JP2916186B2 - 中空状ミニソフトカプセルの製造方法 - Google Patents
中空状ミニソフトカプセルの製造方法Info
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- JP2916186B2 JP2916186B2 JP33288289A JP33288289A JP2916186B2 JP 2916186 B2 JP2916186 B2 JP 2916186B2 JP 33288289 A JP33288289 A JP 33288289A JP 33288289 A JP33288289 A JP 33288289A JP 2916186 B2 JP2916186 B2 JP 2916186B2
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- Japan
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- die roll
- recess
- coating material
- die
- capsule
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- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、中空状ミニソフトカプセルの製造方法に関
する。
する。
カプセル製剤として、ハードカプセル製剤、ソフトカ
プセル製剤、マイクロカプセル製剤などがこれまでに知
られている。
プセル製剤、マイクロカプセル製剤などがこれまでに知
られている。
一般にソフトカプセルは平板法、ロータリー法などに
よって製造されている。すなわちロータリー法では、カ
プセルを成型するための半球状の凹所を刻設した一対の
ダイロールに一対の皮膜材料供給装置によって皮膜材
料、例えばゼラチンフィルムを装荷し、薬液の注入圧力
によってゼラチンフィルムをダイロール上の凹所に押し
つけ、ダイロールの回転によって両方のゼラチンフィル
ムを挾圧し、ヒートセグメントによって加熱されたゼラ
チンフィルムを接着し、ダイロール上に刻設された凹所
の外縁部に設けられた歯で薬液が封入されたカプセルを
接着されたゼラチンフィルムから切り出し、ダイロール
の回転によって挾圧から開放されたゼラチンフィルムか
ら所望のソフトカプセルを取り出すことによって製造さ
れている。
よって製造されている。すなわちロータリー法では、カ
プセルを成型するための半球状の凹所を刻設した一対の
ダイロールに一対の皮膜材料供給装置によって皮膜材
料、例えばゼラチンフィルムを装荷し、薬液の注入圧力
によってゼラチンフィルムをダイロール上の凹所に押し
つけ、ダイロールの回転によって両方のゼラチンフィル
ムを挾圧し、ヒートセグメントによって加熱されたゼラ
チンフィルムを接着し、ダイロール上に刻設された凹所
の外縁部に設けられた歯で薬液が封入されたカプセルを
接着されたゼラチンフィルムから切り出し、ダイロール
の回転によって挾圧から開放されたゼラチンフィルムか
ら所望のソフトカプセルを取り出すことによって製造さ
れている。
またこのロータリー法でダイロールに刻設した凹所を
ダイロールの内部から吸引してソフトカプセルを製造す
る装置と方法について特公昭45−33678号公報に記載さ
れている。この方法では、ソフトカプセルに封入される
べき薬剤が錠剤であるので、ゼラチンフィルムの成型に
真空吸引の手段を採用したものである。
ダイロールの内部から吸引してソフトカプセルを製造す
る装置と方法について特公昭45−33678号公報に記載さ
れている。この方法では、ソフトカプセルに封入される
べき薬剤が錠剤であるので、ゼラチンフィルムの成型に
真空吸引の手段を採用したものである。
このロータリー法により得られるソフトカプセルはそ
の1個の大きさは径が5mm以上のものである。またダイ
ロールの半球状の凹所を真空吸引してソフトカプセルを
製造する場合も径が5mmより小さいものを製造すること
ができたという報告はない。
の1個の大きさは径が5mm以上のものである。またダイ
ロールの半球状の凹所を真空吸引してソフトカプセルを
製造する場合も径が5mmより小さいものを製造すること
ができたという報告はない。
他方、製剤技術上の要請、例えば複数の薬剤を混合す
ることなく別々に製剤とし、これを同時に投与するよう
