JP2926234B2 - 保存安定性の優れた熱硬化性組成物 - Google Patents
保存安定性の優れた熱硬化性組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動車、産業機械、スチール製家
具、家電用品、プラスチックスなどの塗装に使用するた
めの熱硬化性組成物に関する。
具、家電用品、プラスチックスなどの塗装に使用するた
めの熱硬化性組成物に関する。
(従来の技術と課題) 従来の熱硬化性塗料は、アルキドメラミン、アクリル
メラミン、エポキシメラミンなどのように、メラミンが
架橋剤として使用され、メラミン樹脂の臭気の問題が未
解決で残されていたが、これについてはメラミンの代り
に、アルコキシシラン基含有共重合体を用いることによ
り改善がはかられ、既に特許出願されている。しかし、
これらの主剤混合物は保存安定性の面で充分に満足のい
くものではなく、その解決が望まれていた。
メラミン、エポキシメラミンなどのように、メラミンが
架橋剤として使用され、メラミン樹脂の臭気の問題が未
解決で残されていたが、これについてはメラミンの代り
に、アルコキシシラン基含有共重合体を用いることによ
り改善がはかられ、既に特許出願されている。しかし、
これらの主剤混合物は保存安定性の面で充分に満足のい
くものではなく、その解決が望まれていた。
(課題解決のための手段及び作用効果) 本発明者らは、この保存安定性の改善をはかる為に鋭
意検討した結果、脱水剤である加水分解性エステル化合
物とアルキルアルコールとを併用することにより著しく
保存安定性の向上した組成物が得られることを見出し
た。
意検討した結果、脱水剤である加水分解性エステル化合
物とアルキルアルコールとを併用することにより著しく
保存安定性の向上した組成物が得られることを見出し
た。
即ち本発明は、水酸基を有する樹脂(A)、アルコキ
シシラン基含有共重合体(B)、脱水剤(C)および溶
剤(D)からなる組成物を主成分とする熱硬化性組成物
を要旨とするものである。
シシラン基含有共重合体(B)、脱水剤(C)および溶
剤(D)からなる組成物を主成分とする熱硬化性組成物
を要旨とするものである。
水酸基を有する樹脂(A)の水酸基価は、20〜300mgK
OH/gである。例えば、従来熱硬化性塗料として使用され
る油長50%以下のアルキッド樹脂ないしはオイルフリー
アルキッド樹脂、アクリル変性アルキッド樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、水素基含有シリコンオイル等で
あり、好ましくは数平均分子量が500〜40,000、より好
ましくは1,500〜40,000で、水酸基価は、より好ましく
は20〜150mgKOH/gである。また、水酸基を有する樹脂
(A)とアルコキシシラン基含有共重合体(B)の重量
比は、好ましくは(A)/(B)が9/1〜1/9である。本
発明は、樹脂(A)の水酸基がアルコキシ基含有共重合
体(B)のシリル基と反応する架橋反応を利用すること
で、従来のメラミンを架橋剤とする技術と明確に区別さ
れる。
OH/gである。例えば、従来熱硬化性塗料として使用され
る油長50%以下のアルキッド樹脂ないしはオイルフリー
アルキッド樹脂、アクリル変性アルキッド樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、水素基含有シリコンオイル等で
あり、好ましくは数平均分子量が500〜40,000、より好
ましくは1,500〜40,000で、水酸基価は、より好ましく
は20〜150mgKOH/gである。また、水酸基を有する樹脂
(A)とアルコキシシラン基含有共重合体(B)の重量
比は、好ましくは(A)/(B)が9/1〜1/9である。本
発明は、樹脂(A)の水酸基がアルコキシ基含有共重合
体(B)のシリル基と反応する架橋反応を利用すること
で、従来のメラミンを架橋剤とする技術と明確に区別さ
れる。
本発明において使用される水酸基を有する樹脂(A)
は、従来技術で集合して得られる。又、本発明で使用さ
れるアルコキシシラン基含有共重合体(B)は、主鎖が
実質的にポリビニル型結合からなり、末端あるいは側鎖
に加水分解性基と結合した珪素原子を1分子中に少なく
とも1個を有するシリカ基含有ビニル系樹脂で、(A)
と(B)とをコールドブレンドするか、混合後に加熱
(ホットブレンド)等して部分反応したものでつくるこ
とができる。
は、従来技術で集合して得られる。又、本発明で使用さ
れるアルコキシシラン基含有共重合体(B)は、主鎖が
実質的にポリビニル型結合からなり、末端あるいは側鎖
に加水分解性基と結合した珪素原子を1分子中に少なく
とも1個を有するシリカ基含有ビニル系樹脂で、(A)
と(B)とをコールドブレンドするか、混合後に加熱
(ホットブレンド)等して部分反応したものでつくるこ
とができる。
アルコキシシラン基含有共重合体(B)としては、ビ
ニルモノマーと加水分解性シリル基含有モノマーとの共
重合により得られ、主鎖または側鎖にウレタン結合ある
いはシロキサン結合を一部含んでもよい。この際用いら
れるビニルモノマーとしては特に限定はなく、メチル
(メタ)クリレート、エチル(メタ)クリレート、ブチ
ル(メタ)クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ク
リレート、ステアリル(メタ)クリレート、ベンジル
(メタ)クリレート、シクロヘキシル(メタ)クリレー
ト、トリフロロエチル(メタ)クリレート、ペンタフロ
ロプロピル(メタ)クリレート、ポリカルボン酸(マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸等)の炭素数1〜20の直
