JP2922396B2 - 圧縮成形用金型およびそれを用いた樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
圧縮成形用金型およびそれを用いた樹脂成形品の製造方法Info
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- JP2922396B2 JP2922396B2 JP5207868A JP20786893A JP2922396B2 JP 2922396 B2 JP2922396 B2 JP 2922396B2 JP 5207868 A JP5207868 A JP 5207868A JP 20786893 A JP20786893 A JP 20786893A JP 2922396 B2 JP2922396 B2 JP 2922396B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンパブルシート等
のガラス繊維強化熱可塑性樹脂シートを用いて樹脂成形
品を得るためのプレス用金型およびそれを用いた樹脂成
形品の製造方法に関するものである。
のガラス繊維強化熱可塑性樹脂シートを用いて樹脂成形
品を得るためのプレス用金型およびそれを用いた樹脂成
形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スタンパブルシートを用いる
圧縮成形では、上記スタンパブルシートを雌雄の金型に
応じて裁断し、その裁断したスタンパブルシートを加熱
軟化して上記雌雄の金型内に入れ、上記雌雄の金型によ
り圧縮成形することにより、上記スタンパブルシート
が、例えば自動車の座席のフレームに型付けされる。
圧縮成形では、上記スタンパブルシートを雌雄の金型に
応じて裁断し、その裁断したスタンパブルシートを加熱
軟化して上記雌雄の金型内に入れ、上記雌雄の金型によ
り圧縮成形することにより、上記スタンパブルシート
が、例えば自動車の座席のフレームに型付けされる。
【0003】上記従来からのスタンパブルシートを用い
た圧縮成形法を、耐水性や電気絶縁性を必要とする例え
ば電気発熱体を封止した合成樹脂製の板状の樹脂成形品
の製造に用いた場合、上記圧縮成形法では、下雌金型内
に、スタンパブルシート、被封止体である発熱体、スタ
ンパブルシートを重ね合わせて積層体を形成した後、上
記積層体を加熱して上記スタンパブルシートの熱可塑性
樹脂を溶融状態とし、次に、上記積層体をプレスして樹
脂成形品を製造する方法が考えられた。
た圧縮成形法を、耐水性や電気絶縁性を必要とする例え
ば電気発熱体を封止した合成樹脂製の板状の樹脂成形品
の製造に用いた場合、上記圧縮成形法では、下雌金型内
に、スタンパブルシート、被封止体である発熱体、スタ
ンパブルシートを重ね合わせて積層体を形成した後、上
記積層体を加熱して上記スタンパブルシートの熱可塑性
樹脂を溶融状態とし、次に、上記積層体をプレスして樹
脂成形品を製造する方法が考えられた。
【0004】このような上記方法では、上記スタンパブ
ルシートの熱可塑性樹脂がポリプロピレンの場合、前記
積層体を下雌金型内に積層した後、上雄金型を上記積層
体に近接させ、続いて、上記各上下金型を例えば 220℃
程度に加熱して、上記積層体を加熱し上記熱可塑性樹脂
を溶融した後、上記上下金型の温度を 100℃程度に冷却
しながら、上記上下金型を型締めすることによる圧縮成
形によって樹脂成形品を得ている。
ルシートの熱可塑性樹脂がポリプロピレンの場合、前記
積層体を下雌金型内に積層した後、上雄金型を上記積層
体に近接させ、続いて、上記各上下金型を例えば 220℃
程度に加熱して、上記積層体を加熱し上記熱可塑性樹脂
を溶融した後、上記上下金型の温度を 100℃程度に冷却
しながら、上記上下金型を型締めすることによる圧縮成
形によって樹脂成形品を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方法お
よびそれに用いる金型では、得られた板状の樹脂成形品
が、型開きしても下雌金型内に留まるため、上記樹脂成
形品を外部に取り出す、つまり脱型する際に、従来のよ
うなエジェクタピンを用いると、成形品にピンの後が残
るため、得られた樹脂成形品の整形に手間取るという問
題、あるいは吸盤等を用いる手動作による脱型操作を用
いると、得られた樹脂成形品の脱型に手間取るという問
題を生じている。
よびそれに用いる金型では、得られた板状の樹脂成形品
が、型開きしても下雌金型内に留まるため、上記樹脂成
形品を外部に取り出す、つまり脱型する際に、従来のよ
うなエジェクタピンを用いると、成形品にピンの後が残
るため、得られた樹脂成形品の整形に手間取るという問
題、あるいは吸盤等を用いる手動作による脱型操作を用
いると、得られた樹脂成形品の脱型に手間取るという問
題を生じている。
【0006】また、上記の樹脂成形品の製造方法では、
