JP2927137B2 - 回路の自動設計方法とその装置およびそのシステム - Google Patents

回路の自動設計方法とその装置およびそのシステム

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JP2927137B2
JP2927137B2 JP5061628A JP6162893A JP2927137B2 JP 2927137 B2 JP2927137 B2 JP 2927137B2 JP 5061628 A JP5061628 A JP 5061628A JP 6162893 A JP6162893 A JP 6162893A JP 2927137 B2 JP2927137 B2 JP 2927137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI設計装置等の情
報処理装置における回路の自動設計方法およびその装置
に係り、特に既設計の回路部品を用いた再利用設計を自
動化可能とした回路の自動設計方法およびその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】回路の自動設計に関する従来技術とし
て、あるまとまった機能を持つ論理回路モジュールを論
理ゲート間の結線情報として計算機の展開データ記憶部
に記憶させておき、論理設計において論理回路モジュー
ルが必要になった時、展開データ記憶部から適切な論理
回路モジュールを検索することにより論理ゲートレベル
の論理回路を生成するという方法がある。この従来技術
では、レジスタ、カウンタ、インクリメンタ、といった
低機能な機能モジュールの生成には利用できるが、一般
の高機能な機能モジュールの生成には利用できなかっ
た。また、機能モジュールの組合せをモジュール端子の
配線を意識した機能図で入力しなければならなかった。
このような従来技術では、既設計回路データを用いた再
利用設計が、いわゆるソフトマクロやハードマクロとい
った論理あるいはレイアウトが固定の機能モジュールに
対してしか行えず、柔軟性がなかった。
【0003】この問題を解決する一方法を示した先行技
術は、特開昭64−86276号公報に開示されてい
る。この先行技術では、マイクロプログラムの実行を制
御する制御モジュールのように高機能な機能モジュール
を柔軟に再利用設計するために、機能モジュールを構成
する要素とモジュールの動作に関する情報を計算機に記
憶させておき、論理設計者による機能モジュールに対す
る要求を満たすような不規則論理回路を含む機能モジュ
ールの論理回路の自動合成を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな先行技術であっても、再利用設計に用いることので
きる回路部品の対象が一部の制御モジュールに広がるだ
けで、マイクロプロセッサやマイクロコントローラにお
けるCPUやFPUあるいは周辺機能などを再利用設計
するときには有効ではない。つまり、回路部品の動作モ
デルに汎用性がなく、機能モジュールの内部状態が複雑
なものに対応不可能である。したがって、一般の既設計
回路データを回路部品として蓄積し、再利用する際に回
路部品間の機能インタフェースを意識しながら人手で接
続情報を生成しており、そのことが柔軟な再利用設計の
実現の妨げになっていた。
【0005】本発明の目的は、回路部品の外部仕様情報
として、入力端子や出力端子の受けるべき、あるいは、
送るべき機能に関する機能情報をその回路データととも
に記憶部に蓄積しておき、回路設計者が所望の設計対象
回路の回路部品構成と外部仕様情報を入力すると、回路
部品間を接続する回路の結線情報自動生成し、設計対象
回路の回路データを生成するようにした回路の自動設計
方法とその装置およびそのシステムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的は、回路部品の外部仕様情報として、回路部品の入力
端子または出力端子が受けるべき、あるいは、送るべき
機能に関する機能情報を計算機の記憶部に記憶させてお
き、入力された設計対象回路の回路部品構成と外部仕様
情報をもとに、設計対象回路の構成要素である回路部品
の外部仕様情報を検索して、入力端子または出力端子に
おける機能情報を照合し、その照合結果により回路部品
間の結線情報を生成して、回路部品間を接続する回路の
結線情報を生成し、設計対象回路の回路データを自動生
成することにより、達成される。
【0007】また、前記目的は、回路部品の回路部品情
報として、回路データと、外部仕様情報と、回路データ
をより実装レベルに近い他のレベルの回路データに変換
する回路変換手段の適用方法を示した設計手順情報とを
記憶部に記憶させておき、設計対象回路の回路部品間を
接続する回路の結線情報を生成して設計対象回路の回路
データを自動生成し、生成された回路データに対して、
前記の設計手順情報にもとづいて回路変換手段を実行す
ることにより、達成される。
【0008】
【作用】設計者によって所望の設計対象回路の外部仕様
と構成要素となる回路部品の組合せが入力されると、各
回路部品に対して記憶部に蓄積されている回路部品情報
を検索してその回路部品の外部仕様情報を得る。この外
部仕様情報は、回路部品の入力端子または出力端子が受
けるべき、あるいは、送るべき機能に関する機能情報を
有している。そこで、入力した設計対象回路の外部仕様
情報と回路部品の外部仕様情報とを照合して、機能情報
が一致する入力端子と出力端子の組合せである結線候補
対を見つけ出し、この結線候補対から、回路部品の外部
仕様情報を満足するような設計対象回路の回路部品間の
結線情報を生成して、設計対象回路の回路データが自動
生成する。
【0009】また、記憶部は、各回路部品に対して、そ
の回路データをより実装レベルに近い別のレベルの回路
データに変換する回路データ変換手段の適用に関する情
報である設計手順情報を記憶しているので、生成された
設計対象回路の回路データの設計処理を回路データ変換
手段を用いて自動で行う。これにより、ある機能を持つ
回路部品の組合せで定義される回路の設計自動化が可能
となる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明による回路の自動設計装置の
一実施例を図面により詳細に説明する。図1は、本発明
の一実施例における回路の自動設計装置の基本的な構成
を概念的に示したブロック図である。
