JP2923169B2 - 受光増幅装置 - Google Patents
受光増幅装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光磁気ディスクプレ
ーヤやミニディスクプレーヤ等のピックアップに使用さ
れる受光増幅装置に関する。
ーヤやミニディスクプレーヤ等のピックアップに使用さ
れる受光増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受光増幅装置としては、図3に示
すように、カソードが電源VCCに接続されたフォトダイ
オードPDA,PDB,PDC,PDDと、上記フォトダイ
オードPDA,PDB,PDC,PDDのアノードに入力が
夫々接続された増幅回路AMPA,AMPB,AMPC,
AMPDとを備えたものがある。なお、上記フォトダイ
オードPDA〜PDDのカソードとカソードが共通接続さ
れた寄生のフォトダイオードPDEのアノードをグラン
ドGNDに接続している。そして、上記フォトダイオー
ドPDA〜PDDが入射光を受けると、それらに受光電流
IPDA〜IPDDが発生し、各増幅回路AMPA〜AM
PDは夫々の受光電流IPDA〜IPDDを電圧に変換し
て増幅して、電圧出力VA,VB,VC,VDを出力する。
すように、カソードが電源VCCに接続されたフォトダイ
オードPDA,PDB,PDC,PDDと、上記フォトダイ
オードPDA,PDB,PDC,PDDのアノードに入力が
夫々接続された増幅回路AMPA,AMPB,AMPC,
AMPDとを備えたものがある。なお、上記フォトダイ
オードPDA〜PDDのカソードとカソードが共通接続さ
れた寄生のフォトダイオードPDEのアノードをグラン
ドGNDに接続している。そして、上記フォトダイオー
ドPDA〜PDDが入射光を受けると、それらに受光電流
IPDA〜IPDDが発生し、各増幅回路AMPA〜AM
PDは夫々の受光電流IPDA〜IPDDを電圧に変換し
て増幅して、電圧出力VA,VB,VC,VDを出力する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、録音再生両
用のミニディスクプレーヤでは、録音時と再生時に上記
フォトダイオードPDA〜PDDの入射光量が大きく変化
し、録音時の入射光量に対して再生時の入射光量は約1
/10となる。もし、再生時の少ない入射光量に合わせ
て、上記増幅回路AMPA〜AMPDのゲインを一定にす
ると、録音時に入射光量が多くなって増幅回路AMPA
〜AMPDの出力信号VA〜VDが飽和してしまうことが
ある。一方、録音時の入射光量に合わせて、上記増幅回
路AMPA〜AMPDのゲインを再生時より小さくする
と、入射光量が少ない再生時に増幅回路AMPA〜AM
PDの出力信号VA〜VDが小さくなり、S/N(信号対
雑音比)が悪化して、読取エラー等が発生する。
用のミニディスクプレーヤでは、録音時と再生時に上記
フォトダイオードPDA〜PDDの入射光量が大きく変化
し、録音時の入射光量に対して再生時の入射光量は約1
/10となる。もし、再生時の少ない入射光量に合わせ
て、上記増幅回路AMPA〜AMPDのゲインを一定にす
ると、録音時に入射光量が多くなって増幅回路AMPA
〜AMPDの出力信号VA〜VDが飽和してしまうことが
ある。一方、録音時の入射光量に合わせて、上記増幅回
路AMPA〜AMPDのゲインを再生時より小さくする
と、入射光量が少ない再生時に増幅回路AMPA〜AM
PDの出力信号VA〜VDが小さくなり、S/N(信号対
雑音比)が悪化して、読取エラー等が発生する。
【0004】そこで、上記受光増幅装置にゲイン切替回
路を設けて、録音時と再生時でこの受光増幅装置のゲイ
ンを切り替えて、出力信号VA〜VDが飽和するのを防
ぎ、S/Nが悪化するのを防止することが考えられる。
なお、このゲイン切替回路を用いた受光増幅装置は、こ
の発明を理解しやすくするために説明するものであっ
て、公知技術ではなく、従来技術ではない。
路を設けて、録音時と再生時でこの受光増幅装置のゲイ
ンを切り替えて、出力信号VA〜VDが飽和するのを防
ぎ、S/Nが悪化するのを防止することが考えられる。
なお、このゲイン切替回路を用いた受光増幅装置は、こ
の発明を理解しやすくするために説明するものであっ
て、公知技術ではなく、従来技術ではない。
【0005】この受光増幅器として、図4に示すよう
に、フォトダイオードPDの出力を、増幅回路AMPと
ゲイン切替回路10からなる増幅器11によって増幅す
るようにしている。上記フォトダイオードPDのカソー
ドは電源VCCに接続する一方、このフォトダイオードP
Dのアノードには増幅回路AMPの入力を接続してい
る。そして、このフォトダイオードPDに流れる受光電
流を増幅回路AMPに入力している。上記ゲイン切替回
路10は、増幅回路AMPの入力と出力との間に接続し
た帰還回路であって、上記増幅回路AMPの入力と出力
との間に接続した抵抗R11と、上記増幅回路AMPの
入力と出力との間に直列に接続された抵抗R12とスイ
ッチSWとからなる。上記スイッチSWは選択信号Mに
より制御するようにしており、選択信号MがLレベルの
とき、スイッチSWがオフし、選択信号MがHレベルの
とき、スイッチSWがオンする。こうして、上記ゲイン
切替回路10の帰還抵抗を変えて、増幅回路AMPとゲ
イン切替回路10からなる増幅器11のゲインを切り替
えるようにしている。
に、フォトダイオードPDの出力を、増幅回路AMPと
ゲイン切替回路10からなる増幅器11によって増幅す
るようにしている。上記フォトダイオードPDのカソー
ドは電源VCCに接続する一方、このフォトダイオードP
Dのアノードには増幅回路AMPの入力を接続してい
る。そして、このフォトダイオードPDに流れる受光電
流を増幅回路AMPに入力している。上記ゲイン切替回
路10は、増幅回路AMPの入力と出力との間に接続し
た帰還回路であって、上記増幅回路AMPの入力と出力
との間に接続した抵抗R11と、上記増幅回路AMPの
入力と出力との間に直列に接続された抵抗R12とスイ
ッチSWとからなる。上記スイッチSWは選択信号Mに
