JP2922206B2 - オンライン手書き文字認識方式 - Google Patents

オンライン手書き文字認識方式

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JP2922206B2 JP63085860A JP8586088A JP2922206B2 JP 2922206 B2 JP2922206 B2 JP 2922206B2 JP 63085860 A JP63085860 A JP 63085860A JP 8586088 A JP8586088 A JP 8586088A JP 2922206 B2 JP2922206 B2 JP 2922206B2
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【発明の詳細な説明】 〔目次〕 ・概要 ・産業上の利用分野 ・従来の技術 特徴点逐次対応法の説明 認識処理のフロー説明 ・発明が解決しようとする課題 ・課題を解決するための手段 原理説明 原理的構成の説明 ・作用 ・実施例 ・発明の効果 [概要] 手書文字の入力パターンと標準パターンの特徴点列を
対応づけることにより認識を行うオンライン手書き文字
認識方式に関し、 手書き文字の入力パターンと辞書の標準パターンとを
対応づける際に対応づけ時間を短縮するとともに標準パ
ターンを格納する記憶装置の容量を削減することができ
るオンライン手書き文字認識方式を提供することを目的
とし、 タブレットから入力された2次元の座標点列から実時
間で文字を認識するオンライン手書き文字認識方式にお
いて,入力された座標点列から特徴となる座標点を描出
する入力特徴点抽出部と,予め特徴点により表現された
標準パターンを格納する標準パターン格納部と,入力パ
ターンの特徴点列と標準パターンの特徴点列との対応を
とる特徴点逐次対応処理部及び対応づけ制御部と,入力
パターンと標準パターン間の距離を計算する距離計算部
とを備え,標準パターン格納部は,共通な前半部をもた
ない文字について文字毎に単独の特徴点列が格納された
単独型標準パターンと,共通な前半部をもつ複数の文字
からなるグループについて各グループ毎にグループに共
通な前半部の特徴点列とグループ内の複数の個別の各文
字の後半部の特徴点列が順次格納されたグループ型標準
パターンとで構成され,特徴点逐次対応処理部は,入力
パターンとグループ型標準パターンとの対応づけの際に
共通の前半部の対応が可と判定された場合にだけ入力パ
ターンの後半部と当該グループの各後半部との対応処理
を行い,何れかの後半部との対応づけが可と判定された
時だけ距離計算部による距離計算を行うよう構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は手書き文字の入力パターンと標準パターンの
特徴点列を対応づけることにより認識を行う手書文字認
識方式に関する。
オンライン手書き文字認識は、人間とコンピュータ間
のインタフェイスにおけるデータ、特に日本語を入力す
る手段として、キーボードによる仮名漢字変換方式など
に比べて人間にとって自然で、素人でも訓練することな
くすぐに使える方式として注目されている。
誰でも入力可能にするために、画数や筆順といった運
筆上の要素が変化しても認識を可能とする方式が既に提
案されている。ところが、その場合辞書に異なる筆順の
データを含む多数の標準パターンを格納しておき、入力
パターンと1つ1つの標準パターンとを対応づけるため
の演算処理が行われるので、そのための処理時間が膨大
となり、処理時間を短縮することが要望されている。
〔従来の技術〕
オンライン手書き文字認識では、入力パターンと標準
パターンを構成するそれぞれの点列の対応を適切に決定
することができると、単純な距離計算のアルゴリズムで
容易に高い認識率を得られる。
入力パターンと標準パターンが同じ筆順と画数であれ
ば、両パターンの各ストローク(一画)を固定数の特徴
点で近似し、筆順・画数の異なるパターンは別パターン
として辞書に登録してある程度の筆順・画数の変動を吸
収するが、登録してない変動を含む文字を認識すること
ができない。画数の変動を吸収する方式として、パター
ンを一筆書きにした後、DPマッチングにより特徴点また
は特徴点を結ぶベクトルを伸縮させて対応づける方式が
知られている。また、筆順変動を吸収する方式として