【0011】入力部1は、この装置を用いて設計しよう
とする設計対象回路の外部仕様情報を入力するための外
部仕様情報入力手段5と既設計回路の回路部品構成を入
力するための回路構成入力手段6を持つ。出力部2はこ
の自動設計装置が設計した結果の回路データを出力す
る。記憶部3は、既設計回路の回路部品の情報として、
外部仕様情報9と、回路データ10を格納した回路部品
情報記憶手段7を持つ。外部仕様情報とは、その回路の
表している機能の入力および出力に関する情報であり、
入力端子や出力端子の結線条件に関する情報を含んでい
る。また、回路データ10としては、ハードウェア記述
言語と呼ばれる機能レベルデータや、論理レベルのネッ
トリスト、レイアウトレベルのスケマティックデータ等
のうちの1つないしは複数の既設計データがある。な
お、回路構成入力手段6は例えば、記憶部3に格納され
た回路部品を表す名称やブロックシンボルを1つずつ選
択して配置するエディタ等で実現される。また回路部品
の情報は記憶部3に複数個の組合せで格納されていても
構わない。その場合には、回路構成入力手段6は複数の
回路部品の組合せで構成される回路部品集合を表す名称
などで選択する。
【0012】処理部4においては、外部仕様情報入力手
段5によって入力された所望の設計対象回路の入力端子
および出力端子に関する機能情報は外部仕様情報保持手
段11に保持される。一方、回路構成入力手段6によっ
て入力された設計対象回路を構成する回路部品の組合せ
から、その構成要素である回路部品に対して、回路部品
情報記憶手段7に格納されている外部仕様情報9を外部
仕様情報検索手段12によって検索し、同様に回路部品
の入力端子および出力端子に関する機能情報を外部仕様
情報保持手段11に保持する。さらに、この保持された
機能情報に対して、機能情報照合手段13は、設計対象
回路あるいはその構成要素である回路部品の入力端子と
出力端子の機能が一致する結線候補対を求めて、結線候
補対保持手段14に格納する。結線情報生成手段15
が、保持されたこれらの結線候補対の中から、外部仕様
情報に記載された結線条件を満たすものを見つけて、回
路部品間を接続する回路の結線情報を生成し、最後に回
路データ生成手段16によって、構成要素の回路部品の
回路データ10を用いて、所望の設計対象回路の回路デ
ータを生成する。
【0013】図2は、本発明の一実施例の自動設計シス
テムのハードウェア構成を表すブロック図である。図
中、21は入力装置、22は出力装置、23は処理装
置、24は、記憶装置である。入力装置21は、本発明
の自動設計システムが入力対象としている設計対象回路
の回路部品の構成に関する情報と、外部仕様情報を処理
装置24に入力する装置であり、出力装置22は、入力
された回路部品の構成と外部仕様情報から生成された所
望の回路データを出力する装置である。処理装置24
は、記憶装置23に格納された各種プログラムを実行す
ることにより、回路部品間の結線情報生成や、回路デー
タ生成などの回路生成処理を行う。
【0014】入力装置21としては、カードリーダー、
スケマティックエントリーシステム、ファイル、テキス
トエディタなどが用いられる。また、出力装置22とし
ては、グラフィックディスプレイ、プロッター、ファイ
ルなどが用いられる。さらに、処理装置24としては、
汎用コンピュータ、エンジニアリングワークステーショ
ン、パーソナルコンピュータなどが用いられる。
【0015】図3は、図2における記憶装置23の構成
を示すブロック図である。設計プログラム記憶部31に
は、処理装置4が回路データ生成や回路データ変換など
の設計処理を実行するための諸々のプログラムをとし
て、入力された所望の設計対象回路の外部仕様情報と回
路構成とから、その設計対象回路の回路データを生成す
るための回路生成プログラム301や、あるレベルの回
路データをより実装レベルに近い他のレベルの回路デー
タに変換して設計を進める回路変換プログラム302、
また、回路データの検証を行うための回路検証プログラ
ム303などが格納されている。また、回路部品情報記
憶部32には、回路部品の外部仕様情報と1つないし複
数のレベルの回路データ、回路データ変換や回路検証を
順に行って設計処理を実行するための設計手順に関する
情報などが格納されている。
【0016】図4は、回路部品情報記憶部32に格納さ
れた回路部品情報の構成例を示す説明図である。例え
ば、回路部品Aには、外部仕様情報41と、回路データ
42として機能レベルのデータ、設計手順情報43とし
て、論理レベルへの回路データ変換処理に論理合成ツー
ル、レイアウトレベルへの回路データ変換処理にレイア
ウトツールを使うという情報が格納されている。
【0017】図5は、回路部品情報記憶部32に格納さ
れた回路部品情報に含まれる外部仕様情報41の構成を
示す説明図である。外部仕様情報41は、回路部品名ま
たは回路名の名称51と、その回路部品または回路の機
能別に分類された端子集合名52と、その端子集合ごと
に定義された情報からなる。この各端子集合に対して
は、機能名53、その機能の受けてなのか送り手なのか
といった端子役割情報54、また、結線条件に関する情
報として、未接続端子処理情報55および複数端子選択
情報56を格納している。
【0018】図6は、端子役割情報54のコード番号に
よる分類例を示す説明図である。コード番号0は、回路
のある端子集合が機能の受け手の役割を果たしているこ
とを表す。また同様に、コード番号1は、その端子集合
が機能の送り手の役割を、コード番号2は、その端子集
合が、機能の受け手かつ送り手の役割を担っていること
を示している。すなわち、ある回路の入力端子(inp
ort)はコード番号が0、出力端子(outpor
t)はコード番号が1、また、入出力端子(iopor
t)はコード番号が2と定義される。
【0019】図7は、未接続端子処理情報55のコード
番号による分類例を示す説明図である。未接続端子処理
情報とは、機能情報照合処理において接続する相手の端
子が見つからなかったときに、その端子に対して施す処
置を定義した情報である。コード番号0は、その未接続
端子が入力端子または入出力端子であったときには未接
続のまま放置し、出力端子のときには接地、すなわち’
0’に接続することを示している。コード番号1は、無
条件で接地、コード番号2は、無条件で電源接続、すな
わち’1’に接続、また、コード番号3は、無条件で未
接続のまま放置する。