より制御するようにしており、選択信号MがLレベルの
とき、スイッチSWがオフし、選択信号MがHレベルの
とき、スイッチSWがオンする。こうして、上記ゲイン
切替回路10の帰還抵抗を変えて、増幅回路AMPとゲ
イン切替回路10からなる増幅器11のゲインを切り替
えるようにしている。
【0006】上記構成の受光増幅装置のフォトダイオー
ドPDは、ディスクに記録された信号等の入射光を受け
て、受光電流を生じる。このフォトダイオードPDの受
光電流を増幅回路AMPによって電圧に変換して増幅し
て、出力信号VOUTを出力する。そして、光磁気ディス
クプレーヤやミニディスクプレーヤ等のピックアップに
は、この増幅回路を4個ほど用い、これらの電圧出力に
基づいて演算等の信号処理を行って、ディスクに記録さ
れた信号を再生する。
ドPDは、ディスクに記録された信号等の入射光を受け
て、受光電流を生じる。このフォトダイオードPDの受
光電流を増幅回路AMPによって電圧に変換して増幅し
て、出力信号VOUTを出力する。そして、光磁気ディス
クプレーヤやミニディスクプレーヤ等のピックアップに
は、この増幅回路を4個ほど用い、これらの電圧出力に
基づいて演算等の信号処理を行って、ディスクに記録さ
れた信号を再生する。
【0007】しかしながら、録音再生の切り替えを頻繁
に行うような場合、録音再生の切替時間すなわちゲイン
切替の応答時間ができるだけ短いことが望まれている。
ところが、上記ゲイン切替回路10のスイッチSWは、
スイッチング素子としてトランジスタが用いられてお
り、このトランジスタのスイッチング特性から、ゲイン
切替回路10の切替時間を短くできないという問題があ
る。すなわち、ディスクの反射率等の違いによりフォト
ダイオードPDの入射光量が変化し、それに伴ってフォ
トダイオードPDの受光電流が変化すると、上記ゲイン
切替回路10に流れる電流すなわちスイッチSWを構成
するトランジスタのコレクタ電流は、この受光電流に比
例して変化する。そして、上記スイッチSWを構成する
トランジスタは、その受光電流が大きくなるとコレクタ
電流が大きくなり、このコレクタ電流が大きいとスイッ
チング時間が長くなる一方、受光電流が小さくなるとコ
レクタ電流が小さくなり、スイッチング時間が短くな
る。また、上記トランジスタの制御入力端子としてのベ
ースに流れる電流が小さいとき、スイッチング時間が長
くなり、トランジスタのベース電流が大きいとき、スイ
ッチング時間が短くなる。このように、上記フォトダイ
オードPDの受光電流のバラツキやスイッチSWのトラ
ンジスタのベース電流のバラツキによって、また、上記
スイッチSWを集積回路で構成した場合の各デバイスの
特性バラツキにより、スイッチング時間が一定せず、長
くなることがある。したがって、上記受光増幅装置を用
いたピックアップは、ゲインの切替時間が一定せず、ゲ
インの切り替えを高速に行うことができないという問題
がある。
に行うような場合、録音再生の切替時間すなわちゲイン
切替の応答時間ができるだけ短いことが望まれている。
ところが、上記ゲイン切替回路10のスイッチSWは、
スイッチング素子としてトランジスタが用いられてお
り、このトランジスタのスイッチング特性から、ゲイン
切替回路10の切替時間を短くできないという問題があ
る。すなわち、ディスクの反射率等の違いによりフォト
ダイオードPDの入射光量が変化し、それに伴ってフォ
トダイオードPDの受光電流が変化すると、上記ゲイン
切替回路10に流れる電流すなわちスイッチSWを構成
するトランジスタのコレクタ電流は、この受光電流に比
例して変化する。そして、上記スイッチSWを構成する
トランジスタは、その受光電流が大きくなるとコレクタ
電流が大きくなり、このコレクタ電流が大きいとスイッ
チング時間が長くなる一方、受光電流が小さくなるとコ
レクタ電流が小さくなり、スイッチング時間が短くな
る。また、上記トランジスタの制御入力端子としてのベ
ースに流れる電流が小さいとき、スイッチング時間が長
くなり、トランジスタのベース電流が大きいとき、スイ
ッチング時間が短くなる。このように、上記フォトダイ
オードPDの受光電流のバラツキやスイッチSWのトラ
ンジスタのベース電流のバラツキによって、また、上記
スイッチSWを集積回路で構成した場合の各デバイスの
特性バラツキにより、スイッチング時間が一定せず、長
くなることがある。したがって、上記受光増幅装置を用
いたピックアップは、ゲインの切替時間が一定せず、ゲ
インの切り替えを高速に行うことができないという問題
がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、ゲイン切替回
路の切替時間をできるだけ短くして、ゲインを高速に切
り替えることができる受光増幅装置を提供することにあ
る。
路の切替時間をできるだけ短くして、ゲインを高速に切
り替えることができる受光増幅装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1の受光増幅装置は、フォトダイ
オードと、上記フォトダイオードの受光電流を電流電圧
変換して増幅する増幅回路とを備えた受光増幅装置にお
いて、上記フォトダイオードの上記受光電流に基づい
て、この受光電流と略同じ大きさの電流の制御信号を出
力するカレントミラー回路と、上記増幅回路の入出力間
を接続する少なくとも一組の直列接続された抵抗とスイ
ッチング素子を有し、外部からの選択信号により選択さ
れた上記スイッチング素子の制御入力端子に上記カレン
トミラー回路から出力された上記制御信号が入力される
ゲイン切替回路とを備え、上記外部からの選択信号によ
り選択された上記スイッチング素子のスイッチング時間
を上記カレントミラー回路からの上記制御信号に基づい
て制御することを特徴としている。また、この発明の請
求項2の受光増幅装置は、請求項1の受光増幅装置にお
いて、上記スイッチング素子はトランジスタであって、
上記外部からの上記選択信号に基づいて、上記カレント
ミラー回路からの上記制御信号を上記トランジスタのベ
ースに入力するか否かを選択する選択回路を備えたこと
を特徴としている。
め、この発明の請求項1の受光増幅装置は、フォトダイ
