JP2922032B2 - 自律分散型生産制御システム - Google Patents

自律分散型生産制御システム

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立作業や加工作業を
行う複数台の製造セルで構成された生産制御システムで
あって、特に、各製造セルが、投入されたワークに従っ
て作業を行っていくことにより生産を進める自律分散型
生産制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自律分散型の生産制御システム
は、主に加工作業を対象としている。例えば、特開平2
−236604号公報に記載の技術では、生産制御シス
テムを構成する各加工セルが、投入されたワークに付加
された加工情報等を基に必要な作業を各々独自に判断し
て行っていた。また、ほぼ同一仕様の加工セルを複数台
配置することにより、システムに柔軟性をもたせて、セ
ル故障時の代替セル運転やセル間の負荷平準化を可能と
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、作業
対象であるワークが複数存在する場合、生産制御システ
ムへの投入順に作業が行われ、納期等から生ずるワーク
の作業優先順位は考慮されていなかった。そのため、納
期までの期間が短いワーク、特に特急品に対応するため
には、ワークを作業者が操作する必要があるといった問
題があった。また、制御がワ−ク単位で行われているた
め、途中、急ぎのワ−クが発生しても、既に作業を開始
しているワ−クに対するすべての作業が完了するまで、
該急ぎのワ−クへの作業を開始することができなかっ
た。
【0004】また、加工作業は、各々のワ−クに対して
行う作業が類似しているため、ほぼ同一仕様のセルを複
数台並列に配置するだけで、柔軟性をもたせることがで
きていた。このような生産制御システムにおいては、与
えられた作業に対しての他のセルにおける作業可能の可
否及び作業にかかる時間等の作業可能性は、自セルと同
様でわかっているため、これらを確認することは必要な
かった。
【0005】ところが、組立て作業では、加工作業とは
異なり、各々のワ−クに対して行う作業の類似性が少な
いため、ほぼ同一仕様のセルのみでシステムを構成する
ことは困難である。そのため、組立て作業を含む生産制
御システムでは、異なる機能のセルを配置する必要があ
る。この場合、従来の生産制御システムは上述した通り
他のセルにおける作業の可能性などを確認しないため、
十分な対応ができなかった。つまり、従来技術をそのま
ま適用しただけでは、生産効率、柔軟性が悪くなるとい
った問題があった。
【0006】本発明の目的は、納期に製品が間に合うよ
うにするために、作業優先順位を考慮して作業を行う、
より柔軟性の高い自律分散型生産制御システムを提供す
ることにある。
【0007】本発明の他の目的は、生産効率の低下を招
くことなく、製品仕様や設備構成の変更、設備故障等に
対応が容易な柔軟性の高い自律分散型生産制御システム
を提供することを目的とする。
【0008】本発明の更に別の目的は、組立て作業のよ
うに個々の作業間での類似性の少ない作業にたいしても
対応可能な自律分散型生産制御システムを提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、作業
対象物たるワ−ク、および、該ワ−クに対して行うべき
作業内容を示した作業情報、を格納するストレ−ジ手段
と、ストレ−ジ手段からのワ−クの搬出および/または
ストレ−ジ手段へのワ−クの搬入を行う搬送手段と、上
記ストレ−ジ手段内のワ−クに関するワ−ク管理情報を
有し、該ワ−ク管理情報に基づいてワ−クの優先順位を
判断し、最優先のワ−クおよび/または当該ワ−クの作
業情報を、上記搬送手段により搬出させるワ−ク管理手
段とを備えたことを特徴とするワ−ク管理装置が提供さ
れる。
【0010】この場合、上記ワ−ク管理情報は、上記ワ
−クが上記ストレ−ジ手段に搬入された時期、作業完了
期限のうち少なくともいずれか一つを含むことが好まし
い。
【0011】また、上記ワ−クに作業を行う作業セルと
の間で、情報の伝達を行う通信手段を有し、上記ワ−ク
管理手段は、上記優先順位の判断を、上記通信手段を介
して上記作業セルから送られてくる”ワ−ク要求”を受
け付けた時に行い、最優先のワ−クの作業情報の内容を
上記通信手段を介して出力することが好ましい。更に
は、上記ワ−ク管理手段は、ワ−クおよび/または当該
ワ−クの作業情報の搬出を、上記通信手段を介して上記
作業セルからワ−クの出力指示を受けた時点で行わせる
ことが好ましい。
【0012】上記ワ−クおよび/または作業情報の搬出
は、上記出力指示に従い、所定の時刻に、所定の作業セ
ルに対してなされるものであることが好ましい。
【0013】他の態様としては、作業対象であるワ−ク
に作業を行う作業セルであって、一または二以上の作業
に関する情報を含んで構成される作業情報を入力する入
力手段と、作業を実際に行う作業実行手段と、他の作業
セルとの間で情報の授受を行うセル間通信手段と、上記
入力手段により入力された作業情報の中から、その時点
で最優先に実行すべき一作業を抽出する作業抽出手段
と、作業実行の可否についての問い合わせを受け付け
て、当該作業実行手段により実行可能であるか否かを判
断し、問い合わせ元に返事をする作業可能判定手段と、
上記作業抽出手段により抽出された上記一作業の実行可
否の問い合わせを、他の作業セルの作業可能判定手段に
対しては上記セル間通信手段を介して、また、自らの有
する作業可能判定手段に対しては直接行い、該問い合わ
せに対する返事に基づいて当該作業を実行する作業セル
