JP2922342B2 - 割込み制御装置 - Google Patents

割込み制御装置

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JP2922342B2
JP2922342B2 JP3248603A JP24860391A JP2922342B2 JP 2922342 B2 JP2922342 B2 JP 2922342B2 JP 3248603 A JP3248603 A JP 3248603A JP 24860391 A JP24860391 A JP 24860391A JP 2922342 B2 JP2922342 B2 JP 2922342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,割込み制御装置に関
し,特に,ホットスタンバイシステムを構成する複数の
情報処理装置とこれらとは非同期に処理を行なう非同期
処理機構とを有する情報処理システムにおける割込み制
装置に関する。
【0002】高信頼性を要求されるシステムは,その実
現のために,例えばホットスタンバイシステムを採用す
る。このホットスタンバイシステムでは,処理を行って
いる(現用系)情報処理装置に何らかの障害が発生した
場合,待機している(待機系又は予備系)情報処理装置
が処理を引き継ぐ。
【0003】
【従来の技術】図9は,本発明の背景となった技術を示
す図であり,ホットスタンバイシステムと非同期処理機
構(手段)とを有する情報処理システムを示す。
【0004】1つのホットスタンバイシステムは,複数
の情報処理装置1(PE1,PE2)とこれらが共用す
る外部記憶装置2とからなる。PE1は,実際の業務を
行なう(現用系)。PE2は,電源投入状態にあり現用
系PE1の状態を監視し,異常を検知した場合に直ちに
現用系PE1を停止させて全ての処理を高速で引き継
ぐ。外部記憶装置2は,高速のメモリ,例えば半導体メ
モリからなり,処理の引き継ぎのために必要な情報を格
納する。現用系PE1が外部記憶装置2に格納を完了し
ていない情報は,待機系PE2が現用化される際におい
て引き継げないので,失なわれる。
【0005】複数の情報処理装置PE3,PE4とこれ
らの共用する外部記憶装置2は,同様の構成の他の1つ
のホットスタンバイシステムを構成する。2つのホット
スタンバイシステムは,1つの非同期処理機構5を共用
する。現用系PE1は,非同期処理機構5に対して,非
同期処理開始指示を出す。非同期処理機構5は,非同期
処理を終了した場合,これを示す終結割込みを出す。こ
の終結割込みは,当該開始指示をした情報処理装置1,
即ちPE1のみに返される。このために,非同期処理機
構5は,常に,非同期開始指示を出した情報処理装置1
との間のインタフェースを物理的に認識する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】終結割込みの報告経路
は,どの情報処理装置1が開始指示をしたかに応じて固
定される。このことは,次の如き問題を生じる。
【0007】現用系PE1が正常に非同期処理開始指示
を出した後,何らかの障害の発生により,待機系PE2
に全ての処理が引き継がれた場合を考える。この場合で
も,非同期処理機構5は,切離された元の現用系PE1
へ終結割込みを送る。しかし,処理は,全て,元の待機
系(新たな現用系)PE2に引き継がれている。従っ
て,終結割込みは,システムに対して正しく報告されて
いないことになる。即ち,正しく処理を引き継いだとは
言い難い。
【0008】そこで,ソフトウェアの時間監視機能によ
り,前記開始指示から一定の時間が経過しても前記終結
割込みが報告されない場合,新たな現用系PE2が,当
該終結割込みを待っている処理を一旦キャンセルし,こ
の処理を最初から再試行する方法が採られている。又
は,PE1からPE2への現用系の交代を契機として,
新たな現用系PE2が,同様に,前記終結割込みを待っ
ている処理をキャンセルし,これを再試行する方法が採
られている。
【0009】しかし,このような方法によれば,非同期
処理機構5を用いる処理が無駄になる。また,時間監視
機能の実現,処理の一貫性確保などのために,ソフトウ
ェアの論理が複雑化する。一方,元の現用系PE1は終
結割込みを受けとることを予定していたのであるから,
新たな現用系PE2が当該再試行に対する終結割込みを
受けた時点でPE1からPE2への交代が完了したと考
えることができる。この点からみると,前述の方法によ
れば,非同期処理が最初から再試行されるので,交代完
了までの時間が長くなる。即ち,高速性という点からは