は、入力パターンと標準パターンの総てのストローク間
距離の総和を最小とするようにストロークの対応を決定
して認識を行う方式が古くから知られている。
そして、画数変動と筆順変動を吸収しようとする方式
として、スタック上でDPマッチングを行うスタックDPマ
ッチングによる認識方式(信学技報VOL.83 NO.139 PRL8
3−29 参照)がある。その方式では、入力された文字パ
ターンは特徴点間を結ぶベクトルの時系列に変換され、
文字の変形や複数の筆順を時系列中の分岐として表現し
た標準パターンとの間でスタックを用いたDPマッチング
を行い、文字を認識する。時系列の構成要素となるベク
トルは、角度、長さ、ペンの状態(オン・オフ)の3要
素で表現され、DPマッチングはベクトル間の距離を角度
の差として定義してマッチングをとる漸化式を解くこと
により行い、スタックは標準パターンの時系列の分岐を
処理するために使用される。
この方式は特徴点またはストロークのような基本要素
に或る距離を定義し、その距離の総和が最小となるよう
に要素間の対応を決定するため、局所的は対応は必ずし
も厳密ではない。これを改良するために、特徴点列を局
所的な形状をもとに、厳密に且つ余裕を持って対応づけ
ることができる「オンライン手書文字特徴点の対応づけ
処理方式」が本出願人により出願されている。
その方式では筆順の異なるパターンを認識するために
予め複数の別筆順の標準パターンを必要とするため、そ
れを更に改良した方式「オンライン手書文字認識方式」
が本出願人により先に出願されている。
その方式を以下に説明する。
初めに、標準パターンを表現するデータ構造を第5図
を用いて説明する。第5図A.に文字“田”の特徴点を示
す、特徴点としては手書の順番に各ストロークの端点
(始点、終点)および屈曲点からなり、からの特徴
点がある。この文字“田”の筆順としては第5図B.に示
すように正規の筆順1の他に筆順2のように書かれる場
合もあり、それらのいづれの入力パターンでも認識でき
るようにするため、標準パターンとしては両方のパター
ンを備える必要がある。これらの複数の筆順を表現する
方法を第5図C〜Eに示す。
第5図C.には従来からあるデータ構造により表現した
ものであり、2つの筆順の特徴点のデータが別々に設け
られる。これに対して第5図D.の例は木構造(TREE)に
より表現したものであり、さらに第5図E.にはDAG構造
により表現した例が示されている。この“DAG"とは、Di
rected Acyclic Graghの略称であり、“有向非巡回グ
ラフ”と称され、上記先の出願により採用された。
図に示すように、DAG構造では、ストロークの端点と
屈曲点を含む特徴点をノードとし、筆順により前後する
特徴点列を結んで表現し、筆順により或る特徴点の次に
くる特徴が複数存在する場合標準パターンはその特徴点
に対応するノードが複数のノードと結ばれた構造として
格納される。各ノードは文字を構成する特徴に対応し、
二次元の位置座標と特徴点の種類(始点、終点)が格納
される。
〔特徴点逐次対応法の説明〕
第6図に上記先の出願において提案された有向非巡回
グラフに対する特徴点逐次対応法の処理フロー図を示
す。
この内容の概略を説明すると(詳細は上記出願参
照)、手書文字の入力パターンは標準パターンと同様に
特徴をノードとして筆順で前後する特徴点を結び、DAG
構造の特殊な場合として表現する。
1)書き始めの第1のノード同士を対応させる(第6図
の61)。
2)現在対応しているノード対に対して、次に対応する
ノード対を選ぶ範囲を決定し、その範囲に含まれるノー
ド対の集合を得る。(同62)。
3)前記の処理で決定した範囲の各ノード対について対
応づけ距離を計算し、その距離がある範囲内のノード対
の集合を決定し、その集合と対応づけ距離の値を得る
(同63)。
4)前記の制御3)による候補集合が有る時は、(同6
4)時は、前記の処理で得られたノード対の集合の中か
ら対応づけ距離が最小のノード対を次に対応づけるノー
ド対として次のステップ66へ移り、、残りのノード対を
図示しないスタックに退避させる(同65)。候補集合が
無い場合(同64)は先の操作で退避させたノード対をス
タックから取り出し、ステップ62へ戻り(これをバック
トラックという)、スタックが空の場合は対応を中止す
る。
5)前記の制御4)により送られたノード対に対し標準
パターン中での位置を調べ対応づけを進めるかどうか決
