JP2925013B1 - インクジェットプリンター - Google Patents

インクジェットプリンター

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JP2925013B1
JP2925013B1 JP10099566A JP9956698A JP2925013B1 JP 2925013 B1 JP2925013 B1 JP 2925013B1 JP 10099566 A JP10099566 A JP 10099566A JP 9956698 A JP9956698 A JP 9956698A JP 2925013 B1 JP2925013 B1 JP 2925013B1
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4078Printing on textile

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 腰のない柔軟な被記録材に対しても搬送性が
良好で、かつ高精度で安定な画像を印字できるインクジ
ェットプリンターを提供する。 【解決手段】 被記録材を重ね合わせ搬送するキャリヤ
ー及び/又は印字面平面形成装置を有するインクジェッ
トプリンター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材(受像
体)の搬送性に優れたインクジェットプリンターに関
し、さらに詳しくは、被記録材が布帛などの柔軟で腰の
ない材料である時に好適なインクジェットプリンターに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンター(I
J)の展開はめざましく、IJの特徴であるカラー化、
広幅化の容易さと相俟って、広幅(80cm以上)カラ
ープリンターの分野では独壇場の様相を示している。受
像体も多様化し、紙ベース、フイルムベースに加えて布
ベースも加わってきた。しかし受像体の特性面から見る
と、紙、フイルムと布とは俗に言う腰(剛性)が根本的
に異なり前者は硬く、後者は柔らかい。しかるに、従来
のプリンターは、紙ベースの受像体を念頭に置いて設計
されているため受像体の搬送性という面では、紙ベー
ス、フイルムベースの受像体は適用し易いが、布ベース
は適用し難かった。やむなく、布の前処理を施し腰を強
く(硬く)するか、紙と重ねる(場合によっては微粘着
紙との張り合わせる)などの手法で対処するのが一般的
であったが、前者では布の特徴である柔らかさを失い、
後者は工程が煩雑という欠点を抱えていた。又、プリン
ターの広幅化に伴い、ロールのたわみを小さくすること
が必要であり、このため使用するロール径が大きくな
り、プリンター装置の大型化を招くという欠点を抱えて
いた。
【0003】インクジェットプリンターは、X方向に印
字(記録)ヘッドが走行印字(記録)し、Y方向に印字
体(受像体)が送られて描画するのが一般的である。こ
の場合、印字ヘッドと印字体との間隙を小さく且つ印字
体の送りを安定維持することが必要である。特に昨今は
描画速度のアップを目指して一回当たりの走行で描画距
離を大きく採る方法が求められており、広幅、距離の大
きな平面の安定維持が必要になってきた。又、印字体の
多様化に伴い腰の無いテキスタイルの類が加わり、より
一層これらの問題が顕在化してきた。
【0004】図1に示すような従来の単一の搬送ロール
による搬送方式では、無張力下で受像体を送り出す方式
であり、紙、フイルムなどで腰のある場合は、送り精度
はよいが、広幅のように距離が長い場合、印字面の平面
を安定に維持することは困難であり、布帛のような腰の
ない受像体の場合には、送りを安定化させることすら困
難である。図2に示すような直径の大きな搬送ロールを
使用する方式によると、腰のない受像体の送り精度にか
なり改善されるが、充分な精度は得られず、また、腰の
強い厚手の受像体の場合は、搬送ロールに受像体をフィ
ットさせるために、ロール径を大きくしなければなら
ず、装置の大型化を招くという弊害が避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、布帛などの
柔軟で腰のない受像体(被記録材)の搬送性、即ち、搬
送の寸法精度や印字(記録)面の平面性を向上させたイ
ンクジェットプリンターを提供し、さらには、受像体の
広幅化に伴うプリンターの大型化を回避しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、記録ヘ
ッドから記録液滴を吐出飛翔させ、該記録ヘッドと対面
する位置で搬送される被記録材に画像を記録するインク
ジェットプリンターにおいて、被記録材が布帛であり、
前記記録ヘッドに対向する前記布帛の印字面を平面にす
る印字面平面形成手段を有することを特徴とするインク
ジェットプリンターである。
【0007】請求項2の発明は、記録ヘッドから記録液
滴を吐出飛翔させ、該記録ヘッドと対面する位置で搬送
される被記録材に画像を記録するインクジェットプリン
ターにおいて、被記録材を該プリンター内で重ね合わせ
て搬送するキャリヤーを有し、該キャリヤーは被記録材
が画像を記録された後に被記録材と分離されるか又は同
時に巻取られ、かつ反復使用するようになしたことを特
徴とするインクジェットプリンターである。
【0008】請求項3の発明は前記キャリヤーが被記録
