JP2919430B2 - コイル回収方法およびシステム - Google Patents
コイル回収方法およびシステムInfo
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- JP2919430B2 JP2919430B2 JP10172697A JP10172697A JP2919430B2 JP 2919430 B2 JP2919430 B2 JP 2919430B2 JP 10172697 A JP10172697 A JP 10172697A JP 10172697 A JP10172697 A JP 10172697A JP 2919430 B2 JP2919430 B2 JP 2919430B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉型で線材を巻
線して自己融着させてなるコイルの回収に係る技術分野
に属する。
線して自己融着させてなるコイルの回収に係る技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】開閉型を使用して線材をコイルに巻線す
るコアレスの巻線技術としては、TV受像機の偏向ヨー
クに装着される鞍形の偏向コイルに係るものがよく知ら
れている。この偏向コイルの巻線技術では、偏向コイル
を開閉型から回収する前に通電により自己融着させる保
形処理が行われる。
るコアレスの巻線技術としては、TV受像機の偏向ヨー
クに装着される鞍形の偏向コイルに係るものがよく知ら
れている。この偏向コイルの巻線技術では、偏向コイル
を開閉型から回収する前に通電により自己融着させる保
形処理が行われる。
【0003】偏向コイルの巻線に使用される線材は、芯
線に複数層の絶縁材が被覆されてなる。この絶縁材のう
ち最外層を含む単層または複数層は、加熱により溶融し
て接着性を発揮する性質を有している。このため、コイ
ルに通電すると、線材の発熱で絶縁材が溶融して線材を
接着し、コイルを鞍形に保形することができることにな
る。
線に複数層の絶縁材が被覆されてなる。この絶縁材のう
ち最外層を含む単層または複数層は、加熱により溶融し
て接着性を発揮する性質を有している。このため、コイ
ルに通電すると、線材の発熱で絶縁材が溶融して線材を
接着し、コイルを鞍形に保形することができることにな
る。
【0004】なお、開閉型の内部で巻線された線材に
は、製造工程で絶縁材の被覆が粗雑であったり、巻線工
程で開閉型との擦過により絶縁材が剥落したりして、ピ
ンホール等の損傷が生じていることがある。従って、損
傷のあるままでコイルに通電すると、短絡等によりコイ
ルが損傷するとともに開閉型をも焼損してしまうことに
なる。この開閉型の焼損は、修復作業に時間が掛かるた
め、巻線装置の長時間の稼動停止をもたらすことにな
る。
は、製造工程で絶縁材の被覆が粗雑であったり、巻線工
程で開閉型との擦過により絶縁材が剥落したりして、ピ
ンホール等の損傷が生じていることがある。従って、損
傷のあるままでコイルに通電すると、短絡等によりコイ
ルが損傷するとともに開閉型をも焼損してしまうことに
なる。この開閉型の焼損は、修復作業に時間が掛かるた
め、巻線装置の長時間の稼動停止をもたらすことにな
る。
【0005】従来、前述の開閉型の焼損を防止する手段
としては、例えば、図3,図4に示すものが知られてい
る。
としては、例えば、図3,図4に示すものが知られてい
る。
【0006】この従来の手段は、型閉めにより線材をコ
イルCに巻線する巻線間隙を形成し型開きによりコイル
Cを回収可能にする開閉型1と、巻線され開閉型1の巻
線間隙の内部にあるコイルCの損傷を検査する検査部2
と、検査部2による検査の終了または同時進行でコイル
Cに通電して自己融着させる通電部3と、開閉型1の開
閉を指示するとともに検査部2の検査情報を受信して通
電部3に通電の有無を指示するコントロール部4とを備
えたシステムからなる。開閉型1は、固定型11,稼動
型12,開閉アクチュエータ13からなる。
イルCに巻線する巻線間隙を形成し型開きによりコイル
Cを回収可能にする開閉型1と、巻線され開閉型1の巻
線間隙の内部にあるコイルCの損傷を検査する検査部2
と、検査部2による検査の終了または同時進行でコイル
Cに通電して自己融着させる通電部3と、開閉型1の開
閉を指示するとともに検査部2の検査情報を受信して通
電部3に通電の有無を指示するコントロール部4とを備
えたシステムからなる。開閉型1は、固定型11,稼動
型12,開閉アクチュエータ13からなる。
【0007】この従来の手段によると、型閉めされた開
