JP2918973B2 - 換気扇用フイルター - Google Patents

換気扇用フイルター

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は換気扇用フイルターに関し、さらに詳しくは
調理場等オイルミストを排気する換気扇に適したフイル
ターに関する。
〔従来の技術〕
調理場等で用いられる換気扇は調理の際に発生するオ
イルミストの付着による汚染がひどく、従来よりこの汚
染を防ぐ目的で紙、布、不織布等で作られたフイルター
を取り付けることが行われてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
紙や布で作られたフイルターは通気抵抗が大きく、換
気扇モーターへの負荷を小さくするには面積の大きなフ
イルターとしなければならず不経済である。不織布製の
フイルターは通気抵抗も小さく、油吸着量も大きいとい
う好ましい性能を有しているが、剛性に乏しいので金網
あるいはプラスチツク製のフレームによつて補強する必
要があり、また可燃性であるので調理場等火気のある場
所で用いるには問題であつた。
本発明は通気抵抗に耐えて形状を維持するだけの剛性
を有し、かつ難燃性の換気扇用フイルターを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の換気扇フイルターは、単糸繊度3〜200デニ
ールの難燃熱接着性ポリオレフイン系複合繊維(以下単
に難燃複合繊維と略称することがある)のみからなる、
又はこの難燃複合繊維30重量%以上と他の繊維70重量%
以下とからなる目付40〜200g/m2のウエブを、プレス成
形等の熱処理して、繊維の交点が難燃複合繊維の融着に
より固定された不織布状物とすることによつて得られ
る。
本発明で用いる難燃複合繊維は、融点が20℃以上異な
る2種のポリオレフインを用いて、低融点のポリオレフ
インが繊維表面の少なくとも一部を連続して形成するよ
うに、並列型あるいは鞘芯型に複合紡糸して得られる単
糸繊度が3〜200デニールの複合繊維であつて、用いる
ポリオレフインの少なくとも一方にフイルターとして十
分な難燃度が得られる程度に難燃剤が配合されたもので
ある。
ポリオレフインとしては、ポリプロピレン、プロピレ
ン・エチレン共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン
−1共重合体、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体部分鹸化物等が
例示できる。
ポリオレフインに配合する難燃剤としては、デカブロ
モジフエニルオキサイド、パークロロペンタシクロドデ
カン、エチレンジアミンジハイドロブロマイド、ヘキサ
ブロモベンゼン、2,2−ビス〔4−(2,3−ジブロモブロ
ボキシ)−3,5−ジブロモフエニル〕ブロパン、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)フオスフエート、ビス(3,5
−ジブロム−4−ジブロモプロピルオキシフエニル〕ス
ルホンなどの有機ハロゲン化合物と、Sb2O3との混合物
が例示できる。有機ハロゲン化合物とSb2O3との混合比
は1.5:1〜3:1(重量比、Sb2O3を1とする)、複合繊維
中への配合量は、フイルターが所定の難燃度となるよう
に設定する。
難燃複合繊維の単糸繊度が3デニール未満であると、
熱処理後の不織布状物の剛性が不十分となり、得られる
フイルターが変形し易い物となるので好ましくなく、ま
た200デニールを超すと均質なウエブを作ることが難し
くなり、目付斑が生じるので好ましくない。
難燃複合繊維と混合して用いる他の繊維としては、難
燃複合繊維に用いた低融点のポリオレフインよりも20℃
以上高い融点を有する繊維であれば特別な制限はなく、
具体的にはレーヨン、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ポリプロピレン繊維、木綿等を例示できる。難燃複
合繊維とこれら他の繊維との混合物中の難燃複合繊維の
量が30重量%未満となると、熱処理後の不織布状物の繊
維接点での融着箇所が少なくなり、得られるフイルター
が破れたり変形したりし易い物となるので好ましくな
い。
難燃複合繊維あるいは難燃複合繊維と他の繊維との混
合物はカード機あるいはランダムウエバー等公知の手段
によつて目付40〜200g/m2のウエブとした後、熱処理し
て本発明のフイルターとする。目付が40g/m2未満ではオ
イルミストの捕捉率や吸着量が不十分となりやすく、20
0g/m2を超すと通気抵抗が大きくなり、いずれも好まし
くない。通気抵抗はJIS L−1096(一般織物試験方
法)のフラジール法による通気度で100cm3/cm2・sec以
上が好ましい。
熱処理の方法としては、ウエブを熱風あるいは赤外線
で加熱して一旦不織布を作つた後熱プレス法により所望
の形に成形する方法、ウエブを直接プレス金型に充填し
て加熱成形する方法等公知の方法を用いることができる
が、通気抵抗が過大とならないように、金型のクリアラ
ンスを設定する。熱処理温度は難燃複合繊維の低融点ポ
リオレフイン成分の融点以上で高融点ポリオレフイン成
分の融点以下の範囲から選択する。このような範囲内の
温度で熱処理することにより、難燃複合繊維は高融点ポ
リオレフイン成分が繊維形状を維持したまま低融点ポリ
オレフイン成分の融着により繊維の接点が固定されるの
で、箱状あるいは蛇腹状などの任意の形状の不織布状物
とすることができ、得られる不織布状物は大きな剛性と
通気性を有する。また、このような不織布状物からなる
フイルターは通気抵抗が小さく、風圧による変形のない
優れたフイルターとなる。さらに、このフイルターは大
量の難燃複合繊維を含有するので、後述のマツチ法によ
る難燃性評価法による残炎時間を4秒以下とすることが
でき、調理場等においても安全に使用することができ
る。
上記のウエブに合成樹脂製ネツトを積層して熱処理す
ることにより、任意の形状に成形されると共に、ウエブ
の低融点ポリオレフインの融着により一体化され、ウエ
ブの通気性を損なうことなくさらに剛性を高めた換気扇
用フイルターを得ることができる。合成樹脂製ネツトと
しては、上記の熱処理条件では軟化はしても融解しない
合成樹脂からなるモノフイラメントを編織法により、あ
るいは熱融着法によつて網状としたものが用いられる。
熱処理により任意の形状に成形するには、モノフイラメ
ントの繊度は5000デニール程度以下のものが、また剛性
を向上させるためには100デニール程度以上のものが好
ましくもちいられる。
〔実施例〕
実施例によつて本発明をさらに具体的に説明する。な
お、物性の評価は以下の方法によつた。
難燃性:成形後のフイルターから切り取つた3cm×20cm
の試料硬を垂直面に対し30゜傾くように縦長に固定し、
試料片の下端にマツチの炎を接触させる。試料片に着火
するまでは一本のマツチが燃えている間は炎を接触さ
せ、着火した後は直ちに炎を離す。マツチの炎を離した
後試料片の炎が消えるまでの時間(残炎時間)を測定す
る。一本のマツチで着火しなかつたものは、残炎時間0
秒とする。残炎時間4秒以下を合格と判定する。
通気性:JIS L−1096(一般織物試験方法)のフラジー
ル法による通気量(cm3/cm2・sec)で表示する。
剛性:成形したフイルターを換気扇に取り付け、換気扇
を作動させたときのフイルターの中央のへこみ(第2
図:d)が8mm以下のものを良好と判定した。
実施例1 結晶性ポリプロピレン(融点161℃)と高密度ポリエ
チレン(融点133℃)のそれぞれに、デカブロモジフエ
ニルオキサイドとSb2O3の混合物(重量比2/1)を9%
(重量)添加し、両者を複合比1/1で並列型に複合紡糸
して、単糸繊度32デニール、繊維長64mmの難燃複合繊維
のスフを得た。このスフをカード機を通して目付60g/m2
のウエブとし、次いで熱風ドライヤーを用いて145℃で
5分間熱処理して不織布を得た。この不織布を熱風ドラ
イヤーを用いて再度145℃5分間加熱し、直ちに24℃の
プレス金型を用いて圧力4kg/cm2で3秒間加圧して、第
1図(図中a=300mm,b=300mm,c=30mm)に示したよう
なフイルターを得た。
このフイルターは厚みが3mm、空隙率が97.8%、残炎
時間2.8秒、通気性210cm3/cm2・secであつた。また、こ
のフイルターを換気扇に取り付け、換気扇を作動させた
ときの中央部のへこみは6mmであり、十分な剛性を有し
ていた。
実施例2 実施例1と同様に難燃剤を配合した結晶性ポリプロピ
レン及び高密度ポリエチレンを用い、複合比1/1の並列
型に複合紡糸して、単糸繊度250デニールのモノフイラ
メントを得た。このモノフイラメントを経緯共4本/25m
mの平織りとし、目付90g/m2のネツトとした。
実施例1で用いた難燃複合繊維のスフ70重量%とポリ
エステル繊維(単糸繊度18デニール、繊維長64mm)のス
フ30重量%との混合繊維をカード機を用いて目付60g/m2
のウエブとした。このウエブに上記のネツトを重ね、以
下実施例1と同様にしてフイルターを得た。なお、ネツ
トはフイルターの凹面側(下流側)に積層されるように
成形した。
このフイルターは、厚みが3.8mm、空隙率98%、残炎
時間3.2秒、通気性188cm3/cm2・secであつた。また、こ
のフイルターを換気扇に取り付け、換気扇を作動させた
ときの中央部のへこみは3mmであり、十分な剛性を有し
ていた。
〔発明の効果〕
本発明の換気扇用フイルターは、十分な通気性を有し
ながら型崩れしない剛性を有し、かつ難燃性であるの
で、家庭の台所はもちろん業務用の厨房で用いる大型の
換気扇にも補強フレームなしで使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例で作成したフイルターの斜視図、第2図
はフイルターを取り付けた換気扇の断面図。 1:フイルター、2:換気扇枠、3:プロペラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単糸繊度3〜200デニールの難燃熱接着性
    ポリオレフイン系複合繊維(以下単に難燃複合繊維と略
    称することがある)30重量%以上と他の繊維70重量%以
    下とからなり、繊維の交点が難燃複合繊維の融着により
    固定された目付40〜200g/m2の不織布状物が立体的にプ
    レス成形された、残炎時間が4秒以下の換気扇用フイル
    ター。
  2. 【請求項2】不織布状物に合成樹脂製モノフイラメント
    ネツトが積層融着された請求項(1)記載の換気扇用フ
    イルター。
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