JP2921846B2 - カラーブラウン管の色ずれ調整装置及びその方法 - Google Patents

カラーブラウン管の色ずれ調整装置及びその方法

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JP2921846B2 JP1065570A JP6557089A JP2921846B2 JP 2921846 B2 JP2921846 B2 JP 2921846B2 JP 1065570 A JP1065570 A JP 1065570A JP 6557089 A JP6557089 A JP 6557089A JP 2921846 B2 JP2921846 B2 JP 2921846B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、カラーブラウン管の中央部から両端部へ向
うに従って色ずれ量が大きくなるいわゆるボーパタンを
調整するカラーブラウン管の色ずれ調整装置及びその方
法に関する。
(従来の技術) カラーブラウン管の画像調整にはボー(bow)パタン
の調整と呼ばれるものがある。ここで、このボーパタン
の発生について説明する。カラーブラウン管1に第6図
に示すような計測用ドットパターンを表示させた場合、
正常であれば同頭拡大図に示すようにR(赤),B(青)
の各電子ビームはそれぞれ各色とも同じ位置に正確に照
射される。ところが、ボーパタンが発生すると第7図に
示すように電子ビームの照射位置がR,Bともに上下方向
にずれる。同図ではR,Bの電子ビームでのボーパタン発
生を示しており、R,Bの電子ビームはカラーブラウン管
1の中央部において蛍光体ドットに対して上方に僅かに
ずれるとともに両端部では上方に大きくずれている。つ
まり、R,Bの電子ビームの上下方向のずれ量がカラーブ
ラウン管1の中央部から両端部に向って大きくずれてい
る。そして、このずれ量を連続的に示すと第8図に示す
ように湾曲したものでなる。
ところで、かかるボーパタンの調整は次のように行な
われている。すなわち、第9図に示すようにカラーブラ
ウン管1のネック部2に2組の調整用マグネット3,4を
設け、これら調整用マグネット3,4を動作させてボーパ
タンを調整している。ここで、各調整用マグネット3,4
をそれぞれ4極に磁化させた1対のリング状のマグネッ
ト3a,3b及び4a,4bから成っている。そして、磁極N,Sの
位置関係は初期状態で第10図に示すように90゜ごとにN
極とS極とが配置され、かつ一方のマグネット例えば3a
がS極となっていれば他方のマグネット3bはN極が配置
されるようになっている。なお、第10図において他方の
マグネット3bは図示の関係上示されておらずその磁極を
( )により示してある。そして、これらマグネット3
a,3bはそれぞれ矢印(イ)及び(ロ)方向に回動する構
成となっている。なお、マグネット3aとともに図示して
あるR,G,Bはそれぞれ各色の電子銃の配置状態を示して
いる。一方、調整用マグネット4は調整用マグネット3
と同一構成となっている。
このように構成された各調整用マグネット3,4の作用
を説明すると、初期状態つまり第10図に示すように各磁
極N,Sが互いに重なり合っている状態では磁束が零とな
って、電子ビームに対する磁界の作用はない。そこで、
第11図に示すように例えばマグネット3aを矢印(ロ)方
向に回動させるとともにマグネット3bを矢印(イ)方向
に回動させて(以下、この動作を差動と呼ぶ)同極NN及
びSS同士を重ね合わせると、第12図に示すように磁極N
から磁極Sに向って磁界H1,H2,H3,H4が発生する。これ
により、Rの電子ビームには各磁界H1,H2の合成磁界Ha
が作用し、この合成磁界Haを受けてRの電ビームは矢印
(ハ)方向に移動する。又、同様にBの電子ビームには
各磁界H3,H4の合成磁界Hbが作用し、この合成磁界Hbを
受けてBの電子ビームは矢印(ニ)方向に移動する。一
方、第13図に示すようにマグネット3aを矢印(イ)方向
及びマグネット3bを矢印(ロ)方向に差動させて同極NN
及びSS同士を重ね合せると、第14図に示すように磁界H
5,H6,H8が発生する。これにより、Rの電子ビームは各
磁界H5,H6の合成磁界Hcが作用して矢印(ホ)方向に移
動するとともに、Bの電子ビームは合成磁界Hdが作用し
て矢印(ヘ)方向に移動する。なお、調整用マグネット