【0020】図8は、複数端子選択情報56のコード番
号による分類例を示す説明図である。複数端子処理情報
とは、機能情報照合処理において接続する候補となる相
手の端子が複数個存在するときに、どの端子と接続する
のかを決めるための情報である。コード番号0は、機能
情報が一致する全ての端子を接続することを意味してい
る。またコード番号1は、最初に見つけた1つ端子とだ
け接続する、コード番号2は、無条件に未接続、コード
番号3は、ある複数の出力端子の機能情報が1つの入力
端子の機能情報に一致する際に、マルチプレクサを挿入
して、機能選択回路を生成する処理を実行することを意
味している。
【0021】図9は、複数端子選択情報56のマルチプ
レクサ挿入処理の例を示す説明図である。回路部品P1
とP2がどちらも機能名がfunc1の送り手端子を持
ち、回路部品P3が機能名func1の受け手端子を持
っている場合に、P3側の受け手端子の複数機能選択情
報のコード番号が3であれば、回路部品P1とP2およ
びP3に対して、マルチプレクサ(MUX)91を挿入
する。
【0022】図10は、本発明の一実施例の回路の自動
設計方法を説明するフローチャートである。ステップ1
01で、設計対象回路の外部仕様情報を入力し、ステッ
プ102で外部仕様情報保持手段にその内容を保持す
る。ステップ103では、設計対象回路を構成するn個
の回路部品{P1,…,Pn}を入力する。
【0023】ステップ104では、設計対象回路を構成
する回路部品の1個を外部仕様情報の検索処理を行う回
路部品の1番目に設定する。つまり処理する回路部品の
1番目をPiとする。ステップ105で、回路部品Pi
の外部仕様情報を回路部品情報記憶部32より検索し、
ステップ106で、外部仕様情報保持手段にその内容を
保持する。
【0024】この外部仕様情報の検索および書き込みの
ステップをn個の回路部品全てに対して終了するまで実
行する。ステップ107では、外部仕様情報保持手段に
保持されている外部仕様情報の端子集合ごとの機能情
報、すなわち端子の機能名とその役割についての照合処
理を行い、結線候補対を求める。
【0025】ステップ108では、ステップ107で求
めた結線候補対の中から、外部仕様情報の結線条件に関
する情報、すなわち未接続端子処理情報および複数機能
選択情報にもとづいて、回路部品間を接続する回路の結
線情報を生成する。ステップ109では、設計対象回路
を構成する回路部品の回路データと、ステップ108で
生成された回路の結線情報にもとづいて、回路部品間を
接続する回路の回路データを生成し、設計対象回路の階
層設計された回路データを生成する。
【0026】ステップ110では、ステップ109で生
成された回路データを出力する。この例では、ステップ
109で生成される回路をそのままステップ110で出
力しているが、その回路データを、より実装に近いレベ
ルの回路データに変換する回路データ変換処理や、回路
検証処理への入力としても構わない。またこの例では、
結線候補対の中から、結線情報を決定する処理を、機能
情報照合処理ですべての結線候補対を求めてから行って
いるが、機能情報照合処理中でその都度、結線条件を参
照しながら決定していっても構わない。
【0027】図11は、図10におけるステップ107
の機能情報照合処理の方法を説明するフローチャートで
ある。機能情報照合処理は、照合端子の検索は、まず第
1に設計対象回路の送り手端子、第2に設計対象回路の
受け手端子、第3に構成する回路部品の送り手端子の順
に行っている。
【0028】ステップ111では、設計対象回路Mの送
り手端子集合の機能情報の照合処理を行う。ステップ1
12では、設計対象回路Mの受け手端子集合の機能情報
の照合処理を行う。ステップ113では、設計対象回路
Mを構成する回路部品{P1,…,Pn}の送り手端子
集合の機能情報の照合処理を行う。
【0029】ステップ114では、設計対象回路Mを構
成する回路部品{P1,…,Pn}の受け手端子集合の
中で、先のステップ112および113で結線候補対に
ならなかった受け手端子集合に対する未接続端子の処理
を行う。図12は、図11におけるステップ111の設
計対象回路Mの送り手端子の機能情報照合処理の方法を
説明するフローチャートである。
【0030】ステップ121では、設計対象回路Mの全
ての送り手端子集合{e1,…,en}に対して、送り
手端子集合の1個を機能照合処理を行う送り手端子集合
の1番目に設定する。つまり処理する設計対象回路の送
り手端子集合の1番目をexとする。ステップ122で
は、送り手端子集合exの機能名を読み込み、Fexと
する。
【0031】ステップ123では、設計対象回路を構成
する回路部品の送り手端子集合の中から、Fex=Fo
となる回路部品の送り手端子集合があるかどうかを判定
し、あれば次のステップ124の処理を実行する。もし
なければ、ステップ128で照合処理の済んでいない設
計対象回路の送り手端子集合があるかどうかの判定を行
い、それがあればステップ130でxをx+1に置き換
えてステップ122の処理を実行する。
【0032】ステップ124では、ステップ123の条
件を満足する回路部品の送り手端子集合{o1,…,o
m}を求め、その中の1個を結線候補対(e,o)が、
結線情報として登録可能かどうかを決定する処理を行う
送り手端子集合の1番目に設定する。つまり処理する回
路部品の送り手端子集合の1番目をoyとする。ステッ
プ125では、結線候補対(ex,oy)が、exの属
する設計対象回路の外部仕様情報と、oyの属する回路
部品の外部仕様情報の、結線条件に関する情報にもとづ
いて、結線情報として登録可能か否かを判定する。もし
も登録可能ならば、次のステップ126の処理を実行す
る。もし登録不可能ならば、ステップ127で結線候補
対の登録可否判定処理の済んでいない回路部品の送り手
端子集合があるかどうかの判定を行い、それがあればス
テップ129でyをy+1に置き換えてステップ125
の処理を実行する。但し、ステップ125における判定
処理の際、結線条件に関する情報によっては、結線候補
対(ex,oy)は登録不可能であると判定された時、
結線候補対(ex,1)などを登録した後に、ステップ
127の判定処理を行う。
【0033】ステップ126では、結線候補対(ex,
oy)の結線情報への登録を行う。ステップ127で
は、結線候補対の登録可否判定処理の済んでいない回路
部品の送り手端子集合があるかどうかの判定を行い、そ