上記積層体を加熱して、その熱可塑性樹脂を溶融した状
態とするために、一度、高温に加熱された上記各上下金
型を、続いて 100℃程度に冷却して、型締めすることに
よって樹脂成形体を得ていたから、各上下金型の温度を
上昇や低下させるための時間を必要としており、そのよ
うな上下金型の温度を変化させる時間によって製造時間
が長くなるという問題も招来している。
上記積層体を加熱して、その熱可塑性樹脂を溶融した状
態とするために、一度、高温に加熱された上記各上下金
型を、続いて 100℃程度に冷却して、型締めすることに
よって樹脂成形体を得ていたから、各上下金型の温度を
上昇や低下させるための時間を必要としており、そのよ
うな上下金型の温度を変化させる時間によって製造時間
が長くなるという問題も招来している。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧縮成形
用金型は、以上の課題を解決するために、繊維状物を含
む熱可塑性樹脂からなるシート状物が重ねられた積層体
を上雄金型と下雌金型とによる圧縮成形によって樹脂成
形品を形成する圧縮成形用金型において、上記下雌金型
は、固定された下金型部と、移動可能な受け板とに分割
できるようになっており、上記受け板は、上記積層体を
載置して移動でき、かつ、上記上雄金型と型締めして上
記積層体を成形するための下雌金型のシャーエッジの一
部を形成するように設けられていることを特徴としてい
る。
用金型は、以上の課題を解決するために、繊維状物を含
む熱可塑性樹脂からなるシート状物が重ねられた積層体
を上雄金型と下雌金型とによる圧縮成形によって樹脂成
形品を形成する圧縮成形用金型において、上記下雌金型
は、固定された下金型部と、移動可能な受け板とに分割
できるようになっており、上記受け板は、上記積層体を
載置して移動でき、かつ、上記上雄金型と型締めして上
記積層体を成形するための下雌金型のシャーエッジの一
部を形成するように設けられていることを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の圧縮成形用金型を用いた樹
脂成形品の製造方法は、請求項1記載の圧縮成形用金型
を備え、繊維状物を含む熱可塑性樹脂からなる第1シー
ト状物を受け板に載せた後、上記第1シート状物の上に
被封止物を載せ、さらに、上記被封止物の上に、繊維状
物を含む熱可塑性樹脂からなる第2シート状物を載せて
積層体を上記受け板上に作製した後、上記受け板上の積
層体を上記熱可塑性樹脂が溶融するように加熱し、直ち
に上記受け板を固定された下金型部に取り付けて下雌金
型を形成した後、上記下雌金型と上雄金型とによって上
記積層体を圧縮成形して上記第1および第2シート状物
を一体化することにより、上記繊維状物および熱可塑性
樹脂によって上記被封止物が覆われた樹脂成形品を得る
ことを特徴としている。
脂成形品の製造方法は、請求項1記載の圧縮成形用金型
を備え、繊維状物を含む熱可塑性樹脂からなる第1シー
ト状物を受け板に載せた後、上記第1シート状物の上に
被封止物を載せ、さらに、上記被封止物の上に、繊維状
物を含む熱可塑性樹脂からなる第2シート状物を載せて
積層体を上記受け板上に作製した後、上記受け板上の積
層体を上記熱可塑性樹脂が溶融するように加熱し、直ち
に上記受け板を固定された下金型部に取り付けて下雌金
型を形成した後、上記下雌金型と上雄金型とによって上
記積層体を圧縮成形して上記第1および第2シート状物
を一体化することにより、上記繊維状物および熱可塑性
樹脂によって上記被封止物が覆われた樹脂成形品を得る
ことを特徴としている。
【0009】上記熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレ
ン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンオキサイド、高密度ポリエチ
レン、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリ
エーテルイミド、ポリ(メタ)アクリレート等の単体あ
るいは共重合体を挙げることができる。
ン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンオキサイド、高密度ポリエチ
レン、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリ
エーテルイミド、ポリ(メタ)アクリレート等の単体あ
るいは共重合体を挙げることができる。
【0010】上記繊維状物としては、ガラス繊維、カー
ボン繊維、ウイスカ等の無機質繊維、アラミド繊維、ボ
ロン繊維が単体あるいは混合して用いられる。上記繊維
状物は、繊維長6mm以上、繊維太さ10μm以上のもの
が使用され、熱可塑性樹脂に対して、15〜50重量%
混合されて用いられる。
ボン繊維、ウイスカ等の無機質繊維、アラミド繊維、ボ
