JP2919247B2 - 移動無線通信方式および受信機 - Google Patents
移動無線通信方式および受信機Info
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Description
る。本発明は個別呼出無線通信方式(通称「ポケットベ
ル」)に利用するに適する。本発明の受信機はその表面
に時刻を表示するための時計を有し、その時計を無線通
信信号により校正する技術に関する。
無線呼出方式を例にとり説明する。図4は無線呼出方式
の全体構成図である。図5は呼出信号のフォーマットを
示す図である。図4において中央局10は制御局および
基地局としての機能を備えている。呼出信号は中央局1
0から中継回線31〜33を介して基地局11〜13に
転送される。基地局11〜13は転送された呼出信号を
送信する。送信された呼出信号はサービスエリア内の無
線呼出用受信機20で受信され、この無線呼出用受信機
20が呼出される。このとき、各基地局11〜13およ
び中央局10はこの呼出信号を同一周波数で送信するた
め、それぞれ相互に同期をとって呼出信号を送信してい
る。
Tのフレーム信号から成り、フレーム信号毎にフレーム
同期信号を有する。また、各フレーム信号は、図5
(2)に示すように、無線呼出用受信機20の識別信号
であるk個のアドレス信号A1〜Akと、このアドレス
信号A1〜Akに続くメッセージ信号M1〜Mkからな
る。また、無線呼出用受信機20は、受信したアドレス
信号A1〜Akと無線呼出用受信機20が有するアドレ
ス番号との比較を行い、一致を検出したときはこの無線
呼出用受信機20から呼出音等を発するとともに、この
アドレス信号A1〜Akに続くメッセージ信号M1〜M
kをこの無線呼出用受信機20が有する液晶表示器等に
表示する。
出用受信機20に時計機能を有するものが普及してい
る。この時計は、その利用者に時刻を知らせたり、アラ
ームにより約束の時刻を知らせたりする目的の他に、呼
出信号の受信時刻を呼出信号に併せて表示するために利
用している。
校正情報を供給する従来の技術を説明する。無線呼出用
受信機20に時刻校正情報を供給する場合は、中央局1
0は自局の標準時計8から時刻信号を読出し、図5
(3)に示すように、時刻校正情報を供給するべき無線
呼出用受信機20のアドレス信号A1〜Akに続くメッ
セージ信号M1〜Mkにおいて、通常のメッセージ信号
M1〜Mkと識別するための時刻通知識別子に続けて通
知時刻を挿入して送信する。また、すべての受信機に時
刻を供給するときは、図5(4)に示すように、アドレ
ス信号A1〜Akとして予め設定してある時刻通知用ア
ドレス信号を送信し、続くメッセージ信号M1〜Mkに
通知時刻を挿入して送信する。無線呼出用受信機20で
は、無線呼出用受信機20のアドレス番号と同一のアド
レス信号A1〜Ak、または時刻通知用アドレス信号を
受信したときは、この信号に続けて受信される通知時刻
に基づいて、無線呼出用受信機20が有する時計を校正
する。
来例に示した方式では、通常の呼出信号の代わりに時刻
通知用の呼出信号を送信するために、呼出信号の伝送効
率が低下してしまう。また、シャドーイングおよびフェ
ージング等により伝送品質が劣化する移動通信伝送路に
おいては、時刻通知用の呼出信号を送信しても誤りが生
じる場合があり、この信号では時計を校正できないこと
が発生する。
であり、呼出信号の伝送効率を低下させることなく、伝
送品質が劣化した伝送路においても時刻校正情報を受信
機に転送することができる移動無線通信方式および受信
機を提供することを目的とする。
複数の基地局と、この複数の基地局を制御する制御局と
を備え、この基地局は標準的な時計を備え、フレーム同
期信号を含む無線信号をこの時計にしたがって送信し、
この基地局と無線信号を受信する受信機とを備えた移動
無線通信方式である。
記受信機には、絶対時刻をその表面に表示する時計が設
けられ、前記フレーム同期信号の受信時刻にしたがって
この時計の表示値を校正する手段を備えるところにあ
る。
た周期に含まれる受信タイミングの少なくとも二周期の
平均値を演算する手段を備え、この平均値にしたがって
前記時計の計時値を校正する手段を備えることが望まし
い。
レーム同期信号の送信時刻を定めたテーブルを有し、フ
レーム同期信号をこのテーブルを参照して送信し、前記
受信機は、フレーム番号に対応してフレーム同期信号の
送信時刻を定めたテーブルを保持し、前記校正する手段
はこのテーブルを参照して表示値の校正を行うことが望
ましい。
方式に用いる受信機である。
の基地局相互間で位相同期をはかるために、高い精度で
同じ時刻に送信されている。この送信時刻はあらかじめ
定められているので、受信機は何番のフレーム番号を有
するフレーム信号が何時に送信されるかを送信時刻情報
としてあらかじめ記憶しておき、フレーム同期信号を受
信することによりその時刻を知ることができる。この時
刻校正情報にしたがって自局の時計を自動的に校正する
ことができる。
記憶しておかなくても、フレーム同期信号が一定の周期
で送信される場合には、あらかじめ受信機の時計をフレ
ーム周期Tの±T/2以内でラフに合わせておき、フレ
ーム同期信号を受信して時計が正確な時刻に自動的に校
正されるようにすることもできる。
