JP2925196B2 - 酸素センサ - Google Patents

酸素センサ

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孝文 鹿嶋
秀男 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、地下室の酸欠事故防止、ボイラなどの燃
焼管理等に使用される限界電流式の酸素センサに関す
る。
「従来の技術」 近年、安定化ジルコニアからなる固体電解質を用いた
限界電流式の酸素センサが実用化されている。
この酸素センサは、第4図に示すように安定化ジルコ
ニア(例えば、ZrO2−8Y2O3)等のイオン導電性を有す
る固体電解質により形成され、かつ中央に上下に貫通す
る気体拡散孔1Aが形成された薄厚なイオン導電体1と、
このイオン導電体1の両面に設けられて、一定のセンサ
監視電圧が印加される多孔質の白金電極2A・2Bと、前記
イオン導電体1の一方側に位置する白金電極2A上にガラ
ス3A・3Aにより接合されたキャップ3と、前記イオン導
電体1を加熱するヒータ4とから構成されている。
なお、上記キャップ3の構成材料としては、例えばジ
ルコニアなどが使用される。
そして、このように構成された酸素センサでは、イオ
ン導電体1内において、酸素ポンピング作用により、気
体拡散孔1Aから取り込まれた酸素がイオンとなって流
れ、このイオン電流の電流値から周囲の酸素濃度が測定
されるようになっている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記のような酸素センサでは、レスポンス
の改善がいくつかなされている。
例えば、使用温度を高めてイオン導電性を向上させた
り、イオン導電体1の各面に位置する電極2A・2Bの多孔
質構造、厚み、成分等の改善がなされている。
しかしながら、このような改善では未だ十分なレスポ
ンス向上がなされたとはいえず、例えば第4図に示す酸
素センサの場合に、酸素濃度を0%から21%に上昇させ
たときにレスポンスは10〜15secの範囲、酸素濃度を21
%から0%に低下させたときにレスポンスは12〜17sec
の範囲であり、レスポンスの向上といった点で改良の余
地が残されていた。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、材料の面から改良してレスポンスの向上を図った酸
素センサの提供を目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するために、本発明では、イオン導
電体の各面に所定の電圧が印加される電極を積層し、気
体拡散孔を通じて取り込んだ試料ガス中の酸素が、酸素
ポンピング作用により固体電解質中をイオンとなって流
れ、このイオン電流の電流値から周囲の酸素濃度が測定
される酸素センサにおいて、前記イオン導電体に積層さ
れた電極の上部位置に、比誘電率が30より小さくかつ誘
電損失の損失角(tanδ)が40×10-4より小さいステア
タイトまたはフォルステライトまたはアルミナのいずれ
かの低誘電性材料と結晶化ガラスとを混合してなるセン
サ構成部材を設けるようにしている。
「作用」 この発明によれば、イオン導電体に積層された電極の
上部位置に低誘電性材料を含有したセンサ構成部材、例
えばジルコニア(比誘電率:30、誘電損失の損失角(tan
δ):40×10-4)より比誘電率の低いアルミナ、ステア
タイト、フォルステライトなどの低誘電性材料を含有し
た充填材、封止材を設けることにより、前記センサ構成
部材の静電容量を小さくすることができ、これにより、
電極内を移動する酸素イオンの損失量を小さくすること
ができる。
「実施例」 本発明の第1実施例を第1図を参照して説明する。な
お、本実施例に示す酸素センサは、「従来の技術」に示
す酸素センサと基本構成が同一であるので、構成を共通
とする箇所に同一符号を付し説明を簡略化する。
まず、本実施例に示す酸素センサが「従来の技術」に
示す酸素センサと構成を異にするのは、イオン導電体1
に積層された白金電極2A上に低誘電性材料を含有したセ
ンサ構成部材10が設けられている点である。
このセンサ構成部材10は、白金電極2A上に設けられた
充填材11と、結晶化ガラスにより形成され、前記充填材
11を全体的に覆う封止材12とから構成されている。
前記充填材11は、比誘電率εが6.0、誘電損失の損失
角(tanδ)が4×10-4であるステアタイト(MgO・SiO2
に近い組成のセラミックス)と、結晶化ガラスとを5:1
の重量比で混合したものである。
なお、前記充填材11に添加されている結晶化ガラスは
単なる充填材として使用しても良く、また、焼成してス
テアタイトの粉末粒子を互いに結合させるバインダとし
て使用しても良い。
そして、このような組成の充填材11を用いた酸素セン
サでは、酸素濃度を0%から21%に上昇させたときにレ
スポンスは3〜5sec、酸素濃度を21%から0%に低下さ
せたときにレスポンスは2〜4secとなり、レスポンスが
大幅に向上したことが実験により確認されている(ヒー
タ4の加熱温度は450℃に設定)。
なお、前記充填材11の成分に、従来使用されていたジ
ルコニア(比誘電率εが30、誘電損失の損失角(tan
δ)が40×10-4)と比較して比誘電率ε、誘電損失の損
失角(tanδ)の低いステアタイトを使用したが、これ
は、前記充填材11の静電容量及び誘電損失を全体的に小
さくすることにより、白金電極2A内を移動する酸素イオ
ンの充填材11に対する損失を小さくすることができ、こ
れにより白金電極2A〜2B間の電流伝達速度の低下を防止
し、レスポンスの向上が図られるからである。
本発明の第2実施例を第2図を参照して説明する。こ
の実施例に示す酸素センサが、第1実施例に示す酸素セ
