)の量も減少してきている。その
結果、単位油量当たりの熱付加も増大しており、また高
速走行や高出力化に伴って油温の上昇が顕著になり、し
かも長時間高い油温が持続する傾向が大きい。その為、
潤滑油基油に様々な添加剤を配合し潤滑油の性能向上を
計っている。特に耐熱性が不足することによる清浄性の
不足及び潤滑油に水が混入した場合の乳化を防ぐ添加剤
が有用になっている。この添加剤のうち清浄分散剤は、
各種内燃機関用潤滑剤に共通して用いられており潤滑剤
としての重要性が特に高くなってきている。
従来の清浄分散剤は、油溶性金属塩が主流であり、例
としてアルキルサリチル酸の多価金属塩を主成分とする
塩基性アルキルサリチレート系添加剤等(特公昭48−35
325号公報,英国特許第795657号明細書,同第786167号
明細書参照)がある。
上記塩基性アルキルサリチレート系添加剤の製造方法
としては下記〜のものが挙げられる。
アルキルフェノールをアルカリ金属化合物と反応させ
た後、炭酸ガスと反応させカルボキシル化し、鉱酸で加
水分解することによりアルキルサリチル酸を得、さらに
アルキルサリチル酸をアルカリ金属塩にした後、多価金
属塩化物を用い複分解させ塩基性アルキルサリチレート
系添加剤を得る方法(英国特許第795657号公報,特公昭
48−35325号公報等参照)。
上記加水分解して得られたアルキルサリチル酸を多価
金属塩化物と反応させる方法(英国特許第786167号公報
等参照)。
サリチル酸をアルキル化したアルキルサリチル酸を多
価金属化合物と反応させる方法(特公昭48−35325号公
報等参照)。
しかし、内燃機関油に従来公知の塩基性アルキルサリ
チレート系添加剤等の各種添加剤を増量する等して配合
しても充分満足すべき結果は得られなかった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは上記従来の内燃機関の潤滑油の
問題点を解消し、高温清浄性,熱安定性並びに抗乳化性
に優れた潤滑油を開発すべく鋭意研究を重ねた。その結
果、アルキル基を少なくとも1個含有しているヒドロキ
シ安息香酸のアルカリ土類金属塩及びアルカリ金属塩を
主成分とする潤滑剤用添加剤が、上記課題を解決するこ
とを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成した
ものである。すなわち、本発明は(a)炭素数8〜36の
アルキル基を少なくとも1個含有しているヒドロキシ安
息香酸のアルカリ土類金属塩50〜95重量%及び(b)炭
素数8〜36のアルキル基を少なくとも1個含有している
ヒドロキシ安息香酸のアルカリ金属塩5〜50重量%を主
成分とする潤滑剤用添加剤を提供するものである。
本発明で用いる潤滑剤用添加剤の主成分であるヒドロ
キシ安息香酸のアルカリ土類金属塩又はヒドロキシ安息
香酸のアルカリ金属塩は、下記に示す様な構造式を持ち
炭素数8〜36のアルキル基を少なくとも1個、好ましく
は1〜2個有するものである。
〔式中のRは炭素数8〜36のアルキル基、nは1〜4の
整数、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属、kはM
の価数を示す。〕 上記アルキル基の炭素数は、8〜36であるが、好まし
くは12〜24、さらに好ましくは14〜18である。炭素数7
以下のアルキル基を有するヒドロキシ安息香酸のアルカ
リ土類金属塩あるいはアルカリ金属塩は、併用される潤
滑剤用の添加剤との相溶性や潤滑油基油との油溶性が悪
いという不都合がある。また、炭素数37以上のアルキル
基を有するヒドロキシ安息香酸のアルカリ土類金属塩あ
るいはアルカリ金属塩は塩中の塩基価が低下するという
問題がある。
さらに、本発明の(a)ヒドロキシ安息香酸のアルカ
リ土類金属塩および(b)ヒドロキシ安息香酸のアルカ
リ金属塩におけるアルキル基は、それぞれ同一であって
も異なっていても差し支えない。
以上のヒドロキシ安息香酸塩は、水酸基とカルボキシ
ル基(正しくはCOOM)の位置関係により、o−,m−,p−
の置換位置を有するが、本発明で用いられるヒドロキシ
安息香酸塩としてはo−置換位置を有するサリチレート
が好ましい。
本発明の潤滑剤用添加剤において、(a)アルカリ土