な場合に、薬剤を別々にミニカプセル内に封入するかミ
ニカプセル上に担持させ、次いでこれらを混合して大型
のカプセル内に封入するような製剤化のために、ミニカ
プセルの製造が求められている。そして医薬の作用機序
の解明に伴ない医薬の効果を増大させるための目的や、
医薬の効果を長時間にわたって継続させる目的のために
主剤と助剤(synergist)とを組み合せることが多く行
なわれるようになり、そのための手段としてミニカプセ
ルの必要性が増大している。更に、内部に薬剤が封入さ
れていない中空のミニバルーンの形態のミニカプセルが
得られるならば、このミニバルーンのカプセル上に種々
の薬剤を担持させるための担体となしうることが考えら
れ、かかるミニカプセルの開発は新しい製剤技術を開く
ものとしてその有用性が期待されるのである。従って、
かかるミニソフトカプセルの開発が求められている。
ることなく別々に製剤とし、これを同時に投与するよう
な場合に、薬剤を別々にミニカプセル内に封入するかミ
ニカプセル上に担持させ、次いでこれらを混合して大型
のカプセル内に封入するような製剤化のために、ミニカ
プセルの製造が求められている。そして医薬の作用機序
の解明に伴ない医薬の効果を増大させるための目的や、
医薬の効果を長時間にわたって継続させる目的のために
主剤と助剤(synergist)とを組み合せることが多く行
なわれるようになり、そのための手段としてミニカプセ
ルの必要性が増大している。更に、内部に薬剤が封入さ
れていない中空のミニバルーンの形態のミニカプセルが
得られるならば、このミニバルーンのカプセル上に種々
の薬剤を担持させるための担体となしうることが考えら
れ、かかるミニカプセルの開発は新しい製剤技術を開く
ものとしてその有用性が期待されるのである。従って、
かかるミニソフトカプセルの開発が求められている。
本発明者らは、上記した課題を解決するために鋭意研
究した結果、一対のダイロールを用いるロータリー法に
よる中空状ソフトカプセルの製造において、所定の形状
の凹所を刻設したダイロールと皮膜材料との接触を確実
になるようにし、成型中陰圧(減圧)をかけ、次いで成
型物の放出中陽圧(加圧)をかけることによって、これ
までにロータリー法によっては製造することができなか
った径が5mmより小さいソフトカプセルを製造しうるこ
とを見出して本発明を完成させたものである。
究した結果、一対のダイロールを用いるロータリー法に
よる中空状ソフトカプセルの製造において、所定の形状
の凹所を刻設したダイロールと皮膜材料との接触を確実
になるようにし、成型中陰圧(減圧)をかけ、次いで成
型物の放出中陽圧(加圧)をかけることによって、これ
までにロータリー法によっては製造することができなか
った径が5mmより小さいソフトカプセルを製造しうるこ
とを見出して本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の中空状ミニソフトカプセルを製造
する方法は、ダイロールの一方または両方に多数の凹所
が刻設され、かつ該凹所には陰圧および陽圧が加えられ
うるように構成された一対のダイロールに、一対の皮膜
材料供給手段とダイロールとの間に設けられたガイドバ
ーによって皮膜材料に緊張をかけながら一対の皮膜材料
供給手段から皮膜材料を供給し、カプセル成型のはじめ
の段階では凹所に150〜750mmHgの陰圧を加え、カプセル
の成型が完了した段階では凹所に0.1〜5kg/cm2の陽圧を
加えるようにしたことを特徴とする方法に関するもので
ある。
する方法は、ダイロールの一方または両方に多数の凹所
が刻設され、かつ該凹所には陰圧および陽圧が加えられ
うるように構成された一対のダイロールに、一対の皮膜
材料供給手段とダイロールとの間に設けられたガイドバ
ーによって皮膜材料に緊張をかけながら一対の皮膜材料
供給手段から皮膜材料を供給し、カプセル成型のはじめ
の段階では凹所に150〜750mmHgの陰圧を加え、カプセル
の成型が完了した段階では凹所に0.1〜5kg/cm2の陽圧を
加えるようにしたことを特徴とする方法に関するもので
ある。
上記した本発明の方法は、例えば次の装置を用いて、
達成することができる。すなわち、一対の皮膜材料の供
給手段、一対のダイロール、およびダイロールに向い合
って設けられたヒーティングセグメントから成り、上記
のダイロールの一方または両方にその表面にソフトカプ
セルを成型するための多数の凹所が刻設され、該凹所に