4についても同様の作用が成される。
ところで、これら調整用マグネット3,4の差動による
各電子ビームの調整量は第15図に示すようにカラーブラ
ウン管1の中央部よりも両端部の方が小さくなってい
る。つまり、Rの電子ビームの移動量は中央部でvcrで
あり両端部でvrr,vlrであり、又Bの電子ビームの移動
量は中央部でvcbであり、両端部でvrb,vlbとなっている
場合、 (vlr+vlb+vrb+vrr)/2<vcr+vcb の移動量の関係となる。又、各調整用マグネット3,4に
よる中央部における電子ビームの移動量に対する両端部
における移動量との比をそれぞれ係数Ka,Kbとすると、 Ka>Kb の関係が成立つ。
しかるに、ボーパタンの調整は以上の関係を利用して
作業用各調整用マグネット3,4を差動させることによっ
て行なわれる。先ず、調整用マグネット4を差動させて
画面中央部における縦方向のR,Bの各電子ビームのずれ
を零にする。このとき、画面両端部におけるR,Bの各電
子ビームの縦方向のずれを目視する。次に調整用マグネ
ット3を差動させてボーパタンの湾曲した凸部の方向で
かつ画面中央のR,Bの各電子ビームの縦方向のずれが目
測値の約10倍となる位置までR,Bの各電子ビーム同士を
離す。この後、再び調整用マグネット4を差動させて画
面中央部において縦方向にずれているR,Bの各電子ビー
ムを重ね合せる。以上の作業によりボーパタンの調整が
終了する。
しかしながら、以上のような調整では作業員の目視に
より行なわれるので、調整精度にばらつきが生じるとと
もに各作業員によって調整結果にばらつきが生じる。そ
のうえ、調整に時間がかかり、特に未経験者では調整に
長時間かかる。
(発明が解決しようとする課題) 以上のようにボーパタンの調整は調整精度にばらつき
が生じ、かつその調整に時間がかかるものであった。
そこで本発明は、カラーブラウン管の色ずれの1つで
あるボーパタン調整を高精度にかつ短時間でできるカラ
ーブラウン管の色ずれ調整装置及びその方法を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、カラーブラウン管のパネル前面の水平方向
の中央部及び両端部にそれぞれ配置された各撮像装置
と、カラーブラウン管に各色の計測用ドットパターンを
表示させるパターン表示手段と、カラーブラウン管のネ
ック部に設けられそれぞれ1対のリング状の4極マグネ
ットから成る調整用マグネットと、これら調整用マグネ
ットをそれぞれ別々に差動動作させるマグネット動作手
段と、各撮像装置で撮像された計測用ドットパターンの
画像から各調整用マグネットのうち一方の調整用マグネ
ットの動作による各色の計測用パターンのパネル前面の
中央部及び両端部における各変化量vlsc,vcsc,vrscを求
め、これら変化量vlsc,vcsc,vrscから一方の調整用マグ
ネットによる係数Kb Kb=(vlsc+vrsc)/2・vcsc を求め、他方の調整用マグネットの動作による各色の計
測用パターンのパネル前面の中央部及び両端部における
各ずれ量vln,vcn,vrnを求め、これらずれ量vln,vcn,vrn
から他方の調整用マグネットによる係数Kaを、計測用パ
ターンのパネル前面の中央部及び両端部における所定の
各色の電子ビーム間の位置のずれ量をvl,vc,vrとして、 Ka={(vln+vrn)−(vl+vr)}/2・(vcn−vc) 求め、これら係数kb、Kaの差、ボーパタン発生量bow、
所定の各色の電子ビームを離す量ta、他の調整用マグネ
ットの係数Kaを求めるときに差動させた角度θaに基づ
いて他方の調整用マグネットの差動量aj aj=θa・ta/(vcn−vc)−θa ここで、、ta=bow/(Kb−Ka) を求めてマグネット動作手段を動作制御する調整受段
と、を具備してボーパタンを調整するカラーブラウン管
の色ずれ調整装置である。
又、本発明は、カラーブラウン管に表示された各色の
計測用ドットパターンをカラーブラウン管のパネル前面
の水平方向の中央部及び両端部にそれぞれ配置された撮
像装置により撮像し、 この撮像された計測用ドットパターン画像からカラー
ブラウン管のネック部に設けられたそれぞれ1対のリン
グ状の4極マグネットから成る調整用マグネットのうち
一方の調整用マグネットの動作による各色の計測用パタ
ーンのパネル前面の中央部及び両端受における各変化量