ホットスタンバイの性能が低下する(意義が失なわれ
る)。
【0010】本発明は,ホットスタンバイシステムと非
同期処理機構とを有する情報処理システムの高信頼及び
高性能を実現することを目的とする。また,本発明は,
ホットスタンバイシステムと非同期処理機構とを有する
情報処理システムにおいて,現用系の交代があった場合
に,少ないソフトウェアの負担で,非同期処理を無駄に
しないようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の原理構
成図であり,本発明による情報処理システムを示す。ホ
ットスタンバイシステム3は,外部記憶装置2を共用す
る複数の情報処理装置1からなる。ホットスタンバイシ
ステム3では,1つの情報処理装置1(例えばPE1)
が現用系として実際の処理を行ない,その他の情報処理
装置1が待機系として現用系の情報処理装置PE1を監
視する。現用系PE1に障害が発生した場合,待機系で
あるその他の情報処理装置1のうちの1つ(例えばPE
2)が,処理を引継ぐ。
【0012】非同期処理機構(手段)5は,情報処理装
置1から非同期処理の開始指示を受けて,所定の非同期
処理を行ない,この処理が終了するとその終了を終了割
込みにより情報処理装置1に報告する。この開始指示及
び終了割込みによる報告は,共に,現用系について行な
われる。
【0013】この終了割込みによる報告を現用系の交代
の有無に拘わらずその時点での現用系に対して行うため
に,ホットスタンバイシステム3と非同期処理機構5と
の間に割込み制御部4が設けられる。
【0014】
【作用】現用系PE1が非同期処理の開始指示を非同期
処理機構5に対して行った後,現用系PE1において障
害が発生した場合,待機系PE2が処理を引継ぐ。即
ち,待機系PE2が,新たな現用系となる。この後,非
同期処理が終了すると,非同期処理機構5は,終了割込
みを送出する。この終了割込みを受けた割込み制御部4
は,処理を引継いだ情報処理装置1,即ち新たな現用系
PE2を認識して,この新たな現用系PE2に対して終
了割込みを送る。これにより,非同期処理の終了が報告
される。
【0015】この結果,非同期処理機構5からはあたか
も同一の情報処理装置(現用系)1で処理を続行してい
るように見え,終了割込みは現用系の交代の有無に拘わ
らず処理を引継いだ情報処理装置(新たな現用系)1に
報告される。従って,現用系PE1が指示した非同期処
理についても,新たな現用系PE2が引継ぐことができ
る。
【0016】以上によれば,非同期処理が無駄になるこ
とがなく,また,再試行が必要ではないので交代が早く
完了する。そして,割込み制御部4を設けることによ
り,少ないソフトウェアの負担で,これらを実現でき
る。
【0017】
【実施例】図2は,本発明による情報処理システムの具
体的な接続を示している。図2において,PE1,PE
2等の情報処理装置1は,クラスタとして表される。1
つのクラスタ(PE1)は,例えば,2つのCPU(中
央処理装置)6,1つのMCU(記憶制御装置)7,1
つのMSU(主記憶装置)8,1つのCHP(チャネル
処理装置)9からなる。
【0018】クラスタPE1乃至PE4は,図1のPE
1乃至PE4に相当する。クラスタPE1とクラスタP
E2とは,図外の外部記憶装置(2)を共用し,ホット
スタンバイシステム(3)を構成する。従って,ある処
理(例えば業務A)についてクラスタPE1が現用系で
ある場合,クラスタPE2は電源投入状態にある待機系
であり,クラスタPE1を監視しており,クラスタPE
1に障害が発生すると(ホットスタンバイ条件が満たさ
れると)直ちに業務AをクラスタPE1から自動的に引
継ぐ。
【0019】クラスタPE1乃至PE4は,非同期処理
機構5と,共用拡張記憶装置(SSU)10を介して接
続される。従って,割込み制御部4は,この共用拡張記
憶装置10の中にその一部として設けられる。共用拡張
記憶装置10は,クラスタPE1乃至PE4が共用する
メモリであり,高速のメモリ,例えば半導体メモリから
なる。共用拡張記憶装置10は,図1の外部記憶装置2
としても用いられる。従って,例えばクラスタPE1の
行っている業務Aについての引継ぎ情報が,クラスタP
E2のためにクラスタPE1によって共用拡張記憶装置
10内に格納される。引継ぎの際,クラスタPE2は,
この引継ぎ情報を共用拡張記憶装置10から高速で読出
せるので,交代が高速で行なわれる。また,共用拡張記
憶装置10は,非同期処理機構5の行った非同期処理の
結果を,これを指示した情報処理装置1に送るために用
いられる。非同期処理の結果は,共用拡張記憶装置10
内に展開される。