定し、進める場合にはそのノード対にたいしてステップ
62の次対応範囲決定を行うよう制御を戻し、ノードの終
端であれば終了する(同66)。
この対応づけ方式は、先に対応づいた結果をもとに逐
次的に対応を進めるため、ある段階で誤った対応づけを
行うと、それ以降の対応づけが困難になってくるがスタ
ックにより対応づけを元に戻すことができる。この対応
づけ法を以後特徴点逐次対応法という。
第7図は有向非巡回グラフによる特徴点の対応づけを
示す図である。図のA.は文字“石”の手書入力の特徴点
を示し、B.は“石”の標準の特徴点を表す。A.の特徴点
から有向非巡回グラフ構造の入力パターンIが作成さ
れ、辞書には有向非巡回グラフ構造の標準パターンDが
予め備えられており第7図のC.に示すように対応が付け
られる。標準パターンDは仮想的な始点ROOTから2つに
分岐し(文字“石”の第1画が人により異なるのでそれ
に対応している)、の特徴点で1つになっている。な
お図中▲印は対応づけを省略できない特徴点であること
を表す。
〔認識処理のフロー説明〕
次に上記第6図に示す特徴点逐次対応法を用いた従来
の認識処理の全体のフロー図を第8図に示す。
第8図において、初めに手書文字の入力パターンが供
給されると、入力を有向非巡回グラフIに変換する(第
8図の80)。次にブロック81で示す処理に移る。このブ
ロックでは、まず作業用レジスタi(図示せず)を1に
セットし、次にそのレジスタiの番号の標準パターン
(これをDとする)を標準パターン格納部から取り出す
(同811)。取り出された標準パターンDと入力パター
ンIとを上記第6図に示す特徴点逐次対応法により対応
をとる(同812)。
これにより対応がとれた場合は、パターンDとIのパ
ターン間距離を計算して格納し(同814)、次にブロッ
ク81の先頭に戻り、レジスタiをプラス1してi=2と
なる。そして、その番号の標準パターン(これをDとす
る)について前記したのと同様の処理を行う。
このように、標準パターン格納部に格納された全ての
文字の標準パターンに対して入力パターンとの対応づけ
の処理を行うと、ブロック81から抜け出して、次の処理
へ移る。この時には既に、ブロック81の処理において、
対応づけが成立した標準パターンとのパターン間距離の
計算値(文字コードも含む)が共に送られており、その
パターン間距離の値に基づいてソート処理(小さい順に
並べる)をし(同82)、パターン間距離が最も小さいも
のから順に各文字コードを認識結果として出力する(同
83)。
[発明が解決しようとする課題] 上記した従来の方式によれば、第8図に示すように各
入力パターンに対し、辞書中の有向非巡回グラフで表現
した標準パターンとの間で特徴点逐次対応法による対応
処理を基本的に全ての標準パターンに対して実行するた
め、辞書中の標準パターンの数に比例した計算量が必要
である。
そして、従来方式の辞書には文字毎に一つ(場合によ
っては複数)の標準パターンをもっているため、常用漢
字ならば、2000字強の標準パターンとの計算が必要にな
る。一方、一つの入力に対し対応が可能と判定される辞
書(標準パターン)パターンの数は極めて少なく、本発
明の発明者等の実験によれば常用漢字2000字に対して1
〜10字程度である。そのため、対応づけ後のパターン間
距離の計算は全体からみればごく僅かであり、入力パタ
ーンと辞書の標準パターンとの対応づけの時間の長いこ
とが認識時間を高速化する上で問題となっている。ま
た、標準パターンを格納するために要する記憶容量を要
することも問題となっている。
本発明は、手書き文字の入力パターンと辞書の標準パ
ターンとを対応づける際に対応づけ時間を短縮するとと
もに標準パターンを格納する記憶装置の容量を削減する
ことができるオンライン手書き文字認識方式を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 〔原理説明〕 特徴点逐次対応法では、対応を書き始めの第一点から
逐次的に対応を進めて行き、対応可能な特徴点対(これ
に対応するノード対)が得られなくなった時点で対応が
中止される。この対応が中止される時点は、入力パター
ンと別の字(関係のない字)の標準パターンとを対応づ
けた場合には、統計的にかなり早い段階であることが分
かった。
このことは、第9図に示す対応づけステップ数と対応
中止/終了パターン数との関係を示す図によれば明らか