劣化を考慮し、あらかじめ定められた周期にわたり受信
を行い、その周期に含まれる受信タイミングの少なくと
も二周期の平均値を求め、これにしたがって時計を校正
することもできる。平均値を求めると一時的な伝送品質
の劣化による誤差を吸収することができる。また、前回
の校正時刻からの経過時間等により推定される時計の推
定誤差に閾値を設けておき、今回の時刻校正情報がこの
閾値を越えているときは、伝送品質劣化による誤りが生
じたと判断して校正動作を制限するようにすることもで
きる。
る。図1は本発明実施例の無線呼出用受信機のブロック
構成図である。本発明実施例は、無線呼出方式を用いて
説明する。また、無線呼出方式の全体構成は図4を参照
のこと。
局11〜13を制御する制御局および基地局としての機
能を備えた中央局10とを備え、この基地局11〜13
および中央局10は標準時計8を備え、フレーム同期信
号を含む無線信号をこの標準時計8にしたがって送信
し、この基地局11〜13または中央局10と無線信号
を受信する無線呼出用受信機20とを備えた移動無線通
信方式である。
線呼出用受信機20には、絶対時刻をその表面に表示す
る時計9が設けられ、前記フレーム同期信号の受信時刻
にしたがってこの時計9の表示値を校正する手段として
の時計制御部4を備えるところにある。
部2で復調され、フレーム同期信号検出部3に入力され
る。フレーム同期信号検出部3では、復調された呼出信
号中にフレーム同期信号を検出したとき、時計制御部4
にフレーム同期信号検出パルスを出力する。時計制御部
4では、このパルス信号を基にクロック源5の分周制御
を行い時計9の時刻を校正する。さらに、時計制御部4
は駆動部6を介して表示部7に時刻を出力する。
を説明する。図2は時計制御部4を動作を示すフローチ
ャートである。時刻校正の期間になったとき(S1)、
フレーム同期信号検出部3からフレーム同期信号検出パ
ルスが入力されると(S2)、フレーム同期信号の受信
タイミングの平均化を行い(S3)、この受信タイミン
グの時刻を推定する(S4)。例えば、受信タイミング
が15秒間隔であり、毎分0秒、15秒、30秒、45
秒で受信されるとき、数分間受信して平均化する。この
とき、伝送路劣化のため0秒、16秒、32秒、45秒
となることが稀にあっても、平均化しているためこの誤
差は吸収される。この例の場合は、あらかじめ定められ
た周期を1分間としてその周期に含まれる受信タイミン
グの平均化を行っている。
で、フレーム同期信号中にフレーム番号が挿入されてい
る場合に、あるフレーム同期信号送信開始時刻を中央局
10と無線呼出用受信機20に設定することにより実現
できる。フレーム番号“0”のフレーム同期信号送信開
始時刻をt0としたときのフレーム番号とフレーム同期
信号送信開始時刻の対応を図3に示す。図3はフレーム
番号とフレーム同期信号送信開始時刻を示す図である。
図3において、フレーム番号i、i+1、i+2におけ
るフレーム同期信号の送信開始時刻はそれぞれ、t0+
iT、t0+(i+1)T、t0+(i+2)Tとな
る。フレーム信号の送信周期が等間隔でなくても、フレ
ーム番号とその送信開始時刻とがあらかじめ定められて
いれば同様に説明することができる。
が挿入されていない場合であっても、無線呼出用受信機
20の時計9をフレーム周期Tに対してあらかじめ時刻
を±T/2以内で設定し、フレーム同期信号が受信され
たときに正確な校正を行うようにすることもできる。仮
に、Tが10秒であれば、無線呼出用受信機20にはあ
らかじめ±5秒の精度で時刻を設定すればよく、マニュ
アル操作でも充分設定可能である。すなわち、無線呼出
用受信機20の時計9を0時00分00秒に設定したと
する。この誤差が±T/2(5秒)以内であれば、設定
後に初めて受信されるフレーム同期信号が送信された時
刻は、0時00分00秒であるから、このフレーム同期
信号の受信時刻に改めて時計9を0時00分00秒に校
正することにより、正確な時刻に校正することができ
る。この場合にも、受信タイミングの平均値を求めてか
ら校正してもよい。
較を行い、両者の差があらかじめ定められた閾値を越え
たときは(S5)、時計制御部4の時刻を推定時刻に校
正する(S6)。時計制御部4の時刻が校正されること
により、時計9の表示時刻が校正される。
レーム同期信号が検出されなかったり、または本来フレ
ーム同期信号でない呼出信号の箇所でフレーム同期信号
が検出される場合が生じる。このような場合にも、フレ
ーム同期信号を周期的に複数回受信してその受信周期に
含まれる受信タイミングを平均化することにより、フレ
ーム同期信号受信タイミングが、推定されるフレーム同
期信号の受信タイミングからあらかじめ定める閾値を越
えているときは、誤りが生じたと認識することにより、
伝送路誤りによる時刻校正動作の不良動作を抑えること
ができる。すなわち、フレーム同期信号の受信タイミン
グが平均化したものから閾値を越えて大幅にズレている
ものは除外し平均化して校正に用いる。また、前回の校
正からいくらも時間が経過しておらず、時計制御部4の
時刻のズレは少ないにも係わらず、時計制御部4の時刻
と推定時刻とが大幅にズレているときは、それを伝送路
誤りによるものであると判断し、校正を中止するような
構成とすることもできる。
て、フレーム同期信号受信タイミングを平均化する場合
で述べたが、受信レベルが高く移動通信伝送路品質が良
好である場合で、さらに中央局10に設置される時計の
短期安定度が高く、フレーム同期信号受信タイミング測
定誤差が小さく、かつ時刻校正を頻繁に行うときは、無
線呼出用受信機20における時計9のズレは少ないと考
えられるため、平均化を行わずに1回のフレーム同期信
号受信タイミングにより校正することもできる。また、
閾値を設定するとして説明したが、閾値を必ずしも設定
する必要はない。しかし、この場合は中央局10に設置
される時計9の短期および長期安定度、フレーム同期信
号受信タイミング測定誤差、およびフレーム同期信号受
信タイミングの平均化回数を考慮して時刻校正の頻度を
決定することが望ましい。このとき、閾値を設定するこ
とにより、不必要(人間が認識する程度の時刻であれ
ば、この閾値は大きな値とすることができる)な校正動
作を除去できるため、無線呼出用受信機20の低消費電
力化を図ることができる。また、基準となる時計は中央
局10に設置されていることで説明したが、各基地局1
1〜13に時計(時計間の時刻誤差が充分に小さい)が
配置され、各基地局11〜13はこの時計に基づいて呼
出信号を送信している場合でも上述した無線呼出用受信
機20の時計9の校正は可能である。
べたが、本発明は無線呼出方式に限定されるものではな
く、他の移動通信方式の呼出信号についても同様に説明
することができる。
呼出信号の伝送効率を低下させることなく、伝送品質が
劣化した伝送路においても時刻校正情報を受信機に転送
することができる。
成図。
を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の基地局と、この複数の基地局を制
御する制御局とを備え、この基地局は標準的な時計を備
え、フレーム同期信号を含む無線信号をこの時計にした
がって送信し、この基地局と無線信号を受信する受信機
とを備えた移動無線通信方式において、 前記受信機には、絶対時刻をその表面に表示する時計が
設けられ、 前記フレーム同期信号の受信時刻にしたがってこの時計
の表示値を校正する手段を備えたことを特徴とする移動
無線通信方式。 - 【請求項2】 前記校正する手段は、あらかじめ定めら
れた周期に含まれる受信タイミングの少なくとも二周期
の平均値を演算する手段を備え、 この平均値にしたがって前記時計の計時値を校正する手
段を備えた請求項1記載の移動無線通信方式。 - 【請求項3】 前記基地局は、フレーム番号に対応して
フレーム同期信号の送信時刻を定めたテーブルを有し、
フレーム同期信号をこのテーブルを参照して送信し、 前記受信機は、フレーム番号に対応してフレーム同期信
号の送信時刻を定めたテーブルを保持し、前記校正する
手段はこのテーブルを参照して表示値の校正を行う請求
項1または2記載の移動無線通信方式。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の移
動無線通信方式に用いる受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256002A JP2919247B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 移動無線通信方式および受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256002A JP2919247B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 移動無線通信方式および受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07111668A JPH07111668A (ja) | 1995-04-25 |
JP2919247B2 true JP2919247B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=17286545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5256002A Expired - Lifetime JP2919247B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 移動無線通信方式および受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919247B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5121782B2 (ja) * | 2009-06-29 | 2013-01-16 | 日本電信電話株式会社 | 無線通信システム、無線基地局装置、無線端末装置、および時刻取得方法 |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP5256002A patent/JP2919247B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07111668A (ja) | 1995-04-25 |
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