JP2918698B2 - カラー印像形成方法およびそれに用いる記録媒体 - Google Patents

カラー印像形成方法およびそれに用いる記録媒体

Info

Publication number
JP2918698B2
JP2918698B2 JP2408297A JP40829790A JP2918698B2 JP 2918698 B2 JP2918698 B2 JP 2918698B2 JP 2408297 A JP2408297 A JP 2408297A JP 40829790 A JP40829790 A JP 40829790A JP 2918698 B2 JP2918698 B2 JP 2918698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal transfer
color
ink layer
image
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2408297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04224985A (ja
Inventor
勝彦 高橋
竜一 網谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI KOPIAN KK
Original Assignee
FUJI KOPIAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJI KOPIAN KK filed Critical FUJI KOPIAN KK
Priority to JP2408297A priority Critical patent/JP2918698B2/ja
Publication of JPH04224985A publication Critical patent/JPH04224985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2918698B2 publication Critical patent/JP2918698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は任意な色の被転写体上
に、該被転写体の色の影響を受けることなく所望の色の
カラー印像を熱転写によって形成する方法、および該方
法に使用するカラー熱転写用記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から熱転写法によって被転写体上に着色印像をうる方法
はよく知られている。それらの方法において使用されて
いる熱転写用記録媒体は、加熱ヘッドに設けられた多数
の発熱素子の選択的な発熱制御によって、加熱された部
分のインクが選択的に軟化ないし溶融して被転写体に転
写される、着色された熱転写インク層が基材の表面に設
けられたものである。
【0003】前記方法においてえられる印像は、従来は
専ら単色であったが、近ごろカラー化が望まれるように
なってきた。ところで、従来知られているカラー用の熱
転写記録媒体(たとえば特開昭58-138685 号公報参照)
は、シアン、マゼンタ、イエローの、それぞれ透明なイ
ンクを被転写体に転写して印像をうるものである。した
がって生成するカラー印像は透明であるので、被転写体
が無色透明か白色のばあいのほかは被転写体の色の影響
を受け、所望の色のカラー印像がえられないという問題
がある。
【0004】本発明は着色した被転写体であっても被転
写体の色の影響を受けることなく、減法混色による好ま
しいカラー印像をうる方法、および前記方法に適したカ
ラー熱転写用記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はイエローに着色
された透明な熱転写インク層と、マゼンタに着色された
透明な熱転写インク層と、シアンに着色された透明な熱
転写インク層と、白色の隠ぺい性の熱転写インク層とを
有するカラー熱転写用記録媒体を用い、前記各色に着色
された透明な熱転写インク層を同一の、無色透明な受容
体面上に任意の像状に熱転写させて、前記各色のインク
像の2つ以上の像の重ね合せによる減法混色により前記
無色透明な受容体面上にカラー印像を形成したのち、白
色隠ぺい性の熱転写インク像を前記カラー印像上に転写
し、しかるのち前記受容体上の白色隠ぺい性インク像側
に任意な色の被転写体を圧着することからなるカラー印
像形成方法に関する。
【0006】本発明はさらに、前記カラー熱転写用記録
媒体を用い、前記各色に着色された透明な熱転写インク
層を同一の、離型性を有する受容体面上に任意の像状に
熱転写させて、前記各色のインク像の2つ以上の像の重
ね合せによる減法混色により前記受容体面上にカラー印
像を形成したのち、白色隠ぺい性の熱転写インク像を前
記カラー印像上に転写し、しかるのち前記受容体上の白
色隠ぺい性インク像側に任意な色の被転写体を重ね合