オードと、上記フォトダイオードの受光電流を電流電圧
変換して増幅する増幅回路とを備えた受光増幅装置にお
いて、上記フォトダイオードの上記受光電流に基づい
て、この受光電流と略同じ大きさの電流の制御信号を出
力するカレントミラー回路と、上記増幅回路の入出力間
を接続する少なくとも一組の直列接続された抵抗とスイ
ッチング素子を有し、外部からの選択信号により選択さ
れた上記スイッチング素子の制御入力端子に上記カレン
トミラー回路から出力された上記制御信号が入力される
ゲイン切替回路とを備え、上記外部からの選択信号によ
り選択された上記スイッチング素子のスイッチング時間
を上記カレントミラー回路からの上記制御信号に基づい
て制御することを特徴としている。また、この発明の請
求項2の受光増幅装置は、請求項1の受光増幅装置にお
いて、上記スイッチング素子はトランジスタであって、
上記外部からの上記選択信号に基づいて、上記カレント
ミラー回路からの上記制御信号を上記トランジスタのベ
ースに入力するか否かを選択する選択回路を備えたこと
を特徴としている。
【0010】
【作用】上記請求項1の構成の受光増幅装置は、上記フ
ォトダイオードの受光電流を増幅回路により電圧に変換
して増幅する。一方、上記カレントミラー回路は、上記
フォトダイオードの受光電流と略同じ大きさの電流の制
御信号を出力する。そして、上記ゲイン切替回路は、外
部からの選択信号に従ってスイッチング素子を選択し
て、その選択されたスイッチング素子の制御入力端子に
上記制御信号を入力する。この選択されたスイッチング
素子がオンして、上記増幅回路の入出力間にスイッチン
グ素子と直列接続された抵抗による帰還抵抗によって、
この受光増幅装置のゲインが切り替わる。
ォトダイオードの受光電流を増幅回路により電圧に変換
して増幅する。一方、上記カレントミラー回路は、上記
フォトダイオードの受光電流と略同じ大きさの電流の制
御信号を出力する。そして、上記ゲイン切替回路は、外
部からの選択信号に従ってスイッチング素子を選択し
て、その選択されたスイッチング素子の制御入力端子に
上記制御信号を入力する。この選択されたスイッチング
素子がオンして、上記増幅回路の入出力間にスイッチン
グ素子と直列接続された抵抗による帰還抵抗によって、
この受光増幅装置のゲインが切り替わる。
【0011】このように、上記ゲイン切替回路の選択さ
れたスイッチング素子の制御入力端子に流れる電流は、
上記フォトダイオードの受光電流と略同じ大きさとな
る。一方、このスイッチング素子の帰還電流は、このス
イッチング素子の制御入力端子に流れる電流と略比例す
る。このため、上記フォトダイオードの受光電流によっ
て、上記スイッチング素子の帰還電流が増減しても、そ
の増減に略比例して制御入力端子に流れる電流が増減す
るから、スイッチング時間が略一定となり、バラツキが
なくなる。したがって、上記フォトダイオードの入射光
量の変化やスイッチング素子の制御入力端子に流れる電
流のバラツキに関係なく、スイッチング素子のスイッチ
ング時間を略一定にでき、かつ高速にできる。したがっ
て、上記ゲイン切替回路の切替時間を短くできるから、
上記受光増幅装置のゲインを高速に切り替えできる。ま
た、請求項2の受光増幅器によれば、カレントミラー回
路からの制御信号を有効に利用して、簡素な回路構成で
受光増幅装置を容易に実現できる。
れたスイッチング素子の制御入力端子に流れる電流は、
上記フォトダイオードの受光電流と略同じ大きさとな
る。一方、このスイッチング素子の帰還電流は、このス
イッチング素子の制御入力端子に流れる電流と略比例す
る。このため、上記フォトダイオードの受光電流によっ
て、上記スイッチング素子の帰還電流が増減しても、そ
の増減に略比例して制御入力端子に流れる電流が増減す
るから、スイッチング時間が略一定となり、バラツキが
なくなる。したがって、上記フォトダイオードの入射光
量の変化やスイッチング素子の制御入力端子に流れる電
流のバラツキに関係なく、スイッチング素子のスイッチ
ング時間を略一定にでき、かつ高速にできる。したがっ
て、上記ゲイン切替回路の切替時間を短くできるから、
上記受光増幅装置のゲインを高速に切り替えできる。ま
た、請求項2の受光増幅器によれば、カレントミラー回
路からの制御信号を有効に利用して、簡素な回路構成で
受光増幅装置を容易に実現できる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の受光増幅装置を一実施例に
より詳細に説明する。
より詳細に説明する。
【0013】図1はこの発明の一実施例の受光増幅装置
の等価回路図を示しており、PDはフォトダイオード、
AMPは上記フォトダイオードPDのアノードに入力が
接続され、上記フォトダイオードPDの受光電流を電圧
に変換して増幅して、出力信号VOUTを出力する増幅回
路、1は電源VCCと上記フォトダイオードPDのカソー
ドとの間に接続され、受光電流と同じ大きさの電流の制
御信号を出力するカレントミラー回路、2は上記増幅回
路AMPの入出力間に接続された帰還回路であるゲイン
切替回路である。上記増幅回路AMPとゲイン切替回路
2は増幅器3を構成している。また、上記フォトダイオ
ードPDのカソードは、外部に引き出されている。
の等価回路図を示しており、PDはフォトダイオード、
AMPは上記フォトダイオードPDのアノードに入力が
接続され、上記フォトダイオードPDの受光電流を電圧
に変換して増幅して、出力信号VOUTを出力する増幅回
路、1は電源VCCと上記フォトダイオードPDのカソー
ドとの間に接続され、受光電流と同じ大きさの電流の制
御信号を出力するカレントミラー回路、2は上記増幅回
路AMPの入出力間に接続された帰還回路であるゲイン
切替回路である。上記増幅回路AMPとゲイン切替回路
2は増幅器3を構成している。また、上記フォトダイオ
ードPDのカソードは、外部に引き出されている。
【0014】上記カレントミラー回路1は、夫々のエミ
ッタが電源VCCに接続され、ベースが互いに接続された
PNPトランジスタQ1,Q2で構成している。このPN
PトランジスタQ1のベースとコレクタを接続するとと