はソフトカプセル成型の段階に応じて陰圧および陽圧が
かかるようにするための通路が設けられてあり、そして
ダイロールへ皮膜材料が供給されるのに際して、ダイロ
ールと皮膜材料との接触を確実にするためのガイドバー
が皮膜材料供給手段とダイロールとの間に設けられいる
装置を用いて中空状ミニソフトカプセルを成型すること
ができる。
達成することができる。すなわち、一対の皮膜材料の供
給手段、一対のダイロール、およびダイロールに向い合
って設けられたヒーティングセグメントから成り、上記
のダイロールの一方または両方にその表面にソフトカプ
セルを成型するための多数の凹所が刻設され、該凹所に
はソフトカプセル成型の段階に応じて陰圧および陽圧が
かかるようにするための通路が設けられてあり、そして
ダイロールへ皮膜材料が供給されるのに際して、ダイロ
ールと皮膜材料との接触を確実にするためのガイドバー
が皮膜材料供給手段とダイロールとの間に設けられいる
装置を用いて中空状ミニソフトカプセルを成型すること
ができる。
すなわち、本発明の中空状ミニソフトカプセルの製造
方法を上記した構成の装置を用いて行なう場合、一対の
皮膜材料供給手段からダイロールに供給される皮膜材料
は、ガイドバーによって加えられる皮膜材料に対する緊
張のために、ダイロールに押しつけられ、ダイロールと
密着せしめられるのである。好ましくは、この皮膜材料
がダイロールと密着した状態となったあとでダイロール
上に刻設された凹所に陰圧が加えられる。この陰圧は凹
所に開口する通路を経て接続される減圧手段、例えば減
圧ポンプによって達成される。皮膜材料は、ダイロール
の回動中陰圧によって吸引されて凹所に入り込み、確実
に凹所の形状通りのポケットを形成する。
方法を上記した構成の装置を用いて行なう場合、一対の
皮膜材料供給手段からダイロールに供給される皮膜材料
は、ガイドバーによって加えられる皮膜材料に対する緊
張のために、ダイロールに押しつけられ、ダイロールと
密着せしめられるのである。好ましくは、この皮膜材料
がダイロールと密着した状態となったあとでダイロール
上に刻設された凹所に陰圧が加えられる。この陰圧は凹
所に開口する通路を経て接続される減圧手段、例えば減
圧ポンプによって達成される。皮膜材料は、ダイロール
の回動中陰圧によって吸引されて凹所に入り込み、確実
に凹所の形状通りのポケットを形成する。
このようにポケットを形成した皮膜材料は更にダイロ
ールの回動によってもう一方の皮膜材料と合体させられ
る。
ールの回動によってもう一方の皮膜材料と合体させられ
る。
このようにしてポケットが形成され、もう一方の皮膜
材料(この皮膜材料は同様にポケットが形成されている
場合およびポケットが形成されてない場合がありうる)
と合体されたものは、ダイロール上の凹所の端縁に設け
られた切刃で切断されて中空状ミニソフトカプセルが形
成される。
材料(この皮膜材料は同様にポケットが形成されている
場合およびポケットが形成されてない場合がありうる)
と合体されたものは、ダイロール上の凹所の端縁に設け
られた切刃で切断されて中空状ミニソフトカプセルが形
成される。
更にダイロールの回動によって皮膜材料および形成さ
れた中空状ミニソフトカプセルはダイロールから離れ
る。この場合、形成された中空状ミニソフトカプセルは
小形でかつ軽量であるので、ダイロールの凹所から自然
に離脱しない場合が起りがちである。このために本発明
の方法ではこの時点で凹所に陽圧を付与し、これによっ
て凹所からの中空状ミニソフトカプセルの離脱を確実に
するのである。
れた中空状ミニソフトカプセルはダイロールから離れ
る。この場合、形成された中空状ミニソフトカプセルは
小形でかつ軽量であるので、ダイロールの凹所から自然
に離脱しない場合が起りがちである。このために本発明
の方法ではこの時点で凹所に陽圧を付与し、これによっ
て凹所からの中空状ミニソフトカプセルの離脱を確実に
するのである。
ダイロール上に刻設される凹所の形状は通常半球状
で、対応するもう一方のダイロール上の半球状の凹所の
存在によって、得られるカプセルの形状は球状のものと
なる。しかしながら、この凹所の形状は他の形状であっ
ても良く、例えば半回転楕円体や半卵型であることも、
また半多面体状のものであっても良い。更に凹所はダイ
ロールの一方にのみ設けても良くまた一方のダイロール
と他方のダイロール上に刻設された凹所の形状が異なる
ものであっても良い。
で、対応するもう一方のダイロール上の半球状の凹所の