れがあればステップ129でyをy+1に置き換えてス
テップ125の処理を実行する。もしなければ、次のス
テップ128の処理を実行する。
【0034】ステップ128では、照合処理の済んでい
ない設計対象回路の送り手端子集合があるかどうかの判
定を行い、それがあればステップ130でxをx+1に
置き換えてステップ122の処理を実行する。もしなけ
れば、一連の処理を終了する。図13は、図11におけ
るステップ112の設計対象回路Mの受け手端子の機能
情報照合処理の方法を説明するフローチャートである。
【0035】ステップ131では、設計対象回路Mの全
ての受け手端子集合{e1,…,en}に対して、この
受け手端子集合の1個を機能照合処理を行う受け手端子
集合の1番目に設定する。つまり処理する設計対象回路
の受け手端子集合の1番目をexとする。ステップ13
2では、受け手端子集合exの機能名を読み込み、Fe
xとする。
【0036】ステップ133では、設計対象回路を構成
する回路部品の受け手端子集合の中から、Fex=Fi
となる回路部品の受け手端子集合があるかどうかを判定
し、あれば次のステップ134の処理を実行する。もし
なければ、ステップ138で照合処理の済んでいない設
計対象回路の受け手端子集合があるかどうかの判定を行
い、それがあればステップ140でxをx+1に置き換
えてステップ132の処理を実行する。
【0037】ステップ134では、ステップ133の条
件を満足する回路部品の受け手端子集合{i1,…,i
m}を求め、その中の1個を結線候補対(e,i)が、
結線情報として登録可能かどうかを決定する処理を行う
受け手端子集合の1番目に設定する。つまり処理する回
路部品の受け手端子集合の1番目をiyとする。ステッ
プ125では、結線候補対(ex,iy)が、exの属
する設計対象回路の外部仕様情報と、iyの属する回路
部品の外部仕様情報の、結線条件に関する情報にもとづ
いて、結線情報として登録可能か否かを判定する。もし
も登録可能ならば、次のステップ136の処理を実行す
る。もし登録不可能ならば、ステップ137で結線候補
対の登録可否判定処理の済んでいない回路部品の受け手
端子集合があるかどうかの判定を行い、それがあればス
テップ139でyをy+1に置き換えてステップ135
の処理を実行する。但し、ステップ135における判定
処理の際、結線条件に関する情報によっては、結線候補
対(ex,iy)は登録不可能であると判定された時、
結線候補対(0,iy)などを登録した後に、ステップ
137の判定処理を行う。
【0038】ステップ136では、結線候補対(ex,
iy)の結線情報への登録を行う。ステップ137で
は、結線候補対の登録可否判定処理の済んでいない回路
部品の受け手端子集合があるかどうかの判定を行い、そ
れがあればステップ129でyをy+1に置き換えてス
テップ125の処理を実行する。もしなければ、次のス
テップ128の処理を実行する。
【0039】ステップ128では、照合処理の済んでい
ない設計対象回路の受け手端子集合があるかどうかの判
定を行い、それがあればステップ130でxをx+1に
置き換えてステップ122の処理を実行する。もしなけ
れば、一連の処理を終了する。図14は、図11におけ
るステップ113の回路部品の送り手端子の機能情報照
合処理の方法を説明するフローチャートである。
【0040】ステップ141では、回路部品の全ての送
り手端子集合{o1,…,on}に対して、送り手端子
集合の1個を機能照合処理を行う送り手端子集合の1番
目に設定する。つまり処理する回路部品の送り手端子集
合の1番目をoxとする。ステップ142では、送り手
端子集合oxの機能名を読み込み、Foxとする。
【0041】ステップ143では、設計対象回路を構成
する回路部品の受け手端子集合の中から、Fox=Fi
となる回路部品の受け手端子集合があるかどうかを判定
し、あれば次のステップ144の処理を実行する。もし
なければ、ステップ148で照合処理の済んでいない回
路部品の送り手端子集合があるかどうかの判定を行い、
それがあればステップ150でxをx+1に置き換えて
ステップ142の処理を実行する。
【0042】ステップ144では、ステップ143の条
件を満足する回路部品の受け手端子集合{i1,…,i
m}を求め、その中の1個を結線候補対(o,i)が、
結線情報として登録可能かどうかを決定する処理を行う
受け手端子集合の1番目に設定する。つまり処理する回
路部品の受け手端子集合の1番目をiyとする。ステッ
プ145では、結線候補対(ox,iy)が、oxの属
する回路部品の外部仕様情報と、iyの属する回路部品
の外部仕様情報の、結線条件に関する情報にもとづい
て、結線情報として登録可能か否かを判定する。もしも
登録可能ならば、次のステップ146の処理を実行す
る。もし登録不可能ならば、ステップ147で結線候補
対の登録可否判定処理の済んでいない回路部品の受け手
端子集合があるかどうかの判定を行い、それがあればス
テップ149でyをy+1に置き換えてステップ145
の処理を実行する。但し、ステップ145における判定
処理の際、結線条件に関する情報によっては、結線候補
対(ox,iy)が登録不可能であると判定された時、
結線候補対(ox,1)などを登録して、ステップ14
7の判定処理を行う。
【0043】ステップ146では、結線候補対(ox,
iy)の結線情報への登録を行う。ステップ147で
は、結線候補対の登録可否判定処理の済んでいない回路
部品の受け手端子集合があるかどうかの判定を行い、そ
れがあればステップ149でyをy+1に置き換えてス
テップ145の処理を実行する。もしなければ、次のス
テップ148の処理を実行する。
【0044】ステップ148では、照合処理の済んでい
ない設計対象回路の送り手端子集合があるかどうかの判
定を行い、それがあればステップ150でxをx+1に
置き換えてステップ142の処理を実行する。もしなけ
れば、一連の処理を終了する。以下では、具体例を用い
て本発明の回路の自動生成方法について説明する。
【0045】図15は、具体例において入力する設計対
象回路の外部仕様情報と回路構成を示した説明図であ
る。図15(a)は、設計対象回路Mの外部仕様情報を
示している。ここで、外部仕様情報は、図6、図7、図
8のコード分類にしたがって、(端子集合名,機能名,役
割コード,未接続端子処理コード,複数機能選択コード)
の形式で記載されている。
【0046】また、図15(b)は、設計対象回路Mの