を決定する作業セル決定手段とを有することを特徴とす
る作業セルが提供される。
【0014】この場合、上記入力手段は、ワ−クを管理
するワ−ク管理装置との間で情報を送受信する通信手段
であり、作業セル決定手段は、上記通信手段を介して、
上記ワ−ク管理装置に、新たなワ−クの作業情報を要求
する機能を有するものであっても良い。
【0015】また、上記作業可能判定手段は、問い合わ
せのあった作業を実行可能である場合には、当該作業の
実行可否のみならず、作業を着手可能な時刻と、作業終
了予定時刻と、当該作業セルの実行可能な作業の種類と
のうち少なくともいずれか一つを上記返事に含めること
が好ましい。この場合には、作業実行手段による作業実
行状態を監視し、上記作業終了予定時刻までに作業を終
了できなかった場合には、当該セルの故障であると判断
する自己監視手段を有することとしてもよい。
【0016】更に別の態様としては、作業を実行する複
数の作業セルと、作業対象となるワ−クを管理するワ−
ク管理装置と、上記作業セル間および上記作業セルとワ
−ク管理装置との間を結んで情報の授受を行うネットワ
−ク手段と、を含んで構成される自律分散型生産制御シ
ステムであって、上記作業セルは、作業を実際に行う作
業実行手段と、上記ネットワ−ク手段を介してワ−ク管
理装置から入力された作業情報の中から、その時点で最
優先に実行すべき一作業を抽出する作業抽出手段と、作
業実行の可否についての問い合わせを受け付けて、当該
作業実行手段により実行可能であるか否かを判断し、問
い合わせ元に返事をする作業可能判定手段と、上記ネッ
トワ−ク手段を介して、上記ワ−ク管理装置に”ワ−ク
要求”を出力する機能を有し、且つ、上記作業抽出手段
により抽出された上記一作業の実行可否の問い合わせ
を、他の作業セルの作業可能判定手段に対しては上記ネ
ットワ−ク手段を介して、また、自らの有する作業可能
判定手段に対しては直接行い、該問い合わせに対する返
事に基づいて、当該作業を実行する作業セルを決定する
機能を有する作業セル決定手段とを含んで構成され、上
記ワ−ク管理装置は、作業対象物たるワ−ク、および、
該ワ−クに対して行うべき作業内容を示した作業情報、
を格納するストレ−ジ手段と、ストレ−ジ手段からのワ
−クの搬出および/またはストレ−ジ手段へのワ−クの
搬入を行う搬送手段と、上記ストレ−ジ手段内に格納さ
れているワ−クに関するワ−ク管理情報を有し、上記作
業セル決定手段からの”ワ−ク要求”を受け付けると該
ワ−ク管理情報に基づいてワ−クの優先順位を判断して
最優先ワ−クの作業情報の内容を上記作業抽出手段に出
力し、また、上記作業セル決定手段からの出力指示に従
って上記搬送手段により最優先のワ−クおよび/または
当該ワ−クの作業情報を搬出させるワ−ク管理手段とを
含んで構成されることを特徴とする自律分散型生産制御
システムが提供される。
【0017】
【作用】ある作業セルの作業決定手段は、当該セルの作
業実行部において行われる作業が終了すると、通信手
段、あるいは、ネットワ−ク手段を介して、ワ−ク管理
装置に”ワ−ク要求”を送る。
【0018】するとワ−ク管理装置のワ−ク管理部は、
ワ−ク管理情報に含まれる、作業完了期限、搬入時期等
に基づいて、優先順位を判断し、最優先のワ−クの作業
情報の内容を、通信手段等を用いて、作業セルに送る。
【0019】作業セルの作業抽出手段は、この作業情報
の中に含まれる作業のうち、最優先で実行すべき作業を
一つ抽出する。
【0020】作業セル決定手段は、セル間通信手段、あ
るいは、ネットワ−ク手段を介して、すべての作業セル
の作業可能判定部に、該作業を実施可能か否かを問い合
わせる(なお、当然ながら、自らの作業可能判定部につ
いては、セル間通信手段などは用いない)。
【0021】問い合わせを受けた各セルの作業可能判定
手段は、当該セルの仕様等を考慮して、作業実施の可否
の判断を行い、返事をする。この場合、実施可能と判断
した場合には、この返事に、着手可能時刻、終了予定時
刻等も含める。
【0022】上記作業セル決定手段は、これらの返事に
基づいて、実際に、上記抽出された上記一作業を実際に
実行する作業セルを決定し、これを、他のセルとワ−ク
管理装置に伝える。この場合、ワ−ク管理装置には、セ
ルの識別番号等だけではなく、着手可能時刻も知らせ
る。
【0023】この知らせを受けたワ−ク管理装置のワ−
ク管理部は、着手可能時刻にあわせて、ストレ−ジに格
納されている当該ワ−クと該ワ−クの作業情報とを、当
該作業セルに、搬送手段により搬送させる。
【0024】ワ−ク等の届いた、作業セルでは、作業実
行手段が、上記一作業を該ワ−クに対して実行する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図10に
より説明する。
【0026】図1は、本発明の生産制御システムの全体
構成である。
【0027】なお、本明細書中、「ワ−ク」とは、より
具体的には、作業対象物のことである。また、「セル」
とは作業機械群のことである。
【0028】本生産制御システムは、作業対象である複
数のワークを管理し、セルへのワーク搬送を制御するワ
ーク格納部1と、ワークに対して必要な作業を行う複数
のセル2と、ワーク格納部1とセル2との間でワークを
搬送するワーク搬送部3とで主に構成される。
【0029】まず最初に、ワ−ク格納部1を説明する。
【0030】ワーク格納部1は、セル通信部4、ワーク
管理部5、ワーク・ストレージ7、ワーク作業情報スト
レージ8、ワーク搬送制御部9、ワ−ク入力部10とで
構成される。
【0031】ワ−ク入力部10は、投入されるワーク1
2の窓口であり、ワーク12のワーク・ストレージ7へ
の格納や、ワーク12に必要な作業に関する作業情報1
