JP2927408B2 - 直播用種子とそのコーティングトレー - Google Patents
直播用種子とそのコーティングトレーInfo
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Description
する一般の野菜栽培における種子を特定のゲル状物質中
に分散させて直播に適するようにした新規な直播用種子
並びにその製造に専用されるコーティングトレーに関す
る。
における種籾を例にとって述べると、水稲の場合、古く
は苗代などに種籾を直接播種して成苗又は中成苗に育成
し、この苗を人手によって水田に一定間隔に移植するも
のであったし、又陸稲などでは籾を直播するのが通例で
あった。しかし、近年では前者、即ち水稲の場合、苗代
に代えて育苗箱等で育成した苗を田植機などによって機
械的に植え付けを行うのが一般的となって来た。
稲、陸稲に関わらず種籾を直播した場合は、野鳥等が種
子を食い漁り、又、種子周辺に雑草等の繁茂が多く見ら
れて稲の発育に大きな障害となっていたものである。
又、育苗箱で育成した成苗を田植機によって機械的に移
植する近代農業においては、苗の根付けが不安定とな
り、直播のような安定性は得られないという課題が見受
けられた上、上記いづれの場合でも、その育苗工程に多
くの手間を必要としたものである。
発明者は、鋭意実験・研究の結果、従来の水稲における
苗代や育苗箱による育苗、または陸稲における種籾の直
播などに代えて複数個宛の種籾を特定のゲル状物質中に
分散・埋入せしめることによって、籾の直播を可能と
し、従来の直播にみられた諸種の弊害を解消することに
成功したものである。
ウムを添加・混合してなるゲル状物質中に3〜6個の種
籾を均等に分散させ、直径が0. 8〜1. 2cmの球状
体に成形するという手段を用いたものである。又、上記
種籾を分散させた本発明の直播用種子を得るに当たっ
て、大凡30cm×60cmの平板内に直径1.0cm
〜1.5cmの網状の半球凹室を一定間隔で多数設けた
ものを、専用のコーティングトレーとするという手段を
用いた。
に該種子の製造に当たって専用されるコーティングトレ
ーの構成を図に示す実施の形態に基づいて更に詳述す
る。図1は直播用種子ボール1の部分断面図であって、
カンテン溶液中1aに適量のアルギン酸ナトリウム1b
を添加・混合し、更に種籾又は所望の野菜種子(s)の
3〜6粒を分散させた上、別途塩化カルシウム溶液の槽
中に潜通してゲル状に硬化させ、直径が0. 8〜1.2
cm、好ましくは1. 0cm程度のボール状(球状体)
に形成したものである。尚、この場合、精選された種子
であれば1〜2粒であってもよい場合もある。
法について更に具体的に述べると、目的の種子をゲル状
物質中に分散してなるボールは、図2に見られる専用ト
レー2を使用することで能率的生産が可能なものであっ
て、そのトレー2は、例えば長さ60cm、幅30cm
の硬質プラスチック製の平板2a面に直径1.0〜1.