存在によって、得られるカプセルの形状は球状のものと
なる。しかしながら、この凹所の形状は他の形状であっ
ても良く、例えば半回転楕円体や半卵型であることも、
また半多面体状のものであっても良い。更に凹所はダイ
ロールの一方にのみ設けても良くまた一方のダイロール
と他方のダイロール上に刻設された凹所の形状が異なる
ものであっても良い。
本発明において用いられる皮膜形成用の材料として
は、ソフトカプセル製造用材料のいずれをも用いること
ができ、例えばゼラチン、牛乳カゼイン、大豆カゼイン
のような蛋白質材料、プルラン、カラギーナン、寒天、
ペクチン、シクロデキストリンのような多糖類、ソルビ
トール、マンニトールのような糖アルコール、およびこ
れら材料の混合物を挙げることができる。
は、ソフトカプセル製造用材料のいずれをも用いること
ができ、例えばゼラチン、牛乳カゼイン、大豆カゼイン
のような蛋白質材料、プルラン、カラギーナン、寒天、
ペクチン、シクロデキストリンのような多糖類、ソルビ
トール、マンニトールのような糖アルコール、およびこ
れら材料の混合物を挙げることができる。
本発明の方法を実施するために装置においてダイロー
ルと皮膜材料との接触を確実にするために設けられるガ
イドは、棒状のバー、小径のロール、ガイド板或いは邪
魔板のような任意の形状のものであって良く、皮膜材料
をダイロールに押しつける作用を有するものであればど
のような形状のものであっても良い。
ルと皮膜材料との接触を確実にするために設けられるガ
イドは、棒状のバー、小径のロール、ガイド板或いは邪
魔板のような任意の形状のものであって良く、皮膜材料
をダイロールに押しつける作用を有するものであればど
のような形状のものであっても良い。
ダイロールへの皮膜材料の供給はロータリー法による
カプセル製造装置において知られている手段に準じて行
なわれる。例えば皮膜材料としてゼラチンフィルムを用
いる場合について説明すると、はじめに、ゼラチン溶液
を冷却されたキャスティングロール上にキャストし、得
られたゼラチンフィルムをキャスティングロールから引
き取り、必要によってゼラチンフィルムの表面に油膜が
形成されるように油をコートし、必要以上の油を油とり
棒で取り去り、リボンロールを介してダイロールに供給
される。そして本発明においてはこのリボンロールとダ
イロールとの中間にゼラチンフィルムをダイロールに押
しつけるためのガイドが設けられるのである。
カプセル製造装置において知られている手段に準じて行
なわれる。例えば皮膜材料としてゼラチンフィルムを用
いる場合について説明すると、はじめに、ゼラチン溶液
を冷却されたキャスティングロール上にキャストし、得
られたゼラチンフィルムをキャスティングロールから引
き取り、必要によってゼラチンフィルムの表面に油膜が
形成されるように油をコートし、必要以上の油を油とり
棒で取り去り、リボンロールを介してダイロールに供給
される。そして本発明においてはこのリボンロールとダ
イロールとの中間にゼラチンフィルムをダイロールに押
しつけるためのガイドが設けられるのである。
本発明の方法で用いる装置のダイロール上の凹所に開
口する流体通路は凹所に陰圧又は陽圧を付与するための
減圧および加圧手段と連結されており、ダイロールの位
置によって常圧・減圧・加圧と圧力が変化するようにさ
れている。本発明においてこの圧力変動を行なうための
流体として気体、好ましくは空気が用いられるが、気体
以外の圧力流体であっても良い。圧力流体が気体である
場合の陰圧としては150mmHg〜750mmHg、好ましくは300m
mHg〜500mmHgの圧力が用いられ、陽圧としては成型され
たソフトカプセルが凹所から完全に脱離するのに充分な
圧力、例えば0.1〜5kg/cm2(ゲージ圧)、好ましくは0.
3〜1.5kg/cm2(ゲージ圧)が用いられる。
口する流体通路は凹所に陰圧又は陽圧を付与するための
減圧および加圧手段と連結されており、ダイロールの位
置によって常圧・減圧・加圧と圧力が変化するようにさ
れている。本発明においてこの圧力変動を行なうための
流体として気体、好ましくは空気が用いられるが、気体
以外の圧力流体であっても良い。圧力流体が気体である
場合の陰圧としては150mmHg〜750mmHg、好ましくは300m
mHg〜500mmHgの圧力が用いられ、陽圧としては成型され
たソフトカプセルが凹所から完全に脱離するのに充分な
圧力、例えば0.1〜5kg/cm2(ゲージ圧)、好ましくは0.