vlsc,vcsc,vrscを求め、これら変化量vlsc,vcsc,vrscか
ら一方の調整用マグネットによる係数Kb Kb=(vlsc+vrsc)/2・vcsc を求め、他方の調整用マグネットの動作による各色の計
測用パターンのパネル前面の中央部及び両端部における
各ずれ変化量vln,vcn,vrnを求め、これらずれ量vln,vc
n,vrnから他方の調整用マグネットによる係数Kaを、計
測用パターンのパネル前面の中央部及び両端部における
所定の各色の電子ビーム間の位置のずれ量をvl,vc,vrと
して、 Ka={(vln+vrn)−(vl+vr)}/2・(vcn−vc) 求め、これら係数Kb、Kaの差、ボーパタン発生量bow、
所定の各色の電子ビームを離す量ta、他方の調整用マグ
ネットの係数Kaを求めるときに差動させた角度θaに基
づいて他方の調整用マグネットの差動量aj aj=θa・ta/(vcn−vc)−θa ここで、ta=bow/(Kb−Ka) を求めて調整用マグネットを動作制御してボーパタンを
調整するカラーブラウン管の色ずれ調整方法である。
(作用) このような手段を備えたことにより、カラーブラウン
管のパネル前面の水平方向の中央部及び両端部にそれぞ
れ配置された各撮像装置で撮像された計測用ドットパタ
ーンの画像から一方の調整マグネットの動作による各色
の計測用パターンのパネル前面の中央部及び両端部にお
ける各変化量vlsc,vcsc,vrscを求め、これら変化量vls
c,vcsc,vrscから一方の調整用マグネットによる計数Kb
を求め、かつ他方の調整用マグネットの動作による各色
の計測用パターンのパネル前面の中央部及び両端部にお
ける各ずれ量vln,vcn,vrnを求め、これらずれ量vln,vc
n,vrnから他方の調整用マグネットによる計数Kaを求
め、これら係数Kb、Kaの差、ボーパタン発生量bow、所
定の各色の電子ビームを離す量ta、他方の調整用マグネ
ットの係数Kaを求めるときに差動させた角度θaに基づ
いて他方の調整用マグネットの差動量ajを求めてマグネ
ット動作手段を動作制御してボーパタンを調整する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。なお、第10図と同一部分には同一符号を付してそ
の詳しい説明は省略する。
第1図はカラーブラウン管の色ずれ調整装置の構成図
である。カラーブラウン管1のパネル前面には3台のIT
V(工業用テレビジョン)カメラ10,11,12が配置されて
いる。これらITVカメラ10,11,12は第2図に示すような
配置となっており、ITVカメラ10はパネル前面の中央に
配置されるとともにITVカメラ11,12はパネル前面の両端
におけるITVカメラ10の配置位置を通る水平ライン上に
配置されている。そして、これらITVカメラ11,12は中央
のITVカメラ10からそれぞれ間隔fで配置されている。
これらITVカメラ10,11,12はそれぞれカメラコントロー
ラ13によって際像制御され、これらITVカメラ10,11,12
から出力される各画像信号はカムラコントローラ13及び
カメラ切替部14を通って画像処理15に送られるようにな
っている。カメラ切替部14はカメラコントローラ13に切
替信号を送出してITVカメラ10,11,12のうちいずれか1
つのITVカメラを撮像動作させるものである。
又、カラーブラウン管1にはテレビジョンコントロー
ラ16が接続されており、このテレビジョンコントローラ
16はカラーブラウン管1に第6図に示すような計測用ド
ットパターンをR,G,Bの各色で表示させる機能を有する
ものである。
一方、17はマグネット動作手段であって、これは各調
整用マグネット3,4を差動させる機構のものである。具
体的には3台のモータ18,19,20が設けられ、このうちモ
ータ18によって調整用マグネット3を差動駆動し、又モ
ータ19,20によって調整用マグネット4を差動駆動する
ようになっている。なお、各モータ18,19,20と各調整用
マグネット3,4とは歯車によって連結している。そし
て、各モータ18,19,20はそれぞれモータコントローラ21
によって駆動制御されている。
前記画像処理部15は各ITVカメラ10,11,12からの各画
像信号をディジタル変換して画像データとして記憶し、
この画像データから主制御部22で指示された内容、例え