【0020】クラスタは,そのMCU7を介して,共用
拡張記憶装置10と接続される。MCU7は,特別な手
段を用いることなく,MSU8へアクセスするのと同様
にして共用拡張記憶装置10へアクセスできる。このア
クセスは高速である。
【0021】クラスタPE1乃至PE4は,1つの非同
期処理機構5を共用する。非同期処理機構5は,クラス
タPE1乃至PE4とは非同期に処理を行うものであ
り,データベースシステムやファイルシステムからな
る。非同期処理としては,データベースの検索,ファイ
ル上に展開されたデータの演算等がある。データベース
等が大規模になる程,再試行は非現実的になるので,本
発明が有効である。
【0022】なお,本発明による割込み制御部4は,図
3に示す如く,非同期処理機構5内に設けることもでき
る。この場合,クラスタは,非同期処理機構5と,その
CHP9を介して接続される。しかし,このような接続
は,以下の理由で,望ましくなく,実用化には向かな
い。CHP9は,I/Oインタフェースで定義され,そ
の動作が遅く,非同期処理機構5との間での信号の送受
に少なくとも約2mSecを要する。これでは,非同期
処理の再試行を不要としてホットスタンバイの交代の高
速化を図るという本発明が活かされない。また,このよ
うな接続のためには,予め,CHP9側も割込み制御部
4に対応する構成を必要とする。
【0023】これに対して,図2の構成によれば,共用
拡張記憶装置10として半導体メモリを用いるので,信
号の送受には数10μSecしか要しない。また,MC
U7は,MSU8へのアクセスと同様にして,共用拡張
記憶装置10へアクセスでき,その負担はない。
【0024】図4は,割込み制御部4の構成の概略を示
す図である。割込み制御部4は,マスクレジスタ11,
リクエストIDレジスタ12,ラッチ回路14,時間監
視機構(手段)13を有する。
【0025】マスクレジスタ11は,情報処理装置(ク
ラスタ)PE1乃至PE4の各々に対応して設けられ,
その各々に対応するマスクパターンを格納する。マスク
パターンは,各情報処理装置PE1乃至PE4に付けら
れた識別子(PE−ID)であって,各々の役割や処理
業務の識別を行うためのものである。PE−IDは,ソ
フトウェアの内部規約に基づいて付けられ,ユニークな
ものである。各情報処理装置PE1乃至PE4は,互い
にPE−IDの意味を認識する。
【0026】業務A及びBの2つがあるとすると,マス
クパターンは,例えば,“001”が業務Aの待機系,
“101”が業務Aの現用系,“010”が業務Bの待
機系,“110”が業務Bの現用系となる。そして,特
殊なマスクパターンとして,障害発生による動作不能状
態を示す“000”が用いられる。
【0027】図4の如く各マスクレジスタ11にマスク
パターンが格納されている場合,その対応関係から,P
E1は業務Aの現用系,PE2は業務Aの待機系,PE
3は業務Bの現用系,PE4は業務Bの待機系であるこ
とが判る。
【0028】リクエストIDレジスタ12は,非同期処
理機構5に非同期処理の開始指示を出した(正しくは受
付けられた)情報処理装置1のマスクパターンを格納す
る。例えば,業務Aの現用系PE1が開始指示を出した
場合,図4の如く,そのマスクパターン“101”がリ
クエストIDレジスタ12にセットされる。
【0029】ラッチ回路14は,非同期処理機構が送出
した終了割込みを,一時的に保留する。この保留は,各
マスクレジスタ11の内容とリクエストIDレジスタ1
2の内容とが一致しない場合に行なわれる。即ち,ホッ
トスタンバイ条件が満たされたために現用系の交代が生
じその引継ぎ処理の過程にある場合,終了割込みの報告
ができないので,内部的に(現用系から見えないよう
に)終了割込みを保留する。
【0030】時間監視機構13は,ラッチ回路14に終
了割込みが保留されると時間監視を開始し,所定の時間
が経過した場合に,未だラッチ回路14に終了割込みが
保留されている(リセットされていない)ならば,終了
割込みを生成する。即ち,非同期処理機構5が出した終
了割込みは,前記所定の時間(引継ぎ処理が十分終了で
きる時間)だけタイミングを遅らされて,交代後の新し
い現用系へ報告される。この遅れは,情報処理装置1側
からは全く意識する必要がないので,情報処理装置1の
オペレーティングシステム(OS)の負担が少ない。
【0031】図5は,割込み制御部4の構成の詳細を示
す図である。この割込み制御部4の構成は,情報処理装
置1がPE1乃至PE4の4つ在る場合のものである。
各情報処理装置1は,対応するマスクレジスタ11に自
己のPE−ID(マスクパターン)をセットする。この
セットは,業務の開始時に信号MASK SETに同期