材の滑り防止処理が施されたフレキシブルでかつ寸法安
定なフイルム、シート又はネットである請求項2に記載
のインクジェットプリンターである。
【0009】請求項4の発明は、前記キャリヤーが全面
ニップ方式の搬送ロールにより被記録材に重ね合わせて
駆動され、該ロールの駆動系は低バックラッシュ手段で
ある請求項2または3に記載のインクジェットプリンタ
ーである。
【0010】請求項5の発明は、前記搬送ロール、該搬
送ロールの受けロール及び印字面平面形成装置の重力と
張力がステーに集中され、かつバランスさせられている
請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリン
ターである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明におけるキャリヤーは、受
像体に重ね合わせて受像体の搬送が可能であり、フレキ
シブルで寸法安定性があり、張力下で伸縮性が少なく、
反復使用に耐えるシート状のものであれば材質、厚みな
ど特に限定されるものではないが、例えばポリエステル
製のフイルムや該フイルムの片面に微粘着剤をコーティ
ングしたもの、ターポリンなどの樹脂積層布帛、ベル
ト、ネットなどが挙げられる。受像体がフィルムの場合
は、キャリヤーとの密着性を向上させるために、穴を有
し通気性のあるキャリヤーが好ましい。キャリヤーは受
像体が画像を印字された後は、受像体から分離されて、
巻取られるが、通常、巻終えた後は短時間で巻戻されて
反復使用される。また、受像体と重ね合わせたまま巻取
ってもよい。キャリヤーの受像体と接する面は、受像体
とキャリヤーとのずれが生じないように滑り防止加工や
微粘着処理などが施されていることが好ましい。
【0012】本発明における印字面平面形成手段とは、
インクジェット記録ヘッドに対向し、印字直前の受像体
の印字面を少なくとも記録ヘッドの寸法に対応する長さ
(印字距離)を受像体の全幅にわたって平面にするもの
であり、例えば図3に示すようなものである。
【0013】図3は印字面形成装置の一例の縦断面を示
す概略図であるが、L字型のアングル部材3a、高さ調
整部材3b及びスペーサー3cとからなり、かつ各部材
は、少なくともキャリヤーと同じ幅の長さを有し、キャ
リヤーと受像体の腰の強さや印字距離に応じて、部材3
aの平面に対する部材3bの頂点までの差(高さ)を調
整することにより、2つの部材3bの間の距離、即ち、
少なくともスペーサ3cの距離分だけキャリヤーと受像
体の全幅にわたって平面を形成するものである。
【0014】腰があり、剛性が高いキャリヤーほど曲げ
にくく、印字面近傍で急に曲げると、キャリヤーは湾曲
してしまい、印字面付近は側面からみると円弧状を呈し
て直線にはならない。そこで本発明における印字面平面
形成装置は、キャリヤーが印字面に至るまでの区間を特
定の区間に区分けし、前記のキャリヤーが該区間で示す
円弧(弦)の曲率が、段階的に印字面に近づく程小さく
なるようにし、丁度印字面で直線にできるようになした
ものである。
【0015】図3の場合、キャリヤーは、ローラーとの
接触面とL字型アングル3aとの接触面の間で曲げら
れ、さらに該L字型アングル3aとの接触面と部材bと
の接触面との間で曲げられ、それぞれキャリヤーの曲率
が徐々に小さくなるように、ローラ面と部材3aとの高
さの差及び部材3aと部材3bとの高さの差を調整して
いる。
【0016】このように多段階に曲げるようにすること
により(即ち、大きな径のローラで曲げていることにな
り、)、低張力で曲げることができ、かつ低張力で搬送
が可能になるである。また直径の大きなロールを使用し
なくてもよいため、プリンター装置が大型化するのを防
ぐことができる。
【0017】印字面平面形成装置のエッジの直線性の調
整は、平面形成装置とステー間に押し引き装置を設ける
ことにより容易に行うことができる。装置を形成する材
料は、アルミニウムの引抜き加工板やアングルが軽量で
好適であるが、これに限られるものではない。
【0018】プリンターを小型化するためには、搬送ロ
ールをできるだけ小径ロールにすることが必要である
が、この場合、該ロールに加わる張力や重力によるたわ
み防止対策が必要である。搬送ロールは平面形成装置を
用いることによりキャリヤーに加える必要張力を低くす
ることができ、かつ該ロールは直線性の維持にも有用で
ある。キャリヤー及び受像体の幅が広くなると、ロール
の自重たわみが無視できなくなるので、部分的に小幅の
受けロールを配設することが好ましい。受けロールはス
テーに支点を設けることにより装置の簡素化が達成でき
る。また、受けロールは一本方式でもよいが、小幅の複
数本のロールを所定の間隔で並置する複数本方式の方が
搬送ロールの直線性維持のためにより望ましい。
【0019】キャリヤーと受像体とを重ね合わせて搬送
するための送り機構は、全面ニップ方式が好ましい。キ
ャリヤー及び受像体の搬送ロールの駆動系はバックフラ
ッシュの小さいシステムを用いることが好ましい。
【0020】図4に示すように、搬送ロール1、受けロ
ール2、印字面平面形成装置3及びステー6を配設し、
これらに加わる張力、重力による力をステーに集中さ
せ、力のバランスを取ることにより、装置の安定化、小
型化を達成することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。図4に示した各
部材の位置関係で、下記の仕様のインクジェットプリン
ターを製作し、受像体としてポリエステル/綿(65/
35)混のブロード布を用い、受像体の搬送精度、印字
面の平面性、搬送安定性をテストした。なお、前記プリ
ンターにおいて、キャリヤー系を設置せず、印字面平面
形成装置のみを設置した場合についてもテストした。ま
た、比較のために、市販のインクジェットプリンターの
ミマキエンジニヤリング社製のJV−1300及び武藤
工業社製のRV−1300についてもテストした。
【0022】実施例のプリンターの仕様 搬送ロール幅:1550mm 搬送ロール直径:60mm 受けロール直径:30mm 受けロール幅:50mm 記録ヘッド:シャープ社製 印字距離:20mm 印字面と記録ヘッド面との距離:1mm ステー:40×80mm 送り駆動系:オリエンタルモーター社製ステッピングモ
ーター(PK566−NAC) 巻き出し系:オリエンタルモーター社製トルクメーター
(2TK3CGN−A)及びギヤー減速機(2GN12
0K) 巻き取り系:同上
【0023】使用したキャリヤーは、寸法安定性があ
り、張力下で伸縮の少なく、反復使用に耐えるものとし
て、片面にスチックスリップ性を示すアクリル系微粘着
剤をコーティングしたポリエステルフイルムを用いた。
テスト結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、本発明のインク
ジェットプリンターを用いることにより柔軟な布帛で
も、従来のプリンターに比べて搬送精度、搬送安定性が
あり、印字面の平面性も高く、安定した画像を布帛に印
字することができた。印字面平面形成装置のみの場合で
も、安定性にやや劣るが良好な印字性は確認できた。
【0026】
【発明の効果】本発明の印字面平面形成装置を設置した
インクジェットプリンターは、布帛などの腰のない受像
体の場合でも記録ヘッドに対向する面が全幅にわたって
たえず平面を維持されるので、印字性が良好で高品位の
印字が可能であり、さらにキャリヤーを設置することに
より、受像体の搬送精度を高く、かつ安定させることが
でき、特に布帛のインクジェットプリントに好適なプリ
ンターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の一般的な受像体の搬送方式の印字部と
搬送ローラーとの位置関係を示す模式的概略図である。
【図2】 直径の大きな搬送ロールを用いた搬送方式の
印字部と搬送ローラーとの位置関係を示す概略図であ
る。
【図3】 インクジェットプリンターの印字面平面形成
装置の一例の縦断面を示す概略図である。
【図4】 インクジェットプリンターの一例の要部を示
す模式的縦断面図である。
【符号の説明】
1:搬送ロール、2:受けロール、3:印字面平面形成
装置、4:ニップロール、5:ガイドロール、6:ステ
ー、7:キャリヤー、8:被記録材、3a:L字型アン
グル、3b:高さ調整部材、3c:スペーサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 3/04 101Y

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドから記録液滴を吐出飛翔さ
    せ、該記録ヘッドと対面する位置で搬送される被記録材
    に画像を記録するインクジェットプリンターにおいて、
    被記録材が布帛であり、前記記録ヘッドに対向する前記
    布帛の印字面を平面にする印字面平面形成手段を有する
    ことを特徴とするインクジェットプリンター。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドから記録液滴を吐出飛翔さ
    せ、該記録ヘッドと対面する位置で搬送される被記録材
    に画像を記録するインクジェットプリンターにおいて、
    被記録材を該プリンター内で重ね合わせて搬送するキャ
    リヤーを有し、該キャリヤーは被記録材が画像を記録さ
    れた後に被記録材と分離されるか、又は同時に巻取ら
    れ、かつ反復使用するようになしたことを特徴とするイ
    ンクジェットプリンター。
  3. 【請求項3】 前記キャリヤーが被記録材の滑り防止処
    理が施されたフレキシブルでかつ寸法安定なフイルム、
    シート又はネットである請求項2に記載のインクジェッ
    トプリンター。
  4. 【請求項4】 前記キャリヤーが全面ニップ方式の搬送
    ロールにより被記録材と重ね合わせて駆動され、該ロー
    ルの駆動系は低バックラッシュ手段である請求項2また
    は3に記載のインクジェットプリンター。
  5. 【請求項5】 前記搬送ロール、該搬送ロールの受けロ
    ール及び印字面平面形成装置の重力と張力がステーに集
    中され、かつバランスさせられている請求項1〜4のい
    ずれかに記載のインクジェットプリンター。
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JP5843061B2 (ja) * 2011-11-02 2016-01-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェット捺染装置
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