ロン繊維が単体あるいは混合して用いられる。上記繊維
状物は、繊維長6mm以上、繊維太さ10μm以上のもの
が使用され、熱可塑性樹脂に対して、15〜50重量%
混合されて用いられる。
【0011】また、前記の第1シート状物および第2シ
ート状物の各熱可塑性樹脂は、圧縮成形するときに相互
に一体化できればよく必ずしも同一成分である必要はな
い。
ート状物の各熱可塑性樹脂は、圧縮成形するときに相互
に一体化できればよく必ずしも同一成分である必要はな
い。
【0012】
【作用】上記の請求項1記載の構成によれば、下雌金型
の一部として分割して移動できる受け板に、下雌金型の
シャーエッジの一部が設けられていることにより、積層
体を載せた受け板を、固定された下金型部に取り付けて
下雌金型を形成し、上記下雌金型と上雄金型とによって
上記積層体を圧縮成形することにより樹脂成形品を得る
ことができる。このような樹脂成形品は、上記受け板を
下金型から取り出すことにより、受け板から容易に取り
出すことができる。
の一部として分割して移動できる受け板に、下雌金型の
シャーエッジの一部が設けられていることにより、積層
体を載せた受け板を、固定された下金型部に取り付けて
下雌金型を形成し、上記下雌金型と上雄金型とによって
上記積層体を圧縮成形することにより樹脂成形品を得る
ことができる。このような樹脂成形品は、上記受け板を
下金型から取り出すことにより、受け板から容易に取り
出すことができる。
【0013】上記の請求項2記載の方法によれば、受け
板を設けることにより、受け板に載置された積層体を加
熱して移動させることができるから、加熱されて熱可塑
性樹脂が溶融した積層体を、その形状を維持して受け板
によって移動させ、かつ、上記受け板を下金型部に取り
付けて下雌金型を形成することができる。
板を設けることにより、受け板に載置された積層体を加
熱して移動させることができるから、加熱されて熱可塑
性樹脂が溶融した積層体を、その形状を維持して受け板
によって移動させ、かつ、上記受け板を下金型部に取り
付けて下雌金型を形成することができる。
【0014】ところで、従来では、積層体を下雌金型内
に作製し、上記積層体に対し上雄金型近接させ、上記上
下の雌雄金型によって、上記積層体を加熱し、その熱可
塑性樹脂を溶融した後、上記雌雄金型を冷却しながら、
積層体をプレスすることによって樹脂成形品を得てい
た。
に作製し、上記積層体に対し上雄金型近接させ、上記上
下の雌雄金型によって、上記積層体を加熱し、その熱可
塑性樹脂を溶融した後、上記雌雄金型を冷却しながら、
積層体をプレスすることによって樹脂成形品を得てい
た。
【0015】しかしながら、上記方法では、受け板を設
けることによって、上下の雌雄金型を、積層体の熱可塑
性樹脂が溶融するために加熱する必要がなく、よって、
従来のように上記雌雄金型を冷却する時間を省くことが
できる。
けることによって、上下の雌雄金型を、積層体の熱可塑
性樹脂が溶融するために加熱する必要がなく、よって、
従来のように上記雌雄金型を冷却する時間を省くことが
できる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。まず、圧縮成
形用金型について説明すると、上記圧縮成形用金型で
は、図1および図2に示すように、強度を高めるための
繊維状物を含む熱可塑性樹脂からなるシート状物および
被封止物が積層された積層物1を載置して移動する受け
板2が、下金型3に対して着脱可能に、かつ、上記下金
型3に装着されると下雌金型3eを形成するように設け
られている。
基づいて説明すれば、以下の通りである。まず、圧縮成
形用金型について説明すると、上記圧縮成形用金型で
は、図1および図2に示すように、強度を高めるための
繊維状物を含む熱可塑性樹脂からなるシート状物および
被封止物が積層された積層物1を載置して移動する受け
板2が、下金型3に対して着脱可能に、かつ、上記下金
型3に装着されると下雌金型3eを形成するように設け
られている。
【0017】したがって、上記受け板2には、積層物1
を重ね合わせることのできる載置部2aが形成され、上
記下金型3に取り付けられて下雌金型3eを形成したと
きに上記下雌金型3eのシャーエッジ3aの一辺部を形
成する立ち上げ部2bが、前記載置部2aに沿って受け
板2上に立設されている。
を重ね合わせることのできる載置部2aが形成され、上
記下金型3に取り付けられて下雌金型3eを形成したと
きに上記下雌金型3eのシャーエッジ3aの一辺部を形
成する立ち上げ部2bが、前記載置部2aに沿って受け
板2上に立設されている。
【0018】また、上記受け板2には、受け板2を下金
型3の所定位置に固定するための固定用孔部2cが2ヶ
所、図示しない固定ピンが挿通されるように穿設されて
いる。よって、下金型3には、上記固定ピンが嵌入され
る固定用穴部3bがそれぞれ穿設されている。
型3の所定位置に固定するための固定用孔部2cが2ヶ