せ、前記カラー印像を前記被転写体に転写することから
なるカラー印像形成方法に関する。
【0007】本発明はさらにイエローに着色された透明
な熱転写インク層と、マゼンタに着色された透明な熱転
写インク層と、シアンに着色された透明な熱転写インク
層および白色隠ぺい性の熱転写インク層の各層が、帯状
の基材の片面上に順次くり返し単位で配列されているこ
とを特徴とするカラー熱転写用記録媒体に関する。
【0008】
【作用および実施例】本発明は熱転写法を利用して被転
写体表面上に該被転写体の色彩には関係なく減法混色に
よるカラー印像をうる方法および該方法に使用するカラ
ー熱転写用記録媒体(以下、記録媒体という)に関する
ものである。
【0009】以下に本発明の方法および記録媒体を図面
によって説明する。
【0010】図1(A) は本発明の記録媒体の一実施例を
示す平面図、図1(B) はその断面図である。前記記録媒
体は基材(1) 上に熱転写によって、透明なイエロー着色
像を与えるイエローインク層(2Y)、透明なマゼンタ着色
像を与えるマゼンタインク層(2M)、透明なシアン着色像
を与えるシアンインク層(2C)および熱転写によって隠ぺ
い性の白色像を与える白色隠ぺい性の熱転写インク層(2
W)が、(L) を単位とするくり返しでもって連続して設け
られている。
【0011】図2(A) 〜(C) は前記記録媒体を用いてカ
ラー印像をうる方法の第1の態様を説明するための説明
図である。まず無色透明な受容体(3a)上に前記記録媒体
のイエローインク層(2Y)を重ねて、熱転写によりイエロ
ー印像(4Y)をうる。つぎにマゼンタインク層(2M)を重ね
て、熱転写によりマゼンタ印像(4M)をイエロー印像(4Y)
上に転写し、カラー印像をうる。ここでは説明のためイ
エロー、マゼンタの順で2層のみ転写するように記した
がこの色の順序は任意に変えることができる。そののち
さらに白色隠ぺい性の熱転写インク層(2W)を重ね、熱転
写によって白色隠ぺい性印像(4W)をマゼンタ印像(4M)上
に転写する(図2(A))。つぎに着色した被転写体(5) 上
に、前記受容体(3a)の印像面を接着剤層(6)を介してラ
ミネートする(図2(B))。かくして被転写体(5) の色彩
が印像の最下層にある白色隠ぺい性印像(4W)によって隠
ぺいされ、該色彩の影響を受けないカラー印像が透明な
受容体(3a)を通してえられる(図2(C))。図2(A)〜(C)
においては理解を容易にするため、印像の部分が非常
に厚く示されているが、実際には極めて薄いものであっ
て印像のない部分では受容体(3a)と被転写体(5) は接着
剤層(6) を介して互いに密着している。
【0012】本発明の方法に用いられる受容体(3a)はポ
リエステルたとえばポリエチレンテレフタレートなど、
ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、セ
ロファンなど寸法安定性に優れた材料から選ばれる。前
記受容体(3a)はカラー印像の保護層であるので実質的に
無色透明であることが必要である。
【0013】前記受容体の厚さは10〜200 μm、好まし
くは50〜100 μmの範囲から選ばれる。厚さが前記範囲
未満では取扱いが不便であり、前記範囲を超過すると受
容体を通して画像をみるばあいに像の鮮明さが劣化して
好ましくない。
【0014】本発明の方法に用いる色彩を有する被転写
体(5) の材料は、紙、プラスチック(セロファン、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアクリレー
ト、ポリスチレン、ポリカーボネートなど)、その他と
くに制限なく用いられる。
【0015】前記被転写体の形態は、通常はその表面に
接着剤層(6) を設けたシートまたは帯状のものが用いら
れる。このばあい、印像を貼着する面の裏側に感圧接着
剤層を塗設し、その上に離型紙を貼って保護しておく
と、カラー印像の貼着後前記離型紙を剥離して前記被転
写体を任意の個所に接着することができて好適である。
【0016】図3(A) 〜(D) は前記記録媒体を用いてカ
ラー印像をうる第2の態様を説明するための説明図であ
る。すなわち、受容体(3b)上には離型層(7) が設けられ
ており、該離型層上に前記態様のばあいと同様にイエロ
ー、マゼンタ、白色の各印像を転写する(図3(A))。つ
ぎに被転写体(5) 上に前記の受容体(3b)のカラー印像面
を重ね合せる(図3(B))。そののち前記受容体(3b)を、
離型層(7) とともに剥離する(図3(C))と、着色した被
転写体上に、該被転写体の色彩が前記白色印像で隠ぺい
されたカラー印像がえられる(図3(D))。
【0017】受容体を剥離する前記態様に用いられる受
容体(3b)は、材料、厚さなどの点では第1の態様に用い
られる受容体(3a)と同様であるが、無色透明である必要
はなく、離型性を有するかまたは該受容体上に離型層が
設けられていることが必要である。離型性が充分でない
と、剥離する際に、着色印像の一部が受容体に残ってし
まい鮮明な印像がえられないばあいがある。図3は受容