3のワーク作業情報ストレージ8への格納を行うもので
ある。
【0032】ワーク・ストレージ7は、ワ−ク入出力部
10を介して本システムに投入され、作業待ち状態にあ
るのワーク12を格納する場所である。
【0033】ワーク作業情報ストレージ8は、本システ
ムに投入された各々のワークに必要な作業に関する情
報、つまり、ワ−ク入出力部10を介して入力された作
業情報13を格納する場所である。なお、この作業情報
13については後ほど詳細に説明する。
【0034】ワーク管理部5は、内部に有するワ−ク管
理テ−ブル6に従って、ワ−ク・ストレ−ジ7に格納さ
れたワーク12と、それに必要な作業に関する作業情報
13(該情報は、ワーク作業情報ストレージ8に格納さ
れている)を一元管理し、セル2へのワーク投入順序を
制御する機能を有する。つまり、セル2からの要求に応
じて、優先度の高いワ−ク2を選択し、該ワ−ク2の作
業情報13のコピ−をセル通信部4を介して、後述す
る”議長”であるセル2に送信する。また、該ワ−ク2
に対する作業を実際に実行するセル2(後述する”担当
者”に該当するセル2)へのワ−ク12および作業情報
13の搬送を、ワ−ク搬送制御部9に指示する機能を有
する。なお、ワ−ク管理テ−ブル6については後ほど詳
細に説明する。
【0035】セル通信部4は、複数存在する各々のセル
2との間でワークに関する情報交換を行う機能を有す
る。
【0036】ワーク搬送制御部9は、セル2からの要求
に従って、ワーク格納部1とセル2との間で、ワーク及
び作業情報11をワーク搬送部3を使って搬送するもの
である。これらの入出力管理は、ワ−ク搬送制御部9が
内部に有するワ−ク出力テ−ブル14、ワ−ク入力テ−
ブル15に基づいて行われる。なお、これらのテ−ブル
については後ほど詳細に説明する。
【0037】次に、セル2について説明する。
【0038】本実施例のセル2は、各々が実行できる作
業が異なっている。
【0039】また、自らが担当している作業が終了した
時には、ワ−ク格納部1から新たな作業情報を受け取
り、該作業をそのまま自らが実行するのではなく、他の
セル2による該作業の実行可否をも判断する。そして、
該作業を実行するに最適なセル2、すなわち”担当者”
とでもいうべきセル2を決定する機能を有している点に
特徴を有するものである。つまり、ある作業が終了した
後、自らが直接実行するのが最適と判断される作業が見
つかるまでの間、セル2の側で”担当者”を決定する際
の”議長”として機能するものである。
【0040】具体的には、セル2は、通信部16、作業
進行部19、作業可能判定部22、作業実行部23で主
に構成される。
【0041】通信部16は、更にワーク通信部17、セ
ル間通信部18に分かれ、それぞれワーク格納部1、他
のセル2と通信を行う機能を有している。なお、該通信
部16は、セル通信部4および、他のセル2の通信部1
6とケ−ブル等により接続されている。
【0042】作業進行部19は、作業実行部23で実行
していた作業が終了すると、ワ−ク格納部1に新たなワ
−クを要求するための”ワ−ク要求”を出力する。そし
て、該要求に応じてワ−ク格納部1がセル通信部4を介
して送ってきた作業情報13のコピ−の中から、まだ実
行されていない作業を抽出し、セル間通信部18を通じ
て他のセル2に該作業を実行可能であるか否かを問い合
わせる機能を有する。そして、さらにその返事に基づい
て、該抽出した作業を実際に実行するセル2を決定する
機能を有している。なお、この作業進行部19には、作
業セル決定部21と作業抽出部20とがあり、実行され
ていない作業の抽出は作業抽出部20により行われる。
また、”ワ−ク要求”の出力、他のセル2への問い合わ
せおよび実際に作業を行うセル2の決定は、作業セル決
定部21によりなされるものである。
【0043】作業可能判定部22は、作業実行の可否の
問い合わせを受けた場合に、ワーク12に対して行うべ
き作業を、当該セル2の仕様と比べて、実行可能かどう
かを判定する機能を有する。なお、判定に必要な、当該
セル2の仕様等は内部に有している。また、内部に有し
ていないデ−タ、例えば、作業完了時刻等については、
作業実行部23に問い合わせて確認する機能をも有して
いる。
【0044】作業実行部23は、実際に作業を行うもの
である。作業実行部23は、更に、制御データ作成部2
4、設備制御部25、作業結果更新部26に分かれてい
る。
【0045】制御データ作成部24は、依頼された作業
内容を当該セル2で行うために必要なセル2を構成する
各設備及びセルコントローラ用のデータやプログラムを
作成するものである。
【0046】設備制御部25は、制御データ作成部24
で作成されたデータやプログラムを用いて、当該セル2
を構成する設備を制御し、ワーク12に作業を行うもの
である。
【0047】作業結果更新部26は、ワーク12に対す
る作業の終了時に、作業完了等の作業結果を作業情報1
3に書き込む機能を有している。
【0048】なお、各セル2には、識別番号として、セ
ル番号が決められている。
【0049】次に、ワ−ク搬送部3を説明する。
【0050】ワ−ク搬送部3は、ワ−ク搬送制御部9に
よる指示の下、ワ−ク・ストレ−ジ7に格納されている
ワ−クと、ワ−ク作業情報ストレ−ジ8に格納されてい
る作業情報とを、実際に作業を行う”担当者”であるセ
ル2に搬送するものである。つまり、単にワ−クを搬送
するだけではなく、作業情報13を格納した記憶媒体を
搬送する機能をも有している。なお、該ワ−ク搬送部3
により搬送されたワ−クおよび作業情報11は、セル2
の作業実行部23により処理される。
【0051】次に、上述した各種テ−ブルをここでまと
めて説明する 作業情報13を説明する。作業情報13は、一つのワー