ンサと構成を異にする点は、イオン導電体1の上部に設
けられたセンサ構成部材13である。
このセンサ構成部材13は、内側に空間部14を有する二
層の封止材15・16により構成されるものであって、内側
に位置する封止材15はジルコニアに結晶化ガラスを例え
ば10:6〜20:1の割合で混合して焼成したものであり、ま
た、外側に位置する封止材16は結晶化ガラスにステアタ
イトを例えば100:3の割合で混合したものである。
なお、前記外側の封止材16に添加したステアタイト
は、第1実施例で示したステアタイトと同様に、ジルコ
ニアと比較して比誘電率ε、誘電損失の損失角(tan
δ)が低いものである。
そして、このように構成された酸素センサでは、酸素
濃度を0%から21%に上昇させたときにレスポンスは7
〜8sec、酸素濃度を21%から0%に低下させたときにレ
スポンスは6〜8secとなり、従来の酸素センサと比較し
てレスポンスが改善されたことが確認された(ヒータ4
の加熱温度は450℃に設定)。
なお、前記封止材15・16の内側には空間部14が形成さ
れているが、この空間部14は(一)まず白金電極2A上に
カーボンその他の有機物を塗布し、(二)更にその上、
前述したように封止材15の原材料である、ジルコニアに
結晶化ガラスを例えば10:6〜20:1の割合で混合したもの
を塗布し、(三)前記カーボンその他の有機物を一定温
度以上で加熱してガス化させることにより得られるもの
である(このときのガスは、加熱することでポーラス体
に形成された封止材15を通じて外部に放出される)。
そして、このように封止材15の内側に空間部14が形成
されたならば、更に、該封止材15の上面に、該封止材15
の全体を覆うように前記封止材16を塗布により設けるよ
うにしている。
本発明の第3実施例を第3図を参照して説明する。こ
の実施例に示す酸素センサが、第2実施例に示す酸素セ
ンサと構成を異にする点は、二層の封止17・18により形
成されたセンサ構成部材19の成分である。
前記センサ構成部材19の内、内側の封止材17は結晶化
ガラスとフォルステライト(2MgO・SiO2)とを1:5の重
量比で混合したものであり、また、外側の封止材18は全
て結晶化ガラスにより構成したものである。
なお、ここで使用したフォルステライトは、比誘電率
εが6、誘電損失の損失角(tanδ)が5×10-4であり
ジルコニアと比較して比誘電率ε、誘電損失の損失角
(tanδ)が低いものである。
そして、このように構成された酸素センサでは、酸素
濃度を0%から21%に上昇させたときにレスポンスは4
〜5sec、酸素濃度を21%から0%に低下させたときにレ
スポンスは3〜5secとなり、従来の酸素センサと比較し
てレスポンスが改善されたことが確認された(ヒータ4
の加熱温度を450℃に設定)。
なお、上記第1実施例〜第3実施例では、センサ構成
部材10・13・19内にステタイト、フォルステライトを添
加したが、ステアタイト、フォルステライトと同様にジ
ルコニアより比誘電率ε、誘電損失の損失角(tanδ)
が低いアルミナを選択しても良い。
また、上記第1実施例〜第3実施例では、センサ構成
部材10・13・19の形状を四角に形成したが、これに限定
されずドーム状に形成しても良い。
また。上記第1実施例〜第3実施例で示す比誘電率
ε、誘電損失の損失角(tanδ)は室温(25℃)により
測定したものである。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、イオ
ン導電体に積層された電極の上部に低誘電性材料を含有
したセンサ構成部材、例えばジルコニアより比誘電率の
低いアルミナ、ステアタイト、フォルステライトなどを
含有した封止材を設けることにより、前記センサ構成部
材の静電容量を小さくすることができ、これにより、電
極内を移動する酸素イオンの損失量を小さくすることが
でき、該電極の電流伝達速度の低下を防止しレスポンス
の向上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の第1実施例〜第3実施例をそ
れぞれ示す正断面図、第4図は従来の酸素センサを示す
正断面図である。 1……イオン導電体、1A……拡散拡散孔、2A・2B……電
極、10・13・19……センサ構成部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 功成 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−263458(JP,A) 特開 平1−214753(JP,A) 特開 平1−265151(JP,A) 実開 平1−102861(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/41

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン導電体の各面に所定の電圧が印加さ
    れる電極を積層し、気体拡散孔を通じて取り込んだ試料
    ガス中の酸素が、酸素ポンピング作用により固体電解質
    中をイオンとなって流れ、このイオン電流の電流値から
    周囲の酸素濃度が測定される酸素センサにおいて、 前記イオン導電体に積層された電極の上部位置に、比誘
    電率が30より小さくかつ誘電損失の損失角(tanδ)が4
    0×10-4より小さいステアタイトまたはフォルステライ
    トまたはアルミナのいずれかの低誘電性材料と結晶化ガ
    ラスとを混合してなるセンサ構成部材が設けられている
    ことを特徴とする酸素センサ。
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