体上に離型層を設けたばあいの態様を示している。
【0018】受容体を剥離する前記第2の態様に用いら
れる被転写体(5) はその上に接着剤層を設けたり、使用
前に接着剤を塗布したりする必要がないので、プラスチ
ック成形品、たとえば自動車の計器板、電話機、ビデオ
カセットなど任意に選ぶことができる。もちろん前記第
1の態様のばあいと同様のものを用いても差支えない。
【0019】前記第1、第2の態様の説明においてはイ
エロー、マゼンタの2層について行なったが、色相によ
ってはイエロー、シアンまたはマゼンタ、シアンの2層
を用いることもできる。また必要に応じてイエロー、マ
ゼンタ、シアンの3層を用いることもできる。
【0020】また必要に応じて黒色のインク層を有する
記録媒体を用いて黒色のインク像を前記カラー印像と組
合せることもできる。前記黒色のインク層は他のインク
層と重ね合せないので透明である必要はない。
【0021】本発明の記録媒体は、図1に示されるよう
に、基材(1) 上にその長さ方向に沿って連続的に透明な
イエロー、マゼンタ、シアンの各インク層(2Y)、(2M)、
(2C)および白色隠ぺい性の熱転写インク層(2W)が配列さ
れてなるものである。なお、必要に応じてさらに黒色イ
ンク層を設けてもよい。この配列順序は任意であり、図
1はその一例を図示したにすぎない。
【0022】本発明の記録媒体における白色隠ぺい性の
熱転写インク層(2W)(以下、白色隠ぺい層という)は図
1に示すように基材上に設けられた白色隠ぺい剤がベヒ
クル中に分散されてなる層(2W)(以下、隠ぺい第1層と
いう)からなるが、さらに隠ぺい第1層上に重ねて熱接
着性のよい樹脂を主体とする接着性を有する層(以下、
隠ぺい第2層という)が塗設された2層構造を有するも
のが好ましい。
【0023】前記隠ぺい第1層は、隠ぺい剤、ベヒクル
をトルエンなどの溶剤に分散および溶解した塗液を前記
基材上に塗布してえられる。
【0024】前記隠ぺい第1層に用いられる隠ぺい剤に
は二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリ
ウムなどが用いられるが、隠ぺい性の点から二酸化チタ
ンが最も好ましい。
【0025】隠ぺい剤の粒子の大きさは約0.1 〜15μ
m、平均粒径は1〜5μm程度のものが好ましい。平均
粒径が前記範囲未満では隠ぺい力が不足して、カラー印
像が被転写体の色彩の影響を受け、前記範囲を超えると
隠ぺい層の転写性が悪化し、また粉落ち現象が発生しや
すくなって共に好ましくない。
【0026】前記隠ぺい第1層に用いられるベヒクルと
してはワックス状物質およびゴム状樹脂の混合物が好ま
しい。ワックス状物質の例としてはカルナバワックス、
マイクロクリスタリンワックス、木ろう、蜜ろう、セレ
シンワックス、鯨ろうなどのワックスがあげられるが、
さらに必要に応じて低分子量のポリエチレン、酸化ワッ
クス、エステルワックス、α- オレフィン- 無水マレイ
ン酸共重合体(三菱化成(株)製ダイヤカルナ30K な
ど)など容易に溶融しうる物質を併用してもよい。
【0027】前記隠ぺい第1層に用いられるゴム状樹脂
の例としてはたとえばポリブタジエン樹脂(日本合成
(株)製RB-820など)、スチレン- エチレン- ブタジエ
ン- スチレンブロック共重合体樹脂(シェル化学(株)
製クレイトンTRXK65など)、スチレン- ブタジエンゴ
ム、スチレン- イソプレン- スチレンブロック共重合
体、スチレン- エチレン- プロピレン共重合体、ウレタ
ンゴム、フッ素ゴム、アクリロニトリル- ブタジエンゴ
ム、エチレン- 酢酸ビニル共重合体、エチレン- エチル
アクリレート共重合体、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、環化ゴム、アクリルゴム、ニトロセルロース、シリ
コン- ウレタン共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
ブチラール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、エチルセ
ルロース、ポリアミドなどがあげられる。
【0028】前記隠ぺい第1層は、通常隠ぺい剤10〜90
%(重量%、以下同じ)、好ましくは55〜80%、ワック
ス類5〜60%、好ましくは10〜40%、ゴム状樹脂5〜40
%、好ましくは10〜15%からなるものが適当である。前
記隠ぺい第1層は前記成分を適当な溶剤に分散および溶
解し、乾燥後の固形分が5〜15g/ m2 となるように基材
上に塗布してえられる。
【0029】前記隠ぺい第2層は着色インク層との接着
性をよくするためのもので、通常熱接着性を有する樹
脂、たとえばポリアミド樹脂などからなるのであるが、
必要に応じて隠ぺい剤を配合してもよい。隠ぺい剤を配
合するばあい、熱接着性樹脂100 重量部に対して50〜20
0 重量部程度使用するのが適当である。前記隠ぺい第2
層は、前記成分を溶剤に溶解または分散し乾燥後の固形
分が0.3 〜2g/ m2 となるように隠ぺい第1層上に塗布