所、図示しない固定ピンが挿通されるように穿設されて
いる。よって、下金型3には、上記固定ピンが嵌入され
る固定用穴部3bがそれぞれ穿設されている。
【0019】また、下金型3には、所定の温度を維持で
きるように加熱するための下側ヒーター3c…が内蔵さ
れ、一方、上雄金型4には、所定の温度を維持できるよ
うに加熱するための上側ヒーター4a…が内蔵されてい
る。
きるように加熱するための下側ヒーター3c…が内蔵さ
れ、一方、上雄金型4には、所定の温度を維持できるよ
うに加熱するための上側ヒーター4a…が内蔵されてい
る。
【0020】また、下金型3には、所定の温度を維持で
きるように加熱するための下側ヒーター3c…と、上記
各下側ヒーター3c…からの熱を効率よく下金型3に伝
達するための下側断熱層3dとが内蔵され、一方、上雄
金型4には、所定の温度を維持できるように加熱するた
めの上側ヒーター4a…と上記各上側ヒーター4a…か
らの熱を効率よく上雄金型4に伝達するための上側断熱
層4bとが内蔵されている。
きるように加熱するための下側ヒーター3c…と、上記
各下側ヒーター3c…からの熱を効率よく下金型3に伝
達するための下側断熱層3dとが内蔵され、一方、上雄
金型4には、所定の温度を維持できるように加熱するた
めの上側ヒーター4a…と上記各上側ヒーター4a…か
らの熱を効率よく上雄金型4に伝達するための上側断熱
層4bとが内蔵されている。
【0021】次に、上記圧縮成形用金型を用いた樹脂成
形体の製造方法について説明すると、上記製造方法で
は、図3に示すように、まず、厚みが0.85mmのスタンパ
ブルシート(ケープラシート社製、商品名:C8010−
N、組成:ポリプロピレン樹脂60wt%、ガラス繊維40wt
%)を15cm四方に切断して2枚のシートとし、上側シー
ト5および下側シート6とした。
形体の製造方法について説明すると、上記製造方法で
は、図3に示すように、まず、厚みが0.85mmのスタンパ
ブルシート(ケープラシート社製、商品名:C8010−
N、組成:ポリプロピレン樹脂60wt%、ガラス繊維40wt
%)を15cm四方に切断して2枚のシートとし、上側シー
ト5および下側シート6とした。
【0022】一方、厚みが 2.5mmのスタンパブルシート
(ケープラシート社製、商品名:C8030−N、組成:ポ
リプロピレン樹脂60wt%、ガラス繊維40wt%)を15cm四
方に切断した後、上記のスタンパブルシートの中心に対
して相互に対称となる位置に複数の直径15mmの固定用孔
7を表裏面を貫通するようにそれぞれ開口して有孔シー
ト8とした。
(ケープラシート社製、商品名:C8030−N、組成:ポ
リプロピレン樹脂60wt%、ガラス繊維40wt%)を15cm四
方に切断した後、上記のスタンパブルシートの中心に対
して相互に対称となる位置に複数の直径15mmの固定用孔
7を表裏面を貫通するようにそれぞれ開口して有孔シー
ト8とした。
【0023】また、正の温度特性(PTC)を有するチ
タン酸バリウム系磁器半導体からなる発熱体9を、直径
が15mm、厚みが 2.5mmの円板状に成形して用いた。上記
発熱体9には、その上下面に例えば銀ペーストを焼き付
けた電極がそれぞれ形成されている。
タン酸バリウム系磁器半導体からなる発熱体9を、直径
が15mm、厚みが 2.5mmの円板状に成形して用いた。上記
発熱体9には、その上下面に例えば銀ペーストを焼き付
けた電極がそれぞれ形成されている。
【0024】上記発熱体9に給電し、かつ、上記発熱体
9からの熱を外部に効率よく放熱するために有孔金属板
10が用いられている。上記有孔金属板10は、 140mm
四方で厚さ1mmのアルミニウム板であり、直径5mmの穴
を碁盤の目状に穿設したものである。なお、上記各有孔
金属板10には、図示しないが、それぞれの対向面とな
る片面にリード線がそれぞれ半田付けされている。
9からの熱を外部に効率よく放熱するために有孔金属板
10が用いられている。上記有孔金属板10は、 140mm
四方で厚さ1mmのアルミニウム板であり、直径5mmの穴
を碁盤の目状に穿設したものである。なお、上記各有孔
金属板10には、図示しないが、それぞれの対向面とな
る片面にリード線がそれぞれ半田付けされている。
【0025】次に、下雌金型3eの一部が着脱自在に分
割された 150mm四方の成形品が乗る受け板2の載置部2
aの上に、下側シート5、有孔金属板10、有孔シート
8を順次重ね合わせ、上記有効シート8の各固定用孔7
・7に発熱体9をそれぞれ嵌入し、続いて、有孔金属板
10、上面シート6をこの順序で重ね合わせて積層体1
を形成する。
割された 150mm四方の成形品が乗る受け板2の載置部2
aの上に、下側シート5、有孔金属板10、有孔シート
8を順次重ね合わせ、上記有効シート8の各固定用孔7
・7に発熱体9をそれぞれ嵌入し、続いて、有孔金属板
10、上面シート6をこの順序で重ね合わせて積層体1