である。第9図は、対応づけのステップ数(第6図のフ
ロー図におけるループ回数)を横軸に、その位置で対応
が中止もしくは終了した標準パターンの数を横軸にプロ
ットしたものであり、対応づけの中止がかなり早い時点
であることが分かる。
本発明は漢字の偏(漢字の左側の字形)や、冠など共
通の書き始めの部首をもつものが少なくない点に着目し
て、書き始めの部首の時点で対応が中止(対応不可)に
なれば、同じ部首を持つ他の文字との対応も中止される
のが明らかであるから、そのような標準パターンとの間
で計算を行わないようにし、書き始めの部首に対し対応
が正常に終了(対応可)すれば、同じ部首を持つ文字の
標準パターンの該部首の部分に対しても同じ対応(対応
可)が期待できるので、その部首部分の対応を行わない
ようにするものである。
〔原理的構成の説明〕
本発明の原理的構成図を第1図(a)に示す。
図の10は入力特徴点抽出部、11は標準パターン(辞
書)格納部、12は特徴点逐次対応処理部、13は対応づけ
制御部、14は距離計算部を表す。
入力特徴点抽出部10は手書文字入力の特徴点を抽出
し、特徴点列からなる入力パターンを作成し保持する。
標準パターン格納部11には共通の部首毎に一つにまとめ
られたグループ型標準パターン112と共通した部首を持
たない単独型標準パターン111とからなる。対応づけ制
御部13は型識別部131と単独型対応づけ制御部132および
グループ型対応づけ制御部133とからなる。
また第1図(b)に標準パターン格納部11に格納され
た、単独型標準パターン111とグループ型標準パターン1
12の記憶形態A、Bを示す。単独型はAに示すように従
来と同様、各文字毎に個別に文字全体の標準パターンを
含む構成である。グループ型の場合はBに示すように、
漢字の書き始めで共通の部首を備える文字群が一つのグ
ループを構成し、各グループは、共通の部首の標準パタ
ーン(前半部)とそれに続く各文字毎に固有の字画を表
す標準パターン(後半部)が複数個続く構成である。
本発明は前記したように、入力パターンに対し標準パ
ターンとの対応づけを行う場合に、予め共通の部首毎に
グループ化された標準パターンと単独の標準パターンと
を用意し、単独型の標準パターンについては従来と同様
に対応づけの制御をし、グループ型の場合、共通部首が
対応しない時は他の共通の部首を持つ文字の標準パター
ンとの対応づけを行わず、共通部首が対応する時は他の
共通部首の文字の標準パターンとの対応づけにおいて部
首についての対応を行うことなく残りの共通しないパタ
ーンについての対応づけを行うものである。
[作用] 第1図の入力特徴点抽出部10に手書文字の入力が供給
されると、特徴点列のデータ構造の入力パターンに変換
され、特徴点逐次対応処理部12に入力される。標準パタ
ーン格納部11からは対応づけ制御部13の制御により標準
パターンを順番に取り出し、特徴点逐次対応処理部12に
供給する。この時、対応づけ制御部13の型識別部131で
取り出された標準パターンの型を識別し、単独型の場合
単独型対応づけ制御部132により従来と同様に特徴点逐
次対応処理部12により対応づけを実行し、グループ型で
ある場合はグループ型対応づけ制御部133により対応づ
けの制御を行う。特徴点逐次対応処理部12は従来と同様
(第6図参照)の対応づけの処理を実行する。グループ
型の対応づけでは、第1図(b)の前半部が一致する
と、グループ型対応づけ制御部133により続けて後半部
について対応づけを行うよう制御され、後半部の標準パ
ターンを順番に対応づけの処理を特徴点逐次対応処理部
12により実行させる。グループ型の対応づけにおいて、
前半部で対応不可となった場合は、そのグループの複数
個ある後半部(複数の文字の残りの字画)についての対
応づけを行わない。
単独、グループの各型の標準パターンについての対応
づけにおいて対応可と識別された標準パターンについて
は、距離計算部14において、入力パターンとのパターン
間の距離を計算して出力する。また、対応可が得られな
いで中止・終了した場合は次の標準パターンを取り出し
て同様の対応づけの処理が行われ、全部の標準パターン
に対する対応づけが終了すると停止する。
[実施例] 本発明の実施例の構成を第2図乃至第4図に示す。第
2図は標準パターン(辞書)の格納形式を示す図、第3
図は本発明の実施例の構成図、第4図は実施例の処理フ
ロー図を示す。
第2図について説明すると、文字には、共通な部首を