もに、このコレクタをフォトダイオードPDのカソード
に接続している。一方、上記PNPトランジスタQ2の
コレクタは、上記ゲイン切替回路2の制御入力端子(図
示せず)に接続している。
ッタが電源VCCに接続され、ベースが互いに接続された
PNPトランジスタQ1,Q2で構成している。このPN
PトランジスタQ1のベースとコレクタを接続するとと
もに、このコレクタをフォトダイオードPDのカソード
に接続している。一方、上記PNPトランジスタQ2の
コレクタは、上記ゲイン切替回路2の制御入力端子(図
示せず)に接続している。
【0015】また、上記ゲイン切替回路2は、抵抗Rf
1,抵抗Rf2,スイッチSWからなり、上記抵抗Rf1
を増幅回路AMPの入出力間に接続するとともに、直列
接続された抵抗Rf2とスイッチSWとを増幅回路AM
Pの入出力間に接続している。こうして、上記増幅回路
AMPとゲイン切替回路2とからなる増幅器3は、フォ
トダイオードPDからの受光電流を電圧に変換するとと
もに、ゲイン切替回路2によって設定されるゲインに基
づいて増幅して、出力信号VOUTを出力する。
1,抵抗Rf2,スイッチSWからなり、上記抵抗Rf1
を増幅回路AMPの入出力間に接続するとともに、直列
接続された抵抗Rf2とスイッチSWとを増幅回路AM
Pの入出力間に接続している。こうして、上記増幅回路
AMPとゲイン切替回路2とからなる増幅器3は、フォ
トダイオードPDからの受光電流を電圧に変換するとと
もに、ゲイン切替回路2によって設定されるゲインに基
づいて増幅して、出力信号VOUTを出力する。
【0016】図2は図1に示した実施例の受光増幅装置
の回路図であり、図1と同一構成部は同一参照番号を付
している。PDはフォトダイオード、AMPは上記フォ
トダイオードPDのアノードに入力が接続された増幅回
路、1は電源VCCとフォトダイオードPDのカソードと
の間に接続されたカレントミラー回路、2はゲイン切替
回路、3は上記増幅回路AMPとゲイン切替回路2から
なる増幅器、20は上記カレントミラー回路1からの制
御信号と外部からの選択信号Mとを受けて、上記ゲイン
切替回路2を制御する選択回路である。なお、上記フォ
トダイオードPDのカソードから外部への引き出し線は
省略している。
の回路図であり、図1と同一構成部は同一参照番号を付
している。PDはフォトダイオード、AMPは上記フォ
トダイオードPDのアノードに入力が接続された増幅回
路、1は電源VCCとフォトダイオードPDのカソードと
の間に接続されたカレントミラー回路、2はゲイン切替
回路、3は上記増幅回路AMPとゲイン切替回路2から
なる増幅器、20は上記カレントミラー回路1からの制
御信号と外部からの選択信号Mとを受けて、上記ゲイン
切替回路2を制御する選択回路である。なお、上記フォ
トダイオードPDのカソードから外部への引き出し線は
省略している。
【0017】上記増幅回路AMPは、上記フォトダイオ
ードPDのアノードはNPNトランジスタQ7のベース
に入力として接続され、定電流源I1を介して電源VCC
にコレクタが接続されたNPNトランジスタQ7と、こ
のNPNトランジスタQ7のエミッタにコレクタが接続
され、コレクタとベースとが接続され、グランドGND
にエミッタが接続されているダイオードとしてのNPN
トランジスタQ8と、上記NPNトランジスタQ7のコレ
クタにベースが接続され、電源VCCにコレクタが接続さ
れて、負荷としての定電流源I2を介してグランドGN
Dにエミッタが接続されたPNPトランジスタQ10とか
らなる。上記PNPトランジスタQ10はエミッタフォロ
ア回路を構成して、このNPNトランジスタQ10のエミ
ッタから出力信号VOUTを出力する。なお、上記定電流
源I1は、電源VCC側からPNPトランジスタQ7側に電
流を流し、定電流源I2は、NPNトランジスタQ10側
からグランドGND側に電流を流すものである。
ードPDのアノードはNPNトランジスタQ7のベース
に入力として接続され、定電流源I1を介して電源VCC
にコレクタが接続されたNPNトランジスタQ7と、こ
のNPNトランジスタQ7のエミッタにコレクタが接続
され、コレクタとベースとが接続され、グランドGND
にエミッタが接続されているダイオードとしてのNPN
トランジスタQ8と、上記NPNトランジスタQ7のコレ
クタにベースが接続され、電源VCCにコレクタが接続さ
れて、負荷としての定電流源I2を介してグランドGN
Dにエミッタが接続されたPNPトランジスタQ10とか
らなる。上記PNPトランジスタQ10はエミッタフォロ
ア回路を構成して、このNPNトランジスタQ10のエミ
ッタから出力信号VOUTを出力する。なお、上記定電流
源I1は、電源VCC側からPNPトランジスタQ7側に電
流を流し、定電流源I2は、NPNトランジスタQ10側
からグランドGND側に電流を流すものである。
【0018】また、上記ゲイン切替回路2は、NPNト
ランジスタQ7のベースとPNPトランジスタQ10のエ
ミッタとの間に接続された抵抗Rf1と、NPNトラン
ジスタQ7のベースとPNPトランジスタQ10のエミッ
タとの間にNPNトランジスタQ7のベースから順に直
列に接続された抵抗Rf2とNPNトランジスタQ9と、
このNPNトランジスタQ9のベースとエミッタとの間
に接続された抵抗R3とからなる。上記NPNトランジ
スタQ9のコレクタは抵抗Rf2の一端と接続する一方、
NPNトランジスタQ9のエミッタはNPNトランジス
タQ10のエミッタと接続している。なお、上記抵抗R3
は、NPNトランジスタQ9のスイッチング時間を短く
する働きをする。
ランジスタQ7のベースとPNPトランジスタQ10のエ
ミッタとの間に接続された抵抗Rf1と、NPNトラン
ジスタQ7のベースとPNPトランジスタQ10のエミッ
タとの間にNPNトランジスタQ7のベースから順に直
列に接続された抵抗Rf2とNPNトランジスタQ9と、
このNPNトランジスタQ9のベースとエミッタとの間
に接続された抵抗R3とからなる。上記NPNトランジ
スタQ9のコレクタは抵抗Rf2の一端と接続する一方、
NPNトランジスタQ9のエミッタはNPNトランジス