を形成する。
【0026】その後、上記積層体1を載せた受け板2
を、図4に示すように、上下加熱板11a・11bを有
するヒーターの下側加熱板11a上に載置し、上記上下
加熱板11a・11bによって、上記積層体1が 220℃
となるように7分間加熱する。
を、図4に示すように、上下加熱板11a・11bを有
するヒーターの下側加熱板11a上に載置し、上記上下
加熱板11a・11bによって、上記積層体1が 220℃
となるように7分間加熱する。
【0027】これにより、上記上側シート6、有孔シー
ト8、下側シート5は、それらのポリプロピレン樹脂が
溶融するが、上記各シート5・6・8に充填されている
ガラス繊維により流れ出すことはなく、上記各シート5
・6・8の形状を維持して受け板2上に保持される。
ト8、下側シート5は、それらのポリプロピレン樹脂が
溶融するが、上記各シート5・6・8に充填されている
ガラス繊維により流れ出すことはなく、上記各シート5
・6・8の形状を維持して受け板2上に保持される。
【0028】このとき、上記方法では、上記積層体1が
その温度上昇に伴って層方向に主に膨張するため、ヒー
ターの上側加熱部11bと積層体1との間隔hを、所定
の間隔、例えば2mmの間隔を維持するように上記上側加
熱部11bを積層体1の膨張に応じて上方に移動させる
ようになっている。
その温度上昇に伴って層方向に主に膨張するため、ヒー
ターの上側加熱部11bと積層体1との間隔hを、所定
の間隔、例えば2mmの間隔を維持するように上記上側加
熱部11bを積層体1の膨張に応じて上方に移動させる
ようになっている。
【0029】この次に、上記受け板2を、図1に示すよ
うに、下金型3に挿入し、図5および図6に示すよう
に、固定用孔部2cおよび固定用穴部3bに、固定ピン
12を挿通することによって、下金型3に取り付ける。
このとき、上記受け板2と下金型3のシャーエッジ部3
aとによって、下雌金型3eが形成される。
うに、下金型3に挿入し、図5および図6に示すよう
に、固定用孔部2cおよび固定用穴部3bに、固定ピン
12を挿通することによって、下金型3に取り付ける。
このとき、上記受け板2と下金型3のシャーエッジ部3
aとによって、下雌金型3eが形成される。
【0030】その後、上雄金型4により、温度 100℃、
成形圧力1kg/cm2、1分間、上記下雌金型3e内の積層
体1を冷却プレスすることにより、上記各シート5・6
・8が一体化した樹脂成形体13内に、各有孔金属板1
0および発熱体9を内蔵した15cm×15cm×約5mmの面上
ヒータを得た。
成形圧力1kg/cm2、1分間、上記下雌金型3e内の積層
体1を冷却プレスすることにより、上記各シート5・6
・8が一体化した樹脂成形体13内に、各有孔金属板1
0および発熱体9を内蔵した15cm×15cm×約5mmの面上
ヒータを得た。
【0031】その後、型開きし、上記面状ヒータを載せ
た受け板2を下金型3から取り出して、上記面状ヒータ
を上記受け板2から容易に取り外す、つまり脱型するこ
とができた。
た受け板2を下金型3から取り出して、上記面状ヒータ
を上記受け板2から容易に取り外す、つまり脱型するこ
とができた。
【0032】この面状ヒータは、発熱体9および有孔金
属板10の全面がガラス繊維を有するポリプロピレン樹
脂によって覆われており、外部との間で良好な電気絶縁
性を有していた。よって、冠水する位置や高湿度雰囲気
中で、好適に用いることができるものとなっている。
属板10の全面がガラス繊維を有するポリプロピレン樹
脂によって覆われており、外部との間で良好な電気絶縁
性を有していた。よって、冠水する位置や高湿度雰囲気
中で、好適に用いることができるものとなっている。
【0033】このように上記実施例の圧縮成形用金型
は、下金型3に対して着脱自在な受け板2を、下雌金型
3eのシャーエッジ3aの一部を形成するように設け、
かつ、積層体1を載るように設けることにより、積層体
1を載せた受け板2を下金型3に取り付けて下雌金型3
eを形成し、上記下雌金型3eと上雄金型4とによって
上記積層体1を圧縮成形することにより樹脂成形品を得
ることができる。
は、下金型3に対して着脱自在な受け板2を、下雌金型
3eのシャーエッジ3aの一部を形成するように設け、
かつ、積層体1を載るように設けることにより、積層体
1を載せた受け板2を下金型3に取り付けて下雌金型3
eを形成し、上記下雌金型3eと上雄金型4とによって
上記積層体1を圧縮成形することにより樹脂成形品を得
ることができる。
【0034】このような樹脂成形品は、上記受け板2を
下雌金型3eから取り外すことにより、受け板2から容
易に取り出すことができる。これにより、従来では、型
開きしたときに樹脂成形品が下雌金型内に残留するた
め、吸盤等による手動作による脱型操作を必要とし、脱
型に手間取っていたが、上記圧縮成形用金型では、上記
のような手動作を省けるから、板状の樹脂成形品の脱型