ク12に対して行う一または二以上の作業の内容と、そ
の作業を行う順番等を示したものである。
【0052】図2に、作業情報13の一例を示す。
【0053】ワーク番号201は、この作業情報13に
記載されている作業の対象となるワークの番号である。
【0054】作業済202は、該作業情報13に示され
ている作業がすべて完了しているかどうかを示すもので
ある。
【0055】ワーク形状203は、作業前のワークの形
状を示すデータである。例えば、ワ−クが図3(a)に
示す側面図(中心から上部のみ図示)のような形状であ
る場合には、これをセル2に認識させるために必要なデ
−タ、つまり、[長さ:1000mm、半径:100m
m、丸鋼]等、が記載されている。
【0056】作業数204は、ワーク12に対して行う
必要のある作業の数である。従って、該作業数204に
示されている数だけの作業内容205がこれ以下に続
く。本例では、”作業1”、”作業2”の二つの作業を
行うものとしている。
【0057】作業内容205には、先頭に作業名205
aが示されている。この作業名205aには、作業の種
類を表す作業名が記載されている。該作業名は、セル2
等との間で予め定義したものであり、セル2は該作業名
に基づいて、作業の種類を判別する構成となっている。
そして、これ以下に該作業に対応したパラメータが続
く。
【0058】例えば、この例の”作業1”では、作業名
が”荒加工”であるため、パラメ−タとして、精度20
5bと加工形状205cが設けられている。そして、セ
ル2は、これらのパラメ−タによって、図3(b)に示
すような形状(2段シャフト、大径部分の長さ600m
m,半径80mmかつ、小径部分の長さ400mm,半
径55mm)にまで荒加工することを、この例において
は、判断する。
【0059】また、本例の”作業2”では、作業名が”
仕上げ加工”であるため、パラメ−タとして、精度20
5bと加工形状205cが設けられている。そして、セ
ル2は、これらのパラメ−タによって、図3(c)に示
すような形状(2段シャフト、大径部分の半径75m
m、小径部分の半径50mm)にまで仕上げ加工を行う
ことを、この例においては、判断する。
【0060】更に、これら作業内容を示すパラメ−タの
後には、前作業数205d、前作業205eが設けられ
ている。
【0061】前作業数205dは、該作業を行う前に完
了していなければならない作業の数である。また、前作
業205eは、該先に完了していなければならない作業
の作業名がすべて記されている。
【0062】ワーク12に複数の作業を行う場合、作業
によっては作業間に優先順位が存在するため、半順序関
係になる。そのため該作業に対して、優先して完了して
いなければならない作業の作業名を前作業205eに示
している。
【0063】この例では、作業2(仕上げ加工)は、作
業1(荒加工)を行った後で行わなければならない。そ
のため、作業2の前作業数205dには、”1”が、ま
た、前作業205eには、”作業1”が記されている。
なお、先に行うべき作業がない場合には、作業1に示す
とおり、前作業数205dには”0”を示す。また、前
作業205eは設けない。
【0064】各作業の作業内容205の最後に設けられ
た作業済205fは、該作業が完了しているかどうかを
示すものである。従って、各作業を行う場合、前作業2
05eに示されているすべての作業の作業済205f
が、作業完了を示している必要がある。この例において
は、作業1、作業2とも、”NO”となっており、いず
れの作業も完了していないことを示している。
【0065】図2の例には、加工作業における作業情報
の例について示したが、組立作業の場合もほぼ同様のフ
ォーマットである。
【0066】ただし、以上説明した作業情報13は、単
なる一例であり、その構成はこれに限定されるものでは
ない。
【0067】次に、ワ−ク管理テ−ブル6を説明する。
【0068】本実施例のワーク管理テーブル6は、図4
に示すとおり、ワーク番号210、ワーク状態211、
投入順212、納期213、優先度214で構成されて
いる。
【0069】ワーク番号210は、本システムに投入さ
れたワークの番号であり、作業情報13のワーク番号2
01と同じ値である。
【0070】ワーク状態211は、本システム内にある
ワークの状態を表すものであり、ワーク格納部1のワー
ク・ストレージ7にある”作業待ち”状態と、セル2で
作業を行っている”作業中”状態とがある。なお、ワー
ク状態211は、ワ−ク12が本システム投入された時
点では”作業待ち”とされる。また、作業を行うセル2
が決定されると、ワーク状態211は”作業中”に変え
られる。なお、ある作業が完了しても、他に未完了の作
業が残っている場合には、ワークはワーク・ストレージ
7に再び格納され、該当するレコードのワーク状態21
1は”作業待ち”にされるものである。
【0071】投入順212は、本システムにワークを投
入した順番である。
【0072】納期213は、本システムからワークを搬
出しなければならない期限である。
【0073】優先度214は、セル2に搬出する優先順
位を示すものであり、値の小さい方を優先する。なお、
本例では、投入順212、納期213、優先順214の
三つを作業の優先順を決定する指標としている。
【0074】このワーク管理テーブル6には、各ワーク
12が本システムに投入された時点で登録される。そし
て、セル2における作業が完了し、ワークに対して必要
な作業がすべて完了した場合は、ワークは本システムか
ら搬出され、ワーク管理テーブル6の該当するレコード
も削除される。
【0075】次に、ワ−ク出力テ−ブル14およびワ−
ク入力テ−ブル15を説明する。