タQ10のエミッタと接続している。なお、上記抵抗R3
は、NPNトランジスタQ9のスイッチング時間を短く
する働きをする。
【0019】また、上記選択回路20は、ベースとコレ
クタとが接続されたNPNトランジスタQ3と、このN
PNトランジスタQ3とベースが互いに接続されたNP
NトランジスタQ4とからなり、NPNトランジスタ
Q3,Q4の各エミッタがグランドGNDに接続されてい
るカレントミラー回路と、上記NPNトランジスタQ4
のコレクタにコレクタが接続され、ベースとコレクタと
が接続されたPNPトランジスタQ5と、このPNPト
ランジスタQ5とベースが互いに接続されたPNPトラ
ンジスタQ6とからなり、PNPトランジスタQ5,Q6
の各エミッタが電源VCCに接続されているカレントミラ
ー回路と、上記NPNトランジスタQ3のコレクタにコ
レクタが接続されたNPNトランジスタQ11とで構成し
ている。なお、上記NPNトランジスタQ11のエミッタ
はグランドGNDに接続する一方、NPNトランジスタ
Q11のベースに抵抗R1を介して選択信号Mを入力し、
抵抗R2を介してグランドGNDに接続している。そし
て、上記選択回路20のNPNトランジスタQ3のコレ
クタを上記カレントミラー回路1のPNPトランジスタ
Q2のコレクタに接続し、上記選択回路20のPNPト
ランジスタQ6のコレクタをゲイン切替回路2のNPN
トランジスタQ9の制御入力端子としてのベースに接続
している。
クタとが接続されたNPNトランジスタQ3と、このN
PNトランジスタQ3とベースが互いに接続されたNP
NトランジスタQ4とからなり、NPNトランジスタ
Q3,Q4の各エミッタがグランドGNDに接続されてい
るカレントミラー回路と、上記NPNトランジスタQ4
のコレクタにコレクタが接続され、ベースとコレクタと
が接続されたPNPトランジスタQ5と、このPNPト
ランジスタQ5とベースが互いに接続されたPNPトラ
ンジスタQ6とからなり、PNPトランジスタQ5,Q6
の各エミッタが電源VCCに接続されているカレントミラ
ー回路と、上記NPNトランジスタQ3のコレクタにコ
レクタが接続されたNPNトランジスタQ11とで構成し
ている。なお、上記NPNトランジスタQ11のエミッタ
はグランドGNDに接続する一方、NPNトランジスタ
Q11のベースに抵抗R1を介して選択信号Mを入力し、
抵抗R2を介してグランドGNDに接続している。そし
て、上記選択回路20のNPNトランジスタQ3のコレ
クタを上記カレントミラー回路1のPNPトランジスタ
Q2のコレクタに接続し、上記選択回路20のPNPト
ランジスタQ6のコレクタをゲイン切替回路2のNPN
トランジスタQ9の制御入力端子としてのベースに接続
している。
【0020】上記構成の受光増幅装置を例えばミニディ
スクプレーヤのピックアップに用いた場合、再生時に受
光電流IPDが電源VCCからカレントミラー回路1のPN
PトランジスタQ1を介してフォトダイオードPDのカ
ソードに流れ、このフォトダイオードPDのアノードか
らNPNトランジスタQ7のベースに流れる。一方、上
記カレントミラー回路1のPNPトランジスタQ2のコ
レクタからは、上記受光電流IPDと略同じ大きさの電流
の制御信号を出力する。そして、上記選択信号MをHレ
ベルとし、抵抗R1を介してNPNトランジスタQ11の
ベースに電流を流して、このNPNトランジスタQ11を
オンにする。このため、上記制御信号の電流はトランジ
スタQ11を介してグランドGNDに流れ、上記NPNト
ランジスタQ3,Q4で構成されるカレントミラー回路に
電流が流れないから、上記PNPトランジスタQ5,Q6
で構成されるカレントミラー回路にも電流が流れない。
したがって、上記NPNトランジスタQ9の制御入力端
子であるベースに電流が流れないから、NPNトランジ
スタQ9はオフとなる。こうして、上記定電流源I1から
の電流は、一部がNPNトランジスタQ7とNPNトラ
ンジスタQ8を介してグランドGNDに流れる一方、残
りはNPNトランジスタQ10のベースに流れ、電源VCC
からNPNトランジスタQ10と定電流源I2とを介して
グランドGNDに定電流源I2で決められた所定の電流
が流れる。なお、上記フォトダイオードPDの受光電流
IPDの一部は、抵抗Rf1と定電流源I2を介してグラン
ドGNDに流れている。したがって、上記NPNトラン
ジスタQ10のエミッタには、抵抗Rf1によって決めら
れた所定のゲインに基づいて、受光電流IPDに略比例し
て増幅された出力信号VOUTを出力する。
スクプレーヤのピックアップに用いた場合、再生時に受
光電流IPDが電源VCCからカレントミラー回路1のPN
PトランジスタQ1を介してフォトダイオードPDのカ
ソードに流れ、このフォトダイオードPDのアノードか
らNPNトランジスタQ7のベースに流れる。一方、上
記カレントミラー回路1のPNPトランジスタQ2のコ
レクタからは、上記受光電流IPDと略同じ大きさの電流
の制御信号を出力する。そして、上記選択信号MをHレ
ベルとし、抵抗R1を介してNPNトランジスタQ11の
ベースに電流を流して、このNPNトランジスタQ11を
オンにする。このため、上記制御信号の電流はトランジ
スタQ11を介してグランドGNDに流れ、上記NPNト
ランジスタQ3,Q4で構成されるカレントミラー回路に
電流が流れないから、上記PNPトランジスタQ5,Q6
で構成されるカレントミラー回路にも電流が流れない。
したがって、上記NPNトランジスタQ9の制御入力端
子であるベースに電流が流れないから、NPNトランジ
スタQ9はオフとなる。こうして、上記定電流源I1から
の電流は、一部がNPNトランジスタQ7とNPNトラ
ンジスタQ8を介してグランドGNDに流れる一方、残
りはNPNトランジスタQ10のベースに流れ、電源VCC
からNPNトランジスタQ10と定電流源I2とを介して
グランドGNDに定電流源I2で決められた所定の電流
が流れる。なお、上記フォトダイオードPDの受光電流
IPDの一部は、抵抗Rf1と定電流源I2を介してグラン
ドGNDに流れている。したがって、上記NPNトラン