持つものと、持たないものがあり、それに対応して2種
類の辞書形式で標準パターンが表現される。第一が第2
図のA.に示された単独型標準パターン格納形式であり、
データ20として先頭部分に単独を表す「S」という識別
子が設定され、次は空き情報、その後にその文字の標準
パターンデータ(辞書本体)201が格納された位置を表
すポインタが入っている。
第二が第2図のB.に示されたグループ型標準パターン
格納形式であり、ある共通の部首を持つ文字グループの
先頭データ21として、最初に識別子「G」が設定され、
次のデータとしてそのグループの共通な前半部の標準パ
ターン本体(Da)211が格納された位置を表すポイン
タ、そのグループに属する文字の後半部のリスト22ヘア
クセスするためのポインタが設定されている。後半部の
リスト22には、識別子「N」が設定され、その後に複数
の各文字の後半部の標準パターン(Db1、Db2、・・D
bN)221〜22Nの位置を表すポインタが順次格納されてい
る。
本発明の実施例の構成図を第3図に示す、第3図の30
はタブレット、31は前処理部、32は処理装置、33は記憶
装置、34はファイル装置、35は出力装置を表す。
タブレット30を用いて入力された手書文字の情報は前
処理部31により特徴点が抽出され、有向非巡回グラフ構
造の入力パターンに変換される。他方、記憶装置33には
第2図に示す単独型、グループ型の各形式の文字の標準
パターンのポインタを示すテーブルが順次格納されてい
る。
前処理部31からの入力パターンが供給されると処理装
置32は記憶装置33に格納されたテーブル(第2図参照)
を順番に従って取り出し、そこに含まれたポインタを用
いて対応する標準パターン本体をファイル装置34から取
り出し、標準パターンの型別の特徴点逐次対応法による
処理を処理装置32により実行する。対応づけが可となっ
た場合はパターン間の距離計算を行い、全ての標準パタ
ーンについての対応づけを終了すると、従来と同様に対
応可となった標準パターンの文字コードを距離が小さい
順に出力装置35に出力する。
第4図に本発明の実施例の処理フロー図を示す。
入力パターンは有向非巡回グラフ(DAG)の形式で入
力され、これをIと呼ぶ。まずi(レジスタ)を1に設
定し、記憶装置の標準パターンテーブル中のiで指定す
るデータD(第2図)を取り出し、その識別子を判別す
る(第4図43)。その結果、Dが単独型であることが識
別されたら、そのポインタから標準パターン本体(これ
もDとする)を取り出して、標準パターンDと入力パタ
ーンIとの間で特徴点逐次対応法による対応づけを行
い、従来方式と同様のステップ45〜47を経て次の順番の
標準パターンを取り出す。
iの数がすすんで或る数字の時に標準パターン格納部
から取り出したデータの識別子がグループ型である場合
は、前半部の標準パターンDaがポインタにより取り出さ
れ、入力パターンとの特徴点逐次対応法の対応づけを実
行する(同51)。これにより対応可と判別された場合、
入力パターンIの内、対応がとれた前半部を除いた後半
部をI′とする。他方J(図示しない作業レジスタJ)
に1をセットし、第2図の後半部リスト22により後半部
の標準パターンDb1、Db2、・・DbNの内のJ番目(最初
は1番目)の標準パターンを取り出して、前記パターン
I′とDbJとを特徴点逐次対応法による対応を実行する
(同56)。この対応により後半部での対応がとれた場合
だけパターン間の距離を計算する(同58)。この場合の
距離計算は、Dの前半部と対応がとれた後半部の標準パ
ターンDbJとを合成し、Iとの間で距離計算を行う。
この後半部における対応が不成功の場合は、Jをプラ
ス1し(同59)、次の後半部の標準パターンとの対応を
判別する。後半部の全部の標準パターンとの対応につい
て判別したら(同60)、ステップ47に移り、標準パター
ン格納部の次の順番の標準パターンについての対応づけ
に移る。
上記のステップ52で、入力パターンIとDの前半部Da
との対応が不可と判別された場合は、そのグループに含
まれる複数の文字の標準パターン(後半部)との対応を
実行することなく、他の文字の標準パターンとの対応を
行うためにステップ47へ進む。
こうして、標準パターン格納部に格納された全ての標
準パターンについての対応づけを終了したら、それまで
計算された全てのパターン間距離の計算結果を値の小さ