ば調整用マグネット3,4を差動させたときの各色の電子
ビームの位置等を求める機能を有している。
主制御部22は第3図に示す調整流れ図に従って画像処
理部15,カメラ切替部14、モータコントローラ21及びテ
レビジョンコントローラ16にそれぞれ指令を発して調整
動作を制御する、つまり各ITVカメラ10,11,12で撮像さ
れた計測用ドットパターンの画像から各調整用マグネッ
ト3,4の動作による各色の計測用ドットパターンのパネ
ル前面の中央部及び両端部における各移動量を求め、こ
れら移動量から各調整用マグネット3,4に対する各係数K
a,Kbを求め、これら係数Ka,Kbに従ってモータコントロ
ーラ21に動作指令を送出するものとなっている。
ここで、調整マグネット3に対する係数Kaは、カラー
ブラウン管1のパネル前面の中央部における電子ビーム
の変化量に対する周辺の変化量の比を示すものであり、
調整マグネット4に対する係数Kbも同パネル前面の中央
部における電子ビームの変化量に対する周辺の変化量の
比を示すものである。
そして、ボーパタン調整は、カラーブラウン管1のパ
ネル前面の画面水平軸上で上下に弓状になっているR、
Bの各色の電子ビームを平行にする調整であり、それぞ
れ1対の4極の調整マグネット3、4による画面中央と
周辺との移動の割合(係数)差を以て調整するものであ
り、従って、これら係数Ka、Kbは、画面中央部と周辺の
変化量の比により求められ、具体的には後述する第
(4)式に示すように画面中央部の単位変化量に対する
周辺の変化量の比から求められ、ディメンジョンの無い
ものとなっている。
次に上記の如く構成された装置によるカラーブラウン
管の色ずれ調整方法について第3図に示す調整流れ図に
従って説明する。ここで、各調整用マグネット3,4の差
動により電子ビームの移動量は、上記同様にカラーブラ
ウン管1のパネル前面の中央部よりも両端部の方が小さ
く、かつ各調整用マグネット3,4の前記各係数Ka,Kbは Ka>Kb なる関係となっている。
調整用マグネット4の係数Kbを求める。
先ず、主制御部22はテレビジョンコントローラ16に対
してR,Bの各色のパターン発生指令を発する。これによ
ってカラーブラウン管1には第6図に示すような計測用
ドットパターンがR,Bとの各色で表示される。又、各調
整用マグネット3,4を第10図に示すような磁界発生のな
い初期状態にするために主制御部22は初期状態指令をモ
ータコントローラ21に発する。これにより各モータ18,1
9,20は駆動して各調整用マグネット3,4は初期状態に設
定される。この状態ではR,G,Bの各色の電子ビームは各
調整用マグネット3,4からの磁界の作用を受けずに進行
して蛍光体に照射されている。そこで、ステップs1にお
いて各ITVカメラ10,11,12はそれぞれ撮像応領域内の計
測用ドットパターンの各ドットを撮像してその画像信号
を出力する。これら画像信号はカメラコントローラ13か
らカメラ切替部14を通って画像処理部15に送られる。こ
の画像処理部15は各画像信号をディジタル変換して各画
像データとして記憶する。ここで、R,Bの各色の計測用
ドットの位置が第4図に示すように中央部、図面上右端
部、左端部の順にRでryc,ryr,rylとなり、Bでbyc,by
r,bylであれば、ITVカメラ10ではryc,bycを撮像し、ITV
カメラ11はryr,byrを撮像し、又ITVカメラ12はryl,byl
を撮像する。しかるに、画像処理部15は記憶した各画像
データの画素位置からRのryc,ryr,ryl及びBのbyc,by
r,bylの位置から検出する。次に主制御部22はステップs
2においてRのryc,ryr,ryl及びBのbyc,byr,bylの各位
置から下記の式を演算してずれ量vlsc0,vcsc0,vrsc0を
算出する。すなわち、 vlsc0=ryl−byl vcsc0=ryc−byc vrsc0=ryr−byr …(1) である。
次にステップs3に移って主制御部22は調整用マグネッ
ト4を所定の角度θbだけ差動させる指令をモータコン
トローラ21に発する。これにより、調整用マグネット4
は作動して磁界を発生し、この磁界を受けてR,Bの各電
子ビームは移動する。この状態にステップs4において各
ITVカメラ10,11,12はそれぞれ撮像を行ってその画像信
号を出力し、これら画像信号は画像処理部15に送られ
る。この画像処理部15は上記同様に各画像データからR,
