JP2921288B2 - 不純物ドーピング法 - Google Patents
不純物ドーピング法Info
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- JP2921288B2 JP2921288B2 JP23791692A JP23791692A JP2921288B2 JP 2921288 B2 JP2921288 B2 JP 2921288B2 JP 23791692 A JP23791692 A JP 23791692A JP 23791692 A JP23791692 A JP 23791692A JP 2921288 B2 JP2921288 B2 JP 2921288B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cadmium
- cell
- indium
- impurity doping
- doping method
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子線エピタキシャル
(MBE)法における不純物ドーピング法に関する。
(MBE)法における不純物ドーピング法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MBE法によるテルル化カドミウ
ムへのn型不純物ドーピングにおいては、インジウム単
体を導入した通常のクヌードセンセルが用いられてい
た。この方法は、例えばアール・エヌ・ビクネルらによ
り、アプライド・フィジックス・レターズ(R.N.B
icknell et al.:Applied Ph
ysics Letters)49巻、1095頁、1
985年に、アール・エヌ・ビクネル−タシウムらによ
り、ジャーナル・オブ・クリスタル・グロース(R.
N.Bicknell−Tassius et al:
Journal ofCrystal Growth)
101巻、33頁、1990年に、エフ・バサニらによ
り、アプライド・フィジックス・レターズ(F.Bas
sani et al:Applied Physic
s Letters)58巻、2651頁、1991年
等に報告されている。この中で、バサニらは、通常のM
BE法において、テルル化カドミウムセル、インジウム
セルに加え、カドミウムセルを用い、カドミウムを過剰
に供給すれば、インジウムの電気的活性度がほぼ100
%になることを報告している。
ムへのn型不純物ドーピングにおいては、インジウム単
体を導入した通常のクヌードセンセルが用いられてい
た。この方法は、例えばアール・エヌ・ビクネルらによ
り、アプライド・フィジックス・レターズ(R.N.B
icknell et al.:Applied Ph
ysics Letters)49巻、1095頁、1
985年に、アール・エヌ・ビクネル−タシウムらによ
り、ジャーナル・オブ・クリスタル・グロース(R.
N.Bicknell−Tassius et al:
Journal ofCrystal Growth)
101巻、33頁、1990年に、エフ・バサニらによ
り、アプライド・フィジックス・レターズ(F.Bas
sani et al:Applied Physic
s Letters)58巻、2651頁、1991年
等に報告されている。この中で、バサニらは、通常のM
BE法において、テルル化カドミウムセル、インジウム
セルに加え、カドミウムセルを用い、カドミウムを過剰
に供給すれば、インジウムの電気的活性度がほぼ100
%になることを報告している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、MB
E法によるテルル化カドミウムへのn型不純物ドーピン
グにおいては、ドーパントであるインジウムの電気的活
性度を高めるために、カドミウム過剰な条件としてい
る。しかしながら、この場合、テルル化カドミウムセ
ル、インジウムセルに加え、新たに別のカドミウムセル
を設けなければならない。
E法によるテルル化カドミウムへのn型不純物ドーピン
グにおいては、ドーパントであるインジウムの電気的活
性度を高めるために、カドミウム過剰な条件としてい
る。しかしながら、この場合、テルル化カドミウムセ
ル、インジウムセルに加え、新たに別のカドミウムセル
を設けなければならない。
【0004】本発明は、従来よりも簡便にこのカドミウ
ム過剰な条件を実現し、ドーピング効率に優れた不純物
ドーピング法を提供することを目的としている。
ム過剰な条件を実現し、ドーピング効率に優れた不純物
ドーピング法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による不純物ドーピング法においては、MB
E法によるテルル化カドミウムへのn型不純物ドーピン
グ法であって、n型ドーパント源としてインジウム化カ
ドミウムを導入したクヌードセンセルを用いるものであ
る。
め、本発明による不純物ドーピング法においては、MB
E法によるテルル化カドミウムへのn型不純物ドーピン
グ法であって、n型ドーパント源としてインジウム化カ
ドミウムを導入したクヌードセンセルを用いるものであ
る。
【0006】
【作用】本発明においては、n型ドーパント源として従
来用いられていたインジウム単体に換え、インジウム化
カドミウムを導入したクヌードセンセルを用いることを
特徴としている。この材料をセルに導入し加熱した場
合、インジウムとカドミウムが同時に蒸発することか
ら、インジウム単体のみを用いた場合よりも、カドミウ
ム過剰な条件が実現される。したがって、カドミウムセ
ルを新たに設けるという従来技術よりも簡便にカドミウ
ム過剰な条件を実現し、ドーピング効率の良好なn型不
純物ドーピング法を提供できる。
来用いられていたインジウム単体に換え、インジウム化
カドミウムを導入したクヌードセンセルを用いることを
特徴としている。この材料をセルに導入し加熱した場
合、インジウムとカドミウムが同時に蒸発することか
ら、インジウム単体のみを用いた場合よりも、カドミウ
ム過剰な条件が実現される。したがって、カドミウムセ
ルを新たに設けるという従来技術よりも簡便にカドミウ
ム過剰な条件を実現し、ドーピング効率の良好なn型不