閉型1によって形成される巻線間隙の内部で線材をコイ
ルCに巻線した後、検査部2によりコイルCの損傷を検
査して、検査により通電可能であるとされたコイルCに
ついては通電で自己融着させてから開閉型1を型開きし
て融着状態で回収し、検査により通電不能であるとされ
たコイルCについては通電せずに開閉型1を型開きして
通常の回収を行わずに非融着状態で排出してしまうこと
になる。
閉型1によって形成される巻線間隙の内部で線材をコイ
ルCに巻線した後、検査部2によりコイルCの損傷を検
査して、検査により通電可能であるとされたコイルCに
ついては通電で自己融着させてから開閉型1を型開きし
て融着状態で回収し、検査により通電不能であるとされ
たコイルCについては通電せずに開閉型1を型開きして
通常の回収を行わずに非融着状態で排出してしまうこと
になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の手段で
は、非融着状態で排出されるコイルCに対する開閉型1
の拘束が解かれると、コイルCの線材が開閉型1の周囲
に散乱してしまうため、巻線装置の稼働を停止して人手
により線材を束ねる等の作業を行って排出されたコイル
Cを回収しなければならず、結局巻線装置の長時間の稼
動停止をもたらしてしまうという問題点がある。
は、非融着状態で排出されるコイルCに対する開閉型1
の拘束が解かれると、コイルCの線材が開閉型1の周囲
に散乱してしまうため、巻線装置の稼働を停止して人手
により線材を束ねる等の作業を行って排出されたコイル
Cを回収しなければならず、結局巻線装置の長時間の稼
動停止をもたらしてしまうという問題点がある。
【0009】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、損傷のあるコイルの人手による回収を減
少させることのできるコイル回収方法と、このコイル回
収方法を実施するに好適なコイル回収システムとを提供
することを課題とする。
されたもので、損傷のあるコイルの人手による回収を減
少させることのできるコイル回収方法と、このコイル回
収方法を実施するに好適なコイル回収システムとを提供
することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係るコイル回収方法は、次のような手段を
採用する。
め、本発明に係るコイル回収方法は、次のような手段を
採用する。
【0011】即ち、請求項1に記載のように、型閉めさ
れた開閉型によって形成される巻線間隙の内部で線材を
コイルに巻線した後、コイルの損傷を検査して、検査に
より通電可能であるとされたコイルについては通電で自
己融着させてから開閉型を型開きして融着状態で回収
し、検査により通電不能であるとされたコイルについて
は通電せずに開閉型を型開きして非融着状態で排出する
コイル回収方法において、検査により通電不能であると
されたコイルのうち損傷の程度が低いものについては、
低電力の通電で不完全に自己融着させてから開閉型を型
開きして半融着状態で回収することを特徴とする。
れた開閉型によって形成される巻線間隙の内部で線材を
コイルに巻線した後、コイルの損傷を検査して、検査に
より通電可能であるとされたコイルについては通電で自
己融着させてから開閉型を型開きして融着状態で回収
し、検査により通電不能であるとされたコイルについて
は通電せずに開閉型を型開きして非融着状態で排出する
コイル回収方法において、検査により通電不能であると
されたコイルのうち損傷の程度が低いものについては、
低電力の通電で不完全に自己融着させてから開閉型を型
開きして半融着状態で回収することを特徴とする。
【0012】この手段では、損傷の程度の低いコイルに
低電力の通電を行って、開閉型を焼損することなくコイ
ルを不完全に自己融着させる。不完全な自己融着からな
る半融着状態のコイルは、長期使用に耐える保形強度を
有していないものの、回収に耐える保形強度を有して融
着状態のコイルと同様に回収される。従って、損傷のあ
るコイルの非融着状態での人手による回収が減少する。
低電力の通電を行って、開閉型を焼損することなくコイ
ルを不完全に自己融着させる。不完全な自己融着からな
る半融着状態のコイルは、長期使用に耐える保形強度を
有していないものの、回収に耐える保形強度を有して融
着状態のコイルと同様に回収される。従って、損傷のあ
るコイルの非融着状態での人手による回収が減少する。
【0013】また、請求項2に記載のように、請求項1
のコイル回収方法において、検査により通電不能である