を容易化できる。
下雌金型3eから取り外すことにより、受け板2から容
易に取り出すことができる。これにより、従来では、型
開きしたときに樹脂成形品が下雌金型内に残留するた
め、吸盤等による手動作による脱型操作を必要とし、脱
型に手間取っていたが、上記圧縮成形用金型では、上記
のような手動作を省けるから、板状の樹脂成形品の脱型
を容易化できる。
【0035】また、従来では、脱型のために金型に、エ
ジェクタピン等の突出ピンを形成するように作製し、脱
型の後に上記突出ピンを元の位置に戻すような方法があ
るが、上記圧縮成形用金型では、そのような突出ピンを
形成する必要がないので、得られた樹脂成形品の表面に
除去された突出ピンの痕跡のない完全に平面な外観を得
ることが可能となる。
ジェクタピン等の突出ピンを形成するように作製し、脱
型の後に上記突出ピンを元の位置に戻すような方法があ
るが、上記圧縮成形用金型では、そのような突出ピンを
形成する必要がないので、得られた樹脂成形品の表面に
除去された突出ピンの痕跡のない完全に平面な外観を得
ることが可能となる。
【0036】ところで、従来の被封止物を有する樹脂成
形品の製造方法では、加熱された積層体を把持して移動
させたり、下金型内に入れたりすると、溶融した熱可塑
性樹脂を有する積層体の形状が歪んでしまい成形不良と
なることがあった。
形品の製造方法では、加熱された積層体を把持して移動
させたり、下金型内に入れたりすると、溶融した熱可塑
性樹脂を有する積層体の形状が歪んでしまい成形不良と
なることがあった。
【0037】このため、従来では、熱可塑性樹脂製シー
ト、例えばポリプロピレン製シートを有する積層体を下
雌金型内に作製した後、上雄金型を上記積層体に近接さ
せ、続いて、上記各上下金型を、例えば 220℃程度に加
熱して、上記積層体を熱可塑性樹脂が溶融するように加
熱し、次に、上記上下金型の温度を 100℃程度に冷却
し、上記上下金型を型締めすることによる圧縮成形によ
って樹脂成形品を得ていた。
ト、例えばポリプロピレン製シートを有する積層体を下
雌金型内に作製した後、上雄金型を上記積層体に近接さ
せ、続いて、上記各上下金型を、例えば 220℃程度に加
熱して、上記積層体を熱可塑性樹脂が溶融するように加
熱し、次に、上記上下金型の温度を 100℃程度に冷却
し、上記上下金型を型締めすることによる圧縮成形によ
って樹脂成形品を得ていた。
【0038】しかしながら、上記方法では、受け板2を
設けることにより、受け板2に載置された積層体1を加
熱して移動させることができるから、加熱されて軟化し
た積層体1を、その形状を維持して受け板2によって移
動させ、かつ、下金型3内に装着することができる。こ
のことにより、上記方法は、従来のように一度高温とな
った上下の各金型を冷却する手間や時間を省くことがで
きるので、積層体1から得られる樹脂成形品の製造時間
を迅速化できる。
設けることにより、受け板2に載置された積層体1を加
熱して移動させることができるから、加熱されて軟化し
た積層体1を、その形状を維持して受け板2によって移
動させ、かつ、下金型3内に装着することができる。こ
のことにより、上記方法は、従来のように一度高温とな
った上下の各金型を冷却する手間や時間を省くことがで
きるので、積層体1から得られる樹脂成形品の製造時間
を迅速化できる。
【0039】なお、上記実施例の構成では、受け板2
は、下金型3に装着されたとき下雌金型3eのシャーエ
ッジ3aの一辺部を形成する立ち上げ部2bを有する例
を挙げたが、上記に限定されることはなく、下雌金型3
eに装着されたときに上記シャーエッジ3aの二辺部を
形成する断面L字状の立ち上げ部2’bが立設された受
け板2’を用いてもよく(図7参照)、さらに、図示し
ないが、上記シャーエッジ3aの三辺部を形成する断面
コの字状の立ち上げ部が立設された受け板を用いてもよ
い。
は、下金型3に装着されたとき下雌金型3eのシャーエ
ッジ3aの一辺部を形成する立ち上げ部2bを有する例
を挙げたが、上記に限定されることはなく、下雌金型3
eに装着されたときに上記シャーエッジ3aの二辺部を
形成する断面L字状の立ち上げ部2’bが立設された受
け板2’を用いてもよく(図7参照)、さらに、図示し
ないが、上記シャーエッジ3aの三辺部を形成する断面
コの字状の立ち上げ部が立設された受け板を用いてもよ
い。
【0040】また、上記実施例の方法では、有孔金属板
10は、碁盤の目状に穴が穿設されたものであるが、上
記に限定されることはなく、例えば金網状のものも使用
できる。
10は、碁盤の目状に穴が穿設されたものであるが、上
記に限定されることはなく、例えば金網状のものも使用
できる。
【0041】さらに、上記実施例の樹脂成形品の製造方
法では、1つの受け板2を用いた例を挙げたが、複数の
受け板2を用いることもできる。複数の受け板2を用い
ることにより、加熱された積層体1を載せた受け板2を