回路構成を示している。すなわち、設計対象回路Mは、
回路部品A、回路部品B、回路部品Cから構成されてい
る。図16は、図15における設計対象回路を構成する
回路部品の外部仕様情報を示した説明図である。回路部
品Aと回路部品Bおよび回路部品Cの外部仕様情報と図
15(a)における回路Mの外部仕様情報とから、機能
情報の照合処理によって、結線候補対を求めて結線情報
を生成し、回路Mの回路部品間を接続する回路の回路デ
ータを生成する。
【0047】図17は、回路部品間を接続する回路の生
成結果の一例を示す説明図である。ここでは、Veri
log−HDLと呼ばれるハードウエア記述言語で記述
されているが、回路データ生成の結果は、他の記述言語
や論理ネットリストで記述されていても、配線をともな
うスケマティックデータであってもかまわない。図17
における回路データの表している回路を図18に示す。
【0048】なお、本実施例においては、複数の回路部
品の組合せを入力してその回路部品間を接続する回路の
回路データを生成する方法について述べたが、図19に
示すように、既に、複数の回路部品{A,B}を用いて
階層設計された回路データM1が存在するときに、設計
対象回路M2として、新たに回路部品Cを追加した回路
データを生成する場合であってもよい。この場合には、
機能情報照合を行う順序を、M2に追加された端子集合
の機能情報の照合、追加する回路部品の受け手集合の機
能情報の照合、追加する回路部品の送り手集合の機能情
報の照合とする。
【0049】以上のように本実施例によれば、記憶装置
に蓄積された回路部品を用いて再利用設計する回路の自
動設計システムにおいて、設計対象回路の回路部品構成
と外部仕様情報を入力するだけで、既に登録している回
路部品の外部仕様情報を検索し、機能情報の照合を行う
ことにより、回路部品間を接続する回路の結線情報を自
動的に生成し、設計対象回路の回路データを生成する。
これにより、以下の効果を奏することができる。
【0050】(1)回路部品を用いて再利用設計を行う
際に、回路部品間の複雑な配線を意識せずに設計でき
る。そのため、回路構成入力のための入力インタフェー
スとして回路のレイアウト(フロアプラン)を反映させ
たエディタ等を用いることも可能になる。 (2)各回路部品の入出力の機能情報を外部仕様情報と
して定義した汎用性のある回路ライブラリが実現でき、
大規模な機能モジュールに対しても柔軟性のある再利用
設計が可能となる。
【0051】(実施例2)本発明の他の実施例を図面を
参照して説明する。図20は、本発明の第2の実施例の
回路の自動設計装置の基本的な構成を概念的に示すブロ
ック図である。ハードウェア構成は実施例1と同じであ
る。入力部1は、この装置を用いて設計しようとする設
計対象回路の外部仕様情報を入力するための外部仕様情
報入力手段5と既設計回路の回路部品構成を入力するた
めの回路構成入力手段6および回路データをより実装に
近いレベルの他の回路データに変換する設計処理の実行
を指示する設計処理命令入力手段201を持つ。出力部
2はこの自動設計装置が設計した結果の回路データを出
力する。記憶部3は、既設計回路の回路部品の情報とし
て、外部仕様情報9と、回路データ10および回路デー
タ変換処理などの設計処理の処理手順に関する設計手順
情報202を格納した回路部品情報記憶手段7を持つ。
外部仕様情報とは、その回路の表している機能の入力お
よび出力に関する情報であり、入力端子や出力端子の結
線条件に関する情報を含んでいる。また、回路データ1
0としては、ハードウェア記述言語と呼ばれる機能レベ
ルデータや、論理レベルのネットリスト、レイアウトレ
ベルのスケマティックデータ等のうちの1つないしは複
数の既設計データがある。処理部4においては、外部仕
様情報入力手段5によって入力された所望の設計対象回
路の入力端子および出力端子に関する機能情報は外部仕
様情報保持手段11に保持される。一方、回路構成入力
手段6によって入力された設計対象回路を構成する回路
部品の組合せから、その構成要素である回路部品に対し
て、回路部品情報記憶手段7に格納されている外部仕様
情報9を外部仕様情報検索手段12によって検索し、同
様に回路部品の入力端子および出力端子に関する機能情
報を外部仕様情報保持手段11に保持する。さらに、こ
の保持された機能情報に対して、機能情報照合手段13
は、設計対象回路あるいはその構成要素である回路部品
の入力端子と出力端子の機能が一致する結線候補対を求
めて、結線候補対保持手段14に格納する。結線情報生
成手段15が、保持されたこれらの結線候補対の中か
ら、外部仕様情報に記載された結線条件を満たすものを
見つけて、回路部品間を接続する回路の結線情報を生成
し、回路データ生成手段16によって、構成要素の回路
部品の回路データ10を用いて、所望の設計対象回路の
回路データを生成する。生成された回路データは、回路
データ変換手段203を用いて、設計処理命令入力手段
201により指示された設計処理を設計手順情報202
に基づいて実行し、論理ネットリストやレイアウトデー
タなどの所望の回路データとして出力する。
【0052】以上のように本実施例によれば、記憶装置
に蓄積された回路部品を用いて再利用設計する回路の自
動設計システムにおいて、設計対象回路の回路部品構成
と外部仕様情報を入力するだけで、既に登録している回
路部品の外部仕様情報を検索し、機能情報の照合を行う
ことにより、回路部品間を接続する回路の結線情報を自
動的に生成し、設計対象回路の回路データを生成する。
さらに、その回路データに対して論理設計やレイアウト
設計などの設計処理を自動で実行できる。これにより、
以下の効果を奏することができる。
【0053】(1)回路部品を用いて再利用設計を行う
際に、回路部品間の複雑な配線を意識せずに設計でき
る。生成された回路データの設計処理が同じインタフェ
ースで実行できる。 (2)個々の回路部品のレベルなどに依らず、再利用設
計における階層設計が容易に実行可能となる。
【0054】(実施例3)本発明の他の実施例を図面を
参照して説明する。図21は、本発明の第3の実施例の
回路の自動設計装置の基本的な構成を概念的に示すブロ
ック図である。ハードウェア構成は実施例1と同じであ
る。入力部1は、この装置を用いて設計しようとする設
計対象回路の外部仕様情報を入力するための外部仕様情
報入力手段5と既設計回路の回路部品構成を入力するた
めの回路構成入力手段6および回路データをより実装に