3〜1.5kg/cm2(ゲージ圧)が用いられる。
本発明にあっては中空状ミニソフトカプセルの製造方
法を上記したように構成することによって、従来ロータ
リー法では製造することができなかった径が1.0〜5.0mm
の中空状ミニソフトカプセルがはじめて得られたのであ
る。しかしてその中空状ミニソフトカプセルは大きさお
よび重量についてきわめて均一であって品質上のバラツ
キが少ないものである。
法を上記したように構成することによって、従来ロータ
リー法では製造することができなかった径が1.0〜5.0mm
の中空状ミニソフトカプセルがはじめて得られたのであ
る。しかしてその中空状ミニソフトカプセルは大きさお
よび重量についてきわめて均一であって品質上のバラツ
キが少ないものである。
次に本発明の方法を実施するための装置の具体例を図
面を参照しながら説明することにする。
面を参照しながら説明することにする。
第1図はこの装置の構成を一部断面で示したものであ
る。装置はほぼ左右対称に構成されているので、必要な
場合以外は片側の構成要素についてのみ説明する。
る。装置はほぼ左右対称に構成されているので、必要な
場合以外は片側の構成要素についてのみ説明する。
ゼラチン水溶液はゼラチンタンク1からキャスティン
グ装置2を経て冷却されたキャスティングドラム3にキ
ャストされ、得られたゼラチンフィルムは引き取り装置
4で引き取られる。引き取り装置には油供給装置4′,
4″が含まれ、ゼラチンフィルム上に油が塗布される。
ゼラチンフィルム上の余分な油は油とり棒5によってか
き取られる。ゼラチンフィルムはリボンロール6を経て
ダイロール8に供給されるが、リボンロール6とダイロ
ール8の中間にゼラチンフィルムガイド9が設けられて
いてゼラチンフィルムとダイロールとの接触が確実にな
のようにされる。ダイロール8の表面に凹所10が刻設さ
れており、この凹所10は真空ポンプ11、圧力源12と接続
する通路13と開口14を通じてつながっている。ダイロー
ルの回転につれて、凹所は先づ真空ポンプに接続する通
路とつながり、ゼラチンフィルムは凹所に吸引される。
更にダイロールが回転してゼラチンフィルムはヒーティ
ングセグメント15と接触する。このヒーティングセグメ
ントにはヒーター16が備えられていて、接触するゼラチ
ンフィルムを軟化させ、2つのダイロール上のゼラチン
フィルムを接着せしめてカプセルを形成せしめる。更に
ダイロールの回転によってもう一方のダイロール上のゼ
ラチンフィルムと接触するようになり、ダイロール上の
凹所の端縁に設けられた切刃18でカプセルに成型された
製品が切断される。カプセルが打ち抜かれたゼラチンフ
ィルムは、シュートアッセンブリーを経て下部に取り出
される。カプセルはダイロール回転につれて自重で落下
するが、落下しないものは凹所の開口が圧力源に接続さ
れると圧力で吹き飛ばされて凹所から離脱する。
グ装置2を経て冷却されたキャスティングドラム3にキ
ャストされ、得られたゼラチンフィルムは引き取り装置
4で引き取られる。引き取り装置には油供給装置4′,
4″が含まれ、ゼラチンフィルム上に油が塗布される。
ゼラチンフィルム上の余分な油は油とり棒5によってか
き取られる。ゼラチンフィルムはリボンロール6を経て
ダイロール8に供給されるが、リボンロール6とダイロ
ール8の中間にゼラチンフィルムガイド9が設けられて
いてゼラチンフィルムとダイロールとの接触が確実にな
のようにされる。ダイロール8の表面に凹所10が刻設さ
れており、この凹所10は真空ポンプ11、圧力源12と接続
する通路13と開口14を通じてつながっている。ダイロー
ルの回転につれて、凹所は先づ真空ポンプに接続する通
路とつながり、ゼラチンフィルムは凹所に吸引される。
更にダイロールが回転してゼラチンフィルムはヒーティ
ングセグメント15と接触する。このヒーティングセグメ
ントにはヒーター16が備えられていて、接触するゼラチ
ンフィルムを軟化させ、2つのダイロール上のゼラチン
フィルムを接着せしめてカプセルを形成せしめる。更に
ダイロールの回転によってもう一方のダイロール上のゼ
ラチンフィルムと接触するようになり、ダイロール上の
凹所の端縁に設けられた切刃18でカプセルに成型された
製品が切断される。カプセルが打ち抜かれたゼラチンフ
ィルムは、シュートアッセンブリーを経て下部に取り出
される。カプセルはダイロール回転につれて自重で落下
するが、落下しないものは凹所の開口が圧力源に接続さ
れると圧力で吹き飛ばされて凹所から離脱する。
第2図はダイロール上の凹所に開口する通路が真空ポ
ンプおよび圧力源にどのようにして連絡されるかについ
て、シーズ板を用いた1例を例示するもので、ダイロー
ルの回転によってダイロール内に設けられた通路13はシ
ーズ板19を介して先づ真空ポンプと連絡し、次いで圧力
源と連絡することになる。このシーズ板はスプリング20
によって回転するダイロールとは気密的に接触するよう
にされている。
ンプおよび圧力源にどのようにして連絡されるかについ
て、シーズ板を用いた1例を例示するもので、ダイロー
ルの回転によってダイロール内に設けられた通路13はシ
ーズ板19を介して先づ真空ポンプと連絡し、次いで圧力
源と連絡することになる。このシーズ板はスプリング20
によって回転するダイロールとは気密的に接触するよう