類金属塩(塩基性及び過塩基性を含む)の配合割合は、
好ましくは50〜95重量%である。また(b)アルカリ金
属塩(塩基性及び過塩基性を含む)の好ましい配合割合
は、5〜50重量%である。このアルカリ金属塩の重量比
率が50重量%を越えると加水分解安定性が低下すること
があり、5重量%未満では本発明(高温清浄性,熱安定
性並びに抗乳化性の改善)の効果が必ずしも充分でな
い。
本発明の潤滑剤用添加剤に用いられる(a)アルカリ
土類金属塩のアルカリ土類金属としては、カルシウム,
マグネシウム及びバリウム等があるが、この中で特にカ
ルシウムが好ましい。また、アルカリ金属塩のアルカリ
金属としては、リチウム,ナトリウム及びカリウム等が
あるが、この中で好ましいものは、ナトリウム,カリウ
ムである。
本発明で用いられる潤滑剤用添加剤は、各種の方法で
製造することができるが、例えば次の方法で得ることが
できる。
フェノールをアルキル化触媒(酸性イオン交換樹脂,
フッ化水素酸,リン酸,金属塩化物,活性白土等)の存
在下で炭素数8〜36、好ましくは12〜24、さらに好まし
くは炭素数14〜18のオレフィンまたはオレフィン混合物
を用いてアルキル化を行いアルキルフェノールとする。
ここでアルキル化触媒の使用量は、例えばオレフィンま
たはオレフィン混合物の1〜10重量%が好適である。得
られる生成物の組成比は、一般にモノアルキルフェノー
ル80〜100%及びジアルキルフェノール20〜0%とな
る。その際の反応温度は、特に限定しないが90〜180
℃、好ましくは130〜150℃であり、反応時間は2〜3時
間が良い。
次に得られたアルキルフェノールに、アルカリ金属の
水酸化物(NaOH,KOH等)を加え、不活性ガス(窒素,ア
ルゴン等)をバブリングして160℃以上、好ましくは190
〜200℃に加熱して、上記アルキルフェノールを金属フ
ェノキシドとした後、副生水を除去する。この金属フェ
ノキシドに加圧下(5〜15kg/cm2,140〜180℃)で二酸
化炭素を作用させ(1〜3時間)カルボキシル化を行
う。この反応は、無溶媒にても進行するが、希釈剤とし
て鉱油,芳香族溶媒を用いても良い。
このの方法にて、目的のアルカリ金属塩を得ること
ができる。
前記にて得られたカルボキシル化物をアルカリ土類
金属塩(CaCl2,MgCl2,BaCl2等、好ましくはCaCl2)を用
い、水またはアルコール(メタノール,エチレングリコ
ール等、好ましくはメタノール)の存在下,反応温度60
〜80℃,反応時間1〜2時間で一部複分解し、アルキル
ヒドロキシ安息香酸のアルカリ金属塩とアルカリ土類金
属塩からなる混合塩とする。
このの方法にて、目的のアルカリ金属塩とアルカリ
土類金属塩からなる混合塩を得ることができる。
前記にて得られたカルボキシル化物を加水分解する
為に、20〜50%の無機酸(硝酸,硫黄,塩酸)を加え、
室温〜60℃で1〜2時間反応する。その結果、下記のア
ルキルヒドロキシ安息香酸を遊離,採取することができ
る。
〔式中のRは、前記と同じである。〕 得られたアルキルヒドロキシ安息香酸のアルカリ土類
金属酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物〔Ca(OH)
2,Mg(OH)2,Ba(OH)等、好ましくはCa(OH)〕を
加え、室温〜50℃で1〜2時間中和させ、アルカリ土類
金属塩とする。
このの方法にて、目的のアルカリ土類金属塩を得る
ことができる。
前記の混合塩にアルカリ土類金属酸化物またはアル
カリ土類金属水酸化物〔Ca(OH)2,Mg(OH)2,Ba(OH)
等、好ましくはCa(OH)〕,水,アルコール(メタ
ノール,エチレングリコール等、好ましくはメタノー
ル)を加え、二酸化炭素を作用させた後、120〜160℃に
加熱処理を行い塩基性混合塩とする。
このの方法にて、目的の過塩基性混合塩を得ること
ができる。
前記のアルカリ土類金属塩にアルカリ土類金属酸化
物またはアルカリ土類金属水酸化物〔Ca(OH)2,Mg(O
H)2,Ba(OH)等、好ましくはCa(OH)〕,水,ア
ルコール(メタノール,エチレングリコール等、好まし
くはメタノール)を加え、二酸化炭素を作用させた後、