近いレベルの他の回路データに変換する設計処理の実行
を指示する設計処理命令入力手段201を持つ。出力部
2はこの自動設計装置が設計した結果の回路データを出
力する。記憶部3は、既設計回路の回路部品の情報とし
て、外部仕様情報9と、回路データ10および回路デー
タ変換処理などの設計処理の処理手順に関する設計手順
情報202を格納した回路部品情報記憶手段7を持つ。
また記憶部3は、回路を構成する回路部品の設計手順情
報からその回路部品間を接続する回路の設計手順情報を
決定するための設計手順選択規則212を格納した設計
手順選択規則記憶手段211を持つ。
【0055】この設計手順選択規則212としては、例
えば、設計対象回路を構成する回路部品の回路検証の処
理手順に関する設計手順情報として検証精度のパラメー
タがあったときに、階層設計された上位回路の検証精度
は、その最低精度のパラメータとするいう規則、などが
格納されている。外部仕様情報とは、その回路の表して
いる機能の入力および出力に関する情報であり、入力端
子や出力端子の結線条件に関する情報を含んでいる。ま
た、回路データ10としては、ハードウェア記述言語と
呼ばれる機能レベルデータや、論理レベルのネットリス
ト、レイアウトレベルのスケマティックデータ等のうち
の1つないしは複数の既設計データがある。処理部4に
おいては、外部仕様情報入力手段5によって入力された
所望の設計対象回路の入力端子および出力端子に関する
機能情報は外部仕様情報保持手段11に保持される。一
方、回路構成入力手段6によって入力された設計対象回
路を構成する回路部品の組合せから、その構成要素であ
る回路部品に対して、回路部品情報記憶手段7に格納さ
れている外部仕様情報9を外部仕様情報検索手段12に
よって検索し、同様に回路部品の入力端子および出力端
子に関する機能情報を外部仕様情報保持手段11に保持
する。さらに、この保持された機能情報に対して、機能
情報照合手段13は、設計対象回路あるいはその構成要
素である回路部品の入力端子と出力端子の機能が一致す
る結線候補対を求めて、結線候補対保持手段14に格納
する。結線情報生成手段15が、保持されたこれらの結
線候補対の中から、外部仕様情報に記載された結線条件
を満たすものを見つけて、回路部品間を接続する回路の
結線情報を生成し、回路データ生成手段16によって、
構成要素の回路部品の回路データ10を用いて、所望の
設計対象回路の階層設計された回路データを生成する。
生成された階層設計データのうち回路部品間を接続する
上位回路の設計手順情報は、設計手順選択手段213に
より、設計手順選択規則212により決定される。設計
対象回路の回路データは、回路データ変換手段203を
用いて、設計処理命令入力手段201により指示された
設計処理を、決定された設計手順情報と設計手順情報2
02に基づいて実行し、論理ネットリストやレイアウト
データなどの所望の回路データとして出力する。
【0056】以上のように本実施例によれば、記憶装置
に蓄積された回路部品を用いて再利用設計する回路の自
動設計システムにおいて、設計対象回路の回路部品構成
と外部仕様情報を入力するだけで、既に登録している回
路部品の外部仕様情報を検索し、機能情報の照合を行う
ことにより、回路部品間を接続する回路の結線情報を自
動的に生成し、設計対象回路の回路データを生成する。
さらに、その回路データに対して論理設計やレイアウト
設計などの設計処理を最適な設計手順で自動で実行でき
る。これにより、以下の効果を奏することができる。
【0057】(1)回路部品の組合せに依存する設計手
順の変化を意識することなく、再利用設計における階層
設計が容易に実行可能となる。 (実施例4)本発明の他の実施例を図面を参照して説明
する。図22は、本発明の第4の実施例の回路の自動設
計装置の基本的な構成を概念的に示すブロック図であ
る。ハードウェア構成は実施例1と同じである。
【0058】入力部1は、この装置を用いて設計しよう
とする設計対象回路の外部仕様情報を入力するための外
部仕様情報入力手段5と既設計回路の回路部品構成を入
力するための回路構成入力手段6および回路データ変換
処理や回路検証処理などの設計処理の実行を指示する設
計処理命令入力手段201を持つ。出力部2はこの自動
設計装置が設計した結果の回路データを出力する。記憶
部3は、既設計回路の回路部品の情報として、外部仕様
情報9と、回路データ10、回路検証に用いる検証モデ
ル224および回路データ変換処理や回路検証処理など
の処理手順に関する設計手順情報202を格納した回路
部品情報記憶手段7を持つ。外部仕様情報とは、その回
路の表している機能の入力および出力に関する情報であ
り、入力端子や出力端子の結線条件に関する情報を含ん
でいる。また、回路データ10としては、ハードウェア
記述言語と呼ばれる機能レベルデータや、論理レベルの
ネットリスト、レイアウトレベルのスケマティックデー
タ等のうちの1つないしは複数の既設計データがある。
処理部4においては、外部仕様情報入力手段5によって
入力された所望の設計対象回路の入力端子および出力端
子に関する機能情報は外部仕様情報保持手段11に保持
される。一方、回路構成入力手段6によって入力された
設計対象回路を構成する回路部品の組合せから、その構
成要素である回路部品に対して、回路部品情報記憶手段
7に格納されている外部仕様情報9を外部仕様情報検索
手段12によって検索し、同様に回路部品の入力端子お
よび出力端子に関する機能情報を外部仕様情報保持手段
11に保持する。さらに、この保持された機能情報に対
して、機能情報照合手段13は、設計対象回路あるいは
その構成要素である回路部品の入力端子と出力端子の機
能が一致する結線候補対を求めて、結線候補対保持手段
14に格納する。結線情報生成手段15が、保持された
これらの結線候補対の中から、外部仕様情報に記載され
た結線条件を満たすものを見つけて、回路部品間を接続
する回路の結線情報を生成し、回路データ生成手段16
によって、構成要素の回路部品の回路データ10を用い
て、所望の設計対象回路の回路データを生成する。同様
に検証モデル生成手段221は、構成要素の回路部品の
検証モデル224を用いて、設計対象回路の検証モデル
を生成する。生成された検証モデルは、検証モデル保持
手段222に格納され、これを用いて、回路検証手段2
23は、設計処理命令入力手段201で指示された設計
対象回路の回路データに対する回路検証処理を、設計手