い順に並び換え(ソート)て、最小距離から大きくなる
順に標準パターンの文字コードを出力する。
この例で使用する特徴点逐次対応法は、従来の特徴点
逐次対応法に比べ、対応の終了を判定する部分が異な
る。すなわち、従来の終了判定条件は入力パターンIと
標準(辞書)パターンDとの対応づけが共に各パターン
の最終点(有向非巡回グラフでは末端ノード)に達した
場合に終了と判定されるが、Iとグループ型辞書の前半
部を対応づける場合には、前半部が最終点で、I側があ
るストローク(画)の終点であればよい。
また、従来の特徴点逐次対応法との基本的な相違点は
それだけであるが、対応づけの条件が後者の場合(前半
部の対応づけの場合)、甘くなり誤った対応を許容して
しまう危険性があるので、本実施例の変形として、標準
(辞書)パターンDの前半部が最終点に達した時に既に
対応づいた部分の間で部分的なパターン間距離を計算
し、この距離が或る閾値より大である場合には、対応の
終了を許可せずにバックトラックさせる構成とすること
ができる。
具体的な実験によれば、JIS第一水準約3000字の辞書
の内、約2200字種が約250グループにグループ化(グル
ープ型)された(約800字がグループ化できない)。そ
の結果、対応づけのための計算量は従来の約2分の1に
削減された。また、辞書(標準パターン格納部)の容量
は約2割削減することができた。
[発明の効果] 本発明によれば、書き始めの部首の時点で対応が不可
と判定された場合には、同一の部首を持つ複数の標準パ
ターンとの計算を行う必要がなく、また、書き始めの部
首が対応可能と判定された場合には、同一の部首を持つ
複数の標準パターンとの該当部首の対応をとるための計
算をする必要がない。このため、一つの入力パターンと
全ての標準パターンとの間の特徴点対応づけの計算量を
大幅に削減することができ、結果として従来よりも安価
な装置で精度の高いオンライン手書文字認識を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の原理的構成図、第1図(b)は
2種類の標準パターンの記録形態を示す図、第2図は標
準パターン(辞書)の格納形式の実施例を示す図、第3
図は実施例の構成図、第4図は実施例の処理フロー図、
第5標準パターンを表現するデータ構造を説明する図、
第6図は有向非巡回グラフ(DAG)に対する特徴点逐次
対応法の処理フロー図、第7図は有向非巡回グラフによ
る特徴点の対応づけの例を示す図、第8図は従来の認識
処理のフロー図、第9図は対応づけステップ数と対応中
止・終了パターン数との関係を示す図である。 第1図(a)中、 10:入力特徴点抽出部 11:標準パターン(辞書)格納部 12:特徴点逐次対応処理部 13:対応づけ制御部 14:距離計算部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タブレットから入力された2次元の座標点
    列から実時間で文字を認識するオンライン手書き文字認
    識方式において, 入力された座標点列から特徴となる座標点を描出する入
    力特徴点抽出部と, 予め特徴点により表現された標準パターンを格納する標
    準パターン格納部と, 入力パターンの特徴点列と標準パターンの特徴点列との
    対応をとる特徴点逐次対応処理部及び対応づけ制御部
    と, 入力パターンと標準パターン間の距離を計算する距離計
    算部とを備え, 前記標準パターン格納部は,共通な前半部をもたない文
    字について文字毎に単独の特徴点列が格納された単独型
    標準パターンと,共通な前半部をもつ複数の文字からな
    るグループについて各グループ毎にグループに共通な前
    半部の特徴点列とグループ内の複数の個別の各文字の後
    半部の特徴点列が順次格納されたグループ型標準パター
    ンとで構成され, 前記特徴点逐次対応処理部は,入力パターンとグループ
    型標準パターンとの対応づけの際に共通の前半部の対応
    が可と判定された場合にだけ入力パターンの後半部と当
    該グループの各後半部との対応処理を行い, 何れかの後半部との対応づけが可と判定された時だけ前
    記距離計算部による距離計算を行うことを特徴とするオ
    ンライン手書き文字認識方式。
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