120〜160℃に加熱処理を行い塩基性アルカリ土類金属塩
とする。
このの方法にて目的の過塩基性アルカリ土類金属塩
を得ることができる。
本発明における潤滑剤用添加剤において、好ましいも
のは、過塩基性混合塩またはアルカリ金属塩を過塩基性
アルカリ土類金属塩に配合し混合塩とするものである。
この場合、混合塩中のアルカリ金属塩(塩基性あるいは
過塩基性)比率は5〜50重量%が良い。
また、過塩基性アルカリ土類金属塩の他の例として
は、アルキルヒドロキシ安息香酸を硫化処理あるいはス
ルホン化処理したもの、またはアルデヒド縮合した過塩
基性アルカリ土類金属塩、さらには前述およびこれらの
アルカリ土類金属塩をホウ酸化処理したもの等が挙げら
れる。
本発明の潤滑剤組成物は、基油に上記添加剤を配合し
て調製される。ここで基油としては、従来から潤滑油基
油として用いられているものであれば、種々のものが充
当できる。例えば、鉱油系(ナフテン系基油,パラフィ
ン系基油,中間系基油等),合成油系(重合オレフィ
ン,ダイエステルポリブテン,シリコーンオイル,ポリ
アルキレングリコール,ハロカーボン,りん酸エステ
ル,ケイ酸エステル等),動植物脂肪油系(ヒマシ油,
ナタネ油,パーム油,ラード,鯨油等),混成油(鉱油
系+動植物脂肪油系など)がある。
本発明の潤滑剤組成物において、基油に配合される上
記潤滑剤用添加剤の割合は、状況に応じて適宜選定すれ
ばよいが、特に5〜30重量%(組成物全体に対して)の
範囲が好ましい。
本発明の潤滑剤組成物は、基油に上記添加剤を配合す
ることによって得られるが、更に必要に応じて各種添加
剤、例えば無灰系清浄分散剤,酸化防止剤,粘度指数向
上剤,消泡剤,さび止め剤,流動点降下剤,極圧剤,油
性向上剤等を配合することもできる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく
説明する。
製造例1 炭素数16のアルキル基を有するアルキルフェノール33
1gに70℃で、48%NaOH80gを添加し、窒素200ml/min.で
バブリングし、200℃で2時間加熱し副生水を除去し
た。生成した反応混合物を140℃に冷却し窒素を止め、
二酸化炭素を常時8kg/cm2となるように供給し、1時間
保持した。反応物を80℃に冷却後、脱圧し、トルエンを
318g添加してアルカリ金属塩のトルエン溶液とした。
製造例2 製造例1で得られたアルカリ金属塩のトルエン溶液68
0gに、パラフィン系鉱油241gを配合し、その後トルエン
を除去した。その結果、ナトリウム含量3.4重量%のア
ルカリ金属塩を得た。
製造例3 製造例1で得られたアルカリ金属塩のトルエン溶液61
3gを70℃に加熱し、50重量%CaCl2水溶液111.2gを添加
し、2時間反応させた。次に140℃に加熱し、水とトル
エンを除去した。続いて、この反応物にキシレン306gを
加えて濾過し、アルカリ金属塩とアルカリ土類金属塩を
混合したキシレン溶液623gを得た。
実施例1 製造例3で得られたアルカリ金属塩とアルカリ土類金
属塩の混合キシレン溶液623gに、パラフィン系鉱油211g
を加え、その後キシレンを除去し、アルカリ金属塩とア
ルカリ土類金属塩の混合塩528gを得た。
この混合塩中のナトリウム含量は1.3重量%,カルシ
ウム含量は1.3重量%であり、また、アルキル基を有す
るヒドロキシ安息香酸のナトリウム塩は30重量%,カル
シウム塩は70重量%であった。
実施例2 製造例3で得られたアルカリ金属塩とアルカリ土類金
属塩の混合キシレン溶液260gに、メタノール60g,水7.3g
及びCa(OH)220.8gを加え、室温で30分撹拌し、二酸化
炭素6.2gを16分かけて吹き込んだ。次いで140℃で2時
間加熱し、メタノールと水を除去して濾過した。
得られた濾液にパラフィン系鉱油87.4gを入れ、キシ
レンを除去し、過塩基性アルカリ金属塩と過塩基性アル
カリ土類金属塩の混合塩219gを得た。
この混合塩中のナトリウム含量は1.1重量%pカルシ
ウム含量は4.3重量%であり、アルキル基を有するヒド
ロキシ安息香酸のナトリウム塩は28重量%,カルシウム
塩は72重量%であった。
また、この混合塩の塩基価は16mgKOH/g、動粘度は31.