ジスタQ10のエミッタには、抵抗Rf1によって決めら
れた所定のゲインに基づいて、受光電流IPDに略比例し
て増幅された出力信号VOUTを出力する。
【0021】一方、録音時にフォトダイオードPDに
は、再生時より大きい受光電流IPDが電源VCCからカレ
ントミラー回路1のPNPトランジスタQ1を介してフ
ォトダイオードPDのカソードに流れ、このフォトダイ
オードPDのアノードからNPNトランジスタQ7のベ
ースに流れる。一方、上記カレントミラー回路1のPN
PトランジスタQ2のコレクタからは、上記受光電流I
PDに略同じ大きさの電流の制御信号を出力する。そし
て、上記選択信号MをLレベルとし、このNPNトラン
ジスタQ11をオフにする。このため、上記NPNトラン
ジスタQ3,Q4で構成されるカレントミラー回路に電流
が流れ、上記PNPトランジスタQ5,Q6で構成される
カレントミラー回路にも電流が流れる。したがって、上
記NPNトランジスタQ9の制御入力端子であるベース
に電流が流れて、NPNトランジスタQ9はオンとな
る。こうして、上記電流源I1からの電流は、一部がN
PNトランジスタQ7とNPNトランジスタQ8を介して
グランドGNDに流れる一方、残りはNPNトランジス
タQ10のベースに流れ、電源VCCからNPNトランジス
タQ10と定電流源I2とを介してグランドGNDに定電
流源I2で決められた所定の電流が流れる。なお、上記
NPNトランジスタQ9がオンするので、フォトダイオ
ードPDの受光電流IPDの一部は、並列接続された抵抗
Rf1と抵抗Rf2との合成抵抗を流れ、定電流源I2を
介してグランドGNDに流れる。したがって、上記NP
NトランジスタQ10のエミッタには、抵抗Rf1と抵抗
Rf2による再生時より小さいゲインに基づいて、受光
電流IPDに略比例して増幅された電圧が出力信号VOUT
として出力される。
は、再生時より大きい受光電流IPDが電源VCCからカレ
ントミラー回路1のPNPトランジスタQ1を介してフ
ォトダイオードPDのカソードに流れ、このフォトダイ
オードPDのアノードからNPNトランジスタQ7のベ
ースに流れる。一方、上記カレントミラー回路1のPN
PトランジスタQ2のコレクタからは、上記受光電流I
PDに略同じ大きさの電流の制御信号を出力する。そし
て、上記選択信号MをLレベルとし、このNPNトラン
ジスタQ11をオフにする。このため、上記NPNトラン
ジスタQ3,Q4で構成されるカレントミラー回路に電流
が流れ、上記PNPトランジスタQ5,Q6で構成される
カレントミラー回路にも電流が流れる。したがって、上
記NPNトランジスタQ9の制御入力端子であるベース
に電流が流れて、NPNトランジスタQ9はオンとな
る。こうして、上記電流源I1からの電流は、一部がN
PNトランジスタQ7とNPNトランジスタQ8を介して
グランドGNDに流れる一方、残りはNPNトランジス
タQ10のベースに流れ、電源VCCからNPNトランジス
タQ10と定電流源I2とを介してグランドGNDに定電
流源I2で決められた所定の電流が流れる。なお、上記
NPNトランジスタQ9がオンするので、フォトダイオ
ードPDの受光電流IPDの一部は、並列接続された抵抗
Rf1と抵抗Rf2との合成抵抗を流れ、定電流源I2を
介してグランドGNDに流れる。したがって、上記NP
NトランジスタQ10のエミッタには、抵抗Rf1と抵抗
Rf2による再生時より小さいゲインに基づいて、受光
電流IPDに略比例して増幅された電圧が出力信号VOUT
として出力される。
【0022】ここで、上記NPNトランジスタQ9のオ
ーバードライブ係数Nは、 N=(IB×hFE)/IRf2 ・・・・・(1) IB :NPNトランジスタQ9のベース電流 hFE :NPNトランジスタQ9の電流増幅率 IRf2:抵抗Rf2に流れる電流 で与えられる。また、抵抗Rf2に流れる電流IRf2は、 IRf2=IPD×Rf1/(Rf1+Rf2) ・・・・・(2) となる。そして、再生時のゲインより録音時のゲインを
例えば1/10にするので、抵抗Rf2は抵抗Rf1より
小さい抵抗値となり、式(2)を近似して、 IRf2≒IPD ・・・・・(3) とすると、式(1),(3)より、NPNトランジスタ
Q9のオーバードライブ係数Nは、 N=(IB×hFE)/IPD ・・・・・(3) となる。したがって、上記実施例の受光増幅装置のよう
にNPNトランジスタQ9のベース電流IBと受光電流I
PDとを略同じとした場合、上記オーバードライブ係数N
はNPNトランジスタQ9の電流増幅率hFEとなる。し
たがって、オーバードライブ係数Nは電流増幅率hFEの
みによりバラツクこととなり、バラツキは小さくなる。
ーバードライブ係数Nは、 N=(IB×hFE)/IRf2 ・・・・・(1) IB :NPNトランジスタQ9のベース電流 hFE :NPNトランジスタQ9の電流増幅率 IRf2:抵抗Rf2に流れる電流 で与えられる。また、抵抗Rf2に流れる電流IRf2は、 IRf2=IPD×Rf1/(Rf1+Rf2) ・・・・・(2) となる。そして、再生時のゲインより録音時のゲインを
例えば1/10にするので、抵抗Rf2は抵抗Rf1より
小さい抵抗値となり、式(2)を近似して、 IRf2≒IPD ・・・・・(3) とすると、式(1),(3)より、NPNトランジスタ
Q9のオーバードライブ係数Nは、 N=(IB×hFE)/IPD ・・・・・(3) となる。したがって、上記実施例の受光増幅装置のよう
にNPNトランジスタQ9のベース電流IBと受光電流I
PDとを略同じとした場合、上記オーバードライブ係数N
はNPNトランジスタQ9の電流増幅率hFEとなる。し
たがって、オーバードライブ係数Nは電流増幅率hFEの
みによりバラツクこととなり、バラツキは小さくなる。
【0023】このように、上記ゲイン切替回路2のスイ
ッチング素子としてのNPNトランジスタQ9のベース
に流れる電流をフォトダイオードPDの受光電流IPDと
略同じ大きさにして、このNPNトランジスタQ9のコ
レクタ電流がこのベース電流と略比例するようにしてい
る。このため、上記NPNトランジスタQ9のコレクタ