Bの各色の電子ビームの位置ryc,ryr,ryl及びbyc,byr,by
lを検出する。なお、各電子ビームの位置は移動してい
るが、便宜的に同一符号を使用する。次にステップs5に
おいて主制御部22はこれら位置からずれ量xlsc1,vcsc1,
vrsyc1を算出する。すなわち、 vlsc1=ryl−byl vlsc1=ryc−byc vrsc1=ryr−byr …(2) である。
次にステップs6に移って主制御部22は以上求めた各ず
れ量vlsc0,vcsc0,vrsc0及びvlsc1,vcsc1,vrsc1から下記
式を演算して、調整用マグネット4の係数Kbを求める。
すなわち、先ず変化量vlsc,vcsc,vrscを求める。
vlsc=vlsc1−vlsc0 vcsc=vcsc1−vcsc0 vrsc=vrsc1−vrsc0 …(3) 次のこの第(3)式の結果から係数Kbを求める。
Kb=(vlsc+vrsc)/2・vcsc …(4) ボーパタン発生量を求める 以上のように調整用マグネット4の係数Kbが求められ
ると、ステップs7において主制御部22は調整用マグネッ
ト4は初期状態に戻す指令を発する。そして、本来のボ
ーパタン発生量を求めるために主制御部22は、再び調整
用マグネット4を差動させる指令をモータコントローラ
21に発してカラーブラウン管1の中央部におけるR,Bの
各電子ビームに上下方向の色ずれが無くなるようにす
る。このときの色ずれの判定は、画像処理部15がITVカ
メラ10からの画像信号を受けてこの画像デーたのR,Bの
電子ビームの検出位置から行なわれる。このようにして
調整用マグネット4の差動によって中央部におけるR,B
の色ずれがほとんど零となると、この状態にステップs9
において各ITVカメラ10,11,12はそれぞれ撮像を行って
画像信号を出力する。そして、画像処理部15は各画像デ
ータからR,Bの各電子ビームの位置ryc,ryr,ryl及びbyc,
byr,bylを検出する。そして、ステップs10においてこれ
ら位置から下記式を演算してボーパタン発生量bowを算
出する。すなわち。
vl=ryl−byl vc=ryc−byc vr=ryr−byr …(5) ゆえに bow=(vl+vr−2vc)/2 …(6) である。
次にステップs11において主制御部22はボーパタン発
生量bowと予め設定された判定値とを比較し、ボーパタ
ン発生量bowが判定値以内であれば色ずれがなく、ステ
ップs12において調整を終了する。ところが、ボーパタ
ン発生量bowが判定値外にあれば、主制御部22はステッ
プs13に移って調整用マグネット3の係数Kaを求める。
調整用マグネット3の係数Kaを求める ステップs13において主制御部22は調整用マグネット
3を所定の角度θaだけ差動させる指令をモータコント
ローラ21に発する。これにより、調整用マグネット3は
差動して磁界を発生し、この磁界を受けてR,Bの各電子
ビームは移動する。この状態にステップs14において各I
TVカメラ10,11,12はそれぞれ撮像を行ってその画像信号
を出力し、これら画像信号は画像処理部15に送られる。
この画像処理部15は上記同様に各画像データからR,Bの
各色の電子ビームの位置ryc,ryr,ryl及びbyc,byr,bylを
検出する。なお、ここにおいても各電子ビームの位置は
便宜的に同一符号を使用する。次にステップs15におい
て主制御部22はこれら位置からずれ量vln,vcn,vrnを算
出する。すなわち、 vln=vyl−byl vcn=ryc−byc vrn=vyr−byr …(7) である。そして、次のステップs16において主制御部22
はこれらずれ量vln,vcn,vrnから調整用マグネット3の
係数Kaを算出する。すなわち、 Ka={(vln+vrn)−(vl+vr)}÷2(vcn−vc) …(8) である。
ボーパタンの調整 以上のようにして調整用マグネット3の係数Kaを求め
られると、主制御部22はステップs17において調整用マ
グネット3の差動によりカラーブラウン管1の中央部に
おけるR,Bの各電子ビームの位置を上下方向に離す指令
をモータコントローラ21に発する。このとき各電子ビー
ムを離す量は次のようにして求められる。すなわち、離
す量taは ta=bow/(Kb−Ka) …(9) となる。そして、調整用マグネット3の差動量ajは、調