して行なわれる。以上の処理は,各情報処理装置1のO
Sによって行なわれる。
【0032】情報処理装置1は,非同期処理の開始指示
のため,信号AP REQUESTを割込み制御部4を
介して非同期処理機構5へ送る。この開始指示を受付け
ない場合,非同期処理機構5は,信号AP BUSYを
割込み制御部4を介して情報処理装置1へ送る。
【0033】この開始指示を受付ける場合,非同期処理
機構5は,開始指示を受付けることを示す信号REQU
EST ACCEPTと,どのマスクパターン(即ちポ
ート)からの開始指示を受付けたかを示す信号REQU
EST ACCEPT PORT IDを送出する。
【0034】リクエストアクセプト選択回路15は,信
号REQUEST ACCEPTPORT IDにより
先に信号AP REQUESTを送出した情報処理装置
1を判別し,これに対して,信号REQUEST AC
CEPTに基づいて形成した信号AP REQ ACC
EPTを送出し,開始指示が受付けられたことを知らせ
る。
【0035】リクエストID選択回路16は,信号RE
QUEST ACCEPT PORT IDを用いて,
4つのマスクレジスタの出力のうちから当該PORT
IDの指すマスクパターンを1つ選択して出力する。こ
の出力は,リクエストIDレジスタ12に格納される。
【0036】非同期処理機構5は,非同期処理の終了を
知らせるため,信号INTERRUPT SOURCE
を送出する。割込み保留制御部17は,信号INTER
RUPT SOURCEをラッチ回路(PENDING
LATCH)14に取込んでラッチする。ラッチ回路
14は,直ちにこの信号をゲート回路18へ送出し,ゲ
ート回路18は,この信号を信号INTERRUPT
TRIGGERとして比較回路19へ送出する。ラッチ
回路14が信号INTERRUPTSOURCEをラッ
チすることにより,時間監視機構(TIMER)13が
スタートされ,カウントアップする。このカウントアッ
プにより,ゲート回路18が閉じられる。ゲート回路1
8は,時間監視機構13が所定の時間をカウントアップ
することにより,再び開けられる。これにより,再び,
信号INTERRUPT TRIGGERが送出され
る。
【0037】比較回路19は,信号INTERRUPT
TRIGGERを受けると,このタイミングで,4つ
のマスクレジスタ11の出力を一方の入力として取込
む。従って,比較回路19は,各情報処理装置1に対応
して4つ設けられる。比較回路19は,前記タイミング
で,他方の入力として,リクエストIDレジスタ12の
出力を取込む。そして,比較結果が一致した比較回路1
9のみが,一致信号を送出する。この一致信号は,情報
処理装置1に非同期処理の終了を報告するための終了割
込み即ち信号INTERRUPTIONである。
【0038】信号INTERRUPTIONを受けた情
報処理装置1は,これを知らせるため,割込み制御部4
に対して信号RESET PENDINGを送る。これ
は,各情報処理装置1のOSが行なう。
【0039】信号RESET PENDINGは,割込
み保留制御部17のラッチ回路14に入力され,ラッチ
をリセットする。これにより,時間監視機構13がカウ
ントアップを中止するので,信号INTERRUPT
TRIGGERは出力されない。
【0040】図6乃至図8は,割込み制御を説明するた
めの図であり,PE1が非同期処理を行う場合について
示している。図6において,システムの立上げ時又は業
務の開始時,PE1乃至PE4は,そのOSにより,対
応するマスクレジスタ11に各々のマスクパターン“1
01”,“001”,“110”,“010”をセット
する。PE1は業務Aを実行しており(現用系であ
る),PE2は業務Aの待機系である。PE1は,共用
拡張記憶装置10内の所定の領域に引継ぎ情報を格納す
る。PE2は,PE1を監視する。
【0041】PE1は,非同期処理機構5を用いて非同
期処理を行うために,これについての引継ぎ情報を共用
拡張記憶装置10にセットし,この後,処理開始指示を
出す。
【0042】非同期処理機構5がこの指示を受付ける場
合には,PE1に対し信号AP REQ ACCEPT
が返され,受付けない場合には信号AP BUSYが返
される。受付ける場合,PE1のマスクパターン“10
1”がリクエストIDレジスタ12にセットされ,保持
される。
【0043】この後,非同期処理機構5は,非同期処理
を開始し,終了まで他の開始指示は受付けない(信号A
P BUSYを返す)。非同期処理の間,PE1は,業
務Aの他の処理を行っている。
【0044】非同期処理機構5は,非同期処理の終了後
に終了割込みを発行するが,この終了割込みの発行には