順情報202に基づいて実行する。
【0059】以上のように本実施例によれば、記憶装置
に蓄積された回路部品を用いて再利用設計する回路の自
動設計システムにおいて、設計対象回路の回路部品構成
と外部仕様情報を入力するだけで、既に登録している回
路部品の外部仕様情報を検索し、機能情報の照合を行う
ことにより、回路部品間を接続する回路の結線情報を自
動的に生成し、設計対象回路の回路データと検証モデル
を生成する。さらに、生成された回路データに対して回
路検証処理を自動で実行できる。これにより、以下の効
果を奏することができる。
【0060】(1)回路データの生成と同時に検証モデ
ルを生成するので、設計ミスの入らない再利用設計フロ
ーが容易に構築できる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、LSIなどの集積回路
の機能レベルから論理、レイアウトレベルまでの回路設
計において、既設計の回路データに対して外部仕様を定
義した回路部品を蓄積し、それらを用いて再利用設計す
ることにより、設計自動化を実現することが可能とな
る。また、再利用が柔軟に行える汎用的な回路部品ライ
ブラリの構築が実現できる。さらに、回路設計が回路構
成と簡単な外部仕様情報の入力だけで行えるため、従来
では困難であった機能設計の設計工数の削減を行うこと
ができる。したがって、既に作り込まれた回路の再利用
設計が可能となるため、計算機による回路設計を熟練者
並みの高品質ですばやく行うことができる。それゆえ、
設計工数およびコストが削減され、設計品質が向上する
などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における回路の自動設計
装置の基本的な構成を概念的に示したブロック図
【図2】本発明の一実施例の自動設計システムのハード
ウェア構成を示すブロック図
【図3】図2中の記憶装置の構成を示すブロック図
【図4】図3中の回路部品記憶部に格納された回路部品
情報の構成例を示す説明図
【図5】図3中の回路部品情報記憶部に格納された外部
仕様情報の構成を示す説明図
【図6】外部仕様情報における端子役割情報のコード番
号による分類例を示す説明図
【図7】外部仕様情報における未接続端子処理情報のコ
ード番号による分類例を示す説明図
【図8】外部仕様情報における複数機能選択情報のコー
ド番号による分類例を示す説明図
【図9】複数端子選択情報におけるマルチプレクサ挿入
処理の例を示す説明図
【図10】本発明の第1の実施例の回路の自動設計方法
を説明するフローチャート
【図11】図10における機能情報照合ステップの処理
方法を説明するフローチャート
【図12】図11における設計対象回路の送り手端子の
機能情報照合ステップの処理方法を説明するフローチャ
ート
【図13】図11における設計対象回路の受け手端子の
機能情報照合ステップの処理方法を説明するフローチャ
ートである。
【図14】図11における回路部品の送り手端子の機能
情報照合ステップの処理方法を説明するフローチャート
【図15】(a)は回路生成の具体例における設計対象
回路の外部仕様情報を示す説明図 (b)は回路生成の具体例における設計対象回路の回路
構成を示す説明図
【図16】図15における設計対象回路を構成する回路
部品の外部仕様情報を示す説明図
【図17】回路生成の具体例における回路部品間を接続
する回路の生成結果の一例を示す説明図
【図18】回路生成の具体例における生成結果の回路デ
ータの表している回路を示す説明図
【図19】回路データへの回路部品の追加によって設計
対象回路の回路データ生成する方法を示す説明図
【図20】本発明の第2の実施例における回路の自動設
計装置の基本的な構成を概念的に示したブロック図
【図21】本発明の第3の実施例における回路の自動設
計装置の基本的な構成を概念的に示したブロック図
【図22】本発明の第4の実施例における回路の自動設
計装置の基本的な構成を概念的に示したブロック図
【符号の説明】
1 入力部 2 出力部 3 記憶部 4 処理部 5 外部仕様情報入力手段 6 回路構成入力手段 7 回路部品情報記憶手段 8 回路部品情報 9 外部仕様情報 10 回路データ 11 外部仕様情報保持手段 12 外部仕様情報検索手段 13 機能情報照合手段 14 結線候補対保持手段 15 結線情報生成手段 16 回路データ生成手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−95368(JP,A) 特開 平1−95366(JP,A) 特開 平1−68886(JP,A) 特開 平1−86276(JP,A) 情報処理学会第45回全国大会講演論文 集 第6分冊 19−20頁 松本典子ほか 「オブジェクト指向によるカスタムLS I設計自動化手法」 情報処理学会第45回全国大会講演論文 集 第6分冊 17−18頁 植田雅彦ほか 「ハードウエア記述言語に基づく再利用 設計手法」 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部と出力部と記憶部と回路データをよ
    り実装レベルに近い他のレベルの回路データに変換する
    回路データ変換手段を有する処理部により構成される回
    路の自動設計装置であって、 設計対象回路の外部仕様情報を入力する外部仕様情報入
    力手段と該設計対象回路の回路構成を入力する回路構成
    入力手段とを有する入力部と、 ある機能を表す回路部品の外部仕様情報と、該回路部品
    の少なくとも1種類のレベルの回路データと、回路デー
    タ変換手段の適用方法に関する設計手順情報とを記憶す
    る回路部品情報記憶手段と、 回路を構成する回路部品の設計手順情報からその回路部
    品間を接続する回路の設計手順情報を決定するための設
    計手順選択規則を記憶する設計手順選択規則記憶手段と
    を有する記憶部とを備え、 処理部が、入力された設計対象回路の外部仕様情報と、
    該設計対象回路を構成する回路部品の外部仕様情報と回
    路データとから、設計対象回路の回路部品間を接続する
    回路を自動生成し、設計対象回路の回路データを自動生
    成する回路生成手段と、 設計対象回路を構成する回路部品の設計手順情報から設
    計手順選択規則を用いて設計対象回路の回路部品間を接
    続する回路の設計手順情報を決定する設計手順選択手段