してえられる。
【0030】本発明の記録媒体におけるイエロー、マゼ
ンタ、シアンの各インク層(2Y、2M、2C)は熱溶融性ベ
ヒクル中に透明着色剤を分散せしめたインクを基材上に
塗設してなるものである。
【0031】前記イエローを形成する透明着色剤として
はナフトールエローS、ハンザエロー5G、ハンザエロー3
G、ハンザエローG 、ハンザエローGR、ハンザエローA
、ハンザエローRN、ハンザエローR 、ベンジジンエロ
ーG 、ベンジジンエローGR、パーマネントエローNCG 、
キノリンエローレーキなどの顔料やオーラミンなどの染
料の1種または2種以上が用いられる。
【0032】またマゼンタを形成する透明着色剤として
は、たとえばパーマネントレッド4R、ブリリアントフア
ストスカーレット、ブリリアントカーミンBS、パーマネ
ントカーミンFB、リソールレッド、パーマネントレッド
F5R 、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレッ
ト3B、ローダミンレーキB 、ローダミンレーキY 、アリ
ザリンレーキなどの顔料やローダミンなどの染料の1種
または2種以上が用いられる。
【0033】さらにシアンを形成する透明着色剤として
は、たとえばビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシ
アニンブルー、フタロシアニンブルー、フアストスカイ
ブルーなどの顔料やビクトリアブルーなどの染料の1種
または2種以上が用いられる。
【0034】ここで、前記イエロー、マゼンタおよびシ
アンを形成する透明性顔料とは、いずれもベヒクル中に
分散されたとき、透明ないし半透明に着色する顔料をい
う。
【0035】さらに黒色インク層を設けるばあいには、
着色剤としてカーボンブラック、ニグロシンベースなど
の顔料が使用される。
【0036】各透明着色剤の量はインクの5〜50%、な
かんづく10〜15%の範囲を占めることが好ましい。透明
着色剤の含有量が前記範囲を超えるときは透明性が低下
し、色再現が困難となり、また前記範囲未満のときは着
色力が低下し、いずれも好ましくない。
【0037】本発明における前記イエロー、マゼンタ、
シアンに着色された熱転写インク層を基材上に形成する
にはホットメルトコーティング、ソルベントコーティン
グなどの方法によればよく、基材(1) 上に乾燥後の固形
量が2〜10g/ m2 、好ましくは2〜3g/ m2 になるよう
に塗布される。
【0038】前記、ベヒクルとしては、ワックス状物質
を主体とするものが好ましく用いられる。ワックス状物
質としては、たとえばカルナバワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、木ろう、蜜ろう、セレシンワック
ス、鯨ろうなどのワックス類が用いられるが、さらに必
要に応じて低分子量ポリエチレン、酸化ワックス、エス
テルワックスなど容易に溶融しうる物質を併用して用い
てもよい。
【0039】また前記ワックス状物質に加えて、たとえ
ば石油樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、スチレン
- ブタジエン共重合体、セルロースエステル類、セルロ
ースエーテル類、アクリル系樹脂などの熱溶融性樹脂
類、あるいは油類を併用してもよい。
【0040】さらに本発明においては、かかる熱転写性
インク層に良好な熱伝導性および溶融転写性を付与させ
るために、透明性体質顔料をインク層に10%以下の割合
で含有せしめることができる。
【0041】本発明における前記基材(1) は、適度な耐
熱強度を有し、かつ熱伝導性にすぐれたものであるのが
好ましく、たとえば厚さ3〜25μmのプラスチックフィ
ルム(セロハン、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリプロピレンなど)または紙
(コンデンサー紙、グラシン紙、合成紙、ラミネート紙
など)が好適に使用される。
【0042】なお本発明においては、前記各色の熱転写
性インク層をそれらの間に間隙をもって基材上に形成す
るようにしてもよいが、図1に示されるように隣接する
インク層がたがいに突き合わされるようにして密接して
基材上に形成してもよい。なお製造上の都合で隣接する
インク層がわずかに重なり合うばあいがあるが、実用上
支障のない範囲であれば許容される。
【0043】以下に実施例により本発明をさらに詳述す
るが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0044】実施例1(カラー熱転写用記録媒体の製
造)巾297mm 、厚さ9μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム基材上に、表1に示す組成からなるイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各インクをホットメルトコーテ
ィングにより基材上にその長さ方向にそって巾210mm で