電流が受光電流IPDに略比例して増減しても、その受光
電流IPDと同じようにNPNトランジスタQ9のベース
電流が増減する。すなわち、上記フォトダイオードの受
光電流IPDが大きくなると、NPNトランジスタのコレ
クタ電流が大きくなり、NPNトランジスタQ9のベー
ス電流も大きくなるので、NPNトランジスタQ9のス
イッチング時間は受光電流IPDが小さいときと略同じと
なり、短くなる。したがって、上記フォトダイオードP
Dの入射光量の変化やNPNトランジスタQ9のベース
電流のバラツキに関係なく、NPNトランジスタQ9の
スイッチング時間を略一定にでき、かつ高速にすること
ができる。また、上記NPNトランジスタQ9に電流増
幅率hFEが大きいものを用いることで、容易にスイッチ
ング時間を短くすることできる。したがって、上記ゲイ
ン切替回路2の切替時間を短くできるから、この受光増
幅装置のゲインを高速に切り替えることができる。
ッチング素子としてのNPNトランジスタQ9のベース
に流れる電流をフォトダイオードPDの受光電流IPDと
略同じ大きさにして、このNPNトランジスタQ9のコ
レクタ電流がこのベース電流と略比例するようにしてい
る。このため、上記NPNトランジスタQ9のコレクタ
電流が受光電流IPDに略比例して増減しても、その受光
電流IPDと同じようにNPNトランジスタQ9のベース
電流が増減する。すなわち、上記フォトダイオードの受
光電流IPDが大きくなると、NPNトランジスタのコレ
クタ電流が大きくなり、NPNトランジスタQ9のベー
ス電流も大きくなるので、NPNトランジスタQ9のス
イッチング時間は受光電流IPDが小さいときと略同じと
なり、短くなる。したがって、上記フォトダイオードP
Dの入射光量の変化やNPNトランジスタQ9のベース
電流のバラツキに関係なく、NPNトランジスタQ9の
スイッチング時間を略一定にでき、かつ高速にすること
ができる。また、上記NPNトランジスタQ9に電流増
幅率hFEが大きいものを用いることで、容易にスイッチ
ング時間を短くすることできる。したがって、上記ゲイ
ン切替回路2の切替時間を短くできるから、この受光増
幅装置のゲインを高速に切り替えることができる。
【0024】上記実施例では、上記ゲイン切替回路2に
一つのスイッチSWを用いたが、二つのスイッチを用い
てもよく、スイッチは適宜な数にしてよい。
一つのスイッチSWを用いたが、二つのスイッチを用い
てもよく、スイッチは適宜な数にしてよい。
【0025】また、上記実施例では、スイッチング素子
としてNPNトランジスタQ9を用いたが、PNPトラ
ンジスタやこれと同等のスイッチング特性を有するスイ
ッチング素子であればよい。
としてNPNトランジスタQ9を用いたが、PNPトラ
ンジスタやこれと同等のスイッチング特性を有するスイ
ッチング素子であればよい。
【0026】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の請
求項1の受光増幅装置は、上記フォトダイオードの受光
電流を増幅回路により電流電圧変換して増幅し、上記フ
ォトダイオードの受光電流に基づいて、カレントミラー
回路はこの受光電流と略同じ大きさの電流の制御信号を
出力し、ゲイン切替回路は、上記増幅回路の入出力間を
接続する少なくとも一組の直列接続された抵抗とスイッ
チング素子を有し、外部からの選択信号により選択され
たスイッチング素子の制御入力端子にカレントミラー回
路から出力された制御信号を入力して、上記外部からの
選択信号により選択されたスイッチング素子のスイッチ
ング時間をカレントミラー回路からの制御信号に基づい
て制御するものである。
求項1の受光増幅装置は、上記フォトダイオードの受光
電流を増幅回路により電流電圧変換して増幅し、上記フ
ォトダイオードの受光電流に基づいて、カレントミラー
回路はこの受光電流と略同じ大きさの電流の制御信号を
出力し、ゲイン切替回路は、上記増幅回路の入出力間を
接続する少なくとも一組の直列接続された抵抗とスイッ
チング素子を有し、外部からの選択信号により選択され
たスイッチング素子の制御入力端子にカレントミラー回
路から出力された制御信号を入力して、上記外部からの
選択信号により選択されたスイッチング素子のスイッチ
ング時間をカレントミラー回路からの制御信号に基づい
て制御するものである。
【0027】したがって、この発明の請求項1の受光増
幅装置によれば、上記ゲイン切替回路の選択されたスイ
ッチング素子の制御入力端子に流れる電流は、上記フォ
トダイオードの受光電流と略同じ大きさとなる。一方、
このスイッチング素子に流れる帰還電流がこのスイッチ
ング素子の制御入力端子の電流と略比例する。このた
め、上記フォトダイオードからの受光電流が大きくなっ
て、スイッチング素子に流れる帰還電流が大きくなる
と、制御入力端子に入力された制御信号の電流が大きく
なるから、上記スイッチング素子のスイッチング時間は
受光電流が小さいときと略同じとなり、短くすることが
できる。したがって、上記フォトダイオードの入射光量
の変化やスイッチング素子の制御入力端子に流れる制御
信号の電流のバラツキに関係なく、スイッチング素子の
スイッチング時間を略一定にでき、かつ高速にできる。
したがって、上記ゲイン切替回路の切替時間を短くでき
るから、ゲインを高速に切り替える受光増幅装置を実現
できる。また、この発明の請求項2の受光増幅装置は、
請求項1の受光増幅装置において、上記スイッチング素
子はトランジスタであって、上記外部からの選択信号に
基づいて、上記カレントミラー回路からの制御信号をト
ランジスタのベースに入力するか否かを選択回路により
選択するので、カレントミラー回路からの制御信号を有
効に利用して、簡素な回路構成で受光増幅装置を容易に
実現できる。
幅装置によれば、上記ゲイン切替回路の選択されたスイ
ッチング素子の制御入力端子に流れる電流は、上記フォ
トダイオードの受光電流と略同じ大きさとなる。一方、
このスイッチング素子に流れる帰還電流がこのスイッチ
ング素子の制御入力端子の電流と略比例する。このた
め、上記フォトダイオードからの受光電流が大きくなっ
て、スイッチング素子に流れる帰還電流が大きくなる