3通り考えられる。即ち,PE1に障害発生がなくPE
1がそのまま受取る(正常な)場合,PE1に障害発生
がありPE2に引継ぎ処理中に発行される場合,PE1
からPE2へ引継ぎ完了後にPE2が受取る場合であ
る。以下,この順に説明する。
【0045】正常な場合,リクエストIDレジスタ12
内のマスクパターン“101”と一致するマスクパター
ンを持つPE1に対して,終了割込みが報告される。こ
の割込みを認識したPE1は,共用拡張記憶装置10中
の引継ぎ情報のうち,非同期処理機構5を起動したこと
を示す情報を削除する。次に,PE1は,専用の命令
(信号RESET PENDING)により,ラッチ回
路14をリセットし,終了割込みの保留を解除する。こ
の後,PE1は,共用拡張記憶装置10に展開された非
同期処理の結果を読出す等の処理を行なう。
【0046】図7及び図8は,PE1での障害発生によ
るPE2への引継ぎ処理中に終了割込みが発行された場
合について示す。図7において,PE1が非同期処理の
開始指示をし,かつ,非同期処理機構5が非同期処理を
開始した後に,PE1に障害が発生する。PE1を監視
していたPE2は,PE1の異常を検知すると,最初
に,専用の命令により,PE1に対応するマスクレジス
タ11のマスクパターン“101”を,強制的に動作不
能状態を示すマスクパターン“000”に変更する。
【0047】次に,PE2は,PE1の処理業務Aを引
継ぐために必要な処理を行なう。例えば,PE1を切離
し,共用拡張記憶装置10からPE1によって格納され
た引継ぎ情報を読込む(認識する)。この引継ぎ情報に
は,PE1が非同期処理機構5を起動したことを示す情
報も含まれる。
【0048】この時点で,非同期処理機構5が,終了割
込み(信号INTERRUPT SOURCE)を送出
しても,リクエストIDレジスタ12のマスクパターン
“101”と一致するマスクパターンを持つマスクレジ
スタ11は無い(図7)。従って,PE1又はPE2に
対して,終了割込み(信号INTERRUPTION)
は送られない。一方,終了割込み(信号INTERRU
PT SOURCE)はラッチされ,時間監視機構13
による時間監視が始まる。
【0049】図8に示すように,PE2は,全ての引継
ぎ処理を終了した後,自己に対応するマスクレジスタ1
1のマスクパターン“001”を,先に処理を行ってい
たPE1が用いていたマスクパターン“101”に変更
する。この変更は,専用の命令を用いて行なわれる。
【0050】時間監視機構13が所定時間の経過を検出
すると,再び,ラッチされた信号に基づいて信号INT
ERRUPT TRIGGERが生成される。この時点
では,リクエストIDレジスタ12とPE2のマスクレ
ジスタ11のマスクパターン“101”が一致する。こ
れにより,終了割込み(信号INTERRUPTIO
N)が,PE2へ送られる。
【0051】この終了割込みを認識したPE2は,前述
の正常の場合と同様の処理を行なう。即ち,PE1が行
なうはずであった処理を,PE2が行なう。PE1から
PE2への引継ぎが完了した後にPE2が終了割込みを
受取る場合は,前述の正常の場合と同様の処理が行なわ
れる。但し,終了割込みが報告されるのはPE2に対し
てであり,その後の処理もPE2が行なう。
【0052】なお,本実施例では,信号INTERRU
PTIONが送出された場合でも,ラッチ回路14には
信号INTERRUPT SOURCEがラッチされ,
時間監視機構13による時間監視が開始される。このた
め,時間監視機構13による割込み再試行(2度目の信
号INTERRUPTIONの発行)と略同時又はその
直後に,PE2が割込みに対する応答(信号RESET
PENDING)を返してくる場合がある。この割込
み再試行とラッチのリセットの擦れ違いに対しては,処
理を引継いだPE2のOSが,例えば,信号RESET
PENDINGの発行前後の所定時間内における信号
INTERRUPTIONを無視するようにしている。
【0053】以上,本発明を実施例により説明したが,
本発明は,その主旨に従い種々の変更が可能である。例
えば,非同期処理機構5を共用する情報処理装置(P
E)1の数は,例えば5個以上であってよい。この場
合,マスクレジスタ11,比較回路19,リクエストア
クセプト選択回路15は,PEの数に応じて設けられ
る。また,マスクパターンのビット数は,PEの数や業
務の数に応じて大きくされる。PEの内部構成は,図2
に示したものに限られることはなく,種々の構成が可能
である。ただ,PEのMCU7と非同期処理機構5と
が,共用拡張記憶装置10内に設けられた割込み制御部
