JP2923552B2 - 組織活動データベースの構築方法,それに使用する分析シートの入力方法及び組織活動管理システム - Google Patents

組織活動データベースの構築方法,それに使用する分析シートの入力方法及び組織活動管理システム

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    • Y10S707/99945Object-oriented database structure processing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は組織活動に必要な種
々の事象に関する情報、またはそれによって発生する成
果物の情報等を統合した組織活動データベースの構築方
法,そのために使用する分析シート及び組織活動管理シ
ステムに関する。
【0002】より具体的には、種々の組織活動に際して
の工程(ワークフロー)管理,組織内規定,法的な規制
等を考慮した事象を取り込んで分析し、その結果に従っ
て、種々の組織活動の中で発生する種々の情報を登録す
るための組織活動データベースの構築方法と、そのため
に使用される分析シートと、更にはそのようにして構築
されたオブジェクト指向データベース(OODB:Object-Ori
ented Database) と、従来型のリレーショナルデータベ
ース(RDB:Relational Database) とを統合して、物の面
からの作業状況を把握したり、次の工程を探ったり、関
連する組織, 文書, 人の情報を探ったりすることが可能
な組織活動管理システムに関する。
【0003】
【従来の技術】従来、多くの組織、特に企業においては
物の生産性の向上を目指してデータ処理の効率化,自動
化を推進する目的でコンピュータシステムの導入を図っ
てきた。しかし、そのようなコンピュータシステムの導
入は、一般の定型化された業務、たとえば伝票の処理等
での効率化,自動化には大きな貢献があったが、多くの
非定型的な業務、たとえば研究開発業務等、更には企業
内の事務処理の生産性の向上の面では充分な効果があっ
たとはいえないのが実情である。
【0004】近年、組織活動、特に営利を目的とする企
業活動においてはワークフロー(work flow) と称される
概念が注目されている。ワークフローとは一般に、「組
織内のトランザクション (明確に定義された個々の処
理) を完遂するために、個々のタスク (作業) を結合し
て進めるプロセス」と定義される。
【0005】トランザクションには、日常的に発生し、
且つ標準的な手順に従って処理可能な定型化された業務
と、日常的には発生せず、手順がケースバイケースの非
定型的な業務とがある。前者はたとえば通常の企業活動
に伴う伝票処理のような業務が相当し、プロダクション
ワークフローと称される。後者はたとえば研究開発のよ
うな業務が相当し、アドホックワークフローと称され
る。
【0006】プロダクションワークフローの管理のため
の従来のコンピュータソフトウェアとしてはたとえば、
保険請求業務, 支払い勘定業務等のような反復して頻繁
に発生し、しかも企業にとっては重要な業務を自動化す
る種々のソフトウェアが既に実用化されている。しか
し、アドホックワークフローの管理のためのコンピュー
タソフトウェアとしては、未だ見るべきものが存在しな
いというのが実情である。これは、アドホックワークフ
ロー用のコンピュータソフトウェアを考えた場合、与え
られた業務に必要なプロセスが予め定義されてはおら
ず、個々の作業者の判断によって処理が進められる場合
が多いためである。
【0007】一方、ワークフローを分類する場合、上述
のプロダクションワークフローとアドホックワークフロ
ーという分類の他に、書類中心のワークフローとグルー
プ中心のワークフローという分類が考えられる。書類中
心の業務では、要求される処理は主として書類、または
それを一括したフォルダと称されるワークパッケージに
より処理される。換言すれば、書類中心のワークフロー
においては、一つの書類またはフォルダが複数の作業者
により構成される待ち行列に投入されて順次的に何らか
の処理を受けることにより業務が進行する。これに対し
て、グループ中心のワークフローは、個々人にそれぞれ
が行なうべき作業を指示し、または個々人が行なった作
業を統合するという作業を反復することにより、複数の
作業員で一つの業務を遂行する。
【0008】以上のことから、ワークフローは大きくは
四種類、即ち書類中心のプロダクションワークフロー,
書類中心のアドホックワークフロー, グループ中心のプ
ロダクションワークフロー及びグループ中心のアドホッ
クワークフローに分類される。
【0009】ところで、書類中心のワークフロー管理の
ためには、SGML(Standard Generalized Markup Languag
e:標準一般化マーク付け言語) と称される技術が知られ
ている。これは、1986年にISO8879 として制定されてお
り、電子的な、換言すれば計算機で取り扱える形になっ
た文書を扱うための計算機言語である。なお、このシス
テムは既に日本の特許庁によって採用されており、本明
細書自体もこのシステムに則って作成されている。
【0010】更に、SGMLのサブセットとして、音声, 動
画等のマルチメディアデータを含む文書を扱うためのHT
ML(HyperText Markup Language) も知られている。ハイ
パーテキストとは、文字, 画像, 音声等のデータをオブ
ジェクトとして扱うこと、及びそれらの間に種々のリン
ク付けを行なってアクセス可能にしたソフトウェアであ
り、その記述言語がHTMLである。このHTML形式のファイ
ルは画像, 音声等のデータとリンクさせておくことが可
能になるため、純粋のテキストデータのみならずたとえ
ば図面, 領収書等をそのままビットマップ形式等の画像
データとして取り込んで所謂マルチメディアシステムを
構成すことが可能になる。
【0011】SGMLの考え方は以下の如くである。 ・文書の要素を構造及び内容と、見栄えの要素とに分離
する。 ・文書の構造及び情報内容の表現をSGMLで受持ち、標準
的な文字で表す。 ・文書が有する柔軟性を損なわないようにしつつ、文書
の構造を言語で定義する。
【0012】このような考え方を採ることにより、SGML
には以下のような長所がある。 ・文書を書く人は文書内容そのものを正確に且つわかり
やすくすることに専念出来る。即ち、従来のワードプロ
セッサまたはDTP(Desk Top Publishing)システムでは必
要であった文書を書く際のレイアウトを配慮する必要が
なくなる。
【0013】・好みのワードプロセッサ, エディタ (テ
キストエディタ) を使用して文書を作成することが可能
で、且つ文書内容を変更せずに印刷したり、表示するこ
とが可能。これにより、文書の作成及び出力が特定の機
器, システムに縛られることがなくなる。
【0014】・特に、社内文書及び公式文書、更にはマ
ニュアル等の商品としての文書では、文書の形式の統一
が容易になる。
【0015】・文書化された情報のデータベース化が容
易になる。
【0016】・HTMLを利用すればテキストデータのみな
らず静止画, 動画, 音声まで含めた文書の作成が容易に
なる。
【0017】また一方で企業活動においては、1987年に
ISO9000 として制定された品質管理の規格が知られてい
る。このISO9000 では、「製品そのものの品質」ではな
く、「製品の品質を作り込む手続き」が焦点であり、そ
のためには「トップの品質方針に基づいて、品質システ
ム(品質作り込みの手続き)が書類化され、その書類に
記載されている手続きのとおりに作業が行なわれている
ことを証明する書類が揃っていることが必要」になる。
【0018】このようなISO9000 の実現のためには、必
要な書類を作成し保存する必要があるが、それらの書類
を統一した記述系、たとえばSGMLで作成することは、デ
ータベース化の観点から非常に効果的であることは言う
までもない。
【0019】ところで、一つの組織 (企業) において種
々の情報を電子情報化すること、具体的にはワードプロ
セッサにより処理される文書のためのテキストデータ及
びその文書表記のデータ, CAD/CAM システムにより処理
される図形のためのデータ,写真及びグラフィックスの
ためのラスタデータ等に電子情報化されれば、その企業
の全ての部門間、たとえば設計部門,営業部門,製造部
門,販売部門等の間における種々の書類(文書,図面,
商取引のための伝票等)の交換が電子情報として通信回
線を介して容易に可能になるため、更なる効率化が達成
されることは明らかである。具体的には、たとえば設計
部門で CADにより作成された図面が瞬時に製造部門及び
販売部門へ送られれば、製造装置との兼ね合い, 部品調
達の際の問題点, マーケットリサーチのフィードバック
等の面からの迅速な対応が可能になる。
【0020】そして、上述のような技術的流れからは、
一つの組織内における組織活動の効率化のみなず、他組
織との接触に際しても更なる効率化が求められることは
必然である。即ち、上述の種々の書類(文書,図面,商
取引のための伝票等)を他組織 (他社) との間でも電子
情報として通信回線を介して送受することにより、更な
る効率化が達成されることは明らかである。具体的に
は、たとえばある会社でCADにより作成された図面のデ
ータが通信回線を介して部品専門の会社へ送られれば、
そのデータをたとえばNCマシンにそのまま入力して直ち
に部品の製造を開始することも可能である。
【0021】しかし、上述のような手法を可能とするた
めには、一つの組織内においては勿論のこと、今日では
全世界的規模での電子情報の標準化が必須条件となる。
たとえば、一つの会社内において電子情報を標準化して
設計部門と製造部門とで電子情報の交換を可能にして
も、部品を外注する場合には図面をハードコピーとして
出力した上で外注先に渡す必要が生じる。この場合、部
品の外注先が自国内であるとは限らないため、全世界的
な電子情報の標準化が必要になる。
【0022】このような考え方は既に”CALS”と称され
る概念として提案されており、一部では実用化されてい
る。CALSには種々の要素が含まれており、その定義も定
まっているとは言い難いが、以下の三点が重要な側面と
して考えられている。
【0023】(1) 一組織内の部門間または複数の組織間
において設計図等の技術情報, 報告書等の文書情報, 受
発注に伴って発生する取引情報を電子情報のままでしか
もハードウェアの制約を受けることなしに交換可能な環
境の構築を行なうこと。
【0024】(2) 製品の開発, 設計, その原材料の調
達, 出荷後の保守, 運用までの全ての面において、全関
係者 (組織) が情報を共有すると共に随時利用可能にす
ることにより、全関係者 (組織) があたかも一つの組織
であるかのように機能すること。
【0025】(3) 従来のコンピュータシステムのような
単なる数値データの交換のみならず、画像, 音声等をも
電子情報として交換可能な所謂マルチメディアシステム
であること。
【0026】このようなCALSを実現するための要素とし
ては以下のような、情報の入力及び交換のための標準が
必要である。具体的には、既に触れたSGMLの他にEDI(El
ectronic Data Interchange:電子データ交換の標準、部
分的にEDIFACT としてISO7372 で規定済み),STEP(Stand
ard for The Exchange of Product model data: 製品設
計図データの標準、ISO10303)), CGM(Computer Graphic
s Metafile: 図及びイラスト等のグラフィックスデータ
の貯蓄交換の標準), IGES(Initial Graphics Exchange
Spesifications:CAD/CAMシステムの形状データの標準),
CCITT Group 4(International Telegraph and Telepho
ne Consultative Commitee group 4: グラフィックデー
タの交換のための圧縮技術の標準) 等が既に定められて
いる。
【0027】またその他にも、データベースの統合, セ
キュリティ等も考慮する必要があり、更にたとえば種々
のハードウェア, ソフトウェアを利用して作成された文
書を自動的にSGML形式に変換するソフトウェア等も必要
である。
【0028】このような敢えて言うならば世界的ペーパ
ーレス運動ともいえるCALSが実現すれば、設計, 製造等
の技術関連の業務プロセス全般を自社内の部門のみなら
ず企業の垣根を越えてネットワークで結んで電子情報の
交換を実現することにより、従来は時系列的に行なわれ
ていたマーケッティングリサーチ, 企画, 設計, 部品調
達, 製造, マニュアル作成等を同時並列的におこなうこ
とが可能な所謂CE(Concurrent Engineering:同時進行的
設計) が可能になる。また一方では既に分散化しすぎて
重複機能を有するために非効率化している企業内の複数
の部門を統合する所謂EI(Enterprise Integration:企業
統合) の実現が可能になり、他方では自社の不得意部門
を他社に外注することにより複数の企業で仮想的な一つ
の企業を構成するVC(Virtual Corporation: 仮想企業)
の実現も可能となる。
【0029】一企業内の各プロセスが、また複数の企業
がネットワークで結ばれることにより、営業と製造,設
計と製造, マーケティングと製造はそれぞれ緊密な関係
の下で業務を遂行することが可能になる。ネットワーク
により各部門, 各企業を越えた統合データベースを構築
することも可能である。そして、種々のデータを共有し
つつ各部門, 各企業が業務を進めることにより、無駄の
排除,意志決定の迅速化,業務の高度化(即ち高付加価
値化)が実現する。特に、従来は企画立案,市場開拓,
部門間の意見調整, 他社との折衝等を主たる任務とし、
そのために膨大な書類の作成,交換を行なっていたホワ
イトカラー労働者の生産性が向上し、複数部門間, 複数
企業間にまたがる業務の抜本的改革、所謂ビジネスプロ
セスリエンジニアリングが達成される。
【0030】しかし、上述のようにしてCALSを採用して
書類の管理を一元化してデータベース化したとしても、
従来の書類中心のワークフローの考え方のみでは、アド
ホックワークフローに関しては、単にSGMLを導入したの
みでは解決されない。このような観点から、グループ中
心のワークフローを管理するためのグループウェアと称
されるコンピュータソフトウェアの開発が近年進んでい
る。このグループウェアとは、複数の作業者により行な
われる仕事を効率よく進めるためのコンピュータソフト
ウェアである。
【0031】従来知られているグループウェアとして
は、たとえば同一業務に携わる作業員のスケジュール管
理,ミーティング時間の自動設定,グループリーダから
各グループメンバへの電子メールによる業務上の指示の
自動送達等の機能を有している。換言すれば、 LAN等で
接続された複数の端末間で、従来の電子メールの機能を
利用したプロダクションワークフロー管理を目的として
いる。
【0032】以上の説明から明らかなように、四種類の
ワークフローの内の書類中心の二種類のワークフローの
管理に関しては、既に種々のコンピュータソフトウェア
が実用化されており、更にSGMLのみなずCALSを利用する
ことにより将来は一企業内での全ての書類を統合的に取
り扱うことは容易に可能になる。また、グループ中心の
プロダクションワークフローの管理に関しても、機能的
には充分とは言えないまでもグループウェアと称される
種々のコンピュータソフトウェアが実用化されており、
今後の機能面での充実が期待される。しかし、グループ
中心のアドホックワークフローの管理に関しては、ほと
んど省みられていないというのが実情である。
【0033】たとえば、企業における研究開発業務に関
しては、その企業における作業管理規定,社内規定,法
的な規制 (たとえば医薬品であればGCP:Good Clinical
Practice) 等を考慮した事象を取り込み、その中で発生
する種々のデータをオブジェクト指向データベースに登
録し、物の面からの作業状況を把握したり、次の工程を
探ったり、関連する組織, 文書, 人の情報を探ったりす
ることが業務を遂行する上で必要になる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】このような場合にはグ
ループ中心のアドホックワークフローの管理が必須であ
り、そのためには人の活動に係わる事象をデータベース
化する技術が必要になる。しかし、従来のRDB(Relation
al Database)またはNDB(Network Database) 等のデータ
ベース機能では、各作業の局面での情報の捉え方が異な
るため、データベースの項目間の結び付きが複雑となっ
て必要な情報の抽出が困難であり、そのために実質的に
はシステム化が不可能であった。
【0035】しかし、近年のオブジェクト指向データベ
ース(OODB:Object-Oriented Database) の登場により、
人の活動に係わる事象をデータベース化し、それから関
連する情報を取り出す操作が容易になった。
【0036】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、一例として医薬品の研究開発における作業
管理規定,社内規定,法的な規制(GCP:Good Clinical P
ractice)等を考慮した事象を取り込み、その中で発生す
る種々の情報を基に組織活動を分析し、その結果得られ
る情報をOODBに登録し、物の面からの作業状況を把握し
たり、次の工程を探ったり、関連する組織, 文書, 人の
情報を探ったりすることが可能な組織活動データベース
の構築方法,それに使用する分析シート及び構築された
データベースを使用する組織活動管理システムを提供す
ることを目的とする。これにより、通常の組織活動に必
要な四種類のワークフロー管理、即ち書類中心のプロダ
クションワークフロー, 書類中心のアドホックワークフ
ロー, グループ中心のプロダクションワークフロー及び
グループ中心のアドホックワークフローの管理を統合的
に行なえるようにすることを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明に係る組織活動デ
ータベースの構築方法は、複数のファイルで構成され、
ハードウェア上で稼働するデータベース管理システム
より組織活動を管理するためのデータベースの構築方法
であって、組織活動が人または組織の動作の集合として
第1のファイルに記述された現実モデルに対して、組織
活動を構成する複数の基本概念を頂点とする階層化され
概念を現実モデルが記述された第1のファイルからの
抽出要素とし、それに組織活動で取り扱う複数の事象を
関係付けることにより定義された個々の事象を第2のフ
ァイルに記述し、組織活動に伴う動作を規定する用語と
その用語がとり得る用例とを基本概念と関係付けること
により定義された動作の文型を第3のファイルに記述
し、第2のファイルに記述された事象を第3のファイル
に記述された文型に当て嵌めることにより現実モデルに
対応させて作成した論理モデルを第4のファイルに記述
し、第4のファイルに記述された論理モデルをデータベ
ース管理システムに適合した記述形式に変換することに
より作成された実装モデルを第5のファイルに記述する
ことによりデータベースを構築することを特徴とする。
また、本発明に係る組織活動データベースの構築方法
は、複数のファイルで構成され、ハードウェア上で稼働
するデータベース管理システムにより組織活動を管理す
るためのデータベースの構築方法であって、組織活動で
取り扱う動作の概念を含む複数の概念の定義が第1のフ
ァイルに記述された現実モデルに対して、組織活動を構
成する複数の基本概念を頂点とし、組織活動で取り扱う
全ての概念を階層化することにより定義された個々の概
念を第2のファイルに記述し、組織活動に伴う動作の概
念を規定する動詞の意味とその意味においてその動詞が
とり得る用例とを基本概念で整理,統合して階層化する
ことにより定義された動作の文型を第3のファイルに記
し、第2のファイルに記述された概念を第3のファイ
ルに記述された文型に当て嵌めることにより現実モデル
に対応させて作成した論理モデルを第4のファイルに記
し、第4のファイルに記述された論理モデルをデータ
ベース管理システムに適合した記述形式に変換すること
により作成された実装モデルを第5のファイルに記述
ることによりデータベースを構築することを特徴とす
る。
【0038】また本発明に係る組織活動データベースの
構築方法は、基本概念には少なくとも、人, 組織, 物,
書類, 会合, 事物が含まれることを特徴とする。
【0039】本発明に係る組織活動データベースの構築
方法に使用する分析シートの入力方法は、各基本概念に
関して、それぞれの下位概念との関係を入力するための
項目欄と、それぞれを文型に当て嵌めた関係を入力する
ための項目欄とを少なくとも有する画面を表示し、各項
目欄への入力内容を対応するファイルに記述することを
特徴とする。
【0040】また本発明に係る組織活動データベースの
構築方法に使用する分析シートの入力方法は、少なくと
も、人, 組織, 物, 書類, 会合, 事物の各基本概念に対
応してそれぞれ用意されることを特徴とする。
【0041】本発明に係る組織活動管理システムは、ハ
ードウェア上で稼働するデータベース管理システムによ
り組織活動を管理するための組織活動管理システムであ
って、組織活動が人または組織の動作の集合として記述
された現実モデルに対して、組織活動を構成する複数の
基本概念を頂点として階層化された概念を現実モデルか
らの抽出要素とし、それに組織活動で取り扱う複数の事
象を関係付けることにより個々の事象を定義し、組織活
動に伴う動作を規定する用語とその用語がとり得る用例
とを基本概念と関係付けることにより動作の文型を定義
し、定義された事象を定義された文型に当て嵌めること
により現実モデルに対応する論理モデルを作成し、作成
された論理モデルをデータベース管理システムに適合し
た記述形式に変換して実装モデルを作成することにより
構築された組織活動データベースと、文書に関する情報
を蓄積した文書データベースと、組織活動に関係する工
程の情報を蓄積した工程データベースとを有するコンピ
ュータシステムと、基本概念及び文書,工程のそれぞれ
を上位階層の検索キーとしてコンピュータシステムにア
クセス可能な複数種類の検索機能を有する端末装置とを
備え、コンピュータシステムは組織活動データベース,
文書データベース及び工程データベースを相互に接続し
て管理すべくなしてあり、端末装置は、各検索機能から
検索キーを出力してコンピュータシステムに与えること
により、いずれのデータベースに蓄積された情報に対し
ても任意の順序でアクセス可能になしてあることを特徴
とする。また、本発明に係る組織活動管理システムは、
ハードウェア上で稼働するデータベース管理システムに
より組織活動を管理するための組織活動管理システムで
あって、組織活動で取り扱う動作の概念を含む複数の概
念を定義した現実モデルに対して、組織活動を構成する
複数の基本概念を頂点とし、組織活動で取り扱う全ての
概念を階層化することにより個々の概念を定義し、組織
活動に伴う動作の概念を規定する動詞の意味とその意味
においてその動詞がとり得る用例とを基本概念で整理,
統合して階層化することにより動作の文型を定義し、定
義された概念を定義された文型に当て嵌めることにより
現実モデルに対応する論理モデルを作成し、作成された
論理モデルをデータベース管理システムに適合した記述
形式に変換して実装モデルを作成することにより構築さ
れた組織活動データベースと、文書に関する情報を蓄積
した文書データベースと、組織活動に関係する工程の情
報を蓄積した工程データベースとを有するサーバ環境
と、複数の基本概念及び文書,工程のそれぞれを上位階
層の検索キーとしてデータベース管理システムにアクセ
ス可能な複数種類の検索機能を有するクライアント環境
とを備え、データベース管理システムは組織活動データ
ベース,文書データベース及び工程データベースを相互
に接続して管理すべくなしてあり、クライアント環境
は、各検索機能から検索キーを出力してデータベース管
理システムに与えることにより、いずれのデータベース
に蓄積された情報に対しても任意の順序でアクセス可能
になしてあることを特徴とする。
【0042】また本発明に係る組織活動管理システム
は、基本概念には少なくとも、人, 組織, 物, 書類, 会
合, 事物が含まれることを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。
【0044】まず、オブジェクト指向データベース(Obj
ect-Oriented Database:以下、OODBと言う) を構築する
ために必要なデータモデリング手法、即ち本発明のデー
タベースの構築方法について説明する。なお、本発明で
はオブジェクト指向データ管理システム(Object-Orient
ed Database Management System : OODBMS) を採用して
いる。そこで、最初に図1の模式図を参照して、OODBの
基本的な概念について説明する。
【0045】OODBでは、”オブジェクト”, ”抽象デー
タ型”, ”カプセル化”, ”継承”という四つの概念が
重要である。ここで言うオブジェクトとは、有形である
と無形であるとには拘わらず、人が認知している対象の
ことであり、たとえば図1に示されているように、ある
工程において人が行なう動作等もオブジェクトとして取
り扱われる。
【0046】ここで言う抽象データ型とは、以下の三つ
の概念を組合わせて取り入れたデータ型のことである。
第1は、データ要素の集合と、その操作の一体化 (デー
タ型化) という概念である。第2は、このデータ型から
新たなデータ型を構成する構造化という概念である。第
3は、ユーザから見た仕様及びその実現方式の分離 (抽
象化) という概念である。
【0047】図1に示されている例では、工程という抽
象データ型が示されている。工程は、工程の名称と、そ
の工程で実施される複数の作業(作業群)と、自分自身
のデータ型である工程を下位工程というデータ項目とし
て有するデータ型として定義されている。このような抽
象データ型を採用することにより、モジュール化が徹底
されることになり、データの再利用性及び保守性が向上
する。
【0048】カプセル化とは、メッセージを送ることに
よってのみそのオブジェクトにアクセス可能であり且つ
その機能を用いることが可能であって、そのオブジェク
トがどのようにして実現されているか等の情報を完全に
隠蔽してしまう、所謂情報隠蔽と称される概念である。
【0049】図1に示されている例では、人に対して名
前,生年月日,年齢等が定義されている。従来のリレー
ショナルデータベース(Relational Database: 以下、RD
B と言う) では、文字, 数値で表せる属性としてそれら
が定義されていた。しかしOODBでは、たとえば年齢とい
う属性を生年月日と現在の日付とから随時計算可能な属
性として定義する。換言すれば、OODBでは手続きも一体
として扱うことが可能になる。
【0050】最後に、継承とは、遺伝学上の言葉であっ
て、親(祖先)の体質,性格等が子(子孫)に伝わるこ
とを意味する。図1に示されている例では、報告書は文
書の子であることを示しており、親である文書には、文
書名と格納場所とが定義されている。一方、子である報
告書には、親である文書で定義されているそれらの属性
を再度定義することなしに自身の項目として継承されて
いて利用可能であることを意味する。このような特徴と
従来のデータベース管理システムが有する排他制御また
は同時実行制御等の基本概念とを併せ持つシステムがOO
DBである。
【0051】次に、図2の模式図を参照して、本発明の
システムでOODBのために採用したデータモデリング手法
の基本的な考え方を説明する。
【0052】たとえば企業等のような、複数の人が集ま
って何らかの物を生産する組織における最も基本的な概
念は、人, 物, 資金及び情報の四つである。従って、こ
こでは現実の世界を人・組織と物 (・場所) との相互作
用のモデルとして捉える。そして、そのようなモデルを
人が認知している状態に可及的に近い形で論理的な世
界、即ち計算機で取り扱うことが可能な世界へマッピン
グ (論理モデル化) する。そのような現実世界の論理世
界へのマッピング後の状態を情報と称し、その情報は人
・組織との相互作用としてモデル化される。
【0053】ところで、基本モデルを実現する一つの重
要な概念として、図3の模式図に示されているように、
全ての事象を”点”と”線”とで表現するという考え方
を本発明では採用している。ここで、”点”は概念を表
す言葉であると定義し、”線”は概念が有する内包を表
すものと定義する。
【0054】”点”は概念を表す言葉であると定義さ
れ、具体的には、日常の業務で取り扱われる概念の内の
人, 組織, 物, 書類, 会合, 事物, 動作の7種類を基本
概念として認定する。その他の全ての複合概念はこれら
の基本概念を具象化した概念であると見做せる。従っ
て、全ての概念は上述の7種類の基本概念を頂点とする
グラフ構造として体系化可能である。
【0055】”線”は概念が有する内包を表すものと定
義され、具体的には、”is−a”関係,”部分−全
体”関係,メンバシップ関係及び物理関係を基本的な関
係として採用する。ここで、”is−a”関係は、たと
えば”AはBである”というような、先に説明した抽象
概念と具象概念との関係のことである。”部分−全体”
関係は、たとえば”原料と製品”というような関係であ
る。メンバシップ関係は、ある概念が有する本質的特徴
のことである。物理関係は、概念と概念との結合関係、
所謂グラフ構造のことである。
【0056】以上のような考え方に基づいて、たとえば
企業等の日常の業務で取り扱っている全ての概念を点と
線とでモデル化することが可能になる。
【0057】ところで、企業における日常の業務は、”
何らかの要求 (目的) をどのようにして達成するか (手
段) ”ということの展開である。換言すれば、目的・手
段展開を反復実施して構築されたシステムであると言う
ことが出来る。そのシステムの基本は、”何らかの入力
に対して何らかの処理を施し、何らかの出力を得る”と
いう基本要素の階層構造で構成される。その階層構造の
形成には、抽象化と具象化とが再帰的に適用されてい
る。従って、階層構造の基本要素のモデル化の方法とし
て、DFD(Data Flow Diagram)的な考え方を導入する。以
下ではそのような考え方を DFD風ノードと称し、図4の
模式図に示されているように図式化すことが出来る。
【0058】次に、構造モデルについて説明する。現実
の業務モデルを論理モデル化するということは、換言す
れば計算機で取り扱うことが可能な形式に変換するとい
うことである。人はその情報をソフトウェアを介して操
作することになるが、その意味ではソフトウェアも人に
とっては業務で取り扱っている概念の一つである。その
構造が人の思考と近ければ近い程好ましいことは言うま
でもない。従って、ソフトウェアがどのような構造要因
で構築されているかを明らかにし、これまで説明してき
たモデル化の基本的な考え方の実現方法について以下に
説明する。なお、ソフトウェアは基本的には、オブジェ
クトとメッセージ, 階層及び次元の三つの構造要因から
なる。
【0059】まず、オブジェクトとメッセージについ
て、図5の模式図を参照して説明するが、オブジェクト
そのものに関しては既に説明した。本発明においてはオ
ブジェクトを主体として考える。オブジェクトは、オブ
ジェクトが有する内包と、そのオブジェクトが持つべき
本来の振る舞いとを備えている。従って、オブジェクト
は能動的で主体性を有することになる。また、オブジェ
クトと、人である操作者及び他のオブジェクトとの間の
会話は唯一メッセージを介してのみ行なわれる。このメ
ッセージにより、人と情報としてのオブジェクトとの間
の相互関係の操作が可能である。
【0060】次に、階層について説明するが、そのため
には「内包」と「外延」とについて説明する必要があ
る。「内包」と「外延」とは「概念」に関係する言葉で
ある。即ち、「概念」は「内包」と「外延」とを有す
る。ここで、広辞苑による説明を引用する。
【0061】概念とは、「事物の本質を捉える思考の形
式。事物の本質的な特徴とそれらの関連が概念の内容
(内包)。概念は同一本質をもつ一定範囲の事物(外
延)に適用されるから一般性をもつ。例えば、人という
概念の内包は人の人としての特徴であり、外延はあらゆ
る人々である。しかし、個体(例えばソクラテス)をと
らえる概念(個体概念・単独概念)もある。概念は言語
に表現され、その意味として存在する。概念の成立につ
いては哲学上いろいろの見解があって、経験される多く
の事物に共通の内容をとりだし(抽象)、個々の事物に
のみ属する偶然的な性質をすてる(捨象)ことによると
するのが通常の見解で、これに対立するものが経験から
独立した概念(先天的概念)を認める立場。」
【0062】また内包とは、「概念の適用される範囲
(外延)に属する諸事物が共通に有する徴表(性質)の
全体。形式論理学上は、内包と外延とは、反対の方向に
増減する。例えば、学者という概念は、哲学者・文学者
・科学者・経済学者などの学者の全種類を包括するが、
学者という概念に「哲学研究」という徴表を加えると、
内包はそれだけ増加し、外延は反対に減少する。」
【0063】更に、外延とは、「ある概念の適用される
べき事物の範囲。例えば金属という概念の外延は金・銀
・鋼・鉄などである。」
【0064】概念を表現するのは言葉であり、その言葉
はいかなる文脈上に出現するかによって意味が異なる場
合が多い。その場合には、その言葉で表現される概念は
複数の内包を有することになる。内包が異なればその外
延が異なることになる。業務モデリングではそのような
言葉と概念との内包及び外延をモデル化する必要があ
る。従って、本発明では図6の模式図に示されているよ
うな構造モデルを考える。
【0065】ここで、範疇,集合概念及び個別概念等の
一般概念は先天的概念として認め、本発明では構造モデ
ルの上位概念として位置付け、その概念は継承されると
考える。
【0066】概念の構造は階層構造になっており、その
種類と相互関係は「ソフトウェア生産工学ハンドブッ
ク」によれば、図7の図表に示されているように整理可
能であるとされている。なお、この図7に示されている
種々の概念の意味は、広辞苑によれば以下の如くであ
る。
【0067】範疇:「もっとも一般的な基本概念(例え
ば実体・因果関係・量・質など)。これを存在の基本的
な在り方と考えるもの(アリストテレス)、悟性の先天
的概念と見るもの(カント)など、さまざまな考え方が
ある。(カント:量(単一、数多、全体)・質(実在、
否定、制限)・関係(実体性と偶有性、因果と依存、相
互作用)・様相(可能と不可能、現実性と非現実性、必
然と偶然))。」
【0068】集合(数学):「物のあつまりで、任意の
物がこれに属するかどうか、およびこれに属する二つの
物(集合の元、或いは要素)が等しいか等しくないかと
いうことを判別し得る明確な標準のあるものをいう。」
【0069】集合概念:「個物の集合を全体として指す
概念。例えば、学級・聴衆・星座など。しかし、学級な
ども、それに属する各個の生徒に関しては集合概念であ
るが、多くの学級のそれぞれを意味する場合は個別概念
となる。」
【0070】個別概念:「集合概念に対し、それの内包
する個体に同一の意義を以て適用し得る一般概念。たと
えば、人・家など。」
【0071】一般概念:「意味を変えずに数多くの事物
に共通し得る概念。書籍・人間など。」
【0072】交差概念:「それぞれの外延の一部が重な
りあっている概念。たとえば、学者と教育者など。」
【0073】相対概念:「他の概念の関係が特に深く、
それらとの比較によって意義が一層明らかになるような
概念。昼と夜、天と地など。←→絶対概念。」
【0074】選言的概念:「同一類に属する概念で、そ
の外延が少しも交差せず、全く分離しているも。たとえ
ば、赤・黒・白、三角形・四角形など。」
【0075】矛盾概念:「一方が直接に他方の否定であ
り、中間的なものを容れないような概念(例、有と無、
人間と非人間)。単に量的な相対的差別(例、賢と愚)
の反対概念との区別を要する。矛盾概念のうち、ある性
質を肯定的に意味するのが、積極的(肯定)概念(例、
有・人間)。」
【0076】反対概念:「ある類概念に従属する概念の
うち、その内包から見て最大の差異をもつ概念。例えば
大・小、美・醜などで、その内に第三者(大でも小でも
ない類)を容れ得るのが特色。」
【0077】等値概念:「考察の観点が異なるために、
内包は一致しないが外延においては全く一致する概念。
例えば「刀」と「武士の魂」、「書物」と「精神の結
晶」とは等値概念。」
【0078】同一概念:「言語形式は異なるが内包およ
び外延の全く同じ概念。例えば、父母と両親、等辺三角
形と等角三角形。」
【0079】単独概念:「ある個体を表す概念。例え
ば、「この机」、「源氏物語の作者」など。(単一概
念、固定概念)」
【0080】ところで、人は空間と時間という二つの次
元の中で活動している。従って、人が中心をなす業務の
ワークフローをモデル化する場合に、前述の7種類の基
本概念を頂点とした概念モデルを、概念モデルのサブモ
デルである空間,時間及び時空間概念のモデルにモデル
化することが非常に重要になる。本発明では、空間モデ
ルでは時間概念を持たない複雑な複合概念を取り扱い、
時間モデルでは順序関係,状態遷移等の時間概念を取り
扱う。また、時空間モデルでは空間概念と時間概念との
双方を意識した対象を取り扱う。
【0081】図8の模式図に示されているように、本発
明では、前述の7種類の基本概念の内の、人,組織,
物,文書,会合,事物の6種類の概念モデルを空間モデ
ルとしてモデル化し、動作の概念モデルを時間モデルと
してモデル化する。空間モデルと時間モデルとの間の相
互作用は、動作の入出力としての関係と、文の基本形式
である所謂5W1H(When, Where, Who, What, Why, How)の
文形式により表すことによりモデル化することが可能で
ある。
【0082】また、本発明では、時空間モデルと時間モ
デルとの間の境界は曖昧であって明確には区分できない
ものと考える。その理由は、動作のネットワークのある
集合を取り出してそれに対して命名したものが時間モデ
ルで取り扱われる概念であると考えられるからである。
通常、それらは作業単位、または業務等という概念で取
り扱われる。またそれは、人が置かれた状況において必
要な時間モデルに対する見方として捉えることが可能で
ある。そのようなフレキシブルな見方が出来るようにす
るためにも、時間と時空間との境界を曖昧に取り扱うこ
とを可能にしておくことが重要である。
【0083】次に、データベース構造について説明す
る。先に説明した内包と外延との関係を現在利用可能な
DBMS (データベース管理システム) のデータ管理機構に
マッピングすると、図9の模式図に示されているように
なる。具体的には、内包は概念スキーマに、外延/内包
は概念モデルに、外延は具象モデルに、内包 (技術上の
制約)は具象スキーマにそれぞれ対応する。
【0084】ここで、具象データベースにおける具象ス
キーマは、上述の既存技術における制約上、実装しなけ
ればならないスキーマであるが、意味的には存在しなく
てもよいスキーマである。また、抽象的な事象を管理す
ることを目的とするのが抽象データベースであり、その
概念の具体値を管理することを目的とするのが具象スキ
ーマである。概念スキーマは、概念モデルを構築するた
めに本発明において提供されるモデルである。そのモデ
ルに従って、業務で取り扱われる概念をデータとして蓄
積する領域が概念モデルである。その概念モデルは、論
理的には具象モデルとして蓄積される具象モデルの内包
となる。しかし、現在の技術上の制約により、現実的に
は具象モデルを管理するスキーマが必要であり、それが
具象スキーマである。概念モデルから具象スキーマを生
成するためには、一定のルールが必要であるが、そのル
ールはデータベースに実装されるアプリケーションソフ
トウェアに依存する。従って本発明では、概念モデルを
具象スキーマへ変換することを、実装モデルの作成フェ
ーズと定義する。
【0085】次に、以上のような考え方に基づいて本発
明のデータベースの構築方法、即ちモデリング手順につ
いて説明するが、まずその前提となる各モデルを構成す
るためには、OODBに登録するために統一した表現を採用
する必要がある。本発明ではそのような表現を正規表現
と称し、前述の7種類の基本概念、即ち人,組織,物,
文書,会合,事物及び動作のそれぞれの概念モデルを構
成するための正規表現を規定し、それに従って分析シー
トに記入することにより、各概念モデルのOODBへの登録
を容易にする。
【0086】しかしそのためには、概念の管理を行なう
必要がある。以下、具体的に説明する。まず、文の意
味、即ち文脈の管理について説明する。文脈の管理は動
詞を中心として、換言すれば前述の7種類の基本概念の
内の動作の概念を中心として管理される。
【0087】概念を表現するのは言葉であり、その言葉
はどのような文脈上に出現するかによって意味が異なる
可能性がある。即ち、それぞれの言葉が複数の内包を有
することになる。内包が異なれば、その言葉の外延も異
なることになる。一例として、動作の一つである”入れ
る”について考える。
【0088】文例1:母は、ビールを冷蔵庫に入れた。 文例2:友人は娘を一流企業に入れた。
【0089】「日本語基本動詞用法辞典」に記載されて
いる動詞”入れる”の14種類の活用法を図10の図表に示
す。上述の二つの文例を動詞”入れる”と意味的,統語
的に結び付く要素の配列に当て嵌めると以下のようにな
る。
【0090】文例1:「母. 人」は、「ビール. 物」を
(xx. 所から) 「冷蔵庫. 所」に入れた。 文例2:「友人. 人」は「娘・人」を「一流企業. 組
織」に入れた。
【0091】ここで、文例1は図10に示されている用法
2をとり、外部からある場所の内部へ移動させることを
意味する。文例2は用法3をとり、集団・組織・分類に
属させることを意味している。このように、一つの動詞
であっても種々の意味で使用される場合がある。同様
に、人, 物, 組織等もその置かれた文脈においては内包
が異なることがあると考えられる (等値概念) 。従っ
て、概念を定義する場合には、日常業務において使用さ
れている言葉の意味をその用法と共に意味 (文脈)とし
て管理できるようにしておくことが重要である。
【0092】概念の管理構造は以下のように考えられ
る。即ち、範疇及び集合概念または個別概念等の一般概
念は、先天的概念として本発明では上位概念として位置
付けし、その概念は継承されると考える。従って、 ・概念を表現する言葉は点として管理する。 ・言葉は、その出現する文脈を複数有することが出来
る。 ・文脈は、その文脈上に出現した言葉の内包を唯一有す
ることが出来る。 ・内包は、事物の本質的な特徴とそれらの関係を複数有
することが出来る。
【0093】内包は、事物の本質的な特徴とそれらの関
係を複数有することが出来ると定義されている。更に、
本質的特徴と関係について定義すると以下のようにな
る。本質的特徴とは、連続量として表される内包を定義
する概念のことである。従って、その概念の個体が出現
した場合、構造的に文字・数値を値として有する概念が
取り扱われる。関係とは、離散量として表される内包を
定義する概念を言う。従って、その概念の個体が出現し
た場合、構造的に文字・数値以外を値として有する概念
が取り扱われる。
【0094】概念の内容が内包であり、その内包が異な
ればその概念が適用される外延が異なる。概念モデルは
一義的に概念スキーマの外延である。従って、ここで定
義する外延の管理は、内包である概念モデルとその外延
である個体との間の関係である。
【0095】具象としての個体を管理するためには、現
実の技術上の制約により仮想的な内包を定義している具
象スキーマを定義する。また、具象スキーマに定義され
る概念を仮想概念(VC:Virtual Concept)と呼ぶ。このVC
が現実的には外延である個体を管理している。従って、
概念モデルで定義される内包は、VCを管理する機構を有
することにより間接的に外延を管理出来ることになる。
【0096】線は、概念間における関係を取り扱うため
の構造とする。概念間に存在する関係は、基本的にグラ
フ構造をなしているものと考える。従って、以下のよう
に関係の構造が定義される。
【0097】”is−a”関係とは、概念の上位−下位
関係を取り扱う構造のことである。上位概念とは、概念
が外延に関して包括・被包括の関係にあるときに、包括
する方の概念を言う。また、下位概念とは、包括される
方の概念を言う。このような概念の形成は、抽象化と具
象化との操作によって組み立てられる。
【0098】抽象化とは、事物の細部を無視して本質的
な特徴、または共通の特徴を抽出することであり、具象
化事物の特徴をこれが使用され認識される環境,状況に
適合させるべく詳細化することである。これらの概念を
内包として有する関係を”is−a”関係と定義す
る。”is−a”関係において必要な管理機構を以下に
定義する。
【0099】先に、言葉には複数の内包を定義可能であ
るとした。従って、ある概念の上位・下位概念を特定す
る場合、その内包を値として有することにする。また、
上位概念は単一の値しかとり得ず、下位概念は複数の値
をとり得るものとする。従って、下位から上位を見た場
合、途中で枝分かれは発生しない。ある特定の内包に限
れば、純粋に類として分別可能とする。
【0100】先に、継承とは上位概念として指定された
内包をその概念が受け継ぐことであるとした。従って、
ある概念の内包を参照した場合、最上位概念に辿り着く
まで継承の動作が反復される。本発明においては、前述
の如く、人,組織,物,文書,会合,事物及び動作の七
種類が最上位の概念として位置づけられている。即ち、
上述の七種類の概念は継承機構のターミネータとして機
能する。
【0101】”部分−全体”関係とは、あるオブジェク
トが複数(2以上)の要素としてのオブジェクトから構
成されている関係を言う。各要素は全体の部分である。
また、各要素は更に”全体−部分”関係を有することも
可能である。
【0102】以下、以上のような考え方に基づいて本発
明の組織活動データベースの構築方法について具体的に
説明する。
【0103】たとえば、一般事務処理において業務とし
て取り扱われる仕事は、(1) 他人への連絡のために連絡
書を作成する、(2) 仕事の結果を報告するために報告書
を作成する、(3) 商品を納品した場合は納品書を作成し
て発行する、(4) 商品を受け取った場合は受領書を発行
する、というように書類を媒介として、または仕事の記
録を書類として残すことにより行なわれる。
【0104】また、仕事の手順、または仕事で使用する
書類(伝票,報告書,連絡書等)の書き方は予めたとえ
ば、業務マニュアル,職務分掌,作業指示書等の形でマ
ニュアル化されているのが普通である。従って、そのよ
うな前提に立てば、対象業務の業務モデルに必要な情報
は、これらの既存資料を活用することにより、充分な量
が得られる。このような観点から本発明では、業務モデ
ルの7種類の基本概念、即ち人,組織,物,文書,会
合,事物及び動作のそれぞれの概念モデルについて既存
資料から以下のような情報をそれぞれに対応した分析シ
ートを使用して収集する。
【0105】分析シートは、業務モデルを構成する基本
である七種類の概念、即ち人,組織,物,文書,会合,
事物及び動作(これらを総称して以下では基本軸と言
う)それぞれに用意されている。各分析シートの表項目
は、たとえば後述する図20に示されている動作シートの
例、または後述する図25に示されている書類シートの例
のように、その基本軸それぞれの記述される言葉が有す
る内包が取り得る関係を示している。従って、分析シー
トの各セルには、具体的な名称と共にその関係先の名称
を記述するように構成されている。
【0106】各基本軸の内包は以下の各図表に示されて
いるようになる。各図表においては、内包が有する関
係,モデルを引き出すための既存資料,収集すべき情報
がまとめられている。なお、各図表中「収集すべき情
報」の記述については、いずれの基本要素の情報を収集
すればよいかを明確に示すために、各項目の後にたとえ
ば、「.人」(人の場合)、または「.動作」(動作の
場合)というような識別子を付与して表現する。
【0107】まず、人についてその内包を示す図11及び
図12の図表を参照して説明する。人とは、「ある役割を
有する人」という概念を示す。固有名詞としての人名は
「役割を有する人」の実例(instance)として取り扱う。 たとえば、職業に関して:英語教師、医師、大工等 組織の構成員:開発部部員、社員等 その他 :患者、女性、男性、既婚者等
【0108】図11及び図12の図表には、人モデルの分
類,人モデルを引き出すために利用可能な既存資料,そ
れから収集すべき情報が一覧の形で示されている。人シ
ートの具体的な記入手順は、図13の図表に示されている
通りである。なお、図13には個人シートの記入手順も示
されている。これは、人と個人とを区別する必要がある
場合に、人シートの内容に加えて用意される。
【0109】次に、組織についてその内包を示す図14の
図表を参照して説明する。組織を捉える手法としては二
つのアプローチが考えられる。一つは、組織体系に焦点
をあてた手法であり、他は組織を構成する人と、その態
度, 動機, 行動等に焦点を当てた手法である。本発明で
は前者を採用し、後者は他のモデルで表現する。
【0110】図14の図表には、組織モデルの分類,組織
モデルを引き出すために利用可能な既存資料,それから
収集すべき情報が一覧の形で示されている。組織シート
の具体的な記入手順は、図15の図表に示されている通り
である。
【0111】次に、物についてその内包を示す図16の図
表を参照して説明する。物とは、現実世界の手に触れる
モノ及びそれらの総称である。ここでは、「建物」,
「書類」を除くモノを対象とする。
【0112】図16の図表には、物モデルの分類,物モデ
ルを引き出すために利用可能な既存資料,それから収集
すべき情報が一覧の形で示されている。物シートの具体
的な記入手順は、図17の図表に示されている通りであ
る。
【0113】次に、動作についてその内包を示す図18及
び図19の図表を参照して説明する。動作モデルを引き出
すための対象資料としては以下の二種類が考えられる。 ・動作の順序関係, 条件を記述した資料 ・動作の具体的内容 (誰が、何を、どのようにして:所
謂5W1Hに相当) を記述した資料
【0114】これらに相当する資料は業務マニュアル,
職務基準書等に相当する。但し、以下の説明では「業務
マニュアル」として一括して扱う。
【0115】動作モデルについて収集する情報として
は、動作モデルを記述するルールとして日本語文法の基
本形式である所謂5W1Hを採用する。動作シートの具体的
な記入例は、図20の模式図に示されている通りである。
【0116】次に、会合についてその内包を示す図21の
図表を参照して説明する。会合モデルを引き出すための
対象資料としては以下の二種類が考えられる。 ・会合の案内書, 議事録 (会合の名称, 構成メンバ等を
引き出す) ・業務マニュアルの会合の手順 (会合の目的, 開催手続
き, 開催の条件, 他の動作との前後関係
【0117】会合モデルとは、「それまでは別々の作業
をしていた複数の人が突然集まって話し合う」というモ
デルであり、会合そのもの (目的, メンバ, 開催時期,
条件) の他に、会合を行なうための手続き作業 (申請手
続き, 会議案内) と、会合が終わった後の事後作業 (議
事録作成, 回覧, 会合の成果報告) 等が含まれる。ま
た、一連の複合動作 (たとえば治験) の中の「承認」,
「決裁」の役割を持って開催されている。このような場
合は、会合の前の動作及び後の動作が必ず存在し、動
作, 会合順序が会社の業務として決められている。
【0118】図21の図表には、会合モデルの分類,会合
モデルを引き出すために利用可能な既存資料,それから
収集すべき情報が一覧の形で示されている。会合シート
の具体的な記入手順は、図22の図表に示されている通り
である。
【0119】次に、書類についてその内包を示す図23の
図表を参照して説明する。書類モデルは以下の二つの意
味を有している。第1は、人,組織, もの, 動作, 会合
の情報モデルとしての書類である。この場合には、書類
のデータ項目として人,組織, もの, 動作, 会合が情報
化されている。従って、情報モデルの作成の参考資料と
して利用出来る。第2は、物としての書類である。この
場合には、書類の作成から廃棄までのものの利用, 管理
のプロセスがある。
【0120】図23の図表には、書類モデルの分類,書類
モデルを引き出すために利用可能な既存資料,それから
収集すべき情報が一覧の形で示されている。具体的な書
類シートの記入手順は、図24の図表に示されている通り
である。作業名シートの各データ項目との関係を示す項
目名シートも併せて使用される。なお、書類シートの記
入例を図25の模式図に示す。
【0121】次に、事物についてその内包を示す図26の
図表を参照して説明する。事物モデルは「もの」の概念
と「こと」の概念との集合である。更に、「もの」を有
形物, 「こと」を無形物と定義する。ここでの事物は、
他の六つの基本軸の概念は含まず、それら以外の全ての
事物を対象とする。
【0122】図26の図表には、事物モデルの分類,事物
モデルを引き出すために利用可能な既存資料,それから
収集すべき情報が一覧の形で示されている。具体的な事
物シートの記入手順は、図27の図表に示されている通り
である。
【0123】最後に、業務の単位である作業について、
それぞれの作業名を登録する必要があるので、作業名シ
ートの記入手順及び記入ルールについて説明する。具体
的には、図28及び図29の図表に示されているように、作
業名シートの記入手順は以下の如くである。
【0124】(1) 作業標準のテキストファイルから、ペ
ージ番号, 業務名, 作業名 (作業の記述文),担当部署名
を手作業で抜き出し、元データを作成する。 (2) ソフトウェア処理によって作業番号を付与する。 (3) 作業名は単文であることを前提としてソフトウェア
処理によって動詞を抜き出す。 (4) ソフトウェア処理によって、動詞別の記入ルールを
考慮したシートへ変換する。 (5) 記入ルールに従って、手作業で必要事項をシートに
記入する。
【0125】以下に、本発明の組織活動データベースの
構築方法、即ちモデリング手順について、それを模式的
に示す図30の模式図を参照して具体的に説明する。モデ
リング手順は大きく分けて5フェーズ,6ステップに区
分される。最初のフェーズは、業務で取り扱う概念を定
義した現実モデルを作成する第1フェーズF1である。具
体的には、何らかの記述系を用いて記述された書類(以
下、「書類」には既に電子情報化された情報及び紙上に
記述または印刷された情報を含む)が収集され、または
作成される。収集される書類としては、たとえば社内手
続き集, 社内規則, 法文, 伝票等である。
【0126】次は、第1フェーズF1において作成された
現実モデルを前述の7種類の概念をドメインとしたドメ
イン分析を行なうフェーズF2-1と、動作モデルを中心と
した関係を抽出するための文型分析を行なうフェーズF2
-1である。これらの二つのフェーズ、即ちドメイン分析
(F2-1)と文型分析(F2-1)とは相互に補完し、且つ検証し
つつ行なわれる。
【0127】文型分析では、第1フェーズF1において収
集され、または作成された書類を対象として、前述した
如き5W1Hの文法規則により動詞が階層化されて文脈が定
義される。具体的には、前述の図18及び図19の図表に示
されている動作の内包に対応して図20に示されているよ
うに動作シートの各項目欄を記述する。なお、図20には
現実の紙のシートに記述した場合の例が示されている
が、図31の模式図に示されているように、後述の本発明
の組織活動管理システム (図45, 図46参照) の端末5を
操作することにより、電子情報として直接システムに入
力することも勿論可能である。
【0128】なお、この端末5上で動作シートを入力す
る場合の登録処理手順を図32のフローチャートに示す。
まず、この動作シートを入力するための画面が表示され
ると、予めシステムに蓄積されている分析対象の複数の
データ (文) の内から一件のデータが取り出される (ス
テップS11)。同時に、そのデータの文が文素単位に切り
出され、動詞をキーとしてデータベースから一致する文
型候補が検索される (ステップS12)。その後、動作番
号, 文, 動詞, 文型, 必須文素であるか否かを示すマー
ク及び文素の値等が図31に示されているように端末5の
画面に表示される(ステップS13)。
【0129】ここで、オペレータは端末5の画面上の各
表示項目を確認し、必要であれば修正を行ない (ステッ
プS14)、更に登録処理を指示する。これに対応して、指
定値がドメインに存在するか否かがチェックされ (ステ
ップS15)、存在すれば、即ちステップS15 において”YE
S ”であればデータベースに登録される (ステップS1
7)。ステップS15 において”NO”であればドメインに登
録するか否かがオペレータに対して問い合わされる (ス
テップS18)。オペレータが登録を再度指示した場合に
は、そのままデータベースに登録され (ステップS17)、
オペレータが登録の指示を行なわない場合にはステップ
S14 へ処理が戻される。
【0130】一方、ドメイン分析では、第1フェーズF1
において収集され、または作成された書類を対象とし
て、それに含まれる前述した如き七種類の概念の内の動
作を除く六種類の概念、換言すれば言葉が階層化されて
定義される。具体的には、たとえば書類に関しては、前
述の図24の図表に示されている書類シートの記入手順に
従って図25に示されているように書類シートの各項目欄
を記述する。なお、図25には現実の紙のシートに記述し
た場合の例が示されているが、図33の模式図に示されて
いるように、後述の本発明の組織活動管理システムの端
末5を操作することにより、電子データとして直接シス
テムに入力することも勿論可能である。
【0131】なお、同様に、人シートの端末5への入力
例を図34の模式図に、組織シートの端末5への入力例を
図35の模式図に、事物シートの端末5への入力例を図36
の模式図に、会合シートの端末5への入力例を図37の模
式図に、物シートの端末5への入力例を図38の模式図に
それぞれ示す。
【0132】これらのドメイン分析のための各シートを
端末5上で入力する場合の登録処理手順を図39のフロー
チャートに示す。まず、このドメインシートを入力する
ための画面が表示されると、オペレータは各項目の値を
入力した上で登録を指示する(ステップS21)。これによ
り、入力された値が既定のドメインに存在するか否かが
チェックされ (ステップS22)、存在すれば、即ちステッ
プS22 において”YES”であればデータベースに登録さ
れる (ステップS24)。ステップS22 において”NO”であ
ればドメインに登録するか否かがオペレータに対して問
い合わされる (ステップS23)。オペレータが登録を再度
指示した場合には、そのままデータベースに登録され
(ステップS24)、オペレータが登録の指示を行なわない
場合にはステップS21 へ処理が戻される。
【0133】上述のようにして登録された各シートの内
容は勿論のことであるが後刻において変更可能である。
図40はそのようなシート情報の変更のための処理手順を
示すフローチャートである。まず、ドメインシートを入
力するための画面が表示されると、オペレータは番号等
の値を指定することにより変更対象を検索する (ステッ
プS31)。検索されたシートに対して、オペレータが必要
な値の変更を行なった上で再登録を指示する (ステップ
S32)。これにより、新たに入力された値が既定のドメイ
ンに存在するか否かがチェックされ (ステップS33)、存
在すれば、即ちステップS33 において”YES ”であれば
データベースに登録される (ステップS35)。ステップS3
3 において”NO”であればドメインに登録するか否かが
オペレータに対して問い合わされる (ステップS34)。オ
ペレータが登録を再度指示した場合には、そのままデー
タベースに登録され (ステップS35)、オペレータが登録
の指示を行なわない場合にはステップS32 へ処理が戻さ
れる。
【0134】また、上述のようにして各シートの内容は
往々にして変更されることが普通であるが、変更履歴を
参照することも勿論可能である。図41はそのような各シ
ートの履歴を参照するための処理手順を示すフローチャ
ートであり、また図42は端末5の表示画面の模式図であ
る。まず、ドメインシートを入力するための画面が表示
されると、オペレータは番号等の値を指定することによ
り参照対象を検索する(ステップS41)。検索されたシー
トが端末5に表示されると、図42に示されているように
履歴リストが併せて表示される。オペレータがこの履歴
リスト中のいずれかの履歴 (変更が行なわれた日付、換
言すればバージョン) を指定すると (ステップS42)、対
応するバージョンのシートが図42のように表示される。
【0135】たとえば、収集された社内規則に「出張者
は精算書を提出する。」とあった場合、「出張者」が人
の下位概念として、「精算書」が書類の下位概念である
伝票の更に下位概念としてそれぞれドメイン分析され、
「提出する」が動作の概念として前述の動作シート中の
いずれの文型に相当するかが文型分析される。この場
合、「出張者」の氏名は「精算書」を提出した人として
特定出来るので、前述の人シートに記載されているデー
タに当て嵌めることが出来る。「精算書」に関しても同
様である。
【0136】上述の二つの分析(F2-1, F2-2)により整理
された概念を統合するフェーズが論理モデルを作成する
第3フェーズF3である。この第3フェーズF3により、図
43の模式図に示されているような論理モデルが作成され
る。この段階で作成される論理モデルを検証し、矛盾が
発見された場合には、現実モデルの見直し(1) 、または
ドメイン分析(2-1) と文型分析(2-1) とのフェーズに戻
る。たとえば、文型分析の結果、人としての「提出者」
であるべき部分に書類としての「精算書」が入力されて
いたような場合、または文書の下位概念に「精算書」が
登録されていないような場合、更には文書の下位概念で
ある「伝票」に「精算書」が登録されていないような場
合等が相当する。
【0137】検証が終了した論理モデル(3) を特定のDB
MS (データベース管理システム) に適合した記述形式に
変換する作業が実装モデルを作成する第4フェーズF4で
ある。更に、実装モデルをハードウェアの実行性能及び
資源性能等の観点から評価を行ない、必要があれば最適
化のための第5フェーズF5が実施される。これらのフェ
ーズは本発明に特徴的な処理ではなく、データベース構
築、またはコンピュータシステム構築の際には必須の処
理である。
【0138】以上の手順を経ることにより、ワークフロ
ーを考慮した本発明のOODB (オブジェクト指向データベ
ース) が構築される。
【0139】以上に、本発明のデータベースの構築方
法、より具体的にはオブジェクト指向データベース(OOD
B)のデータモデリングの手法及びそれに使用される分析
シートについて説明したが、以下では上述のようにして
構築されたOODBを使用した組織活動管理システムについ
て説明する。なお、以下の実施の形態においては、薬品
製造事業に対する適用例について説明する。具体的に
は、医薬品の研究開発における作業管理,社内規定,法
的な規制(GCP:Good Clinical Practice)等を考慮した事
象を取り込み、その中で発生する種々のデータがOODBに
登録されている。そして、物の面からの作業状況を把握
したり、次の工程を探ったりというような所謂ワークフ
ロー管理を行なったり、関連する組織, 文書, 人の情報
を探ったりすることが可能なシステムとして本発明の組
織活動管理システムが構成されている。
【0140】図44は前述したデータモデリング手法によ
りオブジェクト指向データベース化されたモデルを示す
模式図である。組織における活動資源の基本概念は人,
物,資金及び情報であることは前述した。これらの概念
のモデル化を行なう場合、人が何らかの行動を行なった
際に発生するのが資金と考えることが出来る。従って、
基本的なモデルの枠組みとしては、対象領域を人,物,
資金及び情報並びに人の行動という関係で捉える。
【0141】ところで、組織活動においては人の作業は
組織の上で行なわれるが、これに対して法人,組織,組
織のノードとしての部署,動的で組織横断的なプロジェ
クト,更には委員会,役(役職,役割等)等の順に階層
化してモデル化されている。換言すれば、人は役割を通
じて組織に関係付けられているという関係で考えられて
いる。
【0142】一方、作業側のモデルは、プロジェクト管
理で用いられているネットワークを採用し、大まかにフ
ェーズ,治験,作業グループ,作業等の順に階層化され
てモデル化されている。
【0143】更に、作業フロー中に種々の文書を関係付
けることにより、文書自身の構造以外の観点、たとえば
作業フロー等の面からの検索も可能に構成されている。
【0144】図45は本発明に係る組織活動管理システム
の全体概念を示す模式的な機能ブロック図である。図45
において、参照符号10はサーバ環境を示しており、事象
を対象とする事象データベース(DB)11, 文書を対象とす
る文書データベース(DB)12,工程(スケジュール)を対
象とする工程データベース(DB)13等のデータベース機能
と、既存のRDB 14とで主として構成されている。なお、
事象データベース11,文書データベース12及び工程デー
タベース13は前述の本発明のデータモデリング手法によ
り構築されたOODBで構成されている。
【0145】また、参照符号20はクライアント環境を示
しており、主として事象データベース11, 文書データベ
ース12及び工程データベース13をオペレータが検索する
ために使用される。たとえば、人事に関する情報をオペ
レータが見たい場合には、人,組織,物,文書,会合,
事物及び動作の基本概念の内の人に関するいずれかの階
層の概念を表す言葉をクライアント環境20側から入力す
れば、サーバ環境10がアクセスされて検索が行なわれる
ことにより、人事ビューア (人事検索機能) 21として機
能する。同様に、文書に関するいずれかの階層の概念を
表す言葉をクライアント環境20側から入力すれば文書ビ
ューア (文書検索機能) 22として機能し、作業に関する
いずれかの階層の概念を表す言葉をクライアント環境20
側から入力すれば作業ビューア (作業検索機能) 23とし
て機能する等の種々の検索機能を有している。即ち、ク
ライアント環境20は、前述の人,組織,物,文書,会
合,事物及び動作の7種類の基本概念それぞれの下位概
念を検索キーとして各データベース機能の検索が行なえ
るように構成されている。
【0146】なお、本発明の組織活動管理システムはハ
ードウェア的には図46のブロック図に示されているよう
な、通常のコンピュータシステムの構成を採る。図46に
おいて、参照符号1,2及び3はそれぞれサーバ環境10
としてのOODB, DBMS (データベース管理システム) 及び
RDB(リレーショナルデータベース) を示しており、参照
符号4及び5は共にクライアント環境20としての端末を
示している。なお、端末4はプログラマ向けの開発環境
として、端末5はエンドユーザ向けの操作環境、即ち図
45に示されている人事ビューア21, 文書ビューア22, 作
業ビューア23,決裁ビューア24等のビューア機能を実現
するコンピュータソフトウェアをインストールしたハー
ドウェアである。
【0147】次に、本発明の組織活動管理システムの動
作について、端末5に表示される画面の例を示す模式図
を参照して説明する。
【0148】図47はトップメニューの模式図であり、こ
こでは便宜上、作業管理と文書管理の検索が可能になっ
ている。この画面でたとえば「作業管理」をオペレータ
が選択してクリックすると、作業ビューア23が起動して
図48に示されているような条件指定画面が表示される。
【0149】図48に示されている画面では、「テーマ
名」,「治験名」,「作業グループ名」,「作業名」の
順に階層化された条件が表示される。なお、「テーマ
名」は図30に示されているフェーズに相当する。ところ
で、本発明のシステムは概念、または断片的な知識から
検索が可能であることに特徴を有しており、それぞれの
条件に関する正確な知識を有していない場合にも、上位
階層から順にそれぞれの条件の一覧を表示することによ
り条件設定が可能である。勿論、オペレータに各条件の
正確な知識があれば、直接それを指定することも可能で
ある。
【0150】いまたとえば、図48の画面に表示されてい
る条件の内の最上位の条件である「テーマ名」をオペレ
ータが選択してクリックすると、事象データベース11が
アクセスされて図49に示されているようなテーマ一覧画
面が表示される。この一覧画面からオペレータがいずれ
かをクリックすることにより選択すると、たとえば「A
B001」のテーマを選択すると、次の下位階層の概念
は治験であるので、そのテーマで行なわれている全ての
治験が図50の治験一覧の画面に示されているように一覧
表示される。
【0151】ここで、「AB001」のテーマに登録さ
れている治験の内からオペレータがたとえば「注射剤臨
床第三相試験(DBT)」を選択してクリックすると、
治験の次の下位階層の概念は作業グループであるので、
その治験に含まれる作業グループの全てが図51の作業グ
ループ一覧の画面に示されているように一覧表示され
る。
【0152】ここで、「注射剤臨床第三相試験(DB
T)」の治験に含まれる作業グループの内からオペレー
タがたとえば「治験届け提出」を選択してクリックする
と、作業グループの次の下位階層の概念は作業であるの
で、その作業グループに含まれる作業の全てが図52の作
業一覧の画面に示されている如く表示される。
【0153】ここで、「治験届け提出」の作業グループ
に含まれる作業の内からオペレータがたとえば「治験計
画書の作成」を選択してクリックすると、オペレータが
最終的な目的とする情報を得るための条件の指定が全て
行なわれたことになる。この状態でオペレータが所定の
操作を行なうと、「テーマ名」,「治験名」,「作業グ
ループ名」,「作業名」の各条件としてそれぞれ「AB
001」,「注射剤臨床第三相試験(DBT)」,「治
験届け提出」,「治験計画書の作成」が指定されたこと
になるので、それらに関して図53に示されているように
作業進捗表,教育用資料等の情報が存在していることが
表示される。
【0154】ここで、たとえばオペレータが「AB00
1」のテーマの臨床試験の全体工程を見たい場合には、
「作業進捗(ネットワーク図)」を選択してクリックす
ると図54に示されているような全体工程のネットワーク
図が表示され、更にオペレータがその中から二重盲検比
較試験を選択してクリックすれば、図55に示されている
ように、それに関する詳細情報が表示される。
【0155】また、オペレータが作業標準(SOP) を見た
い場合には、図53の画面に戻って「SOPマニュアル」
を選択してクリックすれば、図56に示されているよう
に、「治験計画届」に関する作業標準が表示される。
【0156】なお、図56に示されている例では、「治験
計画届」の作業標準がテキストデータで表示されると共
に、その届書の見本の画像データが併せて表示されてい
る。即ち、本発明のシステムは、テキストデータのみな
らず画像データ (この例では静止画) も同時に表示可能
な所謂マルチメディアシステムとして構成されている。
【0157】また、その時点で選択されている作業が実
際にどの程度進捗しているかをオペレータが見たい場合
には、「作業進捗表」を選択してクリックすれば、工程
データベース13がアクセスされて図57に示されているよ
うに、作業の進捗状況が表示される。
【0158】なお、クライアント環境20の作業ビューア
23を使用すれば工程データベース13に蓄積されている工
程管理のためのたとえば作業進捗表のようなデータを直
接検索可能であることは言うまでもない。
【0159】また、図57に示されている作業の進捗状況
の画面中に表示される人名についてオペレータが知りた
い場合には、「人名」が表示されている部分をクリック
することにより、人事ビューア21がサーバ環境10へアク
セスして、図59に示されているように、当該人名の人事
情報が事象データベース11から読み出される。
【0160】なお、クライアント環境20の人事ビューア
21を使用すれば、事象データベース11に蓄積されている
人事関係のデータ、即ち人を基本概念とする種々のデー
タを直接検索可能であることは言うまでもない。更に、
事象データベース11では履歴情報も管理しており、図59
に示されているように日付を指定して履歴情報を検索す
ることも可能である。たとえば、図59に示されているよ
うに1993年12月21日を指定すれば、図60に示されている
ように、指定された日付のバージョンが表示される。
【0161】また、その時点で選択されている作業に関
して発生した伝票の決裁を行なう場合には、図53の画面
に戻って「伝票」をクリックすれば、図58の模式図に示
されているように、伝票の決裁画面が表示される。この
画面上で、オペレータが必要な操作を行なえば、EDI(El
ectronic Data Interchange)による決裁処理が行なわれ
る。なお、この図58に示されている例では、決裁すべき
伝票の対象となっている領収書が画像データとして表示
されており、また伝票そのものも電子メールとてしてや
り取りされている。
【0162】次に、文書の検索について説明する。この
場合には、オペレータは前述のトップメニューの画面で
「文書管理」を選択してクリックする。これにより、文
書ビューア22が起動して図61に示されているような「テ
ーマ」,「報告書」,「文書種別」の3条件のいずれか
で検索が可能になる。また、文書の検索に際しては、前
述の場合と同様に、概念、または断片的な知識から検索
が可能であり、それぞれの条件に関する正確な知識を有
していない場合にも、条件設定が可能である。勿論、オ
ペレータに各条件の正確な知識があれば、直接それを指
定することも可能である。
【0163】まず、図61に示されているような選択画面
が表示されている状態において、たとえばオペレータが
「文書種別」を選択してクリックすると、文書データベ
ース12がアクセスされ、図62に示されているように、新
薬開発の過程で必要となる文書の種別が表示される。こ
こで、オペレータがたとえば「解析報告書」を選択して
クリックすると、図63に示されているように、文書デー
タベース12に登録されている実文書名が表示される。
【0164】図63に示されている画面では、「文書表
示」,「懸案事項」,「関連情報参照」等が行なえる。
たとえば、オペレータが図63に表示されている実文書の
内のいずれかの文書に関する「懸案事項」を見たい場合
には画面のその部分をクリックすれば、図64に示されて
いるように、表示される。
【0165】また、その報告書がどのような関係で作成
されたかをオペレータが知りたい場合には、画面の「関
連情報参照」の部分をクリックすれば、図65に示されて
いるように、その文書の著者,対象とするテーマ等が表
示される。
【0166】更に、たとえばオペレータがその文書の著
者に関して知りたい場合には、画面の著者の部分をクリ
ックすれば、事象データベース11へアクセスが行なわ
れ、図66に示されているように、人事情報が表示され
る。
【0167】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明によれば、
組織活動に必要な四種類のワークフロー管理、即ち書類
中心のプロダクションワークフロー, 書類中心のアドホ
ックワークフロー, グループ中心のプロダクションワー
クフロー, グループ中心のアドホックワークフローの管
理を統合して行なうことが可能になる。特に、従来はほ
とんど省みられていなかったグループ中心のアドホック
ワークフローの管理が容易に可能になる。
【0168】更には、本発明は組織活動に際しての情報
の入力及び交換を標準化する技術として、即ち所謂CALS
の実現への布石として本発明は有効である。CALSが実現
すれば、設計, 製造等の技術関連の業務プロセス全般を
自社内の部門のみならず企業の垣根を越えてネットワー
クで結んで電子情報の交換を実現することにより、従来
は時系列的に行なわれていたマーケッティングリサー
チ, 企画, 設計, 部品調達, 製造, マニュアル作成等を
同時並列的におこなうことが可能な所謂CE(Concurrent
Engineering:同時進行的設計) が可能になる。また一方
では既に分散化しすぎて重複機能を有するために非効率
化している企業内の複数の部門を統合する所謂EI(Enter
prise Integration:企業統合) の実現が可能になり、他
方では自社の不得意部門を他社に外注することにより複
数の企業で仮想的な一つの企業を構成するVC(Virtual C
orporation: 仮想企業) の実現も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オブジェクト指向データベースの基本的な概念
を示す模式図である。
【図2】本発明のシステムでOODBのために採用したデー
タモデリング手法の基本的な考え方を説明する模式図で
ある。
【図3】基本モデルを”点”と”線”とで表現する考え
方の説明図である。
【図4】DFD風ノードの説明図である。
【図5】オブジェクトとメッセージとの関係を示す模式
図である。
【図6】本発明の構造モデルの模式図である。
【図7】概念の階層構造を示す図表である。
【図8】空間と時間の次元を示す模式図である。
【図9】データベース構造を示す模式図である。
【図10】動詞 (入れる) の活用法を示す図表である。
【図11】人の内包を示す図表である。
【図12】人の内包を示す図表である。
【図13】人シートの記入手順を示す図表である。
【図14】組織の内包を示す図表である。
【図15】組織シートの記入手順を示す図表である。
【図16】物の内包を示す図表である。
【図17】物シートの記入手順を示す図表である。
【図18】動作の内包を示す図表である。
【図19】動作の内包を示す図表である。
【図20】動作シートの例を示す模式図である。
【図21】会合の内包を示す図表である。
【図22】会合シートの記入手順を示す図表である。
【図23】書類の内包を示す図表である。
【図24】書類シートの記入手順を示す図表である。
【図25】書類シートの例を示す模式図である。
【図26】事物の内包を示す図表である。
【図27】事物シートの記入手順を示す図表である。
【図28】作業名シートの記入手順を示す図表である。
【図29】作業名シートの記入手順を示す図表である。
【図30】本発明の組織活動データベースの構築方法の
ためのモデリング手順の模式図である。
【図31】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図32】動作シートの登録処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図33】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図34】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図35】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図36】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図37】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図38】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図39】ドメインシートの登録処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図40】シート情報の変更処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図41】シート情報の履歴参照処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図42】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図43】論理モデルを示す模式図である。
【図44】オブジェクト指向データベース化されたモデ
ルを示す模式図である。
【図45】本発明に係る組織活動管理システムの全体概
念を示す模式的な機能ブロック図である。
【図46】本発明の組織活動管理システムのハードウェ
ア構成を示すブロック図である。
【図47】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図48】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図49】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図50】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図51】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図52】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図53】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図54】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図55】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図56】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図57】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図58】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図59】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図60】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図61】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図62】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図63】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図64】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図65】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【図66】本発明のシステムによる表示画面の一例を示
す模式図である。
【符号の説明】
10 サーバ環境 11 事象データベース(DB) 12 文書データベース(DB) 13 工程データベース(DB) 14 リレーショナルデータベース(RDB) 20 クライアント環境 21 人事ビューア 22 文書ビューア 23 作業ビューア 24 決裁ビューア F1 第1フェーズ F2 第2フェーズ F3 第3フェーズ F4 第4フェーズ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−21275(JP,A) 特開 平3−50631(JP,A) 特開 平7−249024(JP,A) 特開 平7−125476(JP,A) 特開 平5−241932(JP,A) 特開 平5−189450(JP,A) 特開 平8−234960(JP,A) 米国特許5581691(US,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のファイルで構成され、ハードウェ
    ア上で稼働するデータベース管理システムにより組織活
    動を管理するためのデータベースの構築方法であって、 組織活動が人または組織の動作の集合として第1のファ
    イルに記述された現実モデルに対して、 組織活動を構成する複数の基本概念を頂点とする階層化
    された概念を前記現実モデルが記述された第1のファイ
    からの抽出要素とし、それに組織活動で取り扱う複数
    の事象を関係付けることにより定義された個々の事象を
    第2のファイルに記述し、 組織活動に伴う動作を規定する用語とその用語がとり得
    る用例とを前記基本概念と関係付けることにより定義さ
    れた動作の文型を第3のファイルに記 し、前記第2のファイルに記述された事象を前記第3のファ
    イルに記述 された文型に当て嵌めることにより前記現実
    モデルに対応させて作成した論理モデルを第4のファイ
    ルに記述し、前記第4のファイルに記述された 前記論理モデルを前記
    データベース管理シ ステムに適合した記述形式に変換
    ることにより作成された実装モデルを第5のファイルに
    記述することによりデータベースを構築することを特徴
    とする組織活動データベースの構築方法。
  2. 【請求項2】 前記基本概念には少なくとも、人, 組
    織, 物, 書類, 会合,事物が含まれることを特徴とする
    請求項1に記載の組織活動データベースの構築方法。
  3. 【請求項3】 前記各基本概念に関して、それぞれの下
    位概念との関係を入力するための項目欄と、それぞれを
    前記文型に当て嵌めた関係を入力するための項目欄とを
    少なくとも有する画面を表示し、各項目欄への入力内容
    を対応するファイルに記述することを特徴とする請求項
    1に記載の組織活動データベースの構築方法に使用する
    分析シートの入力方法
  4. 【請求項4】 少なくとも、人, 組織, 物, 書類, 会
    合, 事物の各基本概念に対応してそれぞれ用意されるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の分析シートの入力方
  5. 【請求項5】 ハードウェア上で稼働するデータベース
    管理システムにより組織活動を管理するための組織活動
    管理システムであって、 組織活動が人または組織の動作の集合として記述された
    現実モデルに対して、 組織活動を構成する複数の基本概念を頂点として階層化
    された概念を前記現実モデルからの抽出要素とし、それ
    に組織活動で取り扱う複数の事象を関係付けることによ
    り個々の事象を定義し、組織活動に伴う動作を規定する
    用語とその用語がとり得る用例とを前記基本概念と関係
    付けることにより動作の文型を定義し、 前記定義された事象を前記定義された文型に当て嵌める
    ことにより前記現実モデルに対応する論理モデルを作成
    し、作成された前記論理モデルを前記データベース管理
    システムに適合した記述形式に変換して実装モデルを作
    成することにより構築された組織活動データベースと、 文書に関する情報を蓄積した文書データベースと、 組織活動に関係する工程の情報を蓄積した工程データベ
    ースとを有するコンピュータシステムと、 前記基本概念及び文書,工程のそれぞれを上位階層の検
    索キーとして前記コンピュータシステムにアクセス可能
    な複数種類の検索機能を有する端末装置とを備え、 前記コンピュータシステムは前記組織活動データベー
    ス,文書データベース及び工程データベースを相互に接
    続して管理すべくなしてあり、 前記端末装置は、各検索機能から検索キーを出力して前
    記コンピュータシステムに与えることにより、前記いず
    れのデータベースに蓄積された情報に対しても任意の順
    序でアクセス可能になしてあることを特徴とする組織活
    動管理システム。
  6. 【請求項6】 前記基本概念には少なくとも、人, 組
    織, 物, 書類, 会合,事物が含まれることを特徴とする
    請求項5に記載の組織活動管理システム。
  7. 【請求項7】 複数のファイルで構成され、ハードウェ
    ア上で稼働するデータベース管理システムにより組織活
    動を管理するためのデータベースの構築方法であって、 組織活動で取り扱う動作の概念を含む複数の概念の定義
    が第1のファイルに記述された現実モデルに対して、 組織活動を構成する複数の基本概念を頂点とし、組織活
    動で取り扱う全ての概念を階層化することにより定義さ
    れた個々の概念を第2のファイルに記 し、 組織活動に伴う動作の概念を規定する動詞の意味とその
    意味においてその動詞がとり得る用例とを前記基本概念
    で整理,統合して階層化することにより定義された動作
    の文型を第3のファイルに記述し、 前記第2のファイルに記述された概念を前記第3のファ
    イルに記述された文型に当て嵌めることにより前記現実
    モデルに対応させて作成した論理モデルを第4のファイ
    ルに記述し、前記第4のファイルに記述 された前記論理モデルを前記
    データベース管理システムに適合した記述形式に変換
    ることにより作成された実装モデルを第5のファイルに
    記述することによりデータベースを構築することを特徴
    とする組織活動データベースの構築方法。
  8. 【請求項8】 前記基本概念には少なくとも、人, 組
    織, 物, 書類, 会合,事物が含まれることを特徴とする
    請求項7に記載の組織活動データベースの構築方法。
  9. 【請求項9】 前記各基本概念に関して、それぞれの下
    位概念との関係を入力するための項目欄と、それぞれを
    前記文型に当て嵌めた関係を入力するための項目欄とを
    少なくとも有する画面を表示し、各項目欄への入力内容
    を対応するファイルに記述することを特徴とする請求項
    7に記載の組織活動データベースの構築方法に使用する
    分析シートの入力方法
  10. 【請求項10】 少なくとも、人, 組織, 物, 書類, 会
    合, 事物の各基本概念に対応してそれぞれ用意されるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の分析シートの入力方
  11. 【請求項11】 ハードウェア上で稼働するデータベー
    ス管理システムにより組織活動を管理するための組織活
    動管理システムであって、 組織活動で取り扱う動作の概念を含む複数の概念を定義
    した現実モデルに対して、組織活動を構成する複数の基
    本概念を頂点とし、組織活動で取り扱う全ての概念を階
    層化することにより個々の概念を定義し、組織活動に伴
    う動作の概念を規定する動詞の意味とその意味において
    その動詞がとり得る用例とを前記基本概念で整理,統合
    して階層化することにより動作の文型を定義し、前記定
    義された概念を前記定義された文型に当て嵌めることに
    より前記現実モデルに対応する論理モデルを作成し、作
    成された前記論理モデルを前記データベース管理システ
    ムに適合した記述形式に変換して実装モデルを作成する
    ことにより構築された組織活動データベースと、 文書に関する情報を蓄積した文書データベースと、 組織活動に関係する工程の情報を蓄積した工程データベ
    ースとを有するサーバ環境と、 前記複数の基本概念及び文書,工程のそれぞれを上位階
    層の検索キーとして前記データベース管理システムにア
    クセス可能な複数種類の検索機能を有するクライアント
    環境とを備え、 前記データベース管理システムは前記組織活動データベ
    ース,文書データベース及び工程データベースを相互に
    接続して管理すべくなしてあり、 前記クライアント環境は、各検索機能から検索キーを出
    力して前記データベース管理システムに与えることによ
    り、前記いずれのデータベースに蓄積された情報に対し
    ても任意の順序でアクセス可能になしてあることを特徴
    とする組織活動管理システム。
  12. 【請求項12】 前記基本概念には少なくとも、人,組
    織,物,書類,会合,事物が含まれることを特徴とする
    請求項11に記載の組織活動管理システム。
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