JP2919233B2 - 厨房用の油煙等除去装置 - Google Patents
厨房用の油煙等除去装置Info
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Description
臭気、熱気などを水を用いて効果的に除去するための装
置に関する。
気等を除去するために、網目状のフィルタの表面に水を
流して水膜を形成し、このフィルタを通して厨房内の油
煙等をファン等で吸引して通過させることが行われてお
り、フィルタの表面に水の表面張力によって形成される
水膜を油煙等を含んだ空気が通過する際に、吸引される
空気中から油煙や臭気などがフィルタ表面の水の中に捕
らえられて空気中の汚れが除去される方式を採ってい
る。
うな方式のものは、フィルタが微細な網目で構成されて
いるため、ここに油煙等の汚れが付着すると目詰まりを
起こし、吸引効率が悪くなるため頻繁にフィルタの掃除
を行う必要があった。
解消し、掃除の手間がかからずに、油煙や臭気、熱気等
を効率良く除去できる新規な厨房用の油煙等除去装置を
提供することを目的とする。
に、本発明の厨房用の油煙等除去装置は、上方に吸引ダ
クトが連結され側面の上下方向の中間位置において長手
方向に亘って吸気口が形成されるとともに吸気口より下
方に水タンクを有する装置本体と、上記吸気口の上端縁
から内側へ向かって傾斜して配置される傾斜壁と、この
傾斜壁から下方に装置本体の側面に沿って垂下される取
付板と、上下方向に穿けられる長孔を介して上記取付板
の下部に上下調整可能にねじ止めされて垂下されるとと
もに下端が吸気口の下端縁より下方に達する水膜形成板
と、この水膜形成板の下端に形成され対向する両側の周
縁が上方で近接する方向に屈曲して上端で連続する輪郭
に形成されて水平方向に多数配列される空隙と、この空
隙を中心として円弧状断面を有する誘導板と、この誘導
板の上端より上方に覆い被さるように前記傾斜壁から延
長して配置される庇状の傾斜板と、この傾斜板のさらに
上方において装置本体の開口部に臨んで配置される屋根
型の整流板とから構成されるものである。
結し、水膜形成板の下端が水面下に没する位置まで水タ
ンクに水を収容する。その際には、水タンクの水位やフ
ァン等の吸引力などに応じて、長孔へのねじ止めを利用
して水膜形成板の下端の空隙を水面下に没するように調
整される。その後に、吸引ダクトのファン等で空気を吸
引すると、空隙下方付近の水は空隙を通過する空気流に
よって攪拌されて水膜形成板の空隙に水膜を形成する。
油煙等を含んだ空気が水膜を通過して水膜中に厨房等か
らの油煙や臭いが空気から分離・除去されて空気が清浄
化されるが、これに伴って、空気流は誘導板に沿って吹
き上げられ、これと同時に、空気流によって水が撥ね上
げられる。空気流は、傾斜板を回り込みした後、屋根型
の整流板によって空気の流れを整流化して空気の流動を
円滑にし、さらにダクトへと排出される。空気流によっ
て撥ね上げられる水は、傾斜板の庇状の下面に沿って空
気と分離され、再度水タンク内に回収され、ダクト内に
は進入しない。なお、メンテナンスに際しては、吸気口
からのねじ止め作業によって水膜形成板が取り外し取付
けされる。
明する。図1は、本発明に係る油煙等の除去装置の1実
施例を示す斜視断面図であって、1は装置本体であっ
て、その上部は開口部1aを形成してダクト2の下面の
開口部2aに連結されている。
れており、装置本体1上方の開口部1aを通して空気を
吸引するようになっている。
ている。吸気口3は装置本体1の長手方向に細長く形成
されており、外部の油煙等を含んだ汚れた空気はここか
ら装置本体1内部に取り込まれる。
壁4が設けられており、その中間の位置には下方へ向か
って取付板5が設けられている。取付板5はその下部に
後述する水膜形成板6を取り付けるためのものである。
位置より更に内方へ庇状に延びてその先端部分は傾斜板
7となっている。
端縁より少し下方まで水を収容する水タンク8が配置さ
れている。なお、9は水タンク8内の水が所定水位をこ
えて給水された場合にその余剰分を排水するためのオー
バーフロー管である。
その下端側には、多数の空隙10が櫛歯状に連続して形
成されている。水膜形成板6はねじ孔11の部分で前記
取付板5の下部にねじ12により取り付けられる。この
場合、ねじ孔11を長孔等に形成し上下位置を調整でき
るようにしてもよい。
のピッチを例えば60mm程度、切り込みの深さを45
mm程度とすることができる。
示すように上方が逆V字状の輪郭を有し下端10aが開
放されたスリット状のものが用いられているが、空隙1
0は両側の周縁Sが上方で近接する方向に屈曲して上端
10bで連続する輪郭に形成してあればよく、下端10
aは開放しないで孔状に形成してもよい。
にも例えば図3に示すような上方が円弧状ないし楕円弧
状の輪郭に形成したものを用いてもよい。
8内に収容された水面に空隙10の開口端が水没する高
さ、例えば水面より15mm程度下方に位置するように
取付けられる。
置本体1の水膜形成板6の下端6aより上方に亘って水
膜形成板6の下端を中心とした円弧状断面をもつ誘導板
13が装置本体1の長手方向に沿って設けられている。
この実施例の場合では、誘導板13の円弧の半径を約1
00mmとして形成し、その上端13aと水膜形成板6
との水平距離を約35mmまで接近させている。
れに覆い被さるように庇状の傾斜板7が位置している。
また傾斜板7の更に上方には、装置本体1の上方開口部
に臨んで屋根型の整流板14が装置本体1の長手方向に
配置されている。
していない位置から水を給水し、水膜形成板6の下端6
aが水没する水位にする。この時、余剰に給水された水
はオーバーフロー管9により外部に排出されるので自動
的に適正水位まで給水される。
て、水タンク内8内の水が常時入れ替わるようにしても
よいし、また、定期的に排水して新しい水と取り替える
ようにしてもよい。
ない位置にあるファンを駆動させるとダクト内は負圧に
なるため、装置本体1の側方に設けられた吸気口3か
ら、水膜形成板6の装置本体1と水面とによって形成さ
れている隙間を介して装置本体1内に矢示のように外部
の空気が流入する。
によって画定された狭い間隙を通過して高速で装置本体
1内に流入するため、水膜形成板6下面部分にある水は
激しく攪拌されて水膜形成板6の下方から内側上方に亘
って配置されている誘導板13に沿って上昇し、水膜形
成板6の内側に多数の気泡を発生させて水膜形成板6の
空隙10上に水膜Wを形成する。
膜Wを通過する際に、油煙や臭い等の粒子Pが水中に除
去され、また激しく泡立つ水は一部霧状になって、熱を
奪い空気を冷却する。
空気は誘導板13に沿って上昇してその上方にある庇状
に突き出た傾斜板7を回り込んだ後、屋根状の整流板1
4との隙間を抜けてダクト2内排出される。
吹き上げられる空気流によって水タンク8内の水も上方
に跳ね上げられるが、傾斜板7の下面に沿って水は分離
されて再び水タンク内に回収されダクト2内には侵入す
ることはない。
る、整流板14は下方から通過する空気の流れを整流し
て空気の流動が円滑に行われるようにし、また水タンク
8内の水がダクト2内に跳ね上がらないようにしてい
る。
水膜形成板の下端の空隙を中心として誘導板を湾曲して
配置し、その上方に傾斜板を庇状に突出させた産業用水
フィルタを厨房用として採用するに際して、装置本体の
さらに上方に整流板を屋根状の配置したことにより、小
型化した密装構造の厨房用の油煙等除去装置を提供する
ことができ、しかも、装置本体の吸気口から水膜形成板
を簡単に取付け取外すことができるうえに下端の空隙を
水面下に没するような上下調整機能を兼備させることが
でき、水膜形成板のメンテナンスを簡便化できる。
の水タンクへの水没位置調整を行えるので、吸気ファン
の吸気力やタンクの水位等に対応して簡単に調整作業す
ることができ、この調整に応じて油煙等の除去効率を調
整することができ、また、これらの変化に対しても対応
が容易にできる。
に沿って吹き上げた後に上部の整流板により整流させる
ので、空気の流動抵抗を少なくしてダクト内への速やか
な排出を促がすことができ、装置本体内の温度上昇を可
能な限り押さえられる。
って跳ね上げられる水を、傾斜板の下面に沿って分離さ
せて水タンク内に回収することができるうえ、整流板で
水タンク内の水の跳ね上げを防止しているので、タンク
内の急激な水位低下を防止することができ、併せて、水
の跳ね上げと循環とによって冷却効率を向上させること
ができる。
例を示す斜視断面図である。
れる水膜形成板の一例を示す正面図である。
れる水膜形成板の他の例を示す正面図である。
れる水膜形成板の水膜形成状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】上方に吸引ダクトが連結され側面の上下方
向の中間位置において長手方向に亘って吸気口が形成さ
れるとともに吸気口より下方に水タンクを有する装置本
体と、上記吸気口の上端縁から内側へ向かって傾斜して
配置される傾斜壁と、この傾斜壁から下方に装置本体の
側面に沿って垂下される取付板と、上下方向に穿けられ
る長孔を介して上記取付板の下部に上下調整可能にねじ
止めされて垂下されるとともに下端が吸気口の下端縁よ
り下方に達する水膜形成板と、この水膜形成板の下端に
形成され対向する両側の周縁が上方で近接する方向に屈
曲して上端で連続する輪郭に形成されて水平方向に多数
配列される空隙と、この空隙を中心として円弧状断面を
有する誘導板と、この誘導板の上端より上方に覆い被さ
るように前記傾斜壁から延長して配置される庇状の傾斜
板と、この傾斜板のさらに上方において装置本体の開口
部に臨んで配置される屋根型の整流板とから構成される
ことを特徴とする厨房用の油煙等除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177841A JP2919233B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 厨房用の油煙等除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177841A JP2919233B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 厨房用の油煙等除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731823A JPH0731823A (ja) | 1995-02-03 |
JP2919233B2 true JP2919233B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=16038057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5177841A Expired - Fee Related JP2919233B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 厨房用の油煙等除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919233B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002261381A (ja) | 2001-02-28 | 2002-09-13 | Hamamatsu Photonics Kk | 駆動電流供給回路 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS54126179U (ja) * | 1978-02-21 | 1979-09-03 | ||
JPS5843924U (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-24 | 株式会社クボタ | 除塵装置 |
JPH0661421B2 (ja) * | 1987-09-17 | 1994-08-17 | 日本エスシー株式会社 | フィルタ装置 |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP5177841A patent/JP2919233B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0731823A (ja) | 1995-02-03 |
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