と、制御入力端子に入力された制御信号の電流が大きく
なるから、上記スイッチング素子のスイッチング時間は
受光電流が小さいときと略同じとなり、短くすることが
できる。したがって、上記フォトダイオードの入射光量
の変化やスイッチング素子の制御入力端子に流れる制御
信号の電流のバラツキに関係なく、スイッチング素子の
スイッチング時間を略一定にでき、かつ高速にできる。
したがって、上記ゲイン切替回路の切替時間を短くでき
るから、ゲインを高速に切り替える受光増幅装置を実現
できる。また、この発明の請求項2の受光増幅装置は、
請求項1の受光増幅装置において、上記スイッチング素
子はトランジスタであって、上記外部からの選択信号に
基づいて、上記カレントミラー回路からの制御信号をト
ランジスタのベースに入力するか否かを選択回路により
選択するので、カレントミラー回路からの制御信号を有
効に利用して、簡素な回路構成で受光増幅装置を容易に
実現できる。
【図1】 図1はこの発明の一実施例の受光増幅装置の
等価回路図である。
等価回路図である。
【図2】 図2は上記受光増幅装置の回路図である。
【図3】 図3は従来の受光増幅装置の等価回路図であ
る。
る。
【図4】 図4はゲイン切替回路を用いた受光増幅装置
の等価回路図である。
の等価回路図である。
PD…フォトダイオード、AMP…増幅回路、1…カレ
ントミラー回路、2…ゲイン切替回路、Rf1,Rf2…
抵抗、SW…スイッチ、Q1,Q2,Q5,Q6…PNPト
ランジスタ、Q3,Q4,Q7,Q8,Q9,Q10,Q11…
NPNトランジスタ。
ントミラー回路、2…ゲイン切替回路、Rf1,Rf2…
抵抗、SW…スイッチ、Q1,Q2,Q5,Q6…PNPト
ランジスタ、Q3,Q4,Q7,Q8,Q9,Q10,Q11…
NPNトランジスタ。
Claims (2)
- 【請求項1】 フォトダイオードと、上記フォトダイオ
ードの受光電流を電流電圧変換して増幅する増幅回路と
を備えた受光増幅装置において、 上記フォトダイオードの上記受光電流に基づいて、この
受光電流と略同じ大きさの電流の制御信号を出力するカ
レントミラー回路と、 上記増幅回路の入出力間を接続する少なくとも一組の直
列接続された抵抗とスイッチング素子を有し、外部から
の選択信号により選択された上記スイッチング素子の制
御入力端子に上記カレントミラー回路から出力された上
記制御信号が入力されるゲイン切替回路とを備え、 上記外部からの選択信号により選択された上記スイッチ
ング素子のスイッチング時間を上記カレントミラー回路
からの上記制御信号に基づいて制御することを特徴とす
る受光増幅装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の受光増幅装置におい
て、 上記スイッチング素子はトランジスタであって、 上記外部からの上記選択信号に基づいて、上記カレント
ミラー回路からの上記制御信号を上記トランジスタのベ
ースに入力するか否かを選択する選択回路を備えたこと
を特徴とする受光増幅装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13761093A JP2923169B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 受光増幅装置 |
US08/257,741 US5483200A (en) | 1993-06-08 | 1994-06-08 | Light-receiving and amplifying device capable of switching between gain levels at high speed and obtaining a sufficient signal-to-noise ratio over a wide range in quantity of incident light |
KR1019940013082A KR0156021B1 (ko) | 1993-06-08 | 1994-06-08 | 이득 레벨들간의 고속 스위칭이 가능하고 광범위한 입사광량에 걸쳐 충분한 신호대 잡음비를 얻을 수 있는 수광/증폭 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13761093A JP2923169B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 受光増幅装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06350351A JPH06350351A (ja) | 1994-12-22 |
JP2923169B2 true JP2923169B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=15202710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13761093A Expired - Fee Related JP2923169B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 受光増幅装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2923169B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3410888B2 (ja) * | 1995-12-20 | 2003-05-26 | 株式会社東芝 | 光受信器 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP13761093A patent/JP2923169B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06350351A (ja) | 1994-12-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |