JP2919937B2 - 結合構造およびパネル状材の結合構造 - Google Patents
結合構造およびパネル状材の結合構造Info
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Description
調整可能な状態で機械的に結合する結合構造、および該
結合構造を利用した内装壁パネル、PC板、床板等のパネ
ル状材の結合構造に関する。
を調整可能な状態で機械的に結合する結合構造は、従来
より多数知られている。
合作業に手間がかかるという問題があった。
本発明の目的の一つは、2つの被結合物を容易かつ迅速
に結合することができ、結合作業の作業能率を従来より
飛躍的に向上することができ、なおかつ前記被結合物間
の間隔を容易に調整することができる結合構造およびパ
ネル状結合構造を提供することである。
ル状結合構造を提供することである。
得ることができる結合構造およびパネル状結合構造を提
供することである。
作業時、一旦結合された2つの被結合物を誤って再び分
離させてしまい、一方の被結合物が落下する等の危険性
が少なく、安全な結合構造およびパネル状結合構造を提
供することである。
調整を精密に行うことができる結合構造およびパネル状
結合構造を提供することである。
る環状溝とを設けられたネジ部材と、 第一の被結合物と、 基部と、それぞれ前記基部から外周側端を切り残して
切り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続され
る一方、共通の中心側へ向けられた中心側端を自由端と
された複数の係合片とを有してなり、前記第一の被結合
物側に取り付けられた結合具と、 第二の被結合物と、 前記第二の被結合物側に設けられた雌ネジとを有して
なり、 前記結合具の前記係合片の中心側端間に前記ネジ部材
の前記環状溝設置部が挿入され、前記ネジ部材の前記環
状溝に前記係合片の中心側端が係合される一方、前記雌
ネジに前記雄ネジが螺合されたものである。
る環状溝とを設けられたネジ部材と、 支持体と、 基部と、それぞれ前記基部から外周側端を切り残して
切り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続され
る一方、共通の中心側へ向けられた中心側端を自由端と
された複数の係合片とを有してなり、前記支持体側に取
り付けられた結合具と、 パネル状材と、 前記パネル状材側に設けられた雌ネジとを有してな
り、 前記結合具の前記係合片の中心側端間に前記ネジ部材
の前記環状溝設置部が挿入され、前記ネジ部材の前記環
状溝に前記係合片の中心側端が係合される一方、前記雌
ネジに前記雄ネジが螺合されたものである。
結合物(パネル状材)側に設けられた雌ネジに予め螺合
しておいた上、各係合片の中心側端間にネジ部材の環状
溝部分を軸方向に押し込み、各係合片の中心側端を環状
溝に係合する。これにより、ネジ部材と結合具とが結合
され、ひいては第一の被結合物(支持体)と第二の被結
合物(パネル状材)とが結合される(逆に、先に各係合
片の中心側端間にネジ部材の環状溝部分を軸方向に押し
込み、各係合片の中心側端を環状溝に係合してから、ネ
ジ部材の雄ネジ部分を第二の被結合物(パネル状材)側
に設けられた雌ネジに螺合してもよい)。
用されても、このとき、係合片が軸方向と垂直な面に対
しネジ部材の押し込み方向に傾斜されていれば、各係合
片の中心側端がより一層強く環状溝に当接されることに
なるので、ネジ部材が結合具から抜けることはない。
の先端に環状溝が係合されているので、ネジ部材の方は
何回回転されても結合具に対して軸方向に移動せず、同
一位置に止まる一方、該ネジ部材の雄ネジに螺合されて
いる雌ネジの方はネジ部材に対し軸方向に移動するの
で、第一の被結合物(支持体)と第二の被結合物(パネ
ル状材)との間の間隔を調整することができる。
合構造は衝撃に強い。そして、係合片バネ効果の大きさ
を適当に設定することにより、適当なクッション効果を
得ることもできる。
状溝は設けず、一方の雄ネジに係合片を係合し、他方の
雄ネジを第二の被結合物(パネル状材)側に設けられた
雌ネジに螺合するようにしても、本発明の場合と同様に
して第一および第二の被結合物(パネル状材)を相互の
間隔を調整可能に結合することはできる。しかし、その
場合は、第一および第二の被結合物(パネル状材)を一
旦結合した後、これらの被結合物間の間隔を調整すると
き、ネジ部材が係合片に対し緩み方向に回転されると、
係合片の中心側端が雌ネジのネジ山と同じ機能を果た
し、係合片に対してネジ部材が軸方向に移動することに
より、ネジ部材が係合片間から抜け出してしまい、2つ
の被結合物が再び分離し、例えば第二の被結合物(パネ
ル状材)が落下してしまう等の危険性が生じる。
間隔調整のために、ネジ部材を回転すると、ネジ部材に
対して第一の被結合物(支持体)および第二の被結合物
(パネル状材)の両方がネジ部材の軸方向の互いに反対
の向きに同時に移動することになるので、被結合間の間
隔調整を精密に行うことができない(各雄ネジのピッチ
を細かくすれば、ネジ部材の1回転に対する被結合物間
の距離の変化を小さくすることができるが、現実には、
無制限に細かくすることはできない。すなわち、第一の
被結合物(支持体)側の雄ネジのピッチは係合片の板厚
との関係であまり細かくすることはできないし、第二の
被係合物(パネル状材)側の雄ネジのピッチを細かくす
ると、該雄ねじと雌ねじとの螺合作業に時間が長く掛か
るようになってしまう)。
状溝が係合片に係合されるので、一旦第一および第二の
被結合物(パネル状材)が結合されると、その後、被結
合物間の間隔の調整のためにネジ部材がいくら回転され
ても、該ネジ部材は係合片に対して軸方向に関し同一位
置に止まるので、ネジ部材が係合片間から抜け出し、2
つの被結合物が再び分離してしまう虞がなく、安全であ
る。
間隔調整のために、ネジ部材を回転するとき、ネジ部材
に対して第二の被係合物(パネル状材)のみがネジ部材
の軸方向に移動し、第一の被結合物(支持体)の方は移
動しないので、被結合物間の間隔調整を精密に行うこと
ができる。
る。
例は、鉄筋コンクリート建物のコンクリート下地壁1
(本実施例における第一の被結合物ないしは支持体)に
内装壁パネル2(本実施例における第二の被結合物ない
しはパネル状材)を装着する結合構造に本発明を適用し
た例である。
サート3が適所に埋め込まれており、これらのインサー
ト3には雌ネジ4がその軸線方向を内装壁パネル2に対
し垂直方向に向けて形成されている。
けられるとともに、このつば部6より一端側の外周に雄
ネジ7を設けられる一方、他端側の外周に前記雄ネジ7
と同軸で、螺旋状でなく、円周方向に延びる環状溝8を
多数設けられている。前記つば部6は、雄ネジ7および
環状溝8より径方向に突出している。
性を有する金属板材をプレス成形することにより、基部
10、複数の第一の係合片11、および複数の第二の係合片
12を一体的に形成してなる。
形状の第一主面部10aと、この第一主面部10aの相対向す
る一対の側辺からそれぞれ直角方向に折り曲げられた一
対の側面部10bと、これらの側面部10bからさらに直角方
向(第一主面部10aと平行方向)内側に折り曲げられた
一対の第二主面部10cとを一体的に有しており、第二主
面部10c間には若干の間隙13が設けられている。
10aから外周側端11aのみを切り残して切り起こされてな
り、外周側端11aを第一主面部10aに連続される一方、中
心側端11bを自由端とされて放射状に延びている。ま
た、各係合片11は傾斜部11cと平行部11dとを有し、前記
傾斜部11cは外周側端11aから中心側に向かって持ち上が
るように勾配を付けられており、前記平行部11dは外力
を作用されていない状態では傾斜部11cの終端から屈曲
して中心側端11bまで第一主面部10aに対し平行に延びて
いる。前記基部10の第一主面部10aのうちの係合片11設
置部には、穴14が形成されている。
主面部10cの互いに対向する端部付近から外周側端12aの
みを切り残して切り起こされてなり、外周側端12aを第
二主面部10cに連続されるとともに、中心側端12bを自由
端とされて第一の係合片11と同軸の放射状に延びてい
る。また、各係合片12は傾斜部12cと平行部12dとを有
し、前記傾斜部12cは外周側端12aから中心側に向かって
第一の係合片11の傾斜部11cと同方向に持ち上がるよう
に勾配を付けられており、前記平行部12dは外力を作用
されていない状態では傾斜部12cの終端から屈曲して中
心側端12bまで第二主面部10cに対して平行に延びてい
る。各第二主面部10cの第二の係合片12設置部には第5
図によく示されているように凹部15が形成されており、
これらの凹部15はあたかも1つの穴を形成するように互
いに対向している。
結合具9の側面部10bの両端部には嵌合凹部16が設けら
れている。
は、鋼鉄等の金属材料からなり、長尺で直線状をなして
おり、コンクリート下地壁1に上下方向または水平方向
に、内装壁パネル2側に設けられたインサート3の間隔
に対応する間隔で複数本取り付けられている。そして、
この結合具支持部材17は第2図に示されるような横断面
形状をなしていて、内方に突出する一対の横断面L字型
の突出部18を一体的に設けられており、該突出部18に結
合具9の嵌合凹部16をきつく嵌合されている。この結
果、結合具9は、一定以上の大きな力を作用されていな
い場合には結合具支持部材17に対し動かず、一定以上の
大きな力を作用されたときのみ、結合具支持部材17の長
さ方向に移動するようになっている。なお、結合具9
は、前記嵌合状態において、係合片11,12の軸線方向が
水平方向となり、かつ係合片11,12がコンクリート下地
壁1側に突出する向きとなるようにして、結合具支持部
材17に支持されている。
ネル2に取り付ける際には、内装壁パネル2に埋め込ま
れたインサート3の雌ネジ4にネジ部材5の雄ネジ7を
予め螺合しておくとともに、結合具支持部材17に対する
結合具9の位置をネジ部材5の位置に対応する位置に位
置合わせした状態で、第1図に示されるように内装壁パ
ネル2とともにネジ部材5の環状溝8側を結合具9の第
一および第二の係合片11,12の中心側端11b,12b間に、コ
ンクリート下地壁1に向かって(言い換えれば、係合片
11,12が切り起こされている向きに)押し込むと、第一
および第二の係合片11,12が弾性曲げ変形することによ
り、係合片11,12の中心側端11b,12bが溝8間の山を越え
て行く。
おいて係合片11,12の中心側端11b,12bが環状溝8に係合
する。これにより、ネジ部材5と結合具9とが結合さ
れ、ひいてはコンクリート下地壁1に内装壁パネル2が
結合される。
れても、第一および第二の係合片11,12が軸方向と垂直
な面に対しネジ部材5の押し込み方向に傾斜されている
ため、第一および第二の係合片11,12の中心側端11b,12b
がより一層強く環状溝8に当接されることになり、ネジ
部材5は抜けない(なお、仮に結合具9が、ネジ部材5
の押し込み前は第一および第二の係合片11,12がネジ部
材5の押し込み方向に傾斜されていない構造となってい
ても、係合片11,12の中心側端11b,12b間の径がそれぞれ
環状溝8の径より小さく、ネジ部材5を押し込んだ状態
ではこれらの係合片11,12がネジ部材5の押し込み方向
に傾斜されるようになっていれば、ネジ部材5に引き抜
き方向に力が作用されてもやはりネジ部材5は抜けな
い)。
とによりネジ部材5を回転すると、係合片11,12の先端
に環状溝8が係合されているので、ネジ部材5の方は何
回回転されても結合具9に対して軸方向に移動せず、同
一位置に止まる一方、ネジ部材5の雄ネジ7に螺合され
ている雌ネジ4の方は内装壁パネル2とともにネジ部材
5に対し軸方向に移動するので、コンクリート下地壁1
と内装壁パネル2との間の間隔を調整することができ
る。
具9に押し込むだけで、ワンタッチ式に迅速に内装壁パ
ネル2をコンクリート下地壁1に結合することができ、
かつネジ部材5を回転することにより簡単に内装壁パネ
ル2とコンクリート下地壁1との間の間隙を調整でき
る。
で、本結合構造は衝撃に強い。そして、係合片11,12の
バネ効果の大きさを適当に設定することにより、適当な
クッション効果を得ることもでき、例えば学校用体育館
用壁等に適用した場合には、人が内装壁パネルにぶつか
った場合の安全性を高めることができる。
設け、環状溝8は設けず、係合片11,12を一方の雄ネジ
に螺合するようにしても、本実施例の場合と同様にして
コンクリート下地壁1と内装壁パネル2とを結合するこ
とはできる。しかし、その場合は、コンクリート下地壁
1と内装壁パネル2とを一旦結合した後、これらの間隔
を調整するとき、ネジ部材5が係合片11,12に対し緩み
方向に回転されると、係合片11,12の中心側端11b,12bが
雌ネジのネジ山の機能を果たし、係合片11,12に対して
ネジ部材5が軸方向に移動することにより、ネジ部材5
が係合片11,12間から抜け出てしまい、内装壁パネル2
が落下してしまう危険性が生じる。
の間隔調整のために、ネジ部材5を回転すると、ネジ部
材5に対してコンクリート下地壁1および内装壁パネル
2の両方がネジ部材5の軸方向の互いに反対の向きに同
時に相対的に移動することになるので、両者の間隔調整
を精密に行うことができない(ネジのピッチを細かくす
れば、ネジ部材5の1回転に対する被結合物間の距離の
変化を小さくすることができるが、現実には、ネジのピ
ッチを無制限に細かくすることはできない)。
環状溝8が係合片11,12に係合されるので、一旦コンク
リート下地壁1に内装壁パネル2が結合されると、その
後、両者間の間隔の調整のためにネジ部材5がいくら回
転されても、該ネジ部材5は係合片11,12に対して軸方
向に関し同一位置に止まるので、ネジ部材5が係合片1
1,12間から抜け出し、内装壁パネル2が落下してしまう
虞がなく、安全である。
の間隔調整のために、ネジ部材5を回転するとき、ネジ
部材5に対して内装壁パネル2のみがネジ部材5の軸方
向に移動し、コンクリート下地壁1の方は相対移動しな
いので、前記間隔調整を精密に行うことができる。
材17に固定してもよい。
例は、建物の躯体にPC板19を取り付ける際に、これらの
PC板19(本実施例における第一および第二の被結合物な
いしは支持体およびパネル状材)を上下方向に結合する
結合構造に本発明を適用した例である。
インサート20が適所に埋め込まれており、これらのイン
サート20には雌ネジ21がその軸線方向を上下方向にして
形成されている。
なしている(このネジ部材5の各部には、第一実施例の
場合と同一の符号を付してある)。
鉄、ステンレス鋼、バネ鋼等の適当な弾性を有する金属
板材をプレス成形することにより、基部23、複数の第一
の係合片11、および複数の第二の係合片12を一体的に形
成してなる。
主面部23aの相対向する2辺からそれぞれ直角方向下向
きに屈曲された一対の側面部23bと、これらの側面部23b
からさらに直角方向(第一主面部23aと平行方向)内側
に折り曲げられた一対の第二主面部23cと、前記第一主
面部23aの残る2辺からそれぞれ直角方向下向きに屈曲
された一対の側面部23dと、これらの側面部23dの下端部
から外側方向に屈曲された突出部23eとを一体的に有し
ており、第二主面部23c間には若干の間隙24が設けられ
ている。
実施例のものと同様のものであり、それぞれ第一主面部
23a、第二主面部23cに形成されている(これらの係合片
11,12の各部には、第一実施例の場合と同一の符号を付
してある)。
ている。ここにおいて、箱体25の相対向する側面25a,25
bはそれぞれ結合具22の側面部23bおよび第二主面部23c
の両側端と側面部23dの内面との間に挾まれ、側面部23b
および第二主面部23cは箱体25内に収納され、側面部23d
および突出部23eは箱体25外に露出されている。前記結
合具22および箱体25は互いに嵌合された状態で、インサ
ート20に対応する位置において、各PC板19の上端部に埋
め込まれている。なお、ここにおいて、結合具22は、係
合片11,12が下方に突出することとなる向きに埋め込ま
れている。
は、上側のPC板19に埋め込まれたインサート20の雌ネジ
21にネジ部材5の雄ネジ7を予め螺合しておき、第8図
に示されるようにネジ部材5の環状溝8側を下側のPC板
19に埋め込まれている結合具22の第一および第二の係合
片11,12の中心側端11b,12b間に、上から下に向かって押
し込み、前記第一実施例の場合と同様にして係合片11,1
2の中心側端11b,12bをネジ部材5の環状溝8に係合す
る。これにより、ネジ部材5と結合具22とが結合され、
ひいては上側のPC板19と下側のPC板とが結合される。
は、前記第一実施例の場合と同様にしてネジ部材5を回
転することにより調整することができる。
板19との間の間隔の調整のためにネジ部材5がいくら回
転されても、該ネジ部材5は係合片11,12に対して軸方
向に関し同一位置に止まるので、ネジ部材5が係合片1
1,12間から抜け出し、下側のPC板19が落下してしまう虞
がなく、安全である。
とき、ネジ部材5に対して上側のPC板19のみがネジ部材
5の軸方向に移動し、下側のPC板19の方は相対移動しな
いので、前記間隔調整を精密に行うことができる。
の実施例は、建物の二重床に本発明を適用した例であ
る。
の被結合物ないしはパネル状材)には適当数のインサー
ト27が適所に埋め込まれており、これらのインサート27
には雌ネジ28がその軸線方向を上下方向にして形成され
ている。この雌ネジ28には中間ネジ29の上端側外周に設
けられた雄ネジ30が螺合されている。前記中間ネジ29の
下端部には六角ナット状の頭部29aが設けられている。
また、前記中間ネジ29の内周には雌ネジ31が形成されて
いる。
している(このネジ部材5の各部には前記実施例の場合
と同一の符号を付してある)。
テンレス鋼、バネ鋼等の適当な弾性を有する金属板材を
プレス成形することにより、基部33、複数の第一の係合
片11、および複数の第二の係合片12を一体的に形成して
なる。
主面部33aの相対向する2辺からそれぞれ直角方向下向
きに折り曲げられた一対の側面部33bと、これらの側面
部33bからさらに直角方向(第一主面部33aと平行方向)
内側に折り曲げられた一対の第二主面部33cと、前記第
一主面部33aの残る2辺からそれぞれ直角方向下向きに
屈曲された一対の側面部33dとを一体的に有しており、
第二主面部33c間には若干の間隙34が設けられている。
また、前記側面部33dは第二主面部33cより下方まで延び
ている。
施例のものと同様のものであり、それぞれ第一主面部33
a、第二主面部33cに形成されている(これらの係合片1
1,12の各部には、前記各実施例の場合と同一の符号を付
してある)。なお、係合片11,12は下向きに切り起こさ
れている。
ないしは支持体)には複数の溝形鋼36が、その横断面の
開口部を上方に向けて水平方向に埋め込まれている。こ
れらの溝形鋼36には、第11図に示されるように結合具32
が、側面部33dの外面が溝形鋼36の内面に接するように
して嵌合されている。前記溝形鋼36の底部には、結合具
32の側面部33d間においてシート状のゴム37が置かれて
いる。
する際には、予め床板26側のインサート27の雌ネジ28に
中間ネジ29の雄ネジ30を螺合するとともに、該中間ネジ
29の雌ネジ31にネジ部材5の雄ネジ7を螺合しておいて
から、第11図に示されるようにネジ部材5の環状溝8側
を結合具32の第一および第二の係合片11,12の中心側端1
1b,12b側に、上から下に向かって押し込み、前記各実施
例の場合と同様にして係合片11,12の中心側端11b,12bを
ネジ部材5の環状溝8に係合させると同時にネジ部材5
の下端部をゴム37に当接させる。これにより、ネジ11と
結合具32とが結合され、ひいてはコンクリート床35と床
板26とが結合される。
間の間隔は、ネジ部材5を中間ネジ29に対して回転する
ことにより調整できるのみならず、中間ネジ29を雌ネジ
28に対して回転することによっても調整でき、雌ネジ28
の長さを長くすることなく、床板26とコンクリート床35
との間の間隔を大きく調整できる。
効果との組み合わせにより、床板26に作用する衝撃およ
び床衝撃音を吸収することができる。
35との間の間隔の調整のためにネジ部材5がいくら回転
されても、該ネジ部材5は係合片11,12に対して軸方向
に関し同一位置に止まるので、ネジ部材5が係合片11,1
2間から抜け出してしまう虞がなく、安全である。
とき、ネジ部材5に対して床板26のみがネジ部材5の軸
方向に移動し、コンクリート床35の方は相対移動しない
ので、前記間隔調整を精密に行うことができる。
の係合片12の2つのグループの係合片が設けられている
が、本発明においては、1つのグループの係合片のみを
設けてもよい。また、その場合には、ネジ部材に環状溝
を複数設けず、1本のみ設けてもよい。しかし、本実施
例のように2つのグループの係合片を設ければ、2つの
グループの係合片11,12がネジ部材5に同時に螺合する
ため、ネジ部材5の振れを防止することができるととも
に結合強度を大きくすることができる。
横断面形状は、図面に示された前記各実施例におけるよ
うな横断面三角形状のものに限定されることはない。
ずしも設けなくてもよい。しかし、本実施例のようにつ
ば部6を設ければ、ネジ部材5を回転させる際に利用で
きるとともに、ネジ部材5が一定深さまで結合具に押し
込まれたとき、つば部6が係合片11に当接し、ネジ部材
5がそれ以上結合具32に押し込まれるのを阻止するの
で、ネジ部材5が結合具に対し過度に押し込まれるのを
防止するストッパとしても機能させることができる。ま
た、つば部の形状は六角ナット状以外の形成としてもよ
い。
され、傾斜部11c,12cと平行部11d,12dとを設けられてい
るが、本発明においては係合片は必ずしも途中で屈曲さ
せる必要はない。
結合物がいずれも板状のものとなっているが、本発明に
よる結合構造は第一の被結合物および(または)第二の
被結合物が板状でない場合にも適用できる。
構成しているが、結合具の材料として金属以外の合成樹
脂等の他の材料を用いることも可能である。
易かつ迅速に結合することができ、結合作業の作業能率
を従来より飛躍的に向上することができ、なおかつ前記
被結合物間の間隔を容易に調整することができる。
なクッション効果を得ることもできる。
間隔の調整作業時、一旦結合された2つの被結合物を誤
って再び分離されてしまい、一方の被結合物が落下する
等の危険性が少なく、安全である。
間隔調整を精密に行うことができる。
図、第2図は第1図のII−II線における断面図、第3図
は前記第一実施例におけるネジ部材を示す側面図、第4
図は前記第一実施例における結合具を示す斜視図、第5
図は前記結合具を示す平面図、第6図は第5図のVI−VI
線における断面図、第7図は第6図のVII−VII線におけ
る断面図、第8図は本発明による結合構造の第二実施例
を示す断面図、第9図は前記第二実施例における結合具
および箱体を示す分解斜視図、第10図は前記結合具およ
び箱体を示す第8図の断面とは垂直な断面における断面
図、第11図は本発明による結合構造の第三実施例を示す
断面図、第12図は前記第三実施例における結合具を示す
斜視図である。 1……コンクリート下地壁(第一の被結合物、支持
体)、2……内装壁パネル(第二の被結合物、パネル状
材)、4……雌ネジ、5……ネジ部材、6……つば部、
7……雄ネジ、8……環状溝、9……結合具、10……基
部、11……第一の係合片、11a……第一の係合片の外周
側端、11b……第一の係合片の中心側端、12……第二の
係合片、12a……第二の係合片の外周側端、12b……第二
の係合片の中心側端、14……穴、15……凹部、17……結
合具支持部材、19……PC板(第一および第二の被結合
物、支持体およびパネル状材)、21……雌ネジ、22……
結合具、23……基部、26……床板(第二の被結合物、パ
ネル状材)、31……雌ネジ、32……結合具、33……基
部、35……コンクリート床(第一の被結合物、支持
体)。
Claims (4)
- 【請求項1】外周に、雄ネジとこの雄ネジと同軸で円周
方向に延びる環状溝とを設けられたネジ部材と、 第一の被結合部と、 基部と、それぞれ前記基部から外周側端を切り残して切
り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続される
一方、共通の中心側へ向けられた中心側端を自由端とさ
れた複数の係合片とを有してなり、前記第一の被結合物
側に取り付けられた結合具と、 第二の被結合物と、 前記第二の被結合物側に設けられた雌ネジとを有してな
り、 前記結合具の前記係合片の中心側端間に前記ネジ部材の
前記環状溝設置部が挿入され、前記ネジ部材の前記環状
溝に前記係合片の中心側端が係合される一方、前記雌ネ
ジに前記雄ネジが螺合された結合構造。 - 【請求項2】前記結合具は、前記第一の被結合物側に取
り付けられて直線方向に延びる結合具支持部材に、前記
直線方向に沿って移動可能に支持された請求項1記載の
結合構造。 - 【請求項3】前記ネジ部材は、前記雄ネジ設置部と前記
環状溝設置部との間の部分に、径方向に関し前記雄ネジ
および前記環状溝より突出するつば部を設けられている
請求項1または2記載の結合構造。 - 【請求項4】外周に、雄ネジとこの雄ネジと同軸で円周
方向に延びる環状溝とを設けられたネジ部材と、 支持体と、 基部と、それぞれ前記基部から外周側端を切り残して切
り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続される
一方、共通の中心側へ向けられた中心側端を自由端とさ
れた複数の係合片とを有してなり、前記支持体側に取り
付けられた結合具と、 パネル状材と、 前記パネル状材側に設けられた雌ネジとを有してなり、 前記結合具の前記係合片の中心側端間に前記ネジ部材の
前記環状溝設置部が挿入され、前記ネジ部材の前記環状
溝に前記係合片の中心側端が係合される一方、前記雌ネ
ジに前記雄ネジが螺合されたパネル状材の結合構造。
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---|---|---|---|
JP25636090A JP2919937B2 (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 結合構造およびパネル状材の結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25636090A JP2919937B2 (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 結合構造およびパネル状材の結合構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH04136515A JPH04136515A (ja) | 1992-05-11 |
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Family
ID=17291601
Family Applications (1)
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JP25636090A Expired - Lifetime JP2919937B2 (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 結合構造およびパネル状材の結合構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018021341A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 積水ハウス株式会社 | 腕木の軒梁への取付構造及び腕木の軒梁への取付金具 |
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-
1990
- 1990-09-26 JP JP25636090A patent/JP2919937B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018021341A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 積水ハウス株式会社 | 腕木の軒梁への取付構造及び腕木の軒梁への取付金具 |
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JPH04136515A (ja) | 1992-05-11 |
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