    とを有することを特徴とする回路の自動設計装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の回路の自動設計装置であっ
    て、処理部に回路検証手段を備え、ある機能を表す回路
    部品の機能検証を行うための検証モデルと回路検証手段
    の適用方法に関する情報を含む設計手順情報とを格納し
    た回路部品情報記憶手段と、回路を構成する回路部品の
    回路検証手段の適用方法に関する設計手順情報からその
    回路部品間を接続する回路の回路検証手段の適用方法に
    関する設計手順情報を決定するため設計手順選択規則を
    記憶する設計手順記憶手段とを有し、処理部が、設計対
    象回路の回路部品間を接続する回路の回路データを生成
    し、設計対象回路の回路データと検証モデルを自動生成
    する回路生成手段と設計手順選択規則を用いて設計対象
    回路の回路検証手段の適用方法に関する設計手順情報を
    決定する設計手順選択手段とを有することを特徴とする
    回路の自動設計装置。
  3. 【請求項3】 設計対象回路の外部仕様情報と該設計対象
    回路を構成する回路部品の外部仕様情報とから設計対象
    回路を構成する回路部品間を接続する回路の結線情報を
    生成する過程と、 生成された回路部品間の結線情報と回路部品の回路デー
    タとから設計対象回路の回路データを生成する過程とを
    有する回路の自動設計方法であって、 前記回路部品間を接続する回路の結線情報を生成する過
    程が、 設計対象回路の外部仕様情報の中の入力又は出力端子に
    おける機能情報と回路部品の外部仕様情報の中の入力又
    は出力端子における機能情報とを照合して機能情報が一
    致する入力端子と出力端子の組合せである結線候補対を
    求める過程と、求めた結線候補対より回路部品間を接続
    する回路の結線情報を生成する過程とからなり、 前記 結線候補対より回路部品間を接続する回路の結線情
    報を生成する過程が、一つの回路部品の入力端子の機能
    情報が、複数の回路部品の出力端子の機能情報と一致す
    る際に、回路部品情報の中の入力端子または入出力端子
    に定義された機能選択情報によって、前記入力端子と全
    ての回路部品の出力端子とを接続する処理と、前記入力
    端子とある1つの回路部品の出力端子とを接続する処理
    と、前記入力端子を未接続のまま放置する処理とのいず
    れかを選択して結線情報を生成することを特徴とする回
    路の自動設計方法。
  4. 【請求項4】 請求項記載の回路の自動設計方法であっ
    て、設計対象回路の構成要素となる回路部品を選択して
    その組合せを指定する回路構成入力過程が、複数の回路
    部品の組合せで構成される回路部品集合で選択する過程
    を有することを特徴とする回路の自動設計方法。
  5. 【請求項5】 設計対象回路の外部仕様情報と該設計対象
    回路を構成する回路部品の外部仕様情報とから設計対象
    回路を構成する回路部品間を接続する回路の結線情報を
    生成する過程と、生成された回路部品間の結線情報と回
    路部品の回路データとから設計対象回路の回路データを
    生成する過程とを有する回路の自動設計方法であって、 前記回路部品間を接続する回路の結線情報を生成する過
    程が、 設計対象回路の外部仕様情報の中の入力叉は出力端子に
    おける機能情報と回路部品の外部仕様情報の中の入力叉
    は出力端子における機能情報とを照合して機能情報が一
    致する入力端子と出力端子の組合せである結線候補対を
    求める過程と、求めた結線候補対より回路部品間を接続
    する回路の結線情報を生成する過程と、未接続の入力端
    子または入出力端子の処理を行う過程と、未接続の出力
    端子の処理を行う過程とからなることを特徴とする回路
    の自動設計方法。
  6. 【請求項6】 請求項記載の回路の自動設計方法であっ
    て、対象回路を構成する回路部品間の結線情報を生成す
    る過程における未接続の入力端子または入出力端子の処
    理を行う過程と、未接続の出力端子の処理を行う過程と
    が、回路部品情報の中の入力端子または入出力端子に定
    義された未接続端子特別処理情報によって、未接続のま
    ま放置する処理と、無条件で電源接続する処理と、無条
    件で接地する処理とのいずれかを選択して結線情報を生
    成することを特徴とする回路の自動設計方法。
  7. 【請求項7】 設計対象回路の回路部品構成と外部仕様情
    報を入力するための入力装置と、 回路データ生成処理と回路データ変換処理とを含む各種
    処理を実行するための処理装置と、 前記処理装置での処理結果を出力する出力装置と、 ある機能を表す回路部品に対して、その外部仕様情報と
    回路データと回路データの変換方法を示した設計手順情
    報を記憶した回路部品情報記憶手段と、前記処理手段が
    生成する結果および前記入力装置により入力された各種
    情報を記憶する設計データ記憶手段と、回路を構成する
    回路部品の設計手順情報からその回路部品間を接続する
    回路の設計手順情報を決定するための設計手順選択規則
    を記憶する設計手順選択規則記憶手段を有する記憶装置
    を備え、 前記処理装置において、入力された設計対象回路の外部
    仕様と回路部品構成から、回路部品の検索処理、回路部
    品の外部仕様情報の照合処理、設計対象回路を構成する
    回路部品間を接続する回路の回路データ生成処理、設計
    手順選択規則から選択決定された回路の設計手順情報お
    よび各回路部品の持つ設計手順情報にしたがっ回路デ
    ータ変換処理を行うことを特徴とする回路の自動設計シ
    ステム。
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Cited By (1)

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情報処理学会第45回全国大会講演論文集 第6分冊 17−18頁 植田雅彦ほか「ハードウエア記述言語に基づく再利用設計手法」
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