順次塗布し各色のインク層を設けた。塗布量は表1に示
す。
【0045】シアンインク層に隣接して表1に示す組成
からなる白色隠ぺい性のインク組成物を塗布、乾燥して
隠ぺい第1層をえ、該隠ぺい第1層上に表1に示すイン
ク組成物を塗布、乾燥して隠ぺい第2層を設けた。
【0046】
【表1】
【0047】実施例2 (テープ上への印像の形成)無色透明の厚さ50μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムからなる受容体上に
実施例1でえられた記録媒体のイエローインク層を重
ね、熱転写によってイエローの印像を転写した。つぎに
前記受容体上に前記記録媒体のマゼンタインク層を重
ね、イエロー印像上にマゼンタの印像を転写し、カラー
印像をえた。つぎに白色隠ぺい性のインク層を重ねて前
記カラー印像の上に白色隠ぺい性の印像を転写した。
【0048】被転写体である青色のポリエステルテープ
上に厚さが20μmの感圧接着剤層を設け、被転写体の該
接着剤層面に、受容体の、印像が転写されている面を重
ねて圧着した。無色透明な受容体を通して、青色のテー
プ上のカラー印像が被転写体すなわち青色のテープの色
彩に全く影響されることなく観察された。
【0049】実施例3 (プラスチック成形体上への印像の形成)厚さ50μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、融点75
℃のパラフィンとパラフィンに対して1%のシリコーン
(信越シリコーン(株)製KS-707)とを溶剤に溶解して
塗布し、離型層を有する受容体を作成した。つぎに前記
離型層上に、実施例2と同様にして順次イエロー、マゼ
ンタおよび白色隠ぺい性の印像を形成した。つぎに平滑
な表面を有する黒色のプラスチック成形体上に、受容体
の印像が転写されている面を重ね合せ、押圧した。その
のち前記離型層を有する受容体をプラスチック成形体表
面から剥離すると、印像はプラスチック成形体上に転写
された。前記転写された印像は白色隠ぺい性の印像によ
ってプラスチック成形体の色の影響を受けることなく鮮
明なカラー像であった。
【0050】
【発明の効果】本発明の方法と記録媒体を使用すると、
着色した被転写体上にも該被転写体の色彩の影響を受け
ることなく鮮明なカラー画像をうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体の一実施例を示すものであっ
て、(A) はその平面図、(B) はその断面図である。
【図2】着色した被転写体上に、該被転写体の色彩の影
響を受けないカラー印像を形成する第1の態様の説明図
である。
【図3】着色した被転写体上に、該被転写体の色彩の影
響を受けないカラー印像を形成する第2の態様の説明図
である。
【符号の説明】
1 基材 2Y イエローインク層 2M マゼンタインク層 2C シアンインク層 2W 白色隠ぺい性の熱転写インク層 3a 無色透明な受容体 3b 受容体 4Y イエロー印像 4M マゼンタ印像 4W 白色隠ぺい性印像 5 着色した被転写体 6 接着剤層 7 離型層 L くり返し単位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−25395(JP,A) 特開 平1−166972(JP,A) 特開 平2−81684(JP,A) 特開 平2−81686(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40 B41J 31/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエローに着色された透明な熱転写イン
    ク層と、マゼンタに着色された透明な熱転写インク層
    と、シアンに着色された透明な熱転写インク層と、白色
    隠ぺい性の熱転写インク層とを有するカラー熱転写用記
    録媒体を用い、前記各色に着色された透明な熱転写イン
    ク層を同一の、無色透明な受容体面上に任意の像状に熱
    転写させて、前記各色のインク像の2つ以上の像の重ね
    合せによる減法混色により前記無色透明な受容体面上に
    カラー印像を形成したのち、白色隠ぺい性の熱転写イン
    ク像を前記カラー印像上に転写し、しかるのち前記受容
    体上の白色隠ぺい性インク像側に任意な色の被転写体を
    圧着することからなるカラー印像形成方法。
  2. 【請求項2】 イエローに着色された透明な熱転写イン
    ク層と、マゼンタに着色された透明な熱転写インク層
    と、シアンに着色された透明な熱転写インク層と、白色
    隠ぺい性の熱転写インク層とを有するカラー熱転写用記
    録媒体を用い、前記各色に着色された透明な熱転写イン
    ク層を同一の、離型性を有する受容体面上に任意の像状
    に熱転写させて、前記各色のインク像の2つ以上の像の
    重ね合せによる減法混色により前記受容体面上にカラー
    印像を形成したのち、白色隠ぺい性の熱転写インク像を