下金型3に取り付けて、上記積層体1を冷却プレスして
いる間に、他の受け板2に新たな積層体1を載せて加熱
することにより、上記積層体1による樹脂成形品の製造
サイクル時間を短縮することができる。
法では、1つの受け板2を用いた例を挙げたが、複数の
受け板2を用いることもできる。複数の受け板2を用い
ることにより、加熱された積層体1を載せた受け板2を
下金型3に取り付けて、上記積層体1を冷却プレスして
いる間に、他の受け板2に新たな積層体1を載せて加熱
することにより、上記積層体1による樹脂成形品の製造
サイクル時間を短縮することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の圧縮成形用金型
は、以上のように、圧縮成形のための下雌金型は、固定
された下金型部と、移動可能な受け板とに分割できるよ
うになっており、上記受け板は、繊維状物を含む熱可塑
性樹脂からなるシート状物が重ねられた積層体を載置し
て移動でき、かつ、上記上雄金型と型締めして上記積層
体を成形するための下雌金型のシャーエッジの一部を形
成するように設けられている構成である。
は、以上のように、圧縮成形のための下雌金型は、固定
された下金型部と、移動可能な受け板とに分割できるよ
うになっており、上記受け板は、繊維状物を含む熱可塑
性樹脂からなるシート状物が重ねられた積層体を載置し
て移動でき、かつ、上記上雄金型と型締めして上記積層
体を成形するための下雌金型のシャーエッジの一部を形
成するように設けられている構成である。
【0043】それゆえ、上記構成は、下雌金型の一部と
して分割して移動できる受け板に、下雌金型のシャーエ
ッジの一部が形成されていることにより、積層体を載せ
た受け板を、固定された下金型部に取り付けて下雌金型
を形成し、上記下雌金型と上雄金型とによって上記積層
体を圧縮成形することにより樹脂成形品を得ることがで
きる。
して分割して移動できる受け板に、下雌金型のシャーエ
ッジの一部が形成されていることにより、積層体を載せ
た受け板を、固定された下金型部に取り付けて下雌金型
を形成し、上記下雌金型と上雄金型とによって上記積層
体を圧縮成形することにより樹脂成形品を得ることがで
きる。
【0044】したがって、上記構成では、得られた樹脂
成形品は、上記受け板を下金型部から取り出すことによ
り、受け板から容易に取り出すことができる。これによ
り、上記構成は、従来では脱型に手間取る樹脂成形品の
脱型を容易化できるという効果を奏する。
成形品は、上記受け板を下金型部から取り出すことによ
り、受け板から容易に取り出すことができる。これによ
り、上記構成は、従来では脱型に手間取る樹脂成形品の
脱型を容易化できるという効果を奏する。
【0045】本発明の請求項2記載の樹脂成形品の製造
方法は、以上のように、繊維状物を含む熱可塑性樹脂か
らなる第1シート状物および第2シート状物の間に被封
止物を挟んだ積層体を上記受け板上に載置した後、上記
受け板の積層体を上記熱可塑性樹脂が溶融するように加
熱した後、直ちに上記受け板を固定された下金型部に取
り付けて下雌金型を形成した後、上記下雌金型と上雄金
型とによって上記積層体を圧縮成形して上記第1および
第2シート状物を一体化することにより、上記繊維状物
および熱可塑性樹脂によって上記被封止物が覆われた樹
脂成形品を得る方法である。
方法は、以上のように、繊維状物を含む熱可塑性樹脂か
らなる第1シート状物および第2シート状物の間に被封
止物を挟んだ積層体を上記受け板上に載置した後、上記
受け板の積層体を上記熱可塑性樹脂が溶融するように加
熱した後、直ちに上記受け板を固定された下金型部に取
り付けて下雌金型を形成した後、上記下雌金型と上雄金
型とによって上記積層体を圧縮成形して上記第1および
第2シート状物を一体化することにより、上記繊維状物
および熱可塑性樹脂によって上記被封止物が覆われた樹
脂成形品を得る方法である。
【0046】それゆえ、上記方法は、受け板を設けるこ
とにより、加熱されて軟化した積層体を、その形状を維
持して受け板によって移動させ、かつ、上記受け板を下
金型部に取り付けて下雌金型を形成することができる。
とにより、加熱されて軟化した積層体を、その形状を維
持して受け板によって移動させ、かつ、上記受け板を下
金型部に取り付けて下雌金型を形成することができる。
【0047】ところで、従来では、積層体を下雌金型内
に作製し、上記積層体に対し上雄金型を近接させ、上記
上下の雌雄金型によって、上記積層体をその熱可塑性樹
脂が溶融するように加熱した後、上記雌雄金型を冷却し
ながら、積層体をプレスすることによって樹脂成形品を
得ていた。
に作製し、上記積層体に対し上雄金型を近接させ、上記
上下の雌雄金型によって、上記積層体をその熱可塑性樹
脂が溶融するように加熱した後、上記雌雄金型を冷却し
ながら、積層体をプレスすることによって樹脂成形品を
得ていた。
【0048】しかしながら、上記方法では、受け板を設