鎖または分岐のアルコールとのジエステルまたはハーフ
エステル等の不飽和カルボン酸のエステル;スチレン、
α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレンスルホ
ン酸、4−ヒドロキシエチレン、ビニルトルエン等の芳
香族炭化水素系ビニル化合物;酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ジアリルフタレート等のビニルエステルやア
リル化合物;(メタ)クリロニトリル等のニトリル基含
有ビニル化合物;グリシジル(メタ)クリレート等のエ
ポキシ基含有ビニル化合物;ジメチルアミノエチル(メ
タ)クリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)クリレ
ート、ビニルピリジン、アミノエチルビニルエーテル等
のアミノ基含有ビニル化合物;(メタ)クリルアミド、
イタコン酸ジアミド、α−エチル(メタ)クリルアミ
ド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジ
アミド、N−ビニルピロリドン、N−ブトキシメチル
(メタ)クリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリ
ン等のアミド基含有ビニル化合物;2−ヒドロキシエチル
(メタ)クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)
クリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、N
−メチロール(メタ)クリルアミド、アロニクス5700
(東亜合成(株)製)、Placcel FA−1、Placcel FA−
4、Placcel FM−1、Placcel FM−4(以上、ダイセル
化学(株)製)等の水酸基含有ビニル化合物;(メタ)
クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸およびそ
れらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩
等)、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸、酸無水
物、またはその塩;ビニルメチルエーテル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロピレン、ブタ
ジエン、イソプレン、マレイミド、N−ビニルイミダゾ
ール、ビニルスルホン酸等のその他のビニル化合物等が
挙げられる。
ニルモノマーと加水分解性シリル基含有モノマーとの共
重合により得られ、主鎖または側鎖にウレタン結合ある
いはシロキサン結合を一部含んでもよい。この際用いら
れるビニルモノマーとしては特に限定はなく、メチル
(メタ)クリレート、エチル(メタ)クリレート、ブチ
ル(メタ)クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ク
リレート、ステアリル(メタ)クリレート、ベンジル
(メタ)クリレート、シクロヘキシル(メタ)クリレー
ト、トリフロロエチル(メタ)クリレート、ペンタフロ
ロプロピル(メタ)クリレート、ポリカルボン酸(マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸等)の炭素数1〜20の直
鎖または分岐のアルコールとのジエステルまたはハーフ
エステル等の不飽和カルボン酸のエステル;スチレン、
α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレンスルホ
ン酸、4−ヒドロキシエチレン、ビニルトルエン等の芳
香族炭化水素系ビニル化合物;酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ジアリルフタレート等のビニルエステルやア
リル化合物;(メタ)クリロニトリル等のニトリル基含
有ビニル化合物;グリシジル(メタ)クリレート等のエ
ポキシ基含有ビニル化合物;ジメチルアミノエチル(メ
タ)クリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)クリレ
ート、ビニルピリジン、アミノエチルビニルエーテル等
のアミノ基含有ビニル化合物;(メタ)クリルアミド、
イタコン酸ジアミド、α−エチル(メタ)クリルアミ
ド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジ
アミド、N−ビニルピロリドン、N−ブトキシメチル
(メタ)クリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリ
ン等のアミド基含有ビニル化合物;2−ヒドロキシエチル
(メタ)クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)
クリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、N
−メチロール(メタ)クリルアミド、アロニクス5700
(東亜合成(株)製)、Placcel FA−1、Placcel FA−
4、Placcel FM−1、Placcel FM−4(以上、ダイセル
化学(株)製)等の水酸基含有ビニル化合物;(メタ)
クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸およびそ
れらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩
等)、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸、酸無水
物、またはその塩;ビニルメチルエーテル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロピレン、ブタ
ジエン、イソプレン、マレイミド、N−ビニルイミダゾ
ール、ビニルスルホン酸等のその他のビニル化合物等が
挙げられる。
又、この際用いられるアルコキシシランビニルモノマ
ーとしては、具体的には 等が挙げられる。
ーとしては、具体的には 等が挙げられる。
これらアルコキシシランビニルモノマー単位は、共重
合体(B)の中で、好ましくは5〜90重量%、より好ま
しくは11〜70重量%含まれる。
合体(B)の中で、好ましくは5〜90重量%、より好ま
しくは11〜70重量%含まれる。
アルコキシシランビニルモノマーとビニルモノマーの
共重合体の製造法については、例えば特開昭54−3639
5、同57−36109、同58−157810等に示される方法を用い
ればよい。アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系ラジ
カル開始剤を用いた溶液重合が最も好ましい。また、必
要に応じてn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメ
ルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエト
キシシラン、(H3CO)3Si−S−S−Si(OCH3)3、(C
H3O)3Si−S8−Si(OCH3)3等の連鎖移動剤を用い、分
子量調節をすることができる。特に加水分解性シリル基
を分子中に有する連鎖移動剤、例えばγ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランを用いればシリル基含有ビニ
ル系共重合体の末端に加水分解性シリル基を導入するこ
とができる。
共重合体の製造法については、例えば特開昭54−3639
5、同57−36109、同58−157810等に示される方法を用い
ればよい。アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系ラジ
カル開始剤を用いた溶液重合が最も好ましい。また、必
要に応じてn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメ
ルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエト
キシシラン、(H3CO)3Si−S−S−Si(OCH3)3、(C
H3O)3Si−S8−Si(OCH3)3等の連鎖移動剤を用い、分
子量調節をすることができる。特に加水分解性シリル基
を分子中に有する連鎖移動剤、例えばγ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランを用いればシリル基含有ビニ
ル系共重合体の末端に加水分解性シリル基を導入するこ
とができる。
重合溶剤は炭化水素類(トルエン、キシレン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン等)、酢酸エステル類(酢酸エ
チル、酢酸ブチル等)、アルコール類(メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、n−ブタノール等)、エ
ーテル類(エチルセルソルブ、ブチルセロソルブ、セロ
ソルブアセテート等)、ケトン類(メチルエチルケト
ン、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、ジアセトン
アルコール、メチルイソブチルケトン、アセトン等)の
如き非反応性の溶剤であれば特に限定はない。
キサン、シクロヘキサン等)、酢酸エステル類(酢酸エ
チル、酢酸ブチル等)、アルコール類(メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、n−ブタノール等)、エ
ーテル類(エチルセルソルブ、ブチルセロソルブ、セロ
ソルブアセテート等)、ケトン類(メチルエチルケト
ン、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、ジアセトン
アルコール、メチルイソブチルケトン、アセトン等)の
如き非反応性の溶剤であれば特に限定はない。
脱水剤(C)として、具体手にはオルトギ酸メチル、
オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチ
ル、メチルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、メチルシリケート、エチルシリケート等の加水分解
性エステル化合物がある。これらの加水分解性エステル
化合物は、アルコキシシラン基含有共重合体(B)の重
合時に加えても、重合系に加えてもよい。脱水剤(C)
は、水酸基を有する樹脂(A)とアルコキシシラン基含
有共重合体(B)の樹脂固形分100重量部に対して0.1〜
100重量部、好ましくは0.5〜50重量部用いられる。
オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチ
ル、メチルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、メチルシリケート、エチルシリケート等の加水分解
性エステル化合物がある。これらの加水分解性エステル
化合物は、アルコキシシラン基含有共重合体(B)の重
合時に加えても、重合系に加えてもよい。脱水剤(C)
は、水酸基を有する樹脂(A)とアルコキシシラン基含
有共重合体(B)の樹脂固形分100重量部に対して0.1〜
100重量部、好ましくは0.5〜50重量部用いられる。
脱水剤に、下記の脱水促進剤を併用することにより更
に効果を高めることが可能である。
に効果を高めることが可能である。
塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸;ギ酸、酢酸、
シュウ酸、安息香酸、フタル酸、p−トルエンスルホン
酸、アクリル酸、メタクリル酸通の有機酸;アルキルチ
タン酸塩、オクチル酸鉛等のカルボン酸の金属塩;オク
チル酸錫、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫マレ
ート等のカルボン酸型有機錫化合物;モノブチル錫サル
ファイド、ジオクチル錫メルカプタイド等のスルフィド
型、メルカプチド型有機錫化合物;ジオクチル錫オキサ
イド等の有機錫オキサイド;有機錫オキサイドとエチル
シリケート、エチルシリケート40、マレイン酸ジメチ
ル、フタル酸ジオクチル等のエステル化合物との反応に
よる有機錫化合物;テトラエチレンペンタミン、トリエ
チレンジアミン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン等のアミン;水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリムウ等のアルカリ触媒が有効である
が、特に有機酸、無機酸及び有機錫化合物が有効であ
る。これら触媒は加水分解性エステル化合物100重量部
に対し0.0001〜20重量部、好ましくは0.001〜10重量部
用いられる。
シュウ酸、安息香酸、フタル酸、p−トルエンスルホン
酸、アクリル酸、メタクリル酸通の有機酸;アルキルチ
タン酸塩、オクチル酸鉛等のカルボン酸の金属塩;オク
チル酸錫、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫マレ
ート等のカルボン酸型有機錫化合物;モノブチル錫サル
ファイド、ジオクチル錫メルカプタイド等のスルフィド
型、メルカプチド型有機錫化合物;ジオクチル錫オキサ
イド等の有機錫オキサイド;有機錫オキサイドとエチル
シリケート、エチルシリケート40、マレイン酸ジメチ
ル、フタル酸ジオクチル等のエステル化合物との反応に
よる有機錫化合物;テトラエチレンペンタミン、トリエ
チレンジアミン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン等のアミン;水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリムウ等のアルカリ触媒が有効である
が、特に有機酸、無機酸及び有機錫化合物が有効であ
る。これら触媒は加水分解性エステル化合物100重量部
に対し0.0001〜20重量部、好ましくは0.001〜10重量部
用いられる。
本発明に用いられる溶剤としては、水酸基を有する樹
脂(A)及びアルコキシシラン基含有共重合体(B)の
両方を溶解する溶剤、又は水酸基を有する樹脂(A)と
アルコキシシラン基含有利共重合体(B)を混合した時
に沈殿を生じない溶剤であれば良く、一般の塗料、コー
ティング等で用いられている樹脂族炭化水素類、芳香族
炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、ケ
トン類、エステル類、エーテル類、アルコールエステル
類、ケトンアルコール類、エーテルアルコール類、ケト
ンエーテル類、ケトンエステル類、エステルエーテル類
を用いることができる。また、これら溶剤がアルキルア
ルコールを含む場合、本発明の組成物の安定性を一層向
上させることができる。
脂(A)及びアルコキシシラン基含有共重合体(B)の
両方を溶解する溶剤、又は水酸基を有する樹脂(A)と
アルコキシシラン基含有利共重合体(B)を混合した時
に沈殿を生じない溶剤であれば良く、一般の塗料、コー
ティング等で用いられている樹脂族炭化水素類、芳香族
炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、ケ
トン類、エステル類、エーテル類、アルコールエステル
類、ケトンアルコール類、エーテルアルコール類、ケト
ンエーテル類、ケトンエステル類、エステルエーテル類
を用いることができる。また、これら溶剤がアルキルア
ルコールを含む場合、本発明の組成物の安定性を一層向
上させることができる。
この目的で用いるアルキルアルコールとしては、アル
キルの炭素数が1〜10のアルコールが好ましく、メチル
アルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール−sec−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、n−アミノアルコール、イソアミ
ルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコー
ル、セロソルブ等が用いられる。これらのアルキルアル
コールは、水酸基を有する樹脂(A)とアルコキシシラ
ン基含有共重合体(B)の樹脂固形分100重量部に対し
て100重量部以下0.1重量部以上、好ましくは50重量部以
下0.5重量部以上の量で用いられる。これらのアルキル
アルコールと前記の脱水剤の併用は、本組成物の成分
(A)と(B)を混合した場合の保存安定性に顕著な効
果がある。溶剤の量は、シリル基含有ビニル系重合体の
分子量又は組成により異なり、実用上必要な固形分濃度
又は粘度に合わせて使用される。
キルの炭素数が1〜10のアルコールが好ましく、メチル
アルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール−sec−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、n−アミノアルコール、イソアミ
ルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコー
ル、セロソルブ等が用いられる。これらのアルキルアル
コールは、水酸基を有する樹脂(A)とアルコキシシラ
ン基含有共重合体(B)の樹脂固形分100重量部に対し
て100重量部以下0.1重量部以上、好ましくは50重量部以
下0.5重量部以上の量で用いられる。これらのアルキル
アルコールと前記の脱水剤の併用は、本組成物の成分
(A)と(B)を混合した場合の保存安定性に顕著な効
果がある。溶剤の量は、シリル基含有ビニル系重合体の
分子量又は組成により異なり、実用上必要な固形分濃度
又は粘度に合わせて使用される。
本発明の組成物には、用途に応じて、各種溶剤、希釈
剤、顔料(体質顔料を含む)、紫外線吸収剤、沈降防止
剤、レベリング剤等の添加剤;ニトロセルロース、セル
ロースアセテートブチレート等の繊維素;エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリプロピ
ルン、塩化ゴム、ポリビニルブチラール等の樹脂の添加
することができる。
剤、顔料(体質顔料を含む)、紫外線吸収剤、沈降防止
剤、レベリング剤等の添加剤;ニトロセルロース、セル
ロースアセテートブチレート等の繊維素;エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリプロピ
ルン、塩化ゴム、ポリビニルブチラール等の樹脂の添加
することができる。
本発明の組成物は、浸漬、吹付け、刷毛塗り等の常法
により、被塗物に塗布後、温度30℃以上、好ましくは55
℃〜350℃で硬化することができる。
により、被塗物に塗布後、温度30℃以上、好ましくは55
℃〜350℃で硬化することができる。
(実施例) 次に、本発明の実施例を記載する。実施例中「部」お
よび「%」は重量基準による。
よび「%」は重量基準による。
樹脂製造例1 攪拌機、温度計、還流冷却器、N2ガス導入管、および
滴下ロートを備えた反応容器に、キシレン45.9部を仕込
み、N2ガスを導入しつつ110℃に昇温した後、下に示す
混合物(a)を滴下ロートにより、5時間で等速滴下し
た。
滴下ロートを備えた反応容器に、キシレン45.9部を仕込
み、N2ガスを導入しつつ110℃に昇温した後、下に示す
混合物(a)を滴下ロートにより、5時間で等速滴下し
た。
混合物(a) スチレン 12.8部 メタクリル酸メチル 50.1部 メタクリル酸ステアリル 6.9部 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 30.2部 キシレン 13.5部 2,2′−アゾビスイソブチロニトリル 4.5部 混合物(a)の滴下終了後、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル0.5部、トルエン5部を1時間で等速滴下
した。滴下終了後、110℃で2時間熟成の後、冷却し、
樹脂溶液にキシレンを入れ、固形分を60%に調整した。
得られた樹脂溶液[A]の特性を表1に示す。
チロニトリル0.5部、トルエン5部を1時間で等速滴下
した。滴下終了後、110℃で2時間熟成の後、冷却し、
樹脂溶液にキシレンを入れ、固形分を60%に調整した。
得られた樹脂溶液[A]の特性を表1に示す。
樹脂製造例2 樹脂製造例1のキシレン45.9部のかわりに、酢酸ブチ
ル31.3部、キシレン9.5部を仕込み、混合物(a)にか
えて下記の混合物(b)を用いた以外は樹脂製造例1と
同様の方法により樹脂溶液[B]を得た。
ル31.3部、キシレン9.5部を仕込み、混合物(a)にか
えて下記の混合物(b)を用いた以外は樹脂製造例1と
同様の方法により樹脂溶液[B]を得た。
混合物(b) キシレン 18 部 スチレン 28.3部 メタクリル酸メチル 7.1部 アクリル酸n−ブチル 32.5部 メタクリル酸 0.3部 ブラクセルFM−1(注1) 31.8部 2,2′−アゾビスイソブチロニトリル 1.8部 (注1)ダイセル化学性:メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル/ε−カプロラクトン=1/1付加物 混合物(b)の滴下終了後、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル0.2部、トルエン3.8部を1時間等速滴下し
た。滴下終了後、110℃で2時間熟成の後、冷却し、キ
シレンで樹脂溶液の固形分を60%に調整した。得られた
樹脂溶液の特性を表1に示す。
シエチル/ε−カプロラクトン=1/1付加物 混合物(b)の滴下終了後、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル0.2部、トルエン3.8部を1時間等速滴下し
た。滴下終了後、110℃で2時間熟成の後、冷却し、キ
シレンで樹脂溶液の固形分を60%に調整した。得られた
樹脂溶液の特性を表1に示す。
実施例1〜4、比較例1〜2 樹脂製造例1及び2で得られた樹脂溶液を表2に示し
た配合で調整した。これを密閉下、60℃で4日間、10日
間および18日間の保存安定性テストを行ない、保存前と
保存後の粘度をB型粘度計を用い23℃において測定し、
保存前に対する保存後の粘度変化率を求め、表3に結果
を示した。
た配合で調整した。これを密閉下、60℃で4日間、10日
間および18日間の保存安定性テストを行ない、保存前と
保存後の粘度をB型粘度計を用い23℃において測定し、
保存前に対する保存後の粘度変化率を求め、表3に結果
を示した。
表3の評価結果から明らかな通り、脱水剤を用いるこ
とにより保存安定性が改善され、更に脱水剤とアルコー
ルを併用することによって保存安定性はより著しく改善
されることが分かる。
とにより保存安定性が改善され、更に脱水剤とアルコー
ルを併用することによって保存安定性はより著しく改善
されることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−225155(JP,A) 特開 昭60−76518(JP,A) 特開 昭57−63352(JP,A) 特開 昭58−136606(JP,A) 特開 平1−141952(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】水酸基価が20〜300mgKOH/gである水酸基を
有する樹脂(A)、アルコキシシラン基含有共重合体
(B)、脱水剤(C)および溶剤(D)からなる組成物
を主成分とする熱硬化性組成物であって、 前記(B)成分が、分子内に重合性不飽和二重結合とア
ルコキシシラン基とを有するアルコキシシランビニルモ
ノマーを共重合して得られたものであり、 前記脱水剤(C)がオルト酢酸メチルであり、 樹脂(A)とアルコキシシラン基含有共重合体(B)と
の割合(ただし重量比)が9/1〜1/9の範囲であり、 脱水促進剤を含有しないことを特徴とする熱硬化性組成
物。 - 【請求項2】水酸基価が20〜300mgKOH/gである水酸基を
有る樹脂(A)、アルコキシシラン基含有共重合体
(B)、脱水剤(C)および溶剤(D)からなる組成物
を主成分とする熱硬化性組成物であって、 前記(B)成分が、分子内に重合性不飽和二重結合とア
ルコキシシラン基とを有するアルコキシシランビニルモ
ノマーを共重合して得られたものであり、 前記脱水剤(C)がオルト酢酸メチルであり、 樹脂(A)とアルコキシシラン基含有共重合体(B)と
の割合(ただし重量比)が9/1〜1/9の範囲であり、 さらに脱水促進剤として有機酸及び無機酸のうちの1種
以上を含有することを特徴とする熱硬化性組成物。 - 【請求項3】水酸基を有する樹脂(A)の数平均分子量
が500〜40,000である特許請求の範囲第1項又は第2項
記載の熱硬化性組成物。 - 【請求項4】アルコキシシラン基含有共重合体(B)が
分子内に重合性不飽和二重結合とアルコキシシラン基を
有するアルコキシシランビニルモノマー単位を5〜90重
量%含むものである特許請求の範囲第1項又は第2項記
載の熱硬化性組成物。 - 【請求項5】溶剤(D)がアルキルアルコールを含むも
のである特許請求の範囲第1項又は第2項記載の熱硬化
性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63226999A JP2926234B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 保存安定性の優れた熱硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63226999A JP2926234B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 保存安定性の優れた熱硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0273861A JPH0273861A (ja) | 1990-03-13 |
JP2926234B2 true JP2926234B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=16853925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63226999A Expired - Fee Related JP2926234B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 保存安定性の優れた熱硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2926234B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5763352A (en) * | 1980-10-04 | 1982-04-16 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | Composition having improved storage stability |
JPS58136606A (ja) * | 1982-02-09 | 1983-08-13 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 安定化された一液組成物 |
JPS58225155A (ja) * | 1982-06-24 | 1983-12-27 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱硬化性樹脂組成物 |
JP2632167B2 (ja) * | 1987-11-30 | 1997-07-23 | 鐘淵化学工業株式会社 | 熱硬化性組成物 |
-
1988
- 1988-09-09 JP JP63226999A patent/JP2926234B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0273861A (ja) | 1990-03-13 |
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