整用マグネット3の係数Kaを求めるときに角度θaだけ
差動させているので、 aj=θa・ta/(vcn−vc)−θa …(10) となる。このように調整用マグネット3の差動量ajが求
められると、主制御部22はステップs18においてモータ
コントローラ21に調整用マグネット3を差動量ajで差動
させる指令を発する。これにより、調整用マグネット3
は差動し、R,Bの各電子ビームはこの差動により発生し
た磁界に応じて移動する。この後、主制御部22は調整用
マグネット4を初期状態にする指令をモータコントロー
ラ21に発し、次のステップs20においてカラーブラウン
管1の中央部におけるR,Bの各電子ビームのずれを零と
する調整用マグネット4の差動の指令をモータコントロ
ーラ21に発する。このとき、画像処理部15はITVカメラ1
0からの画像信号を受けてこの画像データ上のR,Bの電子
ビームの検出位置からずれ量を検出する。そして、主制
御部22はこのずれ量が零となるような指令をモータコン
トローラ21に発する。このようにしてR,Bの各電子ビー
ムのずれ量が零となると、ボーパタンの調整は終了す
る。この結果、R,Bの各電子ビームは第5図に示すよう
にカラーブラウン管1の中央部から両端に向ってずれず
に各蛍光体ドットに対して正確に照射される。
以上のようにボーパタン調整を行う場合に求められる
上記第(9)式にボーパタン発生量bow、各調整マグネ
ット3、4の各係数Ka、Kbの各要素を有しているので、
これら3要素の因果関係によってボーパタンを調整して
いるので、調整マグネット3を調整して上記第(9)式
により求まる離す量taだけ電子ビームを離し、その後、
調整マグネット4で調整することにより、ボーパタン調
整が高精度に行われるものとなる。
このように上記一実施例においては、カラーブラウン
管1のパネル前面の中央部及び両端部にそれぞれ配置さ
れた各ITVカメラ10,11,12で撮像された計測用ドットパ
ターンの画像から各調整用マグネット3,4の差動による
計測用ドットパターンの中央部及び両端部における各移
動量を求め、これら移動量から各調整用マグネット3,4
に対する各係数Ka,Kbを求めて各調整用マグネット3,4を
動作制御するようにしたので、各調整用マグネット3,4
の各係数Ka,kbが自動的に求まってこれら調整用マグネ
ット3,4の相互の差動によるボーパタンの調整が短時間
で確実にできる。そして、このボーパタン調整では計測
用ドットパターンを表示したときの各ドットにおける各
色のずれ量を正確に測定できて目測の場合のように誤測
定することがない。従って、ボーパタンの調整をばらつ
きなく高精度にでき、しかも短時間でできる。
なお、本発明は上記一実施例に限定されるものでなく
その主旨を逸脱しない範囲で変形してもよい。調整用マ
グネット4の係数Kbは、ステップs8におけるマグネット
4を作動してカラーブラウン管1の中央部におけるR,B
の各電子ビームのずれを零に調整する前後で各ITVカメ
ラ10,11,12の撮像により得られる各画像データからカラ
ーブラウン管1の中央部及び両端部における各電子ビー
ムのずれ量を検出して求めるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上詳記したように本発明によれば、カラーブラウン
管の色ずれの1つであるボーパタン調整を高精度にかつ
短時間でできるカラーブラウン管の色ずれ調整装置及び
その方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明に係わるカラーブラウン管の
色ずれ調整装置の一実施例を説明するための図であっ
て、第1図は構成図、第2図は各ITVカメラの配置図、
第3図は調整流れ図、第4図はボーパタン発生時の各計
測用ドットの発光位置を示す図、第5図は調整後の電子
ビームの位置を示す図、第6図は計測用ドットパターン
を示す図、第7図及び第8図はボーパタンを説明するた
めの図、第9図は各調整用マグネットの配置状態を示す
図、第10図乃至第14図は調整用マグネットの作用を説明
するための図、第15図は従来の調整方法を説明するため
の図である。 1……カラーブラウン管、3,4……調整用マグネット、1
0,11,12……ITVカメラ、13……カメラコントローラ、14
……カメラ切替部、15……画像処理部、16……テレビジ
ョンコントローラ、17……マグネット動作手段、18,19,