【0076】本実施例のワーク出力テーブル14を図5
に示す。
【0077】このワーク出力テーブル14は、ワーク番
号220、搬入セル番号221、搬入時刻222で構成
されている。
【0078】ワ−ク番号220は、ワ−ク管理テ−ブル
6等におけるワ−ク番号210等と対応するものであ
る。また、搬入セル番号221は、上述したセル2を識
別するためのセル番号を用いて記載される。
【0079】この図の例では、ワーク番号120のワー
クを、セル番号05のセル2に、10時に搬入すること
が示されている。またワーク番号101のワークを、セ
ル番号03のセル2に、10時15分に搬入することを
示されている。
【0080】本実施例のワーク入力テーブル15を図6
に示す。
【0081】このワ−ク入力テ−ブル15は、ワーク番
号230、搬出セル番号231、搬出先232で構成さ
れている。
【0082】ワーク番号230は、作業が終了したワー
クの番号である。
【0083】搬出セル番号231は、”作業終了”メッ
セージを出し、ワーク12の搬出を要求しているセル2
のセル番号である。
【0084】搬出先232は、ワーク12の搬出先であ
る。”システム外”と”ワーク格納部”がある。
【0085】次に、ワーク12を本生産制御システムに
搬入してから搬出するまでの間に行われる各部の動作を
説明する。
【0086】ワーク格納部1における主な処理には、セ
ル2へのワーク搬出処理とセル2からのワーク搬入処理
がある。また、セル2においては処理を実行するセル2
の決定および実際の作業実行処理がある。これらを、順
に説明する。
【0087】最初に、セル2における処理動作の流れを
図10を用いて説明する。
【0088】ステップS121:作業セル決定部21
は、当該セル2が担当した作業がすべて終了し、他の作
業が与えられていないとき、ワーク通信部17からワー
ク格納部1に対して、”ワーク要求”メッセージを送信
してワークを要求する。そして、該セル2は、これ以
降”議長”としての役割を果たすことになる。
【0089】ステップS122:それに対して、ワーク
格納部1は、ワーク・ストレージ7中の作業待ちしてい
るワーク12の中から、ある指標に従って求めた最優先
ワークの作業情報13のコピ−を返答してくる。なお、
ここでいう、”ある指標”とは、ワ−ク管理テ−ブル6
に記載されている投入順212、納期213等によって
決定される優先順位である。この点については、後ほど
詳細に説明する。
【0090】ただし、ワーク格納部1が、現在他のセル
2から送信された”ワーク要求”メッセージを処理して
いる場合は、”他ワーク処理中”メッセージが返ってく
るので、再度”ワーク要求”メッセージを送信する。
【0091】ステップS123:作業セル決定部21
は、ワーク格納部1より送られた作業情報13のコピ−
に記載されている作業の中から、作業済205fが完了
でない作業内容205、つまり、まだ実施されていない
作業を抽出する(ただし、該作業の前作業205eの作
業済205fがすべて完了となっていることが前提とな
る)。
【0092】そして、該作業を実施可能かどうかを、各
セル2の作業可能判定部22に問い合わせる。なお、こ
の問い合わせは、当該セル2がセル間通信部18を用い
て、他のセル2の作業可能判定部22に対して、直接、
行われる。また、該問い合わせに際しては、図2に一例
を示した作業情報のすべてを送るのではなく、作業抽出
部20により抽出された作業についての作業内容205
のみを送ることにより行われる。
【0093】ステップS124:各セル2の作業可能判
定部22は、作業可能判定部22が属するセル2の仕様
及び現在の作業状況と依頼された作業内容とを比較する
ことにより、”当該作業は不可能”または”当該作業は
可能(着手可能時刻、終了予定時刻、可能作業数、稼動
率)”といった形式で、”議長”からの依頼に返答して
くる。なお、各セル2の作業可能判定部22の判定結果
は、”議長”である当該セル2からは直接に、また、他
のセル2からはセル間通信部18を通じて返ってくる。
【0094】すべての作業可能判定部22からの返答が
返ってきたところで、”議長”の作業セル決定部21
は、当該作業を行うセル2を決定する。この決定の指標
としては、例えば、作業可能なセル2のなかで終了予定
時刻が最も早いセルにすることが考えられる。また、今
直ちに作業可能なセルのうち、実行可能な作業の種類が
最も少ないセル(注:各セルは、それぞれ仕様が異なる
ため、実行できる作業の種類が異なる)や稼動率が最も
低いセルを選ぶことが考えられる。
【0095】ステップS125:作業セル決定部21
は、当該作業を行うセル2、つまり”担当者”を、セル
間通信部18により各セル2に報告する。すると該”担
当者”は、当該作業が可能であると申告したときの着手
時刻と終了予定時刻を守って作業するように努める。ま
た、作業セル決定部21は、ワーク格納部1に対して、
上記着手時刻および”担当者”を報告する。そして、こ
の着手時刻までに、作業対象のワーク12を”担当者”
に搬入するように、ワーク通信部17によって”ワーク
出力指示”を出す。
【0096】ステップS126:作業を行うセル2が、
他のセル2に決まった場合、つまり、”議長”自身が”
担当者”にならなかった場合には、ステップS121に
戻り、再度,ワーク格納部1に”ワーク要求”メッセー
ジを送信する。一方、”議長”自身が”担当者”になっ
た場合には、ステップ127に進む。
【0097】ステップS127:自らが”担当者”とな
った”議長”は、当該作業を行うワーク及び作業情報1
1がワーク搬送部3により搬送され次第、作業実行部2
3によって当該作業をおこなう。また、該”議長”であ
ったセル2は、この時点で”議長”ではなくなる。