29cST(100℃)であった。
比較例1 製造例1で得られたアルカリ金属塩のトルエン溶液26
0gを40℃に加熱し、30%硫酸24.4gを40分かけて添加し
1時間撹拌して加水分解した。得られた加水分解物を水
洗して中性とし、パラフィン系鉱油89g,メタノール90g,
水7.3g及びCa(OH)234gを加え室温で30分撹拌し、二酸
化炭素6.8gを20分かけて吹き込んだ。次いで140℃で2
時間加熱し、メタノールと水を除去した後キシレン130g
を加え濾過した。
キシレンを除去し、過塩基性アルカリ土類金属塩225g
を得た。
この金属塩中のナトリウム含量は50ppm以下,カルシ
ウム含量は5.4重量%であった。また、この塩の塩基価
は165mgKOH/g、動粘度は36.36cST(100℃)であった。
なお上記加水分解物をC13−NMR及び1H−NMR測定を行
った結果、次式で表わされる化合物の混合物であること
が確認された。
(式中、Rは炭素数16のアルキル基、nは1あるいは2
の整数を示す。) 比較例2 製造例1で得られたアルカリ金属塩のトルエン溶液61
3gを80℃に加熱し、23重量%CaCl2のメタノール溶液269
gを加えて2時間反応させた。次いで140℃で時間加熱
し、トルエンと水を除去した後、キシレン148gを加え、
濾過した。
得られた濾液にパラフィン系鉱油191gを入れ、その後
キシレンを除去し、アルカリ土類金属塩477gを得た。
この金属塩中のナトリウム含量は50ppm以下,カルシ
ウム含量は3.11重量%であった。
比較例3 比較例2で得られたキシレン溶液366gにメタノール12
0g,水8.6g及びCa(OH)240.4gを加えて室温で30分撹拌
し、二酸化炭素11.9gを21分かけて吹き込んだ。
次いで、140℃で2時間加熱し、メタノールと水を除
去した後、キシレン130gを加え、濾過した。
得られた濾液にパラフィン系鉱油171gを入れ、その後
キシレンを除去し、過塩基性アルカリ土類金属塩417gを
得た。
この金属塩中のナトリウム含量は50ppm以下,カルシ
ウム含量は5.6重量%であった。
また、この金属塩の塩基価は156mgKOH/g、動粘度は2
9.36cST(100℃)であった。
上記実施例1,2及び比較例1〜3で得られたもの,市
販の塩基性アルキルサリチレート添加剤(塩基価165mgK
OH/g,カルシウム5.7重量%,ナトリウム50ppm以下,動
粘度29.01cST(100℃))(比較例4)及び比較例1と
製造例2を配合したものの性能試験を以下の条件で行っ
た。その結果を第1表に示す。
また、この試験で用いられる供試油として、実施例1,
2及び比較例1〜4においてはパラフィン系鉱油81.5重
量%,各潤滑剤添加剤18.5重量%に消泡剤0.004%配合
したものを用いた。比較例1と製造例2を配合したもの
の性能試験においては、(A)比較例1のもの17.4重量
%と製造例2のもの1.0重量%または(B)比較例1の
もの16.4重量%と製造例2のもの2.0重量%配合したも
のを用いた。
(パネルコーカー試験) Fed 791B Method 3462(1969)に準拠し、パネル温度
300℃,油温度160,3時間の条件で行った。
(ホットチューブ試験) 内径2mmのガラス管中に供試油0.3ml/hr.,空気10ml/mi
n.をガラス管の温度を320℃に保ちながら16時間流し続
けた。ガラス管中に付着したラッカーと色見本とを比較
して評点をつけた(透明の場合は10点,黒の場合は0
点)。
(抗乳化性試験) JISK2520に準拠して行った。
(酸化安定度試験) JISK2514に準拠して、165.5℃,72時間連続試験を行っ
た。
〔発明の効果〕 以上の如く、本発明の潤滑剤用添加剤を配合した潤滑
剤組成物は、内燃期間の潤滑油として使用した際に、優
れた高温洗浄性,熱安定性及び抗乳化性を発揮する。
したがって、本発明の潤滑剤用添加剤及び潤滑剤組成
物は、各種内燃機関(ガソリンエンジン,ディーゼルエ
ンジン,ガスエンジン等)用の潤滑剤用添加剤及び潤滑
剤組成物として幅広くかつ有効に利用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 30:08 40:25 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 129/54,159/22 C10N 10:02 - 10:04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)炭素数8〜36のアルキル基を少なく
    とも1個含有しているヒドロキシ安息香酸のアルカリ土
    類金属塩50〜95重量%及び(b)炭素数8〜36のアルキ
    ル基を少なくとも1個含有しているヒドロキシ安息香酸
    のアルカリ金属塩5〜50重量%を主成分とする潤滑剤用
    添加剤。
  2. 【請求項2】(a)アルカリ土類金属塩の金属がカルシ
    ウムであり、(b)アルカリ金属塩の金属がナトリウム
    及び/またはカリウムである請求項1記載の潤滑剤用添
    加剤。
  3. 【請求項3】潤滑油基油に請求項1記載の潤滑剤用添加
    剤を配合してなる潤滑剤組成物。
  4. 【請求項4】潤滑剤用添加剤の配合割合が5〜30重量%
    (組成物全体に対して)である請求項3記載の潤滑剤組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8796192B2 (en) 2010-10-29 2014-08-05 Chevron Oronite Company Llc Natural gas engine lubricating oil compositions
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US8969273B2 (en) 2009-02-18 2015-03-03 Chevron Oronite Company Llc Lubricating oil compositions

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