とされたコイルについて、開閉型を微少に型開きして再
度検査を行うことにより、コイルの損傷の程度を検出す
ることを特徴とする。
のコイル回収方法において、検査により通電不能である
とされたコイルについて、開閉型を微少に型開きして再
度検査を行うことにより、コイルの損傷の程度を検出す
ることを特徴とする。
【0014】この手段では、開閉型を微少に型開きする
ことにより、コイルの巻線を維持しつつ、コイルの線材
と開閉型との接触状態が可変される。そして、変化した
接触状態での通電可能,通電不能の再度の検査を行うこ
とにより、コイルの損傷の程度が識別される。
ことにより、コイルの巻線を維持しつつ、コイルの線材
と開閉型との接触状態が可変される。そして、変化した
接触状態での通電可能,通電不能の再度の検査を行うこ
とにより、コイルの損傷の程度が識別される。
【0015】また、請求項3に記載のように、請求項1
または2のコイルの回収方法において、回収されるコイ
ルの半融着状態は、少なくとも開閉型から開放されて線
材が散乱しない状態であることを特徴とする。
または2のコイルの回収方法において、回収されるコイ
ルの半融着状態は、少なくとも開閉型から開放されて線
材が散乱しない状態であることを特徴とする。
【0016】この手段では、半融着状態のコイルの保形
が多少崩れても線材が散乱しなければ、融着状態のコイ
ルと同様に回収される。
が多少崩れても線材が散乱しなければ、融着状態のコイ
ルと同様に回収される。
【0017】さらに、前述の課題を解決するため、本発
明に係るコイル回収システムは、次のような手段を採用
する。
明に係るコイル回収システムは、次のような手段を採用
する。
【0018】即ち、請求項4に記載のように、型閉めに
より線材をコイルに巻線する巻線間隙を形成し型開きに
よりコイルを回収可能にする開閉型と、巻線され開閉型
の巻線間隙の内部にあるコイルの損傷を検査する検査部
と、検査部による検査の終了または検査に同時進行でコ
イルに通電して自己融着させる通電部と、開閉型の開閉
を指示するとともに検査部の検査情報を受信して通電部
に通電の有無を指示するコントロール部とを備えてなる
コイル回収システムにおいて、通電部は少なくとも通電
力の異なる2つ通電パターンと通電パターンを選択する
選択部とが設けられ、コントロール部は検査部の検査情
報に基づいて通電部へ通電することを指示する際に選択
部に通電パターンの選択を指示するように設定されてい
ることを特徴とする。
より線材をコイルに巻線する巻線間隙を形成し型開きに
よりコイルを回収可能にする開閉型と、巻線され開閉型
の巻線間隙の内部にあるコイルの損傷を検査する検査部
と、検査部による検査の終了または検査に同時進行でコ
イルに通電して自己融着させる通電部と、開閉型の開閉
を指示するとともに検査部の検査情報を受信して通電部
に通電の有無を指示するコントロール部とを備えてなる
コイル回収システムにおいて、通電部は少なくとも通電
力の異なる2つ通電パターンと通電パターンを選択する
選択部とが設けられ、コントロール部は検査部の検査情
報に基づいて通電部へ通電することを指示する際に選択
部に通電パターンの選択を指示するように設定されてい
ることを特徴とする。
【0019】この手段では、通電部の通電パターンの選
択によって、コイルの融着状態,半融着状態が変更され
る。
択によって、コイルの融着状態,半融着状態が変更され
る。
【0020】また、請求項5に記載のように、請求項4
のコイル回収システムにおいて、コントロール部は、検
査部の検査情報により通電部に通電しないことを指示す
べき場合に、開閉型に微少な型開きを指示して検査部に
再度の検査を指示し、検査部の再度の検査情報により通
電部に通電することを指示する際に選択部に通電力の低
い通電パターンを選択することを指示するように設定さ
れていることを特徴とする。
のコイル回収システムにおいて、コントロール部は、検
査部の検査情報により通電部に通電しないことを指示す
べき場合に、開閉型に微少な型開きを指示して検査部に
再度の検査を指示し、検査部の再度の検査情報により通
電部に通電することを指示する際に選択部に通電力の低
い通電パターンを選択することを指示するように設定さ
れていることを特徴とする。
【0021】この手段では、最初の検査で通電可能とさ
れた場合に、コイルの損傷がないものとして通電部の通
電力の高い通電パターンが選択される。また、最初の検
査で通電不能とされ再度の検査で通電可能とされた場合
に、コイルの損傷の程度が低いものとして、通電部の通
電力の低い通電パターンが選択される。
れた場合に、コイルの損傷がないものとして通電部の通
電力の高い通電パターンが選択される。また、最初の検
査で通電不能とされ再度の検査で通電可能とされた場合
に、コイルの損傷の程度が低いものとして、通電部の通
電力の低い通電パターンが選択される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコイル回収方
法およびシステムの実施の形態を図1,図2に基いて説
明する。
法およびシステムの実施の形態を図1,図2に基いて説
明する。
【0023】まず、本発明に係るコイル回収システムの
実施の形態の構成を説明する。
実施の形態の構成を説明する。
【0024】この実施の形態は、前述の図3に示した従
来のシステムの通電部3に改良を加えてなる。
来のシステムの通電部3に改良を加えてなる。
【0025】即ち、この実施の形態の通電部3は、単一
の通電パターンではなく通電力の高い第1の通電パター
ン31と通電力の低い第2の通電パターン32との2種
類が設けられ、選択部33によって第1の通電パターン
31,第2の通電パターン32が選択されるようになっ
ている。
の通電パターンではなく通電力の高い第1の通電パター
ン31と通電力の低い第2の通電パターン32との2種
類が設けられ、選択部33によって第1の通電パターン
31,第2の通電パターン32が選択されるようになっ
ている。
【0026】第1の通電パターン31は、コイルCを完
全に自己融着させて長期使用に耐える保形強度を得るよ
うに通電する。第2の通電パターン32は、コイルCを
不完全に自己融着させて開閉型1から開放されても線材
が散乱しない程度に保形されるように通電する。この通
電力の高低は、電気回路の簡素化の面から電流を調整す
るのが好ましい。電流の調整により通電力の高低を構成
する場合には、通電力の低い第2の通電パターン32の
電流値を通電力の高い第1の通電パターン31の電流値
の70%程度にする。なお、これ等の第1の通電パター
ン31,第2の通電パターン32には、電流値を段階的
または徐々に上昇させる電気回路を備えて、通電立上が
りの突発電流を避けるようにする。
全に自己融着させて長期使用に耐える保形強度を得るよ
うに通電する。第2の通電パターン32は、コイルCを
不完全に自己融着させて開閉型1から開放されても線材
が散乱しない程度に保形されるように通電する。この通
電力の高低は、電気回路の簡素化の面から電流を調整す
るのが好ましい。電流の調整により通電力の高低を構成
する場合には、通電力の低い第2の通電パターン32の
電流値を通電力の高い第1の通電パターン31の電流値
の70%程度にする。なお、これ等の第1の通電パター
ン31,第2の通電パターン32には、電流値を段階的
または徐々に上昇させる電気回路を備えて、通電立上が
りの突発電流を避けるようにする。
【0027】この通電部3の電気回路構成としては、電
源とコイルCとの間で検査部2と一部を兼用化して、通
電部3を利用して検査部2に検査電流を流すようにする
ことができる。
源とコイルCとの間で検査部2と一部を兼用化して、通
電部3を利用して検査部2に検査電流を流すようにする
ことができる。
【0028】また、この実施の形態のコントロール部4
は、検査部2から通電可能である検査情報aを受信した
場合に、通電部3に通電を指示bするとともに選択部3
3に通電力の高い第1の通電パターン31を選択するよ
うに指示し、検査部2から通電不能である検査情報cを
受信した場合に、通電部3に通電しないことを指示(通
電を指示しない)するとともに開閉型1の開閉アクチュ
エータ13に微少な型開きを指示dして検査部2に再度
の検査を行うように指示eする制御内容が設定されてい
る。そして、検査部2の再度の検査により通電可能であ
る検査情報aを受信した場合に、通電部3に通電を指示
bするとともに選択部33に通電力の低い第2の通電パ
ターン32を選択するように指示し、検査部2の再度の
検査により通電不能である検査情報cを受信した場合
に、通電部3に通電しないことを指示(通電を指示しな
い)する制御内容が設定されている。
は、検査部2から通電可能である検査情報aを受信した
場合に、通電部3に通電を指示bするとともに選択部3
3に通電力の高い第1の通電パターン31を選択するよ
うに指示し、検査部2から通電不能である検査情報cを
受信した場合に、通電部3に通電しないことを指示(通
電を指示しない)するとともに開閉型1の開閉アクチュ
エータ13に微少な型開きを指示dして検査部2に再度
の検査を行うように指示eする制御内容が設定されてい
る。そして、検査部2の再度の検査により通電可能であ
る検査情報aを受信した場合に、通電部3に通電を指示
bするとともに選択部33に通電力の低い第2の通電パ
ターン32を選択するように指示し、検査部2の再度の
検査により通電不能である検査情報cを受信した場合
に、通電部3に通電しないことを指示(通電を指示しな
い)する制御内容が設定されている。
【0029】このコントロール部4は、開閉型1の回転
駆動機構,線材の供給側,コイルCの回収側の各機構等
をも制御する。
駆動機構,線材の供給側,コイルCの回収側の各機構等
をも制御する。
【0030】次に、本発明に係るコイル回収システムの
実施の形態の操作,動作に基づいて、本発明に係るコイ
ル回収方法の実施の形態を説明する。
実施の形態の操作,動作に基づいて、本発明に係るコイ
ル回収方法の実施の形態を説明する。
【0031】開閉型1による線材のコイルCへの巻線が
終了すると、コントロール部4が検査部2にコイルCの
検査を指示eする。
終了すると、コントロール部4が検査部2にコイルCの
検査を指示eする。
【0032】指示eを受信した検査部2は、検査電流に
より抵抗,漏電を検査する等してコイルCの損傷を検査
する。そして、コイルCに損傷がない場合には、コント
ロール部4に通電可能である検査情報aを送信する。ま
た、コイルCに損傷がある場合には、コントロール部4
に通電不能である検査情報cを送信する。
より抵抗,漏電を検査する等してコイルCの損傷を検査
する。そして、コイルCに損傷がない場合には、コント
ロール部4に通電可能である検査情報aを送信する。ま
た、コイルCに損傷がある場合には、コントロール部4
に通電不能である検査情報cを送信する。
【0033】検査情報aを受信したコントロール部4
は、通電部3に通電を指示bし、通電部3の選択部33
に通電力の高い第1の通電パターン31を選択するよう
に指示する。この結果、コイルCは、完全に自己融着さ
れて長期使用に耐える保形強度を得ることになる。この
後には、コントロール部4から開閉型1の開閉アクチュ
エータ13に完全な型開きが指示fされ、開閉型1から
融着状態のコイルCがロボットアーム等の回収側の機構
で回収されることになる。
は、通電部3に通電を指示bし、通電部3の選択部33
に通電力の高い第1の通電パターン31を選択するよう
に指示する。この結果、コイルCは、完全に自己融着さ
れて長期使用に耐える保形強度を得ることになる。この
後には、コントロール部4から開閉型1の開閉アクチュ
エータ13に完全な型開きが指示fされ、開閉型1から
融着状態のコイルCがロボットアーム等の回収側の機構
で回収されることになる。
【0034】検査情報cを受信したコントロール部4
は、通電部3に通電しないことを指示(通電を指示しな
い)し、開閉型1の開閉アクチュエータ13に微少な型
開きを指示dして検査部2に再度の検査を行うように指
示eする。
は、通電部3に通電しないことを指示(通電を指示しな
い)し、開閉型1の開閉アクチュエータ13に微少な型
開きを指示dして検査部2に再度の検査を行うように指
示eする。
【0035】再度の指示eを受信した検査部2は、再度
前述と同様に検査電流により抵抗,漏電を検査する等し
てコイルCの損傷を検査する。このとき、開閉型1が微
少に型開きされているため、コイルCの巻線が崩れるこ
となく、しかも最初の検査の際に比してコイルCの線材
と開閉型1との接触状態が可変されている。従って、コ
イルCの損傷の程度が低い場合には、最初の検査結果と
異なる検査結果が得られることになる。そして、コイル
Cに損傷がない場合(コイルCの損傷の程度が低い場
合)には、コントロール部4に通電可能である検査情報
aを送信する。また、コイルCに損傷がある場合(コイ
ルCの損傷の程度が高い場合)には、コントロール部4
に通電不能である検査情報cを送信する。
前述と同様に検査電流により抵抗,漏電を検査する等し
てコイルCの損傷を検査する。このとき、開閉型1が微
少に型開きされているため、コイルCの巻線が崩れるこ
となく、しかも最初の検査の際に比してコイルCの線材
と開閉型1との接触状態が可変されている。従って、コ
イルCの損傷の程度が低い場合には、最初の検査結果と
異なる検査結果が得られることになる。そして、コイル
Cに損傷がない場合(コイルCの損傷の程度が低い場
合)には、コントロール部4に通電可能である検査情報
aを送信する。また、コイルCに損傷がある場合(コイ
ルCの損傷の程度が高い場合)には、コントロール部4
に通電不能である検査情報cを送信する。
【0036】再度の検査情報aを受信したコントロール
部4は、通電部3に通電を指示bし、通電部3の選択部
33に通電力の低い第2の通電パターン32を選択する
ように指示する。この結果、コイルCは、不完全に自己
融着されて長期使用に耐える保形強度を得ることはでき
ないが開閉型1から開放されても線材が散乱しない程度
の保形が得られる。この後には、コントロール部4から
開閉型1の開閉アクチュエータ13に完全な型開きが指
示fされ、開閉型1から半融着状態のコイルCが融着状
態のコイルCと同様にロボットアーム等の回収側の機構
で回収されることになる。なお、この回収側の機構に
は、コントロール部4から半融着状態のコイルCを融着
状態のコイルCと別個の回収エリアに回収収容するよう
に指示される。
部4は、通電部3に通電を指示bし、通電部3の選択部
33に通電力の低い第2の通電パターン32を選択する
ように指示する。この結果、コイルCは、不完全に自己
融着されて長期使用に耐える保形強度を得ることはでき
ないが開閉型1から開放されても線材が散乱しない程度
の保形が得られる。この後には、コントロール部4から
開閉型1の開閉アクチュエータ13に完全な型開きが指
示fされ、開閉型1から半融着状態のコイルCが融着状
態のコイルCと同様にロボットアーム等の回収側の機構
で回収されることになる。なお、この回収側の機構に
は、コントロール部4から半融着状態のコイルCを融着
状態のコイルCと別個の回収エリアに回収収容するよう
に指示される。
【0037】再度の検査情報cを受信したコントロール
部4は、通電部3に通電しないことを指示(通電を指示
しない)する。そして、開閉型1の開閉アクチュエータ
13に完全な型開きを指示fして開閉型1から非融着状
態のコイルCが排出される。この非融着状態のコイルC
の排出については、前述の従来例と同様のコイルCの線
材の散乱等の不具合が生ずることになる。然しながら、
最近のコイルCの線材の材質や開閉型1の精度の向上に
より、コイルCが非融着状態で排出されるのはまれであ
る。
部4は、通電部3に通電しないことを指示(通電を指示
しない)する。そして、開閉型1の開閉アクチュエータ
13に完全な型開きを指示fして開閉型1から非融着状
態のコイルCが排出される。この非融着状態のコイルC
の排出については、前述の従来例と同様のコイルCの線
材の散乱等の不具合が生ずることになる。然しながら、
最近のコイルCの線材の材質や開閉型1の精度の向上に
より、コイルCが非融着状態で排出されるのはまれであ
る。
【0038】従って、殆どのコイルCがロボットアーム
等の回収側の機構で回収されることになり、損傷のある
コイルCの人手による回収が減少することになる。
等の回収側の機構で回収されることになり、損傷のある
コイルCの人手による回収が減少することになる。
【0039】以上、図示した実施の形態の外に、通電部
3を利用して検査部2に検査電流を流すように構成した
り、通電部3に通電立上がりの突発電流を避ける手段を
備えている場合には、検査部2の検査と通電部3の通電
を同時進行させることもできる。
3を利用して検査部2に検査電流を流すように構成した
り、通電部3に通電立上がりの突発電流を避ける手段を
備えている場合には、検査部2の検査と通電部3の通電
を同時進行させることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るコイル回収
方法およびシステムは、損傷の程度の高いコイルがまれ
に非融着状態で排出されるのみで、損傷の程度の低いコ
イルを損傷のないコイルと同様に回収するため、損傷し
たコイルの人手による回収が減少され、損傷したコイル
の回収のための巻線装置の稼働停止時間を短縮すること
ができる効果がある。
方法およびシステムは、損傷の程度の高いコイルがまれ
に非融着状態で排出されるのみで、損傷の程度の低いコ
イルを損傷のないコイルと同様に回収するため、損傷し
たコイルの人手による回収が減少され、損傷したコイル
の回収のための巻線装置の稼働停止時間を短縮すること
ができる効果がある。
【0041】さらに、本発明に係るコイル回収は、従来
例に比して特別な機械的構造を追加することなく構成す
ることができるため、安価,容易に製造することができ
る効果がある。
例に比して特別な機械的構造を追加することなく構成す
ることができるため、安価,容易に製造することができ
る効果がある。
【図1】本発明に係るコイル回収方法およびシステムの
実施の形態を示すブロック図である。
実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の操作,動作のフローチャートである。
【図3】従来例を示すブロック図である。
【図4】図3の操作,動作のフローチャートである。
1 開閉型 2 検査部 3 通電部 31 第1の通電パターン 32 第2の通電パターン 4 コントロール部 C コイル a,c 検査情報 b,d,e,f 指示
Claims (5)
- 【請求項1】 型閉めされた開閉型によって形成される
巻線間隙の内部で線材をコイルに巻線した後、コイルの
損傷を検査して、検査により通電可能であるとされたコ
イルについては通電で自己融着させてから開閉型を型開
きして融着状態で回収し、検査により通電不能であると
されたコイルについては通電せずに開閉型を型開きして
非融着状態で排出するコイル回収方法において、検査に
より通電不能であるとされたコイルのうち損傷の程度が
低いものについては、低電力の通電で不完全に自己融着
させてから開閉型を型開きして半融着状態で回収するこ
とを特徴とするコイル回収方法。 - 【請求項2】 請求項1のコイル回収方法において、検
査により通電不能であるとされたコイルについて、開閉
型を微少に型開きして再度検査を行うことにより、コイ
ルの損傷の程度を検出することを特徴とするコイル回収
方法。 - 【請求項3】 請求項1または2のコイルの回収方法に
おいて、回収されるコイルの半融着状態は、少なくとも
開閉型から開放されて線材が散乱しない状態であること
を特徴とするコイル回収方法。 - 【請求項4】 型閉めにより線材をコイルに巻線する巻
線間隙を形成し型開きによりコイルを回収可能にする開
閉型と、巻線され開閉型の巻線間隙の内部にあるコイル
の損傷を検査する検査部と、検査部による検査の終了ま
たは検査に同時進行でコイルに通電して自己融着させる
通電部と、開閉型の開閉を指示するとともに検査部の検
査情報を受信して通電部に通電の有無を指示するコント
ロール部とを備えてなるコイル回収システムにおいて、
通電部は少なくとも通電力の異なる2つ通電パターンと
通電パターンを選択する選択部とが設けられ、コントロ
ール部は検査部の検査情報に基づいて通電部へ通電する
ことを指示する際に選択部に通電パターンの選択を指示
するように設定されていることを特徴とするコイル回収
システム。 - 【請求項5】 請求項4のコイル回収システムにおい
て、コントロール部は、検査部の検査情報により通電部
に通電しないことを指示すべき場合に、開閉型に微少な
型開きを指示して検査部に再度の検査を指示し、検査部
の再度の検査情報により通電部に通電することを指示す
る際に選択部に通電力の低い通電パターンを選択するこ
とを指示するように設定されていることを特徴とするコ
イル回収システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10172697A JP2919430B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | コイル回収方法およびシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10172697A JP2919430B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | コイル回収方法およびシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10294230A JPH10294230A (ja) | 1998-11-04 |
JP2919430B2 true JP2919430B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=14308301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10172697A Expired - Fee Related JP2919430B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | コイル回収方法およびシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919430B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP10172697A patent/JP2919430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10294230A (ja) | 1998-11-04 |
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