【0098】ステップS128:作業実行部23による
作業が終了し、その作業結果が作業実行部23に存在す
る作業情報13に記録されると、作業抽出部20は、当
該ワークに対する作業がすべて完了したかどうかを作業
情報13により調べる。そして、その結果と、該作業情
報13および”作業終了”メッセージを、ワ−クととも
にワーク格納部1に戻す(但し、すべての作業が終了し
ていれば、そのままシステム外へ搬出される)。また、
これと並行して、セル通信部4を介しても、作業終了メ
ッセ−ジ等が伝えられる。
【0099】そして、該セル2は、他の作業を担当する
ことになっていれば、該作業のワ−ク等が到着次第これ
を実行する。一方、他の作業を全く担当していない場合
には、再びステップS121に戻って、”議長”とな
り、同様の処理を繰り返す。
【0100】なお、ある作業の終了したワ−クに、他の
作業が残っている場合、該ワ−クはワーク格納部1に再
度格納され、次の作業が行われるのを待つ。一方、当該
ワークに対する作業がすべて完了した場合は、本システ
ム外へ搬出されてワーク12に対する処理は終了する。
【0101】セル2へのワーク搬出処理の流れを図8を
用いて説明する。
【0102】ステップS110:各セル2との通信を行
うセル通信部4は、いずれかのセル2から、”ワーク要
求”メッセージが来るのを待つ。なお、この”ワーク要
求”は、セル2が、ワーク格納部1に対して、作業待ち
しているワークの中から一つをよこすように要求するも
のであり、上述の図7のステップS121において発せ
られるものである。そして、メッセージが来ると、この
メッセージを解釈する。”ワーク要求”メッセージの場
合は、ステップS111に進む。”ワーク要求”メッセ
ージでない場合は、再び”ワーク要求”メッセージを待
つ。
【0103】ステップS111:セル通信部4は、ワー
ク管理部5に対して、作業待ちしているワーク(ワーク
自身はワーク・ストレージ7に、その作業情報はワーク
作業情報ストレージ8にある)の中から、最優先で作業
するワークを決定するように要求する。
【0104】すると、ワーク管理部5は、最優先ワーク
を決定する。この決定は、図4のワーク管理テーブル6
において、ワーク状態211が”作業待ち”となってい
るワークの中から、予め決めた指標に従ってなされる。
【0105】この指標として、投入順を用いた場合には
ワーク番号102のワ−クが最優先のワ−クとなる。納
期の近い順を用いた場合には、ワーク番号101のワ−
クが、また、なんらかの優先度214を用いた場合に
は、ワーク番号103のワークが最優先のワ−クとな
る。
【0106】なお、本例では、作業の優先順を決定する
指標として、投入順、納期、なんらかの優先度の三つを
あげたが、他のものをワーク管理テーブル6の項目にあ
げ、作業の優先順を決定する指標としてもよい。また、
作業の優先順を決定する指標は、プログラム化されてい
ても、規則として表してもかまわない。
【0107】ステップS112:ワーク管理部5は、最
優先ワークに関する作業情報13のコピ−をワーク作業
情報ストレージ8から取り出し、セル通信部4を介し
て、”議長”に通知する。なお、この作業情報13は、
図2を用いて説明したとおりである。
【0108】ステップS113:セル通信部4は、セル
2の側から”担当者”等の情報と”ワーク出力指示”メ
ッセージが来るのを待つ。そして、これらが来ると、ス
テップS114に進む。
【0109】ステップS114:セル通信部4は、メッ
セージ中の搬入セル番号と搬入時刻とを図5のワーク出
力テーブル14に登録する。ワーク搬送制御部9は、ワ
ーク出力テーブル14に従って、指定された時刻に、指
定されたセル2、つまり、”担当者”に、指定されたワ
ークおよび作業情報11を、ワーク搬送部3を使って搬
送する。搬送が終了すると、ワーク出力テーブル14か
ら該当するレコードを削除する。
【0110】なお、あるセル2から”ワーク要求”メッ
セージを受けてから、ワークの作業先セル2が決定する
までの間は、セル通信部4は、他のセル2から”ワーク
要求”メッセージを受けても、拒否応答である”他ワー
ク処理中”メッセージを返し、要求を受け付けない。そ
して、図8の一連の処理が終わった時点で、次の”ワー
ク要求”メッセージを受け付けるようになる。
【0111】次に、セル2からのワーク搬入処理の流れ
を、図9を用いて説明する。
【0112】ステップS115:セル通信部4は、セル
2から”作業終了”メッセージが来るのを待つ。そし
て、該メッセ−ジがあると、ステップS116に進む。
【0113】ステップS116:セル通信部4は、”作
業終了”メッセージを解釈する。セル2からの”作業終
了”メッセージには2種類ある。ワーク12に必要なす
べての作業が終了した場合と、まだ未作業が残っている
場合である。前者の場合はステップS117に進む。一
方、後者の場合には、ステップS118に進む。
【0114】ステップS117:本システム外へワーク
12を搬出する。
【0115】ステップS118:ワークおよび作業情報
11を、ワーク格納部1のワーク・ストレージ7とワー
ク作業情報ストレージ8へ再度格納し、ステップS11
5に戻る。
【0116】なお、ワーク12等の本システム外への搬
出及びワーク格納部1への格納は、ワーク入力テーブル
15を用いて行われる。該処理動作を簡単に説明する。
【0117】セル通信部4は、”作業終了”メッセージ
を解釈し、ワーク入力テーブル15にレコードを追加す
る。一方、ワーク搬送制御部9は常にワーク入力テーブ
ル15を監視し、レコードが追加されると、ワーク搬送
部3を使って、その内容に従った搬送を行う。搬送が完
了すると、ワーク入力テーブル15のレコードを削除す
る。