5cmの多数の円孔2bを一定間隔を保って貫設し、各
円孔2bの下面に網状の半球凹室3を形成したものであ
る。
しくはトレー2を別途用意された塩化カルシウムの液槽
中に浸漬するなどして少なくとも凹室3の表面に該溶液
を塗着し、この各凹室3内にカンテン溶液1a中にアル
ギン酸ナトリウム1bを添加混合したゲル状物質を注
入、充填する。引き続き、各凹室3に3〜6個の種籾5
を投入し、2〜3回軽く撹拌(揺動)を行って種籾
(s)を均等に分散させた後、該トレー2全体をそのま
ま塩化カルシウムの液槽内に潜通させれば、トレー2内
のゲル状物質の表面張力と、アルギン酸ナトリウムと塩
化カルシウムの化学反応によって、アルギン酸カルシウ
ムと塩化ナトリウムに分解し、この際のアルギン酸カル
シウムがゲル状物質を適度に硬化させて個々に流動性の
ないボール1を形成するのである。但し、本発明におい
て上記トレー2に対するゲル状物質と種籾(s)の注入
手段としては、上記数粒の種籾がゲル状物質中に均等に
分散した状態でトレーに填充されるものであれば、その
手段・方法を何ら限定するものではない。又、前処理と
してトレーの凹室3に予め塩化カルシウムを塗着させた
ものは、この部分に接するボール1の表面硬化を進めて
播種時におけるボール1のトレー2からの離脱を容易に
するものである。
幅は使用するカンテン溶液の比重、即ち表面張力の強弱
に応じて決定されるのであるが、少なくともカンテン溶
液を注入した場合に、それが漏出しない程度の目幅とす
ることが要件であり、又、カンテン溶液1aとアルギン
酸ナトリウム1bの配合比率は、分散される種子の種
類、又は播種方法などによって適宜、採択される事項で
ある。
初に述べた稲作用の種籾に限定されるものではなく、各
種の野菜類の種子についても、そのまま適用できて直播
を可能とするものである。更に上記アルギン酸ナトリウ
ムとカンテン溶液とから構成されるボール1の中には、
所望の種子の他、肥料や農薬などを適量分散させておく
ことにより、一層直播に適した種子が得られる。このよ
うにして、トレー2内で造形された種子ボール1は、該
トレーのまま野菜移植機などにかけて個々にトレーから
取り出され、水田又は圃上に移植されるのである。
ゲル状物質内に種子を分散、埋入してなる直播用種子に
よれば、野菜移植機等を利用した機械的な播種が可能で
あり、しかも、従来のように種子をそのまま直播するも
のとは異なり、精選された良質の種子のみを播種するこ
とができて、間引きなどの手間は勿論、育苗工程等も完
全に省略することが可能であるから、播種作業の合理
化、省力化に偉大な効果が得られるという画企的なもの
である。
のゲル状物質中には、必要な肥料や農薬などが適宜共在
させ得るから、従来の直播と違って雑草の繁茂や鳥害、
虫害による稚苗・中苗の被害等も発生することがなく、
稲作は勿論、野菜類の効果的な栽培に広く活用できると
いう顕著な利点を有するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】カンテン溶液中にアルギン酸ナトリウムを
配合してなるゲル状物質中に複数個の種子を均等に分散
させ、直径が0. 8〜1. 2cmの球状体に成形するこ
とを特徴とした直播用種子を得るに当たって、大凡30
cm×60cmの平板内に、直径1.0cm〜1.5c
mの網状の半球凹室を多数列設したことを特徴とするコ
ーティングトレー。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31863996A JP2927408B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 直播用種子とそのコーティングトレー |
IDP973660A ID19125A (id) | 1996-11-13 | 1997-11-12 | Bahan untuk penyemaian langsung dan nampan berlapisan untuknya |
CN97114156A CN1189962A (zh) | 1996-11-13 | 1997-11-13 | 用于直接播种的材料和用于相同目的的涂敷盘 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31863996A JP2927408B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 直播用種子とそのコーティングトレー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10136713A JPH10136713A (ja) | 1998-05-26 |
JP2927408B2 true JP2927408B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=18101390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31863996A Expired - Lifetime JP2927408B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 直播用種子とそのコーティングトレー |
Country Status (3)
Country | Link |
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JP (1) | JP2927408B2 (ja) |
CN (1) | CN1189962A (ja) |
ID (1) | ID19125A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3834215B2 (ja) * | 2001-09-07 | 2006-10-18 | アグリテクノ矢崎株式会社 | ゲル被覆種子 |
CN110140477A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-08-20 | 吉林大学 | 一种玉米种子处理方法 |
-
1996
- 1996-11-13 JP JP31863996A patent/JP2927408B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-11-12 ID IDP973660A patent/ID19125A/id unknown
- 1997-11-13 CN CN97114156A patent/CN1189962A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10136713A (ja) | 1998-05-26 |
CN1189962A (zh) | 1998-08-12 |
ID19125A (id) | 1998-06-18 |
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