純物ドーピング法を提供できる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明のテルル化カドミウムのn型
ドーピング制御における実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を説明するためのMBE装
置の模式図である。
ドーピング制御における実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を説明するためのMBE装
置の模式図である。
【0008】MBEチャンバー1内は真空ポンプ2によ
り、10-10 Torrを超える超高真空に保たれてい
る。そしてこのMBEチャンバー1には2つのクヌード
センセルが取付けてある。その一つはテルル化カドミウ
ムを入れたテルル化カドミウムセル3であり、他はイン
ジウム化カドミウムを入れたインジウム化カドミウムセ
ル4である。セル温度は抵抗加熱により、独立に制御さ
れる。結晶成長の開始、終了は、セルと基板との間に位
置するシャッター7の開閉により行われる。
り、10-10 Torrを超える超高真空に保たれてい
る。そしてこのMBEチャンバー1には2つのクヌード
センセルが取付けてある。その一つはテルル化カドミウ
ムを入れたテルル化カドミウムセル3であり、他はイン
ジウム化カドミウムを入れたインジウム化カドミウムセ
ル4である。セル温度は抵抗加熱により、独立に制御さ
れる。結晶成長の開始、終了は、セルと基板との間に位
置するシャッター7の開閉により行われる。
【0009】ドーピングによりキャリア濃度を制御する
ために、基板5の温度を250℃、テルル化カドミウム
セル3の温度を530℃それぞれ一定とし、インジウム
化カドミウムセル4の温度を変化させた。高キャリア濃
度を得るためにはインジウム化カドミウムセル4の温度
を上昇させ、低キャリア濃度を得るためにはインジウム
化カドミウムセル4の温度を減少させる。
ために、基板5の温度を250℃、テルル化カドミウム
セル3の温度を530℃それぞれ一定とし、インジウム
化カドミウムセル4の温度を変化させた。高キャリア濃
度を得るためにはインジウム化カドミウムセル4の温度
を上昇させ、低キャリア濃度を得るためにはインジウム
化カドミウムセル4の温度を減少させる。
【0010】上記方法により、テルル化カドミウム成長
層のn型キャリア濃度を1016〜1018cm-3まで、再
現性良く制御することができた。
層のn型キャリア濃度を1016〜1018cm-3まで、再
現性良く制御することができた。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、MBE法
によるテルル化カドミウムへのn型不純物ドーピングに
おいて、n型ドーパント源としてインジウム化カドミウ
ムを導入したクヌードセンセルを用いることにより、従
来技術よりも簡便にカドミウム過剰な条件を実現でき、
ドーピング効率が高い不純物ドーピング法が得られる効
果を有する。
によるテルル化カドミウムへのn型不純物ドーピングに
おいて、n型ドーパント源としてインジウム化カドミウ
ムを導入したクヌードセンセルを用いることにより、従
来技術よりも簡便にカドミウム過剰な条件を実現でき、
ドーピング効率が高い不純物ドーピング法が得られる効
果を有する。
【図1】本発明の一実施例を説明するためのMBE装置
の模式図。
の模式図。
1 MBEチャンバー 2 真空ポンプ 3 テルル化カドミウムセル 4 インジウム化カドミウムセル 5 基板 6 基板ホルダー 7 シャッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/363 H01L 21/203
Claims (1)
- 【請求項1】 MBE法によるテルル化カドミウムへの
n型不純物ドーピング法であって、n型ドーパント源と
してインジウム化カドミウムを導入したクヌードセンセ
ルを用いることを特徴とする不純物ドーピング法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23791692A JP2921288B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 不純物ドーピング法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23791692A JP2921288B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 不純物ドーピング法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684969A JPH0684969A (ja) | 1994-03-25 |
JP2921288B2 true JP2921288B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=17022348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23791692A Expired - Lifetime JP2921288B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 不純物ドーピング法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2921288B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP23791692A patent/JP2921288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Appl.Phys.Lett.,Vol.58,No.23(1991)p.2651−2653 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0684969A (ja) | 1994-03-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990330 |