20……モータ、21……モータコントローラ、22……主制
御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 9/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーブラウン管のパネル前面の水平方向
    の中央部及び両端部にそれぞれ配置された各撮像装置
    と、 前記カラーブラウン管に各色の計測用ドットパターンを
    表示させるパターン表示手段と、 前記カラーブラウン管のネック部に設けられそれぞれ1
    対のリング状の4極マグネットから成る調整用マグネッ
    トと、 これら調整用マグネットをそれぞれ別々に差動動作させ
    るマグネット動作手段と、 前記各撮像装置で撮像された前記計測用ドットパターン
    の画像から前記各調整用マグネットのうち一方の調整用
    マグネットの動作による各色の前記計測用パターンの前
    記パネル前面の中央部及び両端部における各変化量vls
    c,vcsc,vrscを求め、これら変化量vlsc,vcsc,vrscから
    一方の前記調整用マグネットによる係数Kb Kb=(vlsc+vrsc)/2・vcsc を求め、他方の前記調整用マグネットの動作による各色
    の前記計測用パターンの前記パネル前面の中央部及び両
    端部における各ずれ変化量vln,vcn,vrnを求め、これら
    ずれ量vln,vcn,vrnから他方の前記調整用マグネットに
    よる係数Kaを、前記計測用パターンの前記パネル前面の
    中央部及び両端部における所定の各色の電子ビーム間の
    位置のずれ量をvl,vc,vrとして、 Ka={(vln+vrn)−(vl+vr)}/2・(vcn−vc) 求め、これら係数Kb、Kaの差、ボーパタン発生量bow、
    所定の各色の前記電子ビームを離す量ta、対応の前記調
    整用マグネットの係数Kaを求めるときに差動させた角度
    θaに基づいて他方の前記調整用マグネットの差動量aj aj=θa・ta/(vcn−vc)−θa ここで、ta=bow/(Kb−Ka) を求めて前記マグネット動作手段を動作制御する調整手
    段と、 を具備してボーパタンを調整することを特徴とするカラ
    ーブラウン管の色ずれ調整装置。
  2. 【請求項2】カラーブラウン管に表示された各色の計測
    用ドットパターンを前記カラーブラウン管のパネル前面
    の水平方向の中央部及び両端部にそれぞれ配置された撮
    像装置により撮像し、 この撮像された前記計測用ドットパターン画像から前記
    カラーブラウン管のネック部に設けられたそれぞれ1対
    のリング状の4極マグネットから成る調整用マグネット
    のうち一方の調整用マグネットの動作による各色の前記
    計測用パターンの前記パネル前面の中央部及び両端部に
    おける各変化量vlsc,vcsc,vrscを求め、これら変化量vl
    sc,vcsc,vrscから一方の前記調整用マグネットによる係
    数Kb kb=(vlsc+vrsc)/2・vcsc を求め、他方の前記調整用マグネットの動作による各色
    の前記計測用パターンの前記パネル前面の中央部及び両
    端部における各ずれ変化量vln,vcn,vrnを求め、これら
    ずれ量vln,vcn,vrnから他方の前記調整用マグネットに
    よる係数Kaを、前記計測用パターンの前記パネル前面の
    中央部及び両端部における所定の各色の電子ビーム間の
    位置のずれ量をvl,vc,vrとして、 Ka={(vln+vrn)−(vl+vr)}/2・(vcn−vc) 求め、これら係数Kb、Kaの差、ボーパタン発生量bow、
    所定の各色の前記電子ビームを離す量ta、他方の前記調
    整用マグネットの係数Kaを求めるときに差動させた角度
    θaに基づいて他方の前記調整用マグネットの差動量aj aj=θa・ta/(vcn−vc)−θa ここで、ta=bow/(Kb−Ka) を求めて前記調整用マグネットを動作制御してボーパタ
    ンを調整することを特徴とするカラーブラウン管の色ず
    れ調整方法。
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