【0118】次に、ワーク12に対して行われる処理動
作を、ワ−ク12の立場から説明する。図10はその概
要を示すフロ−チャ−トである。
【0119】ステップS101:作業対象であるワーク
12は、ワーク・ストレージ7へ格納される。また、同
時に当該ワーク12に対して行う作業に関する情報であ
る作業情報13が、ワーク作業情報ストレージ8へ格納
される。
【0120】ステップS102:”議長”となるべきセ
ル2からの”ワ−ク要求”に応じて、最優先ワ−クの作
業情報13のコピ−が”議長”に送られる。
【0121】すると、上述したとおり、”議長”は、当
該ワーク12に対して必要な各作業を作業情報13のコ
ピ−から求める。そして、その中で終了していない作業
を、作業済205fを参照することにより一つ抽出する
等して、”担当者”を決定する。そして、この”担当
者”等の情報が、ワ−ク格納部1に伝えられる。
【0122】ステップS103:当該ワーク12と作業
情報13は、ワ−クおよび作業情報11として、セル2
の側が決定した抽出した作業を実行するセル2、つま
り”担当者”に、ワ−ク搬送部3により搬送される。
【0123】ステップS104:当該ワーク12に対し
て、”担当者”により当該作業が実行される。作業終了
後、当該作業の作業情報13の作業済205fは”終
了”にされる。
【0124】ステップS105:作業情報13より、当
該ワーク12に対して必要な作業がすべて完了したかど
うかを、各作業の作業済205fより調べられる。
【0125】未作業がある場合には、ワーク・ストレー
ジ7及びワーク作業情報ストレージ8に再度格納され、
その後、ステップS101に進む。一方、すべての作業
が完了した場合は、ステップS106に進む。
【0126】ステップS106:当該ワ−クは本システ
ムから搬出される。
【0127】このように、セル2で作業を行い、終了す
るとワーク格納部1へ戻すという操作を、一作業毎に行
う。つまり、ワークは、与えられたすべての作業が完了
するまでワーク格納部1とセル2との往復を繰り返すこ
とになる。
【0128】本実施例によれば、ワーク格納部1によっ
て、セル2へのワーク12の投入順序をある順序に従っ
て制御することができるため、特急品への対応が可能で
あり、またワーク12の納期遵守を高める効果がある。
【0129】また、各作業をセル2で行うにあたり、全
セルの当該作業に対する作業可能性を調べ、例えば、最
も早く作業ができるセル2に作業を割り付けるので、作
業効率を上げる効果がある。また、作業の可否を判定す
る作業可能判定部22、作業進行部20等を、各セル2
毎に設け、”担当者”をセル2の側で決定するため、セ
ル2の増設、故障などの際にも、ワ−ク格納部1に対し
ては、何等の処置を行う必要もなく、これらの事態に容
易に対応できる。さらに、組立て作業のように異なる機
能を有するセルを配置する必要のある場合にも、対応可
能である。
【0130】本実施例では、ワークとそれに必要な作業
に関する情報を、それぞれワーク・ストレージ7とワー
ク作業情報ストレージ8とに分け、ワーク管理部5で一
元管理しているが、必要な作業情報を直接ワークに付加
し、ワーク・ストレージ7とワーク作業情報ストレージ
8とを一つにすることも可能である。
【0131】また、作業情報13の授受に際しては、ワ
−ク搬送部3を使用しないで、すべてをセル通信部4を
介して行うこととしても良い。
【0132】更には、セル2での作業実行状態を監視し
て当該セル2の故障を検出する監視部を設けても良い。
例えば、作業終了予定時刻を経過しても、作業が終了し
ていない場合には、当該セル2は故障と判断される。な
お、該監視部は、各セル2自身に設けても、あるいは、
ワ−ク格納部に設けてもいずれでも構わない。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、ワーク格納部によっ
て、セルへのワークの投入順序をある順序に従って制御
することができるため、特急品への対応が可能であり、
またワークの納期遵守を高める効果がある。また、各作
業をセルで行うにあたり、全セルの当該作業に対する作
業可能性を調べ、例えば、最も早く作業ができるセルに
作業を割り付けるので、作業効率を上げる効果がある。
また、各セルの機能が異なるものとする必要のある組立
作業にも柔軟性をもって対応することができる。また、
作業の割付けのための機能は、各セルが有しているた
め、セルの故障、増設などに容易に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す生産制御システムの全
体構成図である。
【図2】ワークに対して行う作業に関する作業情報の例
である。
【図3】ワーク形状の側面図である。
【図4】ワーク管理テーブルの一例である。
【図5】ワーク出力テーブルの一例である。
【図6】ワーク入力テーブルの一例である。
【図7】セルにおける処理の流れ図である。
【図8】セルへのワーク搬出処理の流れ図である。
【図9】セルからのワーク搬入処理の流れ図である。
【図10】ワークに対して行われる処理の概要図であ
る。
【符号の説明】
1:ワーク格納部、2:セル、3:ワーク搬送部、4:
セル通信部、5:ワーク管理部、6:ワ−ク管理テ−ブ
ル、7:ワ−ク・ストレ−ジ、8:ワ−ク作業情報スト
レ−ジ、9:ワ−ク搬送制御部、10:ワ−ク入力部、
11:ワ−クおよび作業情報、12:ワ−ク、13:作
業情報、16:通信部、17:ワ−ク通信部、18:セ
ル間通信部、19:作業進行部、20:作業抽出部、2
1:作業セル決定部、22:作業可能判定部、23:作
業実行部、24:制御デ−タ作成部、25:設備制御
部、26:作業結果更新部、201:ワ−ク番号、20
2:作業済、203:ワ−ク形状、204:作業数、2
05:作業内容、205a:作業名、205b:精度、
205c:加工形状、205d:前作業数、205e:
前作業、205f:作業済、210:ワ−ク番号、21
1:ワ−ク状態、212:投入順、213:納期、21
4:優先度、220:ワ−ク番号、221:搬入セル番
号、222:搬入時刻、230:ワ−ク番号、231:
搬出セル番号、232:搬出先
フロントページの続き (72)発明者 北村 浩一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (72)発明者 毛利 峻治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (56)参考文献 増田茂、“自律分散セル制御システム の構想(概念設計)”、1991年度精密工 学会春季大会学術講演会論文集、1991年 度精密工学会春季大会実行委員会、1991 年3月5日、p.613−614 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/60 B23Q 41/00 B23Q 41/08 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業対象であるワークに作業を行う作業セ
    ルであって、 一または二以上の作業に関する情報を含んで構成される
    作業情報を入力する入力手段と、 作業を実際に行う作業実行手段と、 他の作業セルとの間で情報の授受を行うセル間通信手段
    と、 上記入力手段により入力された作業情報のなかから、そ
    の時点で最優先に実行すべき一作業を抽出する作業抽出
    手段と、 作業実行の可否についての問い合わせを受け付けて、前
    記作業実行手段により実行可能であるか否かを判断し、
    問い合わせ元に返事をする作業可能判定手段と、 上記作業抽出手段により抽出された上記一作業の実行可
    否の問い合わせを、他の作業セルの作業可能判定手段に
    対しては上記セル間通信手段を介して、また、自らの有
    する作業可能判定手段に対しては直接行い、該問い合わ
    せに対する返事に基づいて当該作業を実行する作業セル
    を決定する作業セル決定手段と、 を有することを特徴とする作業セル。
  2. 【請求項2】上記入力手段は、ワークを管理するワーク
    管理装置との間で情報を送受信する通信手段であり、 上記作業セル決定手段は、上記通信手段を介して、上記
    ワーク管理装置に、新たなワークの作業情報を要求する
    機能を有することを特徴とする請求項記載の作業セ
    ル。
  3. 【請求項3】上記作業可能判定手段は、問い合わせのあ
    った作業を実行可能である場合には、当該作業の実行可
    否のみならず、作業を着手可能な時刻と、作業終了予定
    時刻と、当該作業セルの実行可能な作業の種類とのうち
    少なくともいずれか一つを上記返事に含めることを特徴
    とする請求項記載の作業セル。
  4. 【請求項4】上記作業実行手段による作業実行状態を監
    視し、上記作業終了予定時刻までに作業を終了できなか
    った場合には、当該セルの故障であると判断する自己監
    視手段を有することを特徴とする請求項記載の作業セ
    ル。
  5. 【請求項5】作業を実行する複数の作業セルと、作業対
    象となるワークを管理するワーク管理装置と、上記作業
    セル間および上記作業セルとワーク管理装置との間を結
    んで情報の授受を行うネットワーク手段と、を含んで構
    成される自律分散型生産制御システムであって、上記作
    業セルは、作業を実際に行う作業実行手段と、上記ネッ
    トワーク手段を介して上記ワーク管理装置から入力され
    た作業情報のなかから、その時点で最優先に実行すべき
    一作業を抽出する作業抽出手段と、作業実行の可否につ
    いての問い合わせを受け付けて、当該作業実行手段によ
    り実行可能であるか否かを判断し、問い合わせ元に返事
    をする作業可能判定手段と、上記ネットワーク手段を介
    して、上記ワーク管理装置に”ワーク要求”を出力する
    機能を有し、かつ、上記作業抽出手段により抽出された
    上記一作業の実行可否の問い合わせを、他の作業セルの
    作業可能判定手段に対しては上記ネットワーク手段を介
    して、また、自らの有する作業可能判定手段に対しては
    直接行い、該問い合わせに対する返事に基づいて、当該
    作業を実行する作業セルを決定する機能を有する作業セ
    ル決定手段と、を含んで構成され、上記ワーク管理装置
    は、作業対象たるワーク、および、該ワークに対して行
    うべき作業内容を示した作業情報、を格納するストレー
    ジ手段と、上記ストレージ手段からのワークの搬出およ
    び/または上記ストレージ手段へのワークの搬入を行う
    搬送手段と、上記ストレージ手段内に格納されているワ
    ークに関するワーク管理情報を有し、上記作業セル決定
    手段からの”ワーク要求”を受け付けると該ワーク管理
    情報に基づいてワークの優先順位を判断して最優先ワー
    クの作業情報の内容を上記作業抽出手段に出力し、ま
    た、上記作業セル決定手段からの出力指示に従って上記
    搬送手段により最優先のワークおよび/または当該ワー
    クの作業情報を搬出させるワーク管理手段と、を含んで
    構成されることを特徴とする自律型生産制御システム。
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