けることによって、上下の雌雄金型を熱可塑性樹脂が溶
融するように加熱する必要がなく、よって、従来のよう
に上記雌雄金型を冷却する時間を省くことができるの
で、積層体から得られる樹脂成形品の製造時間を迅速化
できるという効果を奏する。
けることによって、上下の雌雄金型を熱可塑性樹脂が溶
融するように加熱する必要がなく、よって、従来のよう
に上記雌雄金型を冷却する時間を省くことができるの
で、積層体から得られる樹脂成形品の製造時間を迅速化
できるという効果を奏する。
【図1】本発明の圧縮成形用金型を用いた樹脂成形品の
製造方法における一製造工程を示す上記圧縮成形用金型
および積層体の模式断面図である。
製造方法における一製造工程を示す上記圧縮成形用金型
および積層体の模式断面図である。
【図2】上記圧縮成形用金型の受け板の斜視図である。
【図3】上記積層体を載せた受け板の正面図である。
【図4】加熱されている上記受け板の正面図である。
【図5】上記圧縮成形用金型の下雌金型に装着された上
記受け板の平面図である。
記受け板の平面図である。
【図6】上記積層体を載せた受け板が装着された下金型
と上雄金型によって上記積層体がプレスされた製造工程
を示す上記圧縮成形用金型の一部破断正面図である。
と上雄金型によって上記積層体がプレスされた製造工程
を示す上記圧縮成形用金型の一部破断正面図である。
【図7】上記受け板の一変形例を示す受け板の斜視図で
ある。
ある。
1 積層体 2 受け板 3 下金型 3a シャーエッジ 3e 下雌金型 4 上雄金型
Claims (2)
- 【請求項1】繊維状物を含む熱可塑性樹脂からなるシー
ト状物が重ねられた積層体を上雄金型と下雌金型とによ
る圧縮成形によって樹脂成形品を形成する圧縮成形用金
型において、 上記下雌金型は、固定された下金型部と、移動可能な受
け板とに分割できるようになっており、上記受け板は、
上記積層体を載置して移動でき、かつ、上記上雄金型と
型締めして上記積層体を成形するための下雌金型のシャ
ーエッジの一部を形成するように設けられていることを
特徴とする圧縮成形用金型。 - 【請求項2】請求項1記載の圧縮成形用金型を備え、 繊維状物を含む熱可塑性樹脂からなる第1シート状物を
受け板に載せた後、上記第1シート状物の上に被封止物
を載せ、さらに、上記被封止物の上に、繊維状物を含む
熱可塑性樹脂からなる第2シート状物を載せて積層体を
上記受け板上に作製した後、上記受け板上の上記積層体
を上記熱可塑性樹脂が溶融するように加熱した後、直ち
に上記受け板を固定された下金型部に取り付けて下雌金
型を形成した後、上記下雌金型と上雄金型とによって上
記積層体を圧縮成形して上記第1シート状物および第2
シート状物を一体化することにより、上記繊維状物およ
び熱可塑性樹脂によって上記被封止物が覆われた樹脂成
形品を得ることを特徴とする圧縮成形用金型を用いた樹
脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5207868A JP2922396B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 圧縮成形用金型およびそれを用いた樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5207868A JP2922396B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 圧縮成形用金型およびそれを用いた樹脂成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760775A JPH0760775A (ja) | 1995-03-07 |
JP2922396B2 true JP2922396B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=16546884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5207868A Expired - Lifetime JP2922396B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 圧縮成形用金型およびそれを用いた樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2922396B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP5207868A patent/JP2922396B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0760775A (ja) | 1995-03-07 |
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