JP2923468B2 - カードリレー用コネクター - Google Patents

カードリレー用コネクター

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JP2923468B2
JP2923468B2 JP8088046A JP8804696A JP2923468B2 JP 2923468 B2 JP2923468 B2 JP 2923468B2 JP 8088046 A JP8088046 A JP 8088046A JP 8804696 A JP8804696 A JP 8804696A JP 2923468 B2 JP2923468 B2 JP 2923468B2
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博 芳賀
中島  茂
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Hitachi Ltd
Fuji Electric Devices Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードリレー用コ
ネクターに関し、特に簡単に、かつ、安定良く回路素子
動作の接続ができ、しかも、小型で安価にできるように
したカードリレー用コネクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カードリレーはリレーや電子部
品を実装したプリント基板(以下、単に基板という)
と、回路の動作状態を表示する発光素子と、回路の動作
状態を確認する回路素子動作用回路を備えており、回路
素子動作用回路を接続するか遮断するかによってそのカ
ードリレーの良否を判定できるようにしている。
【0003】このカードリレーの良否判定の方法として
は、回路素子動作用回路の接続(または遮断)によりリ
レーコイルの両端に電圧を印加してリレー接点による出
力の有無を確認する方法や、回路素子動作用回路の接続
(または遮断)によりリレーコイルの両端に電圧を印加
してリレーに内蔵された発光素子の点灯状態を目視確認
する方法が採られている。
【0004】また、カードリレーは基板の後縁部に搭載
したコネクターを介してマザーボードに抜き差しされる
が、この抜き差しを容易にすると共にそのカードリレー
の機能を表示するために例えば図9に示すように、基板
101 の前端縁に表面パネル102 が設けられ、この表面パ
ネル102 の前面に回路素子動作用回路の各回路素子動作
用接続用コネクター103 を臨ませてある。
【0005】各回路素子動作用接続用コネクター103 は
1極形コネクターからなり、2極で1対として基板101
に組付けられ、この1極形コネクターの後端から引き出
されたリード線を介して、あるいは、直接に基板101 の
対応する回路素子に電気的に接続されている。図10に示
すように、各回路素子動作用接続用コネクター103 の接
触子104 は挿入されるピンの形状に対応して円筒状に形
成される。また、この接触子104 はピンとの接触圧を確
保するために薄板で形成することにより径方向に弾性を
発揮できるようにしている。この薄板からなる接触子10
4 と一体物として作られたリード板部105 に例えば半田
付けによって上記リード線、あるいは、基板101 の回路
素子の端子部が連結される。
【0006】リード線付コネッターピンの接続により回
路確認をする場合には、図9に示すように、両端にピン
106 を有する接続用電線107 の各ピン106 が対をなす回
路素子動作用接続用コネクター103 にそれぞれ差し込ま
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来のカードリレ
ー用コネクターによれば、回路素子動作用接続用コネク
ター103 と基板101 の回路素子とを接続するリード板部
105 が薄板で形成されているので、ピン106 の挿抜など
によって変形したり、疲労によって破断し易く、耐久性
が低いという問題がある。
【0008】また、回路素子動作用接続用コネクター10
3 の接触子104 が円筒形に形成されているので、抜き差
し方向の直線的な荷重によっては回路素子動作用接続用
コネクター103 と基板101 との取付部が変形することは
ないが、ピン106 が斜めに抜き差しされる場合などに上
下、左右あるいはこれらの複合方向の力が加わると、接
触子104 や回路素子動作用接続用コネクター103 と基板
101 との取付部が変形し易く、接触子104 とピン106 と
の接触性が不安定になったり、回路素子動作用接続用コ
ネクター103 が基板101 から外れたりするという問題が
ある。
【0009】さらに、1つの回路素子動作用回路に対し
て2つの回路素子動作用接続用コネクター103 が設けら
れるので、表面パネル102 の大きさによって回路素子動
作用接続用コネクター103 の設置数が厳しく制限され、
必要リレー数に見合う極数の回路素子動作用接続用コネ
クター103 を設けるためにカードリレーの小型化を図る
上で大きな制限が与えられることになる。
【0010】加えて、回路素子接続のために両端にピン
106 を有する接続用電線107 を用いるために、接続や抜
き取りの手間が多くかかる上、コスト的に不利になると
いう問題もある。本発明は、上記の事情を考慮してなさ
れたものであり、簡単に、かつ、短時間で回路の接続お
よび遮断ができ、しかも、小型にできるようにしたカー
ドリレー用コネクターを提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の回路素子
と第2の回路素子とを有する基板と、この基板の前端縁
が直角に突き当てられる表面パネルと、上記第1の回路
素子に接続され、上記表面パネルの前面に臨ませた第1
電極と、上記第2の回路素子に接続され、前記表面パネ
ルの前面に臨ませた第2電極と、表面パネルの前面から
差し込んで前記第1電極と前記第2電極とを電気的に接
続する導電手段とを備えるカードリレー用コネクターで
あって、カードリレー用コネクターは、前記第1電極と
前記第2電極とが弾性材で形成されると共に、絶縁空間
を隔てて互いに対向するように位置決めして上記表面パ
ネルに保持され、上記導電手段がこれら第1電極と第2
電極との間の絶縁空間に挿入されて第1電極および第2
電極に接触する導電性を有する電気接触子の形状の導電
部材からなることを特徴とするものである。
【0012】本発明によれば、前記第1電極と前記第2
電極とをこれらの間の絶縁空間に1個の導電部材を挿入
することにより、電気的に接続することができ、この導
電部材を引き抜くことにより前記第1電極と前記第2電
極とを絶縁空間によって電気的に遮断することができ
る。したがって、2本のピンの抜き差しによりジャンパ
ー回路の接続や遮断をしていた従来に比べて、ジャンパ
ー回路の接続や遮断が簡単に、かつ、短時間で行える。
【0013】また、1つの回路素子動作用回路部に対し
て前記絶縁空間と、この両側に対向させた前記第1電極
および前記第2電極を設ければよいので、1つの回路素
子動作用回路に対して2つの回路素子動作用接続用コネ
クターを設ける従来に比べ、回路の集積密度を2倍程度
まで高めることができ、カードリレーを小型にできる。
【0014】さらに、前記第1電極および第2電極が表
面パネルに保持されているので、導電部材の挿抜時にそ
の挿抜方向の他の方向の力が作用しても電極が変形し難
くなり、導電部材の挿抜耐用回数を多くできると共に、
作業者の不注意による電極の破損を防止できる。本発明
においては、前記第1電極と前記第2電極とが弾性材で
形成されると共に、絶縁空間を隔てて互いに対向するよ
うに位置決めして上記表面パネルに保持されるので、こ
れら第1電極及び第2電極をこれらの間に挿入された導
電部材に適当な接触圧で接触させて、ジャンパー回路の
電気導通性を高めることができるが、特に、これら第1
電極及び前記第2電極の板厚を分厚くすることによりこ
れら第1電極および前記第2電極の導電部材への接触圧
を高めると共に、第1電極および前記第2電極の強度を
高めることが好ましい。
【0015】また、これら第1電極および前記第2電極
は、特に、導電部材と接触するそれらの中間部および前
端部は、導電部材挿入時の板厚方向への弾性を低下させ
ることなく、板厚方向の曲げ強度を高めるため、山部お
よび/または谷部が導電部材の挿抜方向、すなわち、前
後方向に延びる波板状に形成することが好ましい。上記
導電部材は電気接触子状に形成してあればよいが、例え
ばピン状に形成する場合には十文字状の摺割を形成して
径方向に拡縮できるようにして、前記第1電極および第
2電極間に挿入した時にこれら第1電極および第2電極
の弾力に対応して縮径させ、前記第1電極および第2電
極の弾性変形を緩和すると共に、これら第1電極、第2
電極および導電部材の摩耗を長期間にわたって防止でき
るようにすることが好ましい。
【0016】本発明において、上記第1・第2各電極を
基板の対応する回路素子に接続する構成は特に限定され
ず、例えば第1・第2各電極とそれぞれに対応する回路
素子の端子部にわたってリード線を半田付けしてもよ
い。しかしながら、前記基板と表面パネルとの連結強度
を補強すると共に、第1・第2各電極を簡単に、かつ、
確実に対応する回路素子に接続するため、前記第1・第
2各電極がそれぞれその後端から連出され、前記基板に
形成された対応する回路素子の端子部を直角に貫通する
電極の直角屈曲部を有するものであり、この前記直角屈
曲部が前記端子部に半田付けされることが好ましい。
【0017】本発明において、基板が複数対の第1の回
路素子と第2の回路素子と、これら第1・第2両回路素
子の各対ごとに上記前端縁から段階的に距離を異ならせ
て配置した複数対の端子孔とを有し、上記表面パネルに
上記基板の面に直角方向に並べられた複数の保持部が設
けられ、上記基板から遠い保持部に保持される第1・第
2両電極がこれの後端から連出された直角屈曲部を介し
て接続される端子孔の位置に対応して上記基板に近い保
持部に保持される第1・第2両電極よりも段階的に長く
形成され、前記直角屈曲部がそれぞれ第1・第2電極の
後端部から連出される。
【0018】なお、本発明においては、上記前記基板の
前端縁は前記表面パネルの所定の位置に位置決めして突
き当てるが、このために、前記表面パネルの後面に前記
基板の前端縁が挿入される溝が形成される。この場合、
組立て作業性を高めるために、この溝の前記第1・第2
両電極と反対側の側壁面をR面取りし、前記基板をこの
R面に沿って傾斜させてその前端縁を前記溝の溝底に当
てがい、この前端縁を中心にして次第に表面パネルに対
して直角になる方向回転させることにより、表面パネル
に保持された上記第1・第2各電極から連出された直角
屈曲部を端子部に形成された基板の接続部に突入させる
ことが好ましく、各電極の直角屈曲部の先端部を前記溝
の溝底を中心とする円弧状に曲げたり、各電極の直角屈
曲部の先端部の後端を前記溝の溝底を中心とする円弧状
に形成したりすることが一層好ましい。
【0019】前記第1・第2各電極がそれぞれの後端か
ら連出され、前記基板に形成された対応する回路素子の
端子部を直角に貫通する電極の直角屈曲部を有するもの
であり、このピンが前記端子部に半田付けされる場合に
は、例えば表面パネルを持ってカードリレーをマザーボ
ードに脱着する時や、導電部材を挿抜する時に前記第1
・第2各電極が変位する恐れがあるが、この変位は、直
角屈曲部近傍位置に切欠きが設けられているため、電極
の直角屈曲部の弾性変形により、前記直角屈曲部と端子
部との接続部に伝達するまでに吸収されるので、前記直
角屈曲部と端子部との接続強度が損なわれる恐れはな
く、確実に第1・第2各電極と対応する回路素子との接
続を維持でき、第1・第2各電極と対応する回路素子と
の接続部の耐久性を高めることができる。
【0020】ところで、本発明においては、表面パネル
の前面にはカードリレーの機能や動作回路を識別する符
号、記号などを表示するための銘板が設けられるが、こ
の銘板が金属板などの導電材料で構成される場合には、
前記第1電極および第2電極とこの銘板との間にできる
だけ長い絶縁距離を設ける。したがって、本発明におい
ては、上記表面パネルの前面に導電性を有する銘板が設
けられ、上記表面パネルが、その後部に形成され、前記
第1電極の中間部と第2電極の中間部とを前記絶縁空間
を隔てて保持する保持部と、その前面からこの保持部ま
で凹設された絶縁物挿入穴とを有するものであり、前記
銘板が上記絶縁物挿入穴に対応する位置に形成された開
口部を有するものであり、さらに、上記銘板の前方から
この銘板の開口部を通って前記絶縁物挿入穴に挿入され
ると共に、上記銘板の開口部の周囲に受け止められ、中
心部に上記導電部材の挿抜を案内する案内口が形成され
た頭部を有する絶縁物が設けられ、前記第1・第2両電
極の前端部を前記案内口内に突出させることが好まし
い。
【0021】また、本発明においては、前記第1電極お
よび第2電極は絶縁空間を隔てて表面パネルに保持させ
てあればよいのであるが、前記第1電極と第2電極との
距離を確実に保持することが好ましい。したがって、本
発明においては、表面パネルに保持された第1電極と第
2電極との間で前記絶縁空間の両側に絶縁物を介在させ
る。この絶縁物は表面パネルと一体に形成してもよい
が、表面パネルと別体に形成して表面パネルに組み込む
ようにしてもよい。例えば上記のように銘板の前方から
表面パネルに挿入される絶縁物の頭部の後端から後方に
連出され、上記絶縁空間の両側で上記第1・第2両電極
間に位置する1対の脚部を設け、この絶縁物の挿入と共
に脚が上記絶縁空間の両側で上記第1・第2両電極の間
に介在してこれらの間隔を一定に保持するように構成す
ることができる。
【0022】また、このように銘板の前方から表面パネ
ルに挿入される絶縁物を用いる場合には、前記頭部と脚
部とに加えて、前記脚部の先端に連設され、上記頭部が
銘板の開口部の周囲に受け止められる位置で上記保持部
に係止される係止部を設け、この係止部の保持部への係
止により絶縁物の頭と表面パネルの前面との間に銘板を
挟持して、銘板を表面パネルに固定する構造を設けてい
る。
【0023】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。本発明の一実施例に係る
カードリレーに用いられるコネクターを図面に基づいて
具体的に説明すれば、以下の通りである。図4の斜視図
に示すように、このカードリレー用コネクターは、カー
ドリレーの基板1と、この基板1の前縁に直角に取付け
られる表面パネル2と、基板1の後端部に固定されたマ
ザーボート接続用コネクタ3とを備える。
【0024】図5の回路図に示すように、この基板1に
はリレーRy1〜Ry6とこれの動作状態を表示する発
光素子L1〜L6とを直列に接続した6つの第1の回路
素子4と、前記表面パネル2に組み込んだ外部との接続
用回路JPを介して外部の動力線に接続される第2の回
路素子5とが設けられ、更に前記表面パネル2に各第1
の回路素子4を第2の回路素子5に接続する6つの回路
素子動作用回路J1〜J6とが設けられる。
【0025】図6の正面図、図7の側面図および図8の
背面図に示すように、各回路素子動作用回路J1〜J6
は前記表面パネル2の基板1寄りの部分に基板面に沿っ
て並べて配置され、外部接続回路JPは第1の回路素子
動作用回路J1の横に基板1と反対側に並べて配置され
る。各回路素子動作用回路J1〜J6と外部接続用回路
JPとは端子形状が異なることを除けば、同様に形成さ
れているので、以下、第1の回路素子動作用回路J1を
例にとって、図1の斜視図、図2の横断平面図及び図3
の縦断側面図に基づいてさらに詳細に説明する。
【0026】第1の回路素子動作用回路J1は第1のR
y−1を介在させた第1の回路素子4に接続される第1
電極6と、前記第2の回路素子5に接続される第2電極
7とを備え、これら第1・第2両電極6・7は弾性材で
形成されると共に、絶縁空間8を隔てて互いに接近して
対向するように位置決めして上記表面パネル2に保持さ
れる。第1・第2両電極6・7の距離は単一の棒状部材
で短絡できる距離に設定する。
【0027】この表面パネル2は、前記基板1の前端縁
が直角に突き当てられるプレート9と、このプレート2
の後面に突設された複数個(ここでは基板1に平行な左
右2列に各列8個ずつ並ばせた、合計16個)の保持部10
とを備える。各保持部10は背面から見て左右に長い小判
形の輪郭に形成され、それぞれその中心部にプレート9
の前面から保持部10の後端まで貫通する中心孔11が形成
されている。
【0028】この中心孔11の後部は上下対称なエ字形に
形成され、上側で左右に延びる第1電極保持溝12に後方
から第1電極6の中間部が差し込まれ、他側で左右に延
びる第2電極保持溝13に後方から第2電極7の中間部
が差し込まれる。これにより、前記第1電極6と第2電
極7とが絶縁空間8を隔てて互いに対向するように表面
パネル2に保持される。
【0029】この第1電極保持溝12の上面には、中心孔
11に第1電極6が所定の深さまで差し込まれた時に、第
1電極6の中間部で斜め後ろ上向きに打ち曲げられた係
止爪14が突入し、この係止爪14を後方に脱出しないよう
に受け止める係止溝15が凹設されている。また、前記第
2電極保持溝13の下面には、中心孔11に第2電極7が所
定の深さまで差し込まれた時に、第1電極6の中間部で
斜め後ろ下向きに打ち曲げられた係止爪16が突入し、こ
の係止爪16を後方に脱出しないように受け止める係止溝
17が凹設されている。
【0030】上記プレート9の前面には例えばアルミニ
ウム合金板で形成された銘板18が設けられ、この銘板18
は、上記中心孔11に対応する位置にこの中心孔11とほぼ
同径の開口部19を有し、この開口部19および中心孔11に
プレート9の前方から絶縁体20が差し込まれる。この絶
縁体20は開口部19よりも大径に形成された頭部21と、こ
の頭部2の後端に連設され、開口部19および中心孔11の
前部に挿入される胴部22と、この胴部22の後端からさら
に後方に連出した脚部23と、この脚部23の後端に連設し
たフック部24とを備え、頭部21がプレート9の前面に密
着させた銘板18の前面を受け止めさせると同時に、この
フック部24を保持部10の後端部に係合させることによ
り、前記銘板18をプレート9の前面に密着する位置に保
持すると共に、前記胴部22が第1電極6および第2電極
7を前方から受け止めてこれら第1電極6および第2電
極7が前方に脱出することを防止するようにしている。
【0031】つまり、これら第1電極6および第2電極
7は、上記係止溝15・17による係止爪14・16の係止と胴
部22によって前方から受け止められることにより、位置
決めされることになる。この絶縁体20の中心部には後述
する導電部材31を前方から前記第1・第2両電極6・7
の間に安定よく挿抜させるために、この導電部材31の挿
抜を案内する案内孔25が形成され、この案内孔25内に絶
縁空間8を置いて対向配置された前記第1電極6および
第2電極7がこの絶縁空間8に挿入された導電部材31に
よって電気的に接続される。
【0032】このように、絶縁体20をプレート9および
銘板18の前方から挿入し、銘板18の開口部19の口縁と前
記第1電極6および第2電極7との間に絶縁体20の胴部
22を介在させることにより、開口部19の口縁と前記第1
電極6および第2電極7との間の絶縁距離を胴部22の後
端面および外周面に沿って長くすることができ、絶縁性
を高めることができ、前記第1電極6および第2電極7
の先端をプレート9の前面に近づけて、小型化を図るこ
とができる。
【0033】また、上記前記第1電極6および第2電極
7の互いに対向する端縁部どうしの間に絶縁体20の脚部
23が配置されることにより、これらの間の絶縁性を高め
ることができ、第1電極6および第2電極7の間隔を狭
めることができる。前記第1・第2両電極6・7は互い
に左右反対勝手に形成され、前後に延び、内側に突出す
る山部26を形成することにより、左右両端部を保持部10
に保持されているにも関わらず、その左右方向の中央部
が弾性変形により十分に大きく上下に移動して、前記導
電部材31に十分な接触圧で接触でき、良好な導電性を得
ることができる。
【0034】しかも、導電部材31を斜め上あるいは斜め
下から差し込んだ場合にはこれら第1電極6または第2
両電極7の前端部を外反させる力が作用するが、第1電
極6または第2両電極7の山部26がリブとしてこの力に
対する剛性を発揮するので、第1電極6または第2両電
極7が変形することが長期間にわたって防止され、導電
部材31との間に長期間にわたって良好な導通性を維持す
ることがでる。
【0035】また、前記第1・第2両電極6・7はそれ
ぞれその後端部から左右方向の基板1側に向かって連出
された電極の直角屈曲部27を有し、この前記直角屈曲部
27の先端を前記基板1に形成された対応する回路素子の
端子部28に形成した基板の接続部29に直角に貫通させて
半田付けしている。この前記直角屈曲部27を基板の接続
部29に挿入する方法は、特に限定されないが、組立作業
性を高めるために、図2に示すように、プレート9の後
面に溝30を形成し、この溝30の前記第1・第2両電極6
・7と反対側の側面をR面取りして、基板1を斜めにし
てこの溝30に基板1の前端縁を差込んだ後、直角に起こ
すことにより各前記直角屈曲部27を対応する基板の接続
部29に挿入する方法が採られる。
【0036】また、この方法を採る上で、さらに組立作
業性を高めるために、各前記直角屈曲部27の先端部の後
縁を溝30の溝底上の1点、例えば前記第1・第2両電極
6・7側の側面と溝底との交点を中心とする円弧状に形
成している。前記外部接続用回路JPの第1電極6およ
び第2電極7の前記直角屈曲部27はこれらの後端縁から
連出されたL字形に形成している。この場合、導電部材
31を左右方向に傾斜させて前記第1電極6と第2電極7
との間に差し込んだ時に、第1電極6および第2電極7
にこれらを左右にねじる力が作用するが、この力による
第1電極6および第2電極7の変位を各前記直角屈曲部
27の弾性変形によって吸収することができ、前記直角屈
曲部27と基板1との接続部に第1電極6および第2電極
7の変位が直接に伝達されることが防止され、これによ
り、前記直角屈曲部27と基板1との接続部との耐久性が
一層高められる。
【0037】上記導電部材31は、電気接触子形状に形成
してあればよいが、図4の斜視図に示すように、この実
施例ではピン状に形成し、そのピン部32先端部から基端
部の近傍にわたって十文字状の摺割33を形成して径方向
に拡縮できるようにしている。これにより、前記第1電
極6と第2電極7との間に挿入した時にこれら第1電極
6および第2電極7の弾力に対応して縮径させることが
でき、前記第1電極6および第2電極7の弾性変形を緩
和すると共に、これら第1電極6、第2電極6および導
電部材31のピン部32の摩耗を長期間にわたって防止でき
る。
【0038】このように、各回路素子動作用回路J1〜
J6および外部接続用回路JPを互いに対向させた第1
電極6および第2電極7とこれらの間に抜き差しされる
1本の導電部材31で構成することにより、回路素子動作
用回路J1〜J6・JPの接続および遮断を1本の導電
部材31の抜き差しにより行うことができ、簡単に、か
つ、安定良く回路素子動作の接続ができる。
【0039】また、2つの1極形コネクターと2本のピ
ンおよび導線からなる導電部材を用いる従来の物に比べ
ると、安価になる上、回路素子動作の回路を小型にする
ことができ、回路素子動作用回路の集積密度を高めて、
カードリレーを小型にすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、前記
第1電極と前記第2電極とが弾性材で形成されると共
に、絶縁空間を隔てて互いに対向するように位置決めし
て上記表面パネルに保持され、上記導電手段がこれら第
1電極と第2電極との間の絶縁空間に挿入されて第1電
極および第2電極に接触する導電性を有する電気接触子
形状の導電部材からなる。
【0041】これにより、回路素子動作用回路の接続お
よび遮断を1本の導電部材の抜き差しにより行うことが
でき、簡単に、かつ、安定良く接続ができる。また、2
つの1極形コネクターと2本のピンおよび導線からなる
導電部材を用いる従来の物に比べると、安価になる上、
回路素子動作の回路を小型にすることができ、回路素子
動作用回路の集積密度を高めて、カードリレーを小型に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の要部の横断平面図である。
【図3】本発明の一実施例に要部の縦断側面図である。
【図4】本発明の一実施例の全体の斜視図である。
【図5】本発明の一実施例の回路図である。
【図6】本発明の一実施例の正面図である。
【図7】本発明の一実施例の側面図である。
【図8】本発明の一実施例の背面図である。
【図9】従来例の斜視図である。
【図10】従来例の要部の側面図である。
【符号の説明】
1…基板 2…表面パネル 4…第1の回路素子 5…第2の回路素子 6…第1電極 7…第2電極 8…絶縁空間 10…保持部 11…中心孔 18…銘板 19…開口部 20…絶縁体 21…頭部 22…胴部 23…脚部 24…フック部 25…案内口 27…ピン 28…端子部 29…スルーホール 31…導電手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤居 和義 滋賀県草津市野村三丁目4番1号 不二 電機工業株式会社 草津製作所内 (56)参考文献 特開 平5−82193(JP,A) 実開 昭51−118081(JP,U) 実開 平2−84288(JP,U) 実開 平5−45941(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 31/08 H01H 27/00 H01R 13/05 H01R 23/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回路素子と第2の回路素子とを有
    する基板と、この基板の前端縁が直角に突き当てられる
    表面パネルと、上記第1の回路素子に接続され、上記表
    面パネルの前面に臨ませた第1電極と、上記第2の回路
    素子に接続され、前記表面パネルの前面に臨ませた第2
    電極と、表面パネルの前面から差し込んで前記第1電極
    と前記第2電極とを電気的に接続する導電手段とを備え
    るカードリレー用コネクター。
  2. 【請求項2】 対向して配設された第1電極および第2
    電極の導電部材との少なくとも接触部近傍か平面上に構
    成され、前記第1電極および第2電極の端部間に絶縁距
    離保持用の絶縁部材が設けられている請求項1記載のカ
    ードリレー用コネクター。
  3. 【請求項3】 第1電極および第2電極はそれぞれの後
    端部から延出された直角屈曲部と前記直角屈曲部からさ
    らに延出された前記回路素子接続用の端子とが設けられ
    ている請求項1記載のカードリレー用コネクター。
  4. 【請求項4】 直角屈曲部近傍位置に切欠きが設けられ
    ている請求項3記載のカードリレー用コネクター。
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