4を介して接続されていればよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ホットスタンバイシステムと非同期処理機構を有する情
報処理システムにおいて,ホットスタンバイシステムと
非同期処理機構との間に割込み制御部を設けることによ
り,非同期処理の開始指示後に現用系である情報処理装
置の交代があった場合に,非同期処理の終了割込みを処
理を引継いだ情報処理装置に対して報告することが可能
となるので,少ないソフトウェアの負担で,非同期処理
を無駄にしないようにでき,また,高速で交代を完了で
き,ホットスタンバイシステムの高信頼化,高性能化に
寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】情報処理システムの接続図である。
【図3】情報処理システムの参考的な接続図である。
【図4】実施例構成図である。
【図5】割込み制御部構成図である。
【図6】割込み制御説明図である。
【図7】割込み制御説明図である。
【図8】割込み制御説明図である。
【図9】本発明の背景技術を示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置(PE) 2 外部記憶装置 3 ホットスタンバイシステム 4 割込み制御部 5 非同期処理機構 6 CPU(中央処理装置) 7 MCU(記憶制御装置) 8 MSU(主記憶装置) 9 CHP(チャネル処理装置) 10 共用拡張記憶装置(SSU) 11 マスクレジスタ 12 リクエストIDレジスタ 13 時間監視機構 14 ラッチ回路 15 リクエストアクセプト選択回路 16 リクエストID選択回路 17 割込み保留制御部 18 ゲート回路 19 比較回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用系として動作する第1の処理装置
    と, 前記第1の処理装置を監視し,前記処理装置に障害が発
    生した場合に処理を引き継いで現用系として動作する第
    2の処理装置と, 前記現用系として動作している第1または第2の処理装
    置からの指示に応じて非同期処理を行う非同期処理装置
    に接続され,前記指示に応じて行われた非同期処理の
    終了通知を前記非同期処理装置から受信する制御装置で
    あって, 前記第1と第2の処理装置のうち現用系として動作して
    いる処理装置を認識する手段と, 現用系として動作していると認識された処理装置に対し
    て前記終了通知を報告する手段と を備えた ことを特徴と
    する割込み制御装置
  2. 【請求項2】 前記処理装置の各々に対応するマスクパ
    ターンを格納するマスクレジスタと, 前記非同期処理の開始指示を出した処理装置に対応する
    マスクパターンを格納するリクエストIDレジスタと, 前記終了割込みを保留するラッチ回路と, 前記保留の後所定の時間が経過した場合に,割込み信号
    を生成する時間監視機構とを割込み制御部が備え, 前記割込み制御部が,前記マスクレジスタの内容と前記
    リクエストIDレジスタの内容とを比較し,一致するマ
    スクパターンが在る場合には当該一致したマスクパター
    ンに対応する処理装置に対して前記終了割込みを報告
    し,一致するマスクパターンが無い場合には前記終了割
    込みを前記ラッチ回路に保留すると共に前記時間監視機
    構による時間監視を開始させることを特徴とする請求項
    1に記載の割込み制御装置
  3. 【請求項3】 前記処理を引継いだ処理装置が,前記現
    用系の処理装置に対応するマスクレジスタのマスクパタ
    ーンを動作不能を示すように変更し,引継ぎのための所
    定の処理を行ない,自己に対応するマスクレジスタのマ
    スクパターンを前記現用系の処理装置が先に用いていた
    マスクパターンに変更することを特徴とする請求項2に
    記載の割込み制御装置
  4. 【請求項4】 前記終了割込みによる報告を受けた前記
    処理を引継いだ処理装置が,前記ラッチ回路をリセット
    することを特徴とする請求項3に記載の割込み制御
  5. 【請求項5】 前記非同期処理装置は共用拡張記憶装置
    を介して前記処理装置と接続されており,前記割込み制
    御部は,前記共用拡張記憶装置内に設けられることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の割込
    み制御装置
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