にされている。
以下に本発明の方法の実施例及び比較例を示す。各実
施例及び比較例において共通のゼラチンフィルムとして
ゼラチン100重量部に濃グリセリン20重量部と精製水100
重量部とを混合したものを添加して膨潤させ、撹拌下に
60℃において加熱してゼラチンを完全に溶解させたもの
を用いた。
施例及び比較例において共通のゼラチンフィルムとして
ゼラチン100重量部に濃グリセリン20重量部と精製水100
重量部とを混合したものを添加して膨潤させ、撹拌下に
60℃において加熱してゼラチンを完全に溶解させたもの
を用いた。
実施例1 ゼラチンフィルムを油とり棒、ゼラチンフィルムのガ
イドバーの順に送り、真空吸引圧力を350mmHgに、陽圧
を0.5kg/cm2に設定し、ダイロールでゼラチンフィルム
を打ち抜き、中空状ミニソフトカプセルを得た。
イドバーの順に送り、真空吸引圧力を350mmHgに、陽圧
を0.5kg/cm2に設定し、ダイロールでゼラチンフィルム
を打ち抜き、中空状ミニソフトカプセルを得た。
実施例2 実施例1の手順をくり返した。ただ真空吸引圧力を75
0mmHgに、陽圧を0.5kg/cm2に設定し、ミニソフトカプセ
ルを得た。
0mmHgに、陽圧を0.5kg/cm2に設定し、ミニソフトカプセ
ルを得た。
比較例1 実施例1の手順をくり返した。ただ真空吸引圧力を10
0mmHgに設定した。
0mmHgに設定した。
比較例2 油とり棒、ゼラチンフィルムのガイドバーを装着せず
に真空吸引圧力を750mmHgに設定した。
に真空吸引圧力を750mmHgに設定した。
実験結果を下記に示す(実施例より得たカプセルサイ
ズ)。
ズ)。
この実験結果より、本製法によりミニソフトカプセル
が得られることが示された。
が得られることが示された。
第1図は本発明の装置の構成を示すためにその1部につ
いては断面で示した装置の全体図であり、第2図はダイ
ロールに設けられた凹所へ陰圧および陽圧を加えるため
の機構の1例を示す図面である。
いては断面で示した装置の全体図であり、第2図はダイ
ロールに設けられた凹所へ陰圧および陽圧を加えるため
の機構の1例を示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 13/02 A61J 3/07 A61K 9/00 A23P 1/00
Claims (1)
- 【請求項1】ダイロールの一方または両方に多数の凹所
が刻設されかつ該凹所には陰圧および陽圧が加えられう
るように構成された一対のダイロールに、一対の皮膜材
料供給手段とダイロールとの間に設けられたガイドバー
によって皮膜材料に緊張をかけながら一対の皮膜材料供
給手段から皮膜材料を供給し、カプセル成型のはじめの
段階では凹所に150〜750mmHgの陰圧を加え、カプセルの
成型が完了した段階では凹所に0.1〜5kg/cm2の陽圧を加
えるようにすることを特徴とする径が5mm以下の中空状
ミニソフトカプセルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33288289A JP2916186B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 中空状ミニソフトカプセルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33288289A JP2916186B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 中空状ミニソフトカプセルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03193135A JPH03193135A (ja) | 1991-08-22 |
JP2916186B2 true JP2916186B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=18259853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33288289A Expired - Fee Related JP2916186B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 中空状ミニソフトカプセルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2916186B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8967989B2 (en) * | 2010-07-19 | 2015-03-03 | Procaps SAS | Apparatus and process for encapsulating capsules or other solid dosage forms within capsules |
JP6731272B2 (ja) * | 2016-04-07 | 2020-07-29 | アリメント工業株式会社 | ロータリーダイ式極小ソフトカプセル |
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