    前記カラー印像上に転写し、しかるのち前記受容体上の
    白色隠ぺい性インク像側に任意な色の被転写体を重ね合
    せ、前記カラー印像を前記被転写体に転写することから
    なるカラー印像形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載されたカラー印
    像形成方法に用いるカラー熱転写用記録媒体であって、
    イエローに着色された透明な熱転写インク層と、マゼン
    タに着色された透明な熱転写インク層と、シアンに着色
    された透明な熱転写インク層および白色隠ぺい性の熱転
    写インク層の各層が、帯状の基材の片面上に順次くり返
    し単位で配列されていることを特徴とするカラー熱転写
    用記録媒体。
JP2408297A 1990-12-27 1990-12-27 カラー印像形成方法およびそれに用いる記録媒体 Expired - Fee Related JP2918698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2408297A JP2918698B2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 カラー印像形成方法およびそれに用いる記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2408297A JP2918698B2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 カラー印像形成方法およびそれに用いる記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04224985A JPH04224985A (ja) 1992-08-14
JP2918698B2 true JP2918698B2 (ja) 1999-07-12

Family

ID=18517769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2408297A Expired - Fee Related JP2918698B2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 カラー印像形成方法およびそれに用いる記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2918698B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04224985A (ja) 1992-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0790665B2 (ja) 熱転写方法及びこれに用いる熱転写用インクシート
JPS61273989A (ja) 感熱転写シ−ト
JP2804719B2 (ja) カラー画像形成用熱転写記録媒体
JP3207518B2 (ja) 熱転写シート
JP2918698B2 (ja) カラー印像形成方法およびそれに用いる記録媒体
US5506189A (en) Mass transferable donor ribbons for use in thermal dye transfer imaging
JPS6365029B2 (ja)
JPH11208130A (ja) 感熱転写記録媒体
JPS6365030B2 (ja)
JP3276993B2 (ja) 受容層転写シート及び受容層転写方法
JP3482007B2 (ja) 複合熱転写シート及び画像転写物
JP2999515B2 (ja) 熱転写カバーフイルム
JPH0144515B2 (ja)
US5593803A (en) Process for applying images to non-adhesive surfaces in thermal dye transfer imaging
JP2791980B2 (ja) カードの製造方法
JP2004195941A (ja) 画像形成方法、熱転写シート、画像形成物及び中間転写記録媒体
JPH05318943A (ja) 画像、画像形成方法及び転写シート
JPH06255272A (ja) 感熱転写材料
JPH10329435A (ja) 感熱転写記録媒体
JP2744764B2 (ja) 熱転写記録媒体
JP2963056B2 (ja) 画像形成方法
JPH06155995A (ja) 熱転写用印画物及びそれを用いた画像形成方法
JP2001219654A (ja) 熱転写記録媒体及び画像形成方法
JPH02270591A (ja) 二色型感熱転写インキシート
JP2001213055A (ja) 